JP2002050286A - カラーブラウン管の露光用調光フィルターおよびカラーブラウン管用露光装置 - Google Patents

カラーブラウン管の露光用調光フィルターおよびカラーブラウン管用露光装置

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JP2002050286A
JP2002050286A JP2000235210A JP2000235210A JP2002050286A JP 2002050286 A JP2002050286 A JP 2002050286A JP 2000235210 A JP2000235210 A JP 2000235210A JP 2000235210 A JP2000235210 A JP 2000235210A JP 2002050286 A JP2002050286 A JP 2002050286A
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JP
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filter
light control
transmittance
control filter
center
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JP2000235210A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ueda
雅洋 上田
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Filters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスパネルは水平方向、垂直方向、対角線
方向のいずれにも内面の曲率が異なり、その間は中間的
な曲率でつながれている。したがってフォトレジストの
膜厚はガラスパネル中心からの距離だけでなく前記各方
向によっても違いがある。調光フィルターの透過率分布
はこれを考慮しなければならない。 【解決手段】 調光フィルター10中心を通り偏角θの
異なるk本の直線を選び、この直線上の透過率をそれぞ
れ中心からの距離rの3次関数として表わす。次にこれ
らk本の直線の間の偏角θについての透過率の補間式を
与える。以上の二種類の式、つまり直線上の透過率の式
と各直線間の透過率の式を組み合わせて、調光フィルタ
ー10の全ての位置の透過率を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーブラウン管の
蛍光面露光時に光強度分布補正に用いられる調光フィル
ターの透過率分布および前記調光フィルターを備えたカ
ラーブラウン管用露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管の蛍光面パターンはシ
ャドウマスクを露光マスクとした露光工程とその後の現
像工程により形成される。図3にカラーブラウン管用露
光装置30の概略図を示す。フォトレジスト31を内面
に塗布したガラスパネル32にシャドウマスク33を取
りつけ、それらを露光装置30のテーブル34上に載せ
る。超高圧水銀灯光源35から出た光36は軌道補正フ
ィルター37、調光フィルター38を通りシャドウマス
ク33を通過してフォトレジスト31に当りフォトレジ
スト31の化学反応を起こす。ここで軌道補正フィルタ
ー37は光36を電子ビームの軌道に合わせるためのフ
ィルターで、調光フィルター38は所望の光強度分布を
得るためのフィルターである。そのため調光フィルター
38は所望の光強度分布が得られるように場所により透
過率が異なる。
【0003】調光フィルターの透過率分布については既
にいくつかの発明が開示されている。その第一例は特開
2000−39504号公報に開示された、調光フィル
ターの中心(光軸と調光フィルターの交点)を中心とし
て、透過率が同心円状に、内側が低く外側が高くなる調
光フィルターである。第二例は特開平6−302269
号公報に開示された、調光フィルターの中心を原点とす
るx−y座標に従い、透過率が二次元分布する調光フィ
ルターである。ただしこの公報に適切な透過率分布は開
示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第一の課題はフォトレ
ジスト31の膜厚分布から来るものである。すなわちガ
ラスパネル32内面のフォトレジスト31塗布において
はガラスパネル32を高速回転させてフォトレジスト3
1厚さの平準化をおこなうが、ガラスパネル32は単純
な平面ではないためフォトレジスト31を一様な厚さに
塗布することはできない。詳しくいうとガラスパネル3
2は(通常の画面として見たときの)水平方向、垂直方
向、対角線方向のいずれにも内面の曲率が異なり、その
間は中間的な曲率でつながれている。したがってフォト
