JP2002053447A - 身体用化粧料 - Google Patents

身体用化粧料

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JP2002053447A
JP2002053447A JP2000244158A JP2000244158A JP2002053447A JP 2002053447 A JP2002053447 A JP 2002053447A JP 2000244158 A JP2000244158 A JP 2000244158A JP 2000244158 A JP2000244158 A JP 2000244158A JP 2002053447 A JP2002053447 A JP 2002053447A
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cosmetic
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oil
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JP2000244158A
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Tomoko Umezawa
知子 梅澤
Toyoki Tsuchikura
豊樹 土倉
Hiroko Tsuda
ひろ子 津田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 25℃における第1番目の酸解離指数p
1と第2番目の酸解離指数pK2の差が1.7以上であ
る有機二塩基酸及び/又はその塩を含有する身体用化粧
料。 【効果】 身体の、特に脂肪酸臭、アンモニア臭、アミ
ン臭に対する消臭に優れ及び肌感触に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭性能、特に脂
肪酸臭、アンモニア臭、アミン臭に対する消臭効果に優
れると共に、自然な肌感触を与える身体用化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】汗臭、腋臭、足臭などの体臭は、エクリ
ン腺、アポクリン腺の汗腺などより分泌される汗や皮脂
に含まれるアミノ酸、中性脂肪、脂肪酸、コレステロー
ル等が皮膚の菌により分解されて臭気物質が発生する。
この体臭の主な臭気物質としては低級脂肪酸の他に、ト
リメチルアミン等のアミンやアンモニアが挙げられる。
これまで、消臭する方法の例としては、低級脂肪酸を金
属塩にかえる方法や植物エキス等によるコンプレックス
や包接、活性炭等を用いた物理的吸着方法が挙げられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での消臭基剤は脂肪酸臭、アンモニア臭、アミン臭に対
して消臭効果が不充分であり、更に効果の優れた基剤が
求められていた。また、肌に塗布したとき、べたついた
り、かさかさする等良好な肌感触が得られなかった。本
発明の目的は、脂肪酸臭、アンモニア臭、アミン臭に対
する消臭効果の優れた身体用化粧料を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の有機
酸を含有する身体用化粧料が、脂肪酸臭、アンモニア
臭、アミン臭等の不快臭を消臭する効果に優れているこ
とを見出した。本発明は、25℃における第1番目の酸
解離指数pK1と第2番目の酸解離指数pK2の差が1.
7以上である有機二塩基酸及び/又はその塩を含有する
身体用デオドラント組成物を提供するものである。ここ
で「身体」とは、毛髪を除く人体表面の任意の部位をい
う。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用する有機二塩基酸
の、pK1、pK2は電位差滴定法を用いて測定できる値
であって、例えば電位差自動滴定装置(京都電子工業株
式会社製AT310J)等の測定装置が市販されてお
り、測定可能である。また、pK1、pK2は各種の化学
物質に関する物理定数を掲げた文献に記載されており
(例えば日本化学会編「化学便覧基礎編改訂2版」、昭
和56年9月20日発行、993頁丸善株式会社等)、
開放されたデータベース(Compudrug社 pkaBASE等)に
より求めることができる。
【0006】本発明で使用する有機二塩基酸のpK1
pK2は、その差が1.7以上であることを要し、特に
2.0以上であることが好ましい。また、この有機二塩
基酸は塩として含有されていても良く、例えば、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アル
カノールアミン塩等の塩として、好ましくはカリウム、
ナトリウム等のアルカリ金属の塩として含有してもよ
い。更にはその塩は一塩、二塩又は混合塩であっても良
