JP2002061502A - セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク - Google Patents

セラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク

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JP2002061502A JP2000247866A JP2000247866A JP2002061502A JP 2002061502 A JP2002061502 A JP 2002061502A JP 2000247866 A JP2000247866 A JP 2000247866A JP 2000247866 A JP2000247866 A JP 2000247866A JP 2002061502 A JP2002061502 A JP 2002061502A
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blisk
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Takahito Araki
隆人 荒木
Nobuyuki Suzumura
宣行 鈴村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部位に応じて必要な強度を保持させる。 【解決手段】 円筒座標系の3次元に配向される強化用
繊維を有する。強化用繊維は、外周側5aに配置される
第1繊維群6aと内周側5bに配置される第2繊維群6
bとを備える。第1繊維群6aは、第2繊維群6bより
も大きな高温クリープ強度を有し、第2繊維群6bは、
第1繊維群6aよりも大きな引張強度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空、宇宙、船
舶、発電等の分野において、例えば圧縮機やタービン等
の構成部品として用いられる高速で回転するセラミック
ス複合材料のディスクまたはブリスク(ディスクと翼と
が一体に形成されたもの)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、航空機の圧縮機やタービンで
は、動翼を支持するためにディスクが用いられている。
従来、このディスクは、ほとんどが金属で作られていた
が、近年、軽量化および耐熱性向上のため、セラミック
ス材料あるいはセラミックス複合材料で形成されるディ
スクの開発が進められている。セラミックス複合材料か
らなるディスクは、例えば、強化繊維の縦糸と横糸によ
って2次元織物を作り、この2次元織物を複数段に積層
したものに対し、気相含浸法(CVI)またはポリマー
含浸焼成法によってマトリックス原料を含浸させてなる
複合材に機械加工を施すことで得られる。
【0003】ところが、セラミックス複合材料からなる
ものは、内部に2次元面内方向に繊維強化されているた
め周方向の強度が低く、あまり高応力状態で使用するこ
とができないことに加えて、層間剪断強度が低いという
積層材特有の欠点を有するため、複雑な応力状態のディ
スクまたはブリスクには適していないという問題があっ
た。
【0004】そこで、これらの問題を解決するセラミッ
クス複合材料からなるディスクまたはブリスクとして、
特開平9−125902号公報に掲載されているものが
提供されている。これは、上記強化繊維を、半径方向に
配向されるr糸、円周方向に配向されるθ糸、円筒軸方
向に配向されr糸およびθ糸を締め込むようにして編み
込むz糸からなる円筒座標系に従った3次元配向とし、
且つディスク中心からの距離に応じて強化繊維の配向比
率を異ならせたものである。
【0005】そして、この構成により、上記のセラミッ
クス複合材料からなるディスクまたはブリスクは、以下
の点において回転体に適している。 (1)面内の強化繊維が回転方向および半径方向に一致
して配置されているので、回転時に発生する応力をすべ
ての強化繊維が負担することができる。 (2)ディスクの寸法・形状に応じて回転方向および半
径方向の強化繊維の量(体積率)を部分的に適宜変える
ことにより、回転体内部に発生する応力を効率よく負担
することが可能となり、高強度を発現する。
【0006】ところで、上記のような強化繊維の配向を
有するディスクまたはブリスクは、高温環境下で長時間
使用されることが多いため、翼やその周辺部分に優れた
高温クリープ強度が要求される。従来のセラミック繊維
は、非結晶性で伸びが大きいため、高強度を有するが高
温クリープ強度が不足していた。そこで、近年、高温下
において良好なクリープ特性を示す結晶性の高い繊維が
開発されて提供されるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のセラミックス複合材料からなるディスク
またはブリスクには、以下のような問題が存在する。上
記結晶性の高い繊維は、弾性率が高く伸びが小さく、引
張強度は非結晶性の繊維に及ばない。このため、最も高
強度を要する内周部分(ポア部)に関しては、強度向上
に限界があるという問題があった。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、翼やその周辺部分では充分な高温クリープ
