JP2002054055A - 電磁波遮断編地 - Google Patents
電磁波遮断編地Info
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- JP2002054055A JP2002054055A JP2000232989A JP2000232989A JP2002054055A JP 2002054055 A JP2002054055 A JP 2002054055A JP 2000232989 A JP2000232989 A JP 2000232989A JP 2000232989 A JP2000232989 A JP 2000232989A JP 2002054055 A JP2002054055 A JP 2002054055A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 肌着としての伸縮性、着用感を維持しつつ、
しかも電磁波シールド性能を満足しながら、導電性繊維
糸条の使用量の低減を実現した電磁波遮断編地を提供す
る。 【解決手段】 天然繊維糸条２などからなる編地におい
て、導電性繊維糸条１を格子状に配置する。導電性繊維
糸条１の給糸間隔が、縦の間隔が１ｍｍより大きく２０
ｍｍ以下であり、横の間隔が１ｍｍより大きく２０ｍｍ
以下である。編地が、よこ編生地、もしくはたて編生地
である。導電性繊維糸条１を格子状に配置する手段が、
ラーベン編、もしくはラッピング天竺編による編成手段
である。
しかも電磁波シールド性能を満足しながら、導電性繊維
糸条の使用量の低減を実現した電磁波遮断編地を提供す
る。 【解決手段】 天然繊維糸条２などからなる編地におい
て、導電性繊維糸条１を格子状に配置する。導電性繊維
糸条１の給糸間隔が、縦の間隔が１ｍｍより大きく２０
ｍｍ以下であり、横の間隔が１ｍｍより大きく２０ｍｍ
以下である。編地が、よこ編生地、もしくはたて編生地
である。導電性繊維糸条１を格子状に配置する手段が、
ラーベン編、もしくはラッピング天竺編による編成手段
である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や電子レ
ンジ、テレビ、パソコンのＣＲＴ等、電磁波を発生する
電子機器から漏洩した電磁波、更には携帯電話や無線機
器などの人体の近傍に置かれたアンテナから輻射される
高周波電磁界を遮断する編地に関し、特に人体に対する
電磁波を防護できる編地、及び肌着に関するものであ
る。更に本発明は、人体に対する電磁波の影響を防護で
きるばかりでなく、体内に埋め込まれた医療機器、例え
ばペースメーカー等に対する誤作動防止にも有効に作用
するものである。
ンジ、テレビ、パソコンのＣＲＴ等、電磁波を発生する
電子機器から漏洩した電磁波、更には携帯電話や無線機
器などの人体の近傍に置かれたアンテナから輻射される
高周波電磁界を遮断する編地に関し、特に人体に対する
電磁波を防護できる編地、及び肌着に関するものであ
る。更に本発明は、人体に対する電磁波の影響を防護で
きるばかりでなく、体内に埋め込まれた医療機器、例え
ばペースメーカー等に対する誤作動防止にも有効に作用
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、電磁波の人体に対する影響が
懸念される中、電磁波を防護できる防護服や衣類などが
各種提案されている。これらに用いられる導電性繊維
は、電磁波シールド性に優れ、かつ金属アレルギーによ
る皮膚障害を起こしにくいという観点から、主に銀など
の貴金属が用いられているが、一般にこれらは非常に高
価なものである。
懸念される中、電磁波を防護できる防護服や衣類などが
各種提案されている。これらに用いられる導電性繊維
は、電磁波シールド性に優れ、かつ金属アレルギーによ
る皮膚障害を起こしにくいという観点から、主に銀など
の貴金属が用いられているが、一般にこれらは非常に高
価なものである。
【０００３】そこで、高い電磁波減衰効率を維持しなが
ら、導電性繊維の使用量を低減させることを目的とし
て、導電性繊維とともに天然繊維や化学繊維を編み込ん
だり、また織り込んだりした生地を用いた衣類が提案さ
れている（特開平１０−７７５０７号公報）。更に、導
電性を有する繊維が、トリコット編みで編目の粗さが
１．５ｍｍ以下のメッシュ状に編まれ、編み目の縦横の
繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維
持されている電磁波遮断ネットを用いた衣類が提案され
ている（特開平１１−２３５３８９号公報）。
ら、導電性繊維の使用量を低減させることを目的とし
て、導電性繊維とともに天然繊維や化学繊維を編み込ん
だり、また織り込んだりした生地を用いた衣類が提案さ
れている（特開平１０−７７５０７号公報）。更に、導
電性を有する繊維が、トリコット編みで編目の粗さが
１．５ｍｍ以下のメッシュ状に編まれ、編み目の縦横の
繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維
持されている電磁波遮断ネットを用いた衣類が提案され
ている（特開平１１−２３５３８９号公報）。
【０００４】また、本出願人も同様の目的で、肌側（裏
側）に天然繊維糸条、表側に導電性繊維糸条と弾性繊維
糸条とが交編されていることに特徴を有する電磁波シー
ルドニット素材を既に提案している（特願平１１−１４
４４４５号）。
側）に天然繊維糸条、表側に導電性繊維糸条と弾性繊維
糸条とが交編されていることに特徴を有する電磁波シー
ルドニット素材を既に提案している（特願平１１−１４
４４４５号）。
【０００５】しかしながら、上記特開平１０−７７５０
７号公報、及び上記特開平１１−２３５３８９号公報に
記載の衣類では、導電性繊維の使用量は減ったものの、
伸縮性に欠けるため、着用による不快感を解消するため
には、ゆったりした大きさの衣類にするか、前身頃ボタ
ン合わせ等の身頃合わせのある形状にする必要があり、
電磁波シールド性能の面で問題があった。また、本出願
人が提案した特願平１１−１４４４４５号の電磁波シー
ルドニット素材では、上記問題を解消したものの、導電
性繊維糸条の使用量の更なる低減が求められていた。
７号公報、及び上記特開平１１−２３５３８９号公報に
記載の衣類では、導電性繊維の使用量は減ったものの、
伸縮性に欠けるため、着用による不快感を解消するため
には、ゆったりした大きさの衣類にするか、前身頃ボタ
ン合わせ等の身頃合わせのある形状にする必要があり、
電磁波シールド性能の面で問題があった。また、本出願
人が提案した特願平１１−１４４４４５号の電磁波シー
ルドニット素材では、上記問題を解消したものの、導電
性繊維糸条の使用量の更なる低減が求められていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、肌着としての伸縮性、着用感を維持しつつ、しかも
電磁波シールド性能を満足しながら、導電性繊維糸条の
使用量の低減を実現した電磁波遮断編地を提供しようと
するものである。
な実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、肌着としての伸縮性、着用感を維持しつつ、しかも
電磁波シールド性能を満足しながら、導電性繊維糸条の
使用量の低減を実現した電磁波遮断編地を提供しようと
するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電磁波遮
断編地は、天然繊維糸条などからなる編地において、導
電性繊維糸条を格子状に配置することに特徴を有する。
また、前記導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が１
ｍｍより大きく２０ｍｍ以下であり、横の間隔が１ｍｍ
より大きく２０ｍｍ以下であることに特徴を有する。ま
た、前記編地が、よこ編生地、もしくはたて編生地であ
ることに特徴を有する。また、前記導電性繊維糸条を格
子状に配置する手段が、ラーベン編、もしくはラッピン
グ天竺編による編成手段であることに特徴を有する。ま
た、前記編地が、天然繊維糸条などで連続した１口〜３
０口の給糸口で周方向に下針１本〜１６本をニットし、
次に下針１本〜４本をニットミスすることを１リピート
として周方向に連続編成することを繰り返し、更に次の
連続した１口〜４口の給糸口で導電性繊維糸条を下針全
針で編成することを繰り返すことにより得られるラーベ
ン編による編成生地であることに特徴を有する。また、
該電磁波遮断編地を、肌着に適用することに特徴を有す
る。
断編地は、天然繊維糸条などからなる編地において、導
電性繊維糸条を格子状に配置することに特徴を有する。
また、前記導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が１
ｍｍより大きく２０ｍｍ以下であり、横の間隔が１ｍｍ
より大きく２０ｍｍ以下であることに特徴を有する。ま
た、前記編地が、よこ編生地、もしくはたて編生地であ
ることに特徴を有する。また、前記導電性繊維糸条を格
子状に配置する手段が、ラーベン編、もしくはラッピン
グ天竺編による編成手段であることに特徴を有する。ま
た、前記編地が、天然繊維糸条などで連続した１口〜３
０口の給糸口で周方向に下針１本〜１６本をニットし、
次に下針１本〜４本をニットミスすることを１リピート
として周方向に連続編成することを繰り返し、更に次の
連続した１口〜４口の給糸口で導電性繊維糸条を下針全
針で編成することを繰り返すことにより得られるラーベ
ン編による編成生地であることに特徴を有する。また、
該電磁波遮断編地を、肌着に適用することに特徴を有す
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】前記構成において、導電性繊維糸
条としては、ポリアセチレン等の導電性樹脂を繊維化し
た糸条、あるいはナイロン、ポリエステル、アクリル、
