JP2002054382A - 地下水採取装置および採水方法 - Google Patents
地下水採取装置および採水方法Info
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- JP2002054382A JP2002054382A JP2000242202A JP2000242202A JP2002054382A JP 2002054382 A JP2002054382 A JP 2002054382A JP 2000242202 A JP2000242202 A JP 2000242202A JP 2000242202 A JP2000242202 A JP 2000242202A JP 2002054382 A JP2002054382 A JP 2002054382A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 採水のための孔径を小口径とすることがで
き、口径の大きいボーリング孔を掘削する必要がなく、
作業性が向上するのみならず、所定の深度のみの地下水
を容易かつ確実に採取できる。 【解決手段】 先端に貫入コーン4を備え、地下水を取
水するフィルター管3を、ロッド1先端のサンプラー2
から出没可能なよう該サンプラー2内にスライド自在に
挿着し、フィルター管3内に採水器5を出し入れ自在に
挿入した。
き、口径の大きいボーリング孔を掘削する必要がなく、
作業性が向上するのみならず、所定の深度のみの地下水
を容易かつ確実に採取できる。 【解決手段】 先端に貫入コーン4を備え、地下水を取
水するフィルター管3を、ロッド1先端のサンプラー2
から出没可能なよう該サンプラー2内にスライド自在に
挿着し、フィルター管3内に採水器5を出し入れ自在に
挿入した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水の水質調査
などを目的とする地下水の採取装置および採水方法に関
するものである。
などを目的とする地下水の採取装置および採水方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特に、化学工場、製油工場、ま
たは工場跡地などでは周辺への土壌汚染、地下水汚染な
どを調査するために、汚染地盤の地下水水質分析調査を
行っており、そのための装置・方法として、従来は、地
下水採水用にボーリング孔を掘削し、孔壁処理(上層地
盤ではストレーナ管挿入など)を行った後に、このボー
リング孔内に筒状の容器などで構成する採水器を挿入し
て採水している。
たは工場跡地などでは周辺への土壌汚染、地下水汚染な
どを調査するために、汚染地盤の地下水水質分析調査を
行っており、そのための装置・方法として、従来は、地
下水採水用にボーリング孔を掘削し、孔壁処理(上層地
盤ではストレーナ管挿入など)を行った後に、このボー
リング孔内に筒状の容器などで構成する採水器を挿入し
て採水している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ボーリング孔は、孔径
が例えば直径50mm以上の比較的大きなものが多く、こ
のため、所定深度のみの地下水を採取することが困難で
あった。また、地下水の採取の前に、これとは別工程と
してボーリング孔を掘削する工程を要し、作業効率もよ
くなかった。
が例えば直径50mm以上の比較的大きなものが多く、こ
のため、所定深度のみの地下水を採取することが困難で
あった。また、地下水の採取の前に、これとは別工程と
してボーリング孔を掘削する工程を要し、作業効率もよ
くなかった。
【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、採水のための孔径を小口径とすることができ、口径
の大きいボーリング孔を掘削する必要がなく、作業性が
向上するのみならず、所定の深度のみの地下水を容易か
つ確実に採取できる地下水採取装置および採水方法を提
供することにある。
し、採水のための孔径を小口径とすることができ、口径
の大きいボーリング孔を掘削する必要がなく、作業性が
向上するのみならず、所定の深度のみの地下水を容易か
つ確実に採取できる地下水採取装置および採水方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、地下水採取装置として、先端に貫入
