JP2002051872A - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents
椅子の肘掛け装置Info
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Abstract
設される肘当て支持体との間に指等が挟まれるのを防止
する。 【解決手段】 座体1の側部より起立する肘掛け支柱2
の頂部に装着された肘当て支持体12に、肘当て4を、
前後方向に移動可能に取付けてなる椅子の肘掛け装置3
において、前記肘当て4の下面に形成した前後方向を向
く凹所32内の左右両側部に、前記肘当て支持体12に
立設したブラケット26の左右両端部を、前後方向に相
対移動可能に嵌合するとともに、前記肘当て4下面の凹
所32の下端開口部に、前記ブラケット26の前後方向
への移動を許容する逃げ溝37、38を備えるカバー3
6を止着する。
Description
業内容等に応じて、座体に対する肘当ての前後位置を最
適に調節しうるようにした椅子の肘掛け装置に関する。
の位置や、パソコン等のキーボードやマウスを操作する
など、作業内容に合わせて肘当ての位置を調節し、肘の
支え位置を変更しうるようにすることは、作業能率や疲
労度を改善する上において重要である。
うにした従来の椅子としては、例えば、特開平11−3
46873号公報に開示されているものがある。
け装置では、肘当ての下面に形成した前後方向を向く凹
所内を、肘当て支持体が前後方向に相対移動するため、
肘当てを前後限位置まで移動させた際、凹所の前後の端
縁と肘当て支持体との間に指等を挟む恐れがある。本発
明は、上記問題に鑑みてなされたもので、肘当ての下面
に形成した凹所と、その中に前後方向に相対移動可能と
して配設される肘当て支持体との間に指等が挟まれるの
を防止しうるようにした椅子の肘掛け装置を提供するこ
とを目的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1)座体の側部より起立する肘掛け支柱の頂部に装着さ
れた肘当て支持体に、肘当てを、前後方向に移動可能に
取付けてなる椅子の肘掛け装置において、前記肘当ての
下面に形成した前後方向を向く凹所内の左右両側部に、
前記肘当て支持体に立設したブラケットの左右両端部
を、前後方向に相対移動可能に嵌合するとともに、前記
肘当て下面の凹所の下端開口部に、前記ブラケットの前
後方向への移動を許容する逃げ溝を備えるカバーを止着
する。
造とし、それらの対向端を突合わせるようにして止着す
る。
ーの左右の側縁に、外面に係止突部を有する内向きに弾
性変形可能な係合片を立設し、この係合片を、肘当ての
凹所の内側面に穿設した係合孔に挿入して弾性係合させ
る。
面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した椅子
(A)の側面図を示すもので、座体(1)の左右両側部より
若干前傾(以下、方向は図1の左方を前として説明す
る)して起立する1対の肘掛け支柱(2)の上端部に、本
発明の肘掛け装置(3)が設けられている。
の位置と左右方向の回動角度とを調整しうるようになっ
ている。
細を示す。なお、左右の肘掛け装置(3)は、左右対称で
同一構成となっているため、以下の説明は右方のものの
みとし、左方のものについては省略する。
さ調節機構についても、本発明とは直接関係しないの
で、その詳細な説明は省略する。
る。図2〜図4に示すように、肘掛け支柱(2)内の昇降
杆(5)の頂面には、水平をなす円板状の基板(6)が固着
され、その中心と外周端部には、それぞれ垂直軸(7)と
短寸の前後1対のピン(8)(8)とが立設されている。
円板状の角度保持プレート(9)と、弾性板材(10)と、円
形をなすホルダ(11)と、下端部を円形とし、かつ上部
を、円形の下端部より前方に延出する長円形とした肘当
て支持体(12)とが、垂直軸(7)が貫通するようにして、
下方より順に載置されている。
等により形成され、その前後の外周面に形成された係合
溝(13)(13)を、基板(6)の1対のピン(8)に嵌合するこ
とにより、軸線回りに回転するのが阻止されている。
を挟む左右の上面には、垂直軸(7)を中心とする円周上
に放射方向を向く複数(例えば7個ずつ)の長溝(14)
が、円周方向に一定間隔おき(例えば15°間隔)に形
成されている。
され、リング状部の外周縁には、直径方向に向かって斜
め下方に延出する1対の弾性片(10a)(10a)が180°対
