JP2002050374A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2002050374A
JP2002050374A JP2000238288A JP2000238288A JP2002050374A JP 2002050374 A JP2002050374 A JP 2002050374A JP 2000238288 A JP2000238288 A JP 2000238288A JP 2000238288 A JP2000238288 A JP 2000238288A JP 2002050374 A JP2002050374 A JP 2002050374A
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reformed gas
gas
fuel cell
supply
carbon monoxide
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Application number
JP2000238288A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Mihashi
弘和 三橋
Takeshi Sato
武司 佐藤
Yasukuni Kichiei
康城 吉栄
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New Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
New Cosmos Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水素リッチな改質ガスGを改質ガ
ス流路5へ排出する改質器1と、改質ガス流路5から供
給される改質ガスGを利用して発電する燃料電池3とを
備え、改質ガスGの一酸化炭素濃度を検知可能なガス感
応部43を有する一酸化炭素濃度検出手段4を備えた燃
料電池システム100において、ガス感応部43の状態
を好ましいものに維持して、一酸化炭素濃度を低下した
改質ガスGを燃料電池3に供給することができる技術を
得ることを目的とする。 【解決手段】 改質ガス流路5から分岐する分岐流路6
を備え、分岐流路6にガス感応部43を設け、改質ガス
流路5から分岐流路6への改質ガスGの供給を許容する
供給状態と、改質ガス流路5から分岐流路6への改質ガ
スGの供給を停止する供給停止状態とを切り換える切換
手段Aを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料から水素リッ
チな改質ガスを生成し、前記改質ガスを改質ガス流路へ
排出する改質器と、前記改質ガス流路から供給される改
質ガスを利用して発電する燃料電池とを備え、前記改質
ガスの一酸化炭素濃度を検知可能なガス感応部を有する
一酸化炭素濃度検出手段を備えた燃料電池システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、燃料の有しているエネルギを
直接電気的エネルギに変換する装置として燃料電池が知
られている。燃料電池は、通常、電解質を挟んで一対の
電極を配置するとともに、一方の燃料極の表面に水素リ
ッチな改質ガスを接触させ、また他方の空気極の表面に
酸素を含有する酸素含有ガス(空気)を接触させ、この
とき起こる電気化学反応を利用して、電極間から電気エ
ネルギを取り出すようにしている。
【0003】この燃料電池に供給される水素リッチな改
質ガスを生成する装置として、メタノール等の炭化水素
系の燃料を水蒸気改質して前記改質ガスとする改質器が
ある。この種の改質器は、一般的に、メタノールと水と
の供給を受けて、供給された水を加熱して水蒸気を生成
する蒸発部と、生成された水蒸気と燃料とを触媒作用下
で反応させ、一酸化炭素と水素を生成する吸熱反応と、
この反応と並行して、一酸化炭素と水蒸気を触媒作用下