い。又は対応する塩基とともに酸の状態で含有させても
よい。これらの有機二塩基酸では、pK1とpK2の差が
大きいために、pK 1とpK2の間がフラットな滴定曲線
となり、緩衝能が大きくなる。これを反映して、優れた
消臭効果が示される。
【0007】これらの有機二塩基酸のより具体的な物質
とそのpK1、pK2を表1及び表2に示す。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】また、界面活性剤能を有する化合物とし
て、アルキル鎖又はアルケニル鎖の炭素数が8〜18の
アルキル又はアルケニルコハク酸等が挙げられる。これ
らのpK1は4.1付近、pK2は6.1付近である。p
2が6〜8の範囲にある有機二塩基酸は、特に酸性及
び塩基性の臭気物質両方にバランスのとれた消臭効果を
示す点で好ましい。
【0011】その他、イソプレン、シクロペンタジエ
ン、ミルセン等のジエン化合物とマレイン酸、シトラコ
ン酸等のジエノフィル化合物とのディールスアルダー反
応生成物及びその水素添加物、例えば、5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボン酸が使用できる。更には、酒石
酸をアルデヒド、ケトンでアセタール化、ケタール化し
たものも使用できる。
【0012】このうち、縮環構造を有するものは特に好
ましく、例えば、シス−1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸[HHPA]、シス−1,2−シクロヘプタンジ
カルボン酸、シス−1,2−シクロオクタンジカルボン
酸、シス−1,2−シクロペンタンジカルボン酸、シス
−1,2−シクロブタンジカルボン酸、トランス−1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸、トランス−1,2−
シクロヘプタンジカルボン酸、トランス−1,2−シク
ロオクタンジカルボン酸、トランス−1,2−シクロペ
ンタンジカルボン酸、トランス−1,2−シクロブタン
ジカルボン酸等が挙げられる。
【0013】本発明の身体用化粧料中の有機二塩基酸の
含有量は、個々の剤型において消臭効果を得るために有
効な量である限り限定されないが、通常0.001〜5
0重量%(以下、単に%と記載)、好ましくは0.00
1〜30%、更には0.01〜10%である。特に消臭
を主目的とする身体用デオドラント剤の場合、含有量の
下限値は好ましくは0.05%、特に好ましくは0.1
%である。また有機二塩基酸塩として含有する場合は、
有機二塩基酸に換算した含有量で規定される。
【0014】本発明の身体用化粧料には、更に揮発性溶
剤を含有させることにより使用感が向上する。揮発性溶
剤としては、水、炭素数1〜4の低級アルコール、重合
数4〜5の環状ジアルキルシリコーン(特に環状ジメチ
ルシリコーン(例えば「シリコーンSH−344」東レ
・ダウコーニング社))、重合数2〜5の鎖状ジアルキ
ルシリコーン(特に鎖状ジメチルシリコーン(例えば
「シリコーンKF−96L(2cs)」信越化学工業
社))、軽質パラフィン(例えば「日石アイソゾール3
00」日本石油化学社)等が挙げられるが、水及び水溶
性溶剤が好ましく、特に水及び低級アルコールを重量比
で水/低級アルコール=1/99〜90/10、好まし
くは10/90〜50/50、特に好ましくは20/8
0〜45/55の混合割合で含有する。水/低級アルコ
ール比を上記範囲にすることにより、速乾性が向上する
他、例えば粉体との組み合わせによってさらさらした感
触がより出しやすくなる等の効果が得られる。低級アル
コールとしては、エタノール、イソプロパノールが好ま
しく、特にエタノールが好ましい。揮発性溶剤は、身体
用化粧料中に通常40〜99%、好ましくは60〜99
%、特に80〜99%含有するのが好ましい。
【0015】本発明の身体用化粧料に殺菌剤又は制汗剤
を配合すると、更に消臭効果に優れたものとなり、また
これらは併用する場合もあるが、殺菌剤が好ましい。殺
菌剤としては、3,4,4−トリクロロカルバニリド
(TCC)、レゾルシン、フェノール、ヘキサクロロフ
ェン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等
のノニオン系殺菌剤、ソルビン酸、サリチル酸等のアニ
オン系殺菌剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ
ウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、ジンクピ
リチオン等のカチオン系殺菌剤が挙げられる。これらの
殺菌剤の中ではノニオン系、又はアニオン系殺菌剤が好
ましい。また、制汗剤としては、アルミニウムヒドロキ
シクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩
基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホ
ン酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン
酸、塩基性ヨウ化アルミニウム、ジルコニウム塩、アル
ミニウム−ジルコニウム複合塩、p−フェノールスルホ
ン酸亜鉛等が挙げられる。殺菌剤は身体用化粧料中に
0.01〜5.0重量%(以下、単に%と記載する)、
特に0.05〜3.0%含有するのが好ましく、制汗剤
は身体用化粧料中に0.1〜30%、特に1.0〜1
5.0%含有するのが好ましい。
【0016】本発明の身体用化粧料には、水不溶性粉体
を併用することにより肌のさらさらな一層良好なドライ
感触とすることができる。粉体としては、例えば片末端
にラジカル重合性基を有するポリシロキサン化合物を分
散剤として、溶媒中でビニルモノマーの分散重合を行う
ことにより得られたポリマー微粒子(以下、ポリマービ
ーズSという)、シリコーン樹脂(KMP−590(信
越化学社製)、トスパール145、トスパール2000
B(以上、東芝シリコーン社製)、トレフィル(東レ社
製)等)や、ナイロン樹脂(SP−500(東レ社製)
等)、ポリスチレン系樹脂(ファインパール(住友化学
工業社製)、テクポリマーSB(積水化成品工業社
製)、ファインパウダーSGP(綜研化学社製)等)、
ポリエチレン樹脂(フロービーズ(住友精化社製)
等)、ポリメタクリル酸メチル系樹脂(マツモトマイク
ロスフェアーM(松本油脂製薬社製)、テクポリマーM
B(積水化成品工業社製)、ファインパウダーMP(綜
研化学社製)等)、ジビニルベンゼン系樹脂、合成シリ
カビーズ、ポリウレタン系樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、メラミン樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂等
の有機粉体;タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、
ベンガラ、クレー、ベントナイト、無水ケイ酸、雲母等
の無機粉体等が挙げられる。
【0017】粉体の形状は球状、柱状、板状、針状等い
ずれでもよいが、球状であるのが、すべり易さの点で好
ましい。粉体の真球度は特に制限されないが、真球度が
増すにつれて肌の滑り感が高まるので、なるべく真球に
近い粉体を用いるのが好ましい。
【0018】また、粉体の平均粒径(レーザー回折/散
乱法)は0.05〜50μm、特に0.5〜50μmが
好ましい。
【0019】これらの粉体は、常法により、シリコーン
処理、フッ素処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理などの疎
水化処理を行ったものでもよい。
【0020】粉体は、2種以上用いることもでき、身体
用化粧料に0.1〜40%、特に1〜20%、更に2〜
8%含有するのが、十分な効果が得られるとともに、塗
布後に白っぽくならないので好ましい。
【0021】本発明の身体用化粧料には、油性成分を含
有することにより、肌の滑り性能について優れた効果が
得られる。また、固体脂の場合、賦形剤としても用いる
ことができる。
【0022】油性成分としては、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのシリ
コンオイル;固体状あるいは液状パラフィン、クリスタ
ルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンろうなど
の炭化水素類;オリーブ、地ろう、カルナウバろう、ラ
ノリン、鯨ろうなどの植物性もしくは動物性油脂やろ
う;更にステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グ
リセリンモノステアリン酸、グリセリンジステアリン
酸、グリセリンモノオレイン酸、イソプロピルミリスチ
ン酸、イソプロピルステアリン酸、ブチルステアリン
酸、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸及
びそのエステル類;セチルアルコール、ステアリルアル
コール、パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアル
コール等の高級アルコール類などが挙げられる。好まし
くは、イソプロピルミリスチン酸が挙げられる。
【0023】油性成分を使用する場合は、身体用化粧料
中に0.05〜10%、好ましくは0.1〜5%含有す
るのが好ましい。
【0024】本発明の身体用化粧料を賦香する場合は、
次の単体香料を含有する調合香料で賦香すると、更に不
快臭の消臭効果が増強され好ましい。調合香料は、身体
用化粧料中に合計量で0.001〜2%、好ましくは
0.005〜1%、特に0.01〜1%含有するのが好
ましい。
【0025】単体香料は具体的には、α−ピネン、β−
ピネン、メチルアンスラニレート、イソブチルキノリ
