JP2002061801A - 焼却炉停止制御方法 - Google Patents

焼却炉停止制御方法

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JP2002061801A
JP2002061801A JP2000249444A JP2000249444A JP2002061801A JP 2002061801 A JP2002061801 A JP 2002061801A JP 2000249444 A JP2000249444 A JP 2000249444A JP 2000249444 A JP2000249444 A JP 2000249444A JP 2002061801 A JP2002061801 A JP 2002061801A
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waste heat
heat boiler
pressure steam
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Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
Shinichi Segawa
伸一 瀬川
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃熱ボイラ2を備える複数の廃棄物焼却炉1
で構成され、高圧蒸気を分配する高圧蒸気溜4に夫々の
廃熱ボイラ2からの蒸気を集合供給し、蒸気利用設備に
は、高圧蒸気溜4を介して高圧蒸気を供給する廃棄物焼
却設備において、稼働中の廃棄物焼却炉1のうちの何れ
か一基を特定焼却炉10として選択して、他の廃棄物焼
却炉1のうちの少なくとも一基の稼働を維持した状態
で、特定焼却炉10の運転を停止するに当たって高圧蒸
気の無駄な消費を低減する。 【解決手段】 特定焼却炉10に備える特定廃熱ボイラ
14から高圧蒸気溜4に供給する蒸気温度を検出して、
蒸気温度が許容温度以下に低下したことを検知した場合
に、特定廃熱ボイラ14からの高圧蒸気溜4への蒸気の
供給を停止すると共に、特定廃熱ボイラ14のボイラ管
群を洗浄するスートブロワ3への特定廃熱ボイラ14か
らの蒸気の供給を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉停止制御方
法に関し、詳しくは、廃熱ボイラを備える複数の廃棄物
焼却炉で構成され、高圧蒸気を分配する高圧蒸気溜に前
記夫々の廃熱ボイラからの蒸気を集合供給し、蒸気利用
設備には、前記高圧蒸気溜を介して高圧蒸気を供給する
廃棄物焼却設備において、稼働中の廃棄物焼却炉のうち
の何れか一基を特定焼却炉として選択し、他の廃棄物焼
却炉のうちの少なくとも一基の稼働を維持した状態で、
前記特定焼却炉の運転を停止するに当たっての焼却炉停
止制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の焼却炉のうちで何れか一基
の特定焼却炉を停止するに際しては、停止する特定焼却
炉に備える特定廃熱ボイラからの蒸気は、その温度が許
容温度以下に低下すれば、高圧蒸気溜における蒸気温度
の局部的変化を避けるために、前記高圧蒸気溜への供給
を停止して排気路に放出していたが、前記特定廃熱ボイ
ラの蒸気吹きのスートブロワへの蒸気の供給は、前記高
圧蒸気溜への蒸気の供給中に行っていた。つまり、廃熱
ボイラを停止する際には、その管群の外表面に付着した
煤塵等を除去するために煤吹きを行うが、その煤吹きの
ためのスートブロワへの蒸気の供給を、前記蒸気の温度
が前記許容温度に低下する前に行うという、前記特定廃
熱ボイラの実稼働条件下で行うような焼却炉の停止制御
が行われていた。
【0003】こうした焼却設備の例を示すと、図4に示
すように、複数(図示の例では3基の廃棄物焼却炉が併
設されているものを示した。)の廃棄物焼却炉1が設け
