JP2002061090A - パルプの漂白装置 - Google Patents

パルプの漂白装置

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JP2002061090A
JP2002061090A JP2000246930A JP2000246930A JP2002061090A JP 2002061090 A JP2002061090 A JP 2002061090A JP 2000246930 A JP2000246930 A JP 2000246930A JP 2000246930 A JP2000246930 A JP 2000246930A JP 2002061090 A JP2002061090 A JP 2002061090A
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pulp
bleaching
cylinder
gas
rotary vane
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JP2000246930A
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English (en)
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Takeshi Iimori
武志 飯森
Hidetaka Taneda
秀孝 種田
Takanori Miyanishi
孝則 宮西
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルプとともに、酸素、オゾン等の漂白ガス
を円筒内に導き回転羽式攪拌機で攪拌してパルプを漂白
する装置において、回転羽と円筒内周面との隙間に入り
込んだパルプ繊維が切断されたり、塊になるのを防止す
る。 【解決手段】 回転羽にテフロン(登録商標)板を取り
付け、テフロン板が円筒内周面に密接するようにした漂
白装置。 【効果】 回転羽と円筒内周面との隙間がないため、パ
ルプの繊維を切断する恐れがない。また、パルプが圧縮
されて塊になると、内部に漂白ガスが浸透しにくいの
で、漂白不足となるが、本発明の装置では、円筒内周面
と攪拌機との間に隙間がないので、そのような恐れがな
い。また、テフロン板は摩擦抵抗が少ないので、攪拌機
が円筒内でスムーズに回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプ漂白する漂
白装置に関する発明である。木材から繊維分を抽出した
パルプは、主として紙の原料となる。その他、古紙を脱
墨して得られたパルプも紙の原料に用いられる。これら
紙原料であるパルプは、そのまま紙に加工しても、色が
黄土色で黒ずんでいるため、高級な印刷用途や包装用途
には適していない。
【0002】従って、これら高級用途に向けられるパル
プは、漂白された後、紙に抄かれる。パルプの漂白方法
を大きく分類すると、用いる薬品の形態から、漂白剤溶
液中にパルプを浸漬させて漂白する方法と、パルプを酸
素、オゾン等の漂白機能を持つ気体(以下、漂白ガスと
もいう)と接触させて漂白する気相漂白法とに分けられ
る。本発明は、後者の気相漂白法の装置に関する発明で
ある。
【0003】
【従来の技術】気相漂白法によるパルプの漂白は、気体
である漂白ガスと固体であるパルプとを反応させなけれ
ばならないため、できるだけパルプの含水率を低くする
必要がある。これは、パルプの周囲に存在する水の相が
漂白ガスのパルプへの接触を阻害するので、それをでき
るだけ少なくすることにより、漂白ガスがパルプに接触
しやすくするためである。即ち、パルプの濃度は高濃度
の方が望ましいということである。パルプを気相で漂白
する装置として、特表平5−504796号には、図4
のような装置が開示されている。この装置は、シェル内
に高濃度パルプ粒子とオゾン含有ガス状漂白剤を導入
し、パルプ粒子を分散させガス状漂白剤に曝し、漂白す
る方法が開示されている。
【0004】前記方法によれば、パドルブレード又はネ
ジフライト等の回転する軸の半径方向に伸びた手段をシ
ェル内に設け、パルプ粒子をシェル内を前進させるとと
もに、パルプ粒子の進行方向と対向する方向からシェル
内にオゾン含有ガスを導入し、パルプ粒子を半径方向に
持ち上げ且つトスすることにより、パルプ粒子をガス中
に分散させ且つ浮遊させて、オゾンをすべてのパルプ粒
