JP2002062129A - ベルト測定装置 - Google Patents

ベルト測定装置

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JP2002062129A JP2000250787A JP2000250787A JP2002062129A JP 2002062129 A JP2002062129 A JP 2002062129A JP 2000250787 A JP2000250787 A JP 2000250787A JP 2000250787 A JP2000250787 A JP 2000250787A JP 2002062129 A JP2002062129 A JP 2002062129A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックベルトに用いられる張力帯wの溝底
厚さを2つの接触子31,37を用いて測定するに当
り、内溝13及び外溝12に対する接触子31,37の
係入動作を確実化して、溝底厚さを効率よくかつ精度よ
く測定できるようにする。 【解決手段】 張力帯wを下接触子31の上端部に掛止
し、両側1対のフリッパ54,54により張力帯wの外
周を交互に押圧して該張力帯wを長さ方向において僅か
に変位させつつ上接触子37を下降移動させ、下接触子
31の上端部及び上接触子37の下端部で張力帯wの内
溝13及び外溝12を探りつつ各溝13,12内に係入
させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト式無段変速
機の変速ベルトの張力帯等、ベルト内外周に溝部を有す
るベルトの溝底厚さを測定する装置に関し、特に測定作
業の効率化を図る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平11−325191号公
報に記載されているように、ベルト式無段変速機のブロ
ックベルトにおいて、ベルト長さ方向に配置された複数
のブロックを係止固定するようにした張力帯は知られて
いる。
【0003】この張力帯の内外周には、各ブロックを係
止固定するための内溝及び外溝が張力帯の幅方向に延び
るように設けられており、これら内溝及び外溝は、張力
帯の厚さ方向に対向するようにして張力帯の長さ方向に
等ピッチをおいて配置されている。そして、各ブロック
は内溝及び外溝に係合して内溝の溝底と外溝の溝底とを
張力帯の厚さ方向に挟み付けるようにして係止固定され
ている。
【0004】ところで、上記の張力帯に求められる事項
の1つに寸法精度があり、特に、上述した内溝の溝底と
外溝の溝底との間の溝底厚さは、ブロックの固定力に直
接に影響するものであるだけに重要であるそこで、従来
では、測定者が各張力帯の複数箇所で内外溝間の厚さを
測定具により測定するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の場合には、手作業で測定を行うために、能率がよく
ないという難点がある。
【0006】これに対しては、2つの接触子を備えた測
定装置を用い、これら接触子をそれぞれ内溝の溝底及び
外溝の溝底に接触させ、それら接触子の両先端間の寸法
を検出して測定するようにすることが考えられるが、各
接触子を張力帯の厚さ方向に対向する内溝及び外溝に確
実に係入させることは容易であるとはいえない。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、ベルト内外周に溝部を有する
張力帯等のベルトの溝底厚さを2つの接触子を用いて測
定するに当り、溝部内に接触子を効率よく係入させるよ
うにすることで、ベルトの溝底厚さを効率よくかつ精度
よく測定できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明では、ベルトをベルト長さ方向に少しずつ変
位させつつ接触子の先端をベルトに接触させるようにす
ることで、接触子の先端で溝部を探りつつ該溝部内に係
入させるようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、ベルト
内周にベルト幅方向に延びるように設けられかつベルト
長さ方向に所定ピッチをおいて配置された複数の内溝
と、ベルト外周にベルト幅方向に延びるように設けられ
かつ上記複数の内溝にそれぞれベルト厚さ方向に対向す
るように配置された複数の外溝とを有してなるベルトに
対し、内溝溝底と外溝溝底との間の溝底厚さを測定する
ようにしたベルト測定装置が前提である。
【0010】そして、上記のベルトをベルト長さ方向に
変位可能に支持する支持手段と、この支持手段に支持さ
れたベルトの内周側に位置するように配置されていて、
ベルトの内溝に係入して該内溝の溝底に接触可能な内溝
接触子と、支持手段に支持されたベルトの外周側に位置
しかつ内溝接触子に対向するように配置されていて、ベ
ルトの外溝に係入して該外溝の溝底に接触可能な外溝接
触子と、これら内溝接触子及び外溝接触子をそれぞれベ
ルトの内溝及び外溝に係入して該内溝及び外溝の溝底に
接触するように相対移動させる接触子移動手段と、この
接触子移動手段により相対移動する内溝接触子及び外溝
接触子がそれぞれベルトの内溝及び外溝を探って係入す
るように該ベルトをベルト長さ方向に変位させるベルト
変位手段と、内溝接触子及び外溝接触子がベルトの内溝
及び外溝に係入して溝底に接触したときに、内溝接触子
及び外溝接触子間の距離を検出する溝底厚さ検出手段と
を備えるようにする。
【0011】上記の構成において、ベルトは、支持手段