で反応させ、二酸化炭素と水素を生成するシフト反応を
行う改質部と、上記のシフト反応を進行させ、改質ガス
の一酸化炭素濃度を低下させる一酸化炭素変成部とが設
けられており、水素リッチな改質ガスを生成することが
できる。
【0004】このような改質器において、前記吸熱反応
と前記シフト反応が必ずしも同じように進行するわけで
はなく、温度、圧力等の反応条件によって異なって進行
する。このため、前記吸熱反応で生じた一酸化炭素が改
質ガス中に残ってしまう。このような改質ガス中の一酸
化炭素は、燃料電池の燃料極の電極触媒である白金の触
媒としての機能を低下させる、所謂触媒の被毒状態を発
生させる。従って、一酸化炭素の濃度によっては、燃料
電池の性能を低下させるという問題が生じるため、改質
ガス中の一酸化炭素濃度を約100ppm以下に抑える
必要があった。そこで、改質ガス中の一酸化炭素濃度を
低下させるために、改質器からの水素リッチな改質ガス
中の一酸化炭素の酸化反応を水素の酸化反応に対して優
先して行う触媒を設けた一酸化炭素選択酸化部が設けら
れることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような燃料電池シ
ステムにおいて、例えば燃料電池システムの起動時等の
改質器及び一酸化炭素選択酸化部の安定して運転するこ
とが困難なときにおいて、一酸化炭素濃度が高い改質ガ
スが燃料電池に供給される可能性があり、このような一
酸化炭素濃度が高い改質ガスの燃料電池への供給を防止
して、電極触媒の被毒状態を防止する必要があった。
【0006】また、このように燃料電池への一酸化炭素
濃度が高い改質ガスの供給を防止するためには、燃料電
池に供給される改質ガス中の一酸化炭素濃度が許容濃度
(100ppm)以下であるか否かの確認を行う必要が
あり、一酸化炭素濃度検出装置の設置の要求が高かっ
た。一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度検出装置
としては、酸化インジウムに一酸化炭素ガス増感剤とし
てRu、Au、Pt、Pd、Rh、Ag等の貴金属を添
加した酸化インジウム半導体を主成分とするガス感応部
を備えたもの(具体的には熱線型センサ)が知られてい
る。この一酸化炭素濃度検出装置は、一酸化炭素のガス
感応部への吸着による酸化物半導体の抵抗値変化を、ガ
ス感応部内に設けられた白金等の貴金属線のコイル抵抗
体両端においてコイル抵抗体と酸化物半導体との合成抵
抗の変化として検知するものであり、このセンサでは、
一酸化炭素に対する感度が低温側で高く、また、水素に
対する感度が、逆に低温側で低くなるので、一酸化炭素
ガス選択性を得るために一酸化炭素ガスの検知温度を低
温として使用され、水素に対して、選択性を有して一酸
化炭素ガスを検知できる。
【0007】しかし、このような一酸化炭素濃度検出装
置のガス感応部は、低温になると、吸着した一酸化炭素
ガスが脱離しにくいため、一旦ガス感応部の温度を上昇
させ前記一酸化炭素ガスを脱離する高温パージ処理が必
要であり、また、この高温パージ処理は、ガス感応部の
表面に付着したオイルや埃等の不純物を焼き飛ばす目的
でも行われる。このような一酸化炭素濃度検出装置を改
質ガス中の一酸化炭素濃度を検出するために利用する
と、ガス感応部が常に改質ガスに晒されることになり、
ガス感応部に一酸化炭素濃度を検知する前のパージ処理
において、ガス感応部に吸着した一酸化炭素を充分に脱
離させるために、パージ処置に時間を充分に取る必要が
あり、さらに、高温パージ処理を行うパージ温度におい
て水素に対して感度が高くなるため、この高温部の感度
が一酸化炭素検知温度においても現れ、さらに改質ガス
中の水素濃度が高いため、その現象が大きく現れ、実質
的に一酸化炭素の検知が不可能となり、センサ故障の原
因となる。
【0008】従って、本発明は、燃料電池システムにお
いて、一酸化炭素濃度検出装置のガス感応部の状態を好
ましいものに維持して、改質ガス中の一酸化炭素濃度を