コーンを備え、地下水を取水するフィルター管を、ロッ
ド先端のサンプラーから出没可能なよう該サンプラー内
にスライド自在に挿着し、フィルター管内に採水器を出
し入れ自在に挿入したことを要旨とするものである。
するため、第1に、地下水採取装置として、先端に貫入
コーンを備え、地下水を取水するフィルター管を、ロッ
ド先端のサンプラーから出没可能なよう該サンプラー内
にスライド自在に挿着し、フィルター管内に採水器を出
し入れ自在に挿入したことを要旨とするものである。
【0006】第2に、採水器は、筒状本体の周壁に弁に
より開閉する採水口を設け、筒状本体の先端に、前記弁
とシャフトで接続されて貫入コーンに押圧され・押圧が
解除されることで上下動して前記弁を開閉するストッパ
ーを設けたことを要旨とするものである。
より開閉する採水口を設け、筒状本体の先端に、前記弁
とシャフトで接続されて貫入コーンに押圧され・押圧が
解除されることで上下動して前記弁を開閉するストッパ
ーを設けたことを要旨とするものである。
【0007】第3に、ストッパーにこれを引き上げる索
条を取り付けたことを要旨とするものである。
条を取り付けたことを要旨とするものである。
【0008】第4に、地下水の採水方法として、ロッド
先端のサンプラー内に挿着した状態でフィルター管を地
下の所定深度まで貫入し、ロッドを引き上げてフィルタ
ー管内に地下水を取水した後、フィルター管内に採水器
を挿入し、採水器先端のストッパーをフィルター管先端
の貫入コーンで下方から押圧することで、該ストッパー
に連動して開閉し採水器の採水口に設けてある弁を開
き、フィルター管内の地下水を採水口から採水器内に取
水し、採水器を引き上げることを要旨とするものであ
る。
先端のサンプラー内に挿着した状態でフィルター管を地
下の所定深度まで貫入し、ロッドを引き上げてフィルタ
ー管内に地下水を取水した後、フィルター管内に採水器
を挿入し、採水器先端のストッパーをフィルター管先端
の貫入コーンで下方から押圧することで、該ストッパー
に連動して開閉し採水器の採水口に設けてある弁を開
き、フィルター管内の地下水を採水口から採水器内に取
水し、採水器を引き上げることを要旨とするものであ
る。
【0009】第5に、採水器の引き上げ後、フィルター
管をサンプラー内に挿着して、次の採水深度までさらに
フィルター管を貫入することを要旨とするものである。
管をサンプラー内に挿着して、次の採水深度までさらに
フィルター管を貫入することを要旨とするものである。
【0010】請求項1、請求項4記載の本発明によれ
ば、サンプラー内に挿着した状態で先端の貫入コーンで
フィルター管およびサンプラーを汚染地盤中の所定深度
まで貫入した後、ロッドを引き上げればサンプラー先端
からフィルター管が突出して、フィルター管内に地下水
が侵入する。この状態でフィルター管内に採水器を挿入
すれば、採水器先端のストッパーがフィルター管先端の
貫入コーンに接して該貫入コーンで下方から押圧される
から、該ストッパーの上方への移動に連動して採水器の
採水口に設けてある弁が開き、フィルター管内の地下水
が採水口から採水器内に取水される。よって、採水器を
引き上げれば、所定深度のみの地下水が採水器に取水さ
れる。
ば、サンプラー内に挿着した状態で先端の貫入コーンで
フィルター管およびサンプラーを汚染地盤中の所定深度
まで貫入した後、ロッドを引き上げればサンプラー先端
からフィルター管が突出して、フィルター管内に地下水
が侵入する。この状態でフィルター管内に採水器を挿入
すれば、採水器先端のストッパーがフィルター管先端の
貫入コーンに接して該貫入コーンで下方から押圧される
から、該ストッパーの上方への移動に連動して採水器の
採水口に設けてある弁が開き、フィルター管内の地下水
が採水口から採水器内に取水される。よって、採水器を
引き上げれば、所定深度のみの地下水が採水器に取水さ
れる。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、採水器が下降するにしたがい、先端のストッ
パーがフィルター管先端の貫入コーンに接して該貫入コ
ーンで下方から押圧されると、ストッパーにシャフトで
連結されている弁がこれに連動して上昇し、その結果、
採水器の周壁に設けた採水口を閉塞していた位置から外
れ、採水口が開口して採水器内にフィルター管内の地下
