JP2002049895A - カード型記録媒体の抜け止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード型記録媒体の長さが変っても、ホルダ
内よりカード型記録媒体が抜け出すのを確実に防止でき
る抜け止め装置を提供する。 【解決手段】 カード型記録媒体２をカード挿入口１ａ
よりホルダ１内へ挿入して、情報の読み取りや、情報の
書き込みを行う電子機器であって、前記カード挿入口１
ａの近傍に、弾性を有する押圧アーム３ａによりカード
型記録媒体２を挿入方向に押圧する抜け止め手段３を設
けたもので、走行中の振動などによりカード型記録媒体
２がホルダ１内より抜け出すことがないと共に、ホルダ
１内は挿入するカード型記録媒体２の長さが変っても、
押圧アーム３ａが弾性変形してこれに対応するため、長
さの異なるカード型記録媒体２であっても、ホルダ１内
より抜け出すのを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホルダ内に装着さ
れたカード型記録媒体が、走行中の振動などによりホル
ダ内より抜け出すのを防止するカード型記録媒体の抜け
止め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば高速道路の料金徴収システ
ムなどに使用されている車載用電子機器や、カーオーデ
ィオなどの車載用電子機器には、ＰＣカードのようなカ
ード型記録媒体を電子機器のホルダに装着して、予めカ
ード型記録媒体に記録された情報を読み取ったり、書き
込むようにしたものがあり、前記カード挿入口には、走
行中の振動などによりカード型記録媒体がホルダ内より
抜け出さないように、カバーが設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしホルダのカード
挿入口にカバーを取り付けて、走行中の振動などにより
カード型記録媒体が抜け出さないようにした従来のもの
では、カード型記録媒体の長さが少しでも変った場合、
カード挿入口にカバーを取り付けることができないた
め、カード型記録媒体が走行中の振動などにより抜け出
すのを確実に防止できないなどの問題があった。

【０００４】このため従来では、予めカード型記録媒体
の長さに応じてサイズの異なる複数種類のカバーを製作
して、これらカバーを選択的にカード挿入口に取り付け
ているが、この方法では種類の異なる複数種類のカバー
を製作しなければならないため、コストが嵩むなどの問
題がある。

【０００５】本発明はかかる従来の問題点を改善するた
めになされたもので、カード型記録媒体の長さが変って
も、ホルダよりカード型記録媒体が抜け出すのを確実に
防止することができるカード型記録媒体の抜け止め装置
を安価に提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のカード型記録媒体の抜け止め装置は、カード型
記録媒体をカード挿入口よりホルダ内へ挿入して、情報
の読み取りや、情報の書き込みを行う電子機器であっ
て、前記カード挿入口の近傍に、弾性を有する押圧アー
ムによりカード型記録媒体を挿入方向に押圧する抜け止
め手段を設けたものである。

【０００７】前記構成により、走行中の振動などにより
カード型記録媒体がホルダ内より抜け出すことがないと
共に、ホルダ内に挿入するカード型記録媒体の長さが変
っても、押圧アームが弾性変形してこれに対応するた
め、長さの異なるカード型記録媒体であっても、ホルダ
内より抜け出すのを確実に防止することができる。

【０００８】また単一の部品により長さの異なるカード
型記録媒体に対応できるため、従来の長さの異なるカー
ド型記録媒体毎にカバーを製作していたものに比べて、
部品点数の削減及び部品コストの削減が図れるようにな
る。

【０００９】前記目的を達成するため本発明のカード型
記録媒体の抜け止め装置は、押圧アームの先端に、カー
ド型記録媒体の後端面を押圧する押圧部と、カード型記
録媒体の後端部を上下方向より挟着する突出片を設けた
ものである。

【００１０】前記構成により、押圧部によりカード型記
録媒体の後端面を押圧すると同時に、突出片によりカー
ド型記録媒体の後端部を上下方向より挟着するため、走
行中の振動によりカード型記録媒体の後端が押圧アーム
より外れることがないので、常に安定した押圧状態が得
られるようになる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１ないし
図５に示す図面を参照して詳述する。

【００１２】図１はカード型記録媒体の抜け止め装置を
示す分解斜視図、図２は抜け止め手段の拡大平面図、図
３は同正面図、図４は同側面図、図５は作用説明図であ
る。

【００１３】図１において１は、例えば高速道路料金徴
収システムや、カーオーデオなどの車載用電子機器に設
けられたホルダで、扁平な箱状に形成されており、一端
側にカード型記録媒体２を挿入するカード挿入口１ａ
が、そして両側には取りつけ孔１ｂが開口されている。

【００１４】カード型記録媒体２は、プラスチックなど
により形成されたカード状のケース２ａ内に、メモリな
どの情報記録手段（図示せず）が収容された構造で、例
えば長さＬ１，Ｌ２が異なるものが複数種類予め用意さ
れており、カード挿入口１ａよりホルダ１内へ挿入する
ことにより、情報記録手段に記録された情報をホルダ１
によって読み取ったり、情報記録手段に書き込めるよう
になっている。