られており、1号焼却炉11、2号焼却炉12、3号焼
却炉13の夫々の排ガスを煙突8に導く煙道7に夫々廃
熱ボイラ2が設けられており、前記1号焼却炉11に備
える前記廃熱ボイラ2としての1号廃熱ボイラ15、前
記2号焼却炉12に備える前記廃熱ボイラ2としての2
号廃熱ボイラ16、前記3号焼却炉13に備える前記廃
熱ボイラ2としての3号廃熱ボイラ17夫々からの蒸気
で発電する発電設備5を備えている。各廃熱ボイラ1
5,16,17からの蒸気は、夫々の炉内で400℃以
上に過熱された後、高圧蒸気溜4に集められ、この高圧
蒸気溜4を経て前記発電設備5の蒸気タービン6に発電
用高圧蒸気として供給される。施設内の他の蒸気使用設
備には、前記高圧蒸気溜4から減圧弁を経て減圧した低
圧蒸気を貯留する低圧蒸気溜9を設けて、この低圧蒸気
溜9から前記各蒸気使用設備に低圧蒸気が分配される。
尚、前記廃熱ボイラ2と前記高圧蒸気溜4との間には、
通常過熱器が設けられているが、図示を省略した。
【0004】上述の煤吹き機構の例を示すと、図5に示
すように、廃熱ボイラ2(図では仮に1号廃熱ボイラ1
5とした。)から過熱器19を経て生成した高圧蒸気を
供給する高圧蒸気配管20(図では1号高圧蒸気配管2
1として示した。)が前記高圧蒸気溜4に接続されてお
り、この1号高圧蒸気配管21からスートブロワ3(図
では1号廃熱ボイラ15に設けた1号スートブロワ15
aとして示した。)の煤吹き蒸気溜18への煤吹き蒸気
配管30(図では1号スートブロワ15aに煤吹き蒸気
を供給する1号煤吹き蒸気配管31として示した。)が
分岐接続されている。この1号煤吹き蒸気配管31の接
続位置と前記高圧蒸気溜4との間に排気路20a(図で
は1号高圧蒸気配管21から分岐した1号排気路21a
として示した。)が分岐接続され、この1号排気路21
aはサイレンサ27に連結されている。前記1号高圧蒸
気配管21には、前記1号排気路21aの分岐点と前記
高圧蒸気溜4との間に、逆止弁25と流路開閉弁24と
が順に配置されて設けられている。上述の高圧蒸気配管
20に、接続される煤吹き蒸気配管30と排気路20
a、及び、これらと前記高圧蒸気溜4との間に設けられ
る逆止弁25と流路開閉弁24の接続配置関係、並び
に、前記煤吹き蒸気配管30と煤吹き蒸気溜18並びに
排気路20aとサイレンサ27の接続関係に関しては、
2号廃熱ボイラ16及び3号廃熱ボイラ17でも同様で
ある。つまり、2号廃熱ボイラ16からの高圧蒸気を供
給する2号高圧蒸気配管22及び、3号廃熱ボイラ17
からの高圧蒸気を供給する3号高圧蒸気配管23も夫々
前記高圧蒸気溜4に接続され、2号廃熱ボイラ16に前
記スートブロワ3として設けられた2号スートブロワ1
6aには、これに煤吹き蒸気を供給する煤吹き蒸気溜1
8に、前記煤吹き蒸気配管30としての2号煤吹き蒸気
配管32が接続され、3号廃熱ボイラ17に前記スート
ブロワ3として設けられた3号スートブロワ17aに
は、これに煤吹き蒸気を供給する煤吹き蒸気溜18に、
前記煤吹き蒸気配管30としての3号煤吹き蒸気配管3
3が接続されて、これらの2号煤吹き蒸気配管32及び
3号煤吹き蒸気配管33が、夫々前記2号高圧蒸気配管
22及び前記3号高圧蒸気配管23から分岐されてい
る。また、前記2号高圧蒸気配管22及び前記3号高圧
蒸気配管23から夫々分岐して2号排気路22a及び3
号排気路23aが接続されて、前記サイレンサ27に連
結されて、前記2号廃熱ボイラ16からの蒸気及び前記
3号廃熱ボイラ17からの蒸気を前記サイレンサ27に
排出するように構成されている。
【0005】図6に示す流れ図に沿って説明すれば、前
記廃棄物焼却炉1のうちから炉停止の対象として選択さ
れた特定焼却炉10(以下、1号焼却炉11を前記特定
焼却炉10として選択した例について説明する。)を停
止する際に、前記1号焼却炉11の消火操作を開始する
前後に、前記特定焼却炉10に備える特定廃熱ボイラ1