向状に連設されている。両弾性片(10a)の先端部には、
下向きに膨出する半球状の突起(15)が形成されてる。な
お、弾性片(10a)は、1対以上設けることもある。両突
起(15)の下面は、上記角度保持プレート(9)の複数の長
溝(14)のいずれにも係合可能となっている。
図5に示すように、弾性板材(10)が収容可能なそれとほ
ぼ補形をなす上向きの凹溝(16)と、その両側の外周部寄
りに、上記基板(6)における各ピン(8)の上端部が遊嵌
可能な円弧状の1対の案内溝(17)(17)とが形成されてい
る。
線に対して線対称をなし、かつそれらの円周方向の長さ
は、各ピン(8)が案内溝(17)内においてほぼ90°相対
回動しうるように設定してある。
る円形の下面には、複数の突部(18)が形成され、この突
部(18)をホルダ(11)の上面の複数の凹部(19)に嵌合する
ことにより、肘当て支持体(12)とホルダ(11)とが位置決
めされ、かつ互いに相対回転するのが阻止されている。
穿設した上下方向を向く軸孔(12a)には、ガイド筒(20)
が圧入され、その上下両端部に嵌合されたブッシュ(21)
に垂直軸(7)が挿通している。
0)、ホルダ(11)及び肘当て支持体(12)は、肘当て支持体
(12)の上方に突出する垂直軸(7)の上端部の小径おねじ
部(22)に、ウェーブワッシャ(23)と平ワッシャ(24)を介
してナット(25)を螺合することにより、基板(6)上に取
付けられている。
(7)を挿通してガイド筒(20)に嵌合したブッシュ(21)の
上端と当接し、かつ平ワッシャ(24)により押圧されて弾
性変形させられるようになっている。
収容した弾性板材(10)の両弾性片(10a)をウェーブワッ
シャ(23)の弾性力により若干上向きに弾性変形させるこ
とにより、肘当て支持体(12)をウェーブワッシャ(23)と
弾性板材(10)とにより弾性的に保持するためと、弾性片
(10a)の突起(15)が角度保持プレート(9)の長溝(14)と
係合している際、回動方向に適度の抵抗力を付与するよ
うにするためである。
溝(17)との組付位相は、図5に示すように、両案内溝(1
7)を二分する中心線(L1)が各ピン(8)の中心を結ぶ前
後方向を向く中心線(L2)に対し、時計方向にほぼ30
°ずれた位相となるようにし、かつこのとき、弾性板材
(10)の各突起(15)が、180°対向する第2番目の長溝
(14)とそれぞれ係合するようにしてある(図12参
照)。このような位置関係とすると、ホルダ(11)及びそ
れと一体をなす肘当て支持体(12)は、各ピン(8)に対
し、時計方向にほぼ15°、反時計方向にほぼ75°だ
け、垂直軸(7)回りに回動させることができる。
持体(12)に取付けられる前述した肘当て(4)は、通常使
用位置、すなわち前後方向に真直ぐな位置となる。
説明する。図2及び図3に示すように、肘当て支持体(1
2)内の上部には、前後方向を向くチャンネル状の肘当て
ブラケット(26)がねじ止めされ、その上端の左右方向を
向く両水平片(26a)(26a)には、図6に示すような、左右
1対の互いに同形をなすセレクタ(27)(27)が、左右対称
的に嵌合されている。
り形成され、水平片(26a)の外側縁部に外嵌される基片
(27a)と、その前後の端縁より、平面視L字形をなすよ
うに内向きに連設され、かつ取付け時において水平片(2
6a)の上面と当接する前後1対の足片(27b)(27b)と、両
足片(27b)の先端部同士を接続するようにして、それら
の上面に連設された外向きに円弧状に膨出する弧状片(2
7c)とからなり、弧状片(27c)の中央部の外面には、半球
状の突起(28)が形成されている。
とは、突起(28)が左右方向に移動しうるように若干弾性
変形しうるようになっている。
びそれに嵌合されたセレクタ(27)の基片(27a)は、前後
方向を向く可動プレート(29)における左右両端部の内向
きコ字状をなす1対のガイドレール(30)(30)内に、相対
移動可能として嵌合されている(図2参照)。
ほぼ矩形状の合成樹脂製の上面板(4a)と、その下面に若
干の空間が形成されるようにしてねじ(31)止めされた合
成樹脂製の下面板(4b)とからなり、下面板(4b)の中央部
には、前後方向に長い矩形状の上向きの凹所(32)が形成
されている。
の中央部には、図7及び図8に示すように、前後方向を
向く矩形孔(33)が形成され、その左右に対向する内側面
には、複数(例えば7個)の波形の係止凹溝(34)が互い
に対向するように形成されている。
