JP2002051811A - 宝飾品装飾具および装身具 - Google Patents

宝飾品装飾具および装身具

Info

Publication number
JP2002051811A
JP2002051811A JP2000163769A JP2000163769A JP2002051811A JP 2002051811 A JP2002051811 A JP 2002051811A JP 2000163769 A JP2000163769 A JP 2000163769A JP 2000163769 A JP2000163769 A JP 2000163769A JP 2002051811 A JP2002051811 A JP 2002051811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative frame
jewel
jewelry
ring
ornament
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000163769A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Mukai
誠治 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000163769A priority Critical patent/JP2002051811A/ja
Publication of JP2002051811A publication Critical patent/JP2002051811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な宝石が組み込まれた既製の指輪などの
宝飾品装飾具に対して、使用環境に合わせて変化に富ん
だ豊かな意匠性を発揮させ、しかも、日常的に使用する
ことも可能なように宝石などの宝飾品を保護しておける
装飾具を提供する。 【解決手段】 宝石12などの宝飾品が立爪支持材14
などの支持材を介してリング16などの本体部に支持さ
れた指輪10などの装身具に、着脱自在に取り付けられ
る装飾具20であって、宝飾品12に被せられ、宝飾品
12の少なくとも上面の一部を露出させて宝飾品12の
周囲を囲む装飾枠30と、装飾枠30を支持材14およ
び/または宝飾品12に対して着脱自在に取り付ける嵌
め込み枠40などの取付手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宝飾品装飾具およ
び装身具に関し、詳しくは、既製の装飾具、例えば指輪
に対して付加的に取り付けられ、指輪に組み込まれた宝
石などの宝飾品を保護したり意匠性を高めたりする装飾
具と、このような装飾具を取り付けることで装飾性を高
めた装身具とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】指輪のうち、婚約指輪には、高価なダイ
アモンドなどの宝石が組み込まれたものが多い。ダイア
モンドを指輪に組み込む際の構造として、いわゆる立爪
構造が知られている。立爪構造は、指輪のリングに複数
本の柱状をなす立爪が取り付けられ、この複数本の立爪
の内側にダイアモンドを配置し、立爪の先端を曲げてダ
イアモンドを固定する。この構造は、ダイアモンドの輝
きを損なうことなく確実に支持しておくことができ、豪
華で美麗な外観を呈するものとして、広く一般に普及し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したような高価な
ダイアモンドが組み込まれた指輪は、日常的に使用する
には、ダイアモンドが損傷したり紛失したりする危険が
ある。また、尖った立爪部分が、衣服や家具などの他物
に引っ掛かったり傷付けたりすることが良くある。この
ような理由で、ダイアモンドの婚約指輪は、あまり使用
されることなく保管されたままで、いわゆる箪笥の肥や
しになっていることが多い。また、立爪構造のダイアモ
ンド指輪は、意匠的にはそれほど変化がないため、冠婚
葬祭などのフォーマルな服装や場所にはふさわしいが、
通常の外出やカジュアルな服装などには必ずしも合わ
ず、服装や使用場所に合わせて雰囲気を変えることは難
しかった。
【0004】本発明の課題は、高価な宝石が組み込まれ
た既製の指輪などの装身具に対して、使用環境に合わせ
て変化に富んだ豊かな意匠性を発揮させ、しかも、日常
的に使用することも可能なように宝石を保護しておける
装飾具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる宝飾品用
装飾具は、宝飾品が支持材を介して本体部に支持された
装身具に対して着脱自在に取り付けられる装飾具であっ
て、前記宝飾品に被せられ、宝飾品の少なくとも上面の
一部を露出させて宝飾品の周囲を囲む装飾枠と、前記装
飾枠を前記支持材および/または宝飾品に対して着脱自
在に取り付ける取付手段とを備える。 〔装身具〕通常の装身具に適用できる。具体的には、指
輪、ネックレス、ピアス、イヤリング、ブローチ、ネク
タイピンなどが挙げられる。
【0006】装身具には、宝飾品が取り付けられてい
る。宝飾品は、装身具のデザイン上の中心になる部材で
あり、天然の宝石や人工および合成の宝石、疑似宝石な
どで構成される。宝飾品は、金属やセラミックなどから
なる支持材を介して、装身具を身体や衣服に装着するた
めの構造となる本体部に取り付けられる。以下の説明
は、装身具の具体例として指輪について説明する。但
し、指輪以外の装身具についても適用できる技術事項に
ついては、指輪以外の装身具にも共通する説明となる。
【0007】〔指輪〕通常の立爪構造を有する指輪に適
用される。指輪は、本体部となり指を挿入するリング
と、宝石などの宝飾品と、宝飾品をリングに取り付ける
立爪支持材とを備えている。指輪に組み込まれる宝石と
して、ダイアモンドのように高価で使用中の損傷や紛失
を防止する必要のある宝石を有するものに適用するのが
好ましい。宝石あるいは宝飾品の具体例としては、キュ
ービックジルコニアやサモアナイトなどの疑似ダイアモ
ンド、アイオライト、アクアマリン、アパタイト、アベ
ンチュリン、アメジスト、インカローズ、エメラルド、
オパール、オニキス、ガーネット、カルセドニー、キャ
ッツアイ、クリソプレーズ、クンツファイト、サファイ
ア、サンゴ、シトリン、紫金石、白蝶貝、真珠、水晶、
スピネル、タイザナイト、トパーズ、トラメ、トルコ
石、トルマリン、ヘマタイト、ペリドット、マラカイ
ト、ミラーボール、ムーンストーン、めのう、ロードナ
イト、ローズクォーツ、ルビー、ラピスラズリ、これら
の合成品や疑似宝石が含まれる。宝石の形状あるいはカ
ット構造は、通常の指輪と同様でよい。
【0008】立爪支持材は、通常、金や白金、銀などの
貴金属で作製され、リングの外周に、宝石の周囲を囲ん
で包み込むように配置され、宝石をリングに支持する。
立爪支持材の本数や形状は、通常の立爪構造の指輪と同
様でよい。複数本の立爪支持材が周方向に連結されてい
たり、全周の立爪支持材が一体となった環状をなすもの
でもよい。立爪支持材は、装飾具の取り付けに利用され
る構造を備えておいたり、装飾具を取り付けた状態での
意匠性を考慮して設計しておくことができる。 〔装飾枠〕既製品などの独立して使用可能な指輪に付加
的に取り付けることで、指輪単独で使用した場合に比べ
て異なる別の装飾効果を与えるものである。装飾枠の具
体的形状は、宝石の寸法あるいは外形に合わせて、意匠
性あるいは保護性を果たせるように設定される。
【0009】装飾枠は、宝石の上方などから宝石に被せ
て、宝石の周囲を囲むように取り付けられる。したがっ
て、装飾枠は、宝石を囲む環状、筒状あるいは孔あき容
器状をなしており、中央に宝石を収容するための空間を
有している。装飾枠は、取付状態で、宝石の少なくとも
上面の一部を露出させて、宝石が外部から視認できるよ
うにしておく。装飾枠の上部には、宝石の上面を露出さ
せる開口を設けておくことができる。開口は、宝石の出
来るだけ広い範囲を見せることができるような寸法形状
のものが好ましい。開口の形状は一般的には円形である
が、ハート形やクロバー形、楕円形、多角形などの各種
