JP2002050958A - Pll回路及びそのpll回路を用いた半導体集積回路 - Google Patents

Pll回路及びそのpll回路を用いた半導体集積回路

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JP2002050958A
JP2002050958A JP2000235558A JP2000235558A JP2002050958A JP 2002050958 A JP2002050958 A JP 2002050958A JP 2000235558 A JP2000235558 A JP 2000235558A JP 2000235558 A JP2000235558 A JP 2000235558A JP 2002050958 A JP2002050958 A JP 2002050958A
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oscillation
phase difference
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Hiromasa Senda
浩正 千田
Hitoshi Tomizawa
仁 冨澤
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体プロセスのばらつきによる影響や電圧
の変動に強く、安定したPLL回路を提供する。 【解決手段】 外部から供給される基準クロック信号1
の状態を位相比較器3のDOWN信号21より判別し、
一定の期間基準クロック1に変化が見られない時にはV
CO6の発振を停止させる停止手段を備えている。これ
より基準クロック信号1が停止しスタンバイ状態に入っ
たと判別されるとVCO6の発振が停止するため、シス
テムの内部の周期回路を構成しているすべてのレジスタ
における消費電力の低減が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC,LSI等の
システムとして使われる半導体装置の内部において、そ
のクロック発生回路として使用するPLL回路に関し、
特に外部からの基準クロック停止時のスタンバイ電流削
減、システムの誤動作の防止に対する有効なPLL回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL(Phase Locked Loop)回路は、
電圧制御発振器 (Voltage controlledoscillator:以下
「VCO」と略記する)の発振周波数を基準クロックか
ら定数倍の周波数を持つクロックを生成したり、容量な
どによりなまった基準クロックを再生する場合などに使
われる。
【0003】PLL回路は、一般的に位相比較器3、チ
ャージポンプ4、ループフィルタ5、VCO6、分周器
7から構成され図8中に示すフィードバック回路25を
構成する。
【0004】位相比較器3は、外部から供給される基準
クロック1(fr)とVCO6からの発振信号2を任意
の分周比1/Nを持つ分周器7を通し帰還される帰還信
号22(fp)との位相差を検出し、VCO6の発振周
波数を上昇または下降させる制御信号20,21(U
P,DOWN)を出力する。基準クロック1(fr)に
対して帰還信号22(fp)が遅れている時は位相比較
器3からUP信号20が位相差に応じた期間出力され、
基準クロック1に対して帰還信号22が進んでいる時は
DOWN信号21が位相差に応じた期間出力される。こ
のUP及びDOWN信号20、21はチャージポンプ4
に入力される。
【0005】チャージポンプ4は、ループフィルタ5を
通してVCO6の制御ピンに接続されており、UP信号
20がアクティブになった時にはUP信号20の幅に応
じた電荷をVCO6の制御ピンに対して供給し、DOW
N信号21がアクティブになった時には電荷を放電する
ことによりVCO6の発振周波数を制御する。この時ル
ープフィルタ5は、位相成分以外の高周波や雑音等を低
減しフィードバックループの安定化を図っている。
【0006】帰還信号22(fp)と基準クロック1
(fr)、分周比Nとの関係は以下式(1)となる。 fp=N×fr (1)
【0007】これより、VCO6の発振周波数は基準ク
ロック1の周波数frに対してN倍の周波数となる。
又、基準クロック1の入力バッファの遅延に相当する遅
延をフィードバックループ内に挿入すると外部から供給
される基準クロック1との遅延が見せかけ上ゼロにな
る。このようにクロックの入力部にPLL回路を用いれ
ば安定かつ高速な同期回路を構築することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記説明した
