JP2002051663A - 給餌器具および給餌方法 - Google Patents

給餌器具および給餌方法

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JP2002051663A JP2000241937A JP2000241937A JP2002051663A JP 2002051663 A JP2002051663 A JP 2002051663A JP 2000241937 A JP2000241937 A JP 2000241937A JP 2000241937 A JP2000241937 A JP 2000241937A JP 2002051663 A JP2002051663 A JP 2002051663A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雛箱内の雛に食餌を効率よく摂取させる。 【解決手段】 雛箱内に食餌を保持して前記雛箱内の雛
に前記食餌を給餌し得る給餌器具であって、前記食餌
を、起立した状態における前記雛の嘴の高さに保持し得
る給餌器具によって、雛箱内の雛に食餌を給餌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雛箱内の雛に給餌
するための給餌器具および給餌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サルモネラ菌による食中毒の主要原因の
一つとして、鶏卵へのサルモネラ菌(例えば、Salmonel
la Enteritidis (SE))の感染が挙げられる。採卵鶏が
サルモネラ菌に感染すると鶏体内の卵巣や卵管に分布
し、鶏卵に入り込む。従って、鶏が卵を産んだ段階で既
に卵内部はサルモネラ菌に汚染されている。サルモネラ
菌による汚染の有無は、鶏卵の外観からでは鑑別でき
ず、GPセンター(Grading AND Packaging Center;鶏
卵を洗浄し大きさ別に選別しパックする工場)での洗浄
工程でも鶏卵内部の汚染は除去できない。
【0003】たとえ鶏がサルモネラ菌に感染していて
も、サルモネラ菌に汚染された鶏卵が産出される率は
0.01〜1%程度と低いが、鶏卵を調理する際の加熱
が不十分であるとサルモネラ菌が生存し続け、食品中で
増殖して食中毒を起こすほどの菌数まで増加する場合が
ある。特に抵抗性の低い幼児、老人又は病人では健康成
人に比して少ない菌数でも食中毒が起こる。
【0004】鶏卵の衛生的品質を確保し、サルモネラ菌
による食中毒を減少させるためには、農場から食卓まで
の生産流通の全ての段階での対策が必要であるが、特
に、鶏群におけるサルモネラ菌の汚染率を減少させるこ
とが必要となる。
【0005】しかしながら、現代の養鶏において、雛の
生産は孵化場で行われているため、雛は親鶏と接触する
機会を持っておらず、しかも種鶏からの病気の伝播を防
ぐために各段階で徹底的消毒が行われている。このた
め、雛は腸管系病原菌の感染防御に必要な有用腸内細菌
叢を親鶏から受け継ぐことができず、鶏は特に若齢期に
おいてサルモネラ菌に対する感受性が極めて高い。そし
て、このような雛を野外で普通に飼育した場合には、サ
ルモネラ菌の感染防御に必要な腸内細菌叢が成立するの
に6週間以上の長い時間が必要である。
【0006】したがって、腸内細菌叢が未熟な若齢期の
雛に対するサルモネラ菌の感染が、その後の鶏群におけ
るサルモネラ菌の汚染率に影響するものと考えられ、鶏
群におけるサルモネラ菌の汚染率を減少させるために
は、雛におけるサルモネラ菌汚染を予防する必要がある
と考えられる。
【0007】これまでに、サルモネラ菌の感染防御に有
効な方法として、成鶏の腸内細菌叢を雛に強制的に定着
させる方法が開発されている(E.Nurmi and M.Rantala,
; New aspects of Salmonella infection in broileri
ndustry., Nature 241:210-211 (1973))。この方法に
よれば、その後にサルモネラ菌が経口的に感染しても雛
の体内でのサルモネラ菌増殖が抑制され、野外で通常見
られるような高度な排菌が起こらない。この方法は、競
合排除法、CE(Competitive Exclusion)法またはヌ
ルミ法と呼ばれている。
【0008】雛に投与する腸内細菌叢としては、一般的
に、成鶏の盲腸内容物、腸管粘膜または糞便を嫌気培養
したものが用いられ、これらは含まれている菌種と菌数
が完全に明らかにできないために未同定菌製剤(Undefi
ned Culture)と呼ばれている。また、未同定菌製剤を
長期間連続培養して含まれている菌種と菌数が一定にな
ったものも製造されており、さらに、未同定菌製剤から
単離し純培養した菌を多種類混合したものも用いられて
いる。これらは含まれている菌種と菌数が判明している
ため同定菌製剤(Defined Culture)と呼ばれている。
そして、未同定菌製剤と同定菌製剤は総称して「競合排
除培養物(CE培養物)」と呼ばれている。
【0009】この競合排除培養物を用いて雛のサルモネ
ラ菌汚染を予防するためには、雛の孵化後できるだけ早
期に必要量の競合排除培養物を投与することが必要であ
る。したがって、実験室内で行われているように1羽ず
つ経口投与するのが最良であるが、野外で実施する場
合、この方法では手間と時間、すなわちコストがかかり
すぎて現実的でない。そこで、野外では、孵化場での種
卵に対するスプレーと雛に対する散霧、農場での飲水添
加投与などが行われている。しかしながら、これらの方
法では、雛の孵化後できるだけ早期に必要量の競合排除
培養物を投与することは困難である。特に、飲水量およ
び飼料摂取量の少ない概ね0〜7日令の雛に短時間に必
要量の競合排除培養物を投与することは困難である。
【0010】このような状況の下、本発明者らは、先
に、雛の孵化後できるだけ早期に必要量の競合排除培養
物を投与するのに適したタイプの雛用生菌剤として、競
合排除培養物を水媒体中でゲル化能を有する多糖類を用
いてゲル状に固形した雛用生菌剤を開発している(特開
平11-302185号公報)。この雛用生菌剤によれば、眼下
の固形物を嘴で突いて摂取しようとする雛の遺伝的プロ
グラム(習性)を利用して、飲水量および飼料摂取量の
少ない概ね0〜7日令の雛に短時間に必要量の競合排除
培養物を摂取させることができ、これによって雛のサル
モネラ菌汚染を予防することができる。しかしながら、
雛箱内の雛に、ゲル状に固形した雛用生菌剤を効率よく
摂取させることができる給餌器具および給餌方法は未だ
開発されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、雛箱内の雛
に食餌を効率よく摂取させることができる給餌器具およ
び給餌方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、雛箱内に食餌を保持して前記雛箱
内の雛に前記食餌を給餌し得る給餌器具であって、前記
食餌を、起立した状態における前記雛の嘴の高さに保持
し得ることを特徴とする給餌器具を提供する。
【0013】雛は、孵化直後は起立姿勢が安定しておら
ず座っていることが多いので、雛箱の底面に設置された
食餌を認識し摂取しやすいが、孵化後時間が経過すると
ともに、起立姿勢が安定し起立していることが多くなる
ので、嘴の高さに設置された食餌を認識し摂取しやす
い。したがって、本発明の給餌器具においては、雛箱内
における食餌の位置を雛箱内で起立した状態における雛
の嘴の高さに保持することにより、食餌を雛箱の底面に
設置した場合よりも効率よく雛に食餌を摂取させること
ができる。
【0014】また、食餌を雛箱の底面に設置した場合に
は、雛による食餌の踏付けとそれによる食餌の飛散が生
じ易く、給餌器具に充填した食餌を確実に雛に摂取させ
ることが困難である。これに対して、本発明の給餌器具
においては、雛箱内における食餌の位置を雛箱内で起立
した状態における雛の嘴の高さに保持することにより、
雛による食餌の踏付けとそれによる食餌の飛散を防止す
ることができ、給餌器具に充填した食餌を確実に雛に摂
取させることができる。
【0015】本発明の給餌器具の対象となる食餌の種類
