JP2002053294A - 複数台ホイストを使用した揚重設備における荷重検出装置 - Google Patents
複数台ホイストを使用した揚重設備における荷重検出装置Info
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- B66D1/58—Safety gear responsive to excess of load
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- B66D2700/02—Hoists or accessories for hoists
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- Control And Safety Of Cranes (AREA)
Abstract
とき、各ロープに加わる荷重の合計荷重を防爆、防水を
要しない手段で検出させる。 【解決手段】 ホイスト2のそれぞれに負荷検出油圧シ
リンダ21を付設するとともにこれらが発生する油圧に
よって作動する一個の負荷加算器27とこれにより動作
させられて信号を発するセンサ38とを具えた。ホイス
ト2の減速機4の回転反力を受ける部分をロープ繰出し
方向へのみ回転可能とし、ロープ13に加わる荷重に応
じた回転反力受け部分の回転力で負荷検出油圧シリンダ
21を作動させ、各ロープ13の合計荷重が設定値を超
えたとき油圧で負荷加算器27を作動させるようにし
た。
Description
のホイストで吊り上げる揚重設備において、各ロープに
加わる荷重の合計荷重を検出する装置に関するものであ
る。
合、複数台、一般には二台のホイストを使用してホイス
トの一台が故障する、ロープの一本が破断する、などの
トラブルを発生しても残りのホイスト、ロープで吊り上
げることができるようにした揚重設備は広く知られてい
る。
る負荷がホイストに加わった場合、吊り上げを中止した
り警報を発するなどの安全対策を講じる必要があり、そ
のためにロープに加わる荷重を検出する装置を具えるこ
とも広く知られていて、例えば低揚程であってシーブを
動滑車として使用するホイストにおいて、ホイストの適
所に固定したロープの固定端に加わる荷重とこのロープ
の荷物を吊った先端側に加わる荷重とがほぼ等しいもの
と考え、固定端に荷重検出装置を設置したものが実用化
されている。
を使用しない高揚程向けのホイストにあっては、ロープ
はホイストの適所に固定されないので、ロープに加わる
荷重を直接検出することができない。また、ホイストが
設置されている環境が例えば可燃性のガスや粉塵を含ん
でいて防爆を要する場所、或いは風雨に曝され防水を要
する場所であるときは、引火や漏電の心配がある電気式
の荷重検出装置を使用することができない。
り上げる揚重設備においては、個々のロープに加わる荷
重を検出してその合計を求めることによりホイストに加
わる負荷が設定値以下か以上かを判断させる必要がある
が、個々のロープについて荷重検出装置を設け、更にそ
れらの検出値を合計する手段を設けるため全体が複雑化
することを避けられない。加えて、前述のように完全な
防爆、防水を要する環境下では電気式のものを使用でき
ない、という制限がある。
のホイストのロープの個々に加わる荷重の検出とその合
算とを非電気的且つ簡単な構成で行なう荷重検出装置を
提供することを目的とするものである。
に、本発明は原動機、減速機および巻胴を有するホイス
トの複数台を使用してそれらのロープで一個の荷物を吊
り上げる揚重設備の荷重検出装置を次のようにした。
検出油圧シリンダを付設し、これらの負荷検出油圧シリ
ンダが発生する油圧が設定値を超えたとき作動する一個
の負荷加算器と、この負荷加算器により動作させられて
信号を発するセンサとを具えさせた。そして、ホイスト
の各減速機の回転反力を受ける部分をロープ巻込み方向
へ回転不可であるがロープ繰出し方向へ回転可能とし、
回転反力を受ける部分のロープ繰出し方向への回転力に
よって負荷検出油圧シリンダを作動させるようにした。
転力で知ることができ、巻胴の回転力と減速機の回転力
とは同じであるとともに、減速機の外枠と出力軸の回転
力も同じであることから、減速機の回転反力を受ける部
分である外枠または出力軸を固定することなく回転可能
としてその回転力を測定することにより、荷物の荷重を
