JP2002048814A - 衝撃センサ - Google Patents

衝撃センサ

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JP2002048814A
JP2002048814A JP2000235910A JP2000235910A JP2002048814A JP 2002048814 A JP2002048814 A JP 2002048814A JP 2000235910 A JP2000235910 A JP 2000235910A JP 2000235910 A JP2000235910 A JP 2000235910A JP 2002048814 A JP2002048814 A JP 2002048814A
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Japan
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annular magnet
shock
impact sensor
reed switch
impact
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JP2000235910A
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English (en)
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Sadafumi Yano
貞文 矢野
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NEC Tokin Hyogo Ltd
Original Assignee
Tokin Ceramics Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H35/00Switches operated by change of a physical condition
    • H01H35/14Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch
    • H01H35/147Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch the switch being of the reed switch type

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  • Air Bags (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃による加速度の大きさに応じた適度なス
イッチング動作性を有し、エアバッグの展開を誤動作無
く制御可能なエアバッグシステムの基本動作上における
安定性並びに信頼性の向上に寄与し得る衝撃センサを提
供すること。 【解決手段】 この衝撃センサ13の場合、互いに同一
な構成で独立した信号出力系を有する一対のリードスイ
ッチ6a,6bの接点部を異なる大きさの加速度に対応
して閉成状態となるように異なる位置に配備することに
より異なるセンサ感度を有しているため、衝撃により弱
い加速度を生じた場合には環状マグネット7がコイルス
プリング8による付勢力に打ち勝って移動したときにリ
ードスイッチ6aのみに接近してリードスイッチ6aの
接点部のみが閉成状態となるが、衝撃により強い加速度
を生じた場合にはリードスイッチ6a,6bに接近して
リードスイッチ6a,6bの接点部が閉成状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車等
の車両に搭載される乗員保護装置であるエアバッグシス
テム,或いはシートべルトプリテンショナ等の人体に対
する防護具を作動させるスイッチとして用いられると共
に、物同士の衝突等のように瞬時に大きな加速度が生じ
ることで移動可能なマグネットを封入した衝撃センサで
あって、詳しくは異なるセンサ感度のリードスイッチを
複数備えて複数毎の信号出力系を有する衝撃センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の衝撃センサは、衝突や
急ブレーキ等で負荷が与えられることにより生じる大き
な加速度を検知するもので、こうした加速度の検知に際
して、エアバッグシステムとして用いる場合には接点部
が接触する構造になっており、防護具を作動させるスイ
ッチとして用いられる場合には防護具を作動させる電気
回路を付勢する構造になっている。