により支持される。次いで、接触子移動手段により、内
溝接触子及び外溝接触子がそれぞれベルトの内溝及び外
溝に係入して各溝溝底に接触するように相対移動する。
そして、溝底深さ検出手段により、内溝接触子と外溝接
触子との間の距離が検出される。よって、内溝接触子が
内溝の溝底に接触しかつ外溝接触子が外溝の溝底に接触
したときに溝底厚さ検出手段により検出された値をもっ
て、内溝の溝底と外溝の溝底との間の距離である溝底厚
さとされる。
【0012】このとき、上記のベルトは、ベルト変位手
段によりベルト長さ方向に変位し、その結果、内溝接触
子及び外溝接触子は、それぞれ内溝及び外溝を探るよう
にしてそれら内溝及び外溝に係入するようになる。した
がって、内溝及び外溝に対する内溝接触子及び外溝接触
子の係入は確実化されるようになり、よって、溝底厚さ
の測定作業が適正に機械化されることになるので、その
分だけ作業効率は高くなる。
【0013】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、支持手段に支持されたベルトの内周側に位置
するように配置されていて、ベルトの内周に接触可能な
内周基準台と、支持手段に支持されたベルトの外周側に
位置しかつ内周基準台に対向するように配置されてい
て、ベルトの外周に接触可能な外周基準台と、内溝接触
子及び外溝接触子がそれぞれ内溝及び外溝に係入したと
きに、内周基準台がベルトの内周に接触しかつ外周基準
台がベルトの外周に接触するように内周基準台及び外周
基準台を相対移動させる基準台移動手段と、内周基準台
がベルトの内周に接触しかつ外周基準台がベルトの外周
に接触したときに、内周基準台及び外周基準台間の距離
を検出する総厚検出手段とを備えるようにする。
【0014】上記の構成において、内溝接触子及び外溝
接触子がそれぞれベルトの内溝及び外溝に係入して溝底
厚さが測定されるとき、これと並行して、基準台移動手
段により内周基準台及び外周基準台が相対移動してそれ
ぞれベルトの内周及び外周に接触するようになる。そし
て、総厚検出手段により、内周基準台及び外周基準台間
の距離と同じ値であるベルトの総厚が検出される。よっ
て、ベルトの溝底厚さに加え、ベルトの総厚も測定され
るようになる。
【0015】請求項3の発明では、上記請求項1及び2
の発明において、内周基準台は、内溝接触子が係入した
内溝に隣接するベルト内周に接触するように配置されて
いるものとする。その上で、内溝接触子及び外溝接触子
がそれぞれ内溝及び外溝に係入したときに、内溝接触子
が上記内溝の溝底に接触しかつ内周基準台が上記ベルト
内周に接触するように該内溝接触子及び内周基準台を相
対移動させる内溝用移動手段と、内溝接触子が内溝の溝
底に接触しかつ内周基準台がベルト内周に接触したとき
に、内溝接触子及び内周基準台間の距離を検出する内溝
深さ検出手段とを備えるようにする。
【0016】上記の構成において、内溝接触子及び外溝
接触子がそれぞれベルトの内溝及び外溝に係入して溝底
厚さが測定されるとき、これと並行して、内溝用移動手
段により内溝接触子及び内周基準台が相対移動してそれ
ぞれ内溝の溝底と該内溝に隣接するベルト内周に接触す
る。そして、内溝深さ検出手段により、内溝接触子と内
周基準台との間の距離である上記内溝の溝深さが検出さ
れる。溝底と該内溝に隣接するベルト内周との内周基準
台及び外周基準台間の距離と同じ値であるベルトの総厚
が検出される。よって、ベルトの溝底厚さに加え、ベル
トの内溝深さも測定されるようになる。
【0017】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、外周基準台は、外溝接触子が係入した外
溝に隣接するベルト外周に接触するように配置されてい
るものとする。その上で、内溝接触子及び外溝接触子が
それぞれ内溝及び外溝に係入したときに、外溝接触子が
上記外溝の溝底に接触しかつ外周基準台が上記ベルト外
周に接触するように該外溝接触子及び外周基準台を相対
移動させる外溝用移動手段と、外溝接触子が外溝の溝底
に接触しかつ外周基準台がベルト外周に接触そたとき
に、外溝接触子及び外周基準台間の距離を検出する外溝
深さ検出手段とを備えるようにする。
【0018】上記の構成において、内溝接触子及び外溝
接触子がそれぞれベルトの内溝及び外溝に係入して溝底
厚さが測定されるとき、これと並行して、外溝用移動手
段により外溝接触子及び外周基準台が相対移動してそれ
ぞれ外溝の溝底と該外溝に隣接するベルト外周に接触す
る。そして、外溝深さ検出手段により、外溝接触子と外
周基準台との間の距離である上記外溝の溝深さが検出さ
れる。よって、ベルトの溝底厚さに加え、ベルトの内溝
深さも測定されるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の実施形態
に係る張力帯測定装置の全体構成を示しており、本測定
装置は、ベルト式無段変速機に使用されるブロックベル
トを構成するためのベルトとしての張力帯の製造過程に
おいて、その張力帯の各部位の寸法を測定するために使
用される。
【0020】先ず、上記ブロックベルトの構成について
説明しておくと、このブロックベルトは、図5に模式的
に示すように、ベルト長さ方向に所定ピッチをもって配
置された多数のブロック1,1,…がそれぞれベルト幅
方向両側部に有する凹部1a,1a内に、1対のエンド
レスの張力帯w,wが嵌挿されてなっている。
【0021】上記各ブロック1は、ベルト厚さ方向外周
側(図5の上側)にベルト幅方向に延びるように配置さ
