JP2002054363A - 防音構造 - Google Patents

防音構造

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JP2002054363A
JP2002054363A JP2000243274A JP2000243274A JP2002054363A JP 2002054363 A JP2002054363 A JP 2002054363A JP 2000243274 A JP2000243274 A JP 2000243274A JP 2000243274 A JP2000243274 A JP 2000243274A JP 2002054363 A JP2002054363 A JP 2002054363A
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史樹 瀧
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博俊 岡内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音効果の大きく窓や扉の開閉容易な防音構
造を提供する。 【解決手続】 防音構造は、段状に形成された枠部2、
窓3、その縁部31、シール部材4として枠部と縁部の
間隔d1 及びd2 部分を遮断する外内シール41、4
2、これに近接して設けられた外内吸音材5、6、等で
構成されている。シール部材は何れかの間隔部分に接触
する接触部の中に磁性ゴム棒の入れられた構造になって
いる。 【効果】 磁性体を利用したシール性の良好な複数段の
シール材と吸音材とにより、防音構造の何れかの側で発
生した騒音の他の側への侵入を大幅に低減させることが
できる。又、窓の開閉を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構築物の開口の開
口側端部と、前記開口の開口面に対向する方向に前記開
口を開閉可能なように設けられた開閉体と、閉鎖された
ときに前記開閉体の開閉体側端部と前記開口側端部との
間隔を遮断するように設けられたシール部材と、を有す
る防音構造に関し、特に、建築物の高所に設置され高度
の遮音性を要求される換気窓や排煙窓に好都合に適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】建物内外の何れかの側で発生した騒音を
反対側に伝達されないように遮音するためには、壁の遮
音性を上げると共に、開口部を閉鎖する窓や扉本体の遮
音性を上げ、更に、窓や扉等の開閉体の本体と開口枠と
の間の隙間部分の遮音性を高める必要がある。この中
で、上記隙間部分の遮音性の向上が最も難しい問題とな
る。この遮音性は、隙間部分の空気の導通を遮断するシ
ール性、空気の導通を完全に遮断してもシール部材を通
過して侵入する透過音量、侵入した音の減衰処理、等に
よって定まる。
【0003】これに対して従来の通常の防音構造では、
シール性を上げるために、開口端部である開口枠部分と
開口体端部との間にゴムパッキン等のシール材を介装
し、これを窓又は扉閉鎖金具で締め付けて強く圧接させ
るようにしていた。しかしながら、この方法では、圧接
力が均一にならず窓等の全周における完全な気密性が得
られないこと、全体均一締め付けをするためには特殊な
金物が必要になりコスト高になると共に操作も面倒にな
ること、高い圧接力によってシール材を劣化させること
になりシール材の耐久性が良くないこと、強い圧接力を
作用させると、枠や窓端部等が変形し、部分的にシール
不良が生じ、むしろ騒音侵入量が多くなること、等の問
題があった。
【0004】特に、高所に設置されている換気窓や排煙
窓では、遠隔開閉されるため、窓際で人が操作する窓枠
締付機構を設けることができない。そのような窓では、
シール材を介装させても必要なシール圧力を得られない
ので、シール材を設けないことが多かった。その結果、
そのような窓ではシール性従って遮音性が特に不十分に
なるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、防音効果が大きいと共に開閉操
作が容易で特に高所の遠隔開閉式の窓に適した防音構造
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1の発明は、構築物の開口の開口側端
部と、前記開口の開口面に対向する方向に前記開口を開
閉可能なように設けられた開閉体と、閉鎖されたときに
前記開閉体の開閉体側端部と前記開口側端部との間隔を
遮断するように設けられたシール部材と、を有する防音
構造において、前記シール部材は前記開口側端部又は前
記開閉体側端部の何れか一方に取り付けられた取付部と
前記開閉部材が閉鎖されたときに前記何れか一方に対向
する側に接触する接触部と該接触部に隣接した磁性体部
と該磁性体部と前記取付部との間で前記接触する方向及
びその反対の方向に伸縮自在な伸縮部とを備え前記間隔
の前記対向する方向の両端を遮断するように設けられて
いて、前記シール部材の間の少なくとも一部分に吸音材
を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、上記に加えて、前記間
隔が段状に形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
の特徴に加えて、前記開閉体は遠隔開閉手段によって遠
隔開閉される窓であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は建物の窓に適用し
た本発明の防音構造の一例を示す。そのうちの図1は窓
の縦断面の構造を示し、図2は窓部分の正面状態を示
す。
【0010】防音構造は、建物等の構築物の開口1の開
口側端部である枠部2、開口1の図において二点鎖線で
示す開口面1aに対向する方向として矢印H方向に開口
1を開閉可能なように設けられた開閉体として本例では
高所に配置され遠隔開閉される換気用の回転開き窓にな
っている窓3、窓3が閉鎖されたときに枠部2と開閉体
側端部である窓の縁部31との間隔を遮断するように設
けられたシール部材4、等を有する。
【0011】上記間隔は、本例では図示の間隔d1 、d
2 、d3 として開口の全周囲に前記H方向に段状に形成
されている。シール部材4は、これらの間隔のH方向の
両端として2箇所の間隔d1 、d2 を遮断するように設
けられ、外側シール41及び内側シール42として形成
されている。間隔d1 、d2 、d3 は、それぞれ、段状
の縁側と枠側ステップ部分31aと2a、31bと2b
及び縁側と枠側段間部分31cと2cに形成されてい
る。
【0012】シール部材4のうちの外側シール41は、
図3にも拡大した構造を示すように、枠部2又は縁部3
1の何れか一方として縁部31の縁側ステップ部分31
aに接着等によって取り付けられた取付部4a、窓3が
閉鎖されたときに縁側ステップ部分31aに対向する側
として枠部2の枠側ステップ部分2aに接触する接触部
4b、これに隣接した磁性体部である磁性ゴム棒4c、
これと取付部4aとの間で接触する方向である矢印H1
方向及びその反対のH2 方向に伸縮自在な伸縮部として
の蛇腹部4d、等で構成されている。
【0013】シール部材4のうちの外側シール42も同
様の構造であるが、取付部4aが枠部分2の枠側ステッ
プ2bに固着して取り付けられ、接触部4bは縁部分3
1の縁側ステップ部分31bに接触するように配設され
ている。即ち、間隔d2 位置で図3に示すものが反転し
た状態で装着されている。
【0014】これらの2箇所の外内シール41、42の
間の少なくとも一部分には吸音材が設けられるが、本例
では、吸音材は、ポリウレタンスポンジ等でできた外側
及び内側吸音材5、6として、2箇所の外内シール4
1、42の間であってこれらに近い位置に、間隔d3
分を空間部にするように互いに分離して設けられてい
る。
【0015】枠部2及び縁部31の段状の部分は適当な
構造にされるが、本例では、段状の段間距離hを窓3の
厚みtとほぼ同じにしている。即ち、窓3の厚みの外側
部分の縁部31を縁側ステップ部分31aとして枠側に