PLL回路を同期回路のクロックとして用いると基準ク
ロック1が停止してスタンバイ状態になったとしてもV
CO6は固有の周波数(自走周波数)で発振し続けるた
め、無駄な電力を消費してしまうという問題がある。こ
の問題を解決するための回路として、例えば特開平8−
249881号公報の図1で示されるもの(以下、従来
例という)がある。従来例では、上記問題を解決するた
めに、基準クロックと基準クロックを遅延素子で遅延さ
せた信号とで排他的論理和をとることにより発生するパ
ルスを利用して論理回路を介して発振部を止めている。
【0009】しかしながら、係る従来例の遅延素子で
は、半導体プロセスのばらつきの影響や電圧の変動を受
けて、パルス巾が変動する恐れがあり、不安定な回路と
なってしまう。又、プロセスを変更する度に詳細なシミ
ュレーションが必要となるという煩雑な問題も生じてし
まう。
【0010】従って、本発明は半導体プロセスのばらつ
きによる影響や電圧の変動に強く、安定したPLL回路
およびそれを用いた半導体集積回路を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。本発明の第1の要旨
は、供給された電圧に応じた周波数で発振信号を出力す
る電圧制御発振部と、基準クロックとして入力端子に供
給される基準クロック信号の位相に対する前記電圧制御
発振部から出力する発振信号に基づく帰還信号の位相の
位相差を検出し、該検出した位相差に基づく位相差信号
を出力する位相比較部と、該位相差信号に基づく電圧を
前記電圧制御発振部に供給する発振制御部と、を有する
PLL回路において、前記位相比較部から出力される基
準クロック信号の位相に対して帰還信号の位相が進み位
相を示す位相差信号が、所定時間連続することを検知す
ることで、電圧制御発振部の発振を停止させる制御信号
を出力する検出部を設けることを特徴とするPLL回路
にある。
【0012】本発明の第2の要旨は、前記進み位相を示
す位相差信号の所定時間連続検知は、帰還信号を計測す
ることで検知することを特徴とする要旨1記載のPLL
回路にある。
【0013】本発明の第3の要旨は、供給された電圧に
応じた周波数で発振信号を出力する電圧制御発振部と、
基準クロックとして入力端子に供給される基準クロック
信号の位相に対する前記電圧制御発振部から出力する発
振信号に基づく帰還信号の位相の位相差を検出し、該検
出した位相差に基づく位相差信号を出力する位相比較部
と、該位相差信号に基づく電圧を前記電圧制御発振部に
供給する発振制御部と、を有するPLL回路において、
前記位相比較部に入力される前記帰還信号と該位相比較
部から出力される位相差信号とを用いて、該位相比較部
に供給される基準クロック信号の停止判定を行い、基準
クロック信号の停止判定をした場合には、電圧制御発振
部の発振を停止させる制御信号を出力する検出部を設け
ることを特徴とするPLL回路にある。
【0014】本発明の第4の要旨は、前記検出部は、位
相比較部に入力される帰還信号の数をカウントするカウ
ント部を有し、且つ、位相比較部から出力される位相差
信号を該カウント部のカウント数をリセットするための
リセット信号として用い、前記基準クロック信号の停止
判定は、該カウント部にカウントされたカウント数が所
定数に達した場合を基準クロック信号の停止と判定する
ことを特徴とする要旨3記載のPLL回路にある。
【0015】本発明の第5の要旨は、前記位相比較部か
ら出力される位相差信号は、基準クロック信号の位相に
対して帰還信号の位相が進んでいる場合の進み位相差信
号を用いることを特徴とする要旨3記載のPLL回路に
ある。
【0016】本発明の第6の要旨は、要旨1乃至5記載
のPLL発振回路を用いた半導体集積回路であって、前
記PLL回路をクロック信号発生回路に内蔵し、この信
号を使用する半導体集積回路にある。
【0017】本発明の第1の要旨によれば、進み位相を
示す位相差信号が基準クロック信号の停止時に特徴的な
信号を示すために、係る進み位相を示す位相差信号を所
定時間連続することを検出部が検知することで、基準ク
ロック信号の停止を検知できる。
【0018】本発明の第2の要旨によれば、進み位相を
示す位相差信号の所定時間連続検知は、帰還信号を計測
することで確実に検知できる。
【0019】本発明の第3の要旨によれば、位相比較部
に入力される帰還信号と位相比較部から出力される位相
差信号とを用いて、確実に基準クロック信号の停止判定
を行うことができる。
【0020】本発明の第4の要旨によれば、カウンタ部
は帰還信号の数を計測対象とするので、安定的かつ簡単
にカウント動作をでき、かつ基準クロック信号の停止時