形状を採用することもできる。
【0010】装飾枠には、開口の内周に突出して上方側
から宝石または立爪支持材に当接する押え縁を備えるこ
とができる。押え縁によって、装飾枠の下方側への移動
が阻止される。取付部材に装飾枠の上方側への移動を阻
止する部材や上方側に付勢する部材を備えていれば、押
え縁と協力して、装飾枠の上下方向への移動やずれを確
実に阻止することが可能になる。押え縁が、宝石には当
接せず立爪支持材のみに当接するようにしておけば、宝
石に押え縁が接触して傷を付けることが防止できる。押
え縁で立爪支持材が外面に露出するのを防止することも
できる。装飾枠は、宝石の全周全体を覆っていてもよい
し、宝石の側面の一部が露出する切り欠きや溝、孔、ス
リットなどを備えていてもよい。切り欠きなどを設け
て、宝石に対して上面だけでなく側面からも光が入るよ
うにすることで、宝石内部での光の複雑な反射や屈折に
よる輝きを示すことができる。
【0011】装飾枠の材料は、宝石や立爪支持材を保護
できる機械的強度を有していれば、金属、合成樹脂、セ
ラミック、ガラスその他の装飾材料が使用できる。金属
として金や白金、ホワイトゴールド、イエローゴール
ド、ピンクゴールド、シルバー、アルミ、ステンレスな
どが挙げられる。合成樹脂として、塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、シリコン、アクリル、ポリウレタン、ス
チレン、ポリカーボネート、エポキシ、ABSなどが挙
げられる。装飾枠を、弾性のある合成ゴムなどで構成す
ることもできる。装飾枠は、立爪支持材や宝石に当接し
たときに立爪支持材や宝石を傷付け難い材料が好まし
く、立爪支持材や宝石よりも柔らかい材料が好ましい。
【0012】装飾枠の表面に対して、全面あるいは一部
の表面に、ロジュームメッキや金メッキなどのメッキを
施したり、真空蒸着などで薄膜を形成したり、塗装を施
したりすることができる。エナメル材料を塗布し焼き付
けてホウロウあるいは七宝状の仕上げを施すこともでき
る。装飾枠に、小さな宝石やガラスなどを埋め込むこと
もできる。装飾枠の一部または全体が透明であってもよ
い。装飾枠の外形は、意匠性などを考慮して自由に設計
でき、例えば、円盤状、多角形状、円錐状、角錐状、そ
の他の幾何学図形状をなすものが採用できる。表面に凹
凸を形成したり、装飾模様を彫り込んだり浮き彫りした
りすることもできる。
【0013】塗装や凹凸による模様として、文字、数
字、記号などを形成することができる。装飾枠の内面
に、立爪支持材や宝石と接触したときに立爪支持材を傷
つけるのを防止する緩衝性あるいは柔軟性のある塗料の
塗布膜や合成樹脂フィルムなどからなる保護層を設けて
おくことができる。この保護層として、着色されたもの
や光線の反射性のあるもの、例えばフィルター材料など
を用いれば、宝石の内部で反射したり通過したりする光
の一部が装飾枠の内面でも反射することで、宝石の輝き
に、新たな趣きを加えることができる。
【0014】装飾枠に、携帯電話の電波によって発光す
る発光回路を備えておくことができる。このような発光
回路は、検波ダイオード(ショットキーダイオード)と
コンデンサ、LEDなどの電子素子が組み込まれたIC
回路で構成できる。デジタル携帯電話周波数帯である8
00MHz/1.5GHzなどの電波を受信すること
で、電池などによる電力供給がなくても、LEDなどの
発光素子が点灯したり点滅を行う。発光回路による発光
が、宝飾品の輝きを増す。装飾枠が透明材料であれば、
宝飾品とともに装飾枠に輝きを与えることができる。宝
飾品に光を当てるためには、宝飾品に隣接する装飾枠の
内側などに発光素子を配置しておくことが好ましい。発
光素子の発光色を変えたり複数色を組み合わせること
で、意匠効果を増すことができる。 〔取付手段〕装飾枠を、宝石を囲んだ状態で、宝石また
は宝石を支持する立爪支持材に対して着脱自在に取り付
けておくことができれば、通常の装飾具や機械装置など
における部材の取付手段が適用できる。
【0015】取付手段は、装飾枠の本体あるいは装飾枠
を取り付ける立爪支持材とは別の部材で構成してもよい
し、装飾枠あるいは立爪支持材そのものに取付手段とな
る形状や構造を形成しておいてもよい。具体的には、突
起や穴、溝などの凹凸による嵌合係止構造を、装飾枠と
装飾枠を取り付ける構造部分の何れか一方あるいは両方
に設けておくことができる。ねじやピン、爪片などの、
装飾枠とは別の固定具を利用することもできる。バネな
どの付勢手段を用いた弾力的な係止構造も採用できる。
マグネットを用いて磁力による固定も可能である。蝶
番、スライド蝶番、バネ、板バネ、ピンバネ、バネ式ス
トッパー、ステー、引輪、クリップ、紐、チェーン、絡
合テープ、フック機構なども利用できる。
【0016】指輪の立爪支持材に予め、装飾具を取り付
けるための構造部分を作製しておくことができる。但
し、既製の指輪に装飾枠を取り付けできるようにするに
は、指輪側には特別な取付構造を設けず、装飾具のほう
に既製の指輪に取り付けるための構造を備えておくのが
好ましい。 〔取付部材〕前記取付手段として機能する。取付部材は
装飾枠の底部に配置され、立爪支持材の根元部分に側方
から嵌め込まれるようにすることができる。取付部材の
材料は、金属、セラミックあるいは合成樹脂など、通常
の装飾具の材料や構造材料が用いられる。
【0017】取付部材に、一端が開放された概略U字形
をなし立爪支持材の外形の一部に沿った内周形状を有す
る嵌め込み溝を備えておけば、取付部材を立爪支持材に
密接させて、確実に位置決めして固定することができ
る。通常の立爪支持材は、根元部分が断面六角形状に配
置されているので、嵌め込み溝の奥側に六角形の一部を
構成する形状部分を有していれば、立爪支持材と取付部
材とが簡単かつ確実に位置決めされる。嵌め込み溝の内
周に、立爪支持材に下方側から当接する受け縁を設けて
おくことができる。受け縁は、取付部材と立爪支持材と
が上下方向に動くのを阻止する機能がある。
【0018】装飾枠のうち、宝石が露出する開口の内周
に突出して上方側から宝石に当接する押え縁を設けてお
けば、装飾枠の押え縁と取付部材の受け縁との間に宝石
および立爪支持材を挟み込むことで、装飾具を指輪に対
して確実に固定しておくことができる。取付部材は、装
飾枠と一体に取り付けられていてもよいし、別個に作製
されてあって、指輪への取付時に初めて一体的に組み立
てられるようになったものであってもよい。取付部材と
装飾枠とを一体に取り付けておく場合、指輪への取付部
材の取り付け取り外しと、宝石を囲む装飾枠の取り付け
取り外しが可能な構造を採用する必要がある。
【0019】具体的には、装飾枠を、取付部材の一端に
上方側に回動自在に取り付けておくとともに、装飾枠の
底部を取付部材の外周に嵌挿自在にしておけば、装飾枠
を上方側に回動させた状態で、取付部材だけを指輪の立
爪支持材に取り付けたあと、装飾枠を下方側に回動させ
て宝石を囲むように取り付け、装飾枠の底部を取付部材
に嵌挿することで両者を一体化して固定することができ
る。装飾枠と取付部材とは、単なる嵌挿で固定するほ
か、凹凸による係合や磁力などで固定することもでき
る。取付部材を弾力的に変形可能な材料で構成し、装飾
枠の内形よりも大きく形成しておけば、装飾枠に取付部
材を弾力的に変形させて押し込むことで、取付部材の弾
力で装飾枠に固定することができる。
【0020】装飾枠と取付部材とを組み立てた状態で、
取付部材が外部に露出しないことが望ましい。装飾枠の
内部に取付部材が収容されるのが好ましい。取付部材
は、立爪支持材の外側に嵌め込まれるものであってもよ
いし、立爪支持材の中央に貫通して設けられた孔に挿入
することで嵌め込まれるものであってもよい。 〔弾性部材〕取付手段の全体または一部を弾性部材で構
成することができる。弾性部材は、弾力的な変形性およ
び復元性を有する材料である。立爪支持材やリング、宝
石に当接したときに、相手の材料を傷つけない柔軟性の
ある材料が好ましい。具体的には、シリコン樹脂や塩化
ビニル樹脂などの弾性樹脂や合成ゴムなどが使用でき
る。樹脂の内部に金属製のバネ材を埋め込むことで弾性
を向上させることもできる。
【0021】弾性部材は、前記した各種構造の取付部材
