JP2002060761A - 廃熱供給制御方法及び廃熱供給制御装置 - Google Patents

廃熱供給制御方法及び廃熱供給制御装置

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JP2002060761A JP2000243644A JP2000243644A JP2002060761A JP 2002060761 A JP2002060761 A JP 2002060761A JP 2000243644 A JP2000243644 A JP 2000243644A JP 2000243644 A JP2000243644 A JP 2000243644A JP 2002060761 A JP2002060761 A JP 2002060761A
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temperature
waste heat
brine
controller
facility
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Hiromasa Ariga
博政 有賀
Takeshi Katayama
健史 片山
Takashi Inoue
隆 井上
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LNGサテライト設備等の廃熱利用設備とS
NG製造装置等の廃熱供給設備は全く独立して稼働し、
しかも廃熱供給設備は稼働条件によって廃熱の供給量が
一定しないため、廃熱利用設備での利用廃熱量に過不足
を生じる。 【解決手段】 本発明のSは、液化ガス気化手段1と、
ガス製造設備1、サテライト設備2及び温度調節装置3
を備え、温度調節装置3をヒーティングタワーまたは冷
却塔にとして制御する加熱コントローラ7及び冷却コン
トローラ8を設けると共にこれら両者の制御切換器9を
設け、更に、温度調節装置3からの出ブライン温度T℃
を測定する第1温度センサ10を設けると共に外気温度
t℃を測定する第2温度センサ11を設け、制御切換器
9は、第1温度温度センサ10の測定値T℃と第2温度
センサ11の測定値t℃を比較し、測定値T℃が第測定
値t℃より小さい時には加熱コントローラ7に切り換
え、測定値T℃が測定値t℃より大きい時には冷却コン
トローラ8に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃熱供給制御方法
及び廃熱供給制御装置に関し、更に詳しくは、例えばガ
ス製造設備等の廃熱供給設備で発生する廃熱をLNGサ
テライト基地等で有効利用するための廃熱供給制御方法
及び廃熱供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LNG船によりLNGを受け入れる大規
模なLNG基地に比べ、大規模LNG基地よりローリー
輸送にてLNGを受け入れる比較的小規模な基地をLN
Gサテライト基地(設備)と称している。一般にLNG
サテライト基地(以下、「サテライト設備」と称す。)
はLNG貯蔵設備とLNG気化設備の他に、LPG貯蔵
設備を有しており、気化したNGにLPGを調合し都市
ガスとして地域に供給している。LNG気化設備にてL
NGを気化させる場合、外部より熱を供給する必要があ
るが、サテライト設備は単独で設置されることが多く、
通常は大気の熱を利用し、冬期の気温の低い時期のみ温
水ボイラー等による燃料を使用した熱供給システムを用
いている。
【0003】ところが、サテライト設備には例えば代替
天然ガス(SNG)製造設備等のガス製造設備が併設さ
れる場合がある。このようなガス製造設備では廃熱を発
生するため、サテライト設備と廃熱発生設備が併設され
る場合には廃熱をサテライト設備の気化熱源として有効
利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LNG
サテライト設備等の廃熱利用設備とSNG製造装置等の
廃熱供給設備は全く独立して稼働し、しかも廃熱供給設
備は稼働条件によって廃熱の供給量が一定しないため、
廃熱利用設備での利用廃熱量に過不足を生じることがあ
る。この場合には大気を冷却源または加熱源とした冷却
塔とヒーティングタワーの機能を具備した温度調節装置
を用いて利用廃熱量の過不足分を調節することができ
る。即ち、廃熱量が利用廃熱量を上回って過剰になった
時には温度調節装置を冷却塔として使用して余った廃熱
を除去し、廃熱量が不足した時には温度調節装置をヒー
ティングタワーとして使用して大気の保有熱量で不足分
