JP2002053559A - 紫外線フィルタ物質の製造方法 - Google Patents

紫外線フィルタ物質の製造方法

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JP2002053559A
JP2002053559A JP2001186026A JP2001186026A JP2002053559A JP 2002053559 A JP2002053559 A JP 2002053559A JP 2001186026 A JP2001186026 A JP 2001186026A JP 2001186026 A JP2001186026 A JP 2001186026A JP 2002053559 A JP2002053559 A JP 2002053559A
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arylbenzimidazole
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compound
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JP2001186026A
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Ulrich Heywang
へイヴァング ウルリヒ
Michael Schwarz
シュワルツ ミハエル
Frank Pflucker
プフリュカー フランク
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Merck Patent GmbH
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    • A61Q17/04Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線フィルタとして有用な、特定の2−ア
リールベンズイミダゾールスルホン酸を1段階で製造す
る方法を提供する。 【解決手段】 o−フェニレンジアミンとアリールカル
ボン酸又はアリールカルボン酸誘導体とを濃硫酸中に溶
解させたオレウムの存在下に反応させて式I 【化1】 (式中,Arは置換又は非置換フェニル基又はナフチル
基、Rは C1-8 のアルキル又はアルコキシの基、nは
1、2、3又は4、mは1、2又は3、oは0、1又は
2である)の2−アリールベンズイミダゾールスルホン
酸を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2−アリールベンズ
イミダゾールスルホン酸の製造方法、この化合物の紫外
線フィルタとしての使用、及び本発明の方法により製造
された化合物を含む化粧用調剤に関する。
【0002】
【従来の技術】どのような程度であれ、皮膚の日焼けは
今日の社会において魅力的として、また元気さや軽快さ
を示すものとして考えられている。皮膚に対する太陽光
線のこの望ましい効果とともに、日焼け炎症や皮膚の過
早の老化、及び皺の発生進展のような望ましくない多く
の2次的作用が現れる。その間、多数のパフォーマンス
紫外線フィルタが開発さたが、これらはクリーム、ロー
ション又はゲルの形で皮膚に適用したときに、比較的強
い太陽光線照射の場合でも日焼け炎症が進展するのを効
果的に遅延させることができる。薬用調剤や化粧用調剤
の中に存在するこのような紫外線フィルタは皮膚表面上
に膜や層を形成してその調剤の中に存在する他の作用物
質とともに皮膚の深層部にまで浸透しない。公知の紫外
線フィルタや太陽光線防護剤は、このように太陽光線の
或る部分を吸収することによってのみ作用するもので、
このことはこの光線が皮膚の深層部にまで浸透できない
ことを意味する。公知のように、太陽光線の最も危険な
部分は400nmより短い波長を有する紫外線により構
成される。地球表面に到達する紫外線の波長の下限はオ
ゾン層の中での吸収により約280nmまでに制限され
る。今日化粧品の中に通常的に存在する太陽光線防護フ
ィルタは、280nmから400nmまでの波長範囲の
光線を吸収する。この範囲は280nmと320nmと
の間の波長を有し、日光紅班の形成に決定的な役割を演
ずるUV−B光線、及び320nmと400nmとの間
の波長を有し、皮膚の日焼けをもたらすばかりでなく皮
膚を老化させて紅班形成反応を起こさせ、又は或る特定
の人々においてはこの反応を悪化させる場合があり、或
いは光毒性又は光アレルギー性の、そして刺激性の反応
さえも起こさせるUV−A光線をも含む。
【0003】ケア化粧品の目的は、可能な限り若々しい
皮膚の印象を得ることにある。原理的には、この目的を
達成するための種々の方法が存在する。例えば、不規則
な色素沈着や皺の進展のような、存在する皮膚の損傷は
被覆粉末或いはクリームによって平滑化させることがで
きる。もう一つの方法は、皮膚を永久的な損傷、また従
って皮膚の老化に導く環境上の影響に対して保護するこ
とである。従ってこの考え方は老化過程に防護的な態様
で介入し、そしてそのようにして老化過程を遅延させよ
うとするものである。これの1つの例は、既に述べた各
種の紫外線フィルタであるが、それらは或る範囲の波長
の光線を吸収する結果として皮膚の損傷を防止し、又は
少なくとも低減させる。それらの吸収最大の位置に依存
して化粧用及び皮膚用の調剤のための紫外線吸収剤はU
V−A吸収剤とUV−B吸収剤とに分けられ、UV−A
吸収剤は通常、UV−B領域においても吸収し、従って
広帯域吸収剤又は広帯域フィルタとも別称されている。
【0004】その調剤にとって決定的に重要なのはその
フィルタ物質の油性及び水性の各相の中への溶解度であ
る。なんとなれば、特に高い防護率を達成するためには
その調剤の全ての相中にフィルタ物質を取り込むことが
必要だからである。油溶性のUV−Bフィルタはメトキ
シ桂皮酸イソオクチル、メトキシ桂皮酸イソアミル及び
メチルベンジリデンカンファを含む。水溶性紫外線フィ
ルタの例は、特に、2−フェニルベンズイミダゾール−
5−スルホン酸の塩類であり、これらを紫外線フィルタ
として使用することは既にドイツ帝国特許第67610
3号に記述されている。
【0005】アリールベンズイミダゾールスルホン酸を
製造するための種々の方法が知られている。2−置換さ
れたベンズイミダゾール類の製造についての概要が、例
えばChemical Reviews 第74巻、N
o.3(1974)279頁以下にあげられており、例
えば V.G.Sayapin 等:KhGC(異節環
化合物の化学),(1970)630−632によれ
ば、その製造は2段階反応により行なわれ、その際1,
2−フェニレンジアミンと、ベンズアルデヒドの重亜硫
酸塩付加物とから、又はフェニレンジアミンと安息香酸
とから出発してポリ燐酸の存在下に2−フェニルベンズ
イミダゾールを製造し、この2−フェニルベンズイミダ
ゾールを次にクロルスルホン酸と反応させる。
【0006】
【化4】
【0007】しかしながらこの方法は下記のような大き
な欠点を有する: ・これは2段階法であり、従って複雑で高コストであ
る。 ・フェニルベンズイミダゾールの第1の製造過程におい
て、亜硫酸水素ナトリウムを大過剰で用いる必要があ
り、従ってその操作の間に大量の亜硫酸ガスが発生し、
1−ベンジル−2−フェニルベンズイミダゾールが副生
物として形成されるが、このものは分離するのが困難で
あり、また元素状硫黄が副生物としてコロイド状に微細
に分割された形で形成されるが、これが最終製品の中に
入り込むことがある。 ・安息香酸からのフェニルベンズイミダゾールの製造の
第2の過程において、燐酸が廃水中に排出されるが、こ
れは湖沼や河川の水の富栄養化のために望ましくない。
【0008】国際特許出願WO 93/15061に、
o−フェニレンジアミンのアリールカルボン酸類との、
溶媒としての96%濃度硫酸の中での反応によって、モ
ノスルホン化された生成物が直接に1段階プロセスで得
られる方法が記述されている。
【0009】1段階プロセスでビスベンズイミダゾロイ
ルスルホン酸を製造するためにクロルスルホン酸を用い
ることがヨーロッパ特許出願EP−A−669323に
