JP2002062293A - 排泄物測定装置 - Google Patents

排泄物測定装置

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JP2002062293A
JP2002062293A JP2000253309A JP2000253309A JP2002062293A JP 2002062293 A JP2002062293 A JP 2002062293A JP 2000253309 A JP2000253309 A JP 2000253309A JP 2000253309 A JP2000253309 A JP 2000253309A JP 2002062293 A JP2002062293 A JP 2002062293A
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Japan
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sensor
excrement
urine
measuring device
urine collection
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JP2000253309A
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English (en)
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Hironori Yamazaki
洋式 山崎
Yoshiki Hiruta
義樹 蛭田
昌生 ▲ルイ▼
Masao Rui
Kazuhiro Nakamura
一博 中村
Shinjiro Nagano
信二郎 長野
Hisami Katayama
久美 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排泄物測定用センサーの配置位置に関する自
由度を向上させると共に、センサー機構が寿命を迎えた
時には簡便な交換作業を実施することによって、長期間
に渡って安定した測定を可能とする排泄物測定装置を提
供する。 【解決手段】 トイレ内で用便行為により得られた使用
者の排泄物の成分を測定する排泄物測定装置において、
排泄物を受けて排泄物の所定成分の定性・定量値を出力
するセンサー部1−bと、便鉢内部で回動駆動して使用
者の排泄経路に移動自在とする採尿アーム機構14と、
予め定められた定量濃度の校正液によりセンサー部1−
bの測定精度を確認する校正手段を備えると共に、セン
サー部1−bの端子1−aを採尿アーム14に対して抜
き差し可能として、着脱交換可能としたので、センサー
の酵素失活による寿命時に簡便な作業で機能維持が計れ
るようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酵素固定化膜等を使
用したセンサー機構に対して着脱交換手段を施す排泄物
測定装置に係り、特にセンサー機構が寿命を迎えた時に
簡便、低コスト、かつ、衛生的に交換作業を可能とした
排泄物測定装置の維持管理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−198660号に見られるも
のを詳述すると、以下の通りである。トイレ内で用便行
為により得られた使用者の排泄物の成分を測定する排泄
物測定装置は、便器には非固定であって排泄物に含まれ
る成分を分析する機能を有する測定機と、便器に取り付
けられる採尿器とを備えると共に、採尿器は便器リムに
係止され、両者は可撓性のある部材によって結合される
と共に、測定機によって採尿器内部の駆動手段が制御さ
れるように構成されている。使用者から排泄された排泄
物を採取するための採尿皿と、前記採尿皿を所定の位置
に移動させる駆動機構を配設した採尿器の間に設けられ
た採尿アームは中空構造をとり、採尿アームは強度を確
保するための部品、排泄物を移送するための部品、およ
び、排泄物に関する電気信号を伝送する部品を各々別体
で構成され、採尿皿に排泄物が入ったことを検知してい
る。検知された尿は採尿器・測定機の間で連通している
配管経路内部を移動して測定機に送られると共に、緩衝
液で希釈されることによって酵素電極センサーの測定値
に影響を与える物質の影響を減少させて、尿に含まれる
各種成分を分析するものになっている。排泄物の成分を
定量測定する酵素電極センサーは、カビより分離した酵
素を使用しているため失活していくことが避けられず排
泄物測定装置のセンサーとして使用できる寿命期間が存
在する。またセンサーには特有のバラツキ・測定範囲な
どの精度性能や、出力が可能な測定成分項目が存在す