【0003】図7は、従来の自動車に搭載されるエアバ
ッグシステム5の要部構成を示した概略図である。この
エアバッグシステム5は、負極側が接地接続された電源
1の正極側に対し、デジタル電子式の衝突検知判断装置
2,衝撃センサ3,及び図示されないエアバッグを展開
するための点火を行う点火装置4をこの順で接続して成
り、点火装置4を接地接続して構成されている。
【0004】このうち、衝突検知判断装置2は、電源1
から電源電圧が印加されて自動車の車体に加えられる衝
撃をその方向や大きさに基づいて検出し、衝突等の大き
な負荷であると判断した場合に駆動電流を供給可能な周
知な回路構成のもので、衝撃センサ3は大きな負荷を受
けて大きな加速度を生じた場合にリードスイッチの接点
部が閉成状態となって衝突検知判断装置2から供給され
た駆動電流を通電させ、点火装置4は衝撃センサ3から
駆動電流が流れたときに火薬を点火してエアバッグを開
くような周知な構造のものとなっている。
【0005】図8は、このエアバッグシステム5に適用
可能な一例に係る衝撃センサ3の要部構成を示した概略
図である。この衝撃センサ3は、基本構成上、一軸方向
に延びて互いに平行に固定配置され、且つ一軸方向と垂
直な方向で所定の微小な間隔を有して外部からの印加磁
場が与えられることにより撓んで互いに接触可能な対向
する接触片による所定長の重なり配置部を有する強磁性
材の接点部をガラス管内に内蔵して成るリードスイッチ
6と、このリードスイッチ6を一軸方向で包み込んだ非
磁性の図示されない円筒状チューブと、印加磁場を与え
るための永久磁石であると共に、円筒状チューブの外周
面に嵌め込まれて衝撃等の強い加速度を受けたときに円
筒状チューブの外周面に沿って一軸方向における一端側
(リードスイッチ6の接点部側)に移動可能に支持され
た環状マグネット7と、この環状マグネット7の一面側
に他端側が当接されて環状マグネット7を一軸方向にお
ける他端側に付勢し、且つ一端側が図示されないケース
のフロントストッパに当接されるように円筒状チューブ
の外周面に挿入されたコイルスプリング8とを備え、更
に、コイルスプリング8の付勢力により環状マグネット
の他面側がケースのバックストッパを押し付ける構造と
なっている。
【0006】この衝撃センサ3の場合、一軸方向におけ
る一端側から他端側へ衝撃が加えられて強い加速度を生
じた場合、環状マグネット7がコイルスプリング8によ
る付勢力に打ち勝って一軸方向における他端側から一端
側へ移動するが、このときに環状マグネット7のリード
スイッチ6に対する接近時に与えられる印加磁場により
リードスイッチ6の接点部が閉成状態となる。その後、
衝撃が緩和されて加速度が弱まると、環状マグネット7
はコイルスプリング8の復元力により一軸方向における
一端側から他端側へ押し戻され、環状マグネット7から
の印加磁場が与えられなくなるため、リードスイッチ6
の接点部が開成状態となる。
【0007】図9は、このエアバッグシステム5に適用
可能な一例に係る衝撃センサ3′の要部構成を示した概
略図である。この衝撃センサ3′の場合、基本構成上、
図8に示した衝撃センサ3の基本構成と比べ、一対の単
一のリードスイッチ6に代えて同様な構成の接点部を有
する一対のリードスイッチ6a,6bを並列に接続して
用いた点のみが相違しており、これらのリードスイッチ
6a,6bを接点部における所定長の重なり配置部の中
心がほぼ環状マグネット7の中心軸方向に対して垂直な
一つの平面上に配置されるようにした以外は同様に構成
されている。
【0008】この衝撃センサ3′においても、一軸方向
における一端側から他端側へ衝撃が加えられて強い加速
度を生じた場合、環状マグネット7がコイルスプリング
8による付勢力に打ち勝って一軸方向における他端側か
ら一端側へ移動するが、このときに環状マグネット7の
リードスイッチ6a,6bに対する接近時に与えられる
印加磁場によりリードスイッチ6a,6bの接点部が閉
成状態となる。その後、衝撃が緩和されて加速度が弱ま
ると、環状マグネット7はコイルスプリング8の復元力
により一軸方向における一端側から他端側へ押し戻さ
れ、環状マグネット7からの印加磁場が与えられなくな
るため、リードスイッチ6a,6bの接点部が開成状態
となる。
【0009】即ち、上述したエアバッグシステム5全体
の動作において、通常衝撃が加えられずに強い加速度を
生じない通常時は、衝突検知判断装置2がオフとなって
駆動電流を供給しない状態にあると共に、衝撃センサ
3,3′においても環状マグネット7が静止位置でリー
ドスイッチ6又はリードスイッチ6a,6bの接点部か
ら遠くにあって磁束を接点部に通過させない状態にあ
り、接点部が開放状態にあるため、点火装置4に駆動電
流が供給されず、点火装置4は作動しない。