強度、内周部分では高い引張強度等、部位に応じて必要
な強度を有するセラミックス複合材料からなるディスク
またはブリスクを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載のセラミックス複合材料からなるディスクまたはブリ
スクは、円筒座標系の3次元に配向される強化用繊維を
有するセラミックス複合材料からなるディスクまたはブ
リスクであって、前記強化用繊維は、外周側に配置され
る第1繊維群と、内周側に配置される第2繊維群とを備
え、前記第1繊維群は、前記第2繊維群よりも大きな高
温クリープ強度を有し、前記第2繊維群は、前記第1繊
維群よりも大きな引張強度を有することを特徴とするも
のである。
【0010】従って、本発明のセラミックス複合材料か
らなるディスクまたはブリスクでは、翼やその周辺部分
の外周側が高温環境下に晒された場合でも高いクリープ
特性を示し、回転時にポア部等の内周側にフープ応力等
が作用した場合でも高い引張強度を示すことができる。
【0011】請求項2記載のセラミックス複合材料から
なるディスクまたはブリスクは、請求項1記載のセラミ
ックス複合材料からなるディスクまたはブリスクにおい
て、前記第1繊維群は結晶性繊維で構成され、前記第2
繊維群は非結晶性繊維で構成されることを特徴とするも
のである。
【0012】従って、本発明のセラミックス複合材料か
らなるディスクまたはブリスクでは、結晶性繊維により
外周側が高い高温クリープ特性を示し、非結晶性繊維に
より内周側が高い伸びを有する優れた引張強度を示すこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセラミックス複合
材料からなるディスクまたはブリスクの実施の形態を、
図1ないし図4を参照して説明する。図4は、本発明が
適用されたタービンブリスク1の一部の斜視断面図であ
る。図中符号1aは、運転時において高速で回転するデ
ィスク、符号2はディスク1aの外周に取り付けられる
動翼である。動翼2は、ディスク1aの外周に形成され
た溝に嵌合されて取り付けられる後付けのものと、ディ
スク1aと一体に形成され、後の機械加工で切削される
ディスクと一体構造のものとがあり、後者の動翼2とデ
ィスク1aとが一体構造のものをブリスクと称する。
【0014】ブリスク1は、セラミックス複合材料から
なるものであり、図2に示すように、内部に配される強
化用繊維3を、半径方向に沿って配置されたr糸3a
と、周方向に沿って配置されたθ糸3bと、円筒軸方向
に沿って配置されたz糸3cとからなる円筒座標系
(r:半径方向、θ:周方向、z:円筒軸線方向)に沿
う3次元配向とし、このように織り上げた強化用繊維3
に対しセラミックス材料からなるマトリックス4を含浸
させたものである。
【0015】図3に示すように、z糸3cは、半径方向
に沿って間隔をあけて複数重に配置されたθ糸3bの間
に、半径方向に沿う直線上に並ぶように、且つ一定角度
毎に放射状に配置されている。r糸3aは、後述する外
周部5a、内周部5bでそれぞれ最も内側に位置するz
糸3cで折り返されたものが環状に配置されている。そ
して、このz糸3cは、周方向に隣接するr糸3aを、
+z方向から、および−z方向からと折り返しながら交
互に編み込むことで上記のように配置されたr糸3aお
よびθ糸3bを緊締するようになっている。
【0016】強化用繊維3の織り方としては、多重織
物、n軸−3次元織物等が考えられる。また、強化繊維
3は、前記ディスク中心からの距離が増すにつれて周方
向(θ)の配向比率を減らしながら、半径方向(r)の
配向比率が低下しないように補充されて織り上げられて
いる。
【0017】そして、本実施の形態のブリスク1は、図
3に示すように、動翼2の高さL(図1参照)よりも大
きい幅L2の外周部(外周側)5aと、外周部5aの内
周側に位置する内周部(内周側)5bとで性質の異なる
強化用繊維3が配向されている。なお、外周部5aの幅
L2は、動翼2の高さLに対して翼根の長さを加えた程
度に設定される。詳細には、高温環境下で1200℃以
上の温度に達すると予想される範囲を外周部5aの幅と
して設定する。
【0018】強化用繊維3のうち、外周部5aに配向さ
れた糸3a、3b、3cからなる繊維群(第1繊維群)
6aは結晶性繊維で構成され、内周部5bに配向された
糸3a、3b、3cからなる繊維群(第2繊維群)6b
は非結晶性繊維で構成されている。繊維群6aは、例え
ばアモルファスSi−Al−C−O繊維を1800℃前
で焼結した結晶性繊維が用いられる。この結晶性繊維
は、ポリカルボシラン(polycarbosilane:(−SiH
(CH3)−CH2−))とアルミニウム(III)アセチ
ルアセトン(aluminium(III)acetylacetonate)とを
反応させて得られたポリアルミノカルボシレート(poly
aluminocarbosilane)を合成したものである。ここで、
このSi−Al−C−O繊維におけるAlの含有量は、
1wt%以下である。
【0019】この合成は、300℃の窒素雰囲気下で、
アセチルアセトン(acetylacetone)の進化に伴うアル
ミニウム(III)アセチルアセトンの配位子とポリカル