間接的に測定することができる。
によって、ロープの個々に加わる荷重の検出とその合算
とを非電気的で簡単な構成で行ない、設定値を超えたと
きに適切に信号を発生させることを可能とした。
の出力軸を回転反力受け部分とし外枠を巻胴に固結して
ロープ巻込みおよび繰出し方向へ回転させるものとし、
出力軸にレバーを取り付けてこのレバーがストッパによ
りロープ巻込み方向の回転を阻止されロープ繰出し方向
の回転力で負荷検出油圧シリンダを作動させるようにす
るのが好適である。
て、負荷加算器を各負荷検出油圧シリンダに個別に接続
した負荷応動油圧シリンダと一個の直動部材およびばね
とを具えていて、直動部材に各負荷応動シリンダのピス
トンとばねとを対向作用させたものとするのが好適であ
る。
態を説明すると、形鋼Aの下端フランジに車輪が乗って
走行する台車Bにフレーム1が吊り下げ状態に固定され
ており、このフレーム1に二台のホイスト2,2が形鋼
Aを挟む位置で互いに平行に保持されている。
力軸、入力軸を互いに結合した原動機3および減速機4
と、減速機4を囲んでこれと同心に配置した巻胴7とを
有している。減速機4は外枠5をフレーム1に固定し出
力軸6によって巻胴7を回転させるのが一般的な使用法
であるが、本実施の形態では外枠5を巻胴7にボルト8
によって固定し、出力軸6はレバー9をキイ結合により
固着しているとともにフレーム1の正面壁1Aに軸受1
0によって回転可能に支持されている。尚、巻胴7は出
力軸6側の一端部で外枠5を固定させており、フレーム
1の後面壁1Bに装着して原動機3を取り付けるととも
にその出力軸を貫通させたボス11にもう一端部を軸受
12で支持させている。これにより、巻胴7は原動機
3,減速機4と同一の中心軸線上で回転し、ロープ13
を巻込み或いは繰出す。
った側面からロープ13,13を互いに接近して平行に
下方へ延出させており、それらの巻胴7を互いに反対方
向へ回転させることにより二本のロープ13,13を同
時に巻込み或いは繰出して、それらの先端に取り付けた
フック14に引掛けた荷物15を吊り上げ或いは目的場
所に降す。
行な面上を回転可能とされており、そのままでは巻胴7
がロープ巻込み方向へ回転したとき出力軸6とレバー9
が一体に回転してしまうので、正面壁1Aに調節ねじか
らなるストッパ17を設けて回転を阻止し、レバー9に
減速機4の回転反力を受けさせるようにした。
吊り上げているときロープ繰出し方向の回転力を発生し
ており、出力軸6とレバー9にも回転力が発生する。こ
のロープ繰出し方向の回転を行なう側に、レバー9を挟
んでストッパ17と向かい合わせて負荷検出油圧シリン
ダ21が正面壁1Aに取り付けて設置されている。この
負荷検出油圧シリンダ21はシリンダ筒22に嵌装した
ピストン23から延びるピストン杆24の先端をレバー
9に接触させているとともに、ピストン杆24と反対側
のシリンダ室25に作動油を充満させている。
7が取り付けられている。この負荷加算器27は円筒状
のハウジング28の一端を塞いだ蓋体29に二個のシリ
ンダ室30を平行に設けてピストン31をそれぞれに嵌
装するとともに、それらから延びるピストン杆32の先
端部をハウジング28の内部に突出させ、シリンダ室3
0のピストン31背面部分を二つの負荷検出油圧シリン
ダ21のシリンダ室25とホース26によって接続して
これらにも作動油を充満させている。また、ハウジング
28に円板状の直動部材33が嵌装され、それより延び
る作動杆34をハウジング28のもう一端に螺装したプ
ラグ35を貫通して外部へ突出させている。更に、直動
部材33の一つの面に二つのピストン杆32の先端を接
触させ、もう一つの面にプラグ35との間に装入した圧
縮コイルばね36を作用させたものである。
み量によって調節することができ、二つのピストン杆3
2が直動部材33を押す力がばね36の力よりも大きい
と作動杆34がセンサ38を動作させて信号を発するよ
うになっている。このセンサ38はリミットスイッチで
あってもよいが、3ポートの機械操作式方向切換弁で構
成して流体のオン・オフを信号に使用することが好まし
く、負荷検出油圧シリンダ21などと同様に正面壁1A
に取り付けられている。
ープ13,13は基本的には荷重を均等に負担している
が、一本が緩んでいるともう一本が全荷重を負担するこ