る。そのため排泄物測定装置には、センサー取付から使
用できる期間、バラツキ・測定範囲などの精度性能、お
よび、測定成分項目が固定値としてマイコンの制御情報
として書き込まれている。前記方式は希釈方式と呼ばれ
る測定方法である。酵素を使用した反応系をセンサーの
測定系に使用しているため、センサーの測定出力は温度
依存性を持っている。センサーを通過する尿を含んだ希
釈液と、同じく校正液を含んだ希釈液は、配管経路の途
中に設けたヒーター機構や測定機内部を恒温化する機構
によって、略同一の温度となるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の希釈センサー方
式の測定機構では、採取した尿を計測器内部に取り込む
ことが必須であり、設計の自由度が小さく、コスト的な
改善が難しい場合がある。本発明は、上記課題を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、排泄物測定
用センサーの配置位置に関する自由度を向上させると共
に、センサー機構が寿命を迎えた時には簡便な交換作業
を実施することによって、長期間に渡って安定した測定
を可能とする排泄物測定装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】上記目的を達
成するために請求項1は、トイレ内で用便行為により得
られた使用者の排泄物の成分を測定する排泄物測定装置
において、排泄物を受けて排泄物の所定成分の定性・定
量値を出力するセンサー機構と、便鉢内部で回動駆動し
て採尿部を使用者の排泄経路に移動自在とする採尿アー
ム機構と、予め定められた定量濃度の校正液によりセン
サー機構の測定精度を確認する校正手段を備えると共
に、センサー機構を着脱交換可能な構成としたことを特
徴とするので、センサー機構が寿命を迎えた時には寿命
を迎えたセンサー機構のみを交換することが可能であ
り、使用者は低コストな負担で長期間に渡って排泄物測
定装置を安定、かつ、高信頼性を持たせつつ使用するこ
とができる。
【0005】請求項2は、前記センサー機構は、酵素固
定化膜を使用したものであることを特徴とするので、酵
素が失活してセンサーとしての寿命を迎えるというセン
サー機構の必然性に対応することができる。
【0006】請求項3は、前記センサー機構は、採尿ア
ーム機構部分で着脱交換可能な構成であることを特徴と
するので、交換作業実施者は低コストな交換部品に対し
て、交換実施部位を容易に視認しながら交換作業を実施
することが可能である。
【0007】請求項4は、前記センサー機構は、採尿ア
ーム機構先端に設けられた採尿皿部分で着脱交換可能な
構成であることを特徴とするので、交換部品を最も低コ
ストで実施することができる。
【0008】請求項5は、前記センサー機構は、前記セ
ンサー機構は、採尿アーム機構の回動駆動機構と採尿皿
部分の略中間で着脱交換可能な構成であることを特徴と
するので、交換実施部位に尿、緩衝液、校正液、およ
び、洗浄液の付着が少ないため交換作業実施後の電気的
接続に対する信頼性が高く、コスト的には採尿アーム機
構全体を交換するよりコスト低減が可能である。
【0009】請求項6は、前記センサー機構は、採尿ア
ーム機構の回動駆動機構の便鉢への吐出部分で着脱交換
可能な構成であることを特徴とするので、交換実施部位
に尿、緩衝液、校正液、および、洗浄液の付着が少ない
ため交換作業実施後の電気的接続に対する信頼性を最も
高くすることができる。
【0010】請求項7は、前記センサー機構は、センサ
ー機構の外郭の一部を保持する治具機構を介して着脱交
換可能な構成であることを特徴とするので、交換実施部
位に直接手を触れる必要が無く、衛生的な交換作業を実
施可能である。
【0011】請求項8は、前記センサー機構は、採尿ア
ーム機構と排泄物給排出機構の中間部分で着脱交換可能
な構成であることを特徴とするので、交換を必要とする
センサー機構に対して排泄物が接する部分は給排出配管
のみであるため排泄物に手が触れる可能性が皆無に等し
く、衛生的な交換作業を実施可能である。
【0012】請求項9は、前記センサー機構は、便鉢内
部で使用者の排泄物を採取した採尿アーム機構の待機位
置において測定を行うと共に、前記採尿アーム機構の待
機位置において着脱交換可能に設けられることを特徴と
するので、着脱交換部品を容易に視認することができ
る。
【0013】請求項10は、前記センサー機構は、前記
採尿アーム機構の待機位置において、センサチップのみ
で着脱交換可能な構成であることを特徴とするので、着
脱交換部品を容易に視認することができると共に、交換
部品を低コストで実施可能である。
【0014】請求項11は、前記センサー機構は、前記