に特徴的な出力信号態様となる位相差信号をリセット信
号として用いることで、基準クロック信号の停止判断を
カウンタ部のカウント数に置き換えて判断することがで
きる。従って、実験、経験則等によりカウント数を適宜
選択することで簡単に基準クロック信号の停止判断調整
も可能となり、汎用的な判断が可能となる。
【0021】本発明の第5の要旨によれば、基準クロッ
ク信号がない場合には進み位相差信号が連続出力するの
で、係る進み位相差信号が所定期間連続した場合を基準
クロック信号の停止と想定できる。本発明の第6の要旨
によれば、半導体集積回路の消費電力の低減ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。尚、前記した構成と同一部分
には同一符号を付して、説明を省略する。本発明の実施
形態に係るPLL回路は、位相比較器3のDOWN信号
21から基準クロック1の停止したことを判断する手段
と、それに応じてVCO6の発振を停止させる手段を用
いてスタンバイ時に自動的にVCO6の発振を停止させ
るものであり、その全体図を図1として示す。
【0023】図1に示すように本実施形態に係るPLL
回路26は、図8に示したPLL回路に対して、位相比
較器3からのDOWN信号21及びVCO6からの信号
をクロックとして基準クロック1の状態を判断する検出
回路9を備えており、VCO6は入力電圧Yに応じた発
振周波数が制御される他に、検出回路9からの制御信号
CTにより発振を停止することができるものを用いてい
る。
【0024】次に、本実施形態に係るPLL回路26を
構成する各部の詳細説明を行う。図2は位相比較器3、
図3はチャージポンプ4、図4はループフィルタ5、図
5はVCO6の詳細な回路図を示している。
【0025】位相比較器3は、本実施形態では例えば、
図2で示すように、基準クロック1を入力とする入力端
子R、VCO6からの発振信号を入力とする入力端子
P,UP信号20を出力する出力端子U、DOWN信号
21を出力する出力端子D、符号30,31,32,3
4,35,36,37,38,及び39で示す9つのN
AND素子、符号33,40で示すインバーター素子と
により構成し、現在の入力だけではなく過去から現在ま
での入力の系列によって出力が決まる状態(遷移)回路
により実現しているが、同様の動作を行うその他の回
路、例えばフリップフロップ等で構成してもよい。
【0026】位相比較器3は、上記の構成により入力端
子Rに供給される基準クロック信号1の位相に対して、
入力端子Pに供給されるVCO6からの発振信号22の
位相が進んでいればその位相差に応じた幅を持つパルス
信号を出力端子Dから出力し、逆に、入力端子Rに供給
される基準クロック信号1の位相に対して、入力端子P
に供給されるVCO6からの発振信号22の位相が遅れ
ている場合はその位相差に応じた幅を持つパルス信号を
出力端子Uから出力する。
【0027】本実施形態において重要な事項は、入力端
子Rに入力される基準クロック信号1が停止(ある電位
で固定)した場合には、DOWN信号21がアクティブ
(この回路の場合はローレベル)に固定されることであ
る。これは以下の3通りの基準クロック信号1の停止条
件について考察すれば導きだせる。
【0028】(条件1) UP信号20がアクティブに
なった後に、端子Rの基準クロック信号1が停止した場
合。位相比較器3の入力端子Pに入力される発振信号2
2の直後の立ち上がり(立ち下がり)により、UP信号
20がリセットされ、次の発振信号22の立ち上がりで
DOWN信号21がアクティブになる(発振信号22が
停止した基準クロック信号1より位相が進むと判断され
るため)。このDOWN信号21は端子Rに入力される
基準クロック信号1が立ち上がるまで保持される。
【0029】(条件2) DOWN信号21がアクティ
ブになった後に、端子Rの基準クロック信号1が停止し
た場合。DOWN信号21は、端子Rに入力される基準
クロック信号1の立ち上がりによりリセットされるた
め、アクティブ状態を保持し続ける(発振信号22が停
止した基準クロック信号1より位相が進むと判断される
ため)。
【0030】(条件3) UP信号20及びDOWN信
号21がリセットされた状態で、端子Rの基準クロック
信号1が停止した場合(位相比較サイクルが終了した直
後)。端子Pに入力される発振信号22の次の立ち上が
りによりDOWN信号21はアクティブになり、端子R
の信号が立ち上がるまで保持される。
【0031】以上の考察により、位相比較器3の端子R
に入力される基準クロック信号1が停止すると、位相比
較器3からのDOWN信号21のアクティブ状態が保持
されることが理解できる。そこで本実施の形態では、こ