ポリプロピレン等の合成繊維に、ポリアセチレン等の導
電性樹脂を付与した糸条や金、銀、銅、ニッケル等の金
属成分を真空蒸着、スパッタリング、無電解メッキ等に
より付与した糸条、更にはステンレス、金、銀、銅等の
金属の細線等が挙げられる。また、導電性繊維糸条の繊
度は３０〜２００ｄｔeｘが好ましい。
条としては、ポリアセチレン等の導電性樹脂を繊維化し
た糸条、あるいはナイロン、ポリエステル、アクリル、
ポリプロピレン等の合成繊維に、ポリアセチレン等の導
電性樹脂を付与した糸条や金、銀、銅、ニッケル等の金
属成分を真空蒸着、スパッタリング、無電解メッキ等に
より付与した糸条、更にはステンレス、金、銀、銅等の
金属の細線等が挙げられる。また、導電性繊維糸条の繊
度は３０〜２００ｄｔeｘが好ましい。
【０００９】天然繊維糸条としては、綿、絹、麻等の糸
条、あるいはレーヨン、ポリノジック、キュプラ等の再
生繊維の糸条、アセテート、ジアセテート等の半合成繊
維の糸条、更には肌着としての快適性に問題のないアク
リレート、変性ナイロン等の吸湿性合成繊維の糸条等が
挙げられる。また、天然繊維糸条の太さは２０〜９０番
手、あるいは３０〜２００ｄｔeｘが好ましい。
条、あるいはレーヨン、ポリノジック、キュプラ等の再
生繊維の糸条、アセテート、ジアセテート等の半合成繊
維の糸条、更には肌着としての快適性に問題のないアク
リレート、変性ナイロン等の吸湿性合成繊維の糸条等が
挙げられる。また、天然繊維糸条の太さは２０〜９０番
手、あるいは３０〜２００ｄｔeｘが好ましい。
【００１０】本発明の電磁波遮断編地の一実施例を図示
すると図１のようになる。図１において１は導電性繊維
糸条、２は天然繊維糸条にて構成されている。なお、本
発明に係る編地は、上記編地に限定されるものではな
く、ラーベン柄やラッピング天竺以外に、格子柄に編成
されるものであれば、その編組織等は特にどのような編
組織でも構わない。
すると図１のようになる。図１において１は導電性繊維
糸条、２は天然繊維糸条にて構成されている。なお、本
発明に係る編地は、上記編地に限定されるものではな
く、ラーベン柄やラッピング天竺以外に、格子柄に編成
されるものであれば、その編組織等は特にどのような編
組織でも構わない。
【００１１】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する。
なお、各実施例は本発明を限定するものではない。
なお、各実施例は本発明を限定するものではない。
【００１２】（実施例１）導電性繊維糸条として、繊度
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て２０番手及び３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機
にて表１の編組織仕様、即ち４口の給糸口で周方向に下
針３本をニットし、次に下針１本をニットミスすること
を１リピートとして周方向に連続編成することを繰り返
し、更に次の連続した２口の給糸口で導電性繊維糸条を
下針全針で編成することを繰り返し、図１の正面図、及
び図２の編み方図に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条
の給糸間隔：縦の間隔が約３ｍｍ、横の間隔が約３ｍ
ｍ、１格子柄を形成するために導電性繊維糸条を２本用
いた）を構成し、本発明の電磁波遮断編地を得た。
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て２０番手及び３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機
にて表１の編組織仕様、即ち４口の給糸口で周方向に下
針３本をニットし、次に下針１本をニットミスすること
を１リピートとして周方向に連続編成することを繰り返
し、更に次の連続した２口の給糸口で導電性繊維糸条を
下針全針で編成することを繰り返し、図１の正面図、及
び図２の編み方図に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条
の給糸間隔：縦の間隔が約３ｍｍ、横の間隔が約３ｍ
ｍ、１格子柄を形成するために導電性繊維糸条を２本用
いた）を構成し、本発明の電磁波遮断編地を得た。
【００１３】
【表１】
【００１４】更に、常法により裁断、縫製して肌着を作
製した。上記得られた肌着の電磁波遮断性能と導電性繊
維糸条の使用量についての関係を図３示す。なお、電磁
波遮断性能については、ＫＥＣ（関西電子工業振興セン
ター）法に準じて測定した８００ＭＨｚにおける電界遮
断率を基にし、対照区に対する相対値で表した。また、
導電性繊維糸条の使用量についても対照区に対する相対
値で表した。対照区としては、本出願人が同様の目的で
既に提案している、導電性繊維糸条として、繊度１００
ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ社製、
