JP2002048242A - ハウジング形管継手用ガスケット - Google Patents

ハウジング形管継手用ガスケット

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JP2002048242A
JP2002048242A JP2000236939A JP2000236939A JP2002048242A JP 2002048242 A JP2002048242 A JP 2002048242A JP 2000236939 A JP2000236939 A JP 2000236939A JP 2000236939 A JP2000236939 A JP 2000236939A JP 2002048242 A JP2002048242 A JP 2002048242A
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JP
Japan
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gasket
housing
type pipe
rubber
lubricant
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JP2000236939A
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English (en)
Inventor
Yayoi Kizaki
弥生 木崎
Noboru Kaneko
昇 金子
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Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング形管継手用ガスケットの表面滑性
を改善する。 【解決手段】 対向する一対の管(5)の端部(5a)に環状
のガスケット(2)を厚さ方向に跨がせて装着し、略半円
形断面を有する一対のハウジング(1)をガスケット(2)の
外側に被せ、ハウジング(1)のフランジ部(6)をボルト
(3)とナット(4)により締め付けて、管(5)内に流体を密
閉しつつ管(5)を接合させる。ガスケット(2)を構成する
ゴム材中に2〜10重量%の潤滑剤を混入し、ガスケッ
ト(2)に自己潤滑性を付与したので、ガスケット(2)は、
表面滑性に優れ、摩擦係数の極めて小さい表面を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面滑性に優れた
ガスケットを備えたハウジング形管継手用ガスケットに
属する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実公昭36−23287号公報
及び実用新案登録第2569645号公報に示されるよ
うに、ガスケットを介して対向する一対の管の端部を一
対のハウジングにより接合するハウジング形管継手は公
知である。消火配管等の建築設備の配管に利用されるハ
ウジング形管継手は、図1示すように、対向する一対の
管(5)の端部(5a)に環状のガスケット(2)を厚さ方向に跨
がせて装着し、図2に示すように、ガスケット(2)の外
側に略半円形断面を有する一対のハウジング(1)を被せ
る。各ハウジングの周縁部に形成された爪部(1a)を端部
(5a)に形成された環状溝(5b)に係合させながら、ハウジ
ング(1)のフランジ部(6)をボルト(3)とナット(4)により
締め付けて、管(5)内の流体を密閉して管(5)を接合する
ことができる。
【0003】ガスケット(2)は、可撓性又は弾力性のあ
るEPR(エチレンプロピレンラバー)等のゴム材によ
り形成され、図3及び図4に示すように、環状のガスケ
ット本体(10)と、ガスケット本体(10)の両側部から内側
に傾斜して折り曲げられた形状を有する折り曲げ部(9)
と、折り曲げ部(9)の内端に先細状に形成されたリップ
(11)とを備えている。
【0004】従来ではハウジング形管継手を施工する際
に、まず、ガスケット(2)の内周面(14)、外周面(12)及
び側面(13)に潤滑剤を塗布し、接合する管(5)の一方の
端部(5a)にガスケット(2)を取り付ける。次に、他方の
管(5)の端部(5a)を一方の管(5)の端部(5a)に突き当て
て、ガスケット(2)を両方の管(5)に均等に跨るように移
動する。続いて、ハウジング(1)の内面にも潤滑剤を塗
布し、二つのハウジング(1)をガスケット(2)に被せる。
その後、ハウジング(1)の向かい合うフランジ部(6)のボ
ルト孔(6a)にそれぞれボルト(3)をセットし、二本のボ
ルト(3)のねじ込み量が一定になるよう均等に左右のボ
ルト(3)にナット(4)を締め付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハウジング
(1)の内面とガスケット(2)の外周面(12)及び側面(13)に
付着させる潤滑剤の量が不足すると、ガスケット(2)と
ハウジング(1)との間に大きな摩擦が発生する。このた
め、図2に示すように、ハウジング(1)のフランジ部(6)