は、所定の目的を達成するために雛に摂取させるもので
ある限り特に限定されず、その具体例としては、飼料、
生菌剤、ワクチン、各種薬剤、これらの混合物等を例示
できる。飼料は、例えば、雛の成長のために必要な成分
として、水分、グルコール等の炭水化物、タンパク質、
脂質、ビタミン、ミネラル等を含有し、生菌剤、ワクチ
ン、各種薬剤は、雛の健康保持(例えば、病原菌に対す
る抵抗力の増強、各種疾患の予防または治療等)のため
に必要な成分(生菌剤の場合には、例えば、雛に腸内細
菌叢を形成させるための競合排除培養物)を含有する。
【0016】本発明の給餌器具の対象となる食餌の性状
は、本発明の給餌器具が雛箱内に保持し得る性状である
限り特に限定されず、粉末状、粒状、液状、ゲル状等の
いずれの性状であってもよいが、ゲル状であることが好
ましい。食餌をゲル状とすることにより、眼下の固形物
を嘴で突いて摂取しようとする雛の遺伝的プログラム
(習性)を利用して、飲水量および飼料摂取量の少ない
概ね0〜7日令の雛に短時間に必要量の食餌を摂取させ
ることができるからである。
【0017】本発明の給餌器具の対象となる雛は、いか
なる種類の鳥類の雛であってもよいが、通常は家禽類
(例えば鶏)の雛である。また、雛の成長状況(孵化後
の経過時間)も特に限定されるものではないが、本発明
の給餌器具は、飲水量および飼料摂取量の少ない概ね0
〜7日令の雛に給餌するのに好適に使用することができ
る。また、本発明の給餌器具は、起立姿勢が安定してお
らず座っていることの多い孵化直後の雛よりも、孵化後
ある程度の時間が経過し、起立していることが多い雛に
対して好適に使用することができる。
【0018】本発明の給餌器具が保持する食餌の高さ
は、雛箱内で起立した状態における雛の嘴の高さであ
り、その高さは、雛の種類や成長状況等によって異なる
が、例えば、雛箱内の雛が0〜2日令の鶏の雛である場
合には、雛箱の底板の上面から通常50〜100mm、
好ましくは70〜90mm、さらに好ましくは75〜8
5mmの高さである。
【0019】本発明の給餌器具が保持する食餌の位置
は、雛箱内で起立した状態における雛の嘴の高さにある
限り特に限定されず、雛箱の中央付近であっても雛箱の
側板または仕切板の近傍であってもよいが、雛箱内の雛
の障害となることを防止する点から、雛箱の側板または
仕切板の近傍であることが好ましい。
【0020】本発明の給餌器具の対象となる雛箱の形
状、構造、大きさ等は、雛を収容し得る箱である限り特
に限定されるものではない。雛箱は、一般的には、底板
と該底板の周縁から立設された側板とを備えた箱型形状
である。雛箱は、雛箱内を幾つかの部屋に仕切るための
仕切板を備える場合や、蓋材を備える場合もある。ま
た、雛箱の側板または仕切板の上端部には、蓋材に設け
られた孔または凹部と係着し得る凸部が設けられている
場合がある。雛箱の種類としては、孵化場、農場等にお
いて雛を育成する際に使用される育雛箱、孵化場から農
場へ雛を運搬、輸送する際に使用される雛運搬箱、雛輸
送箱等を例示でき、本発明の給餌器具の対象となる雛箱
には、これらいずれの種類の雛箱も含まれる。
【0021】本発明の給餌器具の形状、構造、大きさ等
は、雛箱内における食餌の位置を起立した状態における
雛の嘴の高さに保持して、雛箱内の雛に食餌を給餌し得
る限り特に限定されるものではない。
【0022】(2)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記給餌器具は、開口部を有しゲル状の食
餌を収容し得る食餌収容部を備え、該食餌収容部を、起
立した状態における前記雛の嘴の高さに保持し得る。
【0023】本実施形態に係る給餌器具においては、食
餌収容部の開口部から食餌収容部の内部にゲル状の食餌
を容易に充填することができる。また、食餌収容部が起
立した状態における雛の嘴の高さに保持されることによ
り、雛に、食餌収容部に収容されたゲル状の食餌を食餌
収容部の開口部を通じて効率よく摂取させることができ
る。
【0024】本実施形態に係る給餌器具において、食餌
収容部の形状、構造、大きさ等は、開口部を有しゲル状
の食餌を収容し得る限り特に限定されるものではない。
また、食餌収容部が有する開口部の形状、大きさ等は、
開口部を通じて食餌収容部の内部へゲル状の食餌を充填
し得るとともに、開口部を通じて食餌収容部に収容され
たゲル状の食餌を雛に摂取させ得る限り特に限定される
ものではない。
【0025】本実施形態に係る給餌器具において、食餌
収容部には、好ましくはゲル状の食餌が充填されるが、
食餌収容部に収容し得る限り、粉末状、粒状、液状等の
食餌を充填してもよい。
【0026】(3)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記食餌収容部は、前記食餌収容部に収容
されたゲル状の食餌の脱落を防止し得る凸部および/ま
たは凹部を有する。
【0027】食餌収容部に収容されたゲル状の食餌の脱
落は、例えば、食餌収容部に収容されたゲル状の食餌を
雛が嘴で突いて摂取しようとするときや、給餌器具を設
置した雛箱を運搬、輸送するとき等、食餌収容部に収容
されたゲル状の食餌に衝撃、振動等が加えられたときに
生じ得る。本実施形態に係る給餌器具においては、食餌
収容部が有する凸部および/または凹部によって、食餌
収容部と該食餌収容部に収容されたゲル状の食餌との接
触面積が増加し、食餌収容部に収容されたゲル状の食餌
の脱落を防止することができ、これによって、食餌収容
部に収容されたゲル状の食餌を確実に雛に摂取させるこ
とができる。
【0028】本実施形態において、食餌収容部が有する
凸部および/または凹部の形状、構造、大きさ等は、食
餌収容部と該食餌収容部に収容されたゲル状の食餌との
接触面積を増加させ得る限り特に限定されるものではな
い。
【0029】(4)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記給餌器具は、前記食餌収容部が有する
開口部の開口方向を調節し得る開口方向調節部を備え
る。
【0030】本実施形態に係る給餌器具においては、雛
が食餌収容部に収容された食餌を認識し摂取しやすいよ
うに、食餌収容部の開口部の開口方向を調節することが
でき、これによって食餌収容部に収容された食餌を雛に
効率よく摂取させることができる。
【0031】本実施形態に係る給餌器具において、開口
方向調節部の形状、構造、大きさ等は、食餌収容部が有
する開口部の開口方向を調節し得る限り特に限定される
ものではない。
【0032】(5)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記給餌器具は、前記雛箱の側板または仕
切板の上端部に掛着し得る掛着部と、前記食餌収容部を
前記雛箱の側板または仕切板の上端部から懸吊し得る懸
吊部とを備える。
【0033】本実施形態に係る給餌器具においては、掛
着部を雛箱の側板または仕切板の上端部に掛着すること
により給餌器具を容易に雛箱に設置することができる。
また、懸吊部を介して食餌収容部を雛箱の側板または仕
切板の上端部から懸吊することにより、食餌収容部を起
立した状態における雛の嘴の高さに保持することができ
る。さらに、本実施形態に係る給餌器具は、雛箱の側板
または仕切板の近傍に設置されるので、給餌器具が雛箱
内の雛の障害となることを防止することができる。
【0034】本実施形態に係る給餌器具において、掛着
部の形状、構造等は、雛箱の側板または仕切板の上端部
に掛着し得る限り特に限定されるものではない。掛着部
の掛着の仕方は特に限定されるものではなく、例えば、
掛着部が平板部を備え、該平板部が雛箱の側板または仕
切板の上端部に載上することにより該上端部に掛着し得
るようになっていてもよいし、掛着部がフックを備え、
該フックが雛箱の側板または仕切板の上端部に引っ掛か
ることにより該上端部に掛着し得るようになっていても
よい。また、本実施形態に係る給餌器具において、懸吊
部の形状、構造等は、食餌収容部を雛箱の側板または仕
切板の上端部から懸吊し得る限り特に限定されるもので
はない。懸吊部は、食餌収容部を雛箱の側板または仕切
板の両側に懸吊する(すなわち、食餌収容部が雛箱の側
板または仕切板を介して対向するように懸吊する)よう