ン、オイゲノール、アルデヒドC−10、クマリン、バ
ニリン、トリプラール、シス−3−ヘキセノール、α−
ヨノン、β−ヨノン、γ−ヨノン、α−イソメチルヨノ
ン、アリルヨノン、α−メチルヨノン、β−メチルヨノ
ン、γ−メチルヨノン、α−イロン、β−イロン、γ−
イロン、メチルヨノン−G、サンダルマイソールコア、
γ−ウンデカラクトン、α−ダマスコン、β−ダマスコ
ン、γ−ダマスコン、α−ダイナスコン、β−ダイナス
コン、リリアール、チューベローズ、カラナール、アン
ブロキサン、p−クレゾール、マラクジャ、モスシン
ス、オリバナムレジノイド、ゲラニルニトリル、フェノ
キシエチルアルコール、フロローザ、ヘリオトロピン、
アニシルアセテート、アニシルアセトン、アセチルオイ
ゲノール、アセチルイソオイゲノール、ペンタライド、
及びシクロヘキシルサリシレート、ハッカオイル、ペパ
ーミントオイル、スペアミントオイル、レモンオイル、
オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイ
ル、ベルガモットオイル、レモングラスオイル、ユーカ
リプタスオイル、ゼラニウムオイル、シトロネラオイ
ル、ヒノキオイル、セダーオイル、パインオイル、ヒバ
オイル、ラベンダーオイル、パチョリオイル等の天然精
油、l−カルボン、l−メントン、l−メントール、リ
モネン、シトラール、ジハイドロセノール、メチルサリ
シレート、チモール、1,8−シネオール、リナロー
ル、シトロネロール、ゲラニオール、テルピネオール、
カンファー等が挙げられる。
【0026】特にこれらの単体香料のうち、α−ピネ
ン、β−ピネン、メチルアンスラニレート、イソブチル
キノリン、オイゲノール、アルデヒドC−10、クマリ
ン、バニリン、トリプラール、シス−3−ヘキセノー
ル、α−ヨノン、β−ヨノン、γ−ヨノン、α−イソメ
チルヨノン、アリルヨノン、α−メチルヨノン、β−メ
チルヨノン、γ−メチルヨノン、α−イロン、β−イロ
ン、γ−イロン、メチルヨノン−G、サンダルマイソー
ルコア、アルデヒドC−14ピーチ、α−ダマスコン、
β−ダマスコン、γ−ダマスコン、α−ダイナスコン、
β−ダイナスコン、リリアール、チューベローズ、カラ
ナール、アンブロキサン、p−クレゾール、マラクジ
ャ、モスシンス、オリバナムレジノイド、ゲラニルニト
リル、フェノキシエチルアルコール、フロローザ、ヘリ
オトロピン、アニシルアセテート、アニシルアセトン、
アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノール、ペ
ンタライド、及びシクロヘキシルサリシレートは、体臭
のマスキングに優れた効果を有する。
【0027】特にこれらの単体香料のうち、l−カルボ
ン、ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シ
ネオール、ぺパーミントオイル、スペアミントオイル、
レモングラス、ヒバオイルは、抗菌作用を有するため、
皮脂・汗成分からの細菌等の繁殖による悪臭の発生を抑
制するため特に好ましい香料である。
【0028】本発明の身体用化粧料には、目的に応じ
て、更に1種又は2種以上の界面活性剤を含有できる。
界面活性剤の具体的な例としては、以下のものが挙げら
れる。まずアニオン界面活性剤としては、例えば、グリ
コール酸N−アルキル(又はアルケニル)アミド硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(又はア
ルケニル)硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカン
スルホン酸塩、飽和又は不飽和の脂肪酸塩、アルキル
(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、α−スルホ
ン酸塩又はエステル、N−アシルアミノ酸型界面活性
剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコ
ハク酸エステル等が挙げられる。
【0029】ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテ
ル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレン
オキシド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸モノエステル等が挙げられる。
【0030】本発明の身体用化粧料には、塗布時の垂れ
を低減するために増粘剤を含有することができる。増粘
剤としては、ポリ(メタ)アクリル酸及び架橋ポリ(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリ
ル酸アルキル(炭素数1〜30)共重合体及び架橋(メ
タ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数