水が取り入れられる。また、ストッパーに対する貫入コ
ーンの押圧が解除されれば、ストッパーの下降に連動し
て弁が採水口を再び閉塞する。
に加えて、採水器が下降するにしたがい、先端のストッ
パーがフィルター管先端の貫入コーンに接して該貫入コ
ーンで下方から押圧されると、ストッパーにシャフトで
連結されている弁がこれに連動して上昇し、その結果、
採水器の周壁に設けた採水口を閉塞していた位置から外
れ、採水口が開口して採水器内にフィルター管内の地下
水が取り入れられる。また、ストッパーに対する貫入コ
ーンの押圧が解除されれば、ストッパーの下降に連動し
て弁が採水口を再び閉塞する。
【0012】このように、採水器をフィルター管内に挿
入して下降させ、または引き上げるだけで、これに連動
して採水口が開口または閉塞するから、所定深度のみの
地下水を容易かつ確実に取水できる。
入して下降させ、または引き上げるだけで、これに連動
して採水口が開口または閉塞するから、所定深度のみの
地下水を容易かつ確実に取水できる。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、ストッパーにこれを引き上げる索条を取り付
けたから、採水器を所定深度にまで下降させた状態で、
索条を引き上げれば、採水口が開口するから該所定深度
の地下水が採水口から取り入れられる。よって、フィル
ター管を使用せずに、別途設けたボーリング孔に採水器
のみを単独で挿入して採水する場合にも、本発明の採水
器の使用が可能となる。
に加えて、ストッパーにこれを引き上げる索条を取り付
けたから、採水器を所定深度にまで下降させた状態で、
索条を引き上げれば、採水口が開口するから該所定深度
の地下水が採水口から取り入れられる。よって、フィル
ター管を使用せずに、別途設けたボーリング孔に採水器
のみを単独で挿入して採水する場合にも、本発明の採水
器の使用が可能となる。
【0014】請求項5記載の本発明によれば、請求項4
記載の本発明の作用に加えて、採水器の引き上げ後、フ
ィルター管をサンプラー内に挿着して、次の採水深度ま
でさらにフィルター管を貫入し、所定の採水深度に達し
たならば、フィルター管をサンプラーから突出させ、採
水器をフィルター管内に挿入して採水し引き上げるとい
う、フィルター管の貫入とサンプラーからの突出、採水
器の挿入、引き上げを繰り返すだけの簡易な作業で、希
望する所定の採水深度の地下水のみを順に採水できる。
記載の本発明の作用に加えて、採水器の引き上げ後、フ
ィルター管をサンプラー内に挿着して、次の採水深度ま
でさらにフィルター管を貫入し、所定の採水深度に達し
たならば、フィルター管をサンプラーから突出させ、採
水器をフィルター管内に挿入して採水し引き上げるとい
う、フィルター管の貫入とサンプラーからの突出、採水
器の挿入、引き上げを繰り返すだけの簡易な作業で、希
望する所定の採水深度の地下水のみを順に採水できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地下水採取装
置の第1実施形態を示す縦断正面図で、本発明の地下水
採取装置は、ロッド1の先端に設けた筒状のサンプラー
2、このサンプラー2の先端から出没可能なよう該サン
プラー2内にスライド自在に挿着したフィルター管3
と、このフィルター管3およびサンプラー2、ロッド1
内に挿入される別体の採水器5とで構成される。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地下水採取装
置の第1実施形態を示す縦断正面図で、本発明の地下水
採取装置は、ロッド1の先端に設けた筒状のサンプラー
2、このサンプラー2の先端から出没可能なよう該サン
プラー2内にスライド自在に挿着したフィルター管3
と、このフィルター管3およびサンプラー2、ロッド1
内に挿入される別体の採水器5とで構成される。
【0016】前記フィルター管3は地下水を内部に取水
可能な構造となっており、先端に簡易貫入ボーリングの
ための貫入コーン4を設けてある。
可能な構造となっており、先端に簡易貫入ボーリングの
ための貫入コーン4を設けてある。
【0017】また、ロッド1は内径が例えば25mm程度
の小口径に形成した。
の小口径に形成した。
【0018】採水器5は図1、図2〜図4に示すよう
に、小径の筒状の容器本体6の周壁の下方部に採水口7