のうち、立爪支持材やリング、宝石などに当接する個所
に配置しておくことができる。弾性部材は、立爪支持材
やリングに接していなくとも直接宝石に当接することも
できる。当接個所は1個所でも良いし、複数個所でも良
い。取付部材の骨組みを金属などの強度や剛性に優れた
材料を用いて作製し、表面のみを弾性部材で構成してお
くことができる。前記した取付部材の表面を弾性部材で
被覆しておくことができる。弾性部材で取付手段そのも
のを構成することもできる。
【0022】具体的には、環状、筒状あるいは孔あき容
器状などをなす装飾枠の内側空間に、筒状あるいは環状
などの周状をなす弾性部材を配置しておくことができ
る。このような周状の弾性部材を、宝石や立爪支持材な
ど指輪の外周に弾力的に嵌合させることで、装飾枠を含
む装飾具全体を指輪に取り付けることができる。周状弾
性部材に、立爪支持材などへの嵌合操作を案内する案内
溝や、立爪支持材や宝石に係合される溝状や凹凸状の係
合部を設けておくことができる。取付手段の少なくとも
一部に弾性部材を使用すれば、宝石の寸法形状の違いに
よって立爪支持材の寸法形状にバラツキがあっても、弾
性部材の変形によって寸法形状のバラツキを吸収するこ
とができる。
【0023】弾性部材として、表面に粘り気があった
り、摩擦支持力の大きな材料を用いれば、立爪支持材な
どに対する装飾枠の支持力を高めることができる。弾性
部材は、立爪支持材を弾力的に締め付けることで、使用
時における装飾枠の脱落やずれを防ぐ機能もある。弾性
部材を装飾枠に一体化させて固定する手段としては、単
なる嵌合や凹凸による係合、接着、熱融着などの手段が
採用できる。装飾枠と弾性部材との接触面をヤスリなど
で粗くしておけば、嵌合したときの摩擦支持力を高める
ことができる。装飾枠の内部に弾性部材を配置したあと
装飾枠の一部をかしめることで固定することもできる。
【0024】合成樹脂からなる弾性部材を成形する際
に、成形型に装飾枠を配置しておき、弾性部材の成形と
同時に装飾枠と一体化させる方法も採用できる。この場
合、装飾枠の内面に溝や凹凸を設けておけば、成形され
る弾性部材との一体性が高まる。弾性部材を、装飾枠あ
るいは取付部材に対して、着脱自在に取り付けておくこ
とができる。着脱自在な弾性部材は、使用中に弾性部材
の老朽化や損傷が生じた場合に、容易に取り換えること
が可能になる。弾性部材を、装飾枠あるいは取付部材に
対して、旋回あるいは摺動自在に取り付けておくことも
できる。この旋回あるいは摺動動作によって、指輪への
装飾具の取付操作を行うことができる。 〔バネ・板バネ部材〕取付手段の全体または一部をバネ
または板バネ部材で構成することができる。
【0025】バネまたは板バネ部材は、弾力的な変形性
および復元性を有する材料である。宝石や立爪支持材に
当接したときに、相手の材料を傷つけない柔軟性のある
材料が好ましい。具体的例として金属ではプチチナ、ゴ
ールド、シルバー、アルミ、ステンレスなどが挙げられ
る。合成樹脂としては塩化ビニル、ナイロン、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、シリコン、アクリル、ホリウレタン、スチレン、ポ
リカーボネート、エポキシ、ABSなどが挙げられる。
バネまたは板バネ部材を弾性のある合成ゴムで構成する
こともできる。バネまたは板バネ部材の表面に対して、
全面あるいは一部の表面に、ロジュームメッキや金メッ
キなどのメッキを施したり、真空蒸着などで薄膜を形成
したり、塗装を施したりすることができる。
【0026】バネまたは板バネ部材の宝石または立爪支
持材に対する固定の方法として、装飾枠に内蔵されたバ
ネまたは板バネ部材だけで宝石または立爪支持材を挟持
する方法や、バネと装飾枠とで宝石や立爪支持材を固定
する方法が採用できる。部材だけで宝石または立爪支持
材を挟持する方法の場合は、挟持片の上部には内側向き
に「く」「(」字形に凹んだ挟持部を設けておくことが
できる。バネまたは板バネ部材を、バネ性を有する板状
のもので形成し、装飾枠への取り付けに利用される取付
板と宝石または立爪支持材の周囲を囲んで挟持する挟持
片とを一体成形しておくことができる。また、ピン状ま
たは板状のものを機能し易いように変形させ装飾枠に固
定させることによりバネの機能を果させてもよい。
【0027】装飾枠に対する取付板またはピン状、板状
の部材の固定方法は、ロウ付け以外にも接着剤による接
着やカシメなど、通常の装飾具製造における取付固定手
段を用いることができ、装飾枠と部材の相性に合わせて
変更することができる。バネの形状は板状であっても筒
状であってもその他の幾何学形状であつても自由に設計
できる。また素材にバネの機能を持たせる構造としては
外側から内側に反っていても外側から内側へと巻き込む
ように湾曲していてもよいし、通常の装飾具や機械装置
などにおけるバネ機能を持たせる手段も適用できる。宝
石または立爪支持材に当接する挟持片またはバネ、板バ
ネの本数は一本でも複数本でも機能を果すことができれ
ば何本でも良い。また取付板に成形される挟持片やバネ
の本数についても取付板に対し一本でも良いし、複数本
でも良い。また取付板の枚数についても一枚でも復数枚
でも良い。
【0028】装飾枠に対する取付板の位置決めが正確に
行えるように、装飾枠には係止凸部を取付板には係止凹
部を設けることができる。また、装飾枠に係止凹部を取
付板に係止凸部を設けることもできる。また、取付板を
有しない板状やピン状の部材に対しては装飾枠に案内溝
や案内土手を設けることができる。装飾枠に立爪支持材
を通過させる為の案内係止溝を有している場合には取付
板にも同様の案内係止溝を設けることが望ましい。
【発明の実施形態】図1〜図9に示す実施形態は、婚約
指輪として一般的な既製の立爪ダイアモンド指輪10に
取り付けて使用する装飾具20を示している。
【0029】図1〜図4に示すように、指輪10は、白
金などの貴金属からなるリング16に、立爪支持材14
を介してダイアモンドすなわち宝石12が取り付けられ
ている。この指輪10の構造は、一般的なものである。
装飾具20は、指輪10のうち、宝石12の外周を環状
に囲むように取り付けられる。取り付け状態でも、宝石
12の上面は外部に露出している。装飾具20は、装飾
枠30と、取付部材になる嵌め込み枠40とを備えてい
る。装飾枠30は、外周面は滑らかな曲面状をなし、中
央には宝石12の収容空間35を有している。収容空間
35の内面を鏡面仕上げにしておくことで、宝石12の
輝きを良好に発揮させることができる。収容空間35の
下部は、上方よりも外側に拡がっていて、嵌め込み枠4
0を嵌入する嵌入部38となっている。
【0030】装飾枠30の上部には、収容空間35の内
側に突出するクサビ状の押え縁36を有し、押え縁36
の内側が、宝石12を露出させる開口34となってい
る。押え縁36の上面が傾斜面になっていることで、外
部から宝石12が見易くなる。押え縁36が宝石12の
上に影をつくって宝石12の輝きを損なうことが防止で
きる。図3、4に示す取付状態では、押え縁36の先端
下面が、宝石12の上部外周に当接することで、宝石1
2を押さえ付けている。図2に示すように、装飾枠30
の底部には、嵌め込み枠40が相対的に垂直方向に回動
自在に取り付けられている。嵌め込み枠40は、指輪1
0の立爪支持材14の根元部分に嵌め込まれて取り付け
られる。図3、4に示すように、嵌め込み枠40は、装
飾枠30の下部の嵌入部38に嵌まり込んで取り付けら
れ、外部からは嵌め込み枠40が見えなくなっている。
【0031】図5および図7に示すように、嵌め込み枠
40は、装飾枠30と同様の材料、あるいは、通常の金
具と同様の金属材料からなり、概略円板状をなす嵌め込
み枠40の一部に、概略U字形の切り込みからなる嵌め
込み溝42が設けられている。嵌め込み溝42と直径方
向で対向する位置には、嵌め込み枠40の外形円よりも
内側に入った位置に、矩形状のヒンジ部44が設けられ
ている。図5に示すように、嵌め込み溝42は、奥部の
内周形状が六角形の一部を構成しており、嵌め込み溝4
2の内周が立爪支持材14の外形に当接して、立爪支持
材14に対する嵌め込み溝42の位置が決まるようにな
っている。