4(上記特定焼却炉10の選択に従い、これは1号廃熱
ボイラ15となる。)の煤吹きを開始、即ち、前記1号
廃熱ボイラ15からの高圧蒸気を、前記1号廃熱ボイラ
15のボイラ管群を洗浄する1号スートブロワ15aに
対して供給開始する。その後、所定時間経過後に前記煤
吹きを停止し、前記1号廃熱ボイラ15からの蒸気の温
度を監視して、その蒸気温度が許容温度(例えば400
℃)以下になると、前記1号廃熱ボイラ15からの蒸気
は、前記高圧蒸気溜4への供給を停止し、1号排気路2
1aを介して前記サイレンサ27に向けて放出する。こ
の煤吹きにより前記1号廃熱ボイラ15の管群に付着し
た焼却飛灰等の煤塵やダイオキシン等を除去できるので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の焼却炉の停
止制御においては、上述のように、特定廃熱ボイラの実
稼働条件下で、そのスートブロワに前記特定廃熱ボイラ
からの蒸気を供給するので、これは煙道に放出されるも
のであり、蒸気の無駄が多くなる。炉停止の際の煤吹き
の時間は約30分であり、例えば容量2ton/h の廃熱ボ
イラであれば、この煤吹きのために大凡1〜1.5ton
の高圧蒸気を消費しているのである。煤吹き終了後の温
度低下した低温蒸気は、当然排ガスと共に煙道を経て大
気中に放出される。高圧蒸気は発電に供してエネルギ回
収できるものでもあり、また、これら廃熱ボイラへのボ
イラ給水が純水であることから、無駄な資源消費となっ
ているのである。そこで、本発明の焼却炉停止制御方法
は、上記の問題点を解決し、高圧蒸気を有効に活用し
て、その消費を低減できる手段を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】〔本発明の特徴手段〕本発明に係る焼却炉
停止制御方法は、廃熱ボイラを備える複数の廃棄物焼却
炉で構成され、高圧蒸気を分配する高圧蒸気溜に前記夫
々の廃熱ボイラからの蒸気を集合供給し、蒸気利用設備
には、前記高圧蒸気溜を介して高圧蒸気を供給する廃棄
物焼却設備における稼働中の前記廃棄物焼却炉のうちの
何れか一基を特定焼却炉として選択して、他の廃棄物焼
却炉のうちの少なくとも一基の稼働を維持した状態で、
前記特定焼却炉の運転を停止するに当たっての焼却炉停
止制御方法において、前記特定廃熱ボイラのボイラ管群
を洗浄するスートブロワに対する前記特定廃熱ボイラか
らの蒸気の供給を、蒸気温度が許容温度以下に低下した
後に開始する点に特徴を有するものであり、夫々に以下
のような特徴を備えるものである。
【0009】上記の目的のための本発明の焼却炉停止制
御方法の第1特徴手段は、請求項1に記載の如く、特定
焼却炉に備える特定廃熱ボイラから高圧蒸気溜に供給す
る蒸気温度を検出して、前記蒸気温度が許容温度以下に
低下したことを検知した場合に、前記特定廃熱ボイラか
らの前記高圧蒸気溜への蒸気の供給を停止すると共に、
前記特定廃熱ボイラのボイラ管群を洗浄するスートブロ
ワへの前記特定廃熱ボイラからの蒸気の供給を開始する
点にある。尚、請求項2に記載したように、スートブロ
ワへの蒸気の供給を開始した後、所定時間経過後に特定
廃熱ボイラからの蒸気を排気路に放出してもよく(第2
特徴手段)、また、請求項3に記載したように、スート
ブロワへの蒸気の供給を開始した後、前記スートブロワ
への蒸気の供給と並行して特定廃熱ボイラからの蒸気を
排気路に放出してもよい(第3特徴手段)。
【0010】〔特徴手段の作用及び効果〕上記本発明に
係る焼却炉停止制御方法によれば、蒸気温度が許容温度
以下に低下した後にスートブロワへの蒸気の供給を開始
するから、元々許容温度以下の低温蒸気は高圧蒸気溜に
は供給せず、排気路を経て大気放出していたものであ
り、この低温蒸気を煤吹きに用いることで、炉停止時の
煤吹きに消費する高圧蒸気を節減でき、夫々に、以下の
ような独特の作用効果を奏する。
【0011】上記第1特徴手段によれば、高圧蒸気溜に
供給する蒸気の温度は許容温度を超えていることが原則