【0010】これに対し、自動車が衝突等を起こして車
体に衝撃が加えられて強い加速度を生じた異常時は、衝
突検知判断装置2が衝撃の方向や大きさに基づいて衝突
と判断した場合にオンとなって回路内部を閉成して駆動
電流を衝撃センサ3,3′へ供給する状態となると共
に、衝撃センサ3,3′においても環状マグネット7が
移動してリードスイッチ6又はリードスイッチ6a,6
bの接点部に接近して磁束を接点部に通過させる状態に
あり、接点部が閉成状態になる(但し、一対のリードス
イッチ6a,6bの接点部はほぼ同時に閉成状態となる
ように配置設計されている)ため、点火装置4に駆動電
流が供給されて点火装置4が作動し、これによってエア
バッグが展開され、自動車の搭乗者を衝突による衝撃か
ら緩和させて保護する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したエアバッグシ
ステムの場合、自動車が衝突等を起こして車体に衝撃が
加えられて強い加速度を生じた異常時に衝撃検知判断装
置が衝撃を検知して駆動電流を供給すると共に、衝撃セ
ンサにおけるリードスイッチの接点部が閉成状態となっ
て駆動電流を通過させて点火装置へ供給し、点火装置に
駆動電流が供給されることによりエアバッグが展開され
るようになっているが、ここで適用される衝撃センサは
リードスイッチの数に拘らずセンサ感度が同じであっ
て、一定以上の加速度が生じたときにリードスイッチの
接点部が一度閉成状態となり、その後に加速度が急変し
て直ちに開成状態となるような場合でも接点部の閉成状
態である間に駆動電流を通過させて点火装置が作動し、
これによって一度にエアバッグが展開されてしまう(換
言すれば、従来の衝撃センサではエアバッグの展開を誤
動作無く適度に制御する機能を持っていない)ため、例
えば子供や体の小さな人が搭乗しているときに不要にエ
アバッグが展開されて搭乗者を損傷させたり、或いはし
ばしば死亡させる要因となってしまう等の危険性があ
り、エアバッグシステムにおける基本動作上において過
不足の無い適度な動作性を持たせ難いという深刻な問題
がある。
【0012】そこで、上述したエアバッグシステムの基
本構成とは別途にアナログ電子式の衝撃検知判断装置を
備え、ここで衝撃の大きさを検知した上で衝撃の大きさ
に応じて多段で点火装置に駆動電流を供給する構成も提
案されているが、このようなアナログ電子式の衝撃検知
判断装置の場合、電気ノイズの大きさが或る一定値以上
であるときにしばしば自動車が衝突していなくても衝突
したと判断して点火装置に駆動電流を供給し、エアバッ
グが展開されてしまう誤動作を起こし易いという難点が
あるため、こうした場合にもエアバッグシステムにおけ
る基本動作上において安定性並びに信頼性を向上し難い
という問題がある。
【0013】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、加えられた衝撃に
よる加速度の大きさに応じて過不足の無い適度なスイッ
チング動作性を有し、エアバッグの展開を誤動作無く適
度に制御可能なエアバッグシステムの基本動作上におけ
る安定性並びに信頼性の向上に寄与し得る衝撃センサを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一軸方
向に延びて互いに平行に固定配置され、且つ該一軸方向
と垂直な方向で所定の微小な間隔を有して外部からの印
加磁場が与えられることにより撓んで互いに接触可能な
対向する接触片による所定長の重なり配置部を有する強
磁性材の接点部をガラス管内に内蔵して成るリードスイ
ッチと、リードスイッチを一軸方向で包み込んだ非磁性
の円筒状チューブと、印加磁場を与えるための永久磁石
であると共に、円筒状チューブの外周面に嵌め込まれて
強い加速度を受けたときに該円筒状チューブの外周面に
沿って一軸方向における一端側に移動可能に支持された
環状マグネットと、環状マグネットの一面側に他端側が
当接されて該環状マグネットを一軸方向における他端側
に付勢し、且つ一端側がケースのフロントストッパに当
接されるように円筒状チューブの外周面に挿入されたコ
イルスプリングとを備え、更に、コイルスプリングの付
勢力により環状マグネットの他面側がケースのバックス
トッパを押し付ける構造の衝撃センサにおいて、リード
スイッチは、対向する接触片による所定長の重なり配置
部の中心がそれぞれ一軸方向と合致する環状マグネット
の中心軸方向に対して垂直な異なる位置の平面上に配置
されるように互いに同一な構成で独立した信号出力系を
有する複数のものを円筒状チューブ内に配備して成る衝
撃センサが得られる。
【0015】又、本発明によれば、上記衝撃センサにお
いて、コイルスプリングは、荷重撓み特性が非線形なも