レート(29)が、その後端の左右両側部の係止片(29a)(29
a)を凹所(32)内の係合孔(35)内に挿し込んで係止すると
ともに、前端の取付片(29b)を凹所(32)内の段部(32b)に
ねじ(31)止めすることにより固定されている。
b)の矩形孔(33)よりも大きな矩形孔(29c)が形成され、
矩形孔(33)に形成された両係止凹溝(34)が矩形孔(29c)
の内方に露出するようになっている(図7、図8参
照)。
と、図8に示すように、肘当てブラケット(26)に取付け
た左右1対のセレクタ(27)における各弧状片(27c)が、
下面板(4c)の矩形孔(33)より上方に突出し、それらに形
成した半球状の突起(28)が、複数の係止凹溝(34)のいず
れかと弾性係合しうるようになる。
に固定すると、肘当て(4)は、肘当て支持体(12)に対し
て前後方向に移動可能となり、かつ左右のセレクタ(27)
における突起(28)をいずれかの係止凹溝(34)に選択的に
係合させることにより、肘当て(4)の前後方向の位置を
段階的に調節することができる。なお、肘当て(4)を前
後限位置まで移動させると、両セレクタ(27)における弧
状片(27c)の前後の端縁が下面板(4b)の矩形孔(33)の前
後の端面に当接するので、それ以上前後に移動すること
はない。
板(4b)における凹所(32)の下端開口面には、合成樹脂製
の前後1対のカバー(36)が止着され、肘当て(4)を前後
方向に移動させた際、指等が凹所(32)内に入り込んで肘
当て支持体(12)との間に挟まれるのを防止している。
後対称につき、一方のみ図示する)、中央部と左右両側
部とに、上記垂直軸(7)に螺合したナット(25)の移動を
許容する前後方向を向く逃げ溝(37)と、肘当てブラケッ
ト(26)における左右の垂直片の移動を許容するスリット
状の逃げ溝(38)とが形成され、かつ左右の側縁には、互
いに対向する前後1対ずつの係合片(39)が上向きに突設
されている。
して、各係合片(39)を、下面板(4b)の凹所(32)の周縁部
に形成した8個の係合孔(40)(図7、図8参照)に、若
干内向きに弾性変形させて挿入することにより、各係合
片(39)の外面に形成された係止突条(39a)が係止孔(40)
の上端縁に弾性係合し、抜け止めされる。
て(4)を手で掴んで前後方向に強く押動すると、図11
に示すように、左右1対のセレクタ(27)が相対的に前後
方向に移動することにより、その足片(27b)が弾性変形
し、各弧状片(27c)の突起(28)が、肘当て(4)の下面板
(4b)の左右の係止凹溝(34)より離脱し、他の適宜の係止
凹溝(34)と弾性的に係合する。
を、係止凹溝(34)の数だけ段階的に調節することができ
る。
て(4)間の間隔を調節する際は、次のようにして行う。
置にある肘当て(4)全体を上方より掴み、平面視時計方
向(左方の肘当ては反時計方向)に回動させると、肘当
て(4)に取付けられた肘当て支持体(12)、ホルダ(11)及
びホルダ(11)の凹溝(16)内に保持された弾性板材(10)
が、角度保持プレート(9)に対して垂直軸(7)回りに回
動する。すると、ホルダ(11)の案内溝(17)内に嵌合され
ている各ピン(8)が、想像線で示すように、案内溝(17)
における回動方向と反対側の端部と当接するまで相対移
動することにより、肘当て(4)はほぼ15°だけ回動さ
せることができる。
が、各ピン(8)と近接する側の180°対向する最端部
の長溝(14)と弾性的に係合する。従って、肘当て(4)
が、その位置から反時計方向に妄りに回動することはな
い。
回動させると、図13に示すように、例えばパソコン等
のマウス(M)を操作する際、座者の肘を人間工学的に最
適な状態で支持することができる。
時計方向に(左方の肘当ては時計方向)に回動させる
と、図12に示すように、各ピン(8)が案内溝(17)内を
上記と反対側の端部と当接するまで相対移動することに
より、肘当て(4)は最大でほぼ75°まで回動させるこ
とができる。
1対の突起(15)を各長溝(14)と順次弾性係合させれば、
肘当て(4)は、ほぼ15°間隔ずつ段階的に回動停止さ
せることができる。
回動領域を広げておくと、作業内容等に応じて、肘当て
(4)を最適位置に調節することができる。特に、図14
に示すように、例えばノート型の小型パソコン等のキー
ボード(K)を操作する際、左右の肘当て(4)をハの字形
に大きく回動させ、座者の肘をキーボード(K)の操作に
快適な姿勢で広範囲に支持することができ、疲労感を小
さくしうる。