のDOWN信号21のアクティブ期間を検出回路9(図
1)により監視し、ある一定の期間DOWN信号21が
アクティブ状態を保持し続けると基準クロック信号1が
停止したと判断してVCO6を停止させるものである。
【0032】チャージポンプ回路4は、図3に示す通
り、UP信号20を受け取る入力端子UとDOWN信号
21を受け取る入力端子D、VCO6に電荷を供給する
出力端子Y、インバーター50、PチャネルMOSトラ
ンジスタ51、NチャネルMOSトランジスタ52より
構成されている。
【0033】入力端子Uに供給されているUP信号20
がローレベルである期間においては、PチャネルMOS
トランジスタ51がオンとなるため電源Vccから電荷
が供給され出力端子Xの電位が上昇する。
【0034】逆に、入力端子Dに供給されているDOW
N信号21がローレベルである期間においては、Nチャ
ネルMOSトランジスタ52がオンとなり、出力端子X
が接地されるので、電荷を放出する働きをするため出力
端子Xの電位は低下する。つまり、位相比較器3から出
力されるUP信号20もしくはDOWN信号21のパル
ス幅に応じた電荷がループフィルタ5に供給、放出され
ることとなる。
【0035】ループフィルタ5は、図4に示すように、
入力端子Xと出力端子Yとの間に抵抗61を設け、該抵
抗61の出力端子Y側とGNDとの間に該容量62を設
けた構成となっており、入力信号すなわちチャージポン
プ4から出力される基準クロック信号1とVCO6から
の発振信号22との位相差に応じたアナログ信号のう
ち、不要な高周波成分を除去したものを出力端子Yより
出力する。
【0036】VCO6の回路図を図5に示す。VCO6
は、入力端子Y、出力端子Z、制御入力端子CTを持
ち、PチャネルMOSトランジスタ70〜80、Nチャ
ネルMOSトランジスタ81〜89、インバーター90
から構成され、制御入力端子CTがローレベルである時
は入力端子Yの電位に応じた周波数をもつ信号を出力端
子Zから出力するように接続されている。逆に、制御端
子CTがハイレベルである時は、入力端子Yの電位には
関係なく出力端子Zはローレベルに固定される。尚、本
実施形態では一般的なVCO6の回路図を示したが制御
信号によりVCO出力を固定(発振停止)することがで
きるものであればどんな回路構成でもよく、VCO出力
を固定(発振停止)する場合を制御入力端子CTがロー
レベルの時とする回路構成としてもよい。
【0037】VCO6の出力端子Zは、PLL回路26
としての出力端子であり、又分周器7(図1)に接続さ
れる。制御端子CTは、検出回路9(図1)の出力端子
Qに接続されている。
【0038】分周器7(図1)は、入力端子Zと出力端
子Pを持ち、入力端子Zの立ち上がりもしくは立ち下が
りをカウントする一般的なカウンター回路で構成でき、
基準クロック信号1のN倍のクロックを得る場合、入力
端子Zの立ち上がりをN個カウントするカウンターを使
用する。出力端子Pは、検出回路9と位相比較器3の入
力端子側に接続されている。
【0039】検出回路9は、リセット端子Eと入力端子
C、出力端子Qを持ち、入力端子Cに入力される帰還信
号22の立ち上がりもしくは立下りをカウントし、予め
設定された数だけカウントすると出力端子Qをハイレベ
ルに固定する回路でありかつ、それ以降は入力端子Cに
入力される帰還信号22が変化しても、カウント値を変
更しない回路であり、リセット端子EにハイレベルのD
OWN信号21が入力されるとカウント値をリセットす
る回路である。
【0040】この検出回路9により、DOWN信号21
のアクティブ(本実施形態ではローレベル)期間をカウ
ントし、一定の期間、本実施形態では4パルス入力期間
以上DOWN信号21がアクティブを保持している場合
は、端子Qから出力する制御信号23をハイレベルに
し、VCO6の制御入力端子CTに出力する。尚、VC
O6の停止を指示する制御信号23をハイレベルとする
かローレベルとするかはVCO6の構成により決定され
る。
【0041】検出回路9は、係る動作を行う回路であれ
ばどのような回路でも良いが、出力端子Qは直接VCO
6の制御端子CTに接続されるため誤動作を防ぐ意味で
も、ひげが出ない(Flip Flopの出力に直接接続する)
ような構成にすることが望ましい。尚、この検出回路9
の簡易回路図(カウンタのビット数を2ビットにしてい
る。)を図6に示す。尚、このカウント値は通常動作中
に、VCO出力を固定(発振停止)するスタンバイモー
ドに入らぬよう、基準クロック信号1の周期をVCO6
の最小周期(最大周波数)×分周数で割った値を設定す
ることが望ましい。
【0042】次に本実施例によるPLL回路26の動作
について、図7のタイミングチャートを参照しつつ説明