であり、許容温度以下となって前記高圧蒸気溜に供給し
なくなった低温蒸気をスートブロワに供給するから、炉
停止の際にも高圧蒸気は有効に活用でき、それを煤吹き
に消費する無駄を排除できるのである。尚、上記第2特
徴手段或いは第3特徴手段によっても、上記第1特徴手
段の作用効果を奏して、十分な煤吹きの効果を得られる
ようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】上記本発明の焼却炉停止制御方法
の実施の形態の一例について、以下に、先に示した図4
及び図5を参照しながら説明する。尚、図4及び図5を
参照する説明においては、重複した説明を避けるために
詳細な説明の一部を省略する。
【0013】廃棄物焼却設備には、図4に示したよう
に、廃棄物焼却炉1として、1号焼却炉11、2号焼却
炉12、3号焼却炉13を設けてあり、夫々の煙道7
に、廃熱ボイラ2として、夫々1号廃熱ボイラ15、2
号廃熱ボイラ16、3号廃熱ボイラ17を備えている。
各廃熱ボイラ15,16,17からの蒸気は過熱された
後に高圧蒸気配管20を介して高圧蒸気溜4に集められ
る。各廃熱ボイラ15,16,17は夫々蒸気吹きのス
ートブロワ3を備えており、その中の1号廃熱ボイラ1
5からの1号高圧蒸気配管21には、図5に示したよう
に、1号スートブロワ15aの煤吹き蒸気溜18への1
号煤吹き蒸気配管31が分岐接続され、この1号煤吹き
蒸気配管31の接続位置と前記高圧蒸気溜4との間に1
号排気路21aが分岐接続されている。前記1号煤吹き
蒸気配管31には、1号スートブロワ15aへの煤吹き
蒸気の供給を操作するための煤吹き開閉弁34を設けて
あり、また、前記1号排気路21aには、サイレンサ2
7への蒸気の放出を操作するための排気路開閉弁26を
設けてある。他の2号焼却炉12或いは3号焼却炉13
においても、それらに備える2号廃熱ボイラ16、3号
廃熱ボイラ17からの蒸気路は、前記高圧蒸気溜4及び
前記サイレンサ27が共通するだけで、同様に構成され
ている。
【0014】特定焼却炉10として前記1号焼却炉11
を選択し、前記2号焼却炉12、前記3号焼却炉13の
少なくとも一方が稼働を維持している条件下で前記1号
焼却炉11(図5参照)を立ち下げる際の焼却炉停止制
御について以下に説明する。図1に流れ図を示すよう
に、前記1号焼却炉11の消火操作を開始後、蒸気温度
を検出して、蒸気温度が許容温度以下になれば、前記1
号高圧蒸気配管21に備える流路開閉弁24を閉弁し
て、前記1号廃熱ボイラ15からの前記高圧蒸気溜4へ
の蒸気供給を停止する。同時に、前記1号煤吹き蒸気配
管31に備える煤吹き開閉弁34を開弁して前記1号ス
ートブロワ15aの煤吹き蒸気溜18への蒸気の供給を
開始する。その後所定時間(例えば30分)が経過する
と、前記1号排気路21aに備える排気路開閉弁26を
開弁すると同時に、前記煤吹き開閉弁34を閉弁して、
前記1号廃熱ボイラ15の煤吹きを停止し、その蒸気の
前記1号排気路21aから前記サイレンサ27への放出
を開始する。前記1号焼却炉11の炉内温度が低下し、
前記1号廃熱ボイラ15の蒸気放出が終われば、前記1
号焼却炉11の立ち下げを終了する。
【0015】以上のような手順により、煤吹きの蒸気温
度は幾分低くはなるが、蒸気圧力が維持されておれば、
スートブロワからの蒸気の噴出速度は十分に維持でき、
従来大気放出していた所定温度以下の低温蒸気を缶内に
噴射するから、従来に比してボイラ補給水の供給量を低
減できる。当然ながら、所定温度以下になるまでの特定
廃熱ボイラからの高圧蒸気は発電等に利用され、総合的
なエネルギ効率も改善できる。
【0016】〔別実施形態〕上記実施の形態において示
さなかった本発明に係る焼却炉停止制御方法の実施の形
態について以下に説明する。
【0017】〈1〉上記実施の形態に於いては、3炉の
廃棄物焼却設備の例について説明したが、複数の炉を備
