JP2002055045A - 試料識別方法およびその装置 - Google Patents

試料識別方法およびその装置

Info

Publication number
JP2002055045A
JP2002055045A JP2000242887A JP2000242887A JP2002055045A JP 2002055045 A JP2002055045 A JP 2002055045A JP 2000242887 A JP2000242887 A JP 2000242887A JP 2000242887 A JP2000242887 A JP 2000242887A JP 2002055045 A JP2002055045 A JP 2002055045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
impurity
identification
impurities
reference object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000242887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4498564B2 (ja
JP2002055045A5 (ja
Inventor
Kenichi Akao
賢一 赤尾
Chihiro Jin
ちひろ 神
Toru Sakamaki
徹 坂巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jasco Corp
Original Assignee
Jasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jasco Corp filed Critical Jasco Corp
Priority to JP2000242887A priority Critical patent/JP4498564B2/ja
Publication of JP2002055045A publication Critical patent/JP2002055045A/ja
Publication of JP2002055045A5 publication Critical patent/JP2002055045A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4498564B2 publication Critical patent/JP4498564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、未知試料中の基準物の識
別、並びに該基準物に含まれる不純物の識別及び定量を
容易に且つ正確に行える試料識別方法を提供することに
ある。 【解決手段】 未知試料のスペクトル測定を行なう測定
工程(S12)と、該測定工程(S12)で得た測定結
果に基準物識別指標を適用し、該未知試料中の基準物の
識別を行なう基準物識別工程(S14)と、予め該基準
物に含まれるであろう不純物毎に、基準物と不純物を種
々の濃度で混合した標準試料を測定して作成しておいた
検量線に該測定工程(S12)で得た測定結果を当ては
め、該基準物識別工程(S14)で識別された基準物に
含まれるであろう不純物の定量を行なう不純物定量工程
(S16)と、該定量工程(S16)で得た定量結果に
基づいて該基準物識別工程(S14)で識別された基準
物に含まれるであろう不純物の識別を行なう不純物識別
工程(S18)と、を備えたことを特徴とする試料識別
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料識別方法および
その装置、特に一の未知試料中に含まれる複数成分の分
類手法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より食品をはじめ、医薬品、繊維、
化成品、鉱物、土壌等の成分分析のため、例えばFTI
Rを用いたKBr錠剤法が用いられる。このKBr錠剤
法では、試料をKBr結晶の粉末と混ぜて圧力をかけて
錠剤をつくり、これをFTIRで赤外スペクトル測定す
る。そして、使用者は、測定した赤外スペクトルのピー
クの形状を見て、未知試料の識別等を行っている。とこ
ろで、最近、覚醒剤をはじめとする各種薬物が巷で氾濫
しており、結果として、それを取り締まる警察や税関で
は、押収した薬物を迅速に、かつ正確に識別する必要が
ある。
【0003】すなわち、覚醒剤(一般的にはメタアンフ
ェタミンのみを覚醒剤という)と麻薬(ヘロイン、コカ
イン等)では規制する法律が異なる。さらに覚醒剤の場
合、不純物の割合によって覚醒剤取締法か、覚醒剤原材
料取締法かの適用法令の区分がなされているからであ
る。また、試料としては、前記覚醒剤等の薬物に限られ
ず、リサイクルのための分別を行なうため、例えば試料
がプラスチックか否かを識別し、該プラスチックに含ま
れるであろう可塑剤の識別や定量が行える技術の開発も
強く望まれている。従来は、このような種々の試料の識
別や、不純物の識別、定量についても、前記FTIRを
用いたKBr錠剤法が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試料に
は微量成分や吸収ピークが微弱な成分もあり、このよう
な試料を扱うには高い測定精度が要求される。このた
め、従来、一般的な試料を想定した精度では、前述のよ
うな成分の測定に用いるには、面倒であった。しかも、
測定したスペクトルを分析する使用者にも、高度な分析
能力が必要となるので、分析精度の向上の難しさの要因
となる。また、熟練者であっても大変な分析であり、面
倒であった。