を賄う。ところが、ヒーティングタワーとしての温度調
節装置の制御形態と冷却塔としての温度調節装置の制御
形態とではそれぞれの制御系体系が全く相反する。つま
り、ヒーティングタワーとして使用している場合には、
両者間を循環する熱媒体の温度が設定温度より高くなる
と設定温度における出力を減少させるように制御する
が、冷却塔として使用している場合には逆に出力を上昇
させるように制御しなくてはならない。しかも、ヒーテ
ィングタワーまたは冷却塔への切り換えを行うためには
温度調節装置の運転状況を常時監視していなくてはなら
ない。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、廃熱供給設備の廃熱の過不足を温度調節手
段を用いて調整する際に、温度調節手段を加熱手段また
は冷却手段として自動的に切り換えて廃熱及び大気熱を
有効利用して省エネルギーを促進することができる廃熱
供給制御方法及び廃熱供給制御装置提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の廃熱供給制御方法は、廃熱供給設備で廃熱を得た熱媒
体を廃熱利用設備へ供給し、上記廃熱利用設備から戻る
廃熱供給後の熱媒体を、切換手段を介して加熱手段また
は冷却手段に切り換わる温度調節手段を経由させて上記
廃熱供給設備へ供給する廃熱供給制御方法であって、上
記温度調節手段から出た熱媒体の温度が外気の温度より
低い時には上記切換手段を介して上記温度調節手段を加
熱手段に切り換えて使用し、上記温度調節手段から出た
熱媒体の温度が外気の温度より高い時には上記温度調節
手段を冷却手段に切り換えて使用することを特徴とする
ものである。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の廃熱供給
制御方法は、請求項1に記載の発明において、上記切換
手段において上記熱媒体の温度と外気の温度を比較する
ことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項3に記載の廃熱供給
制御装置は、廃熱を供給する廃熱供給設備と、廃熱供給
設備で熱媒体を介して得た廃熱を利用する廃熱利用設備
と、廃熱利用設備から上記廃熱供給設備へ戻る途中で上
記熱媒体の温度を調節する温度調節手段とを備え、上記
温度調節手段を加熱手段または冷却手段として切り換え
る切換手段を設け、また、上記温度調節手段から出た熱
媒体の温度を測定する第1温度測定手段と外気の温度を
測定する第2温度測定手段とを設け、上記切換手段は第
1温度測定手段の測定値と第2温度測定手段の測定値に
基づいて上記温度調節手段を上記加熱手段または上記冷
却手段を切り換えることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項4に記載の廃熱供給
制御装置は、請求項3に記載の発明において、上記廃熱
利用設備の前段に上記熱媒体を加熱する加熱手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項5に記載の廃熱供給
制御装置は、請求項3または請求項4に記載の発明にお
いて、上記廃熱利用設備がサテライト設備であることを
特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項6に記載の廃熱供給
制御装置は、請求項5に記載の発明において、上記廃熱
供給設備がガス製造装置であることを特徴とするもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発
明の一実施形態の廃熱供給制御装置の動作を示す構成
図、図2は図1に示す廃熱供給制御装置の要部を示す構
成図、図3は図1に示す廃熱供給制御装置の他の動作を
示す説明図、図4は図1に示す廃熱供給制御装置の他の
動作を示す説明図である。本実施形態の廃熱供給制御装
置Sは、図1に示すように、廃熱を供給する廃熱供給設
備(例えば、SNG等のガス製造設備)1と、このガス
製造設備1で熱媒体(ブライン)を介して得た廃熱を負
荷熱量に応じて利用する廃熱利用設備(例えば、LNG
サテライト設備)2と、このサテライト設備2からガス
製造設備1へ戻る途中でブラインの温度を調節する温度
調節装置3とを備え、ブラインがブラインタンク4を経
由してガス製造設備1とサテライト設備2間を第1、第
2の循環配管5、6を介して襷がけで往来するようにな
っている。
【0013】ブラインタンク4は例えば内部が隔壁4A
を介して第1室4Bと第2室4Cに二分割され、第1室