記述されている。ここではベンズイミダゾール単位の2
重スルホン化がクロルスルホン酸により達成されてい
る。しかしながらクロルスルホン酸の使用には下記のよ
うな種々の問題がある: ・反応の間にガス状のHClが発生し、そのために圧力
の制御が必要となる。 ・侵食性ガス(HCl)の捕集及び処理が必要である。 ・塩化物含有硫酸が形成されるために極めて耐食性の装
置が必要である。 ・クロルスルホン酸の使用により形成される塩化物含有
硫酸を再循環することは困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、アリールベン
ズイミダゾールスルホン酸、特に少なくともジスルホン
化されたアリールベンズイミダゾールスルホン酸を製造
するために、前述した諸問題を生じないような別の方法
が要望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のア
リールベンズイミダゾールスルホン酸の製造が、クロル
スルホン酸の代わりにオレウムを用いても可能であり、
そして前述の諸問題が避けられることを見出した。
【0012】本発明はまず第1に、式I
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Ar が置換されているか又は置
換されていないフェニル又はナフチル基であり、R
が C1-8 のアルキル基又は C1-8 のアルコキシ基あり、
n が1、2、3又は4であり、m が1、2又は
3であり、そしてo が0、1又は2である)の2−
アリールベンズイミダゾールスルホン酸を製造する方法
を提供するが、この方法は、式II
【0015】
【化6】
【0016】のo−フェニレンジアミンを、オレウムの
存在下に、式III
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
がいずれも互いに独立に、H 、C1-8 のアルキル、 C
1-8 のアルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、F 、Cl、B
r、I 、COOH、 COOR、COCl、COBr 又は CN 基の群か
らの基であり、そしてX が -COOH、-COOR、-COCl
、-COBr 及び -CN 基から選ばれ、その際R1 とR2 、
又はR2 とR3 は一緒になって融合し、場合により置換
されたフェニレン単位であってもよく、そしてRは C
1-20 のアルキル基である)の化合物と反応させること
を特徴とする。
【0019】ここで、硫酸を活性化させるためにオレウ
ム(3酸化硫黄)を使用することはクロルスルホン酸を
用いるのと比べて下記のような種々の利点を有する: ・反応の間にガス状のHClが生ずることはなく、この
ことは圧力の制御が不必要であることを意味する。 ・従って、侵食性のガス(HCl)の捕集及び処理は不
必要である。 ・クロルスルホン酸を用いた場合に形成される塩化物含
有硫酸のためには極めて耐食性の装置が必要であるけれ
ども、オレウムを用いる方法はあまり複雑でない装置の
中で実施することができる。 ・オレウムの加水分解の後に硫酸が生成し、これは再循
環できるが、一方、クロルスルホン酸の使用によっても
たらされる塩化物含有硫酸は再循環するのは困難であ
る。
【0020】
【発明の実施の態様】本発明の目的には、2−アリール
ベンズイミダゾールスルホン酸は、ここでは原理的にこ
れらの酸の塩をも意味すると理解されるが、この塩は好
ましくは対応するスルホン酸のアルカリ金属塩、特にナ
トリウム又はカリウム塩、或いはアンモニウム塩、中で
もトリエタノールアンモニウム塩である。これらの塩の
スルホン酸からの調製は、通常、それらスルホン酸を水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムの溶液又はアミンのよ
うな塩基と反応させることにより行なわれるが、これは
当業者にはなんら困難がなく、そして本発明による方法
の1構成要素をなすことができる。
【0021】ここで、本発明によれば、ベンズイミダゾ
ール環の上で2重に、又は3重に、好ましくは2重にス
ルホン化されているアリールベンズイミダゾールスルホ
ン酸を製造するのが好ましい。すなわち、本発明による
好ましい方法においては、式Iにおいてmが2の化合物
が調製される。本発明によれば、例えば2−フェニルベ
ンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸〔式Ia:こ
こでは、通常種々のベンズイミダゾールスルホン酸の場
合に存在するベタイン形が示されている〕、1,4−ビ
ス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン−4,4’,
6,6’−テトラスルホン酸〔式Ib:2,2’−
(1,4−フェニレン)ビス−1H−ベンズイミダゾー
ル−4,6−ジスルホン酸に相当する〕又は1,3,5
−トリス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン−4,
4’,4”,6,6’,6”−ヘキサスルホン酸〔式I
c:2,2’,2”−(1,3,5−フェニレン)ビス
−1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸に
相当する〕を製造する方法が特に好ましい。しかしなが
ら、本発明による方法を用いれば、反応条件を適当に選
ぶことによって2,2’−(1,4−フェニレン)ビス
−1H−ベンズイミダゾール−5−スルホン酸〔式I
d:1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼ
ン−5,5−ジスルホン酸に相当する〕を製造すること
も可能である。
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】
【化11】
【0026】ここでスルホン化は反応条件により制御す
ることができる。特に、各ベンズイミダゾール環の上の
2重スルホン化を達成するためにはオレウムを2重スル
ホン化が可能な量及び濃度で使用することが必要であ
る。カルボン酸を用いてo−フェニレンジアミンから閉
環させてベンズイミダゾールを形成させるためには1モ
ルのo−フェニレンジアミン当り2モルの3酸化硫黄が
消費される。各スルホン化にたいして1個の3酸化硫黄
が順次消費され、このことはジスルホン化のためには少
なくとも4モルの3酸化硫黄がo−フェニレンジアミン
1モル当り存在していなければならないことを意味す
る。従って多量のオレウムを使用する必要がある。
【0027】この反応は通常、20℃と200℃との間
の温度、好ましくは160℃ないし190℃の温度にお
いて実施される。この反応温度は通常、2ないし8時間
維持されるが、2時間よりも短い反応時間ではモノスル
ホン化された生成物がなお観測され、このものはその好
ましいジスルホン化された生成物から除去するのが困難
である。
【0028】特に本発明によれば、式IIIの化合物に
おいて基Xは -COOH であるか、又は -COORにおいて
Rが C1-20 のアルキル基、好ましくは C1-8 のアルキ
ル基、そして特に好ましくはメチル基又はエチル基であ
り、そしてこの化合物は、安息香酸、サリチル酸、フタ
ル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,2,3−ベン
ゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,
4,5−ベンゼンテトラカルボン酸、1−ナフタレンカ
ルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸及び3−ナフタレ
ンカルボン酸よりなる群から選ばれるのが好ましい。本
発明による方法において、式IIIの化合物として安息
香酸、テレフタル酸、フタル酸又は1,3,5−ベンゼ
ントリカルボン酸を使用するのが特に非常に好ましい。
【0029】本発明による方法の実施はそれ自身簡単で
あって当業者にいかなる種類の困難をももたらさない。
反応を実施するための好ましい態様の1つを以下にあげ
るが、これは1例としてあげるだけであって本発明を実