【0005】この結果、分析が困難な成分であっても、
基準物の識別は勿論、その不純物の詳細な識別、定量分
析をも容易にかつ正確に行える技術の開発が強く望まれ
ていたものの、従来はこれを解決することのできる適切
な技術が存在しなかった。本発明は前記従来技術の課題
に鑑みなされたものであり、その目的は未知試料の中の
基準物の識別、並びに該基準物に含まれる不純物の識別
及び定量を、容易に且つ正確に行える試料識別方法およ
びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる試料識別方法は、測定工程と、基準物
識別工程と、不純物定量工程と、不純物識別工程と、を
備えることを特徴とする。ここで、前記測定工程は、未
知試料のスペクトル測定を行なう。また、前記基準物識
別工程は、前記測定工程で得た測定結果に基準物識別指
標を適用し、該未知試料中の基準物の識別を行なう。
【0007】前記不純物定量工程は、あらかじめ前記基
準物に含まれるであろう不純物毎に、基準物と不純物を
種々の濃度で混合した標準試料を測定して作成しておい
た検量線に、前記測定工程で得た測定結果を当てはめ、
該基準物識別工程で識別された基準物に含まれるであろ
う不純物の定量を行なう。前記不純物識別工程は、前記
定量工程で得た定量結果に基づいて前記基準物識別工程
で識別された基準物に含まれるであろう不純物の識別を
行なう。
【0008】なお、本発明において、前記基準物識別工
程は、前記基準物識別指標として該基準物の標準スペク
トルを用い、該標準のスペクトル形状と前記未知試料の
スペクトル形状との相関に基づいて、未知試料中の基準
物の識別を行なうことが好適である。また、本発明にお
いて、前記不純物定量工程は、前記未知試料のスペクト
ルデータから、前記基準物識別工程で識別された基準物
に含まれるであろう不純物のピーク高さを基準物のピー
ク高さを基準に求め、求めたピーク高さ比をその不純物
の検量線に当てはめ、定量を行なうことも好適である。
【0009】また、本発明において、前記不純物識別工
程は、前記不純物定量工程で得た定量結果に基づいて、
基準物に含まれるであろう不純物の中から少なくとも最
多不純物名を検索し、その定量結果と共に出力すること
も好適である。また、前記目的を達成するために本発明
にかかる試料識別装置は、測定手段と、データ記憶手段
と、基準物識別ライブラリと、基準物識別手段と、定量
ライブラリと、不純物定量手段と、不純物識別手段と、
を備えることを特徴とする。ここで、前記測定手段は、
未知試料のスペクトル測定を行なう。
【0010】また、前記データ記憶手段は、前記測定手
段で得た未知試料のスペクトルデータを記憶する。前記
基準物識別ライブラリは、基準物識別指標を記憶する。
前記基準物識別手段は、前記データ記憶手段の未知試料
のスペクトルデータに前記基準物識別ライブラリの基準
物識別指標を適用し、前記未知試料中の基準物の識別を
行なう。
【0011】前記定量ライブラリは、あらかじめ前記基
準物に含まれるであろう不純物毎に、基準物と不純物を
種々の濃度で混合した標準試料を測定して作成しておい
た検量線を記憶する。前記不純物定量手段は、前記測定
手段で得た測定結果を、前記定量ライブラリの検量線に
当てはめ、該基準物識別手段で識別された基準物に含ま
れるであろう不純物の定量を行なう。
【0012】前記不純物識別手段は、前記不純物定量手
段で得た定量結果に基づいて前記基準物識別工程で識別
された基準物に含まれるであろう不純物の識別を行な
う。なお、本発明において、前記基準物識別手段は、前
記基準物識別指標として該基準物の標準スペクトルを用
い、該標準のスペクトル形状と前記未知試料のスペクト
ル形状との相関に基づいて、未知試料中の基準物の識別
を行なうことが好適である。
【0013】また、本発明において、前記不純物定量手
段は、前記未知試料のスペクトルデータから、前記基準
物識別手段で識別された基準物に含まれるであろう不純
物のピーク高さを前記基準物のピーク高さを基準に求
め、求めたピーク高さ比をその不純物の検量線に当ては
め、定量を行なうことも好適である。さらに、本発明に
おいて、前記不純物識別手段は、前記不純物定量工程で
得た定量結果に基づいて、基準物に含まれるであろう不
純物の中から少なくとも最多不純物名を検索し、その定
量結果と共に出力することも好適である。
【0014】ここにいう不純物とは、例えば基準物が覚
醒剤(メタアンフェタミン)(以下、Maという)の場
合は、カフェインソディウムベンゾエイト(以下、アン
ナカという)、アンタフェタミン(以下、Apとい
う)、エフェドリン(以下、Epという)、ジメチルア
ンタフェタミン(以下、DMAという)等をいう。ま
た、基準物がプラスチックの場合は、例えば該プラスチ
ックに含まれるであろう可塑剤等を不純物という。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の好適
な一実施形態について説明する。第一実施形態 図1には本発明の第一実施形態にかかる試料識別装置の
概略構成が示されている。なお、本実施形態では、検索
対象として覚醒剤、麻薬等の薬物を想定し、覚醒剤に含
まれるであろう不純物としてのアンナカ、Ap、Ep、
DMAの定量を行い、その定量結果に基づいて最多不純
物名とその定量値を出力する場合について説明する。
【0016】同図に示す試料識別装置10は、測定手段
14と、コンピュータ16を含む。ここで、前記測定手
段14は、例えば拡散反射測定装置(FTIR)からな
り、試料ホルダ17に充填された試料22の赤外スペク
トル測定を行なう。すなわち、光源18からの赤外光L
1は、試料照射手段20により試料ホルダ17の試料2
2に照射される。試料22からの拡散反射光L2は、反
射鏡24により集光され、検出器26により検出され
