JP2002060131A - ロータリトラバース装置 - Google Patents

ロータリトラバース装置

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JP2002060131A
JP2002060131A JP2000254239A JP2000254239A JP2002060131A JP 2002060131 A JP2002060131 A JP 2002060131A JP 2000254239 A JP2000254239 A JP 2000254239A JP 2000254239 A JP2000254239 A JP 2000254239A JP 2002060131 A JP2002060131 A JP 2002060131A
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JP
Japan
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yarn
diameter
small
yarn guide
package
Prior art date
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Application number
JP2000254239A
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English (en)
Inventor
Shoichi Tone
昭一 刀祢
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な機構を必要としないコーンパッケージ
用ロータリトラバース装置を提供する。 【解決手段】 相互に逆回転される2枚の糸案内羽根1
0,20と、両糸案内羽根10,20の運動軌跡に沿っ
て湾曲状に形成された案内面11とからなるコーンパッ
ケージ用のロータリトラバース装置において、上記コー
ンパッケージPの小径端部PS から大径端部PL へ給糸
Yをトラバースさせる大径方向糸案内羽根10の回転中
心17に対して、大径端部PL から小径端部PS へ給糸
Yをトラバースさせる小径方向糸案内羽根20の回転中
心18を、パッケージPの軸方向に偏芯させ、かつ上記
案内面11の外周側に近づけて配置し、給糸Yの糸当接
部を、小径方向糸案内羽根20の回転と共に内方から外
方へと移動させて大径端部PL から小径端部PS へのト
ラバース速度が漸次増速するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリトラバー
ス装置に係り、特に、コーン状のパッケージを形成する
際に用いられるロータリトラバース装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ロータリトラバース装置は、2枚の糸案
内羽根を相互に一定の速度で逆回転させて、パッケージ
に巻き取られる給糸をそれら糸案内羽根に交互に受け渡
してパッケージの軸方向に往復トラバースさせるもので
ある。
【0003】ところで、ロータリトラバース装置により
コーン状のパッケージを形成する場合、パッケージの小
径側ではトラバース速度を速くして給糸の巻取り量を少
なくし、大径側ではトラバース速度を遅くして給糸の巻
取り量を多くする必要がある。
【0004】そこで、コーンパッケージ用のロータリト
ラバース装置として、特開2000−7219号公報に
開示されているように、糸案内羽根を回転するギア機構
を脈動回転させて、給糸の1トラバース間の速度を変動
させたものが考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のコーンパッケージ用ロータリトラバース
装置は、ギア機構の構造が複雑となり、その組み立てに
も時間を有しコスト高につながる問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、複雑な機構を必要としないコーンパッケージ用ロー
タリトラバース装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、相互に逆回転される2枚の糸案
内羽根と、両糸案内羽根の運動軌跡に沿って湾曲状に形
成された案内面とからなるコーンパッケージ用のロータ
リトラバース装置において、上記コーンパッケージの小
径端部から大径端部へ給糸をトラバースさせる大径方向
糸案内羽根の回転中心に対して、大径端部から小径端部