4B内にはガス製造設備1において廃熱を得て温度が高
くなったブライン(以下、「高温ブライン」と称す。)
が第1循環配管5の往路配管5Aを通って流入し、第2
室4C内にはサテライト設備2において気化熱源を付与
して温度が低くなったブライン(以下、「低温ブライ
ン」と称す。)が第2循環配管6の復路配管6Aを通っ
て流入するようになっている。この際、ガス製造設備1
側のブラインの循環量がサテライト設備2側のブライン
の循環量より多い場合には、第1室4B内の高温ブライ
ンが第2室4Cへオーバーフローし、第2室4C内の低
温ブラインの温度を高める。また、第1室4B内の高温
ブラインは第2循環配管6の往路配管6Bを介してサテ
ライト設備2側へ供給され、第2室4C内のブラインは
第1循環配管5の復路配管5Bを介してガス製造設備1
側へ供給される。また、図示してないが、ブラインタン
ク4の隔壁4Aに孔を設けることにより、第1室4Bの
ブラインレベルを下げることができる。この場合にはブ
ラインタンク4の丈を低くしてブラインタンク4をコン
パクト化することができる。
【0014】而して、上記温度調節装置3はブラインの
温度と外気の温度差に基づいてヒーティングタワーまた
は冷却塔として作動するようになっている。ヒーティン
グタワー及び冷却塔にはそれぞれの制御の基準となるブ
ラインの温度が設定されており、ブラインの設定温度を
基準にしてそれぞれの出力を増減する。ブライン温度が
それぞれの設定温度より高い場合には、ヒーティングタ
ワーは出力を減少させてブライン温度を設定温度に近づ
け、冷却塔は出力を上昇させてブライン温度を設定温度
に近づける。ブライン温度がそれぞれの設定温度よりも
低い場合には、ヒーティングタワーは出力を上昇させ、
冷却塔は出力を減少させる。従って、ヒーティングタワ
ーと冷却塔では設定温度を基準にした動力等の制御対象
の制御方法が全く逆になる。そのため、本実施形態では
図1、図2に示すように加熱コントローラ7及び冷却コ
ントローラ8を設け、温度調節装置3をヒーティングタ
ワーとして制御する場合には加熱コントローラ7を選択
して使用し、温度調節装置3を冷却塔として制御する場
合には冷却コントローラ8を選択して使用する。そし
て、これらのコントローラ7、8には予めそれぞれの設
定温度が設定されている。本実施形態では加熱コントロ
ーラ7の設定温度は15℃、冷却コントローラ8の設定
温度は25℃に設定されている。これらの設定温度を基
準にしてそれぞれの出力を増減する。
【0015】而して、加熱コントローラ7と冷却コント
ローラ8は制御切換器9を用いて切り換えて選択され
る。制御切換器9は、図1、図2に示すように温度調節
装置3から出たブライン(以下、「出ブライン」と称
す。)の温度T℃と外気の温度t℃との差に基づいて温
度調節装置3のいずれの機能かを選択して切り換える。
出ブライン温度T℃及び外気温度t℃の測定には第1、
第2温度センサ10、11が用いられる。第1温度セン
サ10は温度調節装置3のブラインの出口側に設けら
れ、第2温度センサ11は温度調節装置3等の機器から
温度の影響を受けない場所に設けられている。第1温度
センサ10の測定信号はA/D変換器(図示せず)、加
熱コントローラ7及び冷却コントローラ8を経由して制
御切換器9へ入力する。第2温度センサ11の測定信号
はA/D変換器(図示せず)を経由して制御切換器9へ
入力する。制御切換器9は温度差判定回路と信号選択回
路を内蔵し、出ブライン温度T℃が外気温度t℃より低
い場合(T℃<t℃)には加熱コントローラ7を選択し
出ブライン温度T℃を上げ、逆の場合(T℃≧t℃)に
は冷却コントローラ8を選択し出ブライン温度T℃を下
げる。
【0016】出ブライン温度T℃が大気温度t℃より低
く上記制御切換器9において加熱コントローラ7を選択
すると、その制御信号S1基づいて温度調節装置3がヒ
ーティングタワーとして作動する。ヒーティングタワー
は外気温度がt℃≦15℃となって出ブライン温度の設
定温度を下回るか、出ブライン温度がT℃≦10℃にな
ると運転を停止する。外気温度t℃が上昇し17℃にな
るとヒーティングタワーとして運転を再開する。但し、
設定温度15℃を基準に2℃の温度偏差でオン・オフす
る。制御切換器9において冷却コントローラ8を選択す
ると、その制御信号S2に基づいて温度調節装置3が冷
却塔として作動する。ヒーティングタワーとして作動中
に外気温度t℃≦15℃または出ブライン温度T℃≦1
0℃になってヒーティングタワーとして停止し、出ブラ
イン温度T℃≧外気温度t℃で、出ブライン温度T℃≧
10℃になった時に冷却塔としての運転を再開する。ま