る。
【0017】そして、検出器26の出力はAD変換さ
れ、コンピュータ16に入力される。前記コンピュータ
16は、CPU(基準物識別手段、不純物定量手段、不
純物識別手段)28と、HDD30を含む。前記HDD
30は、データ記憶手段32と、基準物識別ライブラリ
33と、定量ライブラリ36を含む。ここで、前記デー
タ記憶手段32は、測定手段14で得た未知試料のスペ
クトルデータを記憶している。
【0018】前記基準物識別ライブラリ33は、基準物
識別指標として、覚醒剤(Ma)、麻薬等を測定して得
られた各基準物の標準スペクトルデータを記憶してい
る。前記HDD30は、覚醒剤(Ma)に固有のピーク
波数情報を記憶している。また、このHDD30は、覚
醒剤(Ma)に含まれるであろう不純物に固有のピーク
波数情報、例えばアンナカ、Ap、Ep,DMAに固有
のピーク波数情報を記憶している。
【0019】前記定量ライブラリ36は、覚醒剤に含ま
れるであろう不純物としてのアンナカ、Ap、Ep,D
MA毎に、定量分析のための検量線を記憶している。こ
こで、本実施形態では、検量線は、各不純物毎に、基準
物(Ma)と不純物を種々の濃度、例えば95対5%、
90対10%、85対15%、80対20%、75対2
5%、70対30%、65対35%、60対40%等の
割合で混合した各標準試料のスペクトルを測定し、不純
物の測定値/基準物の測定値を縦軸に、濃度を横軸にと
ってグラフ化したものを用いている。
【0020】ここにいう測定値とは、定量可能なもので
あれば任意のものを用いることができ、例えば吸光度、
KM値、拡散反射光の強度等が挙げられる。そして、基
準物識別手段としてのCPU28は、データ記憶手段3
2の未知試料のスペクトルデータに、基準物識別ライブ
ラリ33の基準物識別指標を適用し、未知試料中の基準
物を識別する。すなわち、CPU28は、まず、基準物
識別ライブラリ33の各標準スペクトルの形状と、デー
タ記憶手段32の未知試料のスペクトルの形状の比較を
行ない、相関係数を求める。
【0021】そして、最も相関係数が高い標準スペクト
ルを検索することにより、未知試料中の基準物が覚醒剤
か、麻薬か、あるいはその他かを識別することができ
る。覚醒剤と識別された場合、不純物定量手段としての
CPU28は、データ記憶手段32の未知試料のスペク
トルデータから不純物の定量情報を取出す。すなわち、
CPU28は、未知試料のスペクトルデータよりHDD
30に記憶されている不純物に固有のピーク波数でのピ
ーク高さ、例えばアンナカに固有のピーク波数でのピー
ク高さと、Maに固有のピーク波数でのピーク強度を読
み取る。
【0022】そして、これらの比を求め、定量ライブラ
リ36のアンナカの検量線に当てはめ、アンナカの濃度
を求める。このような不純物の定量をAp,Ep,DM
Aの各不純物についても行なう。全ての不純物の定量が
終了した後、CPU28は、前記定量結果に基づいて最
多不純物を検索する。これにより、最多不純物がアンナ
カか、Apか、Epか、DMAかを識別することができ
る。最多不純物の識別後、CPU28は、定量結果に基
づいて最多不純物名とその定量値を、出力手段としての
ディスプレイ40に画面表示したり、プリンタ42に印
刷する。
【0023】本発明の第一実施形態にかかる試料識別装
置10は、概略以上のように構成され、以下にその作用
について図2に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。まず、試料ホルダに試料を充填する(S10)。前
記試料22の充填後、試料ホルダ17を本実施形態にか
かる試料識別装置10にセットし、測定を開始する(S
12)。得られた未知試料の測定データは、コンピュー
タ16のCPU28に入力され、データ処理された後、
HDD30のデータ記憶手段32に赤外スペクトルデー
タとして記憶される。
【0024】つぎに、測定したスペクトルから基準物の
識別を行なう(S14)。ここで、通常は、熟練者が測
定したスペクトルデータの形状を見て、識別等を行なう
のが一般的であるが、このような作業は非常に専門的で
あるので、面倒であった。この問題を解決するために、
あらかじめ基準物のみの標準スペクトル、不純物のみの
標準スペクトルを蓄えておき、未知試料のスペクトル形
状と最も相関の高い標準スペクトルが何かを検索し、未
知試料中の基準物や不純物の識別を行なう方法も考えら
れる。
【0025】しかしながら、この場合、未知試料中の基
準物や不純物の識別までは行なえるが、定量は困難であ
る。そこで、基準物と不純物の混合比が95対5%、9
0対10%…等というように、例えば5%間隔で変えら
れた各標準試料を測定して標準スペクトルを蓄えておけ
ば、未知試料のスペクトル形状と最も相関係数の高い標
準スペクトルを検索することにより、未知試料の基準物
の識別と、不純物の簡易な定量を行なう方法も考えられ
る。
【0026】しかしながら、このような検索方法を用い
た場合、不純物の定量結果は、5%、10%、…等とい
うように標準試料中の不純物の混合比の間隔でしか得ら
れず、それ以下での定量結果が得られないので、特に微
量成分を扱う場合には定量精度の改善が望まれる。そこ
で、本実施形態では、CPU28が以下の一連の処理を
行なうこととした。すなわち、CPU28は、図3に示
されるように、未知試料のスペクトルIの形状と基準物
識別ライブラリの覚醒剤、麻薬等の基準物の標準スペク
トルIIの形状を比較し、これらの相関係数を求める。
【0027】そして、最も相関係数の高い標準スペクト
ルを検索し、未知試料中の基準物が覚醒剤か、麻薬か、
あるいはその他かを識別する。ここで、麻薬と識別され
た場合は、その麻薬の名前を、例えばコカインか、ヘロ
インか等を表示する。また、その他の薬剤、例えば風邪