採尿アーム機構の待機位置において、センサチップと、
センサチップを有する保湿手段とを同時に着脱交換可能
な構成としたことを特徴とするので、着脱交換部品を容
易に視認することができると共に交換作業は簡便、か
つ、衛生的に実施可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に基づき説明す
る。なお、異なる実施例において、図中同じ符号を付し
たものは同じ構成部品である。図1は本発明に関する酵
素電極方式の原尿センサーの構造を示す概略断面図であ
る。ここでいう原尿センサーは、排泄物である尿を希釈
せず直接センサーと接触させて測定する方式を採用する
センサーとして定義する。絶縁性を有するセラミック
ス、プラスチックもしくはガラスなどの基板1の上に
は、参照極2と作用極3と対極4が直接形成され、その
上方に接着層5、選択透過層6、酵素層7および、制限
透過層(制限透過膜)8が形成されている。使用者から
排泄された尿は制限透過層8によって、尿中の糖(グル
コース)の通過が制限され一部分のみ酵素層7へ到達さ
せることになる。制限透過層8により、被測定物質であ
るグルコースは実質的に希釈され、希釈センサー同様、
広い測定範囲が実現できる。制限透過層8の材質として
は、1μm以下程度の薄膜構造を採用したフッ素樹脂膜
やポリアルキルシロキサン膜などが効果を果たすものと
して実現されている。酵素と、牛血清アルブミンなどで
構成された酵素層7は制限透過膜8を通過した糖(グル
コース)を過酸化水素に変換し、選択透過層6では尿中
共存妨害物質であるアスコルビン酸や尿酸などが排除さ
れ過酸化水素を選択的に透過させて電極表面へ到達しこ
とになる。結果としてセラミック基板1上の作用極3と
参照極2に加えた一定電圧により酸化され電子が発生す
る、その結果、作用極2と対極4の間で電流が流れるこ
とになる。この電流は糖(グルコース)の濃度と化学量
論的な相関があるため、この電流を測定することで尿中
に含まれる糖(グルコース)の濃度を測定できることに
なる。酵素をタンパク工学的に改変することで安定性・
測定範囲などを向上させることが可能であり、現在タン
パク工学分野で研究が進められている。またセンサー構
造の変更によって、糖(グルコース)と同時にタンパク
・潜血・ウロビリノーゲン、尿酸など複数の測定項目の
測定を可能とする研究も進められている。
【0016】図2は本発明を採用した排泄物測定装置を
便器に装着した第一実施例を示す斜視図である。排泄物
測定装置は、測定機本体9と採尿アーム(図示なし)と
採尿アームカバー12とからなる。測定機本体9は、便
器10のリム面10−aの外側に立設され、測定機本体
9に対して回動自在に駆動される採尿アームが便器10
の便鉢内部側に臨んでいる。尿の特定成分を測定する尿
センサー機構は、計測器本体9より便器10の開口ボー
ル面内部で、使用者の指示によって排泄経路に移動する
採尿アームの先端に設けられた採尿皿、もしくは吸引し
た尿と接することが可能な部位に配置されている。使用
者が排泄した尿は、尿センサーによって、その糖(グル
コース)濃度を起電力に変換した後、表示部11で使用
者に開示されることになる。採尿アームは排泄物を採取
する時だけ便器10の開口ボール面内部を移動し、通常
は便器リム面10−aの下方に停止・待機している。測
定を完了した尿センサーは、先ず採尿アームカバー12
より洗浄水の吐出を受けて今使用した使用者の尿を洗い
流し、次いで保存液を吐出しする保湿手段によって尿セ
ンサーが乾燥して酵素が失活することを防止して長期間
の保存に備えることになる。保存液の吐出タイミングと
しては、洗浄実施後や、自然乾燥が想定される時間毎に
実施すれば良い。また1日/回あるいは測定のたびに、
定量濃度の校正液を尿センサーが測定することにより測
定値が正しいことを確認して、尿センサーの測定精度の
校正を行なえば、測定値の信頼性は高いものとなる。
【0017】図3は本発明を採用した排泄物測定装置を
便器に装着した第二実施例を示す斜視図である。本実施
例では操作・表示部13を計測器本体9に対して離して
設置したワイヤレスリモコンに設けた構成としている。
便器10の側部に計測器本体9がある場合、使用者の排
尿・排便動作により計測器本体上面9−aが汚れやす
い。操作・表示部13が計測器本体9に対して別体の構
成であれば、使用はより衛生的になる。ワイヤレスリモ
コン構成とする手法としては、衛生洗浄装置で実現され
ている赤外線や電波を介して通信する方法を採用するこ
とができる。
【0018】図4は本発明を実施した採尿アーム機構の
第一の実施例を示す斜視図である。計測器本体9により
駆動される採尿アーム14の先端には、尿センサー機構
を内蔵する採尿皿15が設けられ、使用者の操作指示に