た、出ブライン温度T℃が15℃以上で外気温度t℃が
15℃以下の時には温度調節装置3は冷却塔として作動
する。即ち、制御切換器9は温度調節装置3を加熱側と
冷却側に切り換え、ガス製造設備1とサテライト設備2
の間を循環するブラインと外気との熱平衡を維持するよ
うにしている。
【0017】更に、第2の循環配管6の往路配管6Bは
ブラインタンク4とサテライト設備2の間で迂回往路配
管6Cが形成されている。この迂回往路配管6Cにはブ
ラインヒータ12が配置され、ガス製造設備1の廃熱量
が不足し、且つ冬期運転時等、大気からの熱回収が十分
でない場合、ブラインヒータ12が稼働し不足熱量を補
充する。尚、図1において、13、14はポンプであ
る。
【0018】次に、動作について説明する。廃熱量がサ
テライト設備2の負荷熱量より大きい場合(図1参
照)、例えば外気温度t℃が20℃の下でガス製造設備
1の廃熱量が0.500×106kcal/時間で、サ
テライト設備2の負荷熱量が0.472×106kca
l/時間の場合について説明する。この場合、熱供給側
であるガス製造設備1の廃熱量が熱使用側であるサテラ
イト設備2の負荷熱量より大きいため、このままではガ
ス製造設備1とサテライト設備2間を循環するブライン
(比熱Cp=0.880kcal/kg・℃)は徐々に
蓄熱しブラインの温度は全体に上昇傾向となる。従っ
て、循環ブライン温度を所定温度に維持するためには過
剰熱量を除去する冷却器が必要になる。図1では第1の
循環配管5の往路配管5Bに設置された温度調節装置3
が冷却塔としての役割を担う。
【0019】即ち、第1温度センサ10で温度調節装置
3の出ブライン温度T℃を検出すると共に第2温度セン
サ11で外気温度t℃を検出する。図1に示すフローで
は、出ブライン温度T℃が25℃、外気温度t℃が20
℃で、T℃>t℃であるから制御切換器9は冷却コント
ローラ8を選択する。温度調節装置3のブラインは25
℃、260トン/時間の流量でガス製造設備1において
0.500×106kcal/時間の廃熱を受給して2
7.2℃まで昇温し、ブラインタンク4の第1室4B内
へ流入する。第1室4B内のブラインはその温度を維持
し、第2の循環配管6の往路配管6Bを介して173.
3トン/時間の流量でサテライト設備2へ流入し、ここ
で0.472×106kcal/時間の熱量を消費して
24.1℃まで温度低下して復路配管6Aを介してブラ
インタンク4の第2室4C内に流入する。この際、第1
の循環配管5は第2の循環配管6の流量よりも大きいた
め、ブラインタンク4内では第1室4B内の27.2℃
の高温ブラインが第2室4C内の24.1℃の低温ブラ
イン側へ86.7トン/時間の流量でオーバーフロー
し、余分な熱量を第2室4C内のブラインに付与してそ
の温度を24.1℃から25.1℃まで高める。温度上
昇したブラインは第1の循環配管5の往路配管5Bを介
して冷却器として作動する温度調節装置3へ流入し、こ
こで第1、第2の循環配管5、6全体で余剰熱量(0.
028×106kcal/時間)を除去して熱平衡を取
る。後は上述の動作を繰り返し廃熱量の過剰分を温度調
節装置3において除去する。
【0020】逆に廃熱量が負荷熱量より小さい場合(図
3参照)、例えば外気温度t℃は上述の場合と同様の2
0℃の下であるが、ガス製造設備1の廃熱量が少ない
0.300×106kcal/時間、サテライト設備2
の負荷熱量が同一の0.472×106kcal/時間
の場合について説明する。この場合、熱供給側であるガ
ス製造設備1の廃熱量が熱使用側であるサテライト設備
2の負荷熱量より小さいため、このままではガス製造設
備1とサテライト設備2間を循環するブラインの温度は
全体に下降傾向となる。従って、循環ブライン温度を所
定温度に維持するためには不足熱量を補充するヒーティ
ングタワーが必要になる。図3では第1の循環配管5の
往路配管5Bに設置された温度調節装置3がヒーティン
グタワーとしての役割を担う。
【0021】即ち、第1温度センサ10で温度調節装置
3の出ブライン温度T℃を検出すると共に第2温度セン
サ11で外気温度t℃を検出する。図3に示すフローで
は、出ブライン温度T℃が15℃、外気温度t℃が20
℃で、T℃≦t℃であるから制御切換器9は加熱コント
ローラ7を選択する。温度調節装置3のブラインは15
℃、260トン/時間の流量でガス製造設備1において
0.300×106kcal/時間の廃熱を受給して1
6.3℃まで昇温し、ブラインタンク4の第1室4B内
へ流入する。第1室4B内のブラインはその温度を維持
し、第2の循環配管6の往路配管6Bを介して173.