になっていてもよいし、片側のみに懸吊するようになっ
ていてもよい。
【0035】(6)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記掛着部は、前記雛箱の側板または仕切
板の上端部に設けられた凸部を差し込み得る差込孔を有
する。
【0036】本実施形態に係る給餌器具においては、雛
箱の側板または仕切板の上端部に設けられた凸部を掛着
部の差込孔に差し込むことにより、掛着部を雛箱の側板
または仕切板の上端部に確実に掛着することができる。
本実施形態に係る給餌器具において、差込孔の形状、大
きさ、位置等は、雛箱の側板または仕切板の上端部に設
けられた凸部を差し込み得る限り特に限定されるもので
はない。
【0037】(7)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記食餌収容部は、前記掛着部を介して位
置するように複数個設けられている。
【0038】本実施形態に係る給餌器具においては、食
餌収容部が雛箱の側板または仕切板の上端部から該側板
または仕切板の両側に懸吊するようになっており(すな
わち、食餌収容部を懸吊したときに、食餌収容部が雛箱
の側板または仕切板を介して対向するようになってお
り)、雛箱の側板または仕切板の両側に存在する雛に省
力的に給餌することができる。
【0039】(8)本発明の給餌器具の好ましい実施形
態において、前記給餌器具は、A−PETから構成され
る。
【0040】本実施形態に係る給餌器具においては、透
明であって、かつ焼却可能であるというA−PETの性
質に基づいて、給餌器具に充填された食餌の消費状況を
容易に把握することができるとともに、給餌器具を雛箱
に設置した状態のまま焼却することができる。
【0041】(9)また、上記目的を達成するために、
本発明は、雛箱内に食餌を設置して前記雛箱内の雛に前
記食餌を給餌する給餌方法であって、前記食餌を、起立
した状態における前記雛の嘴の高さに設置することを特
徴とする給餌方法を提供する。
【0042】本発明の給餌方法においては、雛箱内の食
餌を起立した状態における雛の嘴の高さに設置すること
により、本発明の給餌器具と同様、食餌を雛箱の底面に
設置した場合よりも効率よく雛に食餌を摂取させること
ができるとともに、雛による食餌の踏付けとそれによる
食餌の飛散を防止することができ、雛箱内に設置した食
餌を確実に雛に摂取させることができる。
【0043】本発明の給餌方法において、対象となる雛
および食餌、雛箱内に設置する食餌の高さ、雛箱内に設
置する食餌の位置等は、本発明の給餌器具と同様であ
り、本発明の給餌方法は、本発明の給餌器具を使用して
実施することができる。但し、本発明の給餌方法は、本
発明の給餌器具以外の給餌器具を使用して実施すること
もできる。
【0044】(10)本発明の給餌方法の好ましい実施
形態において、前記食餌はゲル状である。
【0045】本実施形態に係る給餌方法おいては、食餌
をゲル状とすることにより、眼下の固形物を嘴で突いて
摂取しようとする雛の遺伝的プログラム(習性)を利用
して、飲水量および飼料摂取量の少ない概ね0〜7日令
の雛に短時間に必要量の食餌を摂取させることができ
る。
【0046】食餌をゲル状とする場合、ゲル強度は、概
ね200〜2000g/cmであることが好ましく、
このゲル強度は、ゲル化剤として寒天を使用する場合、
寒天の種類によっても異なるが寒天の濃度を概ね0.5
〜3.0%とすることにより得ることができる。
【0047】(11)本発明の給餌方法の好ましい実施
形態において、前記食餌は、青色に着色されている。
【0048】雛は、無着色の食餌や、赤色、緑色等に着
色された食餌よりも青色に着色された食餌を好んで摂食
するので、本実施形態に係る給餌方法においては、食餌
を青色に着色することにより、該食餌を雛に効率よく摂
取させることができる。
【0049】本実施形態に係る給餌方法において、食餌
には青色系色素が含有される。食餌に含有される青色系
色素の種類は、食餌を青色に着色し得る限り特に限定さ
れるものではない。青色系色素の具体例としては、青色
4号、青色1号、青色2号等を例示でき、これらの1種
を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。ここで、青色とは、スペクトル波長が約
400〜500nm、好ましくは約450〜500nm
の色である。例えば、青色系色素として青色4号を使用
する場合、0.03〜0.1%(w/v)の青色4号溶
液に相当する色が好ましく、0.03〜0.04%(w
/v)の青色4号溶液に相当する色がさらに好ましい。
【0050】本実施形態に係る給餌方法において、食餌
に含有される青色系色素の含有量は、食餌を青色に着色
し得る限り特に限定されず、青色系色素の種類、食餌の
性状等に応じて適宜調整することができるが、食餌全体
が青色に着色されるように青色系色素を含有することが
好ましい。食餌の性状がゲル状であり、青色系色素とし
て青色4号を使用する場合には、食餌における青色4号
の濃度が0.01〜0.5%(w/v)、好ましくは
0.03〜0.1%(w/v)、さらに好ましくは0.
03〜0.04%(w/v)となるように青色4号の含
有量を調整することが好ましい。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の給餌器具の実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0052】図1は、本発明の給餌器具の一実施形態を
示す斜視図であり、図2は、同実施形態を示す平面図で
あり、図3は同実施形態を示す断面図であり、図4は、
同実施形態に係る給餌器具を雛箱の仕切板に懸吊した状
態を示す斜視図であり、図5は、同実施形態に係る給餌
器具を雛箱の仕切板に懸吊して雛箱内の雛に給餌する状
態を示す断面図である。
【0053】本実施形態に係る給餌器具1は、図1〜図
3に示すように、第一の本体部11と、第二の本体部1
2と、第一の本体部11と第二の本体部12との間に設
けられた掛着部4とを備える。
【0054】第一の本体部11および第二の本体部12
は、図1〜図3に示すように、それぞれ、開口部21を
有する食餌収容部2と、開口部21の周縁に設けられた
フランジ部7と、開口部21の開口方向を調節し得る開
口方向調節部3と、開口方向調節部3を介してフランジ
部7と連続している懸吊部6とを備えており、第一の本
体部11と第二の本体部12とは、掛着部4を介して対
称的な構造となっている。
【0055】食餌収容部2は、図1〜図3に示すよう
に、略矩形状の底板部22と、底板部22の周縁に立設
された側板部23とから構成されており、側板部23の
上端部にはフランジ部7が設けられている。
【0056】食餌収容部2の上端には、図1〜図3に示
すように、略矩形状の開口部21が形成されており、食
餌収容部2は、開口部21を通じて、食餌収容部2の内
部(底板部22と側板部23とから構成された凹部)に
ゲル状の食餌を収容できるようになっている。また、図
5に示すように、食餌収容部2に収容されたゲル状の食
餌Fは、開口部21を通じて、雛箱8内の雛Hに摂取さ
せることができるようになっている。また、図3および
図5に示すように、開口部21の面積は、底板部22の
面積よりもやや広くなっており、開口部21を通じて行
なわれるゲル状の食餌の充填および雛への給餌を容易に
行なうことができるようになっている。
【0057】食餌収容部2には、ゲル状の食餌以外に粉
末状、粒状等の食餌を収容することもできるが、図5に
示すように、食餌収容部2を雛箱8の仕切板81の上端
部から懸吊して食餌収容部2に収容された食餌Fを雛H
に給餌する際、食餌収容部2の開口部21の開口方向は
雛箱8の仕切板81と垂直または略垂直となるので、食
餌収容部2からの食餌の脱落を防止する点から、食餌収
容部2に収容する食餌はゲル状とすることが好ましい。
また、食餌収容部2に収容する食餌をゲル状とすること
により、眼下の固形物を嘴で突いて摂取しようとする雛
の遺伝的プログラム(習性)を利用して、飲水量および
飼料摂取量の少ない概ね0〜7日令の雛に短時間に必要
量の食餌を摂取させることができる。
【0058】食餌収容部2は、図1〜図3に示すよう
