JP2002061328A - 天井見切縁 - Google Patents

天井見切縁

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JP2002061328A
JP2002061328A JP2000249483A JP2000249483A JP2002061328A JP 2002061328 A JP2002061328 A JP 2002061328A JP 2000249483 A JP2000249483 A JP 2000249483A JP 2000249483 A JP2000249483 A JP 2000249483A JP 2002061328 A JP2002061328 A JP 2002061328A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井見切縁を、地震時における衝撃を吸収で
きるものとすることで、地震時に天井が歪んだり天井板
が落下するのを防止する。 【解決手段】 壁際材2と遊動材3から構成される。壁
際材2は、縦板部4とその下端部から表側に張り出した
水平見切部5によりL形に形成された部分を有し、水平
見切部5の先端部には裏側に向かって開口する溝部7が
形成される。遊動材3は上側水平部8、垂直部9及び下
側水平部10によりコ字状に形成される。遊動材3は前
記壁際材2に対し、下側水平部10が水平見切部5の上
に載置され、かつ、下側水平部10の先端が溝部7に遊
嵌されて取り付けられる。縦板部4と垂直部9の間に弾
性部材11を設ける。遊動材が壁際材に対して弾性的に
遊動自在となっているので、地震時の天井板及び遊動材
の振動が吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井の周辺部に用
いて天井と壁の取り合いを美しく見せる天井見切縁で、
特に地震時に振動を吸収して天井板に過大な衝撃がかか
るのを防止することができる新規な天井見切縁に関す
る。
【0002】
【従来に技術】図7は従来の天井見切縁40の施工状態
の断面図である。同図に示すように、従来の天井見切縁
40は概略コ字状の断面形状を有するプラスチック、金
属などの長尺材である。通常、天井見切縁40は壁14
又は天井下地15に接着によって取り付けられ、その溝
部分に天井板13の周辺部が填め込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の天井見切縁
40は、プラスチック又は金属などで単にコ字状に形成
されていたので、地震時における振動吸収作用は全くな
かった。地震時には天井下地15及び天井板13が水平
方向に振動し、天井板13の周辺部が天井見切縁40を
介して壁14に衝突し、天井板13及び天井下地15に
過大な衝撃が発生する。この衝撃によって天井が歪んだ
り、天井板が落下することが多かった。
【0004】本発明は、天井見切縁を、地震時における
衝撃を吸収できるものとすることで、地震時に天井が歪
んだり天井板が落下するのを防止することを課題として
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁際材2と遊
動材3とを有し、前記壁際材2は、縦板部4とその下端
部から表側に張り出した水平見切部5により断面形状が
概略L形に形成された部分を有し、水平見切部5の先端
部には裏側に向かって開口する溝部7が形成されてお
り、前記遊動材3は上側水平部8、垂直部9及び下側水
平部10により断面形状が概略コ字状に形成され、前記
遊動材3は前記壁際材2に対し、前記下側水平部10が
前記水平見切部5の上に載置され、かつ、前記下側水平
部10の先端が前記溝部7に遊嵌されて取り付けられ、
前記縦板部4と前記垂直部9の間に弾性部材11を設け
ることで、前記遊動材3が前記壁際材2に対して表裏方
向に弾性的に遊動自在となっていることを特徴とする天
井見切縁である。
【0006】天井板の周辺部はコ字状断面を有する遊動
材に填め込まれ、地震時には天井板と遊動材が共に振動
する。壁側に設けられる壁際材と遊動材の間には弾性部
材が設けられ、遊動材が壁際材に対して表裏方向に弾性
的に遊動自在となっているので、天井板及び遊動材の振
動が吸収されると共に、天井板及び遊動材が壁際材に衝
突する衝撃が弾性部材によって緩和され、天井板及び天
井下地に生じる衝撃が緩和される。したがって、天井が
歪んだり天井板が落下するのが防止される。
【0007】壁際材はプラスチック製、金属製、木製な
ど、意匠的見地から任意の材質とすることができる。遊
動材はプラスチック製(硬質)とするのが安価で好適で
ある。弾性部材はゴム、軟質プラスチックなど弾性に富
んだ材料であればよい。遊動材を硬質プラスチック、弾
性部材を軟質プラスチックとし、弾性部材を遊動材の垂
直部の背面に一体的に設けるようにすると、弾性部材を
一体に設けた遊動部材を押し出し成形により安価かつ容
易に成形することができる。
【0008】弾性部材に中空部を設けると、弾性部材の
変形が大きくなり、衝撃吸収作用が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を表した図面に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1及び図2は実施例の
天井見切縁1の幅方向の断面図、図3は天井見切縁1の
施工状態の断面図、図4及び図5は実施例の天井見切縁
20の幅方向の断面図、図6は天井見切縁20の施工状
態の断面図である。
【0010】図1〜3に示す天井見切縁1は硬質プラス
チック製の壁際材2、硬質プラスチック製の遊動材3及
び軟質プラスチック製の弾性部材11からなる。壁際材
2は、縦板部4とその下端部から表側に張り出した水平
見切部5により断面形状が概略L形に形成されており、
水平見切部5の先端部には、折返部6を設けることによ
って裏側に向かって開口する溝部7が形成されている。
縦板部4の背面は、図3に示すように、壁14に接着す
る際の接着剤の付着を良くするために波形に形成されて
いる。
【0011】遊動材3は上側水平部8、垂直部9及び下
側水平部10により断面形状が概略コ字状に形成されて
いる。垂直部9の背面にはコ字形の断面形状を有する軟
質プラスチック製の弾性部材11が押出成形により一体
に形成されている。弾性部材11は断面形状がコ字形で
あるので、中空部12を有するものとなっている。
【0012】遊動材3は壁際材2に対し、下側水平部1