ては、肘当て(4)の回動機構と前後移動機構とを分離さ
せ、肘当て(4)を肘掛け支柱(2)を中心として回動させ
るようにしてあるため、肘当ての回動が肘掛部において
行われる従来のもののように、肘当て(4)の回動範囲が
制約されることはない。
方向を向く複数の長溝(14)を設け、これに弾性板材(10)
の2個の突起(15)を弾性係合させるようにしてあるた
め、万一ホルダ(11)及び肘当て支持体(12)と垂直軸(7)
との間にがたが発生し、突起(15)が径方向に位置ずれし
たとしても、長溝(14)によりその位置ずれを吸収するこ
とができるので、肘当て(4)は所望の位置に確実に弾性
保持される。しかも、180°対向する2個の突起(15)
が常時角度保持プレート(9)に圧接しているので、垂直
軸(7)に偏荷重が作用することはなく、肘当て支持体(1
2)はバランスよく円滑に回動しうる。
てブラケット(26)に、左右1対の弾性変形可能なセレク
タ(27)を取付け、両セレクタ(27)における弧状片(27c)
に形成した各突起(28)を、肘当て(4)における下面板(4
b)の中央部に設けた左右に対向する複数の係止凹溝(34)
と弾性的に係脱しうるようにしてあるため、肘当て(4)
の前後位置を節度感をもって段階的に調節しうるととも
に、肘当て(4)を左右方向にがた付かせることなく、前
後に安定的に移動させることができる。
(32)には、カバー(36)が止着されているため、不用意に
肘当て(4)を前後に移動しても、指等が凹所(32)の前後
の端縁と肘当て支持体(12)との間に挟まれたり、ゴミ等
の異物が凹所(32)内に入り込む恐れはない。
プレート(9)を固定し、弾性板材(10)側を回動させてい
るが、それらを反対としてもよい。すなわち、角度保持
プレート(9)と弾性板材(10)とを上下反対向きとして、
角度保持プレート(9)をホルダ(11)に固定するととも
に、弾性板材(10)を基板(6)に回動不能として固着すれ
ばよい。
ピン(8)とその案内溝(17)も上下反対とし、ピン(8)を
ホルダ(11)に、案内溝(17)を基板(6)に設けるようにし
てもよい。
て支持体(12)の下面に、弾性板材(10)収容用の凹溝とピ
ン(8)用の案内溝を直接設ければ、ホルダ(11)は省略し
うる。肘当て(4)を上面板(4a)と下面板(4b)とからなる
ものとしたが、一体構造の肘当て(4)として、その下面
に形成した凹所内に上述と同様の係止凹溝(34)を設けて
もよい。
周方向の長さや、ピン(8)と案内溝(17)との位相を変え
ることにより、肘当て(4)の左右方向への回動範囲を任
意に設定しうるのは勿論である。
下面の凹所の開口端がカバーにより閉塞されるため、肘
当てを不用意に前後に移動させても、指等が凹所の前後
の端縁と肘当て支持体のブラケットとの間に挟まれた
り、異物が凹所内に入り込むなどの恐れはなくなる。
当て支持体に取付けた後でもカバーを装着できるので、
組付性がよくなる。
カバーの取付けが容易となるとともに、カバーの取付け
が確実となり、簡単に脱落する恐れはない。
部切欠縦断側面図である。
ある。
る。
るセレクタの斜視図である。
状態の一部切欠平面図である。
る。
欠平面図である。
見た際のピンと案内溝との位置関係及び肘当ての回動範
囲を示す平面図である。
を操作する一例を示す概略平面図である。
型パソコンのキーボードを操作する一例を示す概略平面
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 座体の側部より起立する肘掛け支柱の頂
部に装着された肘当て支持体に、肘当てを、前後方向に
移動可能に取付けてなる椅子の肘掛け装置において、 前記肘当ての下面に形成した前後方向を向く凹所内の左
右両側部に、前記肘当て支持体に立設したブラケットの
左右両端部を、前後方向に相対移動可能に嵌合するとと
もに、前記肘当て下面の凹所の下端開口部に、前記ブラ
ケットの前後方向への移動を許容する逃げ溝を備えるカ
バーを止着したことを特徴とする椅子の肘掛け装置。 - 【請求項2】 カバーを前後2分割構造とし、それらの
対向端を突合わせるようにして止着した請求項1記載の
椅子の肘掛け装置。 - 【請求項3】 カバーの左右の側縁に、外面に係止突部
を有する内向きに弾性変形可能な係合片を立設し、この
係合片を、肘当ての凹所の内側面に穿設した係合孔に挿
入して弾性係合させた請求項1または2記載の椅子の肘
掛け装置。
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