施するための可能な種々の変法を制限するものではな
い。
【0030】硫酸は好ましくは50ないし100%濃度
の溶液の形で、特に約96%濃度の濃厚溶液として導入
され、そしてo−フェニレンジアミン又はその誘導体が
導入される。次にオレウム(例えば硫酸中の3酸化硫黄
の65%濃度溶液)による活性化を行なうが、その際温
度は好ましくは150℃以下に維持される。ここで3酸
化硫黄の量は、その反応の間に遊離される全ての水が捕
集されるように選ばれる。すなわち、ベンズイミダゾー
ルジスルホン酸を調製するために、1モルのo−フェニ
レンジアミン当り少なくとも4モルの3酸化硫黄が用い
られる。
【0031】第2反応剤(アリールカルボン酸又はアリ
ールカルボン酸誘導体)の添加は、その反応混合物の温
度がその添加によって更に上昇することがあるので、好
ましくは安全のために100℃より低い温度に冷却した
後にはじめて行なわれる。このアリールカルボン酸は好
ましくはそのフェニレンジアミンに対して、その目的と
する分子の中のベンズイミダゾール単位に対するアリー
ル単位のモル比で用いられる。すなわち、モノベンズイ
ミダゾールベンゼン誘導体を調製するためにはアリール
モノカルボン酸又はアリールモノカルボン酸誘導体は、
o−フェニレンジアミンと1:1のモル比で、ビスベン
ズイミダゾールベンゼン誘導体を製造するためにはアリ
ールジカルボン酸又はアリールジカルボン酸誘導体は、
o−フェニレンジアミンと1:2のモル比で、そして、
例えばトリスベンズイミダゾールベンゼン誘導体を製造
するためにはアリールトリカルボン酸又はアリールトリ
カルボン酸誘導体は、o−フェニレンジアミンと1:3
のモル比で用いられる。
【0032】次いで、この反応混合物をゆっくりと15
0ないし250℃の温度、好ましくは160ないし20
0℃の温度に加熱し、場合により攪拌下に、この温度に
おいて2ないし8時間維持する。次にその反応混合物を
好ましくは10℃より低い温度に冷却し、加水分解のた
めに水を加える。
【0033】この混合物を短時間、好ましくは20分間
ないし2時間にわたり攪拌した後に、固型物を分離し、
好ましくは温水で洗浄し、そして乾燥させる。
【0034】この乾燥させた粗生成物を精製するために
は、このものを好ましくは水酸化ナトリウム溶液中に溶
解し、そして得られた溶液を好ましくは活性炭を用いて
精製する。その最終生成物は酸、好ましくは鉱酸、例え
ば硫酸を用いてその無色の溶液から析出させる。
【0035】本発明による2−アリールベンズイミダゾ
ールスルホン酸類は、紫外線領域における吸収最大のた
めに紫外線フィルタ物質として適している。ここで、本
発明により製造された2−フェニルベンズイミダゾール
スルホン酸類はUV−B領域において吸収するが、本発
明により製造されたビス−及びトリス−ベンズイミダゾ
ール化合物はUV−A領域及びUV−B領域の両方にお
いて吸収する広帯域フィルタであることが見出された。
【0036】従って、本発明はさらに、本発明の2−ア
リールベンズイミダゾールスルホン酸の紫外線フィルタ
としての使用にも関する。このような使用形態のため
に、本発明の方法により製造された物質は種々の化粧用
調剤において用いるのに大いに適している。すなわち、
本発明は更に、本発明により製造された少なくとも1つ
の化合物を含む、紫外線防護特性を有する化粧用調剤に
も関する。
【0037】これらの調剤の紫外線に対する防護作用
は、その調剤が本発明による紫外線フィルタに加えて更
に1以上の他の紫外線フィルタを含む場合に、改善され
得る。
【0038】原理的には、全ての紫外線フィルタはこの
ような組み合わせのために適している。生理学的安全性
が既に示されているような紫外線フィルタが特に好まし
い。UV−Aフィルタ及びUV−Bフィルタの両方につ
いて、専門文献から公知の、多くの提案され、又は試験
された物質が存在する。これらの例は下記のとうりであ
る: ・ベンジリデンカンファー誘導体、例えば3−(4’−
メチルベンジリデン)−dl−カンファー〔例えば E
usolex(登録商標)6300〕、3−ベンジリデ
ンカンファー〔例えば Mexoryl(登録商標)S
D〕、N−[(2及び4)−{(2−オキソボルン−3
−イリデン)メチル}ベンジル]アクリルアミド〔例え
ば Mexoryl(登録商標)SW〕、N,N,N−
トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメ
チル)アニリニウムメチルサルフェート〔例えば Me
xoryl(登録商標)SK〕又はα−(2−オキソボ
ルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸〔例え
ば Mexoryl(登録商標)SL〕。 ・ベンゾイルメタン類又はジベンゾイルメタン類、例え
ば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−
メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン〔例えば
Eusolex(登録商標)9020〕又は4−イソ
プロピルジベンゾイルメタン。 ・ベンゾフェノン類、例えば2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン〔例えば Eusolex(登録商
標)4360〕又は2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン−5−スルホン酸及びそのナトリウム塩〔例
えば Uvinul(登録商標)MS−40〕。 ・メトキシ桂皮酸エステル類、例えばメトキシ桂皮酸オ
クチル〔例えば Eusolex(登録商標)229
2〕、例えば各異性体の混合物としての4−メトキシ桂
皮酸イソペンチル〔例えば Neo Heliopan
(登録商標)E1000〕。 ・サリチル酸誘導体、例えばサリチル酸2−エチルヘキ
シル〔例えば Eusolex(登録商標)OS〕、サ
リチル酸4−イソプロピルベンジル〔例えばMegas
ol(登録商標)〕又はサリチル酸3,3,5−トリメ
チルシクヘキシル〔例えば Eusolex(登録商
標)HMS〕。 ・4−アミノ安息香酸及びそれらの誘導体、例えば4−
アミノ安息香酸、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−
エチルヘキシル〔例えば Eusolex(登録商標)
6007〕、エトキシル化された4−アミノ安息香酸エ
チル〔例えばUvinul(登録商標)P25〕。 ・ベンズイミダゾール誘導体、例えば2−フェニルベン
ズイミダゾール−5−スルホン酸、及びそのカリウム、
ナトリウム、リチウム、アンモニウム及びトリエタノー
ルアミン塩〔例えば Eusolex(登録商標)23
2〕、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−
ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、モノナト
リウム塩)〔CAS No.180 898−37−
7〕 及び2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1
H−ベンズイミダゾール−5 −スルホン酸)及びその
カリウム、ナトリウム及びトリエタノールアミン塩 。 ・他の種々の物質、例えば2−シアノ−3,3−ジフェ
ニルアクリル酸2−エチルヘキシル〔例えば Euso
lex(登録商標)OCR〕、3,3−(1,4−フェ
ニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキ
ソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イルメタンスル
ホン酸及びその塩類〔例えば Mexoryl(登録商
標)SX〕、2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ
−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5
−トリアジン〔例えばUvinul(登録商標)T 1