商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、また弾性繊維糸条とし
て、２０ｄｔeｘのポリウレタン糸を芯糸としこれに３
０ｄｔeｘのナイロン糸をカバリングしたシングルカバ
リングヤーンを、更に天然繊維糸条として６０番手の綿
糸をそれぞれ用い、銀メッキナイロン糸：シングルカバ
リングヤーンの比率を１：１（シングルカバリングヤー
ンの割合１／２）で交編したものとした（特願平１１−
１４４４４５号）。
製した。上記得られた肌着の電磁波遮断性能と導電性繊
維糸条の使用量についての関係を図３示す。なお、電磁
波遮断性能については、ＫＥＣ（関西電子工業振興セン
ター）法に準じて測定した８００ＭＨｚにおける電界遮
断率を基にし、対照区に対する相対値で表した。また、
導電性繊維糸条の使用量についても対照区に対する相対
値で表した。対照区としては、本出願人が同様の目的で
既に提案している、導電性繊維糸条として、繊度１００
ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ社製、
商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、また弾性繊維糸条とし
て、２０ｄｔeｘのポリウレタン糸を芯糸としこれに３
０ｄｔeｘのナイロン糸をカバリングしたシングルカバ
リングヤーンを、更に天然繊維糸条として６０番手の綿
糸をそれぞれ用い、銀メッキナイロン糸：シングルカバ
リングヤーンの比率を１：１（シングルカバリングヤー
ンの割合１／２）で交編したものとした（特願平１１−
１４４４４５号）。
【００１５】（実施例２）導電性繊維糸条として、繊度
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表２の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約２ｍｍ、横の間隔が約２ｍｍ、１格子
柄を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）を
構成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製した。
結果を実施例１と同様図３に示す。
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表２の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約２ｍｍ、横の間隔が約２ｍｍ、１格子
柄を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）を
構成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製した。
結果を実施例１と同様図３に示す。
【００１６】
【表２】
【００１７】（実施例３）導電性繊維糸条として、繊度
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表３の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約４ｍｍ、横の間隔が約５ｍｍ、１格子
を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）を構
成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製した。結
果を実施例１と同様図３に示す。
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表３の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約４ｍｍ、横の間隔が約５ｍｍ、１格子
を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）を構
成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製した。結
果を実施例１と同様図３に示す。
【００１８】
【表３】
【００１９】（比較例１）導電性繊維糸条として、繊度
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表４の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約１２ｍｍ、横の間隔が約２０ｍｍ、１
格子を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）
を構成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製し
た。結果を実施例１と同様図３に示す。
１００ｄｔeｘの銀メッキナイロン糸（ＳＡＵＱＵＩＴ
社製、商品名Ｘ−ＳＴＡＴＩＣ）を、天然繊維糸条とし
