JP2002058843A - 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 - Google Patents
遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法Info
- Publication number
- JP2002058843A JP2002058843A JP2000251554A JP2000251554A JP2002058843A JP 2002058843 A JP2002058843 A JP 2002058843A JP 2000251554 A JP2000251554 A JP 2000251554A JP 2000251554 A JP2000251554 A JP 2000251554A JP 2002058843 A JP2002058843 A JP 2002058843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- detergent
- unit
- plate unit
- resin unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パチンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニ
ット等のネジ止め部周辺に発生するクラックを防止す
る。 【解決手段】 図5は、下皿ユニットの裏面図である。
樋60の下部に全てのネジ止め部が含まれており、あた
かも、傘の下にあって雨(すなわち、洗剤)を避ける状
態にある。したがって、パチンコ機の内枠と下皿ユニッ
トとの間に洗剤が浸漬してきたとしても、洗剤は樋60
の傾斜に従って流れていくので、樋60の下部に配置さ
れているネジ止め部およびその周辺に洗剤が浸漬するこ
とを防止できる。その結果、洗剤の濃縮に起因したクラ
ックの発生を回避することが可能となる。
ット等のネジ止め部周辺に発生するクラックを防止す
る。 【解決手段】 図5は、下皿ユニットの裏面図である。
樋60の下部に全てのネジ止め部が含まれており、あた
かも、傘の下にあって雨(すなわち、洗剤)を避ける状
態にある。したがって、パチンコ機の内枠と下皿ユニッ
トとの間に洗剤が浸漬してきたとしても、洗剤は樋60
の傾斜に従って流れていくので、樋60の下部に配置さ
れているネジ止め部およびその周辺に洗剤が浸漬するこ
とを防止できる。その結果、洗剤の濃縮に起因したクラ
ックの発生を回避することが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の合成樹脂
ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラッ
ク発生防止方法に関するものである。
ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラッ
ク発生防止方法に関するものである。
【0002】さらに詳述すると、本発明は、例えば、パ
チンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニットにクラッ
クが発生するのを防止するのに好適な、遊技機の合成樹
脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラ
ック発生防止方法に関するものである。
チンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニットにクラッ
クが発生するのを防止するのに好適な、遊技機の合成樹
脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラ
ック発生防止方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】遊技機の合成樹脂ユニットのうち、例え
ばパチンコ機の下皿ユニットには灰皿が含まれているこ
と等に起因して、そのプラスチック表面が汚れ易い。そ
こで、パチンコ機の取り扱い説明書・マニュアル等で
は、中性洗剤を用いて清掃することが推奨されている。
ばパチンコ機の下皿ユニットには灰皿が含まれているこ
と等に起因して、そのプラスチック表面が汚れ易い。そ
こで、パチンコ機の取り扱い説明書・マニュアル等で
は、中性洗剤を用いて清掃することが推奨されている。
【0004】パチンコホールでの実際の洗剤使用にあた
っては、洗剤原液を水で薄めて数倍もしくは数十倍に希
釈し、清掃に使用している。このとき、下皿ユニットの
表面に付着した洗剤はそのままふき取られるが、下皿ユ