れる上ビーム部2と、この上ビーム部2に平行に延びて
いてベルト厚さ方向内周側(同図の下側)に配置される
部分であって、上ビーム部2よりもベルト幅方向寸法の
小さい下ビーム部3と、これら上下両ビーム部2,3の
ベルト幅方向中央部分同士をベルト厚さ方向に連結する
ピラー部4とからなっており、各ブロック1のベルト幅
方向両側面は、ベルト式無段変速機における駆動及び従
動プーリのV溝面に摺接するようにベルト幅方向寸法が
ベルト厚さ方向内周側に向かって漸次小さくなるテーパ
状に形成されている。また、上記の各凹部1aは、上下
両ビーム部2,3とピラー部4とにより形成されてい
て、ベルト長さ方向に貫通するとともにベルト幅方向に
延びかつベルト幅方向外方に開放されたスリット形状を
なしている。各凹部1aの上ビーム部2側の縁部は、下
ビーム部3側に向かって突出する断面凸字状の下向き突
条2aとされており、下ビーム部3側の縁部は、上ビー
ム部2に向かって突出する断面円弧状の上向き突条3a
とされている。そして、これら凹部1a,1a内にベル
ト幅方向両側方からそれぞれ張力帯wがベルト幅方向に
嵌挿されるようになっている。
【0022】一方、上記の張力帯wは、ベルト厚さ方向
外周側に配置される上ゴム層7と、この上ゴム層7に積
層されていて、ベルト厚さ方向内周側に配置される下ゴ
ム層8と、これら両ゴム層7,8間に埋設されていて、
ベルト長さ方向に対し常に一定の角度をなすようにスパ
イラル状に配置された芯線9とからなっている。さら
に、上ゴム層7のベルト厚さ方向外周面には上帆布層1
0が、また下ゴム層8のベルト厚さ方向内周面には下帆
布層11がそれぞれ一体に積層されている。そして、各
張力帯wのベルト厚さ方向外周面には、ベルト幅方向に
延びるように設けられた断面凹字状をなす多数の外溝1
2,12,…がベルト長さ方向に所定ピッチ間隔をおい
て配置されており、これら外溝12,12,…には、各
ブロック1の下向き突条2aが係合するようになってい
る。一方、下ゴム層8のベルト厚さ方向内周面には、同
じくベルト幅方向に延びるように設けられた断面円弧状
をなす多数の内溝13,13,…がそれぞれベルト長さ
方向に外溝12,12,…にベルト厚さ方向に相対向す
るように配置されており、これら内溝13,13,…に
は、各ブロック1の上向き突条3aがそれぞれ係合する
ようになっている。また、各張力帯wのベルト側面側の
側面は、ブロック1のベルト側面と同程度の傾斜面とさ
れている。
【0023】次に、張力帯測定装置について説明する。
尚、以下の説明では、「前」及び「後」は本装置の前及
び後ろ(図2の左及び右,図4の下及び上)を、また
「左」及び「右」は本装置の左及び右(図1,図3及び
図4の左及び右)をそれぞれ示している。
【0024】本装置の平面略中央には、矩形板状の中央
支持部材20が立設されている。この中央支持部材20
の前面下部には板状の固定体21が、また上部には昇降
体22がそれぞれ配置されている。固定体21は、中央
支持部材20に移動不能に設けられている。一方、昇降
体22は、固定体21の場合とは異なり、中央支持部材
20上で昇降移動可能に案内支持されている。また、昇
降体22の上辺部後面側には、シリンダ本体からロッド
23aを突出させる方向に向かって進退移動させるよう
に伸縮作動する第1エアシリンダ23がロッド23aを
下向きにして配置されている。シリンダ本体は昇降体2
2の後面側に断面L字状のブラケット24を介して固定
されており、ロッド23a先端は中央支持部材20の上
辺部に緩衝部材25を介して連結されている。そして、
昇降体22は、第1エアシリンダ23の伸張作動により
中央支持部材20に対し上昇移動する一方、収縮作動に
より下降移動するようになっている。この第1エアシリ
ンダ23は、本発明における基準台移動手段を構成して
いる。
【0025】上記固定体21の上辺部には、上面が張力
帯wの内周に接触する基準面26aとされた内周基準台
としての下基準台26が設けられており、その基準面2
6aは水平面とされている。下基準台26の幅方向中央
には、上下方向に貫通するスリット26bが前後方向に
延びるように設けられている。このスリット26bの前
端は前方に向かって開放されている。
【0026】上記下基準台26の下方には、下可動板2
7が配置されている。この下可動板27は、固定体21
上において昇降移動可能に案内支持されている。固定体
21の下辺部には、第2エアシリンダ28がロッド28
aを上方に向かって進退移動させるように配置されてい
る。シリンダ本体は固定体21の前面側に断面L字状の
ブラケット29を介して固定されており、ロッド28a
先端は、下可動板27の下辺部に緩衝部材30を介して
連結されている。そして、下可動板27は、第2エアシ
リンダ28の伸張作動により上昇移動する一方、収縮作
動により下降移動するようになっている。この第2エア
シリンダ28は、本発明における内溝用移動手段を構成
しているとともに、後述の第3エアシリンダと協働して
本発明における接触子移動手段を構成する。
【0027】上記の下可動板27には、矩形薄板状をな
す内溝接触子としての下接触子31が取り付けられてい
る。この下接触子31は、下基準台26のスリット26
bを上方に向かって貫通するように配置されており、そ
の上端部は、張力帯wの内溝13に係入して該内溝13
の溝底に接触可能な形状に形成されている。具体的に
は、下接触子31の上端側部分は上方に向かって厚さが
漸次小さくなる断面テーパ状に形成されており、上端部
は断面円弧状に形成されている。そして、下接触子31
は、下可動板27の上昇移動により下基準台26の基準