薬やうどん粉等と識別された場合は、該当なしと表示す
る。
【0028】一方、覚醒剤と識別された場合は、各不純
物の特定のピークを用いて、本実施形態において特徴的
な検量線から不純物の定量が行われる(s16)。すな
わち、本実施形態では、覚醒剤と識別された場合は、図
4に示されるように、CPU28は、未知試料のスペク
トルデータより覚醒剤(Ma)に含まれるであろう不純
物A、例えばアンナカに固有のピーク波数σでのピー
ク高さHを読み取る。また、基準物(Ma)に固有の
ピーク波数σでのピーク高さHを読み取り、これら
の吸光度比(H/H)を求める。
【0029】これを覚醒剤に含まれるであろう他の不純
物B,C,D、例えばAp,Ep,DMAについても行
なう。その後、CPU28は、これらの吸光度比を定量
ライブラリ36の各不純物の検量線に当てはめて、不純
物の濃度を求める。すなわち、前述のようにして得られ
た不純物Aと基準物Maの吸光度比(H/H)を、
例えば図5(A)に示すような不純物Aの検量線に当て
はめ、不純物Aの濃度を求める。
【0030】また、前述のようにして得られた不純物B
と基準物Maの吸光度比(H/H )を、例えば同図
(B)に示すような不純物Bの検量線に当てはめ、不純
物Bの濃度を求める。また、前述のようにして得られた
不純物Cと基準物Maの吸光度比(H/H )を、例
えば同図(C)に示すような不純物Cの検量線に当ては
め、不純物Cの濃度を求める。
【0031】また、前述のようにして得られた不純物D
と基準物Maの吸光度比(H/H )を、例えば同図
(D)に示すような不純物Dの検量線に当てはめ、不純
物Dの濃度を求める。このようにして覚醒剤に含まれる
であろう各不純物A,B,C,Dの定量後、CPU28
は、前述のようにして得られた定量結果から最多不純物
名を検索し、その最多不純物名と定量値を%表示する
(S18)。例えば、図6に示すような結果をディスプ
レイに表示する。またプリンタで図7に示す結果を印刷
することも好ましい。
【0032】なお、各不純物の定量値が所定の値以下の
場合は、100%Ma等と表示することも好ましい。こ
のように本実施形態では、不純物の定量に、あらかじめ
Maに含まれるであろう不純物毎に、基準物と不純物を
種々の濃度で混合した標準試料を測定して作成しておい
た検量線を用いている。
【0033】すなわち、例えばアンナカの定量を行なう
には、基準物(Ma)とアンナカを種々の濃度、例えば
95対5%、90対10%、85対15%、80対20
%、75対25%、70対30%、65対35%、60
対40%で混合した各標準試料の吸光度スペクトルを測
定し、アンナカの吸光度/Maの吸光度の比を縦軸に、
濃度を横軸にとってグラフにしたアンナカの検量線を用
いる。
【0034】また、例えばApの定量を行なうには、基
準物(Ma)とApを、例えば前記アンナカと同様の種
々の濃度で混合した各標準試料の吸光度スペクトルを測
定し、Apの吸光度/Maの吸光度を縦軸に、濃度を横
軸にとってグラフにしたApの検量線を用いるのであ
る。つまり、不純物Aの定量を行なうには、Maと不純
物Aを種々の濃度で混合した各標準試料の吸光度スペク
トルを測定し、不純物Aの吸光度/Maの吸光度の比を
縦軸に、濃度を横軸にとってグラフにした不純物Aの検
量線を用いるのである。
【0035】この結果、本実施形態では、不純物の濃度
が異なる標準試料の標準スペクトルを複数用意してお
き、未知試料のスペクトルの形状に最も近い標準スペク
トルを検索し、その検索された標準スペクトルに用いら
れた標準試料中の不純物の濃度を、未知試料中の不純物
の濃度とした場合に比較し、より詳細な濃度が得られ
る。また、本実施形態では、熟練者がスペクトル解析を
行った場合に比較し、一の未知試料の中に含まれる複数
成分の分類を容易に、かつ正確に行なうことができる。
【0036】さらに、通常、各成分のピークが重なり合
う可能性のある試料を測定する際は、前処理としてカラ
ム等による分離が行われるが、本実施形態のように基準
物に含まれる不純物の種類がほぼ特定可能な場合には、
カラム等による物理的な分離を行なうことなく、一本の
スペクトルデータから自動的に複数成分を容易に分類す
ることが可能となる。本発明の試料識別装置は、前記各
構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で
種々の変形が可能である。
【0037】例えば、前記構成では、基準物として覚醒
剤を想定し、覚醒剤に含まれるであろう不純物の識別と
定量を行った例について説明したが、他の試料、例えば
麻薬の識別、該麻薬に含まれる不純物の識別、定量を行
なうようにしてもよい。また、前記覚醒剤、麻薬等の薬
物に限定されず、例えば基準物としてプラスチックを想
定し、該プラスチックに含まれる可塑剤等の識別、定量
を行なうようにしてもよい。
【0038】また、前記構成では、基準物、不純物の測
定値として吸光度を用いた例について説明したが、本発
明の試料識別方法およびその装置は、これに限定される
ものではなく、定量可能なものであれば任意のものを用
いることができる。例えば、拡散反射光の強度、KM値
等を用いることも好ましい。また、前記構成では、最多
不純物名とその濃度を出力した例について説明したが、
ディスプレイに表示ないしプリンタに印字する不純物名
とその濃度の順番は、例えばCPU28により自由に変
更可能であり、例えば濃度の高い順、低い順等というよ
うに、表示の順番の並べ替えを行なわせることも好まし
い。
【0039】また、以下に示すような試料識別方法を用
いることも好ましい。第二実施形態 図8には本発明の第二実施形態にかかる試料識別装置の
概略構成が示されている。なお、本実施形態では、基準
物として覚醒剤が識別された場合は、濃度の高いと思わ
