JP2002061193A - 高強度樹脂シート - Google Patents
高強度樹脂シートInfo
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- JP2002061193A JP2002061193A JP2000247666A JP2000247666A JP2002061193A JP 2002061193 A JP2002061193 A JP 2002061193A JP 2000247666 A JP2000247666 A JP 2000247666A JP 2000247666 A JP2000247666 A JP 2000247666A JP 2002061193 A JP2002061193 A JP 2002061193A
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Abstract
ートを得ることを目的とする。 【解決手段】厚さ7〜9.5mmの押出成形樹脂シート
に略長方形の穴を縦横に並べて穿孔し、当該穴の大きさ
の比(縦/横比)が1〜1.7、縦方向における穴/穴
間隔と穴の縦寸法比が0.85〜1.15、横方向にお
ける穴/穴間隔と穴横寸法比が1.5〜1.8であっ
て、縦ストランド部の延伸率が8〜12倍とした高強度
樹脂ネット。
Description
伸により得られた樹脂ネットに関するもので、更に詳し
くは高強度特性を備えた樹脂ネットに係るものである。
て、ポリエチレンやポリプロピレン製の樹脂ネットを土
中に水平にかつ複数層をなして埋設して補強することが
行われている。そして、一般には樹脂プレートに多数の
穴を縦横に並べて穿孔し、これを一軸(又は二軸)に延
伸し、樹脂部を延伸方向に引き伸ばし、分子配向させて
強度を付与して樹脂ネットとしたものである。しかる
に、従来より用いられているかかる樹脂ネットの強度は
5トン程度の強度であって、場合によっては10トン以
上の高強度の樹脂ネットが要求されることがある。尚、
本発明でいう樹脂ネットの強度とは製品基準強度であ
り、具体的には樹脂ネット幅1m当りの引張強度をい
う。
樹脂ネットを得るには、延伸前の樹脂プレートの厚さを
従来程度の強度では約3〜4mmでよかったものを、厚
さを12〜14mm程度にまで厚くした樹脂プレートを
用いる必要がある。しかしながら、ポリエチレンやポリ
プロピレン製で厚さ13〜14mmのプレートを押出し
成型するのは容易ではなく、成形設備的にも従来の設備
では不十分で大規模なものを必要とし、しかも押出し成
形に要する時間もかかり、製造コストが著しくアップし
てしまう。
ン等の押出成型にあって、従来より用いられている成形
設備で7〜9mm程度の厚さのプレートであればそれ程
コストアップにならずに製造が可能であるところから、
本発明はこの程度の厚さの樹脂プレートを用いて高強度
の樹脂シートを得ることを目的としたものである。
成するためになされたものであって、その要旨は、厚さ
7〜9.5mmの押出成形樹脂シートに略長方形の穴を
縦横に並べて穿孔し、当該穴の大きさの比(縦/横比)
が1〜1.7、縦方向における穴/穴間隔と穴の縦寸法
比が0.85〜1.15、横方向における穴/穴間隔と
穴横寸法比が1.5〜1.8であって、縦ストランド部
の延伸率が8〜12倍としたことを特徴とする高強度樹
脂ネットであり、更に好ましくは、樹脂ネットの1ピッ
チの延伸率が5.7〜7倍の樹脂ネットである。
厚さ(T)3.5mmの樹脂プレートに延伸方向に対し
て直角方向(以下必要に応じて横方向という)に8mm
(Wa)、延伸方向(以下必要に応じて縦方向という)
に20mm(Wb)の長方形の穴を、縦方向に16mm
(Lb)、横方向に16.8mm(La)の間隔をもっ
て縦横に穿孔したものであって、これを縦方向に7.5
倍の延伸率をもって延伸したものである。得られた樹脂
ネットは延伸方向に樹脂部分が分子配向しておりその強
度はほぼ5トンである。しかるに高強度の樹脂ネットを
得るためには同様の穴の配列にした場合には樹脂プレー
ト(延伸前)の厚さ(T)を12.5mm以上にする必
要があり、これは現在の製造設備ではほとんど押出成形
ができないことは前述の通りである。
樹脂プレートの厚さ(T)をそれほど厚くせず、樹脂プ
レートに穿孔される穴の形状と配列を特定して15トン
以上の強度を備えた樹脂ネットを得ようとするにある。
即ち、延伸に供される樹脂プレートは高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、PET樹脂等が採用され、その厚
さ(T)は7〜9.5mmの押出成形品である。そして
この樹脂プレートに穿孔する穴の形状の一例として横方
向に10.2mm(Wa)、縦方向に17mm(Wb)
の長方形であり、横方向に16.8mm(La)、縦方
向に15mm(Lb)の間隔を隔てて縦横に穿孔したも
のである。又、第2の具体例としては横方向に12.6
mm(Wa)、縦方向に14mm(Wb)の穴を、横方
向に20.5mm(La)、縦方向に15.5mm(L
b)の間隔をもって縦横に穿孔したものである。
きさの縦横比(Wb/Wa)が1.0〜1.7であり、
縦方向における穴/穴間隔(Lb)と穴の縦寸法(W
b)比(Lb/Wb)が0.85〜1.15、横方向に
おける穴/穴間隔(La)と穴の横寸法(Wa)の比
(La/Wa)を1.5〜1.8としたことによって特
徴ある樹脂ネットが得られたものである。即ち、上記し
たように従来極めて縦長となっていた穴の形状を大幅に
変更し、延伸倍率を高くして縦の1ピッチ長さを揃える
設備としたものであり、延伸倍率が上がるとその分ネッ
キングが大きくなるので、幅が狭くなる分を考慮して延
伸前の穴寸法と穴/穴幅間隔を大きくしたものである。
(La)は16.5〜22mm程度が好ましい。これに
対し、穴の横幅(Wa)は10〜14mm程度、縦幅
(Wb)は13〜18mm程度であり、穴/穴の縦間隔
(Lb)は14〜16mm程度である。
の1ピッチ長さ(Pa)と延伸前の1ピッチ長さ(P
b)との比(Pa/Pb)は5.5〜7倍である。又、
穴と穴との延伸方向における樹脂部即ち縦ストランド部
のみをみれば、延伸後の縦ストランドの長さ(Sa)と
延伸前の縦ストランドの長さ(Sb)との比(Sa/S
b)は8〜12倍の延伸率である。
後の引張り強度最大値と延伸後のクリープ特性の最適組
み合わせを求めたものであり、横方向はネッキングが発
生するため、製品寸法と土中引き抜き力保持のための穴
の大きさの最適値の範囲を限定したものである。