する。図7では、上部よりタイムスタンプTa〜To、
基準クロック信号1、帰還信号22、UP信号20、D
OWN信号21、図6中の信号100、図6中の信号1
01、制御信号23を示している。そして、概ねタイム
スタンプTa〜Te間が通常動作、タイムスタンプTe
〜Ti間が通常動作+検出回路9のカウント動作、タイ
ムスタンプTi〜Tk間がスタンバイ動作、タイムスタ
ンプTk以降が復帰動作と通常動作をそれぞれ示してい
る。尚、図7のタイミングチャートでは、位相比較器3
の基準クロック信号1と帰還信号22とはパルスの立ち
下がりで変化するものとし、検出回路9のカウントはパ
ルスの立ち上がりで変化するものとしているが、変化の
タイミングとしてパルスの立ち上がり時とするか、立ち
下がり時とするかは任意に決定できる。
【0043】まず、入力端子1aに外部クロック信号で
あるが基準クロック信号1が供給されているものとす
る。このクロック信号1は、ドライバー8を通して位相
比較器3の端子Rに入力される。すると、その時の位相
比較器3の状態により、UP信号20を出力するか、D
OWN信号21をリセットするかのどちらかの動作を行
うことになる。いずれにしてもDOWN信号21は、ハ
イレベルになるため検出回路9の出力端子Qはローレベ
ルを保持することになる。これによりVCO6はループ
フィルタ5の出力端子Yから供給される電位に応じて発
振出力を端子Zから出力することとなる。この発振出力
はPLL回路26の出力端子2を通じて外部の部品に供
給されると共に分周器7の端子Zに接続され、予め設定
しておいた分周比で分周され、位相比較器3の入力端子
Pに供給される。又、この分周された信号22は検出回
路9にも供給され、DOWN信号21がローレベルの期
間はカウント動作が行われる。しかし、通常は設定した
上記カウント値、本実施形態では一例として「5」に達
する前に基準クロック信号1の立ち上がりによりDOW
N信号21がハイレベルになり検出回路9がリセットさ
れるため、スタンバイモードに入ることはない。
【0044】通常動作時には、帰還信号22と基準クロ
ック信号1の位相差(Ta〜Tb)に応じてUP信号2
0、DOWN信号21を出力し、帰還信号22と基準ク
ロック信号1の位相差を合せるような動作を行う。図7
では、分周信号22が基準クロック信号1よりも位相差
(Ta〜Tb)及び(Tc〜Td)分だけ遅れているの
で、その位相差に応じたUP信号20をそれぞれのタイ
ミングで出力している。
【0045】端子1aに供給されている基準クロック信
号1が停止した場合は、図7のタイムスタンプTe時に
示すように、帰還信号22が基準クロック信号1よりも
進み位相で現れ、かつ、基準クロック信号1が現れない
ので、DOWN信号21がリセットされずにローレベル
に固定される(Te)。それと同時に、検出回路9内部
のカウンタが、帰還信号22数のカウント動作を開始す
る(Tf)。すなわち、帰還信号22の復帰タイミング
(Tf,Tg,Th)に併せてカウントしている(10
0、101)。所定の数をカウントしたところで(T
i)、検出回路9の出力端子Qからハイレベルの制御信
号23が出力され、VCO6の動作を停止し(実際に
は、多少の遅延後の(Tj)にVCO6の動作を停止す
る)、スタンバイ状態に入る。スタンバイ状態は、基準
クロック信号1が動作を開始するまで保持される。
【0046】タイムスタンプTkで基準クロック信号1
が再び供給されると、DOWN信号21がリセットさ
れ、それに合わせて検出回路9内部のカウンタ信号10
0、101、制御信号23もリセットされる。更に、制
御信号23のリセット動作により、VCO6の制御端子
CTにはローレベルの信号が供給され、再び通常動作に
復帰して、帰還信号22も出力される。
【0047】以上のように、外部から加えられる基準ク
ロックに対して、その基準クロックと同じか若しくはそ
の整数倍のクロックを発生させて、この発生されたクロ
ックと基準クロックとの位相を一致するように制御する
PLL回路において、外部からの基準クロックが止まっ
たときに、VCOから発生されたクロックをある特定個
数カウントした場合にVCO止めることにより、システ
ム内の論理回路の動作をスタンバイ状態として全体の消
費電流(電力)を低減できる。特に、上記引例に較べ
て、VCOから発生されたクロックをカウントするので
安定な動作を確保できる。
【0048】上記PLL発振回路を、IC,LSI等の
システムとして用いられる半導体集積回路のクロック信
号発生回路に内蔵することで、半導体集積回路の消費電
力の低減が図れる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、遅