のである衝撃センサが得られる。この衝撃センサにおい
て、コイルスプリングは、環状マグネットの中心軸方向
に対して垂直な平面方向において半径が変化する形状で
あることは好ましい。
【0016】更に、本発明によれば、上記衝撃センサに
おいて、コイルスプリングは、環状マグネットの中心軸
方向にばね常数の異なる複数のものを直列に接続して成
る衝撃センサが得られる。この衝撃センサにおいて、複
数のばね常数の異なるコイルスプリングの間は、それぞ
れ円筒状チューブの外周面に挿着可能な仕切板で仕切ら
れて成ることは好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の衝
撃センサについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係る衝撃セン
サ13を組み込んだエアバッグシステム15の基本構成
を示したブロック図である。このエアバッグシステム1
5は、負極側が接地接続された電源1の正極側に対し、
デジタル電子式の衝突検知判断装置12,衝撃センサ1
3,及び図示されないエアバッグを展開するための点火
を行う一対の点火装置4a,4bをこの順で接続して成
り、各点火装置4a,4bを接地接続して構成されてい
る。即ち、このエアバッグシステム15の場合、図7に
示した従来のシステムと比べ、衝突検知判断装置12の
細部機能,衝撃センサ13の細部構造,並びに一対の点
火装置4a,4bを使用している点が異なっている。
【0019】図2は、このエアバッグシステム15に適
用可能な一実施例に係る衝撃センサ13の要部構成を示
したものである。この衝撃センサ13の基本構成も図9
に示した従来のものと同様な構成、即ち、一対のリード
スイッチ6a,6bと、円筒状チューブと、環状マグネ
ット7と、コイルスプリング8とを備え、更に、コイル
スプリング8の付勢力により環状マグネットの他面側が
ケースのバックストッパを押し付ける構造となっている
が、ここでは一対のリードスイッチ6a,6bが互いに
同一な構成で独立した信号出力系を有すると共に、対向
する接触片による所定長の重なり配置部の中心がそれぞ
れ一軸方向と合致する環状マグネット7の中心軸方向に
対して垂直な異なる位置の平面上に配置されるように円
筒状チューブ内に配備して構成されている。
【0020】即ち、この衝撃センサ13の場合、互いに
同一な構成で独立した信号出力系を有する一対のリード
スイッチ6a,6bの接点部を異なる大きさの加速度に
対応して閉成状態となるように異なる位置に配備してい
ることにより異なるセンサ感度を有するため、接点部の
閉成動作は加速度の大きさに応じて異なるように機能す
る。
【0021】図3は、この衝撃センサ13に備えられる
一対のリードスイッチ6a,6bの接点部における加速
度に応じた閉成動作を示したタイミングチャートであ
り、同図(a)は弱い加速度を生じた場合に関するも
の,同図(b)は強い加速度を生じた場合に関するもの
である。
【0022】この衝撃センサ15の場合、図3(a)に
示されるように、一軸方向における一端側から他端側へ
衝撃が加えられて弱い加速度を生じた場合、環状マグネ
ット7がコイルスプリング8による付勢力に打ち勝って
一軸方向における他端側から一端側へ移動したとき、環
状マグネット7がリードスイッチ6aのみに接近し、リ
ードスイッチ6bには接近せず、リードスイッチ6aの
接点部のみが閉成状態(オン状態)となり、リードスイ
ッチ6bの接点部は開成状態(オフ状態)のままとな
る。その後に衝撃が緩和されて加速度が弱まると、環状
マグネット7はコイルスプリング8の復元力により一軸
方向における一端側から他端側へ押し戻され、環状マグ
ネット7からの印加磁場が与えられなくなるため、リー
ドスイッチ6aの接点部が開成状態(オフ状態)とな
る。
【0023】これに対し、図3(b)に示されるよう
に、一軸方向における一端側から他端側へ衝撃が加えら
れて強い加速度を生じた場合、環状マグネット7がコイ
ルスプリング8による付勢力に打ち勝って一軸方向にお
ける他端側から一端側へ移動したとき、先ずリードスイ
ッチ6aの接点部が環状マグネット7の接近時に与えら
れる印加磁場により閉成状態(オン状態)となり、次に
しばらく時間を隔ててリードスイッチ6bの接点部が環
状マグネット7の接近時に与えられる印加磁場により閉
成状態(オン状態)となる。その後に衝撃が緩和されて
加速度が弱まると、環状マグネット7はコイルスプリン
グ8の復元力により一軸方向における一端側から他端側
へ押し戻され、環状マグネット7からの印加磁場が与え
られなくなるため、リードスイッチ6a,6bの接点部
が開成状態(オフ状態)となる。
【0024】即ち、上述したエアバッグシステム15全