を設け、上方部にエア抜き孔8を設け、また、容器本体
6の先端から突出するようにしてシャフト9を容器本体
6の内部にスライド自在に挿入し、該シャフト9の先端
にストッパー10を取り付け、シャフト9の途中に前記採
水口7とエア抜き孔8をそれぞれ開閉する弁15、16を設
ける。
に、小径の筒状の容器本体6の周壁の下方部に採水口7
を設け、上方部にエア抜き孔8を設け、また、容器本体
6の先端から突出するようにしてシャフト9を容器本体
6の内部にスライド自在に挿入し、該シャフト9の先端
にストッパー10を取り付け、シャフト9の途中に前記採
水口7とエア抜き孔8をそれぞれ開閉する弁15、16を設
ける。
【0019】容器本体6の上部にはカウンターウエイト
11を設け、容器本体6の上端部にソケット13を介してピ
アノ線などによる索条12の端部を固定し、該索条12の他
端は巻き取りリール14に巻回した。
11を設け、容器本体6の上端部にソケット13を介してピ
アノ線などによる索条12の端部を固定し、該索条12の他
端は巻き取りリール14に巻回した。
【0020】次に採水方法を図5について説明する。ま
ず図5(a)に示すように、サンプラー2内にフィルタ
ー管3を挿着し先端の貫入コーン4だけをサンプラー2
から突出させた状態で、貫入コーン4で地盤を簡易貫入
ボーリングしながらロッド1、サンプラー2およびフィ
ルター管3を所定の採水深度まで貫入する。
ず図5(a)に示すように、サンプラー2内にフィルタ
ー管3を挿着し先端の貫入コーン4だけをサンプラー2
から突出させた状態で、貫入コーン4で地盤を簡易貫入
ボーリングしながらロッド1、サンプラー2およびフィ
ルター管3を所定の採水深度まで貫入する。
【0021】所定深度に到達したならば、図5(b)に
示すようにロッド1を引き上げれば、ロッド1およびこ
れに取り付けてあるサンプラー2が引き上げられる。こ
れにより、サンプラー2の先端から内部のフィルター管
3が突出して地中に露出した状態となり、フィルター管
3の内部に地下水が浸入する。
示すようにロッド1を引き上げれば、ロッド1およびこ
れに取り付けてあるサンプラー2が引き上げられる。こ
れにより、サンプラー2の先端から内部のフィルター管
3が突出して地中に露出した状態となり、フィルター管
3の内部に地下水が浸入する。
【0022】その後、図5(c)に示すように地上部か
ら索条12で吊り下げながら採水器5をロッド1の内部に
挿入し、さらにサンプラー2、フィルター管3の内部へ
と挿入する。この状態では採水器5の容器本体6に形成
してある採水口7とエア抜き孔8はそれぞれ弁15、16で
閉塞されており、下降途中の地下水は容器本体6内には
浸入しない。
ら索条12で吊り下げながら採水器5をロッド1の内部に
挿入し、さらにサンプラー2、フィルター管3の内部へ
と挿入する。この状態では採水器5の容器本体6に形成
してある採水口7とエア抜き孔8はそれぞれ弁15、16で
閉塞されており、下降途中の地下水は容器本体6内には
浸入しない。
【0023】フィルター管3の内部、すなわち貫入コー
ン4で掘削した孔底まで採水器5が到達すると、図1に
も示すように採水器5の先端のストッパー10が貫入コー
ン4の上面に当接し、この状態でカウンターウエイト11
の重量によってストッパー10が貫入コーン4にさらに押
しつけられことによって、ストッパー10に押し上げられ
る力が作用し、ストッパー10に取り付けてあるシャフト
9が押し上げられる。
ン4で掘削した孔底まで採水器5が到達すると、図1に
も示すように採水器5の先端のストッパー10が貫入コー
ン4の上面に当接し、この状態でカウンターウエイト11
の重量によってストッパー10が貫入コーン4にさらに押
しつけられことによって、ストッパー10に押し上げられ
る力が作用し、ストッパー10に取り付けてあるシャフト
9が押し上げられる。
【0024】その結果、シャフト9に取り付けてある弁
15、16が上方に移動して、採水口7とエア抜き孔8の開
口をそれぞれ解放され、フィルター管3内に取り込んで
ある地下水が採水口7から容器本体6内に浸入し、ま
た、容器本体6内のエアはエア抜き孔8から排出され
る。このようにしてフィルター管3に取り入れた所定深
度の地下水が採水器5に採水される。
15、16が上方に移動して、採水口7とエア抜き孔8の開
口をそれぞれ解放され、フィルター管3内に取り込んで
ある地下水が採水口7から容器本体6内に浸入し、ま
た、容器本体6内のエアはエア抜き孔8から排出され
る。このようにしてフィルター管3に取り入れた所定深
度の地下水が採水器5に採水される。
【0025】次に、索条12を引き上げれば、採水器5が
引き上げられて貫入コーン4によるストッパー10の上方
への押圧が解除されるから、シャフト9が下降し、該シ
ャフト9と一体の弁15、16も下降し採水口7とエア抜き
孔8とを再び閉塞する。よって、この状態で図5(d)
に示すように採水器5をさらに引き上げれば、引き上げ
途中で別の深度の地下水は採水器5に浸入することがな
く、孔底部の所定の採水深度の地下水だけを採水した状
態で採水器5が引き上げられる。
引き上げられて貫入コーン4によるストッパー10の上方
への押圧が解除されるから、シャフト9が下降し、該シ
ャフト9と一体の弁15、16も下降し採水口7とエア抜き
孔8とを再び閉塞する。よって、この状態で図5(d)
に示すように採水器5をさらに引き上げれば、引き上げ
途中で別の深度の地下水は採水器5に浸入することがな
く、孔底部の所定の採水深度の地下水だけを採水した状
態で採水器5が引き上げられる。
【0026】このようにして所定の採水深度の地下水を
採水した後、さらに深い深度の地下水を採水するには、
前記のようにして採水器5を引き上げた後、図5(e)
に示すように、先端の貫入コーン4で地盤を簡易貫入ボ
ーリングしながらロッド1、サンプラー2およびフィル
ター管3を所定の採水深度までさらに貫入する。
採水した後、さらに深い深度の地下水を採水するには、
前記のようにして採水器5を引き上げた後、図5(e)
に示すように、先端の貫入コーン4で地盤を簡易貫入ボ
ーリングしながらロッド1、サンプラー2およびフィル
ター管3を所定の採水深度までさらに貫入する。
【0027】そして、前記した図5(a)から(d)の
工程を繰り返す。これにより、貫入ボーリングしながら
所定の採水深度の地下水のみを順に採水することができ
る。
工程を繰り返す。これにより、貫入ボーリングしながら
所定の採水深度の地下水のみを順に採水することができ
る。
【0028】図6は採水器5の第2実施形態を示すもの
で、第1実施形態ではロッド1、サンプラー2およびフ
ィルター管3を使用し、この内部に採水器5を挿入して
貫入コーン4にストッパー10を当てることでストッパー
10を押し上げるようにしているが、この第2実施形態で
は採水器5の先端のストッパー10に該ストッパー10の引
き上げ用のピアノ線などの索条17を別途取り付けた。
で、第1実施形態ではロッド1、サンプラー2およびフ
ィルター管3を使用し、この内部に採水器5を挿入して
貫入コーン4にストッパー10を当てることでストッパー
10を押し上げるようにしているが、この第2実施形態で
は採水器5の先端のストッパー10に該ストッパー10の引
き上げ用のピアノ線などの索条17を別途取り付けた。
【0029】これにより、別途ボーリングにより掘削し
た孔に、採水器5のみを単独で挿入して採水する場合
に、所定深度で索条17を引き上げるようにすれば、該所
定の採水深度のみの地下水を採水できる。
た孔に、採水器5のみを単独で挿入して採水する場合
に、所定深度で索条17を引き上げるようにすれば、該所
定の採水深度のみの地下水を採水できる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明の地下水採取装
置および採水方法は、フィルター管を貫入しながら、こ
の内部に採水器を挿入して採水するようにしたから、採
水のための孔径を小口径とすることができ、口径の大き
いボーリング孔を掘削する必要がなく、作業性が向上す
るのみならず、所定の深度のみの地下水を容易かつ確実
に採取できるものである。そして、土壌サンプルを採取
するとともに地下水の採水も行えるものである。
置および採水方法は、フィルター管を貫入しながら、こ
の内部に採水器を挿入して採水するようにしたから、採
水のための孔径を小口径とすることができ、口径の大き
いボーリング孔を掘削する必要がなく、作業性が向上す
るのみならず、所定の深度のみの地下水を容易かつ確実
に採取できるものである。そして、土壌サンプルを採取
するとともに地下水の採水も行えるものである。
【図1】本発明の地下水採取装置の第1実施形態を示す