【0032】また、図2〜図4に示すように、嵌め込み
溝42の内周は下方から上方に傾斜したテーパ面からな
る受け縁49になっており、立爪支持材14の根元部分
の傾斜面に下方側から受け縁49が当接することで、嵌
め込み溝42と立爪支持材14とが広い面積で当接し
て、両者の位置と姿勢を確実に決めることができる。図
3および図4に示すように、装飾具20は、装飾枠30
の押え縁36と、嵌め込み枠40の受け縁49とで、宝
石12および立爪支持材14を上下から挟み込むように
して取り付けられており、指輪10に対する装飾具20
の位置決め固定を確実にしている。
【0033】図7に示すように、嵌め込み枠40のヒン
ジ部44には、両端にヒンジ突起47、47を有してい
る。図8、9に示すように、装飾枠30の下部内周に
は、ヒンジ突起47に対応する位置に、ヒンジ穴37を
有している。ヒンジ穴37にヒンジ突起47が挿入され
た状態で、ヒンジ突起47は自由に回動できるようにな
っている。ヒンジ穴37の側面一部には、装飾枠30の
壁面を切り欠いて、装飾枠30の内部空間に連通するヒ
ンジ溝39を有する。嵌め込み枠40のヒンジ部44
を、装飾枠30の底部に配置して、ヒンジ部44のヒン
ジ突起47を、ヒンジ溝39を押し拡げるようにしてヒ
ンジ穴37に押し込むことで、ヒンジ穴37とヒンジ突
起47とが組み付けられる。
【0034】その結果、図2に示すように、装飾枠30
と嵌め込み枠40とは、ヒンジ突起47、47を結ぶ線
を回転中心にして、垂直面内で回動自在に取り付けられ
た状態になる。図4および図5に示すように、嵌め込み
枠40の下面には、逃げ凹部45が設けられている。逃
げ凹部45は、嵌め込み枠40を立爪支持材14の根元
部分に取り付けたときに、リング16の一部が嵌め込み
枠40と干渉する部分に、リング16の外形に沿う形状
で設けられている。図5に示すように、逃げ凹部45
は、嵌め込み溝42の両側縁から外側に延びている。逃
げ凹部45が、リング16の外形に沿って当接すること
で、指輪10に対する装飾具20の位置決め固定がより
確実になる効果がある。このことは、指輪10を指に着
用したままの状態で、装飾具20を反対側の手で持って
取り付ける際に、装飾具20がぐらついたりすることな
く、容易に取り付けられることにもなる。 〔装飾具の使用〕図6に示すように、指Fに着用した状
態の指輪10に対して、装飾具20を取り付けることが
できる。
【0035】装飾具20は、図2に示すように、嵌め込
み枠40と装飾枠30とを互いに開く方向に回動させて
おく。着用者は、指輪10を着用した指Fとは反対の手
に装飾具20を持ち、装飾具20の嵌め込み枠40を指
輪10に差し込む。嵌め込み枠40に有する嵌め込み溝
42の開口側を、指輪10の立爪支持材14の両側に沿
わせて差し込むようにする。嵌め込み枠40を指輪10
に差し込んだ状態で、嵌め込み枠40は位置決めされ
る。この状態が、図5あるいは図2に示されている。嵌
め込み枠40が所定の位置に配置されたあとで、装飾枠
30を宝石12の上方に被せるように回動させる。装飾
枠30の嵌入部38が嵌め込み枠40の外周に嵌まり込
む。図3、4に示すように、装飾枠30と嵌め込み枠4
0とで宝石12および立爪支持材14を上下から挟み込
んだ状態で、装飾具20が指輪10に取り付けられる。
嵌め込み枠40は装飾枠30の内部に隠れているのが、
外部からは嵌め込み枠40は見えない。
【0036】宝石12および立爪支持材14は、周囲を
装飾枠30で囲まれているので、外力が加わって損傷し
たり汚れたりすることが防げる。立爪支持材14が、周
囲の服や家具の布地などに引っ掛かったり傷を付けたり
することも防げる。しかも、宝石12の上面は装飾枠3
0の開口34から外部に露出しているので、外部から宝
石12を十分に視認することができる。宝石12と装飾
枠30の意匠とが相乗的に組み合わされて、宝石12だ
けでは得られない新規で装飾性の高い意匠が構成され
る。デザインや色などの異なる複数の装飾具20を準備
しておけば、同じ指輪10であっても、組み合わせる装
飾具20を変えることで、全体としての意匠性の点で全
く異なる指輪のような外観を発揮させることができる。
【0037】装飾枠30と嵌め込み枠40とがヒンジ構
造で一体化されているので、指輪10への装飾具20の
着脱操作が行い易く、しかも、装飾具20の一部の部品
だけを紛失することも防げる。なお、指輪10から装飾
具20を取り外せば、通常の立爪ダイアモンド指輪10
として使用することには何ら支障は生じない。したがっ
て、冠婚葬祭のように指輪10だけのほうが好ましい場
合、および、日常の外出などのように装飾具20による
保護や意匠変化が好ましい場合の何れの状況に対しても
容易に対応することが可能になる。 〔装飾枠と嵌め込み枠との別体構造〕図10に示す実施
形態は、装飾枠30と嵌め込み枠40とが、別々の独立
した部品で構成されている。
【0038】装飾枠30の基本形状は前記実施形態と同
様であるが、ヒンジ孔37は有していないとともに、嵌
め込み枠40への嵌入部38の内側面に、複数の嵌合突
起301を有する。嵌め込み枠40も、基本的には前記
実施形態と同様の構造を有しているが、ヒジ突起47は
備えていない。嵌め込み枠40の外周には嵌合溝401
が形成されている。装飾具20を指輪10に取り付ける
際には、装飾枠30は別にして、嵌め込み枠40だけ
を、嵌め込み溝42を利用して立爪支持材14の根元部
分に装着する。その後、装飾枠30を、宝石12の真上
から被せる。装飾枠30の嵌入溝38が嵌め込み枠40
の外側に嵌まり込み、嵌入溝38の嵌合突起301が嵌
め込み枠40の嵌合溝401に嵌合されることで、装飾
枠30が嵌め込み枠40に固定され、装飾具20が指輪
10に取り付けられる。
【0039】前記実施形態では、デザインの異なる装飾
具20毎に、装飾枠30と嵌め込み枠40とが一体にな
った装飾具20を用意する必要があったが、この実施形
態の場合は、デザインの異なる複数種類の装飾枠30だ
けを準備しておけば、嵌め込み枠40は同じものを用い
ることが可能である。上記実施形態では、嵌合突起30
1と嵌合溝401との嵌合構造で、嵌め込み枠40に装
飾枠30を取り付けていたが、嵌め込み枠40の外周
と、装飾枠30の嵌入部38の内周にねじを切っておい
て、ねじ込み構造で取り付けるようにすることもでき
る。 〔嵌め込み軸〕図11および図12に示す実施形態は、
ピン状の取付部材を用いる。
【0040】装飾枠30の構造は前記図1〜図9の実施
形態と共通している。取付部材240は、断面が台形状
の嵌め込み軸242と、嵌め込み軸242の一端に配置
されたヒンジ部244を有する。嵌め込み軸242の断
面形状は、立爪支持材14に水平方向に貫通して設けら
れた貫通孔14aに合わせて設定されている。なお、図
11には、参考のために立爪支持材14の断面形状を表
示しているが、勿論、装飾具20には立爪支持材14は
含まれない。ヒンジ部244にはヒンジ軸247が貫通
し、ヒンジ軸247の両端は装飾枠30の内周壁に差し
込まれている。ヒンジ軸247を中心にして、装飾枠3
0と取付部材240とは上下方向に回動自在になってい
る。
【0041】嵌め込み軸242の先端は、装飾枠30の
内周壁に設けられた嵌入凹部231に嵌め込まれる。上
記実施形態は、装飾枠30と取付部材240とを開いた
状態で、取付部材240の嵌め込み軸242を立爪支持
材14の貫通孔14aに差し込み、その上に装飾枠30
を被せることで取り付けられる。図12に示すように、
取付状態では、装飾枠30の下面が指輪10のリング1
6に当接することで確実な位置決めができる。 〔弾性部材〕図13に示す実施形態は、取付手段として
弾性部材を用いている。
【0042】図13(a) の上側に示すように、概略筒状
で、断面がコ字形をなす金属性の装飾枠30に対して、
その内側空間にシリコン樹脂からなる筒状の弾性部材5
0を嵌め込んでいる。弾性部材50は、弾力的に変形さ
せた状態で装飾枠30の内側に押し込み、弾性部材50
が元の形状に復元することで装飾枠30の内側空間に沿
って嵌め込まれている。接着などの手段で固定されては
いないので、必要に応じて、弾性部材50だけを取り外
したり交換したりすることができる。このような構造の