子にほぼ均一にアクセスさせることができることが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記装置は、パルプ粒
子がパドルブレード又はネジフライト等の回転する軸の
半径方向に伸びた手段により、シェル内を前進する。こ
れらパドルブレード又はネジフライトにより、パルプ粒
子を分散させ、ガス状漂白剤に曝しながら前進させるこ
とができるが、パルプ粒子の一部がパドルブレード又は
ネジフライトとシェルの内面との隙間に食い込む。前記
隙間がない構造であっても、長期使用により磨耗し、隙
間が発生する。パドルブレード又はネジフライトとシェ
ルとの隙間に食い込んだパルプ粒子は、ブレードやフラ
イトの圧力によりシェルの壁に押し付けられ、その圧力
により押しつぶされて、塊になってしまう。
【0006】塊になってしまったパルプは繊維間に隙間
がないため、その間に漂白ガスが入ることができない。
そのため、塊になったパルプは漂白ガスと反応せず、未
漂白のままで残存することになる。従って、漂白処理後
のパルプには、十分に漂白されたパルプと未漂白のパル
プが混在することになり、いわゆる「反応の不均一」が
起こる。この反応の不均一は、このパルプを原料として
製造される紙の強度不足や、後工程における漂白負荷増
加の原因となることは一般に知られている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、以下に述べる装置を考案した。即ち、
パルプ濃度20%(絶乾パルプ/(絶乾パルプ+水))
以上のパルプを漂白するに適した漂白装置であって、装
置本体は円筒部と円筒部の上部に設けられた漂白ガス噴
霧部とからなる。漂白ガス噴霧部は、漂白すべきパルプ
の流れ方向から見て、円筒部の上流に設けられており、
漂白ガス噴霧部下部は開口し、円筒部と連通している。
円筒部は、水平又は下流に向かって下降傾斜するように
設置されており、円筒部の下流部の下部には、パルプ排
出口が設けられている。円筒部内部には円筒の軸と同軸
の回転羽式攪拌機が内蔵されており、該回転羽式攪拌機
は外部に設けられた回転駆動装置により回転する。
【0008】そして、前記攪拌機の回転羽の先端部に
は、弾性のある材料からなる板材が装置本体の円筒内周
面に密接して取り付けられている。弾性のある材料から
なる板材は、鉄、アルミ、ステンレス等の金属板又はア
クリル板等の合成樹脂板が上げられるが、後述のよう
に、テフロン板が最も適している。取り付け方法は、例
えば、図3のように、該板材が摩耗して板材の先端部と
装置本体の円筒内周面との間に隙間が生じた場合には、
円筒内周面に密接させることができるよう、円筒半径方
向に板材又は回転羽を歩出しできる構造となっている。
歩出し構造は、回転羽又は板材の要所に半径方向の長穴
を設け、該長穴にボルトを通して回転羽を軸に固定、又
は板材を回転羽に固定する方法がごく一般的な方法であ
る。弾力性のある板材は、図3のように、回転方向に対
して鋭角で且つ僅かに曲げ変形を受ける程度に円筒内周
面に密接させることが好ましい。
【0009】漂白処理すべきパルプは前記漂白ガス噴霧
部上部に設けられたパルプ供給口から投入される。漂白
ガス噴霧部下部には漂白ガス噴射装置が内蔵され、投入
されたパルプは円筒部に落下する途中、前記漂白ガス噴
射装置から噴射された漂白ガスに接触する。漂白ガス
は、パルプとともに下降しながら円筒部に移動し、円筒
部でパルプとともに攪拌される。
【0010】円筒部は、水平又は下流部に向かって下降
傾斜するように設置されているので、円筒部に下降した
パルプ及び漂白ガスは、自然降下又は後続のパルプによ
り押されるため、円筒部下流部に設けられたパルプ排出
口に向かって移動する。漂白ガスは円筒部でパルプとと
もに攪拌されるので、漂白ガスの大半は、パルプ排出口
に到達するまでに消費されるが、残った希薄な漂白ガス
はパルプとともにパルプ排出口から排出される。そし
て、パルプから分離され、濃い漂白ガスと混合して再利
用される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の漂白装置を本発明の実施
例である図面に基づいてさらに詳しく説明する。図1〜
3は本発明の実施例の図面である。図1は、少量のパル
プを処理する装置であり、図2は大量のパルプを処理す
る装置である。図2のものは、図1のものに比べて円筒
部が長いが、基本的構造は、図1と同じである。図3
は、本装置の横断面図である。
【0012】図中、aは本発明の漂白装置の本体で、円
筒部cと漂白ガス噴霧部bとからなる。Pは漂白処理す
べきパルプである。Gはオゾン又は酸素ガス等の漂白ガ