延設し、窓3の厚みの内側部分の縁部31を縁側ステッ
プ部分31bとし、これらの間の距離hを厚みtとほぼ
同じにすると共に、これらに対向するように、枠部2の
外内枠側ステップ部分2aと2bとの間の距離も窓厚み
tとほぼ同じであるhにしている。このようにすれば、
防音効果の大きい防音構造を扉厚みを利用して最も簡単
な構造で合理的に構成することができる。
【0016】枠部2は、コンクリート等からなる建物の
壁100に取り付けられている。枠部2の段状を形成す
る部分及び窓3の表面板32の内部にはグラスウール等
から成る吸音材が適当に装填されている。なお、窓の実
際の有効な開口は内側シール42で囲われた開口1´で
ある。枠部2には、必要に応じてひさし部分等を取り付
けることができる。
【0017】窓3は、通常図1(a)に示す丁番8又は
図4に示す特殊形状の丁番8により、図1(a)の左端
側従って上側位置を中心として図において右端側である
窓の下側が回転して外部101側にH方向に開閉するよ
うに枠部2に取り付けられる。図4の丁番8では、先端
側が曲がっている羽根81、82をそれぞれ枠側及び縁
側の段間部分2c及び31cを取り付けることにより、
窓3を広角度に開閉可能に取り付けている。符号83は
縁部31cに羽根82を固定するための補助板である。
【0018】ところで本発明は、開口面1aに平行にの
み動いてこれを開閉する単なる引戸式の窓を除き、開口
面1aに対向する方向即ち開口面1aに向かい合う方向
に開閉される窓に適用される。この場合、丁番8で開閉
される窓3は、開き角度が0において開口面1aに正面
から対向し、開き角度が大きくなってくると対向する状
態が変わってくるが、このような丁番による開閉窓が本
発明適用の通常の対象となる。但し、閉鎖時に外内シー
ル41、42が圧接するような構造のものであれば、ガ
イドロッド等で開口面に常に対面するように開閉され蝶
ネジ等で固定されるような窓や扉に対しても本発明を適
用することは可能である。
【0019】窓3には図2に示すように開閉用の把手3
aが設けられる。なお、図2(a)の窓3は図1(a)
と同じ換気窓を示し、(b)は丁番8を下端側に取り付
けて上端側が開閉するようにした同様に高所窓である排
煙窓を示す。これらの窓3は人が直接手で開閉できる位
置より上に設けられていて、図5の構造例に示す如く、
遠隔開閉機構10が設けられる。同図(a)の換気窓用
の機構10は、ハンドル11aを備えていてこれを回し
て巻取り及び巻き出しされる図示しない硬鋼線を内蔵し
壁等に固定されるハンドルボックス11、硬鋼線をガイ
ドするパイプ12、繰り出されたときに直伸性を持ち突
出す力を発揮できる特殊チェーン13a及び硬鋼線の巻
取り/巻き出しによって回転される図示しないチェーン
スプロケットを含むチェーン巻取り/巻き出し機構を内
蔵したチェーンケース13、等によって構成されてい
る。
【0020】同図(b)の排煙窓用の機構10は、滑車
14に捲回されたワイヤーロープ15を巻取り/巻き出
しするハンドルボックス11、窓3を開方向に付勢する
オイル又はガスステイダンパー16、等によって構成さ
れている。
【0021】遠隔開閉機構10は、換気用又は排煙用の
何れの窓に対しても、4連窓乃至10連窓程度の連窓に
対して1機構として設けられることが多い。従って、遠
隔開閉機構のハンドル11aを回転させるにはかなりの
トルクが必要である。その結果、従来の通常の構造のも
のでは、窓と枠との間に圧接式のシール及び防音機構を
設けることが困難であったため、これらは通常設けられ
ていなく、防音機構のないものであった。本発明のもの
では、図1等に示すの如くこれらの機構が装備されてい
る。
【0022】以上のような窓の防音構造は次のように使
用されその作用効果を発揮する。図1の実線と二点鎖線
で示すように窓3を開閉するときには、窓が人の手の届
く位置にあるときには、直接把手3aを持って開閉する
が、換気窓や排煙窓のように高い位置に設けられている
ときには、図5に示す遠隔開閉装置10のハンドル11
aを操作して開閉する。窓を閉める操作をしたときに