1〜30)共重合体等のアニオン系増粘剤;ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カラギー
ナン、ゼラチン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体等のノニ
オン系増粘剤が挙げられる。増粘剤は、2種以上用いる
こともでき、ゲル状の身体用化粧料が所望される場合、
その粘度を、25℃で1000〜30000mPa・s
にする量、即ち身体用化粧料中に0.01〜10%、特
に0.05〜5%含有するのが好ましい。
【0031】本発明の身体用化粧料には、グリセリン、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウ
ム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、ヒア
ルロン酸ナトリウム等の湿潤剤を含有することができ
る。
【0032】本発明の身体用化粧料のpHは、20℃にお
いて5.0〜9.0、好ましくは6.0〜8.0である
のが消臭効果の点で好ましい。
【0033】本発明の身体用化粧料の用途としては、身
体用デオドラント剤、アフターシェービングローショ
ン、化粧水、オーデコロン、シェービングローション、
ハンドローション、日焼けローション、日焼け止めロー
ション、アフターシェービングクリーム、クレンジング
クリーム、コールドクリーム、シェービングクリーム、
乳液、バニシングクリーム、ハンドクリーム、日焼けク
リーム、日焼け止めクリーム、バスオイル、バスソル
ト、化粧石けん等が挙げられる。
【0034】本発明の身体用化粧料の剤型は、ローショ
ンやジェル等の液状の他、エアゾール、ポンプスプレ
ー、スティック、ロールオン等で使用される。また、不
織布等の基体に身体用化粧料を含浸させた含浸シートと
したものは、臭いの原因となる汗を吸収できる点で好ま
しい。
【0035】本発明の身体用化粧料を含浸シートの剤型
で使用する場合シート材質としては、天然繊維又は合成
繊維の不織布又は織布のいずれも使用できる。例えば、
レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミ
ド、コットン及びこれらを混紡したものの不織布又は織
布、更に湿式又は乾式パルプシート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑
性樹脂で強化したパルプシート等が挙げられる。含浸シ
ートは、例えば湿潤した状態で身体清拭用シート、乾燥
した状態で靴の中敷き、更には一面に接着層を設けて肌
に直貼りしたり衣服に貼付して使用される。
【0036】
【実施例】実施例1 消臭スプレー 消臭効果 表3の身体用化粧料を調製し、足の臭いが気になるパネ
ラー10名で官能評価を行った。8時間着用した靴下を
脱いだ後すぐ、つま先の臭いを嗅ぎ、このレベルをコン
トロールとした。次いで時間を空けずに、ポンプスプレ
ーを用いて、つま先部分に万遍なく、身体用化粧料を1
g塗布し、塗布10分後のつま先部の、コントロールと
比較した場合の臭いの消臭効果を次の基準で評価した。 評価基準 評価点 消臭している 4 やや消臭している 3 あまり消臭していない 2 消臭していない 1
【0037】肌感触 表3の身体用化粧料を、パネラー10名の上腕に0.3
g塗布し、塗り広げた後の肌感触の自然さを次の基準で
評価した。 評価基準 評価点 良い 4 やや良い 3 あまり良くない 2 良くない 1
【0038】パネラー10名の平均評価点を次のランク
に分けた結果を表3に示す。 平均評価点 ランク 3.5〜4.0 ◎ 2.5〜3.4 ○ 1.5〜2.4 △ 1.0〜1.4 ×
【0039】
【表3】
【0040】本発明品は、足の臭いの消臭効果及び肌感
触が極めて優れたものであった。公知の消臭剤であるラ
ウリン酸ジエタノールアミドを用いた場合、べたつき感
が強く肌感触が損なわれた。
【0041】 実施例2 ボディローション シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸 3.0% タルク 3.0 トリエタノールアミン 適量 プロピレングリコール 1.0 香料 0.1 エタノール 10 精製水 バランス pH 6.0
【0042】 実施例3 ロールオン 身体用デオドラント剤 下記の成分を調製してロールオン容器に充填した。 アルケニル(C12)コハク酸 5.0% イソプロピルメチルフェノール 0.2 ヒドロキシプロピルセルロース 2.0 トリエタノールアミン 適量 グリセリン 0.5 香料 0.05 エタノール 50 精製水 バランス pH