レジスト31の膜厚はガラスパネル32中心からの距離
だけでなく前記各方向によっても違いがある。
【0005】第二の課題は露光装置30の幾何学的な問
題である。すなわちガラスパネル32の中央部と周辺部
では光源35からの距離が異なり、光源35から遠い周
辺部の方が光強度が弱くなる。
【0006】前述した従来の調光フィルターの第一例は
透過率が同心円状に内側が低く外側が高くなる調光フィ
ルターであるから、前記の第二の課題のみの対策であ
り、第一の課題の対策がなされていない。
【0007】また従来の調光フィルターの第二例は調光
フィルターの中心を原点とするx−y座標に従い、透過
率が二次元分布する調光フィルターであるから一応前記
の全ての課題の対策となっている。しかし上述のように
ガラスパネル32の内面において、ガラスパネル32中
心からの距離と方向にフォトレジスト31の膜厚分布が
支配されることを考えると、調光フィルター38の透過
率は調光フィルター38の中心からの距離(r)と方向
(偏角θ)の関数である方が有利である。その理由は調
光フィルター38の透過率を中心からの距離(r)と方
向(偏角θ)の関数とするならば数式で簡潔に表現でき
るから必要なデータ量はごく少ないが、これをx−y座
標を用いて表現すると調光フィルター38の全ての位置
での透過率を数値で表現する必要があるから膨大なデー
タ量となる。さらに数式で表現されていれば詳しい計算
をしなくても透過率分布の傾向が直感的に把握できるた
め設計および改良が容易であるが、二次元の数値分布で
は等分布線を描かないと何も把握できない。しかし等分
布線を描くには時間と手間がかかり、設計の見とおしが
立ち難い。したがって透過率がx−y座標に従い二次元
分布する調光フィルター38は設計上不利である。
【0008】本発明の目的は、調光フィルターの中心か
らの距離(r)と方向(偏角θ)をパラメーターとする
簡潔な数式で透過率を表わし、これにより設計と改良の
容易な調光フィルターを実現し、その調光フィルターを
備えた高性能の露光装置を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従来の調光フィルターの
課題を解決するため本発明の調光フィルターでは、まず
調光フィルター中心を通り偏角θの異なるk本の直線を
選び、この直線上の透過率Tをそれぞれ中心からの距離
rの3次関数として表わす。次にこれらk本の直線の間
の偏角θについての透過率Tの補間式を与える。以上の
二種類の式、つまり直線上の透過率の式と各直線間の透
過率の式を組み合わせて、調光フィルターの全ての位置
の透過率を表わす。
【0010】請求項1記載の発明は、カラーブラウン管
の蛍光面露光用の調光フィルターにおいて、rを調光フ
ィルターの中心からの距離とするとき、前記調光フィル
ターの中心を通る偏角がθ、θ、…、θのk本の
(k≧3)直線S、S、…、S上における前記調
光フィルターの透過率を、T(r)、T(r)、…
(r)とするとき、T(r)、(i=1、2、
…、k)が下記のrの3次式(数1)により表わされる
ことを特徴とする調光フィルターである。
【0011】
【数1】
【0012】このように調光フィルターの透過率分布
を、調光フィルターの中心からの距離rと偏角θの3次
式とすることにより、フォトレジストの膜厚分布がガラ
スパネルの中心からの距離と方向に支配される現象によ
く適合した調光フィルターが得られる。いうまでもなく
透過率分布は3次式で簡潔に表現されているから必要な
データ量はごく少ない。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の調
光フィルターにおいて、偏角θの範囲がθ≦θ≦θ
i+1における調光フィルターの透過率をT(r、θ)
とするとき、T(r、θ)が下記の補間式(数2)によ
り表わされることを特徴とする調光フィルターである。
【0014】
【数2】
【0015】この補間式は指数nがどのような数値であ
っても各θにおいて透過率T(r、θ)が連続してつ
ながる特徴がある。そのため適切な指数nを計算ないし
実験により自由に選択できる。もちろんこの補間式によ
る透過率T(r、θ)の表現も簡潔であるからデータ量
はごく少なくて済む。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の調
光フィルターにおいて、指数nが0.5≦n≦2である
ことを特徴とする調光フィルターである。
【0017】発明者は計算および実験により、補間式の
指数nが0.5≦n≦2であるときカラーブラウン管の
露光状態が良好であることを見出した。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の調光フィルターを備えたカラーブラウン管用露光装置
である。
【0019】上記の調光フィルターを備えることによ
り、フォトレジストはガラスパネル中心からの距離だけ