よって便器10のボール面内部を回動して、使用者の排
泄経路に達するようになっている。採尿アーム14の上
部に配置されている採尿アームカバー12には図示しな
い洗浄機構が設けられており、使用後は採尿アーム14
を洗浄して衛生性を維持するようになっている。また採
尿アームカバー12の先端部12−aには、採尿皿15
に向けてセンサー機構を保湿するための緩衝液吐出機構
が設けられている。緩衝液としては、リン酸ナトリウム
やリン酸カリウムの水溶液が酵素固定化膜を採用したセ
ンサー機構を保湿する手段として有効なことを、本出願
人が特願平5−354284号(特開平7−19866
0号)で開示している。センサー機構の交換作業を実施
する部位としては、図4中のA,B,Cの部分が考えら
れる。各々に対して利点・欠点が存在しており、どの部
分を交換部位とするかは設計上の選択事項ということに
なる。配慮する基準としては着脱交換部品のコスト、お
よび、交換実施部位に尿、緩衝液、校正液、および、洗
浄液の付着に起因する交換作業実施後の電気的接続に対
する信頼性が一般的であり、評価結果としては下表で表
される。
【0019】
【表1】
【0020】図5は採尿皿の第一の実施例を示す斜視図
である。尿センサー機構を構成する基板1は採尿皿15
の内部に設けられており、その前面には内部にゴミが入
ること、および、尿の勢いで飛沫を巻き上げることを防
止するための採尿メッシュ16が設けられている。基板
1には着脱を可能とする端子1−aが設けられており、
酵素を使用したセンサーが寿命を迎えた時には、その部
分で着脱交換が可能となっている。採尿皿15には受け
形状が設けられており、基板1に設けられたセンサー部
1−bは、緩衝液に浸すことによって長期間の保存を可
能としている。本図は図4で示した交換部位Aの内容を
示すものとなっている。
【0021】図6は採尿皿の第二の実施例を示す斜視図
である。採尿アーム14の先端にセンサー部1−bが設
けられると共に、その採尿アーム14に対して回動自在
な採尿皿15が配置されている。採尿皿15の重心を採
尿アーム14の中心位置より下方に設計しておけば、採
尿皿15の開口面は便器ボール面内部を採尿アーム14
が回動している間中、上方を向くことになる。
【0022】図7は図6の動作状態を示す断面図であ
る。採尿皿15の開口面は便器ボール面内部を採尿アー
ム14が回動している間中、上方を向いている。採尿ア
ームカバー12に設けられた緩衝液吐出機構12−b
は、待機位置16で緩衝液の吐出を受けることになる。
採尿皿15に向けて吐出された緩衝液は、採尿アーム1
4の先端に設けられたセンサー機構を緩衝液で保湿して
長期間保存を可能とする。なお緩衝液は自然乾燥によっ
て濃度が上昇する恐れが有るため、一定時間おきに排出
位置17に移動して緩衝液を捨てる動作を実施して、再
度緩衝液を吐出する動作を実施すれば緩衝液の濃度が上
昇しすぎてセンサー機構を痛める恐れが無い。
【0023】図8はセンサー機構の保湿構造を示す第一
の実施例である。図5の例ではセンサー部1−bに対し
て緩衝液を吐出し、その液中で保湿を行う方法を示した
が、その使用量削減を考えたものが本実施例である。セ
ンサー部1−bに対して緩衝液18を吐出の後、緩衝液
18の表面に油膜19を配している。緩衝液18は自然
蒸発が抑えられ、少量の緩衝液で長期間センサー部が保
湿されることになる。緩衝液18、油膜19ともに使用
者が排泄する尿量と比べると容量は小さいものであり、
両者共に尿を受けるとすぐに流されてしまうことにな
る。
【0024】図9は本発明にかかる採尿アーム機構の第
二の実施例を示す斜視図である。採尿アーム14の先端
には採尿皿15が使用者の尿を受けるように配置されて
いる。採尿アームカバー12の先端には、尿成分を測定
するセンサー部(センサーチップ)1−bを具備して緩
衝液を満たした緩衝液ボトル20が配置されている。採
取された尿に対して、図示しない駆動機構でセンサー部
1−bを移動させることによって、採尿アーム14の待
機位置において採取された尿成分の定性・定量測定が実
施されるようになっている。センサー部1−bと緩衝液
ボトル20で考えると、交換部品をセンサー部1−bの
みとする場合と、センサー部1−bと緩衝液ボトル20
を一体として交換する場合が考えられる。共に便器先端
に交換部品が存在するため、交換作業実施時の視認性は
良好である。各々に対して利点・欠点が存在しており、
どの部分を交換部品とするかは設計上の選択事項という
ことになる。配慮する基準としては着脱交換部品のコス
ト、および、交換作業の容易さが一般的であり、評価結
果としては下表で表される。
【0025】
【表2】
【0026】図10は本発明にかかる採尿アーム機構の
第三の実施例を示す斜視図である。採尿アーム14に対