3トン/時間の流量でサテライト設備2へ流入し、ここ
で0.472×106kcal/時間の熱量を消費して
13.2℃まで温度低下して復路配管6Aを介してブラ
インタンク4の第2室4C内に流入する。この際、第1
の循環配管5は第2の循環配管6の流量よりも大きいた
め、ブラインタンク4内では第1室4B内の16.3℃
の高温ブラインが第2室4C内の13.2℃の低温ブラ
イン側へ86.7トン/時間の流量でオーバーフロー
し、余分な熱量を第2室4C内のブラインに付与してそ
の温度を13.2℃から14.2℃まで高める。温度上
昇したブラインは第1の循環配管5の往路配管5Bを介
してヒーティングタワーとして作動する温度調節装置3
へ流入し、ここで第1、第2の循環配管5、6全体で不
足熱量(0.172×106kcal/時間)を補充し
て熱収支のバランスを取る。後は上述の動作を繰り返し
廃熱量の不足分を温度調節装置3において補充する。
【0022】また、ガス製造設備1が停止している場合
(図4参照)、例えば外気温度t℃は上述の場合と同様
の20℃以上で、ガス製造設備1が停止していて廃熱量
がなく、サテライト設備2の負荷熱量が0.653×1
06kcal/時間の場合について説明する。この場
合、熱供給側であるガス製造設備1が停止しているた
め、このままではガス製造設備1とサテライト設備2間
を循環するブラインの温度は全体的には下降傾向とな
る。従って、循環ブライン温度を所定温度に維持するた
めには不足熱量を補充するヒーティングタワーが必要に
なる。図4では第1の循環配管5の往路配管5Bに設置
された温度調節装置3がヒーティングタワーとしての役
割を担う。
【0023】即ち、第1温度センサ10で温度調節装置
3の出ブライン温度T℃を検出すると共に第2温度セン
サ11で外気温度t℃を検出する。図4に示すフローで
は、出ブライン温度T℃が15℃、外気温度t℃が20
℃以上で、T℃≦t℃であるから制御切換器9は加熱コ
ントローラ7を選択する。温度調節装置3のブラインは
15℃、260トン/時間の流量でガス製造設備1にお
いて廃熱を受給することなく15℃のままブラインタン
ク4の第1室4B内へ流入する。第1室4B内のブライ
ンはその温度を維持し、第2の循環配管6の往路配管6
Bを介して173.3トン/時間の流量でサテライト設
備2へ流入し、ここで0.653×106kcal/時
間の熱量を消費して10.7℃まで温度低下して復路配
管6Aを介してブラインタンク4の第2室4C内に流入
する。この際、第1の循環配管5は第2の循環配管6の
流量よりも大きいため、ブラインタンク4内では第1室
4B内の15℃の高温ブラインが第2室4C内の10.