ニットの裏面に回り込んだ洗剤をふき取るためには下皿
ユニット自体を内枠から外さなければならないことか
ら、ホール従業員あるいは清掃業者が取り外し作業を行
うことは皆無であり、洗剤はそのまま放置されてしまう
のが現状である。
っては、洗剤原液を水で薄めて数倍もしくは数十倍に希
釈し、清掃に使用している。このとき、下皿ユニットの
表面に付着した洗剤はそのままふき取られるが、下皿ユ
ニットの裏面に回り込んだ洗剤をふき取るためには下皿
ユニット自体を内枠から外さなければならないことか
ら、ホール従業員あるいは清掃業者が取り外し作業を行
うことは皆無であり、洗剤はそのまま放置されてしまう
のが現状である。
【0005】すると、放置された洗剤は揮発して水分が
なくなるので、量的には微小であるが原液レベルの洗剤
が残留することになる。このような洗剤の濃縮化が何回
も繰り返されると(すなわち、清掃が定期的に行われる
と)、徐々に下皿ユニットを形成している合成樹脂に対
する洗剤の影響が大きくなり、最終的に樹脂の取り付け
ネジ周辺にクラックが発生してしまう。
なくなるので、量的には微小であるが原液レベルの洗剤
が残留することになる。このような洗剤の濃縮化が何回
も繰り返されると(すなわち、清掃が定期的に行われる
と)、徐々に下皿ユニットを形成している合成樹脂に対
する洗剤の影響が大きくなり、最終的に樹脂の取り付け
ネジ周辺にクラックが発生してしまう。
【0006】特に、下皿ユニットの表面には灰皿が設け
てあるため大変汚れやすく、清掃頻度は、上皿ユニット
に比べて下皿ユニットの方が必然的に多くなる。
てあるため大変汚れやすく、清掃頻度は、上皿ユニット
に比べて下皿ユニットの方が必然的に多くなる。
【0007】なお、CR機では、上皿ユニットには遊技
球の貸し出しに係わる基板や電子部品が内部に搭載され
ているため、清掃方法は、水拭きより乾拭きの方が好ま
しく、ホール側の清掃者にもその点は認識されているよ
うである。
球の貸し出しに係わる基板や電子部品が内部に搭載され
ているため、清掃方法は、水拭きより乾拭きの方が好ま
しく、ホール側の清掃者にもその点は認識されているよ
うである。
【0008】このような理由から、ホール側からメーカ
に返却される皿ユニットは下皿ユニットに集中してい
る。
に返却される皿ユニットは下皿ユニットに集中してい
る。
【0009】また、本出願人の製造に係る機種について
集計してみたところ、ホール側からメーカに与えられる
クレーム・返品の特徴は、あるホールからの返却台数が
そのホールの設置台数とあまり相違がない点にある。す
なわち、同一のホールである限り、各パチンコ台の清掃
方法は同一であると予想されることから、アルカリ性洗
剤で清掃をしたパチンコ台の全てにクラックが発生する
ものと考えられる。このアルカリ性洗剤は強力な汚れ落
とし能力がある反面、これにABS樹脂などを浸漬させ
ると、容易にクラックが発生してしまうことは周知の事
実である(いわゆる、ABS樹脂に対して貧溶媒として
作用する)。換言すると、アルカリ性洗剤による繰り返
し清掃の結果、特定の機種の台にのみクラックが発生す
るという事実はほとんどなく、清掃された全ての台につ
いてクラックが発生しているものと考えられる。
集計してみたところ、ホール側からメーカに与えられる
クレーム・返品の特徴は、あるホールからの返却台数が
そのホールの設置台数とあまり相違がない点にある。す
なわち、同一のホールである限り、各パチンコ台の清掃
方法は同一であると予想されることから、アルカリ性洗
剤で清掃をしたパチンコ台の全てにクラックが発生する
ものと考えられる。このアルカリ性洗剤は強力な汚れ落
とし能力がある反面、これにABS樹脂などを浸漬させ
ると、容易にクラックが発生してしまうことは周知の事
実である(いわゆる、ABS樹脂に対して貧溶媒として
作用する)。換言すると、アルカリ性洗剤による繰り返
し清掃の結果、特定の機種の台にのみクラックが発生す
るという事実はほとんどなく、清掃された全ての台につ
いてクラックが発生しているものと考えられる。
【0010】他方、清掃用洗剤として、アルカリ性洗剤
ではなく中性洗剤を使用しているホールからは、斯かる
クラック発生に起因したクレーム・返品がみられない状
況である。
ではなく中性洗剤を使用しているホールからは、斯かる
クラック発生に起因したクレーム・返品がみられない状
況である。
【0011】このように、下皿ユニットに特に多くクラ
ックが発生する原因は、パチンコホールでの使用環境に
も起因する。より具体的には、下皿にパチンコ球が満杯
になると、その重みによって当然負荷がかかり、下皿上
部と内枠との間のクリアランス(間隙)が増加する傾向