れる順に不純物の識別と定量を行なう場合について説明
する。また、前記第一実施形態に対応する部分には符号
100を加えて示し、説明を省略する。
【0040】図8において、定量ライブラリ136は、
最多不純物用の検量線、次多不純物用の検量線等を記憶
している。ここで、最多不純物用の検量線は、Maと最
多不純物との濃度を所定の間隔で変えて調製した標準試
料を測定して作成されている。次多不純物用の検量線
は、まず、Maと最多不純物を最多不純物の定量結果に
近い混合比で混合した試料を用意し、その試料と次多不
純物の混合比を所定の間隔で変えて調製した標準試料を
測定して作成されている。
【0041】そして、未知試料のスペクトル測定後は、
図9に示すように、CPU128が、基準物識別ライブ
ラリ133の標準スペクトルの中から、データ記憶手段
132の未知試料のスペクトル形状と最も高い相関を示
すものを選び、未知試料の基準物が覚醒剤か、麻薬か、
あるいはその他かを識別する(S114)。ここで、覚
醒剤が識別された場合は、CPU128は、未知試料の
スペクトルデータより各不純物に固有のピーク波数での
ピーク強度を読み取り、その最大ピーク強度の大小によ
り最多不純物の定量と識別を行なう(S120)。
【0042】最多不純物の識別後、その定量を前記最
多不純物用の検量線を用いて行なう。 その後、CPU128は、未知試料のスペクトルデータ
からその他の不純物に固有のピーク波数でのピーク強度
を読み取り、次多不純物の識別を行なう。 次多不純物の識別後、その定量を前記次多不純物用の
検量線を用いて行なう。 なお、本実施形態では、基準物としてのMaをX、不純
物を濃度の高いと思われる順にA、B、C,Dと仮定し
た場合は、以下の検量線を用いる。
【0043】最多不純物Aの検量線 X+(5%)A, ・ X+(Aの混合比を5%間隔で変えたもの) ・ X+(40%)A の標準試料を測定して作成された検量線を用いる。
【0044】次多不純物Bの検量線 前記不純物Aの定量値が4%とした場合、標準試料中の
Aの濃度を前記定量結果の4%に最も近い5%に固定し
て X+5%A+(5%)B, ・ X+5%A+(Bの混合比を5%間隔で変えたもの) ・ X+5%A+(40%)B の標準試料を測定して作成された検量線を用いる。
【0045】次多不純物Cの検量線 前記不純物Bの定量値が9%とした場合、標準試料中の
Aの濃度を前記定量結果の4%に最も近い5%、Bの濃
度を前記定量結果の9%に最も近い10%に固定して X+5%A+10%B+(5%)C, ・ X+5%A+10%B+(Cの混合比を5%間隔で変え
たもの) ・ X+5%A+10%B+(40%)C の標準試料を測定して作成された検量線を用いる。
【0046】そして、このような工程を所望の回数、例
えば最少不純物の定量を終えるまで、前記S120の処
理を繰り返す。この結果、本実施形態では、未知試料の
スペクトルから各不純物に固有のピーク強度から各不純
物の濃度を予測し、濃度順に不純物の識別と定量を行な
うことができる。また、不純物の定量は、前段までの不
純物をほぼ同様に近い割合で含み、定量を行なう不純物
の割合を変えて調製した各標準試料から作成された検量
線を用いるので、不純物の定量がより詳細に行える。
【0047】さらに、前記第一実施形態と同様、カラム
等の物理的な分離を行なうことなく、一本のスペクトル
データから未知試料の中に含まれる複数成分を自動的に
分類でき、第二実施形態では、さらに複数成分の階層化
が自動的に可能となる。したがって、そのような表示方
法の工夫をしないで、単に成分名とその濃度値を横並び
や一覧で表示した場合に比較し、検索結果が見やすいも
のとなる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる試料
識別方法および装置によれば、不純物定量工程(手段)
により、あらかじめ基準物に含まれるであろう不純物毎
に、基準物と不純物を種々の濃度で混合した標準試料を
測定して作成しておいた検量線に、測定工程(手段)で
得た測定結果を当てはめ、基準物識別工程(手段)で識
別された基準物に含まれるであろう不純物の定量を行な
い、不純物識別工程(手段)により、定量工程(手段)
で得た定量結果に基づいて基準物識別工程(手段)で識
別された基準物に含まれるであろう不純物の識別を行な
うこととしたので、未知試料中の基準物の識別、並びに
該基準物に含まれる不純物の識別及び定量を容易に且つ
正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる試料識別装置の
概略構成の説明図である。
【図2】図1に示した装置での処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図3】図1に示した装置での基準物識別工程の説明図
である。
【図4】図1に示した装置での不純物定量工程の説明図
である。
【図5】図1に示した装置での不純物定量工程の説明図
である。
【図6】図1に示した装置で得られた検索結果の画面表
示例である。
【図7】図1に示した装置で得られた検索結果の印刷例
である。
【図8】本発明の第二実施形態にかかる試料識別装置の
概略構成の説明図である。
【図9】図8に示した装置での処理内容を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10,110…試料識別装置 14,114…測定手段 28,128…CPU(基準物識別手段、不純物定量手