でなく各方向による厚さの違いがあるという第一の課
題、またガラスパネルの中央部と周辺部では光源からの
距離が異なり周辺部の方が光強度が弱くなるという第二
の課題を克服して、ガラスパネルの全ての位置で適切な
露光状態を得る露光装置が実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の調光フィルターの実施例
を図を用いて説明する。図1は本発明の調光フィルター
の一実施例10の平面図である。本発明の調光フィルタ
ー10は19型カラーブラウン管用で、厚さ3mm、一
辺178mmのソーダライムガラスからなり、表面に後
述の透過率分布T(r、θ)をもつ紫外線吸収膜が印刷
されている。調光フィルター10の透過率T(r、θ)
は調光フィルター10の中心からの距離rと水平軸から
の偏角θにより表わされる。
【0021】本発明の調光フィルター10では、まず調
光フィルター10中心を通り偏角が0°、θ、θ
45°、90°、135°、θ、θの8本の直線S
(水平軸)、S、S、S、S90(垂直軸)、
、S、Sの8本の直線を選んだ。ここでθ
θはtanθ=9/16、tanθ=3/4とな
るようにした。またS、Sは垂直軸に対してS
と対称になるようにした。
【0022】以上の8本の直線上の透過率T(r)、
(r)、T(r)、T(r)、T90(r)、
(r)、T(r)、T(r)は、(数3)の通
りである。なおT(r)以外の式はrの3次の項を0
とした。
【0023】
【数3】
【0024】また、図2には横軸に距離r、縦軸に透過
率Tをとった(数3)に示す透過率のグラフを示す。
【0025】次にこれら8本の直線の間の偏角θについ
ての透過率の補間式T(r、θ)を(数4)のように定
めた。すなわち指数nは1または0.8とした。
【0026】
【数4】
【0027】以上の二種類の式、つまり直線上の透過率
の式(数3)と各直線間の透過率の式(数4)を組み合
わせて、調光フィルター10の全ての位置の透過率分布
を表わした。
【0028】そして以上の透過率分布を有する調光フィ
ルター10を用いて19型カラーブラウン管のブラック
マトリックスおよびR,G,B蛍光体の露光、現像を実
施し、蛍光面全体で満足できるブラックマトリックスお
よびR,G,B蛍光体を得た。
【0029】
【発明の効果】本発明の調光フィルターの透過率分布は
調光フィルターの中心からの距離rと偏角θの3次式と
することによりフォトレジストの膜厚分布の傾向に適合
する。また本発明の補間式は指数nがどのような数値で
あっても各θにおいて透過率T(r、θ)が連続して
つながるため適切な指数nを計算ないし実験により自由
に選択できる。また本発明の補間式にて指数nを0.5
≦n≦2とすることでカラーブラウン管の露光状態を良
好にできる。また透過率を簡潔な数式で表わしているた
め、必要なデータ量が少なく、かつ調光フィルターの設
計と改良が容易である。また上記の調光フィルターを備
えることにより、ガラスパネルの全ての位置で適切な露
光状態を得る露光装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の調光フィルターの一実施例の平面図
【図2】 本発明の調光フィルターの一実施例の透過率
のグラフ
【図3】 カラーブラウン管用露光装置の概略図
【符号の説明】
10 調光フィルター 30 カラーブラウン管用露光装置 31 フォトレジスト 32 ガラスパネル 33 シャドウマスク 34 テーブル 35 光源 36 光 37 軌道補正フィルター 38 調光フィルター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーブラウン管の蛍光面露光用の調光フ
    ィルターにおいて、rを調光フィルターの中心からの距
    離とするとき、前記調光フィルターの中心を通る偏角が
    θ、θ、…、θのk本の(k≧3)直線S、S
    、…、S上における前記調光フィルターの透過率を
    (r)、T(r)、…T(r)とするとき、T
    (r)、(i=1、2、…、k)が下記のrの3次式
    (数1)により表わされることを特徴とする調光フィル
    ター。 【数1】
  2. 【請求項2】請求項1記載の調光フィルターにおいて、
    偏角θの範囲がθ≦θ≦θi+1における調光フィル
    ターの透過率をT(r、θ)とするとき、T(r、θ)
    が下記の補間式(数2)により表わされることを特徴と
    する調光フィルター。 【数2】
  3. 【請求項3】請求項2記載の調光フィルターにおいて、
    指数nが0.5≦n≦2であることを特徴とする調光フ
    ィルター。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の調光フィルターを備え
    たカラーブラウン管用露光装置。
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