になる。この繰り返しによって、平常時でも上記クリア
ランスは徐々に拡大し、このクリアランスを通して清掃
時の洗剤が下皿裏面により周り易くなることになる。す
なわち、上記クリアランスの拡大に起因して、下皿裏面
への洗剤の浸潤量も徐々に増加していくことになる。
ックが発生する原因は、パチンコホールでの使用環境に
も起因する。より具体的には、下皿にパチンコ球が満杯
になると、その重みによって当然負荷がかかり、下皿上
部と内枠との間のクリアランス(間隙)が増加する傾向
になる。この繰り返しによって、平常時でも上記クリア
ランスは徐々に拡大し、このクリアランスを通して清掃
時の洗剤が下皿裏面により周り易くなることになる。す
なわち、上記クリアランスの拡大に起因して、下皿裏面
への洗剤の浸潤量も徐々に増加していくことになる。
【0012】図1は、一般に広く知られているパチンコ
機1の斜視図である。本図において、71は上皿ユニッ
トを、81は下皿ユニットを示す。82は遊技者が把持
するハンドルである。
機1の斜視図である。本図において、71は上皿ユニッ
トを、81は下皿ユニットを示す。82は遊技者が把持
するハンドルである。
【0013】これらの上皿ユニット71および下皿ユニ
ット81のA−A’断面構成は、図2に示す通りであ
る。
ット81のA−A’断面構成は、図2に示す通りであ
る。
【0014】さらに、下皿ユニット81を裏側(図2の
右側)から見ると図3に例示したような構成になってい
る。すなわち、下皿ユニット81は複数のプラスチック
部材から構成されているので、これらの部材を組み合わ
せて、一体としての下皿ユニット81を形成するため
に、図示した多数の皿ネジが使われている。なお、図3
中のP1〜P4は下皿ユニット81と内枠との位置合わ
せに用いる部材、P5〜P8は下皿ユニット81を内枠
に固着するための部材を示している。
右側)から見ると図3に例示したような構成になってい
る。すなわち、下皿ユニット81は複数のプラスチック
部材から構成されているので、これらの部材を組み合わ
せて、一体としての下皿ユニット81を形成するため
に、図示した多数の皿ネジが使われている。なお、図3
中のP1〜P4は下皿ユニット81と内枠との位置合わ
せに用いる部材、P5〜P8は下皿ユニット81を内枠
に固着するための部材を示している。
【0015】図3では、皿ネジの周辺に複数のクラック
が生じている状態を模式的に示してある。クラックが発
生しやすい箇所についてみると、複雑な形状に起因し
て、あるいは、ネジ止め状態に応じて応力歪みが発生し
ている部分(ネジ止め部、インサート成形部)にクラッ
クが発生しやすい。
が生じている状態を模式的に示してある。クラックが発
生しやすい箇所についてみると、複雑な形状に起因し
て、あるいは、ネジ止め状態に応じて応力歪みが発生し
ている部分(ネジ止め部、インサート成形部)にクラッ
クが発生しやすい。
【0016】また図3に示すように、下皿の裏面に配置
されているネジには皿ネジが使用されている。それは、
下皿裏面側の表面と内枠との間に突起ができないよう
に、という設計上の理由からである。
されているネジには皿ネジが使用されている。それは、
下皿裏面側の表面と内枠との間に突起ができないよう
に、という設計上の理由からである。
【0017】しかし、皿ネジは他のネジと比べると、ネ
ジ頭部部分と樹脂が接する面積が大きくなる為、応力歪
みが大きくなり、結果として樹脂の強度の低下を招来し
やすい。
ジ頭部部分と樹脂が接する面積が大きくなる為、応力歪
みが大きくなり、結果として樹脂の強度の低下を招来し
やすい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したパチンコ機の
下皿あるいは上皿に関して、特開平8−52262号公
報「遊技機の枠体及びその形成方法」には、合成樹脂製
の遊技機の枠体表面に、紫外線硬化塗料によるコーティ
ングを施し、耐薬品性・硬度等を向上させる、という技
術が記載されている。しかし、この公知文献には、下皿
ユニット,上皿ユニットの裏面あるいは取り付けネジ周
辺に紫外線硬化塗料をコーティングするに際して、その
ための具体的手法は記載されていない。また、下皿ユニ
ット等に発生するクラックを防止することについては、
発明の目的外の事項である。
下皿あるいは上皿に関して、特開平8−52262号公
報「遊技機の枠体及びその形成方法」には、合成樹脂製
の遊技機の枠体表面に、紫外線硬化塗料によるコーティ
ングを施し、耐薬品性・硬度等を向上させる、という技
術が記載されている。しかし、この公知文献には、下皿
ユニット,上皿ユニットの裏面あるいは取り付けネジ周