段、不純物識別手段) 32,132…データ記憶手段 33,133…基準物識別ライブラリ 36,136…定量ライブラリ 40,140…ディスプレイ 42,142…プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂巻 徹 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 DD20 EE01 EE12 FF11 HH01 MM02 MM04 MM09 MM10 MM12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未知試料のスペクトル測定を行なう測定
    工程と、 前記測定工程で得た測定結果に基準物識別指標を適用
    し、該未知試料中の基準物の識別を行なう基準物識別工
    程と、 あらかじめ前記基準物に含まれるであろう不純物毎に、
    基準物と不純物を種々の濃度で混合した標準試料を測定
    して作成しておいた検量線に、前記測定工程で得た測定
    結果を当てはめ、該基準物識別工程で識別された基準物
    に含まれるであろう不純物の定量を行なう不純物定量工
    程と、 前記定量工程で得た定量結果に基づいて前記基準物識別
    工程で識別された基準物に含まれるであろう不純物の識
    別を行なう不純物識別工程と、を備えたことを特徴とす
    る試料識別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試料識別方法において、 前記基準物識別工程は、前記基準物識別指標として該基
    準物の標準スペクトルを用い、該標準のスペクトル形状
    と前記未知試料のスペクトル形状との相関に基づいて、
    未知試料中の基準物の識別を行なうことを特徴とする試
    料識別方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の試料識別方法にお
    いて、 前記不純物定量工程は、前記未知試料のスペクトルデー
    タから、前記基準物識別工程で識別された基準物に含ま
    れるであろう不純物のピーク高さを基準物のピーク高さ
    を基準に求め、 求めたピーク高さ比をその不純物の検量線に当てはめ、
    定量を行なうことを特徴とする試料識別方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の試料識
    別方法において、 前記不純物識別工程は、前記不純物定量工程で得た定量
    結果に基づいて、基準物に含まれるであろう不純物の中
    から少なくとも最多不純物名を検索し、その定量結果と
    共に出力することを特徴とする試料識別方法。
  5. 【請求項5】 未知試料のスペクトル測定を行なう測定
    手段と、 前記測定手段で得た未知試料のスペクトルデータを記憶
    するデータ記憶手段と、 基準物識別指標を記憶する基準物識別ライブラリと、 前記データ記憶手段の未知試料のスペクトルデータに前
    記基準物識別ライブラリの基準物識別指標を適用し、前
    記未知試料中の基準物の識別を行なう基準物識別手段
    と、 あらかじめ前記基準物に含まれるであろう不純物毎に、
    基準物と不純物を種々の濃度で混合した標準試料を測定
    して作成しておいた検量線を記憶する定量ライブラリ
    と、 前記測定手段で得た測定結果を、前記定量ライブラリの
    検量線に当てはめ、該基準物識別手段で識別された基準
    物に含まれるであろう不純物の定量を行なう不純物定量
    手段と、 前記不純物定量手段で得た定量結果に基づいて前記基準
    物識別工程で識別された基準物に含まれるであろう不純
    物の識別を行なう不純物識別手段と、を備えたことを特
    徴とする試料識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の試料識別装置において、 前記基準物識別手段は、前記基準物識別指標として該基
    準物の標準スペクトルを用い、該標準のスペクトル形状
    と前記未知試料のスペクトル形状との相関に基づいて、
    未知試料中の基準物の識別を行なうことを特徴とする試
    料識別装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の試料識別装置にお
    いて、 前記不純物定量手段は、前記未知試料のスペクトルデー
    タから、前記基準物識別手段で識別された基準物に含ま
    れるであろう不純物のピーク高さを前記基準物のピーク
    高さを基準に求め、 求めたピーク高さ比をその不純物の検量線に当てはめ、
    定量を行なうことを特徴とする試料識別装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の試料識
    別装置において、 前記不純物識別手段は、前記不純物定量工程で得た定量
    結果に基づいて、基準物に含まれるであろう不純物の中
    から少なくとも最多不純物名を検索し、その定量結果と
    共に出力することを特徴とする試料識別装置。
JP2000242887A 2000-08-10 2000-08-10 試料識別方法およびその装置 Expired - Fee Related JP4498564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242887A JP4498564B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 試料識別方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242887A JP4498564B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 試料識別方法およびその装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002055045A true JP2002055045A (ja) 2002-02-20