面26aから突出する方向に向かって前進移動する一
方、下可動板27の下降移動により後退移動するように
なっている。また、下接触子31は、本測定装置に張力
帯wがセットされるときには、上端部を下基準台26の
基準面26aから上方に突出させていて、該上端部によ
り張力帯wを支承できるようになされる。つまり、本実
施形態では、この下接触子31により、本発明における
支持手段が構成される。
【0028】一方、上記昇降体22の下辺部における下
基準台26の上方位置には、下面が張力帯wの外周に接
触する基準面32aとされた外周基準台としての上基準
台32が設けられていおり、その基準面32aは水平面
とされている。上基準台32の幅方向中央には、下基準
台26の場合と同じく、上下方向に貫通するとともに前
後方向に延びかつ前端が前方に向かって開放されたスリ
ット32bが設けられている。
【0029】上記上基準台32の上方には、上可動板3
3が配置されている。この上可動板33は、昇降体22
上において昇降移動可能に案内支持されている。また、
昇降体22の上辺部には、第3エアシリンダ34がロッ
ド34aを下方に向かって進退移動させるように配置さ
れている。シリンダ本体は昇降体22の前面側に断面L
字状のブラケット35を介して固定されており、ロッド
34a先端は上可動板33の上辺部に緩衝部材36を介
して連結されている。そして、上可動板33は、第3エ
アシリンダ34の伸張作動により昇降体22に対し下降
移動する一方、収縮作動により上昇移動するようになっ
ている。この第3エアシリンダ34は、本発明における
外溝用移動手段を構成するとともに、上述の第2エアシ
リンダ28と協働して本発明における接触子移動手段を
構成している。
【0030】上記の上可動板33には、矩形薄板状をな
す外溝接触子としての上接触子37が取り付けられてい
る。この上接触子37は、上基準台32のスリット32
bを下方に向かって貫通するように配置されており、そ
の下端部は、張力帯wの外溝12に係入して該外溝12
の溝底に接触可能な形状に形成されている。具体的に
は、上接触子37の下端部分は下方に向かって厚さが漸
次小さくなる断面テーパ状に形成されており、下端部は
断面円弧状に形成されている。そして、上接触子37
は、昇降体22に対する上可動板33の下降移動により
上基準台32の基準面32aから突出する方向に向かっ
て前進移動する一方、上可動板33の上昇移動により後
退移動するようになっている。
【0031】上記の固定体21と昇降体22との間に
は、張力帯wの総厚を測定するための総厚検出手段とし
ての第1リニアゲージ40とその直接の対象物であるタ
ーゲット41とが設けられている。第1リニアゲージ4
0は、上可動板33の右側方に軸部40aを下向きにし
て配置されていて、昇降体22側に固定されている。タ
ーゲット41は、下可動板27の右側方に配置されてい
て固定体21側に固定されており、このターゲット41
の上面に第1リニアゲージ40の軸部40a先端が常時
当接するようになされている。そして、図6に模式的に
示すように、下基準台26の基準面26aが張力帯wの
内周に接触しかつ上基準台32の基準面32aが上記張
力帯wの外周に接触したときに、その両基準面26a,
32a間の距離を軸部40aの上下方向の変位量により
検出するようになされており、このことで、張力帯wの
総厚Tが測定されるようになっている。
【0032】上記の固定体21と下可動板27との間に
は、張力帯wの内溝深さを測定するための内溝深さ検出
手段としての第2リニアゲージ42とそのターゲット4
3とが設けられている。この第2リニアゲージ42は、
下可動板27の右側下方に軸部42aを上向きにして配
置されていて固定体21に固定されている。ターゲット
43は、下可動板27の右側方に配置されていて該下可
動板27に固定されており、このターゲット43の下面
に第2リニアゲージ42の軸部42a先端が常時当接す
るようになされている。そして、図6に示すように、下
接触子31の上端部が張力帯wの内溝13の溝底に接触
しかつ下基準台26の基準面26aが上記張力帯wの内
周に接触したときに、その下接触子31の上端部と下基
準台26の基準面26aとの間の距離を検出するように
なされており、このことで、長禄体wの内溝深さdi
測定されるようになっている。
【0033】上記の昇降体22と上可動板33との間に
は、張力帯wの外溝深さを測定するための外溝深さ検出
手段としての第3リニアゲージ44とそのターゲット4
5とが設けられている。第3リニアゲージ44は、上可
動板33の左側上方に軸部44aを下向きにして配置さ
れていて、昇降体22に固定されている。ターゲット4
5は、上可動板33の左側方に配置されていて該上可動
板33に固定されており、このターゲット45の上面に
第3リニアゲージ44の軸部44a先端が常時当接する
ようになされている。そして、図6に示すように、上接
触子37の下端部が張力帯wの外溝12の溝底に接触し
かつ上基準台32の基準面32aが上記張力帯wの外周
に接触したときに、その上接触子37の下端部と上基準
台32の基準面32aとの間の距離を検出するようにな
されており、このことで、張力帯wの外溝深さdo が測
定されるようになっている。
【0034】上記の下可動板27と上可動板33との間
には、張力帯wの溝底厚さを測定するための溝底厚さ検
出手段としての第4リニアゲージ46とそのターゲット
47とが設けられている。この第4リニアゲージ46
は、下可動板27の左側方に軸部46aを上向きにして
配置されていて、該下可動板27に固定されている。タ