辺に紫外線硬化塗料をコーティングするに際して、その
ための具体的手法は記載されていない。また、下皿ユニ
ット等に発生するクラックを防止することについては、
発明の目的外の事項である。
【0019】しかも、上記公知文献による紫外線硬化塗
料を下皿等の裏面までコーティングすることは、生産コ
ストの上昇をもたらすばかりでなく、作業工程(紫外線
硬化塗料の吹き付け,紫外線照射)の増加に起因して量
産性が悪くなる、という問題が生じる。
料を下皿等の裏面までコーティングすることは、生産コ
ストの上昇をもたらすばかりでなく、作業工程(紫外線
硬化塗料の吹き付け,紫外線照射)の増加に起因して量
産性が悪くなる、という問題が生じる。
【0020】また、特開平11−128499号公報
「遊技機の基板ボックス」には、ネジの頭部を非可逆的
な紫外線硬化樹脂で封止し、あるいは、ネジ止め部周辺
をホログラムシールで被覆することにより、不正行為が
なされた基板ボックスを即座に判別する技術が記載され
ている。しかし、この公知文献は、不正改造防止を意図
したものであって、下皿ユニット等の発生するクラック
を防止するための構成を開示するものではない。
「遊技機の基板ボックス」には、ネジの頭部を非可逆的
な紫外線硬化樹脂で封止し、あるいは、ネジ止め部周辺
をホログラムシールで被覆することにより、不正行為が
なされた基板ボックスを即座に判別する技術が記載され
ている。しかし、この公知文献は、不正改造防止を意図
したものであって、下皿ユニット等の発生するクラック
を防止するための構成を開示するものではない。
【0021】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
パチンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニット等のネ
ジ止め部周辺に発生するクラックを防止するようにし
た、遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユ
ニットにおけるクラック発生防止方法を提供することに
ある。
パチンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニット等のネ
ジ止め部周辺に発生するクラックを防止するようにし
た、遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユ
ニットにおけるクラック発生防止方法を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明は、複数の合成樹脂部材を
ネジ止めして成る遊技機の合成樹脂ユニットであって、
前記合成樹脂ユニットを洗浄するに際してネジ止め部周
辺に洗剤が浸潤しないような上部位置に樋部材を突出さ
せ、前記合成樹脂部材に付着した洗剤を前記樋部材によ
り迂回落下させる。
めに、請求項1に係る本発明は、複数の合成樹脂部材を
ネジ止めして成る遊技機の合成樹脂ユニットであって、
前記合成樹脂ユニットを洗浄するに際してネジ止め部周
辺に洗剤が浸潤しないような上部位置に樋部材を突出さ
せ、前記合成樹脂部材に付着した洗剤を前記樋部材によ
り迂回落下させる。
【0023】請求項2に係る本発明は、請求項1に係る
合成樹脂ユニットにおいて、下皿ユニットもしくは上皿
ユニットの裏面全体をカバーする位置に前記樋部材を形
成し、全てのネジ止め部周辺への洗剤の浸潤を防止す
る。
合成樹脂ユニットにおいて、下皿ユニットもしくは上皿
ユニットの裏面全体をカバーする位置に前記樋部材を形
成し、全てのネジ止め部周辺への洗剤の浸潤を防止す
る。
【0024】請求項3に係る本発明は、請求項1または
請求項2に係る合成樹脂ユニットにおいて、パチンコ機
の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め部材とし
て、前記樋部材を用いる。
請求項2に係る合成樹脂ユニットにおいて、パチンコ機
の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め部材とし
て、前記樋部材を用いる。
【0025】請求項4に係る本発明は、複数の合成樹脂
部材をネジ止めして成る遊技機の合成樹脂ユニットを構
成するに際して、ネジ止め部周辺に洗剤が浸潤しないよ
うな上部位置に樋部材を突出させ、前記合成樹脂部材に
付着した洗剤を前記樋部材により迂回落下させるクラッ
ク発生防止方法である。
部材をネジ止めして成る遊技機の合成樹脂ユニットを構
成するに際して、ネジ止め部周辺に洗剤が浸潤しないよ
うな上部位置に樋部材を突出させ、前記合成樹脂部材に
付着した洗剤を前記樋部材により迂回落下させるクラッ