えておれば、2炉でも4炉以上の炉の数であってもよ
い。
【0018】〈2〉上記実施の形態に於いては、特定焼
却炉10として廃棄物焼却炉1のうちから1号焼却炉1
1を選択し、2号焼却炉12、3号焼却炉13の少なく
とも一方が稼働を維持している場合の前記1号焼却炉1
1の立ち下げの例について説明したが、前記特定焼却炉
10は、2号焼却炉12であってもよく、また3号焼却
炉13であってもよい。少なくとも他の廃棄物焼却炉1
のうちの少なくとも一基が稼働している条件であれば、
上記実施の形態に説明したと同様である。
【0019】〈3〉上記実施の形態に於いては、1号排
気路21aと、2号排気路22aと、3号排気路23a
とが、共通のサイレンサ27に接続されている例につい
て説明したが、前記サイレンサ27は、排気路20a個
々に設けられていてもよく、一部に共通して設けられて
いてもよい。
【0020】〈4〉上記実施の形態に於いては、高圧蒸
気溜4から減圧弁を介して低圧蒸気溜9に蒸気を供給す
る例を示した図を用いて説明したが、前記低圧蒸気溜9
を備えていなくてもよい。また、同様に、高圧蒸気溜4
から発電設備5に高圧蒸気を供給する例も示したが、前
記発電設備5を備えなくてもよい。この場合、前記高圧
蒸気溜4は、必ずしも過熱された過熱蒸気を貯えるもの
でなくてもよい。つまり、飽和蒸気を貯える蒸気溜であ
ってもよい。
【0021】〈5〉上記実施の形態に於いては、1号ス
ートブロワ15aへの蒸気の供給を開始した後所定時間
が経過すると、1号排気路21aに備える排気路開閉弁
26を開弁すると同時に、1号廃熱ボイラ15の煤吹き
を停止する例について説明したが、例えば図2に流れ図
を示すように、煤吹きの開始と同時に蒸気の大気放出を
開始してもよい。前記煤吹きは所定時間経過後に停止す
ればよい。その手順を説明すると、特定焼却炉10(図
においては1号焼却炉11)からの蒸気温度が許容温度
以下になれば、前記1号高圧蒸気配管21に備える流路
開閉弁24を閉弁して、前記1号廃熱ボイラ15からの
高圧蒸気溜4への蒸気供給を停止し、同時に、1号煤吹
き蒸気配管31に備える煤吹き開閉弁34を開弁して前
記1号スートブロワ15aの煤吹き蒸気溜18への蒸気
の供給を開始すると同時に、1号排気路21aに備える
排気路開閉弁26を開弁して、前記1号排気路21aか
ら前記サイレンサ27に向けての蒸気の放出を開始す
る。その後所定時間(例えば40分)が経過すると、前
記煤吹き開閉弁34を閉弁して、前記1号廃熱ボイラ1
5の煤吹きを停止する。前記1号焼却炉11の炉内温度
が低下し、前記1号廃熱ボイラ15の蒸気放出が終われ
ば、前記1号焼却炉11の立ち下げを終了するのであ
る。このような手順であれば、前記1号廃熱ボイラ15
からの蒸気の圧力低下は幾分速くなるが、煤吹きには支
障なく、前記1号廃熱ボイラ15の蒸気放出に要する時
間を短縮できる。
【0022】〈6〉上記〈5〉に代えて、煤吹きを停止
することなく、特定廃熱ボイラ14からの蒸気放出が停
止するまで煤吹きを継続してもよい。特定焼却炉10と
して1号焼却炉11を選択した例として図3に示す流れ
図に沿って説明すれば、前記1号焼却炉11の消火操作
を開始後、蒸気温度を検出して、蒸気温度が許容温度以
下になれば、1号高圧蒸気配管21に備える流路開閉弁
24を閉弁して、1号廃熱ボイラ15からの高圧蒸気溜
4への蒸気供給を停止する。同時に、1号煤吹き蒸気配
管31に備える煤吹き開閉弁34を開弁して1号スート
ブロワ15aの煤吹き蒸気溜18への蒸気の供給を開始
すると同時に、1号排気路21aに備える排気路開閉弁
26を開弁してサイレンサ27に向けての蒸気の放出も
開始する。このままの状態を維持して、前記1号焼却炉
11の炉内温度が低下し、前記1号廃熱ボイラ15の蒸
気放出が終われば、前記1号焼却炉11の立ち下げを終
了するのである。このような手順であれば、前記1号ス
ートブロワ15aの蒸気噴出速度が時間的に低下する
が、例えば抜き差し自在なスートブロウノズルを備える