へ給糸をトラバースさせる小径方向糸案内羽根の回転中
心を、パッケージの軸方向に偏芯させ、かつ上記案内面
の外周側に近づけて配置し、給糸の糸当接部を、小径方
向糸案内羽根の回転と共に内方から外方へと移動させて
大径端部から小径端部へのトラバース速度が漸次増速す
るようにしたロータリトラバース装置である。
【0008】請求項2の発明は、大径方向糸案内羽根の
先端の糸ガイド面を回転方向前方に凸になるような湾曲
状に形成し、給糸の糸当接部を、大径方向糸案内羽根の
回転と共に外方から内方、内方から外方へと順次移動さ
せてトラバース速度が漸次減速するようにした請求項1
記載のロータリトラバース装置である。
【0009】請求項3の発明は、小径方向糸案内羽根の
回転中心は、大径方向糸案内羽根からの給糸の受け渡し
点を中心に、その小径方向糸案内羽根の半径の長さに相
当した半径で描かれる円周上の任意の点に配置される請
求項1記載のロータリトラバース装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0011】図1は本実施形態のロータリトラバース装
置の概略を示す正面図であり、図2は側面図である。
【0012】ロータリトラバース装置は、図示しないギ
ヤ機構によって相互に逆回転される2枚の糸案内羽根1
0,20と、それら糸案内羽根10,20の運動軌跡に
沿って湾曲状に形成された案内面11を備えたガイドプ
レート12とで概略構成される。
【0013】図中、矢印13のように移動される給糸Y
は、センターガイド14を通った後、一定速度で回転す
る糸案内羽根10,20の糸ガイド面10a,20aに
当接しながらガイドプレート12の案内面11に沿って
パッケージPの軸方向に移動される。パッケージPはド
ラムDにより接触回転され、給糸YはパッケージPの軸
方向に移動されつつ回転するパッケージPに巻き取られ
る。
【0014】給糸Yは、パッケージPの両端部の小径側
受け渡し点15及び大径側受け渡し点16にて、一方の
糸案内羽根10,20から他方の糸案内羽根10,20
に受け渡されることで、センターガイド14を支点とし
てパッケージPの軸方向に往復トラバースされる。
【0015】より詳しくは、糸案内羽根10,20は、
右方向に回転して給糸YをパッケージPの小径端部PS
から大径端部PL へトラバースさせる大径方向糸案内羽
根10と、左方向に回転して給糸Yを大径端部PL 側か
ら小径端部PS へトラバースさせる小径方向糸案内羽根
20とからなり、給糸Yは、小径側受け渡し点15にて
小径方向糸案内羽根20から大径方向糸案内羽根10へ
受け渡され、大径側受け渡し点16にて大径方向糸案内
羽根10から小径方向糸案内羽根20へ受け渡される。
【0016】大径方向糸案内羽根10の糸ガイド面10
aは、回転中心17に対して約180度の間隔で点対称
に配置されており、その形状は先端部から回転中心17
側に向かうにつれて回転方向前方に凸になるような湾曲
状に形成されている。
【0017】また、大径方向糸案内羽根10の回転中心
17は、案内面11の中心線CよりもパッケージPの軸
方向において小径端部PS 側に所定距離Aだけオフセッ
トして配置されている。それにより、パッケージPの小
径側受け渡し点15において、大径方向糸案内羽根10
の糸ガイド面10aは、その先端部が案内面11から突
出して、小径方向糸案内羽根20から給糸Yを受け取る
ことができる。
【0018】また、大径側受け渡し点16において、大
径方向糸案内羽根10の糸ガイド面10aの先端部は、
案内面11と略同一面上に位置して給糸Yをその先端部
から小径方向糸案内羽根20の糸ガイド面20aに受け
渡す。
【0019】小径方向糸案内羽根20の糸ガイド面20
aは、大径方向糸案内羽根10の糸ガイド面10aと同
様に回転中心18に対して約180度の間隔で点対称に
配置されている。
【0020】しかし、小径方向糸案内羽根20の糸ガイ
ド面20aの形状は、大径方向糸案内羽根10の糸ガイ
ド面10aと異なり、先端部から回転中心18にかけて
略直線状に形成されている。
【0021】小径方向糸案内羽根20の回転中心18
は、案内面11の中心線CよりもパッケージPの軸方向
において大径端部PL 側に所定距離Bだけオフセットし
て配置されていると共に、大径方向糸案内羽根10の回
転中心17に対して、案内面11の外周側に所定距離D
だけ近づけて配置されている。
【0022】大径側受け渡し点16において、小径方向
糸案内羽根20の糸ガイド面20aは、その先端部がガ
イドプレート12の案内面11よりも突出して大径方向
糸案内羽根10から給糸Yを受け取り、また、小径側受