ーゲット47は、上可動板33の左側方に配置されてい
て、第3リニアゲージ44のターゲット45を介して上
可動板33に固定されており、このターゲット47の下
面に第4リニアゲージ46の軸部46a先端が常時当接
するようになされている。そして、図6に示すように、
下接触子31の上端部が張力帯wの内溝13の溝底に接
触しかつ上接触子37の下端部が上記内溝13に厚さ方
向に対応する外溝12の溝底に接触したときに、その上
下両端部間の距離を検出するようになされており、この
ことで、張力帯wの溝底厚さtが測定されるようになっ
ている。
【0035】図7は、上記の下基準台26,下接触子3
1,上基準台32及び上接触子37と、第1〜第3エア
シリンダ23,28,34及び第1〜第4リニアゲージ
40,42,44,46との関係を模式的に示したもの
である。
【0036】上記中央支持部材20の左右両側には、下
接触子31により支持された張力帯wをその長さ方向に
変位させるベルト変位手段としての張力帯変位機構49
が設けられている。
【0037】具体的には、上記中央支持部材20の後方
には、図3及び図4に示すように、後部支持部材50が
本装置の略全幅に亘って立設されており、この後部支持
部材の両側部には、両端開口の筒状部材51がそれぞれ
前方に向かって突出するように取り付けられている。各
筒状部材51内には、外径が筒状部材51の内径よりも
小さい筒状の軸部材52が該筒状部材51を同軸状に貫
通するように配置されている。各軸部材52は、対応す
る筒状部材51内の両端部に配置された2つの軸受5
3,53を介して回転可能に保持されている。各軸部材
52の前端には、半径方向に延びるように配置されたフ
リッパ54がそれぞれ一体に設けられている。また、各
軸部材52の長さ方向略中央には平歯車55が回転一体
に外嵌合されている。一方、後部支持部材50上におけ
る各筒状部材51の直上位置には、対応する軸部材52
を回転駆動する駆動部56が設けられている。各駆動部
56には、図示は省略するが、電動モータと、該電動モ
ータの出力側に配置された歯車機構とが内蔵されてい
る。各駆動部56の出力軸56aには平歯車57が回転
一体に取り付けられており、この平歯車57は、対応す
る軸部材52上の平歯車55に常時噛合している。そし
て、各駆動部56は、出力軸を所定角度内で正逆方向に
回動させるようになされており、このことで、対応する
軸部材52を所定角度内で正逆方向に回動させるように
なっている。
【0038】上記各フリッパ54は、筒状軸部材52の
前端に該前端から半径方向に延びるように配置されて回
動一体に取り付けられたアーム部材58と、このアーム
部材58の回動端に軸受59,59を介して軸部材52
に平行な軸心回りに回転可能に保持された回転軸60
と、この回転軸60の後端に回転一体に取り付けられた
押圧ローラ61とを有している。そして、図8に模式的
に示すように、各フリッパ54の回動により両押圧ロー
ラ61,61が張力帯wの外周に摩擦接触しつつ交互に
押圧することにより、該張力帯wを下接触子31の上端
部を支点として左右方向に揺動させ、その揺動により下
接触子31の上端部に対し張力帯wを長さ方向に僅かに
変位させるようになっている。
【0039】また、上記各押圧ローラ61に対応するよ
うに、下可動板27の両側方には1対の補助ローラ2
6,26が配置されている。これら補助ローラ62,6
2は、両押圧ローラ61,61と同じ鉛直面上に張力帯
wの半径方向内方に位置するように配置されていて、該
張力帯wの過度の揺動を規制するようになされている。
具体的には、固定体21には左右1対のアーム部材6
3,63が前方に向かって突出するように設けられてお
り、上記の補助ローラ62,62は、それらアーム部材
63,63の前端に前後方向に延びる軸心回りに回転可
能にそれぞれ取り付けられている。また、これら補助ロ
ーラ62,62は、次に述べる張力帯wの回行移動時
に、対応する押圧ローラ61,61との間に張力帯wを
厚さ方向に挟み込むようになっている。
【0040】さらに、上記の各フリッパ54には、張力
帯wを一方向に回行移動させるための回行機構が組み込
まれている。具体的には、各筒状軸部材52内には回転
軸64がそれぞれ同軸状に嵌挿されており、この回転軸
64は、筒状軸部材52内の両端部に配置された2つの
軸受65,65を介して該軸部材52に回転可能に保持
されており、その後端にはプーリ66がそれぞれ回転一
体に取り付けられている。また、左側の軸部材52の下
方には電動モータ67が配置されている。この電動モー
タ67は後部支持部材の前面側に設置されていて、その
出力軸は、後部支持部材50を後方に向かって貫通して
おり、該出力軸にはプーリ68が回転一体に取り付けら
れている。また、このプーリ68の近傍には、案内プー
リ69が前後方向の軸心回りに回転可能に設けられてい
る。これら4つのプーリ66,66,68,69は互い
に同じ鉛直面上に位置しており、これらプーリ66,6
6,68,69には1本の伝動ベルト70が巻き掛けら
れている。そして、電動モータ67の作動により、各筒
状軸部材52内の回転軸64が互いに同じ方向に回転駆
動されるようになっている。
【0041】上記各回転軸64の前端にはプーリ71が
それぞれ回転一体に取り付けられている。一方、各押圧
ローラ61の回転軸60の前端にもプーリ72がそれぞ
れ回転一体に取り付けられている。これら相対応する回
転軸64,60の両プーリ71,72間には伝動ベルト
73が巻き掛けられている。そして、両フリッパ54,
64が共に各押圧ローラ61を張力帯wに押圧するよう