50〕、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
−4−メチル−6−[2−メチル−3−{1,3,3,
3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジ
シロキサニル}プロピル]フェノール〔例えば Sil
atriazole(登録商標)〕、4,4’−[{6
−[4−{(1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニ
ル}フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,
4−ジイル}ジアミノ]ビス(安息香酸−2−エチルヘ
キシルエステル)〔例えば Uvasorb(登録商
標)HEB〕、α−(トリメチルシリル)−ω−{(ト
リメチルシリル)オキシ}ポリ{オキシ(ジメチル)
[及び約6%のメチル[2−[p−{2,2−ビス(エ
トキシカルボニル)ビニル}フェノキシ]−1−メチレ
ンエチル]及び約1.5%のメチル[3−[p−{2,
2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル}フェノキシ]
プロペニル]及び0.1ないし0.4%の(メチル水
素)シリレン]](n≒60)〔CAS No. 20
7 574−74−1〕、2,2’−メチレンビス{6
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール}
〔CAS No. 103 597−65−1〕、及び
2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−
2−ヒドロキシ}フェニル]−6−(4−メトキシフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン〔CAS No.10
3 597−45−、187 393−00−6〕。
【0039】上記の各化合物は単なる例と認めるべきで
ある。もちろん、他の紫外線フィルタを使用することも
可能である。これらの有機紫外線フィルタは本発明によ
り製造される2−アリールベンズイミダゾールスルホン
酸と同様に、個別の物質について通常、化粧用調剤中に
0.5ないし20重量%、好ましくは1ないし15重量
%、そして特に好ましくは2ないし8重量%の量で用い
られる。それら化粧用調剤は通常、全体として40重量
%まで、好ましくは5ないし25重量%のそのような有
機紫外線フィルタを含む。
【0040】可能な無機紫外線フィルタは、被覆された
2酸化チタン〔例えば Eusolex(登録商標)T
−2000、Eusolex(登録商標)T−AQU
A〕のような2酸化チタン、酸化亜鉛〔例えば Sac
htotec(登録商標)〕、酸化鉄及び酸化セリウム
よりなる群からのものである。これらの無機紫外線フィ
ルタは通常、化粧用調剤の中に0.5 ないし20重量
%、好ましくは2ないし10重量%の量で用いられる。
【0041】種々異なった無機又は有機の紫外線フィル
タが用いられる場合に、これらは相互に実際上いかなる
比率ででも使用することができる。個別の物質の相互の
比率は通常1:10ないし10:1の範囲、好ましくは
1:5ないし5:1の範囲、そして特に好ましくは1:
2ないし2:1の範囲である。UV−Bフィルタに加え
てUV−Aフィルタを使用する場合には、殆どの適用対
象に対して、UV−Bフィルタの割合が主要部を占め、
そしてUV−Aフィルタ/UV−Bフィルタの比で1/
1ないし1/3の範囲内であるのが有利であり、また従
って本発明にとって好ましい。
【0042】本発明の2−アリールベンズイミダゾール
スルホン酸と同様に、各種化粧用調剤のための紫外線防
護特性を有する好ましい化合物は3−(4’−メチルベ
ンジリデン)−dl−カンファー、1−(4−tert
−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プ
ロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイ
ルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−
トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安
息香酸−2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジ
フェニルアクリル酸−2−エチルヘキシル及び被覆され
た2酸化チタンである。
【0043】酸化的ストレス、又はフリーラジカルの影
響に対する防護作用は、その調剤が1以上の抗酸化剤を
含むならば更に改善することができる。
【0044】専門文献より公知の、使用可能な多くの提
案され、又は試験された物質が存在するが、それらは例
えば、アミノ酸類(例えばグリシン、ヒスチジン、チロ
シン及びトリプトファン)及びそれらの誘導体、イミダ
ゾール類(例えば、ウロカニン酸)及びそれらの誘導
体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノ
シン及びそれらの誘導体のようなペプチド類(例えばア
ンセリン)、カロチノイド類、カロチン類(例えばα−
カロチン、β−カロチン及びリコピン)及びそれらの誘
導体、クロロゲン酸及びその誘導体、リポ酸及びその誘
導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコー
ス、プロピルチオウラシル及び他のチオール類(例えば
チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチ
ン、シスタミン及びそれらのグリコシル、N−アセチ
ル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル及びラ
ウリルエステル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレ
イル、コレステリル並びにグリセリルエステル類)及び
それらの塩類、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジ
プロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸及びそ
れらの誘導体(エステル類、エーテル類、ペプチド類、
リピド類、ヌクレオチド類、ヌクレオシド類及び塩類)
及びスルホキシイミン化合物類(例えばブチオニン−ス
ルホキシイミン、ホモシステイン−スルホキシイミン、
ブチオニン−スルホン、ペンタ、ヘキサ及びヘプタチオ
ニン−スルホキシイミン)等で、非常に低い許容投与量
(例えば1kg当りピコモルないしミクロモルの量)で
使用でき、更にはまた(金属)キレート化剤(例えばα
−ヒドロキシ脂肪酸類、パルミチン酸、フィチン酸、ラ
クトフェリン等)、α−ヒドロキシ酸類(例えばクエン
酸、乳酸、りんご酸等)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出
物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及
びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸類及びそれらの誘導
体、ビタミンC及びその誘導体(例えばパルミチン酸ア
スコルビル、マグネシウム燐酸アスコルビル及び酢酸ア
スコルビル)トコフェロール及びその誘導体(例えばビ
タミンEアセテート等)、ビタミンA及びその誘導体
(例えばビタミンAパルミテート等)及びベンゾイン樹
脂の安息香酸コニフェリル、ルチン及びルチンの硫酸エ
ステルの塩並びにそれらの誘導体、α−グリコシルルチ
ン、フェルラ酸、フルフリリジングルシトール、カロシ
ン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニ
ソール、ノルジヒドログアレチン酸、トリヒドロキシブ
チロフェノン、クエルセチン、尿酸及びその誘導体、マ
ンノース及びその誘導体、亜鉛及びその誘導体(例えば
ZnO、ZnSO4 等)、セレン及びその誘導体(例えばセレ