【００１５】またホルダのカード挿入口１１ａ近傍に
は、カード挿入口１ａより挿入したカード型記録媒体２
が抜け出すのを防止する抜け止め手段３が設けられてい
る。

【００１６】前記抜け止め手段３は図２ないし図４に示
すように、カード挿入口１ａを挟んで対向する位置に、
一対の押圧アーム３ａを備えている。

【００１７】各押圧アーム３ａは基端部に取りつけ部３
bを有していて、これら取り付け部３ｂがビスなどの固
着具４によりホルダ１の端面に固着されており、各押圧
アーム３ａの基端部間は、カード挿入口１ａを避けるよ
うに設けられた連結部材３ｃにより互いに連結されてい
る。

【００１８】前記抜け止め手段３は、弾性を有する樹脂
により一体成形されていて、押圧アーム３ａが図５の仮
想線に示すように接離方向へ弾性変形自在となってお
り、先端側にはほぼ半円状の円弧状部３ｄが左右対称と
なるように形成されていると共に、各円弧状部３ｄの先
端には、ホルダ１に挿入されたカード型記録媒体２の後
端側に延出された押え部３ｅが形成されている。

【００１９】押え部３ｅは、カード型記録媒体２の後端
面に当接する押圧部３ｆと、カード挿入口１ａ側へ突出
された突出片３ｇとにより構成されていて、これら押圧
部ｆと突出片３ｇによりカード型記録媒体２の後端を保
持するようになっている。

【００２０】次に前記構成されたカード型記録媒体の抜
け止め装置の作用を説明すると、カード型記録媒体２に
記録された情報をホルダ１により読み取ったり、またカ
ード型記録媒体２に情報を書き込むに当っては、まず抜
け止め手段３の各押圧アーム３ａを弾性に抗して外側へ
拡開し、この状態でホルダ１のカード挿入口１ａより、
例えば長さＬ１のカード型記録媒体２を先端側より挿入
する。

【００２１】そして挿入が完了したら押圧アーム３ａを
離すと、弾性により図５の実線に示すように押圧アーム
３ａが元の位置に復帰して、ホルダ１内に挿入されたカ
ード型記録媒体２の後端面に押圧部３ｆが当接され、ま
た上下突出片３ｇの間にカード型記録媒体２の後端部が
挟着保持される。

【００２２】これによってカード型記録媒体２は、各押
圧アーム３ａの弾性によって常に挿入方向に押圧される
ため、車両が走行する際の振動がホルダ１に作用して
も、ホルダ１内よりカード型記録媒体２が抜け出すこと
がない。

【００２３】またカード型記録媒体２の長さＬ２が長い
場合でも、図５の仮想線に示すように各押圧アーム３ａ
が弾性変形した状態でカード型記録媒体２を挿入方向へ
押圧するため、走行中の振動などによってカード型記録
媒体２がホルダ１内より抜け出すのを確実に防止するこ
とができる。

【００２４】すなわち図５に示す範囲ｄ内であれば、ど
んな長さのカード型記録媒体２にも対応することができ
るようになる。

【００２５】

【発明の効果】本発明は以上詳述したように、ホルダの
カード挿入口の近傍に、弾性を有する押圧アームにより
カード型記録媒体を挿入方向に押圧する抜け止め手段を
設けたことから、走行中の振動などによりカード型記録
媒体がホルダ内より抜け出すことがないと共に、ホルダ
内は挿入するカード型記録媒体の長さが変っても、押圧
アームが弾性変形してこれに対応するため、長さの異な
るカード型記録媒体であっても、ホルダ内より抜け出す
のを確実に防止することができる。

【００２６】また単一の部品により長さの異なるカード
型記録媒体に対応できるため、従来の長さの異なるカー
ド型記録媒体毎にカバーを製作していたものに比べて、
部品点数の削減及び部品コストの削減が図れるようにな
る。

【００２７】さらに押圧アームの先端部に設けた押圧部
がカード型記録媒体の後端面を押圧すると同時に、突出
片がカード型記録媒体の後端部を上下方向より挟着する
ため、走行中の振動によりカード型記録媒体の後端が押
圧アームより外れることがないので、常に安定した押圧
状態が得られるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態になるカード型記録媒体の
抜け止め装置を示す分解斜視図である。

【図２】本発明の実施の形態になるカード型記録媒体の
抜け止め装置を示す平面図である。

【図３】本発明の実施の形態になるカード型記録媒体の
抜け止め装置を示す正面図である。

【図４】本発明の実施の形態になるカード型記録媒体の
抜け止め装置を示す側面図である。

【図５】本発明の実施の形態になるカード型記録媒体の
抜け止め装置の作用説明図である。

【符号の説明】

１ ホルダ １ａ カード挿入口 ２ カード型記録媒体 ３ 抜け止め手段 ３ａ 押圧アーム ３ｆ 押圧部 ３ｇ 突出片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カード型記録媒体をカード挿入口よりホ
   ルダ内へ挿入して、情報の読み取りや、情報の書き込み
   を行う電子機器であって、前記カード挿入口の近傍に、
   弾性を有する押圧アームにより前記カード型記録媒体を
   挿入方向に押圧する抜け止め手段を設けたことを特徴と
   するカード型記録媒体の抜け止め装置。
2. 【請求項２】 前記押圧アームの先端に、前記カード型
   記録媒体の後端面を押圧する押圧部と、前記カード型記
   録媒体の後端部を上下方向より挟着する突出片を設けて
   なる請求項１記載のカード型記録媒体の抜け止め装置。