装飾具20を、指輪10に対して、宝石12および立爪
支持材14の上方から嵌合して取り付ける。装飾具20
の弾性部材50の内面が、立爪支持材14の外周に当接
し、弾力的に変形することで嵌め込まれていく。
【0043】図13(b) に示すように、弾性部材50は
立爪支持材14の外周形状に対応して凹む。この変形に
よって生じる弾性復元力が、弾性部材50を含む装飾具
20を立爪支持材14に対して強固に支持することにな
る。しかも、弾性部材50は立爪支持材14に強く押し
付けられても立爪支持材14を傷付ける心配がない。図
13(a) の下側に示すように、弾性部材50は立爪支持
材14の外周突出部分に嵌合される。立爪支持材14の
上端には、装飾枠30の押え縁36が上から当接する。 〔弾性部材の係止溝〕図14に示す実施形態は、基本的
には前記図13の実施形態と共通し、さらに係止溝を備
えている。
【0044】図14(a) の上側に示すように、弾性部材
50の内周上部に全周にわたる係止溝52が設けられて
いる。このような構造の装飾具20を指輪10に取り付
けると、図14(a) の下側に示すように、立爪支持材1
4の外周に弾性部材50を弾力的に変形させて挿入した
ときに、立爪支持材14の外周突出部分が弾性部材50
の係止溝52に配置される。これによって、立爪支持材
14に対する弾性部材50および装飾具20の位置決め
がなされる。立爪支持材14が、係止溝52の上下縁を
弾力的に変形させることで、弾性部材50の有する弾力
的な締め付け力による固定作用が発揮される。立爪支持
材14の外周端が係止溝52の内底に当接して弾力的に
変形させるようであってもよい。
【0045】上記実施形態では、係止溝52を有するこ
とで、弾性部材50すなわち装飾具20が指輪10に対
して強固に固定され、使用中に外力の衝撃や振動などが
加わっても、指輪10に対して装飾具20の位置がずれ
たり脱落してしまうことが防止される。 〔弾性部材の案内溝〕図15に示す実施形態は、基本的
には前記図13の実施形態と共通し、さらに案内溝を備
えている。図15(a) の上側に示すように、弾性部材5
0の内面に軸方向に延びる案内溝54が設けられてい
る。図15(b) に示すように、案内溝54は、立爪支持
材14の6本の支柱形状に合わせて、周方向に等間隔で
複数本が配置されている。案内溝54の内幅は立爪支持
材14の外周部分の幅よりも少し狭く設定されている。
【0046】このような構造の装飾具20を指輪10に
取り付けると、図15(a) の下側に示すように、弾性部
材50の各案内溝54が、立爪支持材14の外周突出部
分に案内されるので、スムーズに挿入されることにな
る。案内溝54の内側面が立爪支持材14によって弾力
的に変形されることで、弾力的な固定作用が果たされ
る。上記実施形態では、案内溝54を有することで、指
輪10に対する装飾具20の取り付けおよび取り外しの
作業がスムーズに行える。 〔カギ形の案内溝〕図16に示す実施形態は、前記実施
形態における案内溝の形状を変更している。
【0047】図16(a) の上側に示すように、弾性部材
50の内周面に配置された案内溝54が、途中で2回直
角に屈曲して、全体がカギ形をなしている。図16(b)
に示すように、装飾具20を指輪10に取り付ける際に
は、案内溝54を立爪支持材14の外周突出部分に合わ
せて軸方向に真っ直ぐに挿入する。立爪支持材14が案
内溝54の屈曲部分にくると、それ以上は挿入できなく
なるので、案内溝54すなわち装飾具20の全体を水平
方向に旋回させる。立爪支持材14は案内溝54の水平
部分に沿って摺動する。案内溝54の水平部分の端が立
爪支持材14の位置にくると、それ以上は水平旋回でき
なくなる。案内溝54および装飾具20を再び軸方向に
挿入すれば、案内溝54の奥まで立爪支持材14に挿入
することができる。
【0048】上記実施形態では、案内溝54によるスム
ーズな取り付けおよび取り外しが可能であるとともに、
カギ形をなす案内溝54によって、使用中に指輪10か
ら装飾具20が脱落することを効果的に防止することが
できる。 〔装飾枠の係止溝〕図17に示す実施形態は、弾性部材
に加えて装飾枠の係止溝を利用して取り付ける。図17
(a) の上側に示すように、装飾枠30の内側空間には、
案内溝54を有する弾性部材50が配置されているとと
もに、弾性部材50の上端で、装飾枠30の内面に段差
が設けられ、段差よりも上側が、弾性部材50の内周面
よりも外側に凹んだ周方向の係止溝39になっている。
なお、図17(a) の上側の図面は、図の左側が弾性部材
50のうち案内溝54が存在しない個所での断面を示
し、図の右側が案内溝54の個所での断面を示してい
る。装飾枠30の係止溝39は、その底面が弾性部材5
0の案内溝54の底面と同じになるように設けられてい
る。
【0049】図17(a) の下側に示すように、指輪10
に装飾具20を取り付ける際には、まず、弾性部材50
の案内溝54を立爪支持材14の外周突出部分に合わせ
て軸方向に挿入していく。案内溝54の上端が立爪支持
材14の突出部分を通過して、装飾枠30の係止溝39
が立爪支持材14の突出部分に入ると、装飾具20の全
体を水平方向に旋回させて、立爪支持材14の突出部分
が、案内溝54のない部分で弾性部材50の上端に当接
するようにする。立爪支持材14が弾性部材50を弾力
的に変形させ、その復元力で装飾具20が指輪10に固
定される。上記実施形態では、案内溝54によってスム
ーズな取り付けおよび取り外しが可能であるとともに、
装飾枠30の係止溝39と弾性部材50の上端とで立爪
支持材14に強固に固定することができ、使用中のズレ
や脱落を確実に防止することができる。
【0050】〔嵌め込み枠と弾性部材〕図18に示す実
施形態は、前記実施形態で使用されたような嵌め込み枠
と弾性部材とを組み合わせる。図18(a) (b) に示すよ
うに、装飾枠30の下部には、概略U字形をなす嵌め込
み枠40が、ヒンジ部44によって装飾枠30に対して
垂直方向に回動自在に取り付けられている。装飾枠30
の外周から挿通されたヒンジ軸64を、ヒンジ部44を
貫通させて反対側の装飾枠30の途中まで挿通すること
で、ヒンジ部44が回動自在に軸支されている。
【0051】嵌め込み枠40のU字形部分は、金属製の
本体部60の周囲を、シリコン樹脂からなる弾性被覆部
62で覆っている。取付状態において、嵌め込み枠40
の外周は装飾枠30の内周側面に当接し、嵌め込み枠4
0の内周は立爪支持材14の外周側面に当接する。何れ
も弾性被覆部62が当接する。その結果、弾性被覆部6
2の弾力的な変形と復元力によって、装飾枠30は立爪
支持材14に対して固定される。外力の衝撃や振動が加
わっても、弾性被覆部62の弾性変形によって良好に吸
収でき、装飾具10の位置ずれや脱落が確実に防止され
る。
【0052】〔装飾枠下辺の案内係止溝〕図19に示す
実施形態は、基本的には図13に示された実施形態と共
通する構造を備えているが、さらに装飾枠の下面に案内
係止溝を備えている。図19(a) の上側および図19
(b) の左側に示すように、断面コ字形をなす装飾枠30
の下辺の内周縁が、弾性部材50の内周面とほぼ同じ位
置まで内側に延びている。内周縁の周方向で複数個所に
は、複数本の立爪支持材14に対応して外側に凹んだ案
内係止溝304が設けられている。装飾具20を指輪1
0に取り付ける際には、装飾枠30の下辺の案内係止溝
304を、立爪支持材14の外周への突出部分に合わせ
て、上方から挿入する。図19(b) の左側に示すよう
に、立爪支持材14は案内係止溝304を通過する。図
19(a) の下側に示すように、立爪支持材14が弾性部
材50の内周面に当接し、弾性部材50は立爪支持材1
4の外周形状に沿って弾力的に変形する。装飾枠30の
押え縁36が立爪支持材14の上端に当接するまで立爪
支持材14を挿入する。弾性部材50は、その復元力に
よって立爪支持材14を弾力的に締め付ける。
【0053】そのあと、装飾枠30を周方向に少し旋回
させる。立爪支持材14と弾力的に嵌合している弾性部
材50は装飾枠30と一緒には移動せず、装飾枠30だ
けが旋回する。装飾枠30の案内係止溝304が、立爪
支持材14の真下になる位置から周方向に少し外れた位