の合わせ面(7)にガスケット(2)の一部(8)がはみ出す難
点がある。はみ出すガスケット(2)の一部(8)は、フラン
ジ部(6)の一対の合わせ面(7)間に挟まれてガスケット
(2)が損傷し、甚だしい場合は水漏れ事故が発生するこ
とがある。また、配管の施工現場では、ハウジング形管
継手の施工時にガスケット(2)及びハウジング(1)への潤
滑剤を塗布することを忘れたり、塗布量が不足して前記
不具合が発生することがある。また、図5に示すよう
に、ハウジング(1)の掛かり止めにガスケット(2)の一部
(15)がはみ出す難点があった。本発明は、一対のハウジ
ングにより挟持されたとき、ハウジング間で自動的に所
定の位置に配置される表面滑性に優れたガスケットを備
えたハウジング形管継手用ガスケットを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるハウジング
形管継手用ガスケットは、対向する一対の管(5)の端部
(5a)に環状のガスケット(2)を厚さ方向に跨がせて装着
し、略半円形断面を有する一対のハウジング(1)をガス
ケット(2)の外側に被せ、ハウジング(1)のフランジ部
(6)をボルト(3)とナット(4)により締め付けて、管(5)内
に流体を密閉しつつ管(5)を接合させるハウジング形管
継手に使用される。ガスケット(2)を構成するゴム材中
に2〜10重量%の潤滑剤を混入し、ガスケット(2)に
自己潤滑性を付与したので、ガスケット(2)は、表面滑
性に優れ、摩擦係数の極めて小さい表面を有する。従っ
て、一対のハウジング(1)により挟持されたとき、ガス
ケット(2)は、ハウジング(1)及び管(5)に対し摩擦力が
小さいため、ハウジング(1)と管(5)と間で滑動し自動的
に所定の位置に配置される。このため、ハウジング(1)
のフランジ部(6)の合わせ面(7)でのガスケット(2)の挟
み込み、掛かり止めからのはみ出し又は摩擦による破損
を回避することができる。また、潤滑剤の塗布を不要と
するため、ガスケット(2)及びハウジング(1)への埃等の
付着を抑制できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるハウジング形
管継手用ガスケットの実施の形態を説明する。本発明に
よるハウジング形管継手用ガスケットは、図3及び図4
に示すガスケット(2)において、ガスケット(2)を構成す
るゴム材中に2〜10重量%の潤滑剤を混入し、ガスケ
ット(2)に自己潤滑性が付与される。ゴム材は、EPR
(エチレンプロピレンラバー)、NBR(アクリロニト
リルゴム)、クロロピレンゴム、ブタジェンゴムから選
択される。潤滑剤は、脂肪酸アマイド等の脂肪酸、グリ
セリン、鉱油、植物油、合成油から選択される。
【0008】材質EPR(エチレンプロピレンラバー)
及び硬度60を有する従来のガスケット(2)を呼び3イ
ンチのハウジング形管継手に使用したとき、ガスケット
(2)とハウジングでの摩擦係数は0.32であった。これ
に対し、硬度60のEPRにより構成されるゴムの材質
中に脂肪酸を3〜8重量%混入した本発明によるガスケ
ット(2)を作成し、呼び3インチのハウジング形管継手
に用いたハウジング(1)との摩擦係数は0.13であっ
た。また、ガスケット(2)と管(5)との摩擦係数は従来の
ガスケット(2)で0.30であったのに対し、本発明のガ
スケット(2)との摩擦係数は0.12であった。
【0009】また、外周面(12)、側面(13)、内周面(14)
に潤滑剤を塗布せず、対向した一方の管(5)にガスケッ
ト(2)を管端(5a)から正規の位置より8mm偏らせて、呼
び3インチのハウジング形管継手に用いて管(5)にガス
ケット(2)を装着し、ハウジング(1)を被せてフランジ部
(6)をボルト(3)とナット(4)で締め付けた場合、フラン
ジ部(6)の合わせ面、ハウジング(1)の掛かり止めへのガ
スケット(2)のはみ出し、挟み込みは発生しなかった。
このように、本発明のガスケット(2)は、表面滑性に優
れ、摩擦係数の極めて小さい表面を有する。従って、一
対のハウジング(1)により挟持されるガスケット(2)は、
摩擦力が小さいため、ハウジング(1)間で滑動し自動的
に所定の位置に配置される。このため、ハウジング(1)
のフランジ部(6)の合わせ面(7)でのガスケット(2)の挟
み込み及び掛かり止めからのはみ出しによる破損を回避
することができる。また、潤滑剤の塗布を不要とするた
め、ガスケット(2)及びハウジング(1)への埃等の付着を
抑制できる。
【0010】材質EPR、硬度60のガスケット(2)に
2重量%未満の脂肪酸を添加したガスケット(2)を呼び3
インチのハウジング形管継手に用いた場合、ガスケット
(2)とハウジング(1)での摩擦係数は従来のガスケット
(2)(材質EPR、硬度60)と変わらず0.30以上と
なった。また、ガスケット(2)の外周面(12)、側面(1
3)、内周面(14)に潤滑剤を塗布せず、対向した一方の接
合管へガスケット(2)の8mm偏らせて装着し、ハウジン
グ(1)を被せてフランジ部(6)をボルト(3)とナット(4)で