ボシラン中でのSi−H結合の縮合反応として進行する
ものである。このとき、Si−Al−Si結合の形態で
ある交叉結合反応により分子量が増加する。ポリアルミ
ノカルボシレートは、220℃で融解して紡がれた後、
160℃の空気中で硬化される。そして、硬化した繊維
は、アモルファスSi−Al−C−O繊維にするため
に、1300℃までの不活性ガス内で連続的に焼かれる
が、12wt%以下の炭素および酸素が非化学量論的過
剰状態になる。そして、Si−Al−C−O繊維は、1
500から1700℃においてCOガスの放出に伴う分
解と、1800℃以上の焼結により、焼結したSiC繊
維に変質する。この焼結工程において上記Alは1wt
%以下になるように制御される。
【0020】図4に曲げ応力緩和試験の結果を示す。こ
こで、縦軸のmは、結晶性繊維を半径R0でグラファイ
ト軸に巻回した後、Ar中で1時間の熱処理を施したと
きの緩和した半径Rにより次式で求められるものであ
る。 m=1−(R0/R) 上式によりmの数値は、0と1の間であるが、mの数値
が1に近い程、良好な耐クリープ性を有することにな
る。この図から明らかなように、結晶性繊維からなる繊
維群6aは、非結晶性繊維からなる繊維群6bに比較し
て高温においても良好な耐クリープ性を有している。ま
た、この結晶性繊維は、引張り強度が2.5GPa以
上、引張り応力が300GPa以上を示す。これらの強
度は1900℃まで維持され、2000℃のAr中で1
時間熱処理された後でも当初の80%程度の強度を維持
している。
【0021】一方、強化用繊維3のうち、繊維群6b
は、無機長繊維あるいは炭素繊維等の非結晶性繊維が用
いられる。その中で、例えば、無機長繊維には次のもの
が挙げられる。 (1)元素組成がSiが45〜60wt%、Tiおよび
/又はZrが0.2〜5wt%、Cが20〜45wt
%、Oが0.1〜20.0wt%であり、かつ、 a)実質的にSiと、Tiおよび/又はZrと、CとO
とからなる非晶質、 b)上記非晶並びに500A以下のβーSiCと、Ti
Cおよび/又はZrCとの結晶質の集合体、もしくは c)上記結晶質並びにその近傍に存在するSiOxと、
TiOxおよび/又はZrOx(0<x≦2)とからな
る非晶質の混合系である。 (2)元素組成がSiが30〜80wt%、Cが20〜
70wt%、Hが2.0wt%以下であり、かつ、S
i、Cから実質的になる非晶質および/又は1000A
以下のβーSiCの結晶質さらに場合によっては炭素の
凝集体からなるもの。 (3)元素組成がSiが30〜80wt%、Cが10〜
65wt%、Oが0.05〜25wt%、Hが2wt%
以下であり、かつ、Si、CおよびOから実質的になる
非晶質物質、又は1000A以下のβーSiCの結晶質
の集合体と非晶質のSiO2からなる集合体。 (4)SiとNおよびO、C、H、金属類(元素周期律
表第II族〜VIII族の金属元素の群から選択される少なく
とも1種類であり、各元素の比率が原子比で表して、 N/Si 0.3〜3 O/Si 15以下 C/Si 7以下 H/Si 1以下 M/Si 5以下 (Mは元素周期律表第II族〜VIII族の金属元素の群から
選択される1種類または2種類以上)であり、かつ、X
線小角散乱強度比が1°および0.5°において各々1
倍〜20倍であるもの。 (5)Al、Si、BおよびOから実質的になり、ムラ
イトおよび/又はγーおよびηーアルミナの微結晶と非
晶質のSiO2の集合体であるもの。そして、この非結
晶性繊維は、引張り強度が3.4GPa以上を示すもの
である。
【0022】また、上記マトリックス4としては、例え
ばSiCが用いられるが、使用環境等を考慮して他の様
々なセラミックスを用いてもよい。また、その成形法と
しては、CVI(Chemical Vapor Infiltration)法と
PIP(Polymer Impregnaionand Pyrolysis)法とを組
み合わせたものが用いられる。つまり、前記のように3
次元配向とした強化用繊維3に対して、1000℃に熱
してガス化したSiCを付着させ、その後、ポリマーを
含浸させて焼成する工程を複数回(6回前後)繰り返
し、これにより、セラミックス複合材料を得る方法が用
いられる。勿論、成形法はこれに限られることなく、ス
ラリー法、ゾルーゲル法等の他の方法を用いてもよく、
また、CVI(Chemical Vapor Infiltration)法とP
IP(Polymer Impregnaion and Pyrolysis)法とのい
ずれか一方のみを用いたものでもよい。
【0023】上記の構成のブリスクでは、例えばr糸3
a、θ糸3bをz糸3cで編み込み、大きな張力で緊締
することにより、繊維間の隙間が小さく、十分な繊維体
積率およびマトリックス充填率を有する成形体を作るこ
とができる。この成形体から外周部5aを切削して動翼
2が作られたブリスク1が使用に供されると、高温環境
下における高速回転に伴う遠心力による半径方向クリー
プ強度が特に外周部5aで要求されるが、外周部5aに
配向された繊維群6aが結晶性繊維であるため、図4に
示したように高温下でも十分なクリープ強度を発現する
ことができる。
【0024】一方、ブリスク1の回転により、内周部
(ポア部)5bでは高い円周方向の強度(フープ応力