ノメチオニン等)及びスチルベン及びその誘導体(例え
ばスチルベンオキシド、trans−スチルベンオキシ
ド等)があげられる。
【0045】同様に、抗酸化剤の混合物も本発明による
化粧用調剤に使用するのに適している。公知の、及び市
販の混合物は、例えば、活性成分としてレシチン、L−
(+)−アスコルビルパルミテート及びクエン酸を含む
混合物〔例えば Oxynex(登録商標)AP〕、天
然トコフェロール類、L−(+)−アスコルビルパルミ
テート、L−(+)−アスコルビン酸及びクエン酸を含
む混合物〔例えば Oxynex(登録商標)K LI
QUID〕、天然源からのトコフェロール抽出物、L−
(+)−アスコルビルパルミテートL−(+)−アスコ
ルビン酸およびクエン酸を含む混合物〔例えば Oxy
nex(登録商標)L LIQUID〕、DL−α−ト
コフェロール、L−(+)−アスコルビルパルミテー
ト、クエン酸及びレシチンを含む混合物〔例えば Ox
ynex(登録商標)LM〕、又はブチルヒドロキシト
ルエン(BHT)、L−(+)−アスコルビルパルミテ
ート及びクエン酸を含む混合物〔例えば Oxynex
(登録商標)2004〕である。
【0046】本発明による調剤は他の成分としてビタミ
ン類を含むことができる。好ましくは、ビタミンA、ビ
タミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビ
タミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、塩化チ
アミンヒドロクロリド(ビタミンB1 )、リボフラビン
(ビタミンB2 )、ニコチンアミド、ビタミンC(アス
コルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール
(ビタミンD2 )、ビタミンE、DL−α−トコフェロ
ール、トコフェロールEアセテート、こはく酸水素トコ
フェロール、ビタミンK、エスクリン(ビタミンP活
性成分)、チアミン(ビタミンB1 )、ニコチン酸(ニ
アシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサ
ミン(ビタミンB6 )、パントテン酸、ビオチン、葉
酸、及びコバラミン(ビタミンB12)から選ばれるビタ
ミン類及びビタミン誘導体が本発明による化粧用調剤の
中に存在し、中でもビタミンAパルミテート、ビタミン
C、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセ
テート、ニコチン酸、パントテン酸及びビオチンが存在
しているのが好ましい。
【0047】本発明により製造される化合物は慣用的な
用法で種々の化粧用調剤の中に導入することができる。
好適な調剤は、例えばクリーム、ローション、ゲル、又
は皮膚の上にスプレーすることのできる溶液として外用
するためのものである。これに関しては、その調剤が少
なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水性相とを含
み、その際本発明により製造される2−アリールベンズ
イミダゾールスルホン酸が少なくとも1つの水性相中に
存在しているのが好ましい。
【0048】列挙できる本発明による化粧用又は薬用の
調剤の適用形態は、例えば、溶液、懸濁液、エマルジョ
ン、PITエマルジョン、ペースト、軟膏、ゲル、クリ
ーム、ローション、粉末、石鹸、界面活性剤含有クレン
ジング調剤、油、エアゾール及びスプレーである。他の
適用形態の例はスチック、シャンプー及びシャワー用調
剤である。この調剤には、いかなる慣用的な担体、補助
剤、及び場合により他の種々の活性成分を加えることも
できる。
【0049】好ましい補助剤は保存料、抗酸化剤、安定
化剤、溶解性促進剤、ビタミン類、着色剤及び臭気改善
剤よりなる群から選ばれる。
【0050】軟膏、ペースト、クリーム及びゲルは、慣
用的な担体、例えば動物油及び植物油、ワックス類、パ
ラフィン類、澱粉、トラガカント、セルローズ誘導体、
ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、
シリカ、タルク及び酸化亜鉛或いはこれらの物質の混合
物を含むことができる。
【0051】粉末剤及びスプレー剤は慣用的な担体、例
えばラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウ
ム、珪酸カルシウム及びポリアミド粉末或いはこれらの
物質の混合物を含むことができる。スプレー剤は、さら
に慣用的な噴出剤、例えばクロロフルオロカーボン、プ
ロパン/ブタン又はジメチルエーテル等を含むことがで
きる。
【0052】溶液及びエマルジョンは、慣用的な溶媒、
溶解性促進剤及び乳化剤のような担体、例えば水、エタ
ノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、
ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレング
リコール、1,3ブチルグリコール、種々の油類、中で
も綿実油、落花生油、麦芽油、オリーブ油、ひまし油及
びごま油、脂肪酸グリセロールエステル、ポリエチレン
グリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル或いはこれ
らの物質の混合物等を含むことができる。
【0053】懸濁液は液体稀釈剤のような慣用的な担
体、例えば水、エタノール又はプロピレングリコール、
懸濁剤、例えばエトキシル化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソルビトールエステル類及びポ
リオキシエチレンソルビタンエステル類、ミクロ結晶性
セルローズ、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、
寒天及びトラガカント或いはこれらの物質の混合物を含
むことができる。
【0054】石鹸類は脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸
モノエステルの塩類、脂肪酸蛋白質加水分解物、イセチ
オン酸塩、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物抽
出物、グリセロール、糖類、又はこれらの物質の混合物
のような慣用的な担体を含むことができる。
【0055】界面活性剤含有クレンジング製品は、脂肪
アルコールサルフェートの、脂肪アルコールエーテルサ
ルフェートの、及びスルホこはく酸モノエステルの塩
類、脂肪酸蛋白質加水分解物、イセチオネート、イミダ
ゾリニウム誘導体類、メチルタウレート、ザルコシネー
ト、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミ
ドベタイン類、脂肪アルコール類、脂肪酸グリセリド、
脂肪酸ジエタノールアミド類、植物油及び合成油、ラノ
リン誘導体、エトキシル化グリセロール脂肪酸エステル
類、又はこれらの物質の混合物のような慣用的担体物質
を含むことができる。
【0056】顔用油及びボデー油は、脂肪酸エステル
類、脂肪アルコール類及びシリコーン油のような合成
油、植物油及び油性植物抽出物のような天然油、パラフ
ィン油、ラノリン油又はこれら物質の混合物のような慣
用の担体物質を含むことができる。
【0057】典型的な化粧品適用形態は、更に口紅スチ
ック、リップケヤースチック、マスカラ、アイライナ、
アイシャドー、ブラッシャー、粉末メーキャップ、エマ
ルジョンメーキャップ及びワックスメーキャップ並びに
サンスクリーン及び前用及び後用日焼け止め調剤をも含
む。
【0058】化粧用調剤において使用することのできる
全ての化合物又は成分は公知であって市場において入手
できるか、又は公知の方法により合成することができ
る。
【0059】本発明による化粧用調剤は、人の皮膚を太
陽光線の中の種々の紫外線成分の有害な影響に対して防
護するのに特に適しているが、さらにそれらは皮膚の老
化過程及び酸化的作用、すなわち、例えば太陽光線によ
って形成されるフリーラジカル、熱又は他の種々の影響
によりもたらされる障害に対する保護をも提供する。こ