ととなる。従って、二本のロープ13,13に加えられ
ている荷重の合計を常時検出し、合計荷重が設定値を超
えることがあった場合には、一本または二本のいずれが
荷重を負担している状況にあっても吊り上げを中止した
り警報を発するなどの安全対策を講じる必要がある。
はロープ繰出し方向の回転力が発生しており、このとき
レバー9は負荷検出油圧シリンダ21のピストン杆24
に接触して回転反力を受け、固定された状態となってい
る。ここで、ロープ13に加わる荷重をW,巻胴7のロ
ープ中心半径をR,レバー9の回転中心からピストン杆
24との接触点までの距離をL,接触点に発生する力を
Fとすると、WR=FLの関係が成り立ち、この力Fに
よってピストン23が押されてシリンダ室25,ホース
26,シリンダ室30の作動油を加圧する。
は、このピストン31と負荷検出油圧シリンダ21のピ
ストン23との面積比およびピストン23を押す力Fに
よって定まり、二台のホイスト2の巻胴7のそれぞれの
ロープ13に加わる荷重が負荷加算器27の対応するピ
ストン31にそれぞれ加えられてこれらのピストン杆3
2が直動部材33を押すように働く。従って、直動部材
33には二本のロープ13,13に加わる荷重の合計荷
重が働くこととなり、一本のロープが緩んでいる場合で
も別の一本のロープが全荷重を負担していることから合
計荷重が直動部材33に働くことに変わりはない。
た荷重よりも大きいと作動杆34がセンサ38を動作さ
せて信号を発する。この信号は荷物15の吊り上げを中
止して地上や床に降すように巻胴7を回転させるか、ま
たは警報を発するように働く。
て常法通りに巻胴7を回転させる場合は、外枠5を回転
可能とするとともにレバー9に対応する部品を取り付
け、ストッパ17と負荷検出油圧シリンダ21との間に
レバー9に対応する部品を挟み込んで前記と同様のロー
プ荷重検出を行なわせる。従って、本実施の形態のよう
に出力軸6で回転反力を受けさせる方が機構をコンパク
トにすることができる。
ホイストの各ロープが分担する荷重を合算して設定値を
超えるか否かの判断を、減速機の回転反力と油圧とを利
用した非電気的で簡単な構成により適確に行なうことが
でき、また完全な防爆、防水を要する環境下でも安全に
使用できるものである。
減速機, 7 巻胴,9 レバー, 13 ロープ,
17 ストッパ, 21 負荷検出用油圧シリンダ,
23 ピストン, 27 負荷加算器, 30 シリン
ダ室, 31ピストン, 33 直動部材, 36 ば
ね, 38 センサ,
Claims (3)
- 【請求項1】 原動機、減速機および巻胴を有するホイ
ストの複数台を使用してそれらのロープで一個の荷物を
吊り上げる揚重設備において、 前記複数台のホイストのそれぞれに付設させた負荷検出
油圧シリンダと、前記各負荷検出油圧シリンダが発生す
る油圧が設定値を超えたとき作動する一個の負荷加算器
と、前記負荷加算器により動作させられて信号を発する
センサとを具え、 前記各減速機の回転反力を受ける部分をロープ巻込み方
向へ回転不可であるがロープ繰出し方向へ回転可能と
し、前記回転反力受け部分のロープ繰出し方向への回転
力によって前記負荷検出油圧シリンダを作動させるよう
にした、 ことを特徴とする荷重検出装置。 - 【請求項2】 前記減速機の出力軸が前記回転反力受け
部分とされ、外枠が前記巻胴を固結してロープ巻込みお
よび繰出し方向へ回転させるものとされており、前記出
力軸にレバーを取り付けてこのレバーがストッパにより
ロープ巻込み方向の回転を阻止されロープ繰出し方向の
回転力で前記負荷検出油圧シリンダを作動させるように
した請求項1に記載した荷重検出装置。 - 【請求項3】 前記負荷加算器は前記各負荷検出油圧シ
リンダに個別に接続した負荷応動油圧シリンダと一個の
直動部材およびばねとを具え、前記直動部材に前記各負
荷応動油圧シリンダのピストンと前記ばねとを対向作動
させたものである請求項1に記載した荷重検出装置。
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- 2000-08-08 JP JP2000239701A patent/JP4659949B2/ja not_active Expired - Lifetime
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