して、センサー保存のための緩衝液ボトル20、校正の
ための校正液ボトル21、洗浄のための洗浄液ボトル2
2を電動機23によって位置変更できるようにしておけ
ば、一連の動作を簡便に実施することが可能である。各
々のボトル毎に交換する方法や、駆動機構を含めて交換
する方法が考えられる。コスト的にはボトル毎交換する
方が有利であるが、作業的には駆動機構を含めて実施し
た方が容易である。
【0027】図11は本発明にかかる緩衝液ボトルの第
一の実施例を示す断面図である。緩衝液18を保管する
緩衝液ボトル20の下方には小穴20−aが配置されて
いる。なお、緩衝液ボトル20の内部は小穴20−aを
除いて密封状態とされ、小穴20−aから緩衝液が漏れ
出さないようになっている。
【0028】図12は、図11で示した小穴部の拡大図
である。小穴20−aに対して、緩衝液18はその表面
張力によって中高に盛り上がっている。
【0029】図13は、図12の状態でセンサー部を近
接させた状態を示す断面図である。小穴20−aに近づ
けられたセンサー部1−bの周囲には、緩衝液18によ
る液膜が張られることになり乾燥から保護されることに
なる。
【0030】図14は排泄物測定装置の計測機構のシス
テムブロック図の第一の実施例である。採尿アームの先
端、もしくは、採尿アームカバー12の先端にセンサー
部を配した例を示してきたが、本出願人が特願平5−3
54284号(特開平7−198660号)で示したR
VS(ロータリーバルブシリンジ)で計測器内部に吸引
し、センサー機構で定性・定量測定する例を示してい
る。センサーには尿の吸引・排出の後、緩衝液を配管経
路に充填することで保湿手段が施されることになる。こ
の場合は、交換部品は給排出配管と接続されたセンサー
ということになる。排泄物が接する部分は給排出配管の
みであるため排泄物に手が触れる可能性が皆無に等し
く、衛生的な交換作業を実施可能である。
【0031】図15は排泄物測定装置の計測機構のシス
テムブロック図の第二の実施例である。吸引・排出のみ
をシリンジポンプ24で実施し、その他の切替は別途設
けられる切替弁で実施されることが示されている。電動
機23の回転動作をシリンジの直動に変換し、吸引と排
出が実施されるようになっている。第14図でRVSを
使用する例を示したが、吸引・排出と切替の構造として
RVSは必須のものではない。この場合も、交換部品は
給排出配管と接続されたセンサーということになる。排
泄物が接する部分は給排出配管のみであるため排泄物に
手が触れる可能性が皆無に等しく、衛生的な交換作業を
実施可能である。
【0032】図16は本発明にかかり、治具を用いてセ
ンサー機構の着脱を実施する実施例を示す斜視図であ
る。センサー部1−bを具備する採尿皿15(センサー
機構)の外郭は治具25の弾性フック25−aで保持さ
れる構造となっている。採尿皿15に治具25を挟み込
んで保持させ、そのまま引き抜けば端子1−aを採尿ア
ーム14から外すことができる。そのため、交換作業実
施者は排泄物で汚れている採尿皿15に直接手を触れる
必要はなく衛生的な交換が可能である。交換治具は交換
部位の形状に合わせて、各々設計すれば良い。また、採
尿皿15を装着するときにもこの治具25を用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関する酵素電極方式の原尿センサ
ーの構造を示す概略断面図である。
【図2】 本発明を採用した排泄物測定装置を便器に
装着した第一実施例を示す斜視図である。
【図3】 本発明を採用した排泄物測定装置を便器に
装着した第二実施例を示す斜視図である。
【図4】 本発明を実施した採尿アーム機構の第一の
実施例を示す斜視図である。
【図5】 採尿皿の第一の実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】 採尿皿の第二の実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】 図6の動作状態を示す断面図である。
【図8】 センサー機構の保湿構造を示す第一の実施
例である。
【図9】 本発明にかかる採尿アーム機構の第二の実
施例を示す斜視図である。
【図10】 本発明にかかる採尿アーム機構の第三の実
施例を示す斜視図である。
【図11】 本発明にかかる緩衝液ボトルの第一の実施
例を示す断面図である。
【図12】 図11で示した小穴部の拡大図である。
【図13】 図12の状態でセンサー部を近接させた状
態を示す断面図である。
【図14】 排泄物測定装置の計測機構のシステムブロ
ック図の第一の実施例である。
【図15】 排泄物測定装置の計測機構のシステムブロ
ック図の第二の実施例である。
【図16】 本発明にかかり、治具を用いてセンサー機