等)が要求されるが、内周部5bに配向された繊維群6
bが非結晶性で伸びが大きいため、十分な引張強度を発
現する。従って、本実施の形態のブリスクでは、高温下
に曝される外周部5aが大きな高温クリープ特性を有
し、高強度が必要な内周部5bが高い引張強度を有する
等、部位に応じて必要な強度を有することになる。
【0025】なお、上記実施の形態では、セラミックス
複合材料からなるブリスクを例示したが、ディスクにお
いても、動翼が嵌合する溝が形成される範囲(翼根部)
を大きな高温クリープ強度を有する繊維で構成し、その
内周側を大きな引張強度を有する繊維で構成すれば、上
記と同様の作用、効果を得ることができる。また、r糸
3a、θ糸3b、z糸3cの配置は、必ずしも上記の構
成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しな
い範囲であれば適宜変更可能である。
【0026】さらに、上記実施の形態では、外周側5a
の繊維群6aを結晶性繊維で構成し、内周側5bの繊維
群6bを非結晶性繊維で構成したが、外周側に配置され
た繊維群が内周側に配置された繊維群よりも大きな高温
クリープ強度を有し、内周側の繊維群が外周側の繊維群
よりも大きな引張強度を有するものであれば、これに限
定されるものではない。
【0027】また、上記実施の形態では、ブリスク1を
構成する強化用繊維3が外周部5aに配向された繊維群
6aと内周部5bに配向された繊維群6bとの2種類か
らなる構成としたが、これに限定されるものではなく、
外周部5aと内周部5bとの間に中間の性質を有する繊
維で構成された中間部を設けてもよい。さらに、この中
間部は結晶性繊維と非結晶性繊維の配向密度が漸次変化
するようにしてもよい。すなわち、内周側から外周側へ
向かうに従って、漸次結晶性繊維の密度(比率)が増す
ように配向(傾斜配置)すればよい。また、外周部5a
と内周部5bとの間に特性が異なる複数の中間部を配置
する構成としてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るセ
ラミックス複合材料からなるディスクまたはブリスク
は、外周側に配置された第1繊維群が内周側に配置され
た第2繊維群よりも大きな高温クリープ強度を有し、第
2繊維群が第1繊維群よりも大きな引張強度を有する構
成になっている。これにより、このセラミックス複合材
料からなるディスクまたはブリスクでは、材料特性が最
適化され、部位に応じて必要な強度を発現するという効
果が得られる。
【0029】請求項2に係るセラミックス複合材料から
なるディスクまたはブリスクは、第1繊維群が結晶性繊
維で構成され、第2繊維群が非結晶性繊維で構成されて
いる。これにより、このセラミックス複合材料からなる
ディスクまたはブリスクでは、結晶性繊維が大きな高温
クリープ特性を発現し、非結晶性繊維が高い引張強度を
発現することで、部位に応じた必要な強度が得られると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、強
化用繊維を有するブリスクの斜視断面図である。
【図2】 強化用繊維が円筒座標系に沿う3次元に配
向された平面図である。
【図3】 外周部と内周部とが性質の異なる強化用繊
維で構成されたブリスクのモデル図である。
【図4】 同強化用繊維に対して曲げ応力緩和試験を
行った際の温度と耐クリープ性との関係図である。
【符号の説明】
1 ブリスク 1a ディスク 3 強化用繊維 3a r糸 3b θ糸 3c z糸 5a 外周部(外周側) 5b 内周部(内周側) 6a 繊維群(第1繊維群) 6b 繊維群(第2繊維群)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴村 宣行 東京都田無市向台町三丁目5番1号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内株式会社 先進材料利用ガスジェネレータ研究所田無 分室内 Fターム(参考) 3G002 AA02 AA12 AB09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒座標系の3次元に配向される強化
    用繊維(3)を有するセラミックス複合材料からなるデ
    ィスクまたはブリスクであって、 前記強化用繊維は、外周側(5a)に配置される第1繊
    維群(6a)と、内周側(5b)に配置される第2繊維
    群(6b)とを備え、 前記第1繊維群は、前記第2繊維群よりも大きな高温ク
    リープ強度を有し、 前記第2繊維群は、前記第1繊維群よりも大きな引張強
    度を有することを特徴とするセラミックス複合材料から
    なるディスクまたはブリスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセラミックス複合材料
    からなるディスクまたはブリスクにおいて、 前記第1繊維群は結晶性繊維で構成され、 前記第2繊維群は非結晶性繊維で構成されることを特徴
    とするセラミックス複合材料からなるディスクまたはブ
    リスク。
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