延回路のように安定度が低くプロセスに深く依存するよ
うな回路を用いることなく、外部から供給されるクロッ
クが停止したとしてもその期間中の消費電力が低減され
るPLL回路、及び半導体集積回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るPLL回路の説明図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る位相比較器3の回路図
である。
【図3】本発明の実施形態に係るチャージポンプ4の回
路図である。
【図4】本発明の実施形態に係るループフィルタ5の回
路図である。
【図5】本発明の実施形態に係るVCO6の回路図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に係る検出回路9の回路図で
ある。
【図7】本発明の実施形態に係る位相比較器3と検出回
路9のタイミングチャートである。
【図8】従来のPLL回路の説明図である。
【符号の説明】
1 基準クロック信号 3 位相比較器 4 チャージポンプ 5 ループフィルタ 6 VCO 7 分周器7 9 検出回路9 20 UP信号 21 DOWN信号 22 帰還信号 23 制御信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された電圧に応じた周波数で発振信
    号を出力する電圧制御発振部と、基準クロックとして入
    力端子に供給される基準クロック信号の位相に対する前
    記電圧制御発振部から出力する発振信号に基づく帰還信
    号の位相の位相差を検出し、該検出した位相差に基づく
    位相差信号を出力する位相比較部と、該位相差信号に基
    づく電圧を前記電圧制御発振部に供給する発振制御部
    と、を有するPLL回路において、 前記位相比較部から出力される基準クロック信号の位相
    に対して帰還信号の位相が進み位相を示す位相差信号
    が、所定時間連続することを検知することで、電圧制御
    発振部の発振を停止させる制御信号を出力する検出部を
    設けることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記進み位相を示す位相差信号の所定時
    間連続検知は、帰還信号を計測することで検知すること
    を特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 供給された電圧に応じた周波数で発振信
    号を出力する電圧制御発振部と、基準クロックとして入
    力端子に供給される基準クロック信号の位相に対する前
    記電圧制御発振部から出力する発振信号に基づく帰還信
    号の位相の位相差を検出し、該検出した位相差に基づく
    位相差信号を出力する位相比較部と、該位相差信号に基
    づく電圧を前記電圧制御発振部に供給する発振制御部
    と、を有するPLL回路において、 前記位相比較部に入力される前記帰還信号と該位相比較
    部から出力される位相差信号とを用いて、該位相比較部
    に供給される基準クロック信号の停止判定を行い、基準
    クロック信号の停止判定をした場合には、電圧制御発振
    部の発振を停止させる制御信号を出力する検出部を設け
    ることを特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記検出部は、位相比較部に入力される
    前記帰還信号の数をカウントするカウント部を有し、且
    つ、位相比較部から出力される位相差信号を該カウント
    部のカウント数をリセットするためのリセット信号とし
    て用い、 前記基準クロック信号の停止判定は、該カウント部にカ
    ウントされたカウント数が所定数に達した場合を基準ク
    ロック信号の停止と判定することを特徴とする請求項3
    記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 前記位相比較部から出力される位相差信
    号は、基準クロック信号の位相に対して帰還信号の位相
    が進んでいる場合の進み位相差信号を用いることを特徴
    とする請求項3記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のPLL発振回路を
    用いた半導体集積回路であって、前記PLL回路をクロ
    ック信号発生回路に内蔵し、この信号を使用する半導体
    集積回路。
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