置に移動する。この状態で、取り付けが完了する。使用
中に、装飾具20の全体を指輪10に対して垂直方向に
引き上げるような力が加わると、弾性部材50は弾力的
に変形するので立爪支持材14に対して滑って動く可能
性があるが、案内係止溝304から外れた位置では装飾
枠30の下辺が立爪支持材14に引っ掛かるので、それ
以上は移動できない。装飾枠30が立爪支持材14から
外れてしまうことが阻止される。
【0054】したがって、指輪10に装飾具20を取り
付けて使用中に、装飾具20に予期せぬ外力や振動が加
わっても、装飾具20の脱落が確実に防止される。な
お、指輪10から装飾具20を取り外す際には、装飾枠
30の案内係止溝304が立爪支持材14の突出部分に
配置されるように装飾枠30を旋回したあと、上方側に
引き抜けば、容易に取り外すことができる。 〔遊動弾性部材〕図20に示す実施形態は、ドーナツ状
の弾性部材50が装飾枠30の内部で遊動する。
【0055】装飾枠30は、概略C字の断面形状を回転
させて構成される回転体からなる中空円盤状をなしてい
る。装飾枠30の上部には内周側に張り出す押え縁36
と、押え縁36の内側の開口34を有している。装飾枠
30の内側空間には、円形断面の回転体からなるドーナ
ツ状の弾性部材50が装着されている。弾性部材50の
外形状は装飾枠30の内周形状に対して、少し隙間をあ
けた状態に設定されており、装飾枠30の内側空間で弾
性部材50は上下方向にある程度まで遊動できるように
なっている。このような構造の装飾具20を、指輪10
に対して、宝石12および立爪支持材14の上方から嵌
合して取り付ける。装飾具20の弾性部材50の内面
が、立爪支持材14の外周に張り出した部分に当接す
る。立爪支持材14で押された弾性部材50は、装飾具
20の内側空間を上方側に移動し、弾性部材50がそれ
以上は移動できなくなると、弾性部材50が弾力的に変
形して、立爪支持材14の押し込み動作に対する抵抗感
あるいは圧力感を与える。なおも、立爪支持材14を押
し込んでいくと、立爪支持材14の外周への張り出し部
分が、弾性部材50を乗り越えて、弾性部材50よりも
奥まで入り込む。そうすると、立爪支持材14の押し込
みに対する抵抗感は瞬間的になくなる。弾性部材50は
元の形状に戻ろうとし、立爪支持材14が、装飾具20
の押え縁36と弾性部材50との間で上下から挟み込ま
れた状態になる。この状態で、立爪支持材14に対して
装飾具20は安定した状態で位置決めて固定されること
になる。
【0056】上記操作では、指輪10に装飾具20を取
り付ける操作者に対して、最初は抵抗が少なく、そのあ
と抵抗が増え、ある段階を超えると自動的に所定の位置
に配置されて固定されるという反応いわゆるクリック感
があるため、装飾具20を簡単かつ確実に取り付けるこ
とができ、不完全な装着になることが防止できる。指輪
10から装飾具20を取り外す際には、立爪支持材14
の外周で弾性部材50を押しやるようにして装飾枠30
を引き抜く。装飾枠30の内部空間から立爪支持材14
が引き抜かれると、弾性部材50は再び元の形状に復元
し、装飾枠30の内側空間で上下に遊動できる状態にな
る。この場合も、立爪支持材14の外周部分が弾性部材
50を乗り越える際に適度な圧力感があり、その後は瞬
間的に押し出されるような感覚を与えるので、操作感が
良好である。
【0057】〔装飾枠の案内溝および係止溝〕図21に
示す実施形態は、装飾枠30の内面に案内溝および係止
溝を備えている。装飾枠30の内面に、前記図16の実
施形態で弾性部材50の内面に形成されていたのと同様
のカギ形の案内溝54を有している。案内溝54の上端
には、図17の実施形態で弾性部材50と装飾枠30と
の間に構成されていたのと同様の周状の係止溝39を有
している。装飾枠30を指輪10に取り付ける際には、
装飾枠30の案内溝54を立爪支持材14の外周の張出
部分に嵌め込むようにして挿入し、カギ形の屈曲部分で
は装飾枠30を少し回転させてから、さらに装飾枠30
を立爪支持材14に差し込み、装飾枠30の係止溝39
でカギ形の案内溝54からは外れる位置に立爪支持材1
4が係止されるようにしておく。
【0058】図21(a) の取付状態を示す図面のうち、
右側の断面部分では、立爪支持材14がカギ形の案内溝
54と係止溝39が連結されている部分に配置されてい
る状態を示しているが、実際には、この状態から装飾枠
30を少し回転させることで、図の左側に示すように、
立爪支持材14が係止溝39に係止された状態になる。
また、図21(b) のうち、図の右側では、立爪支持材1
4がカギ形の案内溝54を通過している段階を示し、図
の右側では、立爪支持材14がカギ形の案内溝54から
係止溝39に入って係止溝39に係止されている状態を
示している。このようにして、立爪支持材14が係止溝
39に係止された状態では、立爪支持材14に対して装
飾枠30が上下方向に移動することは困難であり、使用
中に装飾枠30が外れてしまうことが防げる。たとえ、
立爪支持材14の外周部分に対して、装飾枠30の係止
溝39から案内溝54のほうにずれたとしても、カギ形
の案内溝54は途中で立爪支持材14に引っ掛かるの
で、そのまま抜けてしまうことはない。この段階で、使
用者は装飾枠30が外れかかっていることに気が付くこ
とになる。
【0059】〔板バネ部材による取付〕図22、23に
示す実施形態は、取付手段として板バネ部材70を用い
る。図23に示すように、板バネ部材70は、バネ性を
有する金属板で形成され、装飾枠30への取り付けに利
用される取付板72と、宝石12の周囲を囲んで挟持す
る挟持片74とが一体成形されている。取付板72は円
弧状をなし、断面が概略コ字形をなす装飾枠30の内側
の周底面に配置される寸法形状を有する。取付板72の
内周辺には切り欠き73が設けられている。切り欠き7
3の配置形状は、装飾枠30に取り付けた状態で、指輪
10に装着したときに、立爪支持材14の外形が切り欠
き73の部分を通過できるように設定されている。
【0060】挟持片74は、細い短冊状をなし、取付板
72の内周縁から立ち上がっている。挟持片74は取付
板72の円弧の中心側に向かって少し傾けられている。
挟持片74の上部には内側向きに「く」字形に凹んだ挟
持部75を有する。図22(a) (b) に示すように、装飾
枠30の内部に複数の板バネ部材70を挿入し、取付板
72を装飾枠30の内周底面にロウ付けすることによっ
て固定する。複数の挟持片74が、装飾枠30の中心側
を向いて等角度で配置されるようにしておく。なお、装
飾枠30に対する取付板72の固定は、ロウ付け以外に
も、接着剤による接着やカシメなど、通常の装飾具製造
における取付固定手段に変更することができる。板バネ
部材70を装飾枠30と一体成形しておくこともでき
る。
【0061】装飾枠30には、板バネ部材70の取付板
72に形成された切り欠き73に対応する位置および形
状で切り欠き306が設けられている。装飾具20を指
輪10に取り付ける際には、装飾枠30および板バネ部
材70の切り欠き306および73を、指輪10の立爪
支持材14に合わせて通過させる。立爪支持材14およ
び宝石12が装飾枠30の内部空間に入り、宝石12の
外周形状が、板バネ部材70の挟持片74を外側に押し
退けるように弾力的に変形させて、挟持部74の凹みに
嵌まり込む。この状態で、宝石12に対して装飾部20
が位置決めされた状態で固定される。
【0062】〔板バネ部材の変更例(1)〕図24、2
5に示す実施形態は、基本的な構成は図22、23の実
施形態と共通する板バネ部材70を用いている。図25
に示すように、板バネ部材70のうち、取付板72に
は、外周辺に係止凹部76を有する。図24(b) に示す
ように、係止凹部76を、装飾枠30の内周底面に設け
られた係止凸部308に係止することによって、装飾枠
30に対する板バネ部材70の位置決めが正確に行え
る。挟持片74の上部には外周側に反った挟持部77を
有する。
【0063】上記以外の構造は、前記実施形態と共通し
ている。図24(a) (b) に示すように、装飾具20を指
輪10に取り付ける際には、装飾枠30および板バネ部
材70の内側に、宝石12が挿入される。宝石12が挟
持片74を外側に弾力変形させて挟持部77まで押し込
まれることで、挟持部77と装飾枠30の押え縁36と
の間で宝石12および立爪支持材14が挟持される。こ
れによって、装飾具20が指輪10に取り付けられる。
〔板バネ部材の変更例(2)〕図26、27に示す実施
形態も板バネ部材70を用いる。
【0064】図26に示すように、板バネ部材70のう
ち、挟持片74が、取付板72の外周縁から立ち上がっ
ている。挟持片74の上部に設けられた挟持部78は外
周側から内周側へと巻き込むように湾曲している。上記
以外の構造は、前記実施形態と共通している。図26
(a) (b) に示すように、装飾具20を指輪10に取り付
ける際には、装飾枠30および板バネ部材70の内側
に、宝石12が挿入される。宝石12が挟持片74を外
側に弾力変形させて挟持部78の上方側まで押し込まれ
る。挟持部78と装飾枠30の押え縁36との間で宝石
12および立爪支持材14が挟持される。これによっ
て、装飾具20が指輪10に取り付けられる。
【0065】〔弾性部材の変更例〕図28、29に示す
実施形態は、前記した図15に示す弾性部材50による
取付構造の変更態様である。図29に示すように、弾性
部材50は、円環の一部を切り取った円弧状をなしてい
る。立爪支持材14の外形に対応する位置に、下から上
まで直線状につづく案内溝54を有する。弾性部材50
のうち、案内溝54以外の内周面には中心側に突出する
係止突起56を有する。図28(b) に示すように、案内
溝54は、装飾枠30の底面に有する切り欠き306と
同じ位置に設けられている。また、一対の弾性部材50
を、装飾枠30の内周の対向する位置に配置しておく。
【0066】図28(a) (b) に示すように、装飾具20
を指輪10に取り付ける際には、装飾枠30を宝石12
および立爪支持材14に被せる。立爪支持材14が、装
飾枠30の切り欠き306および案内溝54に沿って移
動する。宝石12は、弾性部材50の係止突起56を弾
力的に外側に押しやって、係止突起56の上方側に入り
込む。弾性部材50の係止突起56と装飾枠30の押え
縁36との間で宝石12および立爪支持材14が挟持さ
れる。これによって、装飾具20が指輪10に取り付け
られる。
【0067】
【発明の効果】本発明の指輪用装飾具は、宝石の上面を
露出させて周囲を囲む装飾枠によって、宝石の存在感を
損なうことなく全体の装飾性を大きく変えることができ
る。しかも、使用時における宝石の損傷や汚れを装飾枠
で確実に防止して、宝石を保護しておくことができる。
その結果、従来は日常的に使用することがためらわれて
いた高価なダイアモンドなどの宝石を用いた指輪、ある
いは、婚約指輪などのかけがえのない記念の指輪であっ
ても、損傷などの問題を気にすることなく手軽に着用す
ることができる。
【0068】しかも、既製の指輪では得られない新規で
変化に富んだ装飾性を与えることができ、一つの指輪で
も、様々な服装や着用環境に合わせて好ましい意匠性を
持たせることができ、指輪の使用価値あるいは商品性を
おおいに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す指輪への取付状態を
示す斜視図
【図2】 装飾枠を上方に開いた状態の断面図
【図3】 装飾枠を閉じた状態の断面図
【図4】 前図と直交する方向の断面図
【図5】 取付状態で指輪部分を除いて示す底面図
【図6】 取付方法を説明する説明図
【図7】 嵌め込み枠の平面図
【図8】 装飾枠の一部断面正面図
【図9】 装飾枠と嵌め込み枠との連結部分を示す拡大
【図10】 別の実施形態を表し、装飾枠を取り外した
状態の正面図
【図11】 別の実施形態を表す底面図
【図12】 別の実施形態を表す取付状態の断面図
【図13】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図14】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図15】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図16】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図17】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図18】 別の実施形態を表す取付状態の垂直断面図
(a) および下面図(b)
【図19】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および半断面下面図(b)
【図20】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図
【図21】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および半断面下面図(b)
【図22】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図23】 板バネ部材の斜視図
【図24】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図25】 板バネ部材の斜視図
【図26】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図27】 板バネ部材の斜視図
【図28】 別の実施形態を表す取付前および取付後の
垂直断面図(a) および水平断面図(b)
【図29】 板バネ部材の斜視図
【符号の説明】
10 指輪 12 宝石 14 立爪支持材 16 リング 20 装飾具 30 装飾枠 34 開口 35 収容空間 36 押え縁 37 ヒンジ穴 38 嵌入部 40 嵌め込み枠 42 嵌め込み溝 47 ヒンジ突起 50 弾性部材 52 係止溝 54 案内溝 70 板バネ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】宝飾品が支持材を介して本体部に支持され
    た装身具に対して着脱自在に取り付けられる装飾具であ
    って、 前記宝飾品に被せられ、宝飾品の少なくとも上面の一部
    を露出させて宝飾品の周囲を囲む装飾枠と、 前記装飾枠を前記支持材および/または宝飾品に対して
    着脱自在に取り付ける取付手段とを備える宝飾品装飾
    具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の宝飾品装飾具であって、 前記宝飾品が宝石であり、 前記支持材が立爪支持材であり、 前記本体部がリングであり、 前記装身具が指輪である指輪用宝飾品装飾具。
  3. 【請求項3】前記取付手段が、前記装飾枠の底部に配置
    され、前記立爪支持材の根元部分に側方から嵌め込まれ
    る取付部材を有する請求項2記載の指輪用宝飾品装飾
    具。
  4. 【請求項4】前記装飾枠が、前記宝石の上面を露出させ
    る開口と、開口の内周に突出して上方側から宝石または
    立爪支持材に当接する押え縁とを有し、前記取付部材の
    一端に上方側に回動自在に取り付けられ、取付部材の外
    周に嵌挿自在であり、 前記取付部材が、一端が開放された概略U字形をなし前
    記立爪支持材の外形の一部に沿った内周形状を有する嵌
    め込み溝を備え、嵌め込み溝の内周には、前記立爪支持
    材に下方側から当接し前記装飾枠の押え縁との間に宝石
    および立爪支持材を挟み込む受け縁を有する請求項3記
    載の指輪用宝飾品装飾具。
  5. 【請求項5】前記取付手段が、前記装飾枠と前記立爪支
    持材および/または前記宝石との当接個所に配置され、
    立爪支持材および/または宝石に弾力的に当接する弾性
    部材および/またはバネ・板バネ部材を有する請求項1
    〜4の何れかに記載の指輪用宝飾品装飾具。
  6. 【請求項6】前記弾性部材が、前記装飾枠の内周と立爪
    支持材の外周との間に沿って周状に配置される請求項5
    に記載の指輪用宝飾品装飾具。
  7. 【請求項7】身体への装着構造を備えた本体部と、宝飾
    品と、前記宝飾品を前記本体部に支持する支持材とを備