に、第一の本体部11と第二の本体部12とにそれぞれ
1つずつ設けられている。食餌収容部2を第一の本体部
11と第二の本体部12とに複数設けることも可能であ
るが、図4および図5に示すように、食餌収容部2を雛
箱8の仕切板81の上端部から懸吊したときに、同時に
より多くの雛に食餌を摂取させる点から、食餌収容部2
を第一の本体部11と第二の本体部12とに1つずつ設
けて、食餌収容部2の開口部21の横幅をできるだけ長
くすることが好ましい。食餌収容部2の開口部21の横
幅は、食餌収容部2を懸吊する雛箱の側板または仕切板
の横幅に応じて適宜決定することができる。
【0059】食餌収容部2は、図1〜図3に示すよう
に、掛着部4と平行となるように設けられており、図4
および図5に示すように、食餌収容部2を雛箱8の仕切
板81に懸吊したときに、食餌収容部2が雛箱8の底板
83の上面から一定の高さに保持されるようになってい
る。ここで、「一定の高さ」とは、図5に示すように、
雛箱8内で起立した状態における雛Hの嘴H1の高さで
あり、その高さは、雛Hの種類や成長状況等によって異
なるが、例えば、雛Hが0〜2日令の鶏の雛である場合
には、雛箱8の底面83の上面から通常50〜100m
m、好ましくは70〜90mm、さらに好ましくは75
〜85mmの高さである。
【0060】食餌収容部2の構造は、開口部21を有し
ゲル状の食餌を収容し得る範囲で変更が可能であり、例
えば、開口部21および底板部22を円形状等の形状に
すること、底板部22を曲面にすること、開口部21の
面積と底板部22の面積とを同一または略同一とするこ
と等が可能である。また、食餌収容部2の容量は特に限
定されないが、雛箱内の各雛に摂取させる必要がある食
餌量を収容し得る容量であることが好ましい。例えば、
雛に腸内細菌叢を形成させるために、競合排除培養物を
含有するゲル状生菌剤を雛に摂取させる場合には、雛1
羽あたり約0.5mlのゲル状生菌剤を摂取させること
ができるように食餌収容部2の容量を決定することが好
ましく、1個の食餌収容部2で25羽の雛にゲル状生菌
剤を給餌する場合には、1個の食餌収容部2の容量を2
5ml以上とすることが好ましい。また、食餌収容部2
の深さは、雛が嘴により食餌収容部2に収容されたゲル
状の食餌を摂取し得る程度の深さであり、雛の種類や成
長状況等によって異なるが、通常3〜15mm、好まし
くは5〜10mmの深さである。
【0061】食餌収容部2の底板部22の上面には、図
1〜図3に示すように、平面視折れ線状の凸部24(以
下「折れ線状凸部24」という。)が設けられており
(図2参照)、食餌収容部2の側板部23の内側面に
は、図1〜図3に示すように、平面視波状の凸部25
(以下「波状凸部25」という。)が設けられている
(図2参照)。折れ線状凸部24および波状凸部25
は、食餌収容部2と食餌収容部2に収容されたゲル状の
食餌との接触面積を増加させ、食餌収容部2に収容され
たゲル状の食餌の脱落を防止する役割を果たす。折れ線
状凸部24および波状凸部25の形状、位置、大きさ等
は、食餌収容部2と食餌収容部2に収容されたゲル状の
食餌との接触面積を増加させ得る範囲で変更が可能であ
る。折れ線状凸部24および25は省略することも可能
であるし、いずれか一方のみを設けることも可能である
が、ゲル状の食餌の脱落をより効果的に防止する点か
ら、両方とも設けることが好ましい。
【0062】食餌収容部2の底板部22の上面および側
板部23の内側面には、凹部を設けることも可能であ
る。凹部は、凸部と同様に、食餌収容部2と食餌収容部
2に収容されたゲル状の食餌との接触面積を増加させ、
食餌収容部2に収容されたゲル状の食餌の脱落を防止す
る役割を果たす。凹部の形状、位置、大きさ等は食餌収
容部2と食餌収容部2に収容されたゲル状の食餌との接
触面積を増加させ得る範囲で適宜決定することができ
る。
【0063】食餌収容部2の開口部21の周縁には、図
1〜図3に示すように、平板状のフランジ部7が設けら
れており、フランジ部7の角部は丸みを帯びている。フ
ランジ部7の角部が丸みを帯びていることにより、フラ
ンジ部7の角部による雛の創傷を防止することができ
る。フランジ部7の形状、大きさ等は特に限定されず適
宜変更が可能である。フランジ部7は、給餌器具1の成
形上可能であれば省略することも可能である。
【0064】開口方向調節部3は、図1〜図3に示すよ
うに、フランジ部7と懸吊部6との間に溝部として凹設
されており、該溝部を軸として懸吊部6とフランジ部7
との角度を調節でき、これによって、食餌収容部2の開
口部21の開口方向を調節できるようになっている。開
口方向調節部3の構造は、食餌収容部2の開口部21の
開口方向を調節し得る範囲で変更が可能である。開口部
21の開口方向を調節しなくても、開口部21を通じ
て、食餌収容部2に収容されたゲル状の食餌を雛に摂取
させることができる場合には、開口方向調節部3を省略
することも可能である。
【0065】懸吊部6は、図1〜図3に示すように、略
矩形状の平板によって構成されており、片側(図2では
下側)において、開口方向調節部3を介してフランジ部
7と連続しており、その反対側(図2では上側)におい
て、掛着部4の両端部に設けられた2つの連結部41と
折曲部5を介して連続している。懸吊部6は、開口方向
調節部3と掛着部4との距離を一定に保持する役割を果
たし、これによって、フランジ部7を介して開口方向調
節部3と連続している食餌収容部2と掛着部4との距離
が一定に保持される。すなわち、懸吊部6は、図4およ
び図5に示すように、食餌収容部2が雛箱8の仕切板8
1の上端部から懸吊されたときに、食餌収容部2を雛箱
8の底板83の上面から一定の高さに保持する役割を果
たす。ここで、「一定の高さ」とは、図5に示すよう
に、雛箱8内で起立した状態における雛Hの嘴H1の高
さである。懸吊部6の形状、構造等は、食餌収容部2と
掛着部4との距離を一定に保持し得る範囲内で変更が可
能であり、例えば、懸吊部6を直接食餌収容部2と連続
させる(すなわち、開口方向調節部3およびフランジ部
7を介さずに食餌収容部2と連続させる)ことが可能で
ある。
【0066】懸吊部6には、図1〜図3に示すように、
溝部61が平面視略矩形状に凹設されており(図2参
照)、溝部61は懸吊部6の強度を向上させる役割を果
たしている。溝部61の形状、位置、大きさ等は懸吊部
6の強度を向上させ得る範囲で変更が可能である。溝部
61は省略することも可能である。
【0067】折曲部5は、図1〜図3に示すように、掛
着部4と第一の本体部11との間および掛着部4と第二
の本体部12との間に設けられており、給餌器具1を折
曲部5で折曲することにより、折曲部5を軸として掛着
部4と第一の本体部11との角度および掛着部4と第二
の本体部12との角度を変化させることができるように
なっている。折曲部5の構造は、掛着部4と第一の本体
部11との角度および掛着部4と第二の本体部12との
角度を変化させ得る範囲で変更が可能であり、例えば、
溝、切り込み等とすることが可能である。
【0068】掛着部4は、図1〜図3に示すように、第
一の本体部11と第二の本体部12との間に設けられて
おり、掛着部4の両端部に設けられた連結部41と、連
結部41を介して対向する折曲部5の端部を結ぶように
図2中縦方向に設けられた縦切り込み43と、対向する
縦切り込み43を結ぶように図2中横方向に設けられた
横切り込み42とを備えている。なお、縦切り込み43
と横切り込み42は、図1および図2中、太線で示す。
【0069】連結部41は、図1〜図3に示すように、
矩形状の平板によって構成されており、片側(図2では
下側)において折曲部5を介して第一の本体部11と連
続し、その反対側(図2では上側)において折曲部5を
介して第二の本体部12と連続しており、連結部41は
第一の本体部11と第二の本体部12とを連結する役割
を果たしている。また、図4および図5に示すように、
食餌収容部2を雛箱8の仕切板81の上端部から懸吊す
る際、連結部41は、雛箱8の仕切板81の上端部に載
置される。連結部41の形状、構造等は、第一の本体部
11と第二の本体部12とを連結し得る範囲で変更が可
能である。
【0070】図1および図2に示すように、給餌器具1