け渡し点15において、その先端部が案内面11と略同
一面上に位置して、給糸Yをその先端部から大径方向糸
案内羽根10の糸ガイド面10aに受け渡す。
【0023】これら大径方向糸案内羽根10及び小径方
向糸案内羽根20は、それぞれ一定の速度で回転される
が、給糸Yのトラバース速度は1トラバース間に変動す
る。
【0024】即ち、パッケージの大径端部PL 側から小
径端部PS 側へ移動するときはトラバース速度が漸次速
くなり、逆に、小径端部PS 側から大径端部PL 側へ移
動するときは漸次遅くなる。
【0025】まず、図3を用いて、小径方向糸案内羽根
20により、給糸Yをパッケージの大径端部PL から小
径端部PS へトラバースさせるときのトラバース速度を
説明する。
【0026】図3は、小径方向糸案内羽根20が所定角
度α回転した時の給糸Yの移動距離とトラバース速度と
の関係を示したものであり、図中Eは給糸Yと糸ガイド
面20aとの当接部、Xは給糸Yの移動距離を示してい
る。
【0027】図に示すように、給糸YがパッケージPの
大径端部PL から小径端部PS 側へ移動するにつれて、
給糸Yの当接部Eは糸ガイド面20aの内方(回転中心
18側)から外方(先端側)へと移動する。このため、
回転中心18から糸当接部Eまでの距離、即ち給糸Yの
回転半径が徐々に大きくなり、その結果、図に示すよう
に、小径方向糸案内羽根20が所定角度α回転した時の
給糸YのパッケージPの軸方向への移動距離Xが徐々に
大きくなる(X1 <X2 <X3 <…<Xn )。
【0028】言い換えれば、給糸Yのトラバース速度V
は、パッケージPの大径端部PL で最も遅く、小径端部
S 側へ移動するにつれて徐々に速くなる。
【0029】次に、図4を用いて、大径方向糸案内羽根
10により、給糸YをパッケージPの小径端部PS から
大径端部PL へトラバースさせるときのトラバース速度
を説明する。
【0030】図4は、大径方向糸案内羽根10が所定角
度α回転した時の給糸Yの移動距離とトラバース速度と
の関係を示したものであり、図中Eは給糸Yと糸ガイド
面10aとの当接部、xは給糸Yの移動距離を示してい
る。
【0031】給糸Yの当接面Eは、給糸Yがパッケージ
Pの小径端部PS から中心側へ移動するときは、凸状の
ガイド面10aを外方(先端側)から内方(回転中心1
7側)へと移動し、パッケージPの中心から大径端部P
L へと移動するときは、内方から外方へと移動する。
【0032】その結果、図に示すように、大径方向糸案
内羽根10が所定角度α回転した時の給糸Yのパッケー
ジPの軸方向への移動距離xは徐々に短くなる(x1
2>x3 >…>xn )。
【0033】言い換えれば、給糸Yのトラバース速度V
は、パッケージPの小径端部PS で最も速く、大径端部
L 側へ移動するにつれて徐々に遅くなる。
【0034】このように、本実施形態によれば、大径方
向糸案内羽根10及び小径方向糸案内羽根20による給
糸Yのトラバース速度Vを、パッケージPの大径端部P
L 側では遅く、小径端部PS 側では速くなるようにした
ため、給糸Yの巻取量が、大径端部PL 側では多く、小
径端部PS 側では少なくなり、良好なコーンパッケージ
を形成することができる。
【0035】ここで、小径方向糸案内羽根20の回転中
心18の、パッケージPの軸方向及びパッケージP方向
への偏芯量B,Dによって大径端部PL から小径端部P
S へのトラバース速度の変化率が変わるため、偏芯量
B,Dは、形成するパッケージPのテーパ角度θにより
適宜決定される。
【0036】しかしながら、小径方向糸案内羽根20
は、小径側受け渡し点15において、給糸Yをその先端
部から大径方向糸案内羽根10に確実に受け渡すため
に、小径側受け渡し点15に位置したときに、糸ガイド
面20aの先端部が案内面11と略同一面上に位置しな
ければならない。
【0037】そのため、小径方向糸案内羽根20の回転
中心18は、小径側受け渡し点15を中心として小径方
向糸案内羽根20の半径rの長さに相当した半径Rで描
かれる円周19上に配置する必要がある。そして、円周
19上において大径方向糸案内羽根10の回転中心17
と平行な点21に小径方向糸案内羽根20の回転中心1
8を配置すれば、テーパ角度θが0である、いわゆるチ
ーズ状のパッケージを形成することができ、円周19上
でパッケージP側に近付けて配置すればコーン状のパッ
ケージが形成される。テーパ角度θの大きいコーン状の
パッケージを形成したい場合、小径方向糸案内羽根20
の回転中心18を円周19上において、よりパッケージ
P側に近付けて配置すれば良い。