は、窓3がほぼ枠部2に入ると、枠部2を鋼板等の磁性
体にしておくことにより、シール部材4の磁性ゴム棒4
cが接触部4bを介して枠部2に自動的に吸着する。蛇
腹部4dは、接触部4bが枠部2に自在に着脱できるよ
うに伸縮する。
【0023】従ってシールのための窓押し付け力は不要
である。その結果、高所の換気窓や排煙窓及びこれらが
連窓になっている場合でも、従来のシールのない窓と同
等の閉鎖力で容易に窓を閉めることができる。そして迅
速開閉も可能になる。又、閉鎖時の状態を安定して維持
することができる。更に、磁性力を適当な大きさにする
ことにより、シール部材に過大な圧接力を発生させず、
その疲労、過度の変形、弾性低下等をもたらすことな
く、耐久性を良くすることができる。そして更に、圧接
力の適正化と共に、段状枠の剛性増加により、枠の変形
が防止され、均一で良好なシール性が維持される。な
お、窓の閉鎖時の押しつけ力が不要になるので、開閉操
作の容易な場所の窓において把手3aを直接操作する場
合にも、その操作が容易になる。
【0024】窓3が閉鎖されると、外部101で騒音が
発生しているときには、外側シール41が確実な磁着接
触によって侵入音を十分低減し、外側吸音材5がシール
を透過して侵入した音を吸収し、内側吸音材6及び内側
シール42でも同様の現象が生じ、これらの総合的効果
によって最終的に建物内部104に侵入する騒音は大幅
に低減される。この場合、間隔部分を段状にすれば、第
1角部分で音波が衝突や回折や反射によって減衰し、防
音効果が向上する。
【0025】窓3を開けるときには、遠隔開閉機構のハ
ンドル操作又は把手によって開ける。このとき、磁性ゴ
ム棒4cの磁気力を適当な大きさにすれば、図5のチェ
ーン13a又はダンパー16の開操作力はそれ程大きく
ならない。その結果、遠隔開閉される窓であっても、こ
れを容易且つ迅速に開くことができる。
【0026】以上の如く、本発明によれば、段状構造、
蛇腹部及び磁性ゴム棒を備えた特殊シール部材による二
重シール、分離した吸音材配置、等を採択結合した構成
により、防音効果の大幅向上と開閉操作の容易迅速化と
いう十分な複合的効果を得ることができる。そして、高
所の換気窓や排煙窓に対しても、従来と同等の操作性を
維持しつつ防音構造を採用できるようにした。
【0027】図6は窓の防音構造の他の例を示す。本例
の防音構造では、間隔がL字型に間隔d2 、d3 として
開口の全周囲に形成されている。シール部材4はH方向
の両端として間隔d3 部分を両端を遮断するように外側
シール41及び内側シール42として形成されている。
外内吸音材5、6は独立又は一体としてシール間隔部分
に取り付けられる。このような防音構造は、窓の側面周
囲のうち丁番8の装着される面の間隔部分に好都合に適
用されるが、構造の簡素化及び統一性の点から他の3面
を含めて全周面に適用されてもよい。その場合には、枠
2側に内外シール41、42が取り付けられるとすれ
ば、それらの接触部4bが窓3を閉めたときにその縁部
31に接触して摺動することがないように、例えば縁部
31のうち接触部4bが接触する部分のみに磁性体を配
設する等の適当な構造が採用される。このような防音構
造も、図1のものとほぼ同様の作用効果を有する。な
お、間隔をストレートのI型形状した間隔d 3 のみにす
ることも可能である。
【0028】図7及び図8は建物の扉に適用した本発明
の防音構造の一例を示す。本例の扉の防音構造は、図1
の窓の防音構造と基本的に同じであり、構造変更等も図
1のものと同様に可能なものであり、開口1、枠部2、
開閉体として本例では回転開き扉になっている扉9、そ
の縁部91、シール部材4、吸音材5、6、等を有す
る。シール部材4は両端2箇所の間隔d1 、d2 を遮断
するように外側シール41及び内側シール42として形
成されている。間隔d1 、d2 、d3は、それぞれ、段
状の縁側と枠側ステップ部分91aと2a、91bと2
b及び縁側と枠側段間部分91cと2cに形成されてい
る。
【0029】シール部材4も図3のものと同様の構造で
あるが、図9に示すように本例のものでは、取付部4