体の動作において、通常衝撃が加えられずに加速度を生
じない通常時は、衝突検知判断装置12がオフとなって
駆動電流を供給しない状態にあると共に、衝撃センサ1
3においても環状マグネット7が静止位置でリードスイ
ッチ6a,6bの接点部から遠くにあって磁束を接点部
に通過させない状態にあり、接点部が開成状態にあるた
め、点火装置4a,4bに駆動電流が供給されず、点火
装置4a,4bは作動しない。
【0025】これに対し、自動車が車体に衝撃が加えら
れて弱い加速度を生じたときには、衝突検知判断装置1
2が衝撃の方向や大きさに基づいて弱い衝撃と判断した
場合にオンとなって回路内部を閉成して駆動電流を衝撃
センサ13へ供給する状態となると共に、衝撃センサ1
3においても環状マグネット7が移動してリードスイッ
チ6aの接点部のみに接近して磁束を接点部に通過させ
る状態にあり、接点部が閉放状態になるため、点火装置
4aのみに駆動電流が供給されて点火装置4aのみが作
動(点火装置4bには駆動電流が供給されず、点火装置
4bは作動しない)し、これによって点火装置4aのみ
によるエアバッグが展開される。
【0026】更に、自動車が車体に衝撃が加えられて強
い加速度を生じたときには、衝突検知判断装置12が衝
撃の方向や大きさに基づいて弱い衝撃と判断した場合に
オンとなって回路内部を閉成して駆動電流を衝撃センサ
13へ供給する状態となると共に、衝撃センサ13にお
いても環状マグネット7が移動してリードスイッチ6
a,6bの接点部に順次接近して磁束を接点部に通過さ
せる状態にあり、接点部が順次閉放状態になるため、点
火装置4a,4bに順次駆動電流が供給されて点火装置
4a,4bの双方が作動し、これによって点火装置4
a,4bの双方によるエアバッグが展開される。
【0027】従って、このような衝撃センサ13を使用
したエアバッグシステム15の場合、衝撃により生じる
加速度の大きさ(負荷)に応じて衝突検知判断装置12
がオンとなり、且つ衝撃センサ13のリードスイッチ6
a,6bの接点部の何れかが閉成状態となることによ
り、点火装置4a,4bの一方か、或いは双方が作動す
るので、衝撃センサ13においては加えられた衝撃によ
る加速度の大きさに応じて過不足の無い適度なスイッチ
ング動作性を有し、エアバッグシステム15全体におい
てはエアバッグの展開を誤動作無く適度に制御可能とな
り、結果としてエアバッグシステム15の基本動作上に
おける安定性並びに信頼性の向上に寄与し得るものとな
る。
【0028】図4は、上述したエアバッグシステム15
に適用可能な他の実施例に係る衝撃センサ13′の要部
構成を示した概略図である。この衝撃センサ13′の場
合、図2に示した一実施例に係る衝撃センサ13と比
べ、通常のコイルスプリング8に代えて、環状マグネッ
ト7の中心軸方向に対して垂直な平面方向において半径
が変化する形状であって、荷重撓み特性が非線形な円錐
形コイルスプリング9を使用した点が相違している。
【0029】図5は、この円錐形コイルスプリング9の
ばね特性を荷重Pに対する撓みδの関係で示したもので
ある。ここでのばね特性に示されるように荷重撓み特性
が非線形な円錐形コイルスプリング9を使用した衝撃セ
ンサ13′では、環状マグネット7から近い位置にある
リードスイッチ6aと遠い位置にあるリードスイッチ6
bとにおける接点部が閉成状態となる衝撃による加速度
の大きさを任意に設定することが可能となる。
【0030】図6は、上述したエアバッグシステム15
に適用可能な他の実施例に係る衝撃センサ13″の要部
構成を示した概略図である。この衝撃センサ13″の場
合、図2に示した一実施例に係る衝撃センサ13と比
べ、通常のコイルスプリング8に代えて、環状マグネッ
ト7の中心軸方向にばね常数の異なる一対のコイルスプ
リング10a,10bを直列に接続し、各コイルスプリ
ング10a,10b間を円筒状チューブの外周面に挿着
可能な仕切板11で仕切るように構成した点が相違して
いる。
【0031】ここでの常数の異なる一対のコイルスプリ
ング10a,10bを使用した衝撃センサ13″では、
衝撃が加わって弱い加速度を生じた場合、一対のコイル
スプリング10a,10bのうちのばね常数が低い方の
ものがまず圧縮を受け、環状マグネット7の移動に際し
て環状マグネット7から近い位置のリードスイッチ6a
の接点部に磁束が通過してその接点部が閉成状態となる
ことにより、リードスイッチ6aに接続された点火装置
4aのみに駆動電流が流れて点火装置4aに係るエアバ
ッグが展開するが、衝撃が加わって強い加速度を生じた
場合、一対のコイルスプリング10a,10bのうちの
ばね常数が低い方のものの圧縮に続いてばね常数の高い
ものが圧縮され、環状マグネット7の移動に際して環状
マグネット7から近い位置のリードスイッチ6aの接点
