JP2002047848A - フランス落し - Google Patents

フランス落し

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JP2002047848A
JP2002047848A JP2000233949A JP2000233949A JP2002047848A JP 2002047848 A JP2002047848 A JP 2002047848A JP 2000233949 A JP2000233949 A JP 2000233949A JP 2000233949 A JP2000233949 A JP 2000233949A JP 2002047848 A JP2002047848 A JP 2002047848A
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door
projection
locking rod
door frame
door body
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JP2000233949A
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Isao Takeuchi
功 竹内
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉枠に砂、塵、水等の溜まる凹部を設けず、
しかも、扉体がガタつかず、防犯上好ましいフランス落
しを提供する。 【解決手段】 扉体3を扉枠4に回動可能に取り付け
る。この扉枠4には、突起71を設ける。又、扉体3に
は、棒状の係止ロッド5を軸方向に移動可能に取り付
け、この係止ロッド5の先端面に扉枠4の突起71に嵌
合する凹部51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランス落しに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のフランス落しは、特開平5−17
9856号公報や特開平8−135260号公報に記載
されているように、扉体には、係止ロッドが軸方向に移
動可能に取り付けられ、扉枠には、凹部が設けられてい
て、扉体を閉めた後に、係止ロッドを移動させて、係止
ロッドの先端を扉枠に設けられている凹部に挿入して扉
体をロックするものである。
【0003】尚、特開平5−179856号公報に記載
されているフランス落しでは、係止ロッドに固定されて
いる摘み片で係止ロッドを移動させるし、特開平8−1
35260号公報に記載されているフランス落しでは、
回動可能なレバー部材で係止ロッドを移動させている。
【0004】又、通常のフランス落しでは、受けつぼと
称する凹部を扉枠の下側枠に設け、係止ロッドを上下方
向に移動可能に取り付けていて、係止ロッドを下方に移
動させて、係止ロッドの先端を扉枠の凹部の中に挿入し
て扉体をロックするものであるが、凹部を扉枠の上側枠
に設けて、係止ロッドを上方に移動させて扉体をロック
するものもあるし、時には、凹部を扉枠の横側枠に設
け、係止ロッドを左右に移動するように取り付けてい
て、係止ロッドを左または右に移動させて扉体をロック
するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記フランス
落しでは種々な問題がある。第一の問題は、通常、扉枠
の凹部の中に挿入し易いように、扉体の係止ロッドの先
端部を凹部の大きさより小さくしているので、ロック時
に、人が扉体を押したり引いたり、あるいは、扉体に風
が吹き付けたりすると、扉体に取り付けられている係止
ロッドが凹部の中を移動し、扉がガタつくという問題が
ある。
【0006】かかる問題を解決するために扉枠に扉当接
部を設け、この扉当接部にゴム等の弾性体を取り付け、
ロック時に、この弾性体で扉体を室外方向に押し付けて
ガタつきを少なくすることが行われているが、弾性体の
弾性より大きな力が加わるとガタつくので、根本的な解
決とはならない。第二の問題は、扉枠に凹部を設ける手
段として、打ち抜き穴加工等を行っているが、扉枠が大
きいので、加工し難く不便である。
【0007】第三の問題は、扉体に取り付けられている
棒状の係止ロッドの径が比較的小さく、扉体をロックし
たときに、室外から扉体と扉枠との間から鋸等の切断工
具を挿入して係止ロッドを容易に切断することができ防
犯上問題がある。この問題を解決するために、棒状の係
止ロッドの径を大きくしたり、棒状の係止ロッドの先端
に径の大きな係止部を設けることがあるが、このように
径を大きくすると、係止ロッドを挿入する扉枠の凹部も
大きくする必要があり、不便である。
【0008】更に、扉枠の下側枠に凹部を設け、係止ロ
ッドを上下方向に移動するように取り付けていて、係止
ロッドを下方に移動させてロックするフランス落しの場
合には、次の第四〜第六の問題が追加される。
【0009】即ち、第四の問題は、扉枠の下側枠に凹部
が設けられているために、この凹部はつぼ穴のためこの
中に砂、塵、水等が溜まり見苦しいし、係止ロッドが挿
入できなくなり、ロックし難くなる。特に、砂、塵等が
多く、又、雨水が降り注ぎ易い玄関等の扉にフランス落
しを取り付けたときに、この問題が多く発生する。
【0010】第五の問題は、凹部の中に水等が溜まる
と、扉枠が金属製であると錆易いし、扉枠が木製であれ
ば腐食し易いという問題が発生する。第六の問題は、小
さな凹部の中に溜まった砂、塵等を取り除き難いという
問題がある。そこで、本発明の目的は、扉枠に砂、塵、
水等の溜まる凹部を設けず、しかも、扉体がガタつか