が折曲部5で折曲されていない状態においては、掛着部
4に差込孔は形成されていないが、図4および図5に示
すように、給餌器具1が折曲部5で折曲された状態にお
いては、掛着部4の両端部に設けられた連結部41の間
に差込孔44が形成されるようになっている。縦切り込
み43および横切り込み42は、給餌器具1が折曲部5
で折曲された状態において、掛着部4の両端部に設けら
れた連結部41の間に差込孔44を形成する役割を果た
す。縦切り込み43および横切り込み42の位置等は、
給餌器具1が折曲部5で折曲された状態において差込孔
44を形成し得る範囲内で変更が可能である。また、図
7に示すように、給餌器具1が折曲部5で折曲されてい
ない状態においても差込孔44が形成されるようにする
ことも可能である。なお、本発明の給餌器具において、
「掛着部が差込孔を有する」とは、図4および図5に示
すように、給餌器具1が折曲部5で折曲された状態にお
いて、初めて、差込孔44が形成されるようになってい
る場合と、図7に示すように、給餌器具1が折曲部5で
折曲されていない状態においても差込孔44が形成され
るようになっている場合の両者を含む意味で用いられ
る。
【0071】差込孔44には、図4および図5に示すよ
うに、雛箱8の仕切板81の上端部に設けられた凸部8
11を差し込むことができるようになっている。
【0072】掛着部4は、図4および図5に示すよう
に、差込孔44に雛箱8の仕切板81の上端部に設けら
れた凸部811を差込み、連結部41を仕切板81の上
端部に載置することにより、仕切板81の上端部に掛着
することができるようになっている。
【0073】給餌器具1の材質は、通常、合成樹脂であ
り、その具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹脂、
アクリル系樹脂、メタクリレート系樹脂、プロピオン酸
ビニル系樹脂、酢酸ビニル−マレイン酸系樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂等
の熱可塑性プラスチック;ポリアミド(PA)、ポリア
セタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)、ポリスルホン(PSF)、ポリ
エーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンオキシド
(PPO)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポ
リアリレート(PAR)、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミ
ド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)等のエンジ
ニアリングプラスチック等を例示でき、これらはアモル
ファス状態のものであってもよい。
【0074】給餌器具1の好ましい材質としては、アモ
ルファスPET(A−PET)を例示できる。A−PE
Tは、透明性に優れ、焼却可能であるので、食餌収容部
2に収容されたゲル状の食餌2の消費状況を容易に把握
することができるとともに、使用後の給餌器具1を雛箱
8に設置した状態のまま焼却することができる。
【0075】給餌器具1の材質として合成樹脂を使用す
る場合には、プレス成形、真空成形等の常法に従って給
餌器具1を一体成形することができる。給餌器具1を一
体成形する場合、給餌器具1の厚みは、通常0.05〜
0.5mm、好ましくは0.1〜0.3mm、さらに好
ましくは0.15〜0.25mmとする。
【0076】以下では、図4および図5に基づいて、給
餌器具1を使用した雛への給餌方法を説明する。
【0077】雛Hへの給餌にあたり、食餌収容部2には
ゲル状の食餌Fを充填しておく。給餌器具1を雛箱8に
設置する際には、給餌器具1を折曲部5で折曲して、食
餌収容部2が掛着部4の下方に位置するように、掛着部
4と第一の本体部11との角度および掛着部4と第二の
本体部12との角度を調節する。
【0078】給餌器具1を折曲部5で折曲すると、掛着
部4の両端部に設けられた連結部41の間に差込孔44
が形成される。形成された差込孔44に、雛箱8の仕切
板81の上端部に設けられた凸部811を差込み、連結
部41を仕切板81の上端部に載置することにより、掛
着部4を仕切板81の上端部に掛着する。
【0079】掛着部4を仕切板81の上端部に掛着する
と、第一の本体部11および第二の本体部12は仕切板
81の上端部から懸吊された状態となり、第一の本体部
11および第二の本体部12に設けられた食餌収容部2
は、懸吊部6、開口方向調節部3およびフランジ部7を
介して仕切板81の上端部から懸吊される。これによっ
て、食餌収容部2および食餌収容部2に収容されたゲル
状の食餌Fは、雛箱8内で起立した状態における雛Hの
嘴H1の高さに位置するように雛箱8内に保持される。
食餌収容部2の開口部21の開口方向は、雛箱8の仕切
板81と垂直または略垂直となるように、開口方向調節
部3によって調節される。
【0080】雛Hは、食餌収容部2の開口部21を通じ
て、嘴H1により食餌収容部2に収容されたゲル状の食
餌Fを摂取する。この際、起立した状態における雛Hの
嘴H1の高さに位置するように雛箱8内に保持されたゲ
ル状の食餌Fは、雛Hに認識され摂取されやすい。ま
た、開口方向調節部3によって食餌収容部2の開口部2
1の開口方向が雛箱8の仕切板81と垂直または略垂直
となるように調節されているので、ゲル状の食餌Fは雛
Hに認識され摂取されやすい。
【0081】給餌器具1は、雛箱8の仕切板81の上端
部に凸部811が設けられていない場合であっても仕切
板81の上端部に設置することができる。この際、連結
部41を仕切板81の上端部に載置することにより、掛
着部4を仕切板81の上端部に掛着させ、食餌収容部2
を仕切板81の上端部から懸吊する。
【0082】給餌器具1は、雛箱8の側板82に設置す
ることもできる。雛箱8の側板82の上端部に凸部が設
けられている場合には、該凸部を差込孔44に差込み、
連結部41を側板82の上端部に載置することにより、
掛着部4を側板82の上端部に掛着させ、食餌収容部2
を側板82の上端部から懸吊する。雛箱8の側板82の
上端部に凸部が設けられていない場合には(図4参
照)、連結部41を側板82の上端部に載置することに
より、掛着部4を側板82の上端部に掛着させ、食餌収
容部2を側板82の上端部から懸吊する。
【0083】雛箱8の側板82に給餌器具1を設置する
場合には、第一の本体部11または第二の本体部12の
いずれか一方が雛箱8内に懸吊されていればよい。従っ
て、図6に示すように、給餌器具1の第一の本体部11
または第二の本体部12のいずれか一方を省略し、その
代りに平板部10を設けてもよい。また、上端部に凸部
が設けられていない側板82(または仕切板81)に給
餌器具1を設置する場合には、図6に示すように、掛着
部4に差込孔44を設けなくてもよい。
【0084】給餌器具1は、例えば、雛箱8内に雛Hを
収容して育成する場合や、雛箱8内に雛Hを収容して運
搬・輸送する場合において、雛箱8内の雛Hに給餌する
際に使用することができる。
【0085】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0086】なお、以下の実施例では、給餌器具として
図1〜図3に示す構造を有する給餌器具1を使用した。
以下の実施例で使用した給餌器具1は、縦(図2中縦方
向の長さ)が約220mm、横(図2中横方向の長さ)
が約235mm、厚みが約0.2mmである。その中央
には掛着部4が設けられており、掛着部4の両端部に
は、縦(図2中縦方向の長さ)が約8mm、横が約20
mmの矩形状の連結部41と、長さが約8mmの縦切り
込み43と、長さが約195cmの横切り込み42とが
設けられている。食餌収容部2の中心と横切り込み42
との距離は、約88mmである。食餌収容部2は、縦
(図2中縦方向の長さ)が約20mm、横(図2中横方
向の長さ)が約215mmの略矩形状の開口部21を有
しており、食餌収容部2の深さは約9mmである。
【0087】また、以下の実施例では、雛箱として、縦
が約450mm、横が約600mmの底板と、該底板の
周縁に立設する4枚の側板と、雛箱の内部を大きさの等
しい4つの部屋に仕切る仕切板とから構成されるダンボ
ール製の雛箱を使用した。この雛箱の仕切板の高さは約
165mm、厚さは5mmであり、仕切板の上端部には
凸部が設けられている。
【0088】上記給餌器具1を上記雛箱の仕切板に設置
した場合、食餌収容部2の中心は、雛箱の底板の上面か
ら約80mmの高さに保持されることとなり、食餌収容
部2に収容された食餌は、起立した状態における雛の嘴
の高さに保持されることとなる。
【0089】〔実施例1〕 (1)ゲル状生菌剤(寒天固化インテクリーン)の調製 変法VL液体培地プレミックス(500ml分当たりの
組成:トリプトン(Oxoid)5g、塩化ナトリウム
2.5g、ラブレムコパウダー(Oxoid)1.2
g、酵母エキス(Difco)2.5g、塩酸システイ
ン0.2g、グルコース1.3g、寒天0.3g)50
0ml分を純水に溶解した後、伊那寒天(UM−11)
4gを加え(寒天の最終濃度:0.8%(w/v))、
121℃で15分間高圧蒸気滅菌した後、43℃に保持
した。これに、鶏の盲腸内容物培養飼料として市販され
ているインテクリーン(商品名)(販売元:伊藤忠飼料
(株))の種菌0.5mlを接種しガスパック法により
40℃で嫌気培養した。寒天を固化することにより、C
E培養物を含有するゲル状生菌剤(寒天固化インテクリ
ーン)を調製した。この際、インテクリーンの種菌とし
ては、およそ300日令の採卵鶏の盲腸内容物を取り出
し、10%(v/v)グリセリン添加GAM培地(日水
製薬)で10%(w/v)乳剤を調製し、凍結保存して
おいたものを使用した。また、ガスパック法は、米国B
BL社の嫌気培養システムを使用して行なった。なお、
ガスパック法においては、専用容器に培養物、水素発生
袋および触媒を入れて密閉するので、発生した水素は触
媒の作用により残留酸素と結合して水となり、酸素が消
費されて嫌気状態となる。
【0090】(2)給餌器具および雛箱の準備 給餌器具の各食餌収容部にゲル状生菌剤を25mlまた
は12.5ml充填した。各食餌収容部にゲル状生菌剤
を25ml充填した給餌器具(以下「給餌器具a」とい
う)を8個、各食餌収容部にゲル状生菌剤を12.5m
l充填した給餌器具(以下「給餌器具b」という)を8
個準備した。また、仕切板によって仕切られた4つの部
屋にそれぞれ25羽の鶏の雛(0日令)が収容されてい
る雛箱を7箱、各部屋に雛が収容されていない雛箱を3
箱準備した。
【0091】(3)試験方法 上記給餌器具および雛箱を使用して、以下の試験を行な
った。給餌器具aおよび給餌器具bをそれぞれ5個ず
つ、雛が収容されている5箱の雛箱の仕切板に懸吊し
た。この際、各食餌収容部が雛箱の別々の部屋に位置す
るように、雛箱1箱あたり2個の給餌器具を懸吊した。
また、5箱の雛箱のうち、2箱の雛箱にはそれぞれ2個
の給餌器具aを懸吊し、別の2箱の雛箱にはそれぞれ2
個の給餌器具bを懸吊し、残りの1箱の雛箱には給餌器
具aと給餌器具bとを1個ずつ懸吊した。雛が収容され
ている残りの2箱の雛箱には、給餌器具aおよび給餌器
具bのいずれも設置しなかった。
【0092】給餌器具を設置した雛箱5箱および給餌器
具を設置しない雛箱2箱を、新潟県下A孵化場から岩手
県下B農場に輸送し、A孵化場において給餌器具を設置
した時刻(15時30分)、設置2時間後(17時30
分)およびB農場に到着した時刻(翌日8時)におい
て、各給餌器具の重量を測定して、各給餌器具における
雛1羽あたりのゲル状生菌剤の摂取量を算出した。
【0093】また、A孵化場出発時およびB農場到着時
において、給餌器具を設置していない雛箱(2箱)にお
ける各雛(合計200羽)の重量、給餌器具aのみを懸
吊した雛箱(1箱)における各雛(合計100羽)の重
量、および給餌器具bのみを懸吊した雛箱(1箱)にお
ける各雛(合計100羽)の重量を測定して、各雛箱に
おける雛1羽あたりの体重の変化量を算出とともに、各
雛箱で輸送された雛の1週令および2週令における体重
を測定して、B農場到着後の雛の成長状況を追跡した。
【0094】さらに、給餌器具aおよび給餌器具bをそ
れぞれ3個ずつ、雛が収容されていない3個の雛箱の仕
切板に懸吊し、これら3箱の雛箱についても上記と同様
にA孵化場からB農場に輸送し、輸送中におけるゲル状
生菌剤の脱落の有無を調べるとともに、設置2時間後
(17時30分)およびB農場に到着した時刻(翌日8
時)において、各給餌器具の重量を測定し、ゲル状生菌
剤の乾燥量(重量減少量)を算出した。
【0095】(4)試験結果 各給餌器具における雛1羽あたりのゲル状生菌剤の
摂取量 5個の給餌器具aにおける雛1羽あたりのゲル状生菌剤
の摂取量は、設置2時間後にはそれぞれ0.93g、
0.60g、0.79g、0.37g、0.76gであ
り(平均値:0.69g、標準偏差:0.21g)、B
農場到着時にはそれぞれ1.05g、0.98g、0.
98g、0.94g、0.95gであった(平均:0.
98g、標準偏差:0.04g)。5個の給餌器具bに
おける雛1羽あたりのゲル状生菌剤の摂取量は、設置2
時間後にはそれぞれ0.49g、0.51g、0.42
g、0.49g、0.37gであり(平均値:0.46
g、標準偏差:0.06g)、B農場到着時にはそれぞ
れ0.53g、0.51g、0.51g、0.50g、
0.51gであった(平均値:0.51g、標準偏差:
0.01g)。
【0096】目標とするゲル状生菌剤の給餌量は、雛1
羽あたり0.5mlである。給餌器具aにおける雛1羽
あたりのゲル状生菌剤の平均摂取量は、設置2時間後に
は0.69±0.21g(≒ml)であり、バラツキは
あるものの目標給餌量以上を給餌することができ、B農
場到着時には0.98±0.04g(≒ml)であり、
目標給餌量のほぼ倍量を給餌することができた。また、
B農場到着時には、給餌器具aの各食餌収容部に収容さ
れたゲル状生菌剤はほぼ完食状態であった。給餌器具b
における雛1羽あたりのゲル状生菌剤の平均摂取量は、
設置2時間後には0.46±0.06g(≒ml)であ
り、目標給餌量の90%以上を給餌することができ、B
農場到着時には0.51±0.01g(≒ml)であ
り、目標給餌量を給餌することができた。また、B農場
到着時には、給餌器具bの各食餌収容部に収容されたゲ
ル状生菌剤は完食状態であった。
【0097】以上の結果から、給餌器具として図1〜図
3に示す構造を有する給餌器具1を使用して、ゲル状生
菌剤の位置を起立した状態における雛の嘴の高さに保持
することにより、雛に短時間に必要量のゲル状生菌剤を
摂取させることができることが示された。
【0098】 輸送中におけるゲル状生菌剤の脱落の
有無および乾燥量 全ての給餌器具において、食餌収容部からのゲル状生菌
剤の脱落または欠落は認められなかった。
【0099】3個の給餌器具aにおけるゲル状生菌剤の
乾燥量は、設置2時間後にはそれぞれ1.9g、1.6
g、1.56gであり(平均値:1.69g、標準偏
差:0.19g)、B農場到着時にはそれぞれ10.4
1g、11.39g、10.49gであった(平均値:
10.76g、標準偏差:0.54g)。3個の給餌器
具bにおけるゲル状生菌剤の乾燥量は、設置2時間後に
はそれぞれ1.6g、1.14g、1.71gであり
(平均値:1.48g、標準偏差:0.30g)、B農
場到着時には9.72g、8.82g、9.71gであ
った(平均値:9.42g、標準偏差:0.52g)。
【0100】以上の結果から、給餌器具として図1〜図
3に示す給餌器具1を使用することにより、食餌収容部
からのゲル状生菌剤の脱落を防止でき、食餌収容部に収
容されたゲル状生菌剤を確実に雛に給餌できることが示
された。また、ゲル状生菌剤の乾燥量は、すべて水分の
蒸発量であり、ゲル状生菌剤に含有される菌数の減少は
考えられないので、ゲル状生菌剤の乾燥は生菌剤の効果
(雛に腸内細菌叢を形成させる効果)に影響を与えない
ものと考えられる。
【0101】 各雛箱における雛1羽あたりの体重の
変化量と、各雛箱で輸送された雛の1週令および2週令
における体重 給餌器具を設置しない2個の雛箱における雛1羽あたり
の平均体重は、A孵化場出発時にはそれぞれ40.2±
2.7g、39.7±3.2gであり、B農場到着時に
はそれぞれ37.8±2.3g、37.5±2.8gで
あり、体重の減少量はそれぞれ2.4g、2.2gであ
った。また、これらの雛箱で輸送された雛の1週令にお
ける平均体重はそれぞれ79.7±5.8g、79.9
±4.9gであり、2週令における平均体重はそれぞれ
136.5±10.9g、137.0±9.2gであっ
た。給餌器具aのみを設置した雛箱における雛1羽あた
りの平均体重は、A孵化場出発時には39.3±2.7
gであり、B農場到着時には37.6±2.3gであ
り、体重の減少量は1.7gであった。また、この雛箱
で輸送された雛の1週令における平均体重は78.3±
5.0gであり、2週令における平均体重は135.2
±9.4gであった。給餌器具bのみを設置した雛箱に
おける雛1羽あたりの平均体重は、A孵化場出発時には
40.1±2.6gであり、B農場到着時には38.1
±2.2gであり、体重の減少量は1.9gであった。
また、この雛箱で輸送された雛の1週令における平均体
重は80.3±5.9gであり、2週令における平均体
重は137.4±11.5gであった。
【0102】給餌器具を設置しない雛箱における雛1羽
あたりの体重減少量が2.2g〜2.4gであったのに
対して、給餌器具aまたはbを設置した雛箱における雛
の体重減少量は1.7g〜1.9gであり、ゲル状生菌
剤を給餌することにより雛の輸送時の体重減少を抑制で
きることが示された。なお、各雛箱で輸送した雛の1週
令および2週令における平均体重は、給餌器具を設けな
い場合と給餌器具を設けた場合とで顕著な差が認められ
なかった。
【0103】〔実施例2〕 (1)無着色および有着色のゲル状生菌剤の調製 実施例1と同様に、変法VL液体培地プレミックス50
0ml分を純水に溶解した後、伊那寒天(UM−11)
4gを加え(寒天の最終濃度:0.8%(w/v))、
121℃で15分間高圧蒸気滅菌した後、43℃に保持
した。これにインテクリーン種菌0.5mlを接種しガ
スパック法により40℃で嫌気培養し、寒天含有CE培
養物を得た。滅菌ビンに上記CE培養物49.5mlを
取り、これに10%(w/v)赤色1号溶液または10
%(w/v)青色4号溶液を0.5ml添加した(赤色
1号の最終濃度:0.1%(w/v)、青色4号の最終
濃度:0.1%(w/v))。上記CE培養物に赤色1
号および青色4号のいずれも加えていない試料(以下
「無着色試料」という。)、上記CE培養物に赤色1号
を加えた試料(以下「赤色試料」という。)および上記
CE培養物に青色4号を加えた試料(以下「青色試料」
という。)をそれぞれシャーレおよび給餌器具の食餌収
容部に25.0mlずつ分注、固化し、使用するまで密
閉容器で冷蔵保存しておいた。
【0104】(2)無着色および有着色のゲル状生菌剤
の摂食試験 無着色試料、赤色試料および青色試料を収容したシャー
レを雛箱の床面に設置するか、あるいは無着色試料、赤
色試料および青色試料を充填した給餌器具を雛箱の仕切
板に懸吊して、当日雛(0日令)および翌日雛(1日
令)に自由に摂取させた。なお、雛としては鶏の雛を使
用した。この際、仕切板によって仕切られた雛箱の4つ
の部屋のうち、2つの部屋には雛を10羽ずつ入れ、無
着色試料を収容したシャーレを床面に設置し、雛に無着
色飼料を摂取させた(以下「試験区1」という。)。残
りの2つの部屋には雛を25羽ずつ入れ、無着色試料を
充填した給餌器具をこれら2つの部屋を仕切る仕切板に
懸吊して、雛に無着色飼料を摂取させた(以下「試験区
2」という。)。
【0105】また、仕切板によって仕切られた別の雛箱
の4つの部屋のうち、2つの部屋には雛を25羽ずつ入
れ、赤色試料を充填した給餌器具をこれら2つの部屋を
仕切る仕切板に懸吊し、雛に赤色試料を摂取させた(以
下「試験区3」という。)。残りの2つには雛を25羽
ずつ入れ、青色飼料を充填した給餌器具をこれら2つの
部屋を仕切る仕切板に懸吊し、雛に青色試料を摂取させ
た(以下「試験区4」という。)。雛に摂取させる前に
各試料の重量を測定しておくとともに、摂取後一定時間
毎に各試料の重量を測定し、雛1羽あたりの各試料の摂
食量を計算した。当日雛の摂食量を以下の表1に、翌日
雛の摂食量を以下の表2に示す。
【0106】 [表1] 経 過 時 間(時間) 試験区 0 0.5 1 2 3 4 6 8 1 0g 0.4g 0.4g 0.6g 1.7g 2.0g 2.0g 2.0g 2 0g 0.2g 0.4g 0.6g 1.2g 1.6g 1.9g 1.9g 3 0g 0g 0.1g 0.2g 0.5g 1.1g 1.4g 1.7g 4 0g 0.1g 0.2g 0.4g 1.3g 1.9g 2.0g 2.0g
【0107】 [表2] 経 過 時 間(時間) 試験区 0 0.5 1 2 4 8 1 0g 0.5g 0.5g 1.1g 1.3g 1.7g 2 0g 1.2g 1.8g 2.0g 2.0g 2.0g 3 0g 1.1g 1.3g 2.0g 2.0g 2.0g 4 0g 2.0g 2.0g 2.0g 2.0g 2.0g
【0108】無着色試料を床面に設置して雛に摂食させ
る従来の方法(試験区1)では、当日雛の摂食状況は良
好であったが(表1参照)、翌日雛の摂食状況は良好で
はなかった(表2参照)。これは、当日雛では未だ起立
姿勢が安定しておらず座っていることが多いため、床面
に置かれた試料を認識し摂食しやすいのに対して、翌日
雛では起立していることが多いため、雛の嘴の高さに位
置する試料を認識し摂取しやすいからであるものと推測
される。当日雛は、上述のように、床面に設置された試
料を認識し摂取しやすいにも関わらず、給餌器具に収容
された青色試料(試験区4)は、床面に設置された無着
色試料(試験区1)とほぼ同等の摂取量であった(表1
参照)。これに対して、給餌器具に収容された無着色試
料(試験区2)および赤色試料(試験区3)は、床面に
設置された無着色試料(試験区1)よりも摂取量が少な
かった(表1参照)。翌日雛は、上述のように、雛の嘴
の高さに位置する試料を認識し摂取しやすいが、給餌器
具に収容された無着色試料、赤色試料および青色試料
(試験区2、3および4)の中で、青色試料の摂取量が
最も多かった(表2参照)。以上の結果から、雛は、無
着色のものや赤色に着色されたものよりも青色に着色さ
れたものを好んで摂食することが示された。すなわち、
給餌器具の食餌収容部に収容するゲル状生菌剤を青色に
着色することにより、短時間に必要量のゲル状生菌剤を
雛に摂取させることが示された。
【0109】〔実施例3〕 (1)無着色および有着色のゲル状生菌剤の調製 実施例2と同様にして寒天含有CE培養物を得、このC
E培養物を滅菌ビンに49.5mlを取り、これに10
%(w/v)青色4号溶液を0.5ml添加し(青色4
号の最終濃度:0.1%(w/v))、これを青色試料
とした。また別の滅菌ビンに上記CE培養物48.9m
lを取り、10%(w/v)青色4号溶液0.1mlお
よび0.5%(w/v)フェノールレッド溶液1.0m
lを加えた後、1N塩酸0.5mlを加え、これを緑色
試料とした。無着色の上記CE培養物(以下「無着色試
料」という。)、青色試料および緑色試料をそれぞれシ
ャーレおよび給餌器具の食餌収容部に25.0mlずつ
分注、固化し、使用するまで密閉容器で冷蔵保存してお
いた。
【0110】(2)無着色および有着色のゲル状生菌剤
の摂取試験 無着色試料、青色試料または緑色試料を収容したシャー
レを雛箱の床面に設置するか、あるいは、無着色試料、
青色試料または緑色試料を収容した給餌器具を雛箱の仕
切板に懸吊して、当日雛(0日令)に自由に摂取させ
た。なお、雛としては鶏の雛を使用した。この際、仕切
板によって仕切られた雛箱の4つの部屋のうち、2つの
部屋には雛を10羽ずつ入れ、無着色試料を収容したシ
ャーレを床面に設置し、雛に無着色飼料を摂取させた
(以下「試験区1」という。)。残りの2つの部屋には
雛を25羽ずつ入れ、無着色試料を収容した給餌器具を
これら2つの部屋を仕切る仕切板に懸吊して、雛に無着
色飼料を摂取させた(以下「試験区2」という。)。
【0111】また、仕切板によって仕切られた別の雛箱
の4つの部屋のうち、2つの部屋には雛を25羽ずつ入
れ、青色試料を収容した給餌器具をこれら2つの部屋を