スートブロワであれば、管群に近接して蒸気を噴出でき
るから、比較的長時間に亘って煤吹きが可能であり、蒸
気の温度が低下すれば、前記スートブロウノズルを前記
管群から引き離せばよい。尚、この場合、前記1号排気
路21aに備える排気路開閉弁26を開弁する時期を、
前記煤吹き開閉弁34を開弁する時期よりも遅らせるよ
うにしてもよい。その時間差は予め定めてもよい。
【0023】〈7〉上記実施の形態に於いては、複数の
廃熱ボイラを備える廃棄物焼却設備において、他に稼働
中の焼却炉がある場合の焼却炉停止の例について説明し
たが、以上説明した手順は、単独の焼却炉を備える廃棄
物焼却設備における焼却炉の停止制御においても効果的
であり、蒸気の使用条件に対する下限の温度以下になっ
た後に、炉停止に伴う煤吹きを実施することで、以上説
明したと同様に、高圧蒸気の無駄を低減でき、また、エ
ネルギ効率も改善できる。この点は、複数の焼却炉を備
える廃棄物焼却設備において、最終炉を停止する場合、
つまり、他の焼却炉が稼働を停止した後に立ち下げを行
う場合にも、利用可能な高圧蒸気を缶内に放出すること
なく、最後の煤吹きを行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
高圧蒸気の無駄を低減し、エネルギ効率を改善すること
ができた。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却炉の停止制御手順の一例を示
す流れ図
【図2】本発明に係る焼却炉の停止制御手順の他の例を
示す流れ図
【図3】本発明に係る焼却炉の停止制御手順の他の例を
示す流れ図
【図4】本発明の対象とする廃棄物焼却設備の一例を示
す構成説明図
【図5】本発明の対象とする廃熱ボイラの構成の一例を
示す構成説明図
【図6】従来の焼却炉の停止制御手順の他の例を示す流
れ図
【符号の説明】
1 廃棄物焼却炉 2 廃熱ボイラ 3 スートブロワ 4 高圧蒸気溜 10 特定焼却炉 14 特定廃熱ボイラ 20a 排気路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃熱ボイラ(2)を備える複数の廃棄物
    焼却炉(1)で構成され、高圧蒸気を分配する高圧蒸気
    溜(4)に前記夫々の廃熱ボイラ(2)からの蒸気を集
    合供給し、蒸気利用設備には、前記高圧蒸気溜(4)を
    介して高圧蒸気を供給する廃棄物焼却設備において、 稼働中の前記廃棄物焼却炉(1)のうちの何れか一基を
    特定焼却炉(10)として選択して、他の廃棄物焼却炉
    (1)のうちの少なくとも一基の稼働を維持した状態
    で、前記特定焼却炉(10)の運転を停止するに当たっ
    ての焼却炉停止制御方法であって、 前記特定焼却炉(10)に備える特定廃熱ボイラ(1
    4)から前記高圧蒸気溜(4)に供給する蒸気温度を検
    出して、前記蒸気温度が許容温度以下に低下したことを
    検知した場合に、前記特定廃熱ボイラ(14)からの前
    記高圧蒸気溜(4)への蒸気の供給を停止すると共に、
    前記特定廃熱ボイラ(14)のボイラ管群を洗浄するス
    ートブロワ(3)への前記特定廃熱ボイラ(14)から
    の蒸気の供給を開始する焼却炉停止制御方法。
  2. 【請求項2】 前記スートブロワ(3)への蒸気の供給
    を開始した後、所定時間経過後に前記特定廃熱ボイラ
    (14)からの蒸気を排気路(20a)に放出する請求
    項1記載の焼却炉停止制御方法。
  3. 【請求項3】 前記スートブロワ(3)への蒸気の供給
    を開始した後、前記スートブロワ(3)への蒸気の供給
    と並行して前記特定廃熱ボイラ(14)からの蒸気を排
    気路(20a)に放出する請求項1記載の焼却炉停止制
    御方法。
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