適切に検出し、一酸化炭素濃度を低下した改質ガスを燃
料電池に供給することができる技術を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕本発明に係る
燃料電池システムは、請求項1に記載したごとく、前記
改質ガス流路から分岐する分岐流路を備え、前記分岐流
路に前記ガス感応部を設け、前記改質ガス流路から前記
分岐流路への前記改質ガスの供給を許容する供給状態
と、前記改質ガス流路から前記分岐流路への前記改質ガ
スの供給を停止する供給停止状態とを切り換える切換手
段を備えたことを特徴とする。
【0010】〔作用効果〕本構成のごとく、分岐流路を
改質器から燃料電池へ改質ガスを送る改質ガス流路から
分岐させて設け、一酸化炭素濃度検出装置(一酸化炭素
濃度検出手段)センサのガス感応部をその分岐流路に設
け、さらに、切換手段により前記供給状態と前記供給停
止状態とを切り換えることで、一酸化炭素濃度を検知す
る場合にのみ、供給状態に切り換えて改質ガスを分岐流
路に流通させ、それ以外のときは供給停止状態に切り換
えて、改質ガスがガス感応部に供給されない状態で、例
えば、ガス感応部を高温パージ処理することができ、感
度異常等のガス感応部の故障を防止することができ、さ
らに、供給状態においてガス感応部に吸着する一酸化炭
素の量を最小限に抑えて、ガス感応部を高温に設定して
パージ処理する時間を短縮することができ、一酸化炭素
濃度検出装置の寿命を延長することができる。従って、
一酸化炭素濃度検出装置のガス感応部の状態を好ましい
ものに維持することができ、燃料電池に供給される改質
ガスの管理を行うにあたって、信頼性が向上する燃料電
池システムを実現することができる。
【0011】〔構成2〕本発明に係る燃料電池システム
は、請求項2に記載したごとく、上記構成1の燃料電池
システムの構成に加えて、前記ガス感応部に空気を供給
可能な空気供給手段を備え、前記一酸化炭素濃度検出手
段が、前記ガス感応部をパージ処理するためのパージ温
度に昇温可能に構成され、前記供給停止状態において、
前記空気供給手段を作動させた後に、前記ガス感応部を
パージ温度に昇温して前記パージ処理するパージ手段を
備えたことを特徴とする。
【0012】〔作用効果〕また、本発明の燃料電池シス
テムは、ガス感応部に改質ガスが供給されない供給停止
状態で、一酸化炭素濃度検出装置において、ガス感応部
を高温パージ処理のためのパージ温度に設定して、ガス
感応部の一酸化炭素を脱離するパージ処理を行うことが
できるのであるが、本構成のごとく、パージ手段によっ
て、空気供給手段によってガス感応部に空気を供給しな
がら、若しくは空気を供給した後で、ガス感応部をパー
ジ温度に設定してパージ処置するので、ガス感応を水素
が存在しない空気環境下でパージ処理を行うことがで
き、より確実にセンサの故障を防止して、常に精度良く
一酸化炭素濃度を検出できる状態とすることができ、燃
料電池システムの信頼性を一層向上することができる。
【0013】〔構成3〕本発明に係る燃料電池システム
は、請求項3に記載したごとく、上記構成1又は2の燃
料電池システムの構成に加えて、前記ガス感応部に空気
を供給可能な空気供給手段を備え、前記供給状態におい
て、前記空気供給手段を作動させて前記ガス感応部へ空
気希釈された改質ガスを供給する希釈手段を備えたこと
を特徴とする。
【0014】〔作用効果〕また、本発明の燃料電池シス
テムは、ガス感応部に改質ガスが供給される供給状態
で、一酸化炭素濃度検出装置において、ガス感応部の温
度を一酸化炭素検知温度に設定して、改質ガス中の一酸
化炭素濃度を検出するのであるが、本構成のごとく、希
釈手段によって、空気供給手段を働かせて、ガス感応部
に供給される改質ガスに空気を供給し、空気希釈された
改質ガス中の一酸化炭素濃度と、前記空気供給手段によ
る希釈率から実際の改質ガス中の一酸化炭素濃度を検出
することができる。従って、ガス感応部において、希釈
され水素濃度が低下した改質ガスを検知することになる