て３０番手の綿糸を用い、シンカー丸編機にて表４の編
組織仕様に記載のラーベン柄（導電性繊維糸条の給糸間
隔：縦の間隔が約１２ｍｍ、横の間隔が約２０ｍｍ、１
格子を形成するために導電性繊維糸条を１本用いた。）
を構成した以外は全て実施例１と同様に肌着を作製し
た。結果を実施例１と同様図３に示す。
【００２０】
【表４】
【００２１】上記の結果から明らかなように、対照区
（銀メッキナイロン糸：シングルカバリングヤーンの比
率を１：１で交編したもの）に対し、実施例１（導電性
繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が約３ｍｍ、横の間隔
が約３ｍｍの格子柄を構成したもので、１格子柄を形成
するために導電性繊維糸条を２本用いたもの）では、電
磁波遮断性能は同等でありながら導電性繊維糸条の使用
量を約５０％削減することができる。また、実施例２
（導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が約２ｍｍ、
横の間隔が約２ｍｍの格子柄を構成したもので、１格子
柄を形成するために導電性繊維糸条を１本用いたもの）
では、電磁波遮断性能は約１５％低下するものの、ま
た、実施例３（導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔
が約４ｍｍ、横の間隔が約５ｍｍの格子柄を構成したも
ので、１格子柄を形成するために導電性繊維糸条を１本
用いたもの）では、電磁波遮断性能は約３５％低下する
ものの、適度な電磁波遮断性能を必要とする場合におい
ては問題となるものではなく、導電性繊維糸条の使用量
については各々約５７％、約８０％と削減することがで
きる。
（銀メッキナイロン糸：シングルカバリングヤーンの比
率を１：１で交編したもの）に対し、実施例１（導電性
繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が約３ｍｍ、横の間隔
が約３ｍｍの格子柄を構成したもので、１格子柄を形成
するために導電性繊維糸条を２本用いたもの）では、電
磁波遮断性能は同等でありながら導電性繊維糸条の使用
量を約５０％削減することができる。また、実施例２
（導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔が約２ｍｍ、
横の間隔が約２ｍｍの格子柄を構成したもので、１格子
柄を形成するために導電性繊維糸条を１本用いたもの）
では、電磁波遮断性能は約１５％低下するものの、ま
た、実施例３（導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の間隔
が約４ｍｍ、横の間隔が約５ｍｍの格子柄を構成したも
ので、１格子柄を形成するために導電性繊維糸条を１本
用いたもの）では、電磁波遮断性能は約３５％低下する
ものの、適度な電磁波遮断性能を必要とする場合におい
ては問題となるものではなく、導電性繊維糸条の使用量
については各々約５７％、約８０％と削減することがで
きる。
【００２２】また、比較例１（導電性繊維糸条の給糸間
隔が、縦の間隔が約１２ｍｍ、横の間隔が約２０ｍｍの
格子柄を構成したもので、１格子柄を形成するために導
電性繊維糸条を１本用いたもの）については、導電性繊
維糸条の使用量は大幅に削減できるものの、ほとんど電
磁波遮断性能を有しない。
隔が、縦の間隔が約１２ｍｍ、横の間隔が約２０ｍｍの
格子柄を構成したもので、１格子柄を形成するために導
電性繊維糸条を１本用いたもの）については、導電性繊
維糸条の使用量は大幅に削減できるものの、ほとんど電
磁波遮断性能を有しない。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
肌着としての伸縮性、着用感を維持しつつ、しかも電磁
波シールド性能を満足しながら、導電性繊維糸条の使用
量の大幅な削減を実現した電磁波遮断編地、更には肌着
を得ることができる。つまり本発明により、より少ない
導電性繊維の構成で、導電性繊維が編地全面をカバーす
る編地に近い性能を引き出すことが出来た。なお、本発
明は、人体に対する電磁波の影響を防護できるばかりで
なく、人体に植え込まれた医療機器、例えばペースメー
カー等に対する誤作動防止にも有効に作用するものであ
る。
肌着としての伸縮性、着用感を維持しつつ、しかも電磁
波シールド性能を満足しながら、導電性繊維糸条の使用
量の大幅な削減を実現した電磁波遮断編地、更には肌着
を得ることができる。つまり本発明により、より少ない
導電性繊維の構成で、導電性繊維が編地全面をカバーす
る編地に近い性能を引き出すことが出来た。なお、本発
明は、人体に対する電磁波の影響を防護できるばかりで
なく、人体に植え込まれた医療機器、例えばペースメー
カー等に対する誤作動防止にも有効に作用するものであ
る。
【図１】本発明の電磁波遮断編地の一実施例を示す正面
図である。
図である。