部に引き続いて遠い位置のリードスイッチ6bの接点部
に磁束が通過して接点部が順次閉成状態となることによ
り、点火装置4a,4bに順次駆動電流が流れて点火装
置4a,4bに係るエアバッグが順次展開する。
【0032】このようなばね常数の異なる一対のコイル
スプリング10a,10bを使用しても、環状マグネッ
ト7から近い位置にあるリードスイッチ6aと遠い位置
にあるリードスイッチ6bとにおける接点部が閉成状態
となる衝撃による加速度の大きさを任意に設定すること
が可能となる。
【0033】尚、上述した各実施例に係るエアバッグシ
ステム15においては、何れも衝突検知判断装置12が
衝撃の方向や大きさを検出したときに衝撃センサ13,
13′,13″へ駆動電流を供給する構成として説明し
たが、衝撃センサ3,13,13′,13″が閉成状態
となった場合を検知した信号を衝突検知判断装置12へ
送出する構成(即ち、衝撃センサ13,13′,13″
の各リードスイッチ6a,6bに電源1から2系統で電
源電圧が別々に印加され、衝突検知判断装置12には各
リードスイッチ6a,6bを通電した電源電圧が別々に
印加される構成)としても同等な機能を得ることができ
る。又、上述した各実施例に係るエアバッグシステム1
5に使用した衝撃センサ13,13′,13″では、一
対のリードスイッチ6a,6bを使用した場合を説明し
たが、これに代えて閉成位置をずらして互いに独立した
構成(接点部の対向する接触片による所定長の重なり配
置部の中心がそれぞれ一軸方向と合致する環状マグネッ
ト7の中心軸方向に対して垂直な異なる位置の平面上に
配置される)とするか、或いは一方を接続した3以上の
複数のものを配備した構成としても良い。更に、上述し
た各実施例や従来技術に係るエアバッグシステム5,1
5においては、何れも点火装置4,4a,4bの点火に
よりエアバッグを展開する動作についてのみ説明した
が、これに加えてシートべルトのプリテンション等、種
々コントロールを合わせて行わせることが可能である。
加えて、上述した別の実施例に係る衝撃センサ13″で
は、ばね常数の異なる一対のコイルスプリング10a,
10bを使用してこれらの間に一つの仕切板11を配備
した場合を説明したが、この構成を変更してばね常数の
異なる3つ以上のコイルスプリングを用いると共に、こ
れらのコイルスプリングの間にそれぞれ仕切板を設ける
構成にしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の衝撃セン
サによれば、互いに同一な構成で独立した信号出力系を
有する複数のリードスイッチの接点部を異なる大きさの
加速度に対応して閉成状態となるように異なる位置に配
備することにより異なるセンサ感度を有し、接点部の閉
成動作が加速度の大きさに応じて異なる機能が得られる
ため、エアバッグシステムに適用した場合に衝撃により
生じる加速度の大きさに応じて衝突検知判断装置がオン
となり、且つ衝撃センサのリードスイッチの接点部の何
れかが閉成状態となって点火装置が選択的に作動するの
で、衝撃センサにおいては加えられた衝撃による加速度
の大きさに応じて過不足の無い適度なスイッチング動作
性を有し、エアバッグシステム全体においてはエアバッ
グの展開を誤動作無く適度に制御可能となり、結果とし
てエアバッグシステムの基本動作上における安定性並び
に信頼性の向上に寄与し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る衝撃センサを組み込ん
だエアバッグシステムの基本構成を示したブロック図で
ある。
【図2】図1に示すエアバッグシステムに適用可能な一
実施例に係る衝撃センサの要部構成を示した概略図であ
る。
【図3】図2に示す衝撃センサに備えられる一対のリー
ドスイッチの接点部における加速度に応じた閉成動作を
示したタイミングチャートであり、(a)は弱い加速度
を生じた場合に関するもの,(b)は強い加速度を生じ
た場合に関するものである。
【図4】図1に示すエアバッグシステムに適用可能な他
の実施例に係る衝撃センサの要部構成を示した概略図で
ある。
【図5】図4に示す衝撃センサに備えられる円錐形コイ
ルスプリングのばね特性を荷重に対する撓みの関係で示
したものである。
【図6】図1に示すエアバッグシステムに適用可能な別
の実施例に係る衝撃センサの要部構成を示した概略図で
ある。
【図7】従来の衝撃センサを組み込んだエアバッグシス
テムの基本構成を示した概略図である。
【図8】図7に示すエアバッグシステムに適用可能な一
例に係る衝撃センサの要部構成を示した概略図である。
【図9】図7に示すエアバッグシステムに適用可能な他
例に係る衝撃センサの要部構成を示した概略図である。
【符号の説明】