【0038】従って、小径方向糸案内羽根20の回転中
心18を、円周19に沿って移動自在、かつ円周19上
の任意の位置で固定可能に構成すれば、一台のロータリ
トラバース装置で異なるテーパ角度のコーンパッケージ
を形成することができる。
【0039】小径方向糸案内羽根20の回転中心18が
この円周19上に配置されない場合、小径側受け渡し点
15に達する前に給糸Yが小径方向糸案内羽根20の糸
ガイド面20aから外れたり、小径側受け渡し点15に
おいて小径方向糸案内羽根20の糸ガイド面20aから
給糸Yが外れず、大径方向糸案内羽根10に受け渡すこ
とができないといった不具合が起こる。
【0040】大径方向糸案内羽根10の糸ガイド面10
aについても、その湾曲形状によって、小径端部PS
ら大径端部PL へのトラバース速度Vの変化率が変わる
ため、湾曲形状は形成するパッケージPのテーパ角度θ
により適宜決定される。
【0041】また、小径方向糸案内羽根20による大径
端部PL から小径端部PS へのトラバース速度の変化率
と、大径方向糸案内羽根10による小径端部PS から大
径端部PL へのトラバース速度の変化量を変えること
で、往路と復路とでワインド数を変えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、複雑な機
構を必要とせず、非常に簡単な構造でコーンパッケージ
用のロータリトラバース装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロータリトラバース
装置の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るロータリトラバース
装置の側面図である。
【図3】小径方向糸案内羽根が所定角度回転した時の給
糸の移動距離とトラバース速度との関係を示した図であ
る。
【図4】大径方向糸案内羽根が所定角度回転した時の給
糸の移動距離とトラバース速度との関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
10 大径方向糸案内羽根 17 回転中心 18 回転中心 20 小径方向糸案内羽根 P パッケージ Y 給糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に逆回転される2枚の糸案内羽根
    と、両糸案内羽根の運動軌跡に沿って湾曲状に形成され
    た案内面とからなるコーンパッケージ用のロータリトラ
    バース装置において、上記コーンパッケージの小径端部
    から大径端部へ給糸をトラバースさせる大径方向糸案内
    羽根の回転中心に対して、大径端部から小径端部へ給糸
    をトラバースさせる小径方向糸案内羽根の回転中心を、
    パッケージの軸方向に偏芯させ、かつ上記案内面の外周
    側に近づけて配置し、給糸の糸当接部を、小径方向糸案
    内羽根の回転と共に内方から外方へと移動させて大径端
    部から小径端部へのトラバース速度が漸次増速するよう
    にしたことを特徴とするロータリトラバース装置。
  2. 【請求項2】 大径方向糸案内羽根の先端の糸ガイド面
    を回転方向前方に凸になるような湾曲状に形成し、給糸
    の糸当接部を、大径方向糸案内羽根の回転と共に外方か
    ら内方、内方から外方へと順次移動させてトラバース速
    度が漸次減速するようにした請求項1記載のロータリト
    ラバース装置。
  3. 【請求項3】 小径方向糸案内羽根の回転中心は、大径
    方向糸案内羽根からの給糸の受け渡し点を中心に、その
    小径方向糸案内羽根の半径の長さに相当した半径で描か
    れる円周上の任意の点に配置される請求項1記載のロー
    タリトラバース装置。
JP2000254239A 2000-08-18 2000-08-18 ロータリトラバース装置 Pending JP2002060131A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108975052A (zh) * 2018-04-24 2018-12-11 江苏海欣纤维有限公司 获得优良丝饼成形的拨叉成形板弧线的确定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108975052A (zh) * 2018-04-24 2018-12-11 江苏海欣纤维有限公司 获得优良丝饼成形的拨叉成形板弧线的确定装置

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