7℃の低温ブライン側へ86.7トン/時間の流量でオ
ーバーフローし、余分な熱量を第2室4C内のブライン
に付与してその温度を10.7℃から12.1℃まで高
める。温度上昇したブラインは第1の循環配管5の往路
配管5Bを介してヒーティングタワーとして作動する温
度調節装置3へ流入し、ここで第1、第2の循環配管
5、6全体で不足熱量(0.653×106kcal/
時間)を補充して熱収支のバランスを取る。後は上述の
動作を繰り返しサテライト設備2での不足熱量を全て温
度調節装置3において補充する。
【0024】温度調節装置3のヒーティングタワーとし
ての能力でもサテライト設備2の負荷熱量を賄いきれな
い時にはサテライト設備2側のブラインヒータ12が稼
働し、不足熱量を補充する。
【0025】以上説明したように本実施形態によれば、
ガス製造設備1、サテライト設備2及び温度調節装置3
を備え、温度調節装置3をヒーティングタワーまたは冷
却塔にとして制御する加熱コントローラ7及び冷却コン
トローラ8を設けると共にこれら両者の制御切換器9を
設け、更に、温度調節装置3からの出ブライン温度T℃
を測定する第1温度センサ10を設けると共に外気温度
t℃を測定する第2温度センサ11を設け、制御切換器
9は、第1温度温度センサ10の測定値T℃と第2温度
センサ11の測定値t℃を比較し、測定値T℃が第測定
値t℃より小さい時には加熱コントローラ7に切り換
え、測定値T℃が測定値t℃より大きい時には冷却コン
トローラ8に切り換えるようにしてあるため、制御切換
器9が出ブライン温度の測定値T℃及び大気温度の測定
値t℃に基づき、ガス製造設備1の廃熱量が不足する時
には温度調節装置3をヒーティングタワーに自動的に切
り換えて廃熱及び大気熱を有効利用し、ガス製造設備1
の廃熱量が過剰な時には温度調節装置3を冷却塔に自動
的に切り換えて余分な熱量を除去し廃熱を有効利用する
ことにより省エネルギーを促進することができる。
【0026】また、本実施形態ではサテライト設備2の
前段にブラインヒータ12を設けたため、廃熱及び大気
熱でサテライト設備2の負荷熱量を賄いきれない時であ
ってもブラインヒータ12によって不足熱量を補充し、
サテライト設備2を停止させることなく運転することが
できる。
【0027】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではなく、廃熱を利用した空調システム等に応用
することができる。また、本発明の構成要素は必要に応
じて適宜設計変更することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項6に記載の発
明によれば、廃熱供給設備の廃熱の過不足を温度調節手
段を用いて調整する際に、温度調節手段を加熱手段また
は冷却手段として自動的に切り換えて廃熱及び大気熱を
有効利用して省エネルギーを促進することができる廃熱
供給制御方法及び廃熱供給制御装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の廃熱供給制御装置の動作
を示す構成図である。
【図2】図1に示す廃熱供給制御装置の要部を示す構成
図である。
【図3】図1に示す廃熱供給制御装置の他の動作を示す
説明図である。
【図4】図1に示す廃熱供給制御装置の更に他の動作を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガス製造設備(廃熱供給設備) 2 サテライト設備(廃熱利用設備) 3 温度調節装置(温度調節手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 隆 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目3 番1号 三菱化工機株式会社内 Fターム(参考) 3E073 DC31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃熱供給設備で廃熱を得た熱媒体を廃熱
    利用設備へ供給し、上記廃熱利用設備から戻る廃熱供給
    後の熱媒体を、切換手段を介して加熱手段または冷却手
    段に切り換わる温度調節手段を経由させて上記廃熱供給
    設備へ供給する廃熱供給制御方法であって、上記温度調
    節手段から出た熱媒体の温度が外気の温度より低い時に
    は上記切換手段を介して上記温度調節手段を加熱手段に
    切り換えて使用し、上記温度調節手段から出た熱媒体の
    温度が外気の温度より高い時には上記温度調節手段を冷
    却手段に切り換えて使用することを特徴とする廃熱供給
    制御方法。
  2. 【請求項2】 上記切換手段において上記熱媒体の温度
    と外気の温度を比較することを特徴とする請求項1に記
    載の廃熱供給制御方法。
  3. 【請求項3】 廃熱を供給する廃熱供給設備と、廃熱供
    給設備で熱媒体を介して得た廃熱を利用する廃熱利用設
    備と、廃熱利用設備から上記廃熱供給設備へ戻る途中で
    上記熱媒体の温度を調節する温度調節手段とを備え、上
    記温度調節手段を加熱手段または冷却手段として切り換
    える切換手段を設け、また、上記温度調節手段から出た
    熱媒体の温度を測定する第1温度測定手段と外気の温度
    を測定する第2温度測定手段とを設け、上記切換手段は
    第1温度測定手段の測定値と第2温度測定手段の測定値
    に基づいて上記温度調節手段を上記加熱手段または上記
    冷却手段を切り換えることを特徴とする廃熱供給制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記廃熱利用設備の前段に上記熱媒体を
    加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする請求項3に
    記載の廃熱供給制御装置。
  5. 【請求項5】 上記廃熱利用設備がサテライト設備であ
    ることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の廃
    熱供給制御装置。
  6. 【請求項6】 上記廃熱供給設備がガス製造装置である
    ことを特徴とする請求項5に記載の廃熱供給制御装置。
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