a、接触部4b、磁性ゴム棒4c、蛇腹部4dに加え
て、取付部4aに断面三角形状の嵌め込み固定部4eが
延設されていると共に、縁側ステップ部分91aにシー
ルリテイナー43が固着されていて、その上端突出部4
3aを取付部4a及び嵌め込み固定部4eで挟持するよ
うにし、取付部4aがシールリテイナー43を介して縁
部91に取り付けられるように構成されている。本例で
は、吸音材5、6はそれぞれ内外シール用のシールリテ
イナー43に一体的に保持されている。
【0030】防音構造としては、図1の窓と同様に扉の
周囲が全て同じものであってもよいが、本例のものは、
扉9の下端部分だけが別の構造になっている。即ち、下
端部分には枠部2がなく、扉9の閉まり方向に床面10
3から少し傾斜して突出した受け板21が貼り付けられ
ていると共に、扉9の下端にはスポンジシール4´が貼
り付けられていて、扉9が閉鎖されたときにスポンジシ
ール4´が受け板21に摺接することにより、シール及
び遮音構造を形成するようにしている。そして、このよ
うな構造により、人のつまずきやシール等の損傷を防止
している。
【0031】本発明の防音構造を適用した以上のような
扉は、図1等に示す窓と同様の作用効果を有する。
【0032】発明者等は、図1に示す窓の防音構造を音
響試験室のドアとして装着し、JISA1416に基づ
く音響透過試験を行うと共に、この実施例の構造におい
て遮音部分を外側シール41及び吸音材5から成る一段
シール構造にした比較例の防音構造でも同じ試験を行
い、以下の結果を得た。なおドアとしては、鋼板で表裏
の板厚が1.6mmの枠板32を内部にグラスウールの
吸音材を入れて厚み64mmに形成したものを使用して
いる。枠部2も同じ鋼板製にしている。: 音 響 透 過 損 失 dB( c) 中心周波数(Hz ) 実施例 比較例 差(騒音低下改善量) 125 29 23 6 250 39 35 4 500 46 41 5 1000 50 42 8 2000 53 43 10 4000 54 51 3 この実験から明らかなように、本発明を適用した実施例
の防音構造では、比較例の従来の防音構造に較べて、顕
著な騒音低下効果が得られた。
【0033】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、防音構造として、開口側端部と開閉体
側端部との間隔の両端を遮断するようシール部材を設
け、これらの間の少なくとも一部分に吸音材を設けてい
るので、開口の一方側として例えば室外から他方側とし
て例えば室内に窓や扉等の開閉体の開閉体側端部と開口
側端部との間に不可避的に生ずる上記間隔部分を騒音等
が通過しようとするときに、先ず室外側のシール部材が
通気性を完全に遮断することによって侵入してくる騒音
を十分低減し、次に吸音材が侵入した騒音を吸収すると
共に間隔部分で音波が減衰し、更に室側のシール部材が
同様に通気性を遮断して騒音の室内への侵入を大幅に阻
止する。その結果、これらの総合効果により、開口の外
から中へ入ってくる騒音を大幅に低下させることができ
る。
【0034】又、シール部材を所定の構成を持つ取付部
と接触部と磁性体部と伸縮部とを有する構造にするの
で、磁性体部の磁気力により、締付金具を設けてそれに
よる特別の押しつけ力を付与することなく、接触部をシ
ールすべき面に確実に接触させ、開閉体の閉鎖状態を維
持できること、その結果従来設けられていた開閉体締付
金具が不要になること、これによって開閉体のワンタッ
チ開閉が可能になり高所遠隔開閉窓に対しても防音シー
ルを適用できること、仮に設ける場合でも締め付け力を
大きくする必要がないこと、従ってシール部材の耐久性
が良いこと、枠部の変形がなく均一シール性が良くなっ
て遮音性が向上すること、等の諸効果を得ることができ
る。
【0035】請求項2の発明においては、前記間隔を段
状に形成するので、遮音効果が向上する。即ち、間隔の
両端を遮断するシール部材を透過して侵入しようとする
騒音の音波が、段状のステップ部分に衝突したり回折し
たり反射するような作用によって音波が減衰し、遮音効