構の着脱を実施する実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 1−a 端子 1−b センサー部 1−c 温度検出部 1−d ヒーター部 2 参照極 3 作用極 4 対極 5 接着層 6 選択透過層 7 酵素層 8 制限透過層 9 計測器本体 9−a 計測器本体上面 10 便器 10−a 便器リム面 11 表示部 12 採尿アームカバー 12−a 先端部 12−b 緩衝液吐出機構 13 操作・表示部 14 採尿アーム 15 採尿皿 16 待機位置 17 排出位置 18 緩衝液 19 油膜 20 緩衝液ボトル 20−a 小穴 21 校正液ボトル 22 洗浄液ボトル 23 電動機 24 シリンジポンプ 25 治具 25−a 弾性フック A 交換部位 B 交換部位 C 交換部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 長野 信二郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 片山 久美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 ZA03 2G045 AA16 AA36 CB03 DA31 FA34 FB01 GC20 JA02 JA04 JA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレ内で用便行為により得られた使用
    者の排泄物の成分を測定する排泄物測定装置において、
    排泄物を受けて排泄物の所定成分の定性・定量値を出力
    するセンサー機構と、便鉢内部で回動駆動して採尿部を
    使用者の排泄経路に移動自在とする採尿アーム機構と、
    予め定められた定量濃度の校正液により前記センサー機
    構の測定精度を確認する校正手段を備えると共に、セン
    サー機構を着脱交換可能な構成としたことを特徴とする
    排泄物測定装置。
  2. 【請求項2】 前記センサー機構は、酵素固定化膜を使
    用したものであることを特徴とする請求項1に記載の排
    泄物測定装置。
  3. 【請求項3】 前記センサー機構は、採尿アーム機構部
    分で着脱交換可能な構成であることを特徴とする請求項
    1に記載の排泄物測定装置。
  4. 【請求項4】 前記センサー機構は、採尿アーム機構先
    端に設けられた採尿皿部分で着脱交換可能な構成である
    ことを特徴とする請求項3に記載の排泄物測定装置。
  5. 【請求項5】 前記センサー機構は、採尿アーム機構の
    回動駆動機構と採尿皿部分の略中間で着脱交換可能な構
    成であることを特徴とする請求項3に記載の排泄物測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記センサー機構は、採尿アーム機構の
    回動駆動機構の便鉢への吐出部分で着脱交換可能な構成
    であることを特徴とする請求項3に記載の排泄物測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記センサー機構は、センサー機構の外
    郭の一部を保持する治具を用いて着脱可能としたことを
    特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の排泄物測定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記センサー機構は、採尿アーム機構と
    排泄物給排出機構の中間部分で着脱交換可能な構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の排泄物測定装置。
  9. 【請求項9】 前記センサー機構は、便鉢内部で使用者
    の排泄物を採取した採尿アーム機構の待機位置において
    測定を行うと共に、前記採尿アーム機構の待機位置にお
    いて着脱交換可能に設けられることを特徴とする請求項
    1に記載の排泄物測定装置。
  10. 【請求項10】 前記センサー機構は、前記採尿アーム
    機構の待機位置において、センサチップのみで着脱交換
    可能な構成であることを特徴とする請求項9に記載の排
    泄物測定装置。
  11. 【請求項11】 前記センサー機構は、前記採尿アーム
    機構の待機位置において、センサチップと、センサチッ
    プを有する保湿手段とを同時に着脱交換可能な構成とし
    たことを特徴とする請求項9に記載の排泄物測定装置。
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