れ関して、それらは、この用途のために慣用的に用いら
れる種々の実用的形態で存在する。例えば、このもの
は、特にクリームや乳剤(O/W、W/O、O/W/
O、W/O/W)の形の、油性−アルコール性、油性−
水性又は水性−アルコール性のゲル又は溶液の形で、或
いは固体スチックの形であることができ、又はエアゾー
ルとして調製されることができる。
【0060】この調剤は、この型の調剤において慣用的
な、例えば濃化剤、軟化剤、湿潤剤、表面活性剤、乳化
剤、保存料、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、噴出
剤、この調剤自身或いは皮膚を着色する染料及び/又は
顔料のような、化粧用助剤及び化粧品において慣用的に
用いられる他の種々の成分を含むことができる。
【0061】分散剤又は可溶化剤としては、油、ワック
ス又は他の脂肪性物質、低級モノアルコール或いは低級
ポリオール又はそれらの混合物を使用することができ
る。好ましいモノアルコール又はポリオールはエタノー
ル、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセ
ロール及びソルビトールを含む。
【0062】本発明の好ましい具体例の1つは防護用の
クリーム又は乳剤の形のエマルジョンであってこれは本
発明により製造される2−アリールベンズイミダゾール
スルホン酸類及び好ましくは他の紫外線フィルタ以外
に、例えば脂肪アルコール類、脂肪酸類、脂肪酸エステ
ル類、中でも脂肪酸のトリグリセリド類、ラノリン、天
然及び合成の油類又はワックス類、並びに水の存在のも
とに乳化剤を含む。
【0063】別の好ましい具体例は、天然又は合成の油
及びワックス、ラノリン、脂肪酸エステル類、特に脂肪
酸のトリグリセリドに基づく油性ローション、或いはエ
タノールのような低級アルコール又はプロピレングリコ
ールのようなグリコール及び/又はグリセロールのよう
なポリオール、及び種々の油、ワックス、及び脂肪酸の
トリグリセリドのような脂肪酸エステル類に基づく油性
−アルコール性ローションである。
【0064】本発明による化粧用調剤は、エタノール、
プロピレングリコール又はグリセロールのような1つ以
上の低級アルコール類又はポリオール類及び、例えば珪
酸質粘土のような濃化剤を含むアルコール性ゲルの形で
存在することもできる。その油性−アルコール性ゲルは
天然又は合成の油或いはワックスをも含む。
【0065】固体のスチックは、天然又は合成のワック
ス類及び油類、脂肪アルコール類、脂肪酸類、脂肪酸エ
ステル類、ラノリン及び他の脂肪性物質よりなる。
【0066】調剤をエアゾールとして調製する場合に
は、アルカン類、フルオロアルカン類及びクロロフルオ
ロアルカン類のような慣用的な噴出剤が通常的に用いら
れる。
【0067】この化粧用調剤はまた、色陰影の変化、脱
色又は機械的性質の損傷を防ぐために、光化学的障害に
対して頭髪を保護するためにも使用することができる。
この場合に好適な調剤の1つはシャンプー、ローショ
ン、ゲル又はリンス用のエマルジョンの形であることが
できるが、その際対象となる調剤は洗髪の前又は後で、
着色又は漂白の前又は後で、或いはパーマネントウェー
ブ整髪の前又は後で適用される。頭髪を整髪し、或いは
処理するためのローション又はゲルの形の、ブラッシン
グ又は吹きつけウェービングのためのローション又はゲ
ルの形の、或いはヘヤーラッカー、頭髪のパーマネント
ウェーブ用組成物、着色剤又は漂白剤の形の調剤を選ぶ
こともできる。本発明による2−アリールベンズイミダ
ゾールスルホン酸及び他の紫外線フィルターの他に、そ
の化粧用調剤は界面活性剤、濃化剤、ポリマー類、軟化
剤、保存料、泡安定剤、電解質、有機溶媒、シリコーン
誘導体、油類、ワックス類、アンチグリース剤、その組
成物自身又は頭髪を着色する染料及び/又は顔料、或い
は他の、整髪に慣用的に用いられる成分のような、この
型の組成物において用いられる種々の助剤を含むことが
できる。
【0068】本発明による化粧用調剤は、当業者によく
知られた技術を用いて調製することができる。
【0069】太陽光線に対して皮膚及び/又は自然の頭
髪、又は感性化された頭髪を防護するために、本発明に
より製造される1つ以上の化合物を含む化粧用調剤を皮
膚又は頭髪に適用する。ここで、感性化された頭髪と
は、パーマネントウェーブ処理のような化学的処理、着
色過程又は漂白過程を受けた頭髪を意味する。
【0070】さらに、本発明により製造される2−アリ
ールベンズイミダゾールスルホン酸はまた、その調剤に
対する安定化効果をも有する。すなわち、対応する製剤
において用いた場合に、この製剤は長期間にわたり安定
であって、その外観を変化しない。中でも、長時間の持
続的適用、或いは比較的長期間の貯蔵の場合においてさ
え各成分、例えばビタミン類の有効性は保持される。こ
れは皮膚を紫外線の作用に対して防護するための組成物
の場合に特に有利である。と言うのはこれらの化粧品は
特に高い紫外線の作用に曝されるからである。
【0071】本発明はまた、各種の特別な紫外線フィル
タを安定化させる。公知の、高性能級の光防護フィルタ
物質の1つはジベンゾイルメタン誘導体により形成され
ている。しかしながら、これらの物質は紫外線によって
非常に容易に分解され、従ってその防護特性が失われて
しまうことが欠点の1つである。市場で入手することの
できるこの化合物群の中の光防護フィルタの1例は、4
−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイル
メタンであるが、これは式IV
【0072】
【化12】
【0073】に示された構造を有する。
【0074】驚くべきことに、本発明により製造される
2−アリールベンズイミダゾールスルホン酸がジベンゾ
イルメタン類、特に4−(tert−ブチル)−4'−
メトキシベンゾイルメタンに対して非常に良好な安定化
作用を有することを見出された。これらの化合物の混合
物を化粧品に加えることによって、紫外線に対して、例
えば長時間にわたる日光浴の間に比較的長時間太陽光線
が作用する場合でも、その防護作用が全く、又はほんの
僅かしか低下しない光防護用調剤をジベンゾイルメタン
類の使用のもとに作ることが可能になった。
【0075】
【実施例】以下にあげる諸例は、本発明を、発明の技術
的範囲の制限を伴うことなく、さらに詳細に説明するも
のである。調剤例において下記の各商品名のものを用い
る: ・ Antaron(登録商標)V−220:これはド
イツ国 FrechenのGAFより販売されている。 ・ Carbomer Ultrez−10:これはド
イツ国 Neuss のGoodrich より得られ
る。 ・ Dehymuls(登録商標)E:これはオランダ
国 Roermondの Cogni より市販されて
おり、クエン酸ジココイルペンタエリトリット、セスキ
オレイン酸ソルビット、蜜蝋及びステアリン酸アルミニ
ウムの混合物である。 ・ Eusolex(登録商標)2292、Eusol
ex(登録商標)232、Eusolex(登録商標)
6300 及び Eusolex(登録商標)HMS:
これらはドイツ国ダルムシュタットの Merck K
GaAより市販されている紫外線フィルタである。 ・ Lubitol(登録商標)EHO:これはドイツ
国ルートウィヒスハーフェンの BASF AG より
市販されている。 ・ Pemulen(登録商標)TR−1 及び Pe
mulen(登録商標)TR−2:これはドイツ国 N
euss の Goodrich より市販されている
アクリレート/アルキルアクリレートポリマーである。 ・ Performa(登録商標)V825:これは米
国 NJ08554 のNew Phase より市販
されている合成ワックスである。 ・ Oxynex(登録商標)K:ドイツ国ダルムシュ
タットの MerckKGaA より市販されており、
トコフェロール、アスコルビルパルミテート、アスコル
ビン酸及びクエン酸の混合物である。
【0076】調剤例3ないし9にあげたスルホン酸〔2
−フェニルベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン
酸、1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼ
ン−4,4’,6,6’−テトラスルホン酸及び1,4
−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン−5,
5’−ジスルホン酸〕は本発明の方法により製造され
た。例1 2−フェニルベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン
酸の製造 108部のo−フェニレンジアミンを500部の H2SO4
(96%以上)の中へ導入し、次いで800部のオレウ
ム(65%)を滴加し、その間温度を120℃以下に保
つ。15分後にその混合物を70℃に冷却してこれに1
20部の安息香酸を加える。次に、この混合物を180
℃に2時間加熱する。この混合物を次に2500部の水
でゆっくりと加水分解させ、その間温度を10℃以下に
維持する。沈殿(結晶)を吸引濾過し、8部の水の中に
懸濁させ、そして水酸化ナトリウム溶液(32%)でp
H=7において溶解させる。この溶液を活性炭とともに
無色になるまで攪拌し、次いで96% H2SO4 を用いて
pH=1〜2において沈殿させる。300部の2−フェ
ニルベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸が得ら
れる。この化合物はUV−B領域においてλmax =30
8nmに吸収最大を有する。
【0077】同様にして下記の各化合物を製造する: 2−(4’−メトキシフェニル)ベンズイミダゾール−
4,6−ジスルホン酸 2−(3’−メトキシフェニル)ベンズイミダゾール−
4,6−ジスルホン酸 2−(4’−エトキシフェニル)ベンズイミダゾール−
4,6−ジスルホン酸 2−(3’−エトキシフェニル)ベンズイミダゾール−
4,6−ジスルホン酸 2−(3’,5’−ジメトキシフェニル)ベンズイミダ
ゾール−4,6−ジスルホン酸 2−(3’,5’−ジエトキシフェニル)ベンズイミダ
ゾール−4,6−ジスルホン酸 2−(3’,4’−ジエトキシフェニル)ベンズイミダ
ゾール−4,6−ジスルホン酸 2−(2'−ナフチル)ベンズイミダゾール−4,6−
ジスルホン酸例2 1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン− 4,4’,6,6’−テトラスルホン酸の製造 108部のo−フェニレンジアミンを500部の H2SO4
(96%以上)中へ導入し、次いで800部のオレウム
(65%)を滴加し、その間温度を120℃以下に保
つ。15分後にその混合物を70℃に冷却し、これに8
3部のテレフタル酸を加える。次にこの混合物を180
℃に2時間加熱する。この混合物を次に2500部の水
でゆっくりと加水分解させ、その間その温度を10℃以
下に維持する。沈殿(結晶)を吸引濾過し、8部の水の
中に懸濁させ、そして水酸化ナトリウム溶液(32%)
でpH=7において溶解させる。この溶液を活性炭とと
もに無色になるまで攪拌し、次いで96% H2SO4 を用
いてpH=1〜2において沈殿させる。270部の1,
4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン−4,
4’,6,6’−テトラスルホン酸が得られる。この化
合物はλmax=208nm、257nm及び335nm
に吸収最大 を有する。
【0078】同様にして下記の各化合物を製造する: 1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)−3−メト
キシベンゼン−4,4’,6,6’−テトラスルホン酸 1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)−3,5−
ジメトキシベンゼン−4,4’,6,6’−テトラスル
ホン酸 1,4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)−3−エト
キシベンゼン−4,4’,6,6’−テトラスルホン酸 調製方法:相B :水をトリエタノールアミンと混合し、次いで2−
フェニルベンズイミダゾール4,6−ジスルホン酸を攪
拌しながら加える。全てが溶解したならば直ちに相Bの
他の構成成分を加え、次いでその混合物を80℃に加熱
する。相A :相Aの各構成成分のうちPemulen(登録商
標)TR−2を除いて一緒に混合し、そして80℃に加
熱する。次にPemulen(登録商標)TR−2を攪
拌しながら加える。日焼け止め組成物の調製 :相Bを攪拌しながら相Aにゆ
っくりと加える。均質化後、その混合物を攪拌しながら
冷却する。用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキシ
安息香酸プロピルと0.15%の4−ヒドロキシ安息香
酸メチルとである。 調製方法:相B :水をトリエタノールアミンと混合し、次いで1,
4−ビス(2−ベンズイミダゾロイル)−4,4’,
6,6’−テトラスルホン酸及び2−フェニルベンズイ
ミダゾール−4,6−ジスルホン酸を攪拌しながら加え
る。全てが溶解したならば直ちに相Bの他の構成成分を
加えた後、その混合物を80℃に加熱する。相A :相Aの各構成成分のうちPemulen(登録商
標)TR−2を除いて一緒に混合し、そして80℃に加
熱する。次にPemulen(登録商標)TR−2を攪
拌しながら加える。日焼け止め組成物の調製 :相Bを攪拌しながら相Aにゆ
っくりと加える。均質化後その混合物を攪拌しながら冷
却する。用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキシ安
息香酸プロピルと0.15%の4−ヒドロキシ安息香酸
メチルとである。 調製方法:Carbomer Ultrez−10 を
相Bの水の中に完全に分散させる。次に相Cをゆっくり
と加えてその混合物を均質化する。
【0079】相Aについては、まず水酸化ナトリウム溶
液に水を加え、次に Eusolex(登録商標)23
2を加えて攪拌しながら完全に溶解させる。透明溶液が
得られた後、相Aの他の成分を加える。次に相Aを相B
と相Cとの混合物に回分的に加え、その際その混合物を
それぞれの添加後に均質化する。
【0080】用いた保存料は0.20%の4−ヒドロキ
シ安息香酸メチルである。 調製方法:Pemulen(登録商標)TR−1 を相
Dの 水の中に溶解する。トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタンを相Cの水に溶解し、そしてその溶液を相
Dに加える。トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
を相Bの水に溶解し、次いで攪拌しながら Eusol
ex(登録商標)232 を添加する。透明溶液が得ら
れた後、相Bの他の構成成分を加え、次いで相Cと相D
との混合物に相Bを加えて均質化する。相Aの各成分を
合一して加熱する。次に相Dをその他の各相の混合物に
加えて均質化する。
【0081】用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキ
シ安息香酸プロピルと0.15%の4−ヒドロキシ安息
香酸メチルとである。 調製方法:Pemulen(登録商標)TR−1 を相
Dの水に溶解する。トリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタンを相Cの水に溶解し、そしてその溶液を相Dに加
える。トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを相B
の水に溶解し、次いで攪拌しながら2−フェニルベンズ
イミダゾール−4,6−ジスルホン酸及び1,4−ビス
(2−ベンズイミダゾロイル)ベンゼン−4,4’,
6,6’−テトラスルホン酸を添加する。透明溶液が得
られた後、相Bの他の成分を加え、次いで相Cと相Dと
の混合物に相Bを加えて均質化する。相Aの各成分を合
一して加熱する。次に相Aをその他の各相の混合物に加
えて均質化する。
【0082】用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキ
シ安息香酸プロピルと0.15%の4−ヒドロキシ安息