ので、感応部に吸着する一酸化炭素量が少なくてすみ、
次のパージ処理を短時間でおこなうことができ、さら
に、高濃度水素に晒され難いのでセンサの故障を防止す
ることができる。
【0015】〔構成4〕本発明に係る燃料電池システム
は、請求項4に記載したごとく、上記構成1から3の何
れかの燃料電池システムの構成に加えて、前記切換手段
が、前記供給状態と前記供給停止状態とを周期的に切り
換える手段であることを特徴とする。
【0016】〔作用効果〕本構成のごとく、切換手段を
構成することで、燃料電池へ供給される改質ガスを所定
の周期間隔で分岐流路側へ流して、一酸化炭素濃度を検
知し、改質ガス中の一酸化炭素濃度が目標値以下である
か否かを常時監視することができるので、一酸化炭素濃
度上昇等の異常に対して、燃料電池への改質ガス供給停
止等の処置を瞬時に行うことができる。
【0017】〔構成5〕本発明に係る燃料電池システム
は、請求項5に記載したごとく、上記構成1から4の何
れかの燃料電池システムの構成に加えて、前記改質ガス
流路からの前記燃料電池への前記改質ガスの供給を停止
可能な改質ガス供給停止手段を備え、前記供給状態にお
いて、前記一酸化炭素濃度検出手段によって検知された
前記改質ガスの一酸化炭素濃度が前記所定の目標値以上
のときに、前記改質ガス供給停止手段を働かせて、前記
燃料電池への前記改質ガスの供給を停止する制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0018】〔作用効果〕例えば、運転開始時等の改質
器が安定して運転されておらず、改質ガス流路に一酸化
炭素濃度が高い改質ガスが流通している場合において
も、本構成のごとく、制御手段によって、供給状態にお
いて一酸化炭素濃度検出装置によって検出された改質ガ
スの一酸化炭素濃度が、燃料電池に供給可能な所定の目
標値(例えば100ppm)以上の場合であるときに、
改質ガス供給停止手段を働かせて燃料電池へのその改質
ガスの供給を停止することができ、一酸化炭素濃度が所
定の目標値以下となった時点で、その改質ガスを燃料電
池に供給することができ、燃料電池の一酸化炭素による
被毒を防止することができる。目標値以下となった改質
ガスを燃料電池へ供給することができ、燃料電池を安定
して運転することができると共に、燃料電池の寿命を延
長することができる。
【0019】〔構成6〕本発明に係る燃料電池システム
は、請求項6に記載したごとく、上記構成1から5の何
れかの燃料電池システムの構成に加えて、前記燃料電池
の燃料極から排出される燃料オフガスを前記改質器の加
熱部へ熱源として供給するオフガス流路を備え、前記分
岐流路の下流側が前記オフガス流路に接続されているこ
とを特徴とする。
【0020】〔作用効果〕燃料電池システムにおいて、
前記オフガス流路を設け、燃料電池の燃料極を通過し水
素が残っているオフガスを、改質器に設けられたヒータ
としてのバーナ等に供給し、改質器の蒸発部若しくは改
質部等の熱源として利用する場合が有るが、本構成のご
とく、本発明の燃料電池システムにおいて、前記分岐流
路の下流側をオフガス流路に接続して、分岐流路を流通
した改質ガスを、前記オフガスと共に、前記改質器へ供
給することで、供給状態において一酸化炭素濃度を検出
するために、分岐流路に設けた一酸化炭素濃度検出装置
のガス感応部を流通させた改質ガスを、改質器の熱源と
して利用することができる。また、供給状態において一
酸化炭素濃度が目標値以下となったことを確認して供給
停止状態に切り換えて、改質ガスを燃料電池に供給する
ように構成する場合においても、供給状態において、改
質器の熱源としての改質ガスを確保することができ、改
質器を効率よく立ち上げて、早期に一酸化炭素濃度が低
い改質ガスを燃料電池に供給することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の燃料電池システムの実施
の形態について、図面に基づいて説明する。図1に示す
燃料電池システム100は、燃料としてのメタノール