0が水平見切部5の上に載置され、かつ、下側水平部1
0の先端が溝部7に遊嵌されて取り付けられている。し
たがって、遊動材3は壁際材2に対して表裏方向(図1
〜3の左右方向)に遊動することができ、遊動材3が壁
方向に移動した場合は、図2に示すように、弾性部材1
1が縦板部4に押し付けられて変形し、地震時の振動及
び衝撃を吸収する。
【0013】天井見切縁1は、例えば図3に示されるよ
うに施工される。なお、図3においては天井下地を省略
して表している。同図において、天井見切縁1は縦板部
4の背面を壁14に接着することで壁14に取り付けら
れる。天井板13の周辺部は上側水平部8と折返し部6
の間に差し込まれる。地震時において、天井板13は遊
動材3と共に振動するが、遊動材3が壁際材2に衝突す
る衝撃が弾性部材11によって緩和され、天井板13及
び天井下地(図示せず)に生じる衝撃が緩和される。し
たがって、天井が歪んだり天井板が落下するのが防止さ
れる。
【0014】図4〜6に示す天井見切縁20は硬質プラ
スチック製の壁際材21、硬質プラスチック製の遊動材
22及び軟質プラスチック製の弾性部材31からなる。
壁際材21は、縦板部23とその下端部から表側に張り
出した水平見切部24により断面形状が概略L形に形成
された部分を有する。水平見切部24の先端部には、折
返部25によって裏側に向かって開口する溝部26が形
成されている。縦板部23の上端にはL形部27が一体
に形成されており、L形部27の背面は、図6に示すよ
うに、壁14に接着する際の接着剤の付着を良くするた
めに波形に形成されている。天井見切縁20を施工した
場合、L形部27によって壁際に目地32が形成され
る。
【0015】遊動材22は上側水平部28、垂直部29
及び下側水平部30により断面形状が概略コ字状に形成
されている。垂直部29の背面にはコ字形の断面形状を
有する軟質プラスチック製の弾性部材31が押出成形に
より一体に形成されている。
【0016】遊動材22は壁際材21に対し、下側水平
部30が水平見切部24の上に載置され、かつ、下側水
平部30の先端が溝部26に遊嵌されて取り付けられて
いる。したがって、遊動材22は壁際材21に対して表
裏方向(図4〜6の左右方向)に遊動することができ、
遊動材22が壁方向に移動した場合は、図5に示すよう
に、弾性部材31が縦板部23に押し付けられて変形
し、振動及び衝撃を吸収する。
【0017】天井見切縁20は、例えば図6に示される
ように施工される。なお、図6においては天井下地を省
略して表している。同図において、天井見切縁20はL
形部27の背面を壁14に接着することで壁14に取り
付けられる。天井板13の周辺部は上側水平部28と折
返し部25の間に差し込まれる。地震時において、天井
板13は遊動材22と共に振動するが、遊動材22が壁
際材21に衝突する衝撃が弾性部材31によって緩和さ
れ、天井板13及び天井下地(図示せず)に生じる衝撃
が緩和される。したがって、天井が歪んだり天井板が落
下するのが防止される。
【0018】
【発明の効果】本発明の天井見切縁は、地震時において
天井板及び天井下地の振動を吸収し、また、天井板が壁
に衝突する振動を吸収するので、天井が歪んだり天井板
が落下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の天井見切縁1の幅方向の断面図であ
る。
【図2】実施例の天井見切縁1の幅方向の断面図であ
る。
【図3】天井見切縁1の施工状態の断面図である。
【図4】実施例の天井見切縁20の幅方向の断面図であ
る。
【図5】実施例の天井見切縁20の幅方向の断面図であ
る。
【図6】天井見切縁20の施工状態の断面図である。
【図7】従来の天井見切縁40の施工状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 天井見切縁 2 壁際材 3 遊動材 4 縦板部 5 水平見切部 6 折返部 7 溝部 8 上側水平部 9 垂直部 10 下側水平部 11 弾性部材 12 中空部 13 天井板 14 壁 15 天井下地 20 天井見切縁 21 壁際材 22 遊動材 23 縦板部 24 水平見切部 25 折返部 26 溝部 27 L形部 28 上側水平部 29 垂直部 30 下側水平部 31 弾性部材 32 目地 40 天井見切縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁際材2と遊動材3とを有し、 前記壁際材2は、縦板部4とその下端部から表側に張り
    出した水平見切部5により断面形状が概略L形に形成さ
    れた部分を有し、水平見切部5の先端部には裏側に向か
    って開口する溝部7が形成されており、 前記遊動材3は上側水平部8、垂直部9及び下側水平部
    10により断面形状が概略コ字状に形成され、 前記遊動材3は前記壁際材2に対し、前記下側水平部1
    0が前記水平見切部5の上に載置され、かつ、前記下側
    水平部10の先端が前記溝部7に遊嵌されて取り付けら
    れ、 前記縦板部4と前記垂直部9の間に弾性部材11を設け
    ることで、前記遊動材3が前記壁際材2に対して表裏方
    向に弾性的に遊動自在となっていることを特徴とする天
    井見切縁
  2. 【請求項2】 請求項1の天井見切縁において、前記遊
    動材3が硬質のプラスチックでなり、前記弾性部材11
    が軟質のプラスチックでなることを特徴とする天井見切
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の天井見切縁において、
    前記弾性部材11が前記遊動材3の垂直部9の背面に一
    体的に設けられていることを特徴とする天井見切縁
  4. 【請求項4】 請求項3の天井見切縁において、前記弾
    性部材11が中空部12を有することを特徴とする天井
    見切縁
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Cited By (7)

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JP2010121377A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Mizuki Kamimoto 免震用廻り縁、免震用エキスパンション及び免震天井改修工法
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