ク発生防止方法である。
【0026】請求項5に係る本発明は、請求項4に係る
クラック発生防止方法において、下皿ユニットもしくは
上皿ユニットの裏面全体をカバーする位置に前記樋部材
を形成し、全てのネジ止め部周辺への洗剤の浸潤を防止
する。
クラック発生防止方法において、下皿ユニットもしくは
上皿ユニットの裏面全体をカバーする位置に前記樋部材
を形成し、全てのネジ止め部周辺への洗剤の浸潤を防止
する。
【0027】請求項6に係る本発明は、請求項4または
請求項5に係るクラック発生防止方法において、パチン
コ機の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め部材と
して、前記樋部材を用いる。
請求項5に係るクラック発生防止方法において、パチン
コ機の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め部材と
して、前記樋部材を用いる。
【0028】
【発明の実施の形態】図4は、下皿ユニットの裏面に、
洗剤の流れ道となる樋60を設けた概略図である。本図
に示す下皿ユニットは、従来例として図3に示したもの
と同一である。
洗剤の流れ道となる樋60を設けた概略図である。本図
に示す下皿ユニットは、従来例として図3に示したもの
と同一である。
【0029】図5は、図4をより詳細に示した下皿ユニ
ット裏面図である。本図から明らかなように、樋60の
下部に全てのネジ止め部が含まれており、あたかも、傘
の下にあって雨(すなわち、洗剤)を避ける状態にあ
る。したがって、下皿ユニットの裏面に電子部品等が搭
載されている場合にも、樋60により、防水機能を果た
すことができる。
ット裏面図である。本図から明らかなように、樋60の
下部に全てのネジ止め部が含まれており、あたかも、傘
の下にあって雨(すなわち、洗剤)を避ける状態にあ
る。したがって、下皿ユニットの裏面に電子部品等が搭
載されている場合にも、樋60により、防水機能を果た
すことができる。
【0030】これら図4および図5に示すように、下皿
ユニット裏面の上部全体に傾斜のついた樋60を設ける
ことにより、パチンコ機の内枠と下皿ユニットとの間に
洗剤が浸漬してきたとしても、洗剤は樋60の傾斜に従
って流れていくので、樋60の下部に配置されているネ
ジ止め部およびその周辺に洗剤が浸漬することを防止で
きる。その結果、洗剤の濃縮に起因したクラックの発生
を回避することが可能となる。
ユニット裏面の上部全体に傾斜のついた樋60を設ける
ことにより、パチンコ機の内枠と下皿ユニットとの間に
洗剤が浸漬してきたとしても、洗剤は樋60の傾斜に従
って流れていくので、樋60の下部に配置されているネ
ジ止め部およびその周辺に洗剤が浸漬することを防止で
きる。その結果、洗剤の濃縮に起因したクラックの発生
を回避することが可能となる。
【0031】図4,図5に示した樋60付き下皿ユニッ
トを内枠に固着させる場合、図6に示すように、内枠に
切り欠き部(空洞部)を設けることにより、内枠に対す
る下皿ユニットの位置決めを容易にすることができる。
換言すると、下皿ユニットに設けた樋60は、図6に示
す如く、内枠と嵌合することにより、固定部材兼位置決
め部材としての機能を果たす。
トを内枠に固着させる場合、図6に示すように、内枠に
切り欠き部(空洞部)を設けることにより、内枠に対す
る下皿ユニットの位置決めを容易にすることができる。
換言すると、下皿ユニットに設けた樋60は、図6に示
す如く、内枠と嵌合することにより、固定部材兼位置決
め部材としての機能を果たす。
【0032】また、下皿ユニットの樋60と内枠の切り
欠き部とを嵌合させる際に、図7に示すように、樋60
の上部(すなわち、洗剤が垂れ下がってくる位置)にシ
リコン,ゴム等の防水部材(いわゆる、パッキン・詰め
物)を詰め込むことにより、防水性をより強化すること
ができる。
欠き部とを嵌合させる際に、図7に示すように、樋60
の上部(すなわち、洗剤が垂れ下がってくる位置)にシ
リコン,ゴム等の防水部材(いわゆる、パッキン・詰め
物)を詰め込むことにより、防水性をより強化すること
ができる。
【0033】その他の実施の形態 上述した実施の形態は、下皿ユニットあるいは上皿ユニ
ットについて言及したものであるが、これらユニットに
限定されることなく、複数の合成樹脂部材をネジ止めし
て成る遊技機の合成樹脂ユニットであれば、本願発明を
適用し得ることは勿論である。
ットについて言及したものであるが、これらユニットに
限定されることなく、複数の合成樹脂部材をネジ止めし
て成る遊技機の合成樹脂ユニットであれば、本願発明を