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図2】本発明の地下水採取装置の第1実施形態を示す
下半部の縦断正面図である。
下半部の縦断正面図である。
【図3】本発明の地下水採取装置の第1実施形態を示す
上半部の縦断正面図である。
上半部の縦断正面図である。
【図4】本発明の地下水採取装置の第1実施形態を示す
正面図である。
正面図である。
【図5】本発明の地下水採取方法の工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図6】本発明の地下水採取装置の第2実施形態を示す
縦断正面図である。
縦断正面図である。
1…ロッド 2…サンプラー 3…フィルター管 4…貫入コーン 5…採水器 6…容器本体 7…採水口 8…エア抜き孔 9…シャフト 10…ストッパー 11…カウンターウエイト 12…索条 13…ソケット 14…巻き取りリール 15…弁 16…弁 17…索条
フロントページの続き (72)発明者 土弘 道夫 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 広野 進 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 先端に貫入コーンを備え、地下水を取水
するフィルター管を、ロッド先端のサンプラーから出没
可能なよう該サンプラー内にスライド自在に挿着し、フ
ィルター管内に採水器を出し入れ自在に挿入したことを
特徴とする地下水採取装置。 - 【請求項2】 採水器は、筒状本体の周壁に弁により開
閉する採水口を設け、筒状本体の先端に、前記弁とシャ
フトで接続されて貫入コーンに押圧され・押圧が解除さ
れることで上下動して前記弁を開閉するストッパーを設
けた請求項1記載の地下水採取装置。 - 【請求項3】 ストッパーにこれを引き上げる索条を取
り付けた請求項1または請求項2に記載の地下水採取装
置。 - 【請求項4】 ロッド先端のサンプラー内に挿着した状
態でフィルター管を地下の所定深度まで貫入し、ロッド
を引き上げてフィルター管内に地下水を取水した後、フ
ィルター管内に採水器を挿入し、採水器先端のストッパ
ーをフィルター管先端の貫入コーンで下方から押圧する
ことで、該ストッパーの上下動に連動して開閉し採水器
の採水口に設けてある弁を開き、フィルター管内の地下
水を採水口から採水器内に取水し、採水器を引き上げる
ことを特徴とする地下水の採水方法。 - 【請求項5】 採水器の引き上げ後、フィルター管をサ
ンプラー内に挿着して、次の採水深度までさらにフィル
ター管を貫入する請求項4記載の地下水の採水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000242202A JP2002054382A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 地下水採取装置および採水方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000242202A JP2002054382A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 地下水採取装置および採水方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002054382A true JP2002054382A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18733256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000242202A Pending JP2002054382A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 地下水採取装置および採水方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002054382A (ja) |
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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