に回動して、各押圧ローラ61が対応する補助ローラ6
2との間で張力帯wをそれぞれ厚さ方向に挟み込んだ状
態で、各筒状軸部材52内の回転軸64が回転駆動され
ることにより、各押圧ローラ61が互いに同じ方向に回
転して張力帯wを一方向に回行移動させるようになって
いる。
【0042】ここで、上記のように構成された張力帯測
定装置の作動について説明する。尚、本測定作業の初期
状態では、上接触子37及び上基準台32はそれぞれ下
接触子31及び下基準台26との間に張力帯wの収容に
十分な間隔が確保されるように離間しており、各フリッ
パ54は押圧ローラ61が上方に位置する回動位置に位
置付けられている。
【0043】上記の状態で、張力帯wは、下接触子31
の上端部に吊り下げられた状態に掛止される。次いで、
各駆動部56の作動により2つのフリッパ54,54が
交互に張力帯wを押圧する。これにより、張力帯wは、
図9に誇張して示すように、下接触子31に対し長さ方
向において変位することとなる。一方、第3エアシリン
ダ34の伸張作動により、上接触子37が下降移動して
下端部を張力帯wの外周に接触させるようになる。
【0044】このとき、張力帯wが長さ方向に変位して
いることから、下接触子31の上端部は、張力帯wの内
溝13,13,…を探るようにして何れかの内溝13に
係入し、上接触子37の下端部は、張力帯wの外溝1
2,12,…を同じく探るようにして下接触子31の係
入する内溝13に厚さ方向に対向する外溝12に係入す
る。
【0045】さらに、下接触子31及び上接触子37が
それぞれ内溝13及び外溝12に係入した後も上記の変
位が継続することにより、下接触子31の上端部及び上
接触子37の下端部は、それぞれ各溝底面に案内されて
その最深部に適正に到達するようになる。これにより、
下接触子31及び上接触子37に対する張力帯wの長さ
方向の位置決めが行われる。
【0046】このとき、各フリッパ54の押圧による張
力帯wの変位量は僅かであり、しかも、押圧プーリ6
1,61と張力帯wとは摩擦接触であるので、下接触子
31及び上接触子37がそれぞれ内溝13及び外溝12
に係入した後に、各フリッパ54の押圧作動により張力
帯wが長さ方向に大きく変位して内溝13及び外溝12
から下接触子31及び上接触子37が脱離したり、下接
触子31の上端部及び上接触子37の下端部に張力帯w
の長さ方向の過大な力が加わるという事態は生じない。
【0047】また、下接触子31及び上接触子37がそ
れぞれ内溝13及び外溝12の各溝底に接触した後、第
3エアシリンダ34の伸張作動により上接触子37がさ
らに前進移動しようとしても、その第3エアシリンダ3
4の伸張方向の押圧力は緩衝部材30,36に吸収され
るので、張力帯wが下接触子31及び上接触子37間に
挟圧されて変形するということもない。尚、本実施形態
では、張力帯変位機構49が作動を開始してから所定の
時間が経過した時点で張力帯wの位置決めが完了したも
のと見做すようになされている。
【0048】上記のようにして、張力帯wの位置決めが
完了した後、第1エアシリンダ23の収縮作動により上
基準台32が下降移動する一方、その下降移動速度と略
同じないしそれよりも僅かに速い速度で上接触子37が
第3エアシリンダ34の収縮作動により後退移動すると
ともに、第2エアシリンダ28の収縮作動により上基準
台32の下降移動速度と略同じないしそれよりも僅かに
遅い速度で下接触子31が後退移動する。これらによ
り、張力帯wは、下基準台26と上基準台32との間に
挟み込まれるようになる。つまり、下接触子31及び上
接触子37により決められた張力帯wの長さ方向の位置
を維持しつつ、該張力帯wの保持を下接触子31及び上
接触子37から下基準台26及び上基準台32に切り換
える。そして、第1リニアゲージ40により、下基準台
26及び上基準台32の両基準面26a,32a間の距
離が検出される。これにより、張力帯wの総厚Tが測定
されることになる。
【0049】次いで、第2エアシリンダ28の伸張作動
により下接触子31が前進移動し、その上端部が張力帯
wの内溝13に再び係入して溝底に接触するようにな
る。そして、第2リニアゲージ42により、下基準台2
6の基準面26aと下接触子31の上端部との間の距離
が検出される。これにより、張力帯wの内溝深さdi
測定されることになる。
【0050】一方、上記下接触子31の前進移動に並行
して、第3エアシリンダ34の伸張作動により上接触子
37も前進移動し、その下端部が張力帯wの外溝12に
再び係入して溝底に接触するようになる。そして、第3
リニアゲージ44により、上基準台32の基準面32a
と上接触子37の上端部との間の距離が検出される。こ
れにより、張力帯wの外溝深さdo が測定されることに
なる。
【0051】また、このとき、第4リニアゲージ46に
より、下接触子31の上端部と上接触子37の下端部と
の間の距離が検出される。これにより、張力帯wの溝底
厚さtが測定されることになる。
【0052】このようにして、総厚T,内溝深さdi
外溝深さdo 及び溝底厚さtの4項目の測定が終了する
と、下接触子31,上接触子37,下基準台26及び上
基準台32は初期位置に戻る。次いで、各駆動部56の
作動により各フリッパ54が押圧ローラ61を張力帯w
に接触させる方向に回動し、対応する補助ローラ62と
の間に張力帯wを挟み込んで該張力帯wを下接触子31
に代わって保持するようになる。そして、下接触子31
が後退移動した後、張力帯wは、電動モータ67の作動
により所定の長さ寸法だけ一方向に回行移動する。
【0053】その後、電動モータ67の作動が停止する