【図２】本発明の電磁波遮断編地編み方図の一実施例を
示す図である。
示す図である。
【図３】電磁波遮断性能と導電性繊維糸条の使用量につ
いての相対関係を示したグラフである。
いての相対関係を示したグラフである。
１ 導電性繊維糸条 ２ 天然繊維糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 是木 義則 京都府宮津市惣262番地 グンゼ株式会社 アパレル事業本部内 (72)発明者 山崎 文之 京都府宮津市惣262番地 グンゼ株式会社 アパレル事業本部内 (72)発明者 山崎 貴広 京都府宮津市惣262番地 グンゼ株式会社 アパレル事業本部内 Ｆターム(参考） 4L002 AC03 BA01 BB02 BB03 CA01 FA03 FA06 5E321 BB23 BB41 BB44 GG05
Claims (6)
- 【請求項１】 天然繊維糸条などからなる編地におい
て、導電性繊維糸条を格子状に配置することを特徴とす
る電磁波遮断編地。 - 【請求項２】 前記導電性繊維糸条の給糸間隔が、縦の
間隔が１ｍｍより大きく２０ｍｍ以下であり、横の間隔
が１ｍｍより大きく２０ｍｍ以下であることを特徴とす
る請求項１に記載の電磁波遮断編地。 - 【請求項３】 前記編地が、よこ編生地、もしくはたて
編生地であることを特徴とする請求項１、又は請求項２
に記載の電磁波遮断編地。 - 【請求項４】 前記導電性繊維糸条を格子状に配置する
手段が、ラーベン編、もしくはラッピング天竺編による
編成手段であることを特徴とする請求項１〜請求項３の
いずれかに記載の電磁波遮断編地。 - 【請求項５】 前記編地が、天然繊維糸条などで連続し
た１口〜３０口の給糸口で周方向に下針１本〜１６本を
ニットし、次に下針１本〜４本をニットミスすることを
１リピートとして周方向に連続編成することを繰り返
し、更に次の連続した１口〜４口の給糸口で導電性繊維
糸条を下針全針で編成することを繰り返すことにより得
られるラーベン編による編成生地であることを特徴とす
る請求項１〜請求項４のいずれかに記載の電磁波遮断編
地。 - 【請求項６】 該電磁波遮断編地を、肌着に適用するこ
とを特徴とする請求項１〜請求項５のいずれかに記載の
電磁波遮断編地。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000232989A JP2002054055A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 電磁波遮断編地 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000232989A JP2002054055A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 電磁波遮断編地 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002054055A true JP2002054055A (ja) | 2002-02-19 |
Family
ID=18725583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000232989A Pending JP2002054055A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 電磁波遮断編地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002054055A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8188452B2 (en) | 2008-12-31 | 2012-05-29 | Slinkard Michael D | Methods and apparel for attenuating electromagnetic fields emanating from a hunter |
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| US8203129B2 (en) | 2009-08-28 | 2012-06-19 | Slinkard Michael D | Methods and apparel for attenuating electromagnetic fields emanating from a person in or on a body of water |
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- 2000-08-01 JP JP2000232989A patent/JP2002054055A/ja active Pending
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