香酸メチルとである。 調製方法:相A及び相Bの各成分をそれぞれ合一する。
相Aを75℃に加熱し、そして別に相Bを80℃に加熱
する。相Bを相Aに加えて均質化する。次にこの混合物
を攪拌しながら冷却する。
【0083】用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキ
シ安息香酸プロピル及び0.15%の4−ヒドロキシ安
息香酸メチルである。 調製方法:相A及び相Bの各成分をそれぞれ合一する。
相Aを75℃に加熱し、そして別に相Bを80℃に加熱
する。相Bを相Aに加えて均質化する。次にこの混合物
を攪拌しながら冷却する。
【0084】用いた保存料は0.05%の4−ヒドロキ
シ安息香酸プロピル及び0.15%の4−ヒドロキシ安
息香酸メチルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ウルリヒ へイヴァング ドイツ連邦共和国 64289 ダルムシュタ ット ツィミネルマンヴェーク 7 (72)発明者 ミハエル シュワルツ ドイツ連邦共和国 64331 ヴェイテルシ ュタット リートバーンシュトラーセ 43 ツェー (72)発明者 フランク プフリュカー ドイツ連邦共和国 64285 ダルムシュタ ット バインベルクシュトラーセ 33 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB032 AB241 AB242 AB362 AC122 AC172 AC182 AC211 AC212 AC242 AC302 AC341 AC342 AC352 AC392 AC442 AC471 AC472 AC482 AC511 AC512 AC542 AC551 AC552 AC851 AC852 AD022 AD092 AD152 AD531 AD532 AD622 AD642 BB46 CC19 DD08 DD32 DD33 DD41 EE17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 (式中、 Ar が置換されているか又は置換されていないフェニ
    ル又はナフチル基であり、 R が C1-8 のアルキル基又は C1-8 のアルコキシ基
    あり、 n が1、2、3又は4であり、 m が1、2又は3であり、そして o が0、1又は2である) の2−アリールベンズイミダゾールスルホン酸を製造す
    る方法であって、式II 【化2】 のo−フェニレンジアミンを、オレウムの存在下に、式
    III 【化3】 (式中、 R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 がいずれも互いに独立
    に、H 、C1-8 のアルキル、 C1-8 のアルコキシ、ヒド
    ロキシル、ニトロ、F 、Cl、Br、I 、COOH、 COOR、CO
    Cl、COBr 又は CN 基の群からの基であり、そしてX
    が -COOH、-COOR、-COCl 、-COBr又は -CN 基から
    選ばれ、 その際R1 とR2 、又はR2 とR3 は一緒になって融合
    し、場合により置換されたフェニレン単位であってもよ
    く、そしてRは C1-20のアルキル基である)の化合物と
    反応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 オレウムを、全てのベンズイミダゾール
    のダブルスルホン化を可能にする量及び濃度で用い、反
    応を20℃と200℃との間、好ましくは160℃と1
    90℃との間の温度において行なう請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 式IIIの化合物の基Xが -COOH基 又
    は -COOR基(但しRは C1-20 のアルキル基、好まし
    くは C1-8 のアルキル基、特に好ましくはメチル基又は
    エチル基である)であり、そしてこの化合物が好ましく
    は安息香酸、サリチル酸、フタル酸、テレフタル酸、イ
    ソフタル酸、1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、
    1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,3,5−ベ
    ンゼントリカルボン酸、1,2,4,5−ベンゼンテト
    ラカルボン酸、1−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタ
    レンカルボン酸及び3−ナフタレンカルボン酸よりなる
    群から選ばれ、特に好ましくは安息香酸、テレフタル
    酸、フタル酸及び1,3,5−ベンゼントリカルボン酸
    から選ばれる請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法により製造された2−アリールベンズイミダゾー
    ルスルホン酸の、紫外線フィルタとしての使用。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法により製造された2−アリールベンズイミダゾー
    ルスルホン酸の少なくとも1種を含んでなる、紫外線防
    護特性を有する化粧用調剤。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの油相と少なくとも1つ
    の水性相とを含み、請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の方法によって製造された2−アリールベンズイミ
    ダゾールスルホン酸が少なくとも1つの水性相の中に存
    在している請求項5に記載の化粧用調剤。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法により製造された2−アリールベンズイミダゾー
    ルスルホン酸に加えて、少なくとも1つの別の紫外線フ
    ィルタ物質をも含み、各個別のフィルタ物質を0.5な
    いし20重量%、好ましくは1ないし15重量%、特に
    好ましくは2ないし8重量%の量で含み、かつそれらの
    紫外線フィルタを全体として40重量%まで、好ましく
    は5ないし25重量%の量で含む請求項5又は6に記載
    の化粧用調剤。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法によって製造された2−アリールベンズイミダゾ
    ールスルホン酸に加えて、3−(4’−メチルベンジリ
    デン)−dl−カンファ、1−(4−tert−ブチルフェ
    ニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,
    3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2
    −ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシ
    桂皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシ
    クロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エ
    チルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリ
    ル酸2−エチルヘキシル及び被覆された2酸化チタンよ
    りなる群からの少なくとも1つの化合物を含む請求項5
    ないし7のいずれか1項に記載の化粧用調剤。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の方法によって製造された2−アリールベンズイミダゾ
    ールスルホン酸の、紫外線フィルタ、なかでもジベンゾ
    イルメタン及びジベンゾイルメタンの誘導体の安定化へ
    の使用。
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