と、穴の形状及び配列と、更には樹脂プレートの延伸倍
率を特定することによって高強度樹脂ネットが得られた
ものであり、比較的安価に製造が可能となったものであ
る。
る。用いた樹脂プレートは日本ポリオレフィン社製の高
密度ポリエチレン(KKZ51L)であり、厚さ8.5
mm、幅(横)186mm、長さ(縦)30mである。
この樹脂プレートに穿孔した穴の大きさ及びその配列は
図1の通りである。そして、縦横に穿孔した樹脂プレー
トを95℃に加温した温水中に含浸し、この温水中にて
一対の前後ロールにてはさみ、夫々のロールの回転速度
を変えて樹脂部の縦ストランド部を延伸したものであ
る。延伸率を同様に図1に示す。
図3は実施例1の樹脂プレート(P1 )、図4は実施例
2の樹脂プレート(P2 )で、いずれも延伸前における
平面図である。
性を示す図であり、比較例即ち現行品の樹脂ネット(p
0 )よりも本発明の実施例品(p1 、p2 )はその強度
は高いことが分る。尚、引張試験法は引張試験機のチャ
ックに所定の延伸をした供試体を取り付け、定速で引張
る方法であり、JIS・L・1908、「ジオテキスタ
イル試験方法」に準拠する。使用した試験機は、定速伸
張型引張試験機であり、温度23±2℃、湿度50±2
0%、引張歪み速度20%/min、供試体幅はストラ
ンド1本、供試体本数は5本であった。
れも又、比較例(p0 )よりも本発明品(p1 、p2 )
はクリープ特性がすぐれていることが分る。尚、クリー
プ試験法は所定の延伸をした供試体の製品基準強度(1
5トン)の60%の荷重を載荷する。そして、ストラン
ド部の寸法が60%の荷重載荷により伸びる寸法を時間
の経過と共に測定する。この時間と伸びの関係をクリー
プ特性と呼び、この特性が従来の製品のものと同等の特
性であり、長期間使用しても実用上問題のないことを確
認するものである。クリープ試験は、JIS・K・71
15「プラスチックの引張クリープ試験方法」に準拠す
る。
表である。
る。
る。
る。
す図である。
す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 厚さ7〜9.5mmの押出成形樹脂シー
トに略長方形の穴を縦横に並べて穿孔し、当該穴の大き
さの比(縦/横比)が1〜1.7、縦方向における穴/
穴間隔と穴の縦寸法比が0.85〜1.15、横方向に
おける穴/穴間隔と穴横寸法比が1.5〜1.8であっ
て、縦ストランド部の延伸率が8〜12倍としたことを
特徴とする高強度樹脂ネット。 - 【請求項2】 樹脂ネットの1ピッチの延伸率が5.7
〜7倍である請求項1記載の樹脂ネット。 - 【請求項3】 樹脂ネットがポリエチレン、ポリプロピ
レン、PET樹脂である請求項1記載の樹脂ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247666A JP2002061193A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 高強度樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247666A JP2002061193A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 高強度樹脂シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061193A true JP2002061193A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18737711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000247666A Pending JP2002061193A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 高強度樹脂シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002061193A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009102475A1 (en) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Tensar Technologies Limited | Multi-axial grid or mesh structures with high aspect ratio ribs |
JP2014530783A (ja) * | 2011-10-28 | 2014-11-20 | テンサー・テクノロジーズ・リミテッドTensar Technologies Limited | メッシュ構造、その製造及び使用 |
-
2000
- 2000-08-17 JP JP2000247666A patent/JP2002061193A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009102475A1 (en) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Tensar Technologies Limited | Multi-axial grid or mesh structures with high aspect ratio ribs |
US11149386B2 (en) | 2008-02-15 | 2021-10-19 | Tensar Technologies Limited | Multi-axial grid or mesh structures with high aspect ratio ribs |
US11834795B2 (en) | 2008-02-15 | 2023-12-05 | Tensar Technologies Limited | Multi-axial grid or mesh structures with high aspect ratio ribs |
JP2014530783A (ja) * | 2011-10-28 | 2014-11-20 | テンサー・テクノロジーズ・リミテッドTensar Technologies Limited | メッシュ構造、その製造及び使用 |
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