JP2002055045A5 JP2002055045A5 (ja) 2007-09-13
JP4498564B2 JP4498564B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=18733829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000242887A Expired - Fee Related JP4498564B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 試料識別方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4498564B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539865A (ja) * 2010-10-13 2013-10-28 ザ・ボーイング・カンパニー 表面の化学的性質の非接触測定装置および方法
JP2017201241A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 株式会社島津製作所 スペクトルデータ処理装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04151545A (ja) * 1990-08-03 1992-05-25 Hitachi Ltd 知識ベースを具備した測定分析装置
JPH05180759A (ja) * 1991-10-12 1993-07-23 Shimadzu Corp 定性分析方法
JPH0688793A (ja) * 1992-09-04 1994-03-29 Kobe Steel Ltd 発光分析による鋼の成分分析方法
JPH07260682A (ja) * 1995-03-07 1995-10-13 Iseki & Co Ltd 穀物品質測定方法
JPH09119897A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Nippon Soken Inc 吸着種検出装置
JPH09218153A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Fuji Oil Co Ltd 安定剤の品質検査方法
JPH09288056A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Nireco Corp 米の食味値測定方法および装置
JPH09297062A (ja) * 1996-01-10 1997-11-18 Lla Umwelttechnische Analytik & Anlagen Gmbh 材料、特にプラスチック材料の種類の識別方法
JPH1038807A (ja) * 1996-07-23 1998-02-13 Hamamatsu Photonics Kk プラスチックの判別方法およびプラスチックの判別装置
JP2001525054A (ja) * 1997-01-24 2001-12-04 インフラソフト インターナショナル エルエルシー 未知の物質の分析方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04151545A (ja) * 1990-08-03 1992-05-25 Hitachi Ltd 知識ベースを具備した測定分析装置
JPH05180759A (ja) * 1991-10-12 1993-07-23 Shimadzu Corp 定性分析方法
JPH0688793A (ja) * 1992-09-04 1994-03-29 Kobe Steel Ltd 発光分析による鋼の成分分析方法
JPH07260682A (ja) * 1995-03-07 1995-10-13 Iseki & Co Ltd 穀物品質測定方法
JPH09119897A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Nippon Soken Inc 吸着種検出装置
JPH09297062A (ja) * 1996-01-10 1997-11-18 Lla Umwelttechnische Analytik & Anlagen Gmbh 材料、特にプラスチック材料の種類の識別方法
JPH09218153A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Fuji Oil Co Ltd 安定剤の品質検査方法
JPH09288056A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Nireco Corp 米の食味値測定方法および装置
JPH1038807A (ja) * 1996-07-23 1998-02-13 Hamamatsu Photonics Kk プラスチックの判別方法およびプラスチックの判別装置
JP2001525054A (ja) * 1997-01-24 2001-12-04 インフラソフト インターナショナル エルエルシー 未知の物質の分析方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539865A (ja) * 2010-10-13 2013-10-28 ザ・ボーイング・カンパニー 表面の化学的性質の非接触測定装置および方法