(CH3 OH)から水素リッチな改質ガスGを生成し、
改質ガスGを改質ガス流路5へ排出する改質器1と、改
質ガス流路5から供給される改質ガスGを利用して発電
する燃料電池3とを備えており、燃料電池3は、通常の
ものと同様に、電解質を挟んで設けられた一対の電極に
おいて、一方の燃料極の表面に水素リッチな改質ガスG
を接触させ、また他方の空気極の表面に酸素を含有する
酸素含有ガス(空気)を接触させ、このとき起こる電気
化学反応を利用して、電極間から電気エネルギを取り出
すように構成されている。
【0022】また、改質器1は、ポンプ9によりメタノ
ールと水との供給を受けて、供給された水を加熱して水
蒸気を生成する蒸発部1aと、生成された水蒸気と燃料
とを触媒作用下で反応させ、一酸化炭素と水素を生成す
る吸熱反応と、この反応と並行して、一酸化炭素と水蒸
気を触媒作用下で反応させ、二酸化炭素と水素を生成す
るシフト反応を行う改質部1bと、上記のシフト反応を
進行させ、改質ガスの一酸化炭素濃度を低下させる変成
部1cとが設けられており、水素リッチな改質ガスを生
成することができ、さらに、燃料電池3の燃料極から排
出される残留水素を含むオフガスOGがオフガス流路7
を介して供給され、そのオフガスOGを燃焼させて蒸発
部1aの熱源とするヒータ部1dが設けられている。
【0023】また、改質ガス流路5には、改質器1で生
成された改質ガスGの一酸化炭素濃度を一層低下させる
ために、改質器1からの水素リッチな改質ガスG中の一
酸化炭素の酸化反応を水素の酸化反応に対して優先して
行う触媒を設けた一酸化炭素選択酸化部2が設けられて
いる。
【0024】これまで説明した構成は、従来のものと変
わりはないが、次に、本発明の燃料電池システム100
の特徴構成について説明する。即ち、本発明の燃料電池
システム100には、改質ガス流路5の一酸化炭素選択
酸化部2の下流側から分岐し、下流側がオフガス流路7
に接続されている分岐流路6が設けられており、分岐流
路6には、分岐流路6を流通する改質ガスGの一酸化炭
素濃度を検出可能な一酸化炭素濃度検出装置4(一酸化
炭素検出手段の一例)と、分岐流路6を流通する改質ガ
ス6をオフガス流路7側へ送るポンプ10とが設けられ
ている。
【0025】また、分岐流路6の入口部には、改質ガス
流路5から分岐流路6へ流入する改質ガスGの流量を設
定可能な制御弁11が設けられており、制御器20によ
って、制御弁11を開状態すると共にポンプ10を働か
せて改質ガス流路5の改質ガスGを分岐流路6に供給す
る供給状態と、制御弁11を閉状態として改質ガス流路
5の改質ガスGを分岐流路6に供給しない供給停止状態
とに切り換えることができ、このように供給状態と供給
停止状態とに切り換える手段を切換手段Aと呼ぶ。
【0026】また、改質ガス流路5の燃料電池3の入口
部には、改質ガス流路5の改質ガスGを燃料電池3へ供
給する状態と、改質ガス流路5の改質ガスGを燃料電池
3をバイパスしてオフガス流路7へ接続される流路8へ
供給する状態とを切り換える切換弁12が設けられてお
り、制御弁11及び切換弁12は制御器20によって制
御されており、切換弁12を働かせて、改質ガス流路5
の改質ガスGを流路8側へ流し、改質ガスGの燃料電池
3への供給を停止する手段を改質ガス供給停止手段Bと
呼ぶ。
【0027】一酸化炭素濃度検出装置4は、図2に示す
ように、半導体型ガスセンサ42(具体的には熱線型)
を分岐流路6に備え、分岐流路6に流通する改質ガスG
の一酸化炭素濃度の検知するように構成されている。具
体的には、一酸化炭素濃度検出装置4の熱線型半導体式
ガスセンサ42は、主として酸化インジウム半導体より
なるガス感応部43と、このガス感応部43内に備えら
れる白金等の貴金属線(合金線であってもよい)である
コイル抵抗体44を備えて構成されており、一酸化炭素
の吸着による酸化物半導体の抵抗値変化を、コイル両端
においてコイル抵抗体44と酸化物半導体との合成抵抗
の変化として検知する。前述のガス感応部43を構成す
る酸化インジウム半導体には、例えば、Pdが0.5m
ol%添加されたものを用いる、このようにして構成さ
れるガス感応部は、常温で一酸化炭素に対する感度の選
択性を有し、その一酸化炭素選択性が、高温パージ処理
に関わらず良好に保つことができる。
【0028】また、一酸化炭素濃度検出装置4の検知回
路構成にあたっては、例えばホイートストーンブリッジ
45内の一抵抗として、この熱線型半導体式ガスセンサ
42を組み込んで、その合成抵抗値の変化を検知して一
酸化炭素の検知をおこなう。検出装置4の検知系は、制
御器20に接続された制御部48と、ガス感応部温度設
定用の電源回路部46及び検知回路部47とを備えてい
る。制御部48と電源回路部46により、熱線型半導体
ガスセンサ42に印加される電圧(以下、印加電圧と呼
ぶ。)が切替え制御され、ガス感応部43の温度(具体
的にはセンサ温度)が、一酸化炭素濃度検出のための検
知温度(常温)と、この検知温度よりも高く、且つ、ガ
ス感応部43に一酸化炭素を脱離するためのパージ温度
(400〜500℃)とに設定切換される。
【0029】さらに、この検出装置4は、制御器20に
より制御される制御弁13を介して、ガス感応部43に
空気が供給可能に構成されており、このようにガス感応
部43に流量調整を伴って空気を供給する手段を空気供
給手段Cと呼ぶ。
【0030】次に、本発明の燃料電池システム100の
運転状態について説明する。本発明の燃料電池システム
100は、改質ガス流路5を流通する改質ガスGの一酸
化炭素濃度を検出するに、前記切換手段Aを働かせて改
質ガスGを分岐流路6に供給する供給状態とする。その
時に、分岐流路6を流通する改質ガスGの流量は、制御
弁11の開度設定によって設定されており、既知の値で
ある。そこで、その分岐流路6を流通する改質ガスGの
一酸化炭素濃度を一酸化炭素濃度検出装置4によって検
出するのであるが、制御器20は空気供給手段Cを働か
せて、ガス感応部43に供給される改質ガスGを空気を
供給して例えば40倍の希釈率で空気希釈し、一酸化炭
素濃度検出装置4において、40倍に希釈された改質ガ
スGの一酸化炭素濃度を検出し、検出値に希釈率を乗じ
た値を実際の一酸化炭素濃度として検出する。
【0031】また、一酸化炭素濃度検出装置4におい
て、ガス感応部43の温度をパージ温度に設定してパー
ジ処理を行うに、前記切換手段Aを働かせて改質ガスG
を分岐流路6に供給しない供給停止状態とすると共に、
空気供給手段Cを働かせて、ガス感応部43に空気のみ
を供給するように構成され、ガス感応部43を空気環境
下でパージ処理することができ、ガス感応部43の高濃
度水素下のパージ処理による故障を回避し、次の一酸化
炭素濃度検知のためのパージ処理を良好に行うことがで
きる。このようにガス感応部43に空気を供給してパー
ジ処理を行う手段をパージ手段と呼ぶ。
【0032】さらに、このような一酸化炭素濃度の検出
は、通常の運転状態において、周期的に供給状態と供給
停止状態とを切り換えて行うことができるが、供給状態
において一酸化炭素濃度検出装置4において検出された
一酸化炭素濃度が、例えば2.5ppm(40倍希釈
時)以上であり、実際の改質ガスGの一酸化炭素濃度が
100ppm以上である場合は、制御器20は、改質ガ
ス供給停止手段Bを働かせて、改質ガスGの燃料電池3
への供給を停止して、改質ガスGを流路8側へ供給する
ように構成されている。また、このように燃料電池3へ
の改質ガスGの供給を停止した状態においても、制御弁
11を切り換えて、供給状態と供給停止状態とを切り換
えて、一酸化炭素濃度の検出とパージ処理とを繰り返す
ことができ、実際の改質ガスGの一酸化炭素濃度が所定
の目標値(100ppm)になったことを確認して、切
換弁12を切り換えて、改質ガスGを燃料電池3に供給
することができる。このように、供給状態において、一
酸化炭素濃度検出装置4によって検知された改質ガスの
一酸化炭素濃度が所定の目標値以上のときに、改質ガス
供給停止状態Bを働かせて、燃料電池3への前記改質ガ
スの供給を停止する手段を制御手段Dと呼ぶ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池システムの実施の形態を説明
する概略図
【図2】一酸化炭素濃度検出装置の構成を説明する概略
【符号の説明】
1 改質器 2 一酸化炭素選択酸化部 3 燃料電池 4 一酸化炭素濃度検出装置 5 改質ガス流路 6 分岐流路 7 オフガス流路 8 流路 11 制御弁 12 切換弁 20 制御器 43 ガス感応部 A 切換手段 B 改質ガス供給停止手段 C 空気供給手段 D 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉栄 康城 大阪府大阪市淀川区三津屋中2丁目5番4 号 新コスモス電機株式会社内 Fターム(参考) 5H027 BA01 BA09 KK31 MM09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料から水素リッチな改質ガスを生成
    し、前記改質ガスを改質ガス流路へ排出する改質器と、
    前記改質ガス流路から供給される改質ガスを利用して発
    電する燃料電池とを備え、前記改質ガスの一酸化炭素濃
    度を検知可能なガス感応部を有する一酸化炭素濃度検出
    手段を備えた燃料電池システムであって、 前記改質ガス流路から分岐する分岐流路を備え、 前記分岐流路に前記ガス感応部を設け、 前記改質ガス流路から前記分岐流路への前記改質ガスの
    供給を許容する供給状態と、前記改質ガス流路から前記
    分岐流路への前記改質ガスの供給を停止する供給停止状
    態とを切り換える切換手段を備えた燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 前記ガス感応部に空気を供給可能な空気
    供給手段を備え、 前記一酸化炭素濃度検出手段が、前記ガス感応部をパー
    ジ処理するためのパージ温度に昇温可能に構成され、 前記供給停止状態において、前記空気供給手段を作動さ
    せた後に、前記ガス感応部をパージ温度に昇温して前記
    パージ処理するパージ手段を備えた請求項1に記載の燃
    料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記ガス感応部に空気を供給可能な空気
    供給手段を備え、 前記供給状態において、前記空気供給手段を作動させて
    前記ガス感応部へ空気希釈された改質ガスを供給する希
    釈手段を備えた請求項1又は2に記載の燃料電池システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記切換手段が、前記供給状態と前記供
    給停止状態とを周期的に切り換える手段である請求項1
    から3の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記改質ガス流路からの前記燃料電池へ
    の前記改質ガスの供給を停止可能な改質ガス供給停止手
    段を備え、前記供給状態において、前記一酸化炭素濃度
    検出手段によって検知された前記改質ガスの一酸化炭素
    濃度が前記所定の目標値以上のときに、前記改質ガス供
    給停止手段を働かせて、前記燃料電池への前記改質ガス
    の供給を停止する制御手段を備えた請求項1から4の何
    れか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 【請求項6】 前記燃料電池の燃料極から排出される燃
    料オフガスを前記改質器の加熱部へ熱源として供給する
    オフガス流路を備え、前記分岐流路の下流側が前記オフ
    ガス流路に接続されている請求項1から5の何れか1項
    に記載の燃料電池システム。
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