締め付けた場合、フランジ部(6)の合わせ面(7)へのガス
ケット(2)のはみ出し、挟み込みが発生した。
【0011】硬度60のゴム材料EPRに10重量%を
超える脂肪酸を添加したガスケット(2)を作成し、ガス
ケット(2)を呼び3インチのハウジング形管継手に用い
た場合、ダンベル試験片によるゴム材の引張強さが許容
値より下回った。本発明では、ガスケット(2)への脂肪
酸の添加量を2〜10重量%とした。
【0012】本発明によるハウジング形管継手用ガスケ
ットを製造する際に、ガスケット(2)と相補的形状を有
するキャビティを備えた金型を製作した。また、ガスケ
ット(2)の原料ゴム材中に脂肪酸を材料比で2〜10重
量%添加し混練する。その後、作成した金型を使用して
ゴム材でガスケット(2)を成形する。このため、ガスケ
ット(2)の内部に埋設された潤滑剤が表面に染み出て、
ガスケット(2)の表面は潤滑剤を塗布した状態となり、
潤滑作用からハウジング(1)とガスケット(2)、管(5)と
ガスケット(2)での摩擦が低減され、フランジ部(6)の合
わせ面(7)、ハウジング(1)の掛かり止めへのガスケット
(2)のはみ出しによる挟み込みが発生しない。
【0013】本発明の実施の形態によるハウジング形管
継手用ガスケットは下記の作用効果を有する。 [1] ガスケット(2)は、表面滑性に優れ、摩擦係数の
極めて小さい表面を有し、ガスケット(2)のハウジング
(1)の接触部に対する摩擦力を低減できる。 [2] 対向する接合管へ不均等にガスケット(2)が装着
されても、ガスケット(2)は、ハウジング(1)及び管(5)
に対し摩擦力が小さいため、ハウジング(1)と管(5)との
間で滑動し自動的に所定の位置に配置される。 [3] ハウジング(1)のフランジ部(6)の合わせ面(7)又
はハウジング掛かり止めへのガスケット(2)の挟み込み
及び摩擦による破損を回避することができる。 [4] ガスケット(2)及びハウジング(1)への潤滑剤を塗
布する必要がない。 [5] 潤滑剤の塗布忘れ、塗布量の不足による問題が発
生しない。 [6] 潤滑剤を塗布しないため、ハウジング(1)の内面
及びガスケット(2)の外周面(12)、側面(13)に付着する
埃等の異物の量が減少する。
【0014】
【発明の効果】前記の通り、本発明のハウジング形管継
手用ガスケットは、潤滑剤を使用せずに容易に施工する
ことができ、ハウジングによる挟み込み及び掛かり止め
からのはみ出しの問題を発生しない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部を断面で示すハウジング形管継手の側面
【図2】 ハウジング形管継手を端部に取り付けた状態
を示す正面図
【図3】 ガスケットの正面図
【図4】 ガスケットの断面図
【図5】 ハウジング掛かり止めへのガスケットのはみ
出し状態を示す断面図
【符号の説明】 (1)・・ハウジング、 (2)・・ガスケット、 (3)・・
ボルト、 (4)・・ナット、 (5)・・管、 (6)・・フ
ランジ部、 (7)・・合わせ面、 (8)、(15)・・一部、
(9)・・折り曲げ部、 (10)・・ガスケット本体、
(11)・・リップ、(12)・・外周面、 (13)・・側面、
(14)・・内周面、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の管の端部に環状のガスケ
    ットを厚さ方向に跨がせて装着し、略半円形断面を有す
    る一対のハウジングをガスケットの外側に被せ、ハウジ
    ングのフランジ部をボルトとナットにより締め付けて、
    管内に流体を密閉しつつ管を接合させるハウジング形管
    継手において、 ガスケットを構成するゴム材中に2〜10重量%の潤滑
    剤を混入し、ガスケットに自己潤滑性を付与したことを
    特徴とするハウジング形管継手用ガスケット。
  2. 【請求項2】 ゴム材は、EPR(エチレンプロピレン
    ラバー)、NBR(アクリロニトリルゴム)、クロロピ
    レンゴム、ブタジェンゴムから選択される請求項1に記
    載のハウジング形管継手用ガスケット。
  3. 【請求項3】 潤滑剤は、脂肪酸アマイド等の脂肪酸、
    グリセリン、鉱油、植物油、合成油から選択される請求
    項1又は2に記載のハウジング形管継手用ガスケット。
JP2000236939A 2000-08-04 2000-08-04 ハウジング形管継手用ガスケット Pending JP2002048242A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110462271A (zh) * 2017-04-05 2019-11-15 株式会社Hi-Sten 管连接用接头

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110462271A (zh) * 2017-04-05 2019-11-15 株式会社Hi-Sten 管连接用接头

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