【0043】 実施例4 デオドラントスティック シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸カリウム*1) 3.0% アルミニウムヒドロキシクロライド 15.0 タルク 10.0 ミリスチン酸イソプロピル 20.0 ステアリルアルコール 12.0 硬化油 4.0 ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 2.0 セスキステアリン酸ポリオキシエチレン(20) 1.0 メチルグルコシド 香料 0.1 *1)シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸を水酸化カリウムで1. 7倍当量で中和後、乾燥した。
【0044】実施例5 消臭スプレー 下記の成分を原液とし、重量比で原液/噴射剤(ジメチ
ルエーテル)=50/50含有するエアゾールを製造し
た。 シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸カリウム 1.0% トリクロサン 0.1 l−メントール 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.07 エタノール 40.0 精製水 58.13
【0045】実施例6 消臭シート 下記身体用化粧料を調製し、その4.5gをパルプ(5
×6cm、2枚重ね1.8g)に含浸させ、湿潤状態で身
体を清拭するための消臭シートを製造した。 シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸カリウム 3.0% トリクロサン 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.5 シリコーンパウダー*2) 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート 0.5 香料 0.05 エタノール 35.0 精製水 53.55 *2)シリコーンKMP590(信越化学社製)
【0046】実施例7 腋用消臭シート 下記の身体用化粧料2.0gを不織布(直径70mm、
0.8g)に含浸後、乾燥して腋用消臭シートを製造し
た。 シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸カリウム*1) 3.0% トリクロサン 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 ポリエーテル変性シリコーン*3) 0.5 香料 0.05 エタノール 35.0 精製水 61.05 *3)シリコーンSH3775C(東レ・ダウコーニング社製)
【0047】実施例2〜7の本発明品はいずれも消臭効
果が優れていた。
【0048】
【発明の効果】身体、特に脂肪酸臭、アンモニア臭、ア
ミン臭に対するの消臭力に優れ及び肌感触に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 ひろ子 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA022 AB032 AB222 AB432 AC072 AC102 AC122 AC291 AC292 AC312 AC352 AC432 AC442 AC472 AC482 AC542 AC642 AC812 AD152 AD162 AD202 AD282 AD532 BB48 BB51 CC01 CC12 CC17 CC24 DD08 DD11 DD12 EE06 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における第1番目の酸解離指数p
    1と第2番目の酸解離指数pK2の差が1.7以上であ
    る有機二塩基酸及び/又はその塩を消臭有効量で含有す
    る身体用化粧料。
  2. 【請求項2】 有機第二塩基酸の第2番目の酸解離指数
    pK2が6〜8である請求項1記載の身体用化粧料。
  3. 【請求項3】 揮発性溶剤を含有する請求項1又は2記
    載の身体用化粧料。
  4. 【請求項4】 殺菌剤又は制汗剤を含有する請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の身体用化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の身
    体用化粧料を含浸してなる乾燥又は湿潤状態のシート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322090A (ja) * 2001-04-27 2002-11-08 Kao Corp 抗菌性組成物
EP1768646B1 (en) 2004-06-17 2018-05-09 Unilever PLC Cosmetic sprays
JP2018070474A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 日本精化株式会社 化粧料

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