仕切る仕切板に懸吊し、雛に青色試料を摂取させた(以
下「試験区3」という。)。残りの2つには雛を25羽
ずつ入れ、緑色飼料を収容した給餌器具をこれら2つの
部屋を仕切る仕切板に懸吊し、雛に緑色試料を摂取させ
た(以下「試験区4」という。)。雛に摂取させる前に
各試料の重量を測定しておくとともに、摂取後一定時間
毎に各試料の重量を測定し、各試料の消費量から1羽あ
たりの摂食量を計算した。当日雛の摂取量を以下の表3
に示す。
【0112】 [表3] 経 過 時 間(時間) 試験区 0 0.5 1 2 3 4 5 7 1 0g 0.1g 0.1g 0.3g 0.6g 1.1g 1.9g 2.5g 2 0g 0g 0.1g 0.2g 0.5g 0.8g 1.0g 1.2g 3 0g 0g 0.1g 0.3g 0.7g 1.0g 1.2g 1.2g 4 0g 0g 0g 0.1g 0.2g 0.3g 0.6g 0.8g
【0113】当日雛において、給餌器具に収容された青
色試料(試験区3)は、床面に設置された無着色試料
(試験区1)とほぼ同等の摂取量であった。これに対し
て、給餌器具に収容された無着色試料(試験区2)およ
び緑色試料(試験区4)は、床面に設置された無着色試
料(試験区1)および給餌器具に収容された青色試料
(試験区3)よりも摂取量が少なかった。この結果か
ら、雛は、緑色に着色されたものよりも青色に着色され
たものを好んで摂取することが示された。すなわち、給
餌器具の食餌収容部に収容するゲル状生菌剤を緑色に着
色するよりも青色に着色する方が、雛に短時間に必要量
のゲル状生菌剤を摂取させることができることが示され
た。
【0114】〔実施例4〕 (1)色素の濃度が異なる有着色のゲル状生菌剤の調製 実施例2と同様にして寒天含有CE培養物を得、このC
E培養物を4本の滅菌ビンにそれぞれ50mlずつ取
り、各滅菌ビンに10%(w/v)青色4号溶液を0.
5ml、0.2ml、0.1mlまたは0.05ml添
加し、それぞれ青色4号の最終濃度を0.1%(w/
v)、0.04%(w/v)、0.03%(w/v)、
0.02%(w/v)とした。各試料をそれぞれ給餌器
具に25.0mlずつ分注固化し、使用するまで密閉容
器で冷蔵保存しておいた。
【0115】(2)色素の濃度が異なる有着色のゲル状
生菌剤の摂食試験 給餌器具に収容した各試料を、当日雛(0日令)に自由
に摂取させた。なお、雛としては鶏の雛を使用した。こ
の際、仕切板によって仕切られた雛箱の4つの部屋の各
々に雛を25羽ずつ入れ、各試料を収容した給餌器具を
仕切板に懸吊して、雛に摂取させた。雛に摂取させる前
に各試料の重量を測定しておくとともに、摂取後一定時
間毎に各試料の重量を測定し、各試料の消費量から1羽
あたりの摂食量を計算した。当日雛の摂取量を以下の表
4に示す。
【0116】 [表4] 経 過 時 間(時間) 濃 度 0 0.5 1 2 3.5 4.5 5.5 0.1% 0g 0g 0g 0.1g 0.6g 1.0g 1.0g 0.04% 0g 0g 0.1g 0.3g 0.6g 0.9g 1.0g 0.03% 0g 0g 0.1g 0.2g 0.7g 1.0g 1.0g 0.02% 0g 0g 0g 0.1g 0.4g 0.9g 1.0g
【0117】雛の摂食状況は青色4号の濃度によってあ
まり変化しなかったが、緑色に近い0.02%ではやや
摂食量が少なく、0.03%〜0.04%では摂食量が
やや多かった。この結果から、雛は、青色系色素の濃度
に関係なく、青色に着色されているものを好んで摂食す
ることが示された。すなわち、給餌器具の食餌収容部に
収容するゲル状生菌剤を青色に着色すれば、ゲル状生菌
剤に含有される青色系色素の濃度に関係なく、雛に短時
間に必要量のゲル状生菌剤を摂取させることができるこ
とが示された。
【0118】
【発明の効果】本発明の給餌器具および給餌方法によれ
ば、食餌を起立した状態における雛の嘴の高さに保持ま
たは設置することにより、食餌を効率よく雛に摂取させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給餌器具の一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の給餌器具の一実施形態を示す平面図で
ある。
【図3】本発明の給餌器具の一実施形態を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の給餌器具の一実施形態に係る給餌器具
を雛箱の仕切板に設置したときの状態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の給餌器具の一実施形態に係る給餌器具
を雛箱の仕切板に設置して雛箱内の雛に給餌する状態を
示す断面図である。
【図6】本発明の給餌器具の別の実施形態を示す平面図
である。
【図7】本発明の給餌器具のさらに別の実施形態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・給餌器具 2・・・・・・食餌収容部 21・・・・開口部 24・・・・折れ線状凸部 25・・・・波状凸部 3・・・・・・開口方向調節部 4・・・・・・掛着部 44・・・・差込孔 6・・・・・・懸吊部 8・・・・・・雛箱 81・・・・仕切板 811・・仕切板の上端部に設けられた凸部 82・・・・側板 H・・・・・・雛 H1・・・・雛の嘴 F・・・・・・ゲル状の食餌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀河 博 栃木県黒磯市青木919番地 伊藤忠飼料株 式会社研究所内 Fターム(参考) 2B102 AA07 AA08 AB02 AB50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雛箱内に食餌を保持して前記雛箱内の雛
    に前記食餌を給餌し得る給餌器具であって、前記食餌
    を、起立した状態における前記雛の嘴の高さに保持し得
    ることを特徴とする給餌器具。
  2. 【請求項2】 開口部を有しゲル状の食餌を収容し得る
    食餌収容部を備え、該食餌収容部を、起立した状態にお
    ける前記雛の嘴の高さに保持し得ることを特徴とする請
    求項1記載の給餌器具。
  3. 【請求項3】 前記食餌収容部が、前記食餌収容部に収
    容されたゲル状の食餌の脱落を防止し得る凸部および/
    または凹部を有することを特徴とする請求項2記載の給
    餌器具。
  4. 【請求項4】 前記食餌収容部が有する開口部の開口方
    向を調節し得る開口方向調節部を備えることを特徴とす
    る請求項2または3記載の給餌器具。
  5. 【請求項5】 前記雛箱の側板または仕切板の上端部に
    掛着し得る掛着部と、前記食餌収容部を前記雛箱の側板
    または仕切板の上端部から懸吊し得る懸吊部とを備える
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の給餌
    器具。
  6. 【請求項6】 前記掛着部が、前記雛箱の側板または仕
    切板の上端部に設けられた凸部を差し込み得る差込孔を
    有することを特徴とする請求項5記載の給餌器具。
  7. 【請求項7】 前記食餌収容部が、前記掛着部を介して
    位置するように複数個設けられていることを特徴とする
    請求項5または6記載の給餌器具。
  8. 【請求項8】 A−PETから構成されることを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載の給餌器具。
  9. 【請求項9】 雛箱内に食餌を設置して前記雛箱内の雛
    に前記食餌を給餌する給餌方法であって、前記食餌を、
    起立した状態における前記雛の嘴の高さに設置すること
    を特徴とする給餌方法。
  10. 【請求項10】 前記食餌がゲル状であることを特徴と
    する請求項9記載の給餌方法。
  11. 【請求項11】 前記食餌が青色に着色されていること
    を特徴とする請求項10記載の給餌方法。
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