JP2016224063A (ja) * 2010-10-13 2016-12-28 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 表面の化学的性質の非接触測定装置および方法
JP2017201241A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 株式会社島津製作所 スペクトルデータ処理装置
JP7069537B2 (ja) 2016-05-02 2022-05-18 株式会社島津製作所 スペクトルデータ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4498564B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Coppey et al. Providing illicit drugs results in five seconds using ultra-portable NIR technology: An opportunity for forensic laboratories to cope with the trend toward the decentralization of forensic capabilities
Taleuzzaman Limit of blank (LOB), limit of detection (LOD), and limit of quantification (LOQ)
Kenkel Analytical chemistry for technicians
Choodum et al. Rapid and semi-quantitative presumptive tests for opiate drugs
Morillas et al. Feasibility of a handheld near infrared device for the qualitative analysis of bloodstains
JP5804070B2 (ja) クロマトグラムデータ処理装置及び処理方法
Markechová et al. Fluorescence spectroscopy and multivariate methods for the determination of brandy adulteration with mixed wine spirit
EP3236245B1 (en) Sample-analyzing system
JP6683111B2 (ja) 試料解析システム
JP2012177607A (ja) アフラトキシン検知方法、アフラトキシン検知装置、および、プログラム
CN108398416A (zh) 一种基于激光拉曼光谱的混合物成分测定方法
Pederson et al. Pocket-size near-infrared spectrometer for narcotic materials identification
JP2017194360A5 (ja)
Khanage et al. Development and validation of UV-visible spectrophotometric method for simultaneous determination of eperisone and paracetamol in solid dosage form
Chapman et al. Spectroscopic approaches for rapid beer and wine analysis
JP3707010B2 (ja) クロマトグラフ/質量分析装置における汎用多成分一斉同定・定量方法
Feng et al. Investigation of the sensitivity of transmission Raman spectroscopy for polymorph detection in pharmaceutical tablets
Divya et al. Combining synchronous fluorescence spectroscopy with multivariate methods for the analysis of petrol–kerosene mixtures
JP2015522819A (ja) 分光学的探索アプリケーションにおいて対象の標準物質をタグ付けする方法
Eliaerts et al. Comparison of spectroscopic techniques combined with chemometrics for cocaine powder analysis
Ando et al. Quantitative spectrometry of complex molecular systems by hypothetical addition multivariate analysis with numerical differentiation (HAMAND)
Lanzarotta et al. Evaluation of suspected counterfeit pharmaceutical tablets declared to contain controlled substances using handheld Raman spectrometers
JP5315025B2 (ja) スペクトル解析および表示
JP2008298460A (ja) 規制薬物判別装置、規制薬物判別方法および規制薬物判別プログラム
JP2002055045A (ja) 試料識別方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4498564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees