JP2002061069A - 綿紡績糸の漂白方法及び漂白済み綿紡績糸 - Google Patents

綿紡績糸の漂白方法及び漂白済み綿紡績糸

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JP2002061069A
JP2002061069A JP2000240719A JP2000240719A JP2002061069A JP 2002061069 A JP2002061069 A JP 2002061069A JP 2000240719 A JP2000240719 A JP 2000240719A JP 2000240719 A JP2000240719 A JP 2000240719A JP 2002061069 A JP2002061069 A JP 2002061069A
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JP
Japan
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spun yarn
cotton
cotton spun
fine particles
bleaching
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JP2000240719A
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Kunihide Ozawa
國秀 小澤
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OZAWA SENI KK
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OZAWA SENI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる
綿紡績糸を白く漂白することができる綿紡績糸の漂白方
法及び漂白済み綿紡績糸を提供する。 【解決手段】 本発明に係る綿紡績糸の漂白方法は、銀
微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる綿紡績糸を、
亜塩素酸塩含有液に浸漬することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、綿紡績糸の漂白方
法及び漂白済み綿紡績糸に関し、詳しくは、銀微粒子を
含有させた綿繊維が紡績されてなる綿紡績糸を漂白する
綿紡績糸の漂白方法及び漂白済み綿紡績糸に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、繊維に銀微粒子を含有させた綿繊
維が多数開発されている。例えば、銀微粒子(粒径5〜
12μm)と綿繊維とを加熱加圧(約110℃、4〜6
kg/cm2)下に苛性ソーダ(38度Be)に浸漬す
ることにより、綿繊維を十分に膨張させ、繊維表面にあ
る気孔等を十分に開口させつつ、気孔内部に銀微粒子を
付着させたもの等である。
【0003】この綿繊維が紡績されてなる綿紡績糸は、
銀微粒子によって優れた抗菌性を呈すると共に、苛性ソ
ーダ浸漬時に加熱加圧することによって繊維の気孔等に
銀微粒子が入り込むため、従来の抗菌剤を含浸させて抗
菌性を持たせた糸の如く、多数回に亘る洗濯により抗菌
剤が溶出して、抗菌性を損なわれるという虞も少なく、
抗菌性を長期間に渡って維持することができるという利
点を有する。従って、例えば、Yシャツや病院のシーツ
等、抗菌性を要する種々の用途に使用されることが期待
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、綿紡績糸の
晒工程においては、通常、繊維表面に付着する糊や油を
取り除く精錬の後に漂白が行われるが、従来、綿紡績糸
の漂白には過酸化水素が使用されている。しかしなが
ら、上記の如き銀微粒子を含有する綿繊維の紡績された
紡績糸を過酸化水素で漂白すると、その原因は定かでな
いが、糸全体が黒ずんだ色に変色し、白く漂白すること
ができないという問題が生じていた。
【0005】そこで、本発明の課題は、上記従来の問題
点に鑑み、銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる
綿紡績糸を白く漂白することができる綿紡績糸の漂白方
法及び漂白済み綿紡績糸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、鋭意検
討した結果、銀微粒子を含有する綿繊維に対して、亜塩
素酸塩が黒ずみを殆ど発生させないことを見出し本発明
を完成するに至った。即ち、本発明に係る綿紡績糸の漂
白方法は、銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる
綿紡績糸を、亜塩素酸塩含有液に浸漬することを特徴と
する。斯かる方法によれば、綿紡績糸が黒ずむことも殆
どなく、該綿紡績糸を白く漂白することができる。
【0007】尚、本発明において、銀微粒子を含有する
綿繊維としては、従来公知の種々のものを使用できる
が、例えば、銀微粒子(粒径5〜12μm)と綿繊維と
を加熱加圧(約110℃、4〜6kg/cm2)下に苛
性ソーダ(38度Be)に浸漬することにより、綿繊維
を十分に膨張させ、表面にある気孔等を十分に開口させ
つつ、気孔内部に銀微粒子を付着させたもの等を使用す
ることができる。銀微粒子としては、銀そのものの微粒
子の他、銀を焼成してなる銀セラミック等の銀化合物の
微粒子等を使用することができる。
【0008】銀セラミック微粒子を綿繊維に含有させた
ものとしては、例えば、銀セラミック微粒子をシランカ
ップリング剤(綿繊維と反応する官能基を備え、綿繊維
と無機材料である銀セラミックとを化学的に結合させる
働きのある有機ケイ素化合物)で表面処理し、該表面処
理された銀セラミックと綿繊維とを苛性ソーダ等の存在
下に加圧加熱して銀セラミック微粒子と綿繊維とを化学
結合させたものが挙げられる。詳しくは、例えば、銀セ
ラミック微粒子とシランカップリング剤とを反応させて
シロキサン結合を形成させ(表面処理)、この銀セラミ
ックと綿繊維とを苛性ソーダ、過酸化水素、非イオン界
面活性剤の存在下に加圧加熱することにより、シランカ
ップリング剤の綿繊維と反応する官能基(例えば、アミ
ノ基)を綿繊維に化学結合させたもの、即ち、シランカ
ップリング剤を橋渡しとして作用させたものである。
【0009】前記表面処理として、具体的には、水中に
銀セラミック微粒子を添加し、さらに、シランカップリ
ング剤として3−アミノプロピルトリエトキシラン添加
しつつ15分〜30分程度攪拌した後、上澄み液を除去
して残存する銀セラミック微粒子を乾燥させる方法等を
採用することができる。
【0010】また、これらの綿繊維は、銀微粒子の他、
例えば、二酸化ケイ素微粒子等のセラミック微粒子を含
有するものであってもよい。
【0011】本発明においては、前記亜塩素酸塩含有液
は、亜塩素酸塩として亜塩素酸ソーダを1.5〜4重量
%含有してなるものが好ましい。亜鉛酸ソーダの濃度を
低くすると漂白に時間がかかる一方で、多くすると銀微
粒子による抗菌効果が薄れることになるが、上記濃度範
囲の亜塩素酸塩含有液を用いることにより、効率よく白
く漂白できると共に、銀微粒子による抗菌効果を十分に
得ることができる。
【0012】また、本発明に係る漂白済み綿紡績糸は、
銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる綿紡績糸
が、亜塩素酸塩含有液に浸漬されることにより漂白され
てなることを特徴とする。斯かる構成からなる綿紡績糸
は、白く漂白されていると共に、銀微粒子による抗菌性
をも備えているという利点を有する。
【0013】
【実施例】実施例 以下、本発明の実施例について説明する。銀セラミック
微粒子を含有する綿繊維を紡績した精錬済みの紡績糸
(商品名「活性綿」、中村技研(株)製)を、下記漂白
方法により漂白した。
【0014】〈漂白方法〉先ず、前記紡績糸2ポンド
を、糊抜浸透剤(商品名「デスポール」、一方社油脂
(株)製)の3.0cc/l水溶液の槽内に150℃で
15分間浸漬した後、十分に水洗いし、繊維に付着する
柔軟剤(オイル)を取り除いた。次いで、この糸を、亜
塩素酸ソーダ(ダイソー(株)製)2.0重量%、亜塩
素酸ソーダのガス発生防止剤(商品名「ブリーチングH
V」、ヘキスト(株)製)0.5重量%、防錆剤(硝酸
ソーダ、宇部ケミカル製)0.2重量%、精錬剤(商品
名「スパノール300%」、第一工業(株)製)0.5
g/l、酸化活性剤(蓚酸、三菱江戸川(株)製)1.
5重量%の割合でそれぞれ溶かされた水溶液(液温40
℃)の槽内に5分間浸漬し、更に、浸漬した状態で30
分かけて95℃まで加熱し、40分間95℃で維持し
た。その後、糸を槽内から取り出して十分に絞り、脱水
した。
【0015】次いで、脱塩素剤(チオ硫酸ナトリウム、
神州化学(株)製)1.0g/l水溶液の槽内に60℃
で15分間浸漬した後、水洗いを行った(脱塩素処
理)。最後に、柔軟仕上剤(商品名「ポピナールK−2
00」、一方社油脂製)2.1cc/l水溶液に50℃
で20分間浸漬して、柔軟仕上げを行った。〈白度試
験〉上記方法により漂白した綿紡績糸を目視判断によ
り、漂白前の綿紡績糸と比較したところ、十分に白く漂
白されていた。
【0016】〈抗菌性試験〉漂白後の綿紡績糸を供試体
とし、黄色ぶどう球菌を供試菌として、繊維製品新機能
評価協議会の試験項目:抗菌性(統一試験法)に準拠
し、供試体上の生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の測定
試験を、財団法人日本化学繊維検査協会東京分析センタ
ーに委託した。試験結果を以下に示す。 試験結果 :4.6×103 静菌活性値:3.6 (抗菌防臭加工基準値:静菌活性
値≧2.2) 殺菌活性値:0.6 (静菌加工基準値:殺菌活性値≧
0)
【0017】以上のことから明らかなように、亜塩素酸
ソーダを4重量%含有した液に浸漬することにより、銀
微粒子を含有する綿繊維が紡績されてなる綿紡績糸を白
く漂白することができると共に、銀微粒子による抗菌性
を備えたものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る綿紡績糸の
漂白方法によれば、銀微粒子を含有する綿繊維が紡績さ
れてなる綿紡績糸を白く漂白することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されて
    なる綿紡績糸を、亜塩素酸塩含有液に浸漬することを特
    徴とする綿紡績糸の漂白方法。
  2. 【請求項2】 前記亜塩素酸塩含有液は、亜塩素酸塩と
    して亜塩素酸ソーダを1.5〜4重量%含有してなる請
    求項1記載の綿紡績糸の漂白方法。
  3. 【請求項3】 銀微粒子を含有する綿繊維が紡績されて
    なる綿紡績糸が、亜塩素酸塩含有液に浸漬されることに
    より漂白されてなることを特徴とする漂白済み綿紡績
    糸。
JP2000240719A 2000-08-09 2000-08-09 綿紡績糸の漂白方法及び漂白済み綿紡績糸 Pending JP2002061069A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1655409A1 (de) * 2004-11-04 2006-05-10 Zimmer Aktiengesellschaft Verfahren zur Behandlung von mit Silber beladenen Textilsubstraten

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RD04 Notification of resignation of power of attorney

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Effective date: 20040706