    えた装身具であって、 前記装身具に対して着脱自在に取り付けられる前記請求
    項1〜6の何れかに記載の装飾具を備える装身具。
JP2000163769A 1999-07-01 2000-05-31 宝飾品装飾具および装身具 Pending JP2002051811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163769A JP2002051811A (ja) 1999-07-01 2000-05-31 宝飾品装飾具および装身具

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18765799 1999-07-01
JP34311799 1999-12-02
JP2000-159202 2000-05-29
JP11-343117 2000-05-29
JP2000159202 2000-05-29
JP11-187657 2000-05-29
JP2000163769A JP2002051811A (ja) 1999-07-01 2000-05-31 宝飾品装飾具および装身具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002051811A true JP2002051811A (ja) 2002-02-19

Family

ID=27475334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163769A Pending JP2002051811A (ja) 1999-07-01 2000-05-31 宝飾品装飾具および装身具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002051811A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200456924Y1 (ko) 2008-11-25 2011-11-28 (주)비비드펄 귀고리
JP2016523171A (ja) * 2013-06-26 2016-08-08 バクト アンド トロイ アクティエボラーグ 取外し可能な装飾体用の装飾体台座、このような台座を含む製品および方法
CN106963058A (zh) * 2017-04-25 2017-07-21 深圳市华乐珠宝首饰有限公司 一种镶嵌宝石饰件抛光处理方法及防护罩
CN107232702A (zh) * 2017-07-27 2017-10-10 深圳市爱盟科技有限公司 戒指配件、戒指头结构以及戒指
CN109008101A (zh) * 2018-10-08 2018-12-18 杨建� 自助镶嵌防伪宝石戒指
WO2019019415A1 (zh) * 2017-07-27 2019-01-31 深圳市爱盟科技有限公司 戒指配件、戒指头结构以及戒指
GB2577945A (en) * 2017-07-27 2020-04-15 Shenzhen Aimeng Tech Co Ltd Ring accessory, ring head structure and ring

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200456924Y1 (ko) 2008-11-25 2011-11-28 (주)비비드펄 귀고리
JP2016523171A (ja) * 2013-06-26 2016-08-08 バクト アンド トロイ アクティエボラーグ 取外し可能な装飾体用の装飾体台座、このような台座を含む製品および方法
CN106963058A (zh) * 2017-04-25 2017-07-21 深圳市华乐珠宝首饰有限公司 一种镶嵌宝石饰件抛光处理方法及防护罩
CN107232702A (zh) * 2017-07-27 2017-10-10 深圳市爱盟科技有限公司 戒指配件、戒指头结构以及戒指
WO2019019415A1 (zh) * 2017-07-27 2019-01-31 深圳市爱盟科技有限公司 戒指配件、戒指头结构以及戒指
GB2577945A (en) * 2017-07-27 2020-04-15 Shenzhen Aimeng Tech Co Ltd Ring accessory, ring head structure and ring
GB2577945B (en) * 2017-07-27 2022-04-20 Shenzhen Aimeng Tech Co Ltd A ring accessory, a ring head structure and a ring
CN107232702B (zh) * 2017-07-27 2022-11-29 深圳市爱盟科技有限公司 戒指配件、戒指头结构以及戒指
US11744335B2 (en) 2017-07-27 2023-09-05 Shenzhen Aimeng Technology, LTD Ring accessory, a ring head structure and a ring
CN109008101A (zh) * 2018-10-08 2018-12-18 杨建� 自助镶嵌防伪宝石戒指

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900007985B1 (ko) 보석의 교체가 가능한 반지
US7937966B2 (en) Jewelry with interchangeable settings and attachable charms and methods for their use
US4488415A (en) Ring with replaceable stones
EP0013791A2 (en) Ornamental jewellery
US20130074545A1 (en) Jewelry strap with interchangeable snaps and snap charm holders
US5797281A (en) Earring assembly with interchangeable decorative rings
JP2007160083A (ja) クラスプ
JP2002051811A (ja) 宝飾品装飾具および装身具
JP2018509271A (ja) カスタマイズ可能な宝飾品
US7596966B2 (en) Interchangeable jewelry clip
US7988349B2 (en) Device and method for displaying objects
KR101971171B1 (ko) 장식보석의 심미감이 개선된 난집
US20070084478A1 (en) Fingernail jewelry
JP2002282040A (ja) 付け爪
US9854881B1 (en) Apparatus to facilitate interchangeable jewelry head having two feet and a coil spring retention mechanism with pushbutton release member
KR20210037852A (ko) 비즈가 장식되는 브러시
KR101454767B1 (ko) 장식의 교체가 가능한 반지
US20040103911A1 (en) Barrette/hair clip with integrally attachable artificial flower
JP2005288053A (ja) ネイルアート装飾具
JP2009028521A (ja) 真珠母貝表面にアートを施した宝飾具および/または装飾具
AU2006216931A1 (en) Jewelry with interchangeable settings and attachable charms
US8201417B1 (en) Jewelry mount with safety catch
JP3141848U (ja) 装飾カバー
KR200184785Y1 (ko) 머리핀
JP2009207842A (ja) 装飾カバー