1 電源 2,12 衝突検知判断装置 3,3′,13,13′,13″ 衝撃センサ 4,4a,4b 点火装置 5,15 エアバッグシステム 6,6a,6b リードスイッチ 7 環状マグネット 8,10a,10b コイルスプリング 9 円錐形コイルスプリング 11 仕切板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸方向に延びて互いに平行に固定配置
    され、且つ該一軸方向と垂直な方向で所定の微小な間隔
    を有して外部からの印加磁場が与えられることにより撓
    んで互いに接触可能な対向する接触片による所定長の重
    なり配置部を有する強磁性材の接点部をガラス管内に内
    蔵して成るリードスイッチと、前記リードスイッチを前
    記一軸方向で包み込んだ非磁性の円筒状チューブと、前
    記印加磁場を与えるための永久磁石であると共に、前記
    円筒状チューブの外周面に嵌め込まれて強い加速度を受
    けたときに該円筒状チューブの外周面に沿って前記一軸
    方向における一端側に移動可能に支持された環状マグネ
    ットと、前記環状マグネットの一面側に他端側が当接さ
    れて該環状マグネットを前記一軸方向における他端側に
    付勢し、且つ一端側がケースのフロントストッパに当接
    されるように前記円筒状チューブの外周面に挿入された
    コイルスプリングとを備え、更に、前記コイルスプリン
    グの付勢力により前記環状マグネットの他面側がケース
    のバックストッパを押し付ける構造の衝撃センサにおい
    て、前記リードスイッチは、前記対向する接触片による
    所定長の重なり配置部の中心がそれぞれ前記一軸方向と
    合致する前記環状マグネットの中心軸方向に対して垂直
    な異なる位置の平面上に配置されるように互いに同一な
    構成で独立した信号出力系を有する複数のものを前記円
    筒状チューブ内に配備して成ることを特徴とする衝撃セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衝撃センサにおいて、前
    記コイルスプリングは、荷重撓み特性が非線形なもので
    あることを特徴とする衝撃センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の衝撃センサにおいて、前
    記コイルスプリングは、前記環状マグネットの中心軸方
    向に対して垂直な平面方向において半径が変化する形状
    であることを特徴とする衝撃センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の衝撃センサにおいて、前
    記コイルスプリングは、前記環状マグネットの中心軸方
    向にばね常数の異なる複数のものを直列に接続して成る
    ことを特徴とする衝撃センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の衝撃センサにおいて、前
    記複数のばね常数の異なるコイルスプリングの間は、そ
    れぞれ前記円筒状チューブの外周面に挿着可能な仕切板
    で仕切られて成ることを特徴とする衝撃センサ。
JP2000235910A 2000-08-03 2000-08-03 衝撃センサ Withdrawn JP2002048814A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7884429B2 (en) 2008-07-16 2011-02-08 Oki Semiconductor Co., Ltd. Impact sensor and method for manufacturing the impact sensor
KR102523053B1 (ko) * 2022-10-13 2023-04-18 주식회사 파이어독스 리드 스위치 모듈 및 이를 포함하는 가스 계량기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7884429B2 (en) 2008-07-16 2011-02-08 Oki Semiconductor Co., Ltd. Impact sensor and method for manufacturing the impact sensor
KR102523053B1 (ko) * 2022-10-13 2023-04-18 주식회사 파이어독스 리드 스위치 모듈 및 이를 포함하는 가스 계량기

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