とともに各フリッパ54が押圧ローラ61を張力帯から
離間させる方向にそれぞれ回動する一方、下接触子1が
前進移動して再び張力帯wを支持するようになる。そし
て、張力帯変位機構49により張力帯wを長さ方向に変
位させつつ上接触子37が下降移動され、新たな箇所に
おける4項目の測定が開始されることとなる。以上のよ
うにして、長さ方向における所定数の箇所での4項目の
測定が完了すると、1本の張力帯wに対する全ての測定
作業は終了したことになる。
【0054】したがって、本実施形態によれば、下接触
子31及び上接触子37をそれぞれ張力帯wの内溝13
及び外溝12に係入させて溝底厚さtを測定する際に、
両接触子31,37がそれぞれ内溝13,12及び外溝
を探って係入するように張力帯変位機構49により張力
帯wを長さ方向に変位させることとしたので、内溝13
及び外溝12に対する各接触子31,37の係入作動を
確実化することができ、溝底厚さの測定作業を適正に機
械化して作業効率を高めることができる。
【0055】また、下基準台26及び上基準台32によ
り張力帯wを挟んで両基準面26a,32a間の距離を
検出するとともに、下基準台26の基準面26aと下接
触子31の上端部との間及び上基準台32の基準面32
aと上接触子37の下端部との間の各距離をそれぞれ検
出するようにしたので、上記の溝底厚さtに加えて、総
厚T,内溝深さdi 及び外溝深さdo を一度に測定する
ことができ、よって、測定作業の効率化をさらに図るこ
とができる。
【0056】尚、上記の実施形態では、下接触子31に
より張力帯wを支持するようにしているが、本発明の支
持手段としては特に限定されるものではなく、例えば下
基準台26や補助ローラ62,62に支持手段を兼用さ
せるようにしてもよい。
【0057】また、上記の実施形態では、1対のフリッ
パ54,54で張力帯wを交互に押圧することで該張力
帯wをその長さ方向に変位させるようにしているが、本
発明のベルト変位手段の構成は適宜設計することができ
る。
【0058】また、上記の実施形態では、第1〜第4リ
ニアゲージ40,42,44,46によりそれぞれ各距
離を検出するようにしているが、本発明の検出手段とし
ては公知のものを適宜用いることができる。
【0059】また、上記の実施形態では、溝底厚さtの
他、総厚T,内溝深さdi 及び外溝深さdo を測定する
ようにしているが、測定項目は必要に応じて適宜加減す
ることができる。
【0060】さらに、上記の実施形態では、張力帯wの
測定装置の場合について説明しているが、本発明は、例
えば両面歯付ベルト等、その他のベルトの測定装置に適
用することもできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ベルト内外周に溝部を有するベルトの溝底厚さ
を内溝接触子及び外溝接触子を用いて測定する装置とし
て、両接触子がそれぞれ内溝及び外溝を探って係入する
ようにベルトをベルト長さ方向に変位させるベルト変位
手段を備えるようにしたので、内溝及び外溝に対する内
溝接触子及び外溝接触子の係入を確実化することがで
き、溝底厚さの測定作業を適正に機械化して作業効率を
高めることができる。
【0062】請求項2の発明によれば、上記両接触子が
それぞれ内溝及び外溝に係入したときに、内周基準台及
び外周基準台をそれぞれベルト内外周に接触させ、それ
ら両基準台間の距離を検出するようにしたので、溝底厚
さに加えて、ベルト総厚も測定することができ、よっ
て、ベルト測定作業が溝底厚さとベルト総厚とを測定す
るものである場合に、その作業効率を高めることができ
る。
【0063】請求項3の発明によれば、上記両接触子が
それぞれ内溝及び外溝に係入したときに、内溝接触子を
内溝溝底に接触させるとともに、内周基準台をベルト内
周に接触させ、それら内溝接触子及び内周基準台間の距
離を検出するようにしたので、溝底厚さに加えて、内溝
深さも測定することができ、よって、ベルト測定作業が
溝底厚さ及び内溝深さを測定するものである場合に、そ
の作業効率を高めることができる。
【0064】請求項4の発明によれば、上記両接触子が
それぞれ内溝及び外溝に係入したときに、外溝接触子を
外溝溝底に接触させるとともに、外周基準台をベルト外
周に接触させ、それら外溝接触子及び外周基準台間の距
離を検出するようにしたので、溝底厚さに加えて、外溝
深さも測定することができ、よって、ベルト測定作業が
溝底厚さ及び外溝深さを測定するものである場合に、そ
の作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る張力帯測定装置の本体
機構部の構成を示す正面図である。
【図2】本体機構部の構成を示す右側面図である。
【図3】変位機構部及び回行機構部の構成を示す正面図
である。
【図4】変位機構部及び回行機構部の構成を示す平面図
である。
【図5】ブロックベルトを示す斜視図である。
【図6】張力帯の測定部位と各測定部位に対応する部材
との関係を模式的に示す正面図である。
【図7】本体機構部の構成を模式的に示す正面図であ
る。
【図8】変位機構部の作動を模式的に示す正面図であ
る。
【図9】変位機構部の作動により張力帯の内溝に下接触
子が係入する状態を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
23 第1エアシリンダ(基準台移動手段) 26 下基準台(内周基準台) 28 第2エアシリンダ(接触子移動手段,内溝用移動
手段) 31 下接触子(内溝接触子,支持手段) 32 上基準台(外周基準台) 34 第3エアシリンダ(接触子移動手段,外溝用移動
手段) 37 上接触子(外溝接触子) 40 第1リニアゲージ(総厚検出手段) 42 第2リニアゲージ(内溝深さ検出手段) 44 第3リニアゲージ(外溝深さ検出手段) 46 第4リニアゲージ(溝底厚検出手段) 49 張力帯変位機構(ベルト変位手段) w 張力帯(ベルト) 12 外溝 13 内溝 T 総厚 t 溝底厚さ di 内溝深さ do 外溝深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16G 1/00 F16G 1/00 Z Fターム(参考) 2F062 AA27 AA42 BB05 BC04 CC22 EE04 EE63 FF13 FG00 GG18 HH04 HH14 HH16 MM03 MM15 2F069 AA43 AA46 BB29 CC09 DD15 DD25 GG01 GG58 GG63 HH02 HH14 JJ12 LL03 LL04 MM02 PP01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト内周にベルト幅方向に延びるよう
    に設けられかつベルト長さ方向に所定ピッチをおいて配
    置された複数の内溝と、ベルト外周にベルト幅方向に延
    びるように設けられかつ上記複数の内溝にそれぞれベル
    ト厚さ方向に対向するように配置された複数の外溝とを
    有してなるベルトに対し、内溝底部と外溝底部との間の
    溝底厚さを測定するようにしたベルト測定装置であっ
    て、 上記ベルトをベルト長さ方向に変位可能に支持する支持
    手段と、 上記支持手段に支持されたベルトの内周側に位置するよ
    うに配置され、上記ベルトの内溝に係入して該内溝の底
    部に接触可能な内溝接触子と、 上記支持手段に支持されたベルトの外周側に位置しかつ
    上記内溝接触子に対向するように配置され、上記ベルト
    の外溝に係入して該外溝の底部に接触可能な外溝接触子
    と、 上記内溝接触子及び外溝接触子をそれぞれ上記支持手段
    に支持されたベルトの内溝及び外溝に係入して該内溝及
    び外溝の溝底に接触するように相対移動させる接触子移
    動手段と、 上記接触子移動手段により相対移動する内溝接触子及び
    外溝接触子がそれぞれ上記ベルトの内溝及び外溝を探っ
    て係入するように該ベルトをベルト長さ方向に変位させ
    るベルト変位手段と、 上記内溝接触子及び外溝接触子が上記ベルトの内溝及び
    外溝に係入して溝底に接触したときに、上記内溝接触子
    と外溝接触子との間の距離を検出する溝底厚さ検出手段
    とを備えていることを特徴とするベルト測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルト測定装置におい
    て、 支持手段に支持されたベルトの内周側に位置するように
    配置され、上記ベルトの内周に接触可能な内周基準台
    と、 上記支持手段に支持されたベルトの外周側に位置しかつ
    上記内周基準台に対向するように配置され、上記ベルト
    の外周に接触可能な外周基準台と、 内溝接触子及び外溝接触子が上記ベルトの内溝及び外溝
    に係入したときに、上記内周基準台がベルトの内周に接
    触しかつ上記外周基準台がベルトの外周に接触するよう
    に内周基準台及び外周基準台を相対移動させる基準台移
    動手段と、 上記内周基準台がベルトの内周に接触しかつ上記外周基
    準台がベルトの外周に接触したときに、上記内周基準台
    と外周基準台との間の距離を検出する総厚検出手段とを
    備えていることを特徴とするベルト測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のベルト測定装置に
    おいて、 内周基準台は、内溝接触子が係入した内溝に隣接するベ
    ルト内周に接触するように配置され、 内溝接触子及び外溝接触子が支持手段に支持されたベル
    トの内溝及び外溝にそれぞれ係入したときに、上記内溝
    接触子が上記内溝の溝底に接触しかつ上記内周基準台が
    ベルトの内周に接触するように該内溝接触子及び内周基
    準台を相対移動させる内溝用移動手段と、 上記内溝接触子が上記内溝の溝底に接触しかつ上記内周
    基準台がベルトの内周に接触したときに、上記内溝接触
    子と上記内周基準台との間の距離を検出する内溝深さ検
    出手段とを備えていることを特徴とするベルト測定装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のベルト測定装
    置において、 外周基準台は、外溝接触子が係入した外溝に隣接するベ
    ルト外周に接触するように配置され、 内溝接触子及び外溝接触子がそれぞれ支持手段に支持さ
    れたベルトの内溝及び外溝に係入したときに、上記外溝
    接触子が上記外溝の溝底に接触しかつ上記外周基準台が
    ベルトの外周に接触するように該外溝接触子及び外周基
    準台を相対移動させる外溝用移動手段と、 上記外溝接触子が上記外溝の溝底に接触しかつ上記外周
    基準台がベルトの外周に接触したときに、上記外溝接触
    子と上記外周基準台との間の距離を検出する外溝深さ検
    出手段とを備えていることを特徴とするベルト測定装
    置。
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