果を良くすることができる。
【0036】請求項3の発明においては、開閉体として
遠隔開閉手段によって遠隔開閉される窓に対して請求項
1又は2の防音構造を適用するので、窓の縁部と枠部と
の間隔の両端をシール部材で二重シールすることによっ
て十分に防音すると共に、窓締付金具によることなく、
シール部材の磁性体部の磁気力によって窓閉鎖時の間隔
遮断状態を維持し、窓の遠隔操作による開閉性を確保す
ることができる。その結果、建物の高所に設けられる換
気窓や排煙窓やこれらを連窓に形成した窓に対して、遠
隔開閉を可能にしつつ従来達成できなかった十分な防音
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した防音構造を窓に使用した例を
示し、(a)は縦断面図で(b)乃至(d)はその左側
部分の拡大図である。
【図2】窓全体を含む防音構造の正面図で、(a)は換
気窓を対象とした上記防音構造を示し、(b)は開閉位
置が上下反対の排煙窓の防音構造を示す。
【図3】上記防音構造のシール部材部分の説明図であ
る。
【図4】上記防音構造の丁番部分の断面図である。
【図5】(a)及び(b)は上記防音構造を適用した換
気窓及び排煙窓の遠隔開閉装置部分の斜視図である。
【図6】本発明を適用した防音構造の他の例を示し、
(a)は縦断面図で(b)は窓開閉状態を示す説明図で
ある。
【図7】(a)及び(b)は扉に適用した本発明の防音
構造の上部縦断面図である。
【図8】(a)及び(b)は上記防音構造の横断面図及
び扉全体を含む正面図である。
【図9】上記防音構造のシール部材部分の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 開口 1a 開口面 2 枠部(開口側端部) 3 窓(開閉体) 4 シール部材 4a 取付部 4b 接触部 4c 磁性ゴム棒(磁性体部) 4d 蛇腹部(付勢部) 5 外側吸音材(吸音材) 6 内側吸音材(吸音材) 9 扉(開閉体) 10 遠隔開閉機構(遠隔開閉手段) 31、91 縁部(開閉体側端部) 41 外側シール(シール部材) 42 内側シール(シール部材) d1 、d2 、d3 間隔 H 開口面に対向する方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E036 AA05 BA01 CA01 CA03 DA02 DA06 DA12 EB02 EB07 EB10 EC05 FA06 FA10 FB02 GA03 HB14 HB23 HC03 HC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築物の開口の開口側端部と、前記開口
    の開口面に対向する方向に前記開口を開閉可能なように
    設けられた開閉体と、閉鎖されたときに前記開閉体の開
    閉体側端部と前記開口側端部との間隔を遮断するように
    設けられたシール部材と、を有する防音構造において、 前記シール部材は前記開口側端部又は前記開閉体側端部
    の何れか一方に取り付けられた取付部と前記開閉部材が
    閉鎖されたときに前記何れか一方に対向する側に接触す
    る接触部と該接触部に隣接した磁性体部と該磁性体部と
    前記取付部との間で前記接触する方向及びその反対の方
    向に伸縮自在な伸縮部とを備え前記間隔の前記対向する
    方向の両端を遮断するように設けられていて、前記シー
    ル部材の間の少なくとも一部分に吸音材を設けたことを
    特徴とする防音構造。
  2. 【請求項2】 前記間隔が段状に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の防音構造。
  3. 【請求項3】 前記開閉体は遠隔開閉手段によって遠隔
    開閉される窓であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の防音構造。
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