適用し得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、パチ
ンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニット等のネジ止
め部周辺に発生するクラックを防止するようにした、遊
技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニット
におけるクラック発生防止方法を実現することができ
る。
ンコ機の下皿ユニットあるいは上皿ユニット等のネジ止
め部周辺に発生するクラックを防止するようにした、遊
技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニット
におけるクラック発生防止方法を実現することができ
る。
【0035】より具体的には、以下に列挙する格別な効
果を奏することが可能である。
果を奏することが可能である。
【0036】ネジ止め部周辺に洗剤が浸潤してくるこ
とを上部の樋により防ぐことができるので、下皿ユニッ
ト等におけるクラックの発生を防止することができる。
とを上部の樋により防ぐことができるので、下皿ユニッ
ト等におけるクラックの発生を防止することができる。
【0037】内枠に対して樋が位置決め部材として機
能するので、製造ラインでのメリットも極めて大であ
る。
能するので、製造ラインでのメリットも極めて大であ
る。
【0038】紫外線硬化塗料によりコーティングを施
すことに比べて、単に樋を設ければよいので、製造コス
ト面のみならず量産性を高める上でも有効である。
すことに比べて、単に樋を設ければよいので、製造コス
ト面のみならず量産性を高める上でも有効である。
【図1】一般に広く知られているパチンコ機の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1におけるA−A’線の断面構成図である。
【図3】下皿ユニット81を裏側(図2の右側)から見
た図である。
た図である。
【図4】本発明の実施の形態における原理を示した概略
模式図である。
模式図である。
【図5】図4を詳細に示した下皿ユニット裏面図であ
る。
る。
【図6】本実施の形態における組み立て状態を示した説
明図である。
明図である。
【図7】本実施の形態における他の組み立て状態を示し
た説明図である。
た説明図である。
60 樋 71 下皿ユニット 81 上皿ユニット
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の合成樹脂部材をネジ止めして成る
遊技機の合成樹脂ユニットであって、 前記合成樹脂ユニットを洗浄するに際してネジ止め部周
辺に洗剤が浸潤しないような上部位置に樋部材を突出さ
せ、 前記合成樹脂部材に付着した洗剤を前記樋部材により迂
回落下させることを特徴とする、遊技機の合成樹脂ユニ
ット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の合成樹脂ユニットにお
いて、 下皿ユニットもしくは上皿ユニットの裏面全体をカバー
する位置に前記樋部材を形成し、全てのネジ止め部周辺
への洗剤の浸潤を防止することを特徴とする、遊技機の
合成樹脂ユニット。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の合成樹
脂ユニットにおいて、 パチンコ機の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め
部材として、前記樋部材を用いることを特徴とする、遊
技機の合成樹脂ユニット。 - 【請求項4】 複数の合成樹脂部材をネジ止めして成る
遊技機の合成樹脂ユニットを構成するに際して、ネジ止
め部周辺に洗剤が浸潤しないような上部位置に樋部材を
突出させ、 前記合成樹脂部材に付着した洗剤を前記樋部材により迂
回落下させることを特徴とする、遊技機の合成樹脂ユニ
ットにおけるクラック発生防止方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載のクラック発生防止方法
において、 下皿ユニットもしくは上皿ユニットの裏面全体をカバー
する位置に前記樋部材を形成し、全てのネジ止め部周辺
への洗剤の浸潤を防止することを特徴とする、遊技機の
合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のクラッ
ク発生防止方法において、 パチンコ機の内枠に切り欠いた空洞部に対する位置決め
部材として、前記樋部材を用いることを特徴とする、遊