スである。装置本体aの円筒部cは、水平又は下流に向
かって下降傾斜し、円筒部cと同軸の回転羽式攪拌機d
が内蔵されており、外部の回転駆動装置により回転す
る。攪拌機の回転羽hの先端部には、板材eが装置本体
の円筒内周面に密接して取り付けられている。
【0013】漂白ガス噴霧部の上部は開口しており、こ
の開口部からパルプPが供給される。漂白ガス噴霧部即
ち、回転羽式攪拌機dの上部には、パイプfが設けら
れ、パイプfに明けられた穴又はパイプfに取り付けら
れたノズルから、円筒部cに向けて漂白ガスGが噴射さ
れる。従って、パルプ投入口から投入されたパルプP
は、漂白ガスGの噴射を受けるとともに、攪拌機dで攪
拌される過程で漂白ガスGに接触し、漂白される。そし
て、徐々にパルプ排出口の方に移動する。
【0014】攪拌機の回転羽hの先端に取り付けられた
板材eは、円筒部cの内周面に隙間を作らず密接してい
る。円筒内周面と板材eとの間に隙間があると、この隙
間に入ったパルプPの繊維を切断したり、圧縮して塊を
作る。塊になったパルプは、内部に漂白ガスが浸透しに
くいので、漂白不足となる。本発明では、円筒内周面と
攪拌機の回転羽との間に隙間がないので、そのような恐
れがない。長期使用により、板材eが磨耗した場合は、
板材eが円筒内周面に密接するよう、回転羽h及び板材
eの要所に半径方向の長穴が設けられ、攪拌機の回転羽
hの位置又は板材eの位置を取り付けボルト等により、
円筒半径方向に歩出しできる構造となっている。
【0015】板材eは、鉄、アルミ、ステンレス等の金
属板、アクリル板等の合成樹脂板を用いることもできる
が、最適の材料はテフロン板である。テフロン板は、酸
素、オゾン等の漂白ガスに曝されても、腐食しにくく、
しかも摩擦抵抗が小さいので、円筒内周面との間でよく
滑り、攪拌機がスムーズに回転する。請求項2の発明
は、板材にテフロン板を用いた発明である。なお、回転
羽は、回転軸に沿って螺旋状に設けることもできる。
【0016】
【発明の効果】回転羽と円筒内周面との隙間ない構造と
しているので、パルプの繊維を切断する恐れがない。ま
た、パルプが圧縮されて塊になると、内部に漂白ガスが
浸透しにくいので、漂白不足となるが、本発明の装置で
は、円筒内周面と攪拌機との間に隙間がないので、その
ような恐れがない。請求項2の発明は、板材にテフロン
板を用いた発明であり、円筒内周面と接触するテフロン
板は摩擦抵抗が少ないので、攪拌機が円筒内でスムーズ
に回転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパルプ漂白装置の断面説明図
【図2】 本発明のパルプ漂白装置の断面説明図
【図3】 本発明のパルプ漂白装置の断面説明図
【図4】 従来型本発明のパルプ漂白装置の断面説明図
【符号の説明】
G 漂白ガス P パルプ a 漂白装置本体 b 漂白ガス噴霧部 c 円筒部 d 回転羽式攪拌機 e 板材 f パイプ h 回転羽式攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮西 孝則 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社研究所内 Fターム(参考) 4G037 DA15 EA03 4G078 AA01 AB11 BA01 CA01 CA09 CA12 DA30 DB10 DC10 EA10 4L055 AD07 AD08 CB46 CB47 FA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプを漂白する漂白装置であって、 1.装置本体は円筒部と円筒部の上流上部に連通した漂
    白ガス噴霧部とからなり、 2.円筒部には、水平又は下流に向かって下降傾斜する
    回転羽式攪拌機が内蔵され、 3.前記攪拌機の回転羽先端部には、弾性のある材料か
    らなる板材が装置本体の円筒内周面に密接するよう調整
    可能に取り付けられ、 4.前記漂白ガス噴霧部上部にはパルプ供給口が設けら
    れ、漂白ガス噴霧部下部には漂白ガス噴射装置が内蔵さ
    れ、 5.装置本体の下流部にパルプ排出口が設けられている
    ことを特徴とするパルプの漂白装置。
  2. 【請求項2】弾性のある材料が、テフロンであることを
    特徴とする請求項1に記載の高濃度パルプの漂白装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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