技機の合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251554A JP2002058843A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251554A JP2002058843A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058843A true JP2002058843A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18740939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000251554A Pending JP2002058843A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002058843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087638A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Fujishoji Co Ltd | 遊技機 |
-
2000
- 2000-08-22 JP JP2000251554A patent/JP2002058843A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087638A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Fujishoji Co Ltd | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101242777B (zh) | 洗碗机和用于制造洗碗机的方法 | |
CN102460875A (zh) | 防水盒 | |
CN101242776B (zh) | 洗碗机和用于制造洗碗机的方法 | |
JP2002058841A (ja) | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 | |
US6394212B1 (en) | Rotary type construction machine and cab, equipment housing cover and counterweight for such construction machine | |
KR20050110922A (ko) | 식기 세척기의 도어 실링 개스킷 구조 | |
JP2002058843A (ja) | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 | |
US20050045672A1 (en) | Detergent powder dispenser for a dishwasher | |
JP2002058842A (ja) | 遊技機の合成樹脂ユニット、および、該合成樹脂ユニットにおけるクラック発生防止方法 | |
WO2023075212A1 (ko) | 세척노즐이 구비된 진동모터 | |
CN101387065A (zh) | 洗衣机 | |
JP2001348940A (ja) | 温水洗浄便座 | |
JPH11137892A (ja) | 洗濯機 | |
JP4600325B2 (ja) | 局部洗浄装置付便器 | |
KR101290506B1 (ko) | 식기 세척기 | |
DE50312903D1 (de) | Waschmaschinentrommel mit Schöpfrippen und Verfahren zur Herstellung einer solchen Waschmaschinentrommel | |
JP2003252356A (ja) | 防水ケース | |
CN101086109A (zh) | 洗衣机 | |
JPH0530536Y2 (ja) | ||
KR20050105713A (ko) | 식기 세척기의 탑 테이블 구조 | |
JPH11178770A (ja) | 食器洗浄機 | |
CN215587319U (zh) | 一种高密度的钟表配件清洗机构 | |
KR20200002132U (ko) | 낮은 흡착판을 구비하는 싱크대용 물막이 | |
CN113080755B (zh) | 一种卫浴镜清洁用刮水装置 | |
KR101268709B1 (ko) | 식기 세척기의 파워코드 체결구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041102 |