ず、防犯上好ましいフランス落しを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、扉体が扉枠に回動可能に取り付けられ、この扉枠に
は、突起が設けられ、前記扉体には、棒状の係止ロッド
が軸方向に移動可能に取り付けられ、この係止ロッドの
先端面に扉枠の突起に嵌合する凹部が設けられているも
のである。
【0012】本発明における係止ロッドを軸方向に移動
させる構造は従来通りでよい。例えば、特開平5−17
9856号公報に記載されているように、係止ロッドに
固定された摘み片で係止ロッドを移動するようにしても
よいし、特開平8−135260号公報に記載されてい
るように、レバー部材を回動させて係止ロッドを移動す
るようにしてもよい。
【0013】又、この係止ロッドがスムーズに移動する
ように、係止ロッドを絶えず軸方向に押圧する状態にス
プリングバネ等の弾性体を取り付けてもよい。この請求
項1記載の発明における扉枠には、突起が設けられてい
るが、この突起は扉枠の成形時に設けてもよいし、溶接
等で取り付けてもよいが、突起のある板状の部材を扉枠
にビス等で取り付けるようにすると、突起を扉枠に簡単
に設けることができるので好ましい。
【0014】請求項2記載の発明は、扉体が扉枠に室外
方向に回動可能に取り付けられ、この扉枠の下側枠は、
室内側の沓ずり部と、室外側の沓ずり部より低い扉受け
部と、この沓ずり部と扉受け部との間に設けられたほぼ
垂直な扉当接部とからなり、この扉受け部には、沓ずり
部より低い突起が設けられ、前記扉体の回動の先端側の
側枠に棒状の係止ロッドが、上下方向に移動可能に取り
付けられ、この係止ロッドの先端面には、扉枠の突起に
嵌合する凹部が設けられているものである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に係り、前記係止ロッドの凹部は、入口で扉
枠の突起の径より大きく、奥で突起の径より小さく、こ
の入口から奥までの側壁は、テーパー状の滑らかな傾斜
面になされているものである。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に係り、前記係止ロッドの凹部は、室外側の
側壁が室内側の側壁より低くなされているものである。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に係り、前記扉体の端面には、室内側面から
係止ロッドの通過する通孔を越える場所まで、扉枠の突
起とほぼ同じか若干高く切欠された切欠部が設けられて
いるものである。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に係り、前記扉枠には、突起の室外側を覆う
状態に防犯用立上りが設けられているものである。この
請求項6記載の発明における扉枠には、防犯用立上りが
設けられているが、この防犯用立上りは扉枠を成形時に
設けてもよいし溶接等で取り付けてもよいが、防犯用立
上りのある板状の部材を扉枠にビス等で取り付けると簡
単に扉枠に突起を設けることができるので好ましい。こ
の際、この板状の部材に防犯用立上りと突起の両方を設
けると、この板状の部材を扉枠に取り付けることによ
り、扉枠に防犯用立上りと突起を同時に設けることがで
きるので、更に好ましい。
【0019】(作 用)請求項1記載の発明では、扉枠
に突起が設けられ、扉体に棒状の係止ロッドが軸方向に
移動可能に取り付けられ、この係止ロッドの先端面に扉
枠の突起に嵌合する凹部が設けられているので、係止ロ
ッドを軸方向に移動させて、扉枠に設けられている突起
に衝突させ、この突起を係止ロッドの先端面に設けられ
ている凹部の中に嵌合させることにより、扉体を簡単に
ロックできる。又、この扉枠には突起が設けられてい
て、従来のような凹部がないので、打ち抜き穴加工等で
大きな扉枠に凹部を設ける必要がない。
【0020】又、扉体に棒状の係止ロッドが上下方向に
移動し、この係止ロッドが扉枠の下側枠に勘合して扉体
をロックする場合にも、扉枠の下側枠に凹部を設ける必
要がない。従って、凹部のある従来のフランス落しのよ
うに、砂、塵、水等が凹部に溜まったり、凹部に溜まっ
た水で扉体が錆びたり腐食することがないし、砂、塵等
を凹部から取り除く必要もなくなる。
【0021】請求項2記載の発明では、扉枠の下側枠
は、室内側の沓ずり部と、室外側る沓ずり部より低い扉
受け部と、この沓ずり部と扉受け部との間に設けられた
ほぼ垂直な扉当接部とからなり、この扉受け部には、突
起が設けられ、扉体の回動の先端面の側枠に棒状の係止
ロッドが、上下方向に移動可能に取り付けられ、この係
止ロッドの先端面には、扉枠の突起に嵌合する凹部が設
けられているので、係止ロッドを下方向に移動させて、
扉枠の下側の枠の扉受け部に設けられている突起に衝突
させ、この突起を係止ロッドの先端面に設けられている
凹部の中に嵌合させて、扉体を簡単にロックすることが
できる。
【0022】又、この扉枠の下側の枠の扉受け部には、
突起が設けられていて、従来のフランス落しのような凹
部がないので、打ち抜き穴加工等で扉枠に凹部を設ける
必要がない。又、扉枠の下側枠に凹部がないので、凹部
のある従来のフランス落しのように、砂、塵、水等が凹
部に溜まったり、凹部に水が溜まって扉体が錆びたり腐
食することがないし、凹部に溜まった砂、塵等を取り除
く必要もない。
【0023】又、この請求項2記載の発明では、沓ずり
部と扉受け部との間にほぼ垂直な扉当接部が設けられて
いるので、扉体を閉める際に、この扉体が扉当接部に衝
突して、これ以上、室内方向に回動しない。従って、こ
のフランス落しは玄関扉に取り付けるのに好適である。
【0024】又、扉受け部に設けられている突起が沓ず
り部より低いので、この沓ずり部を跨いだり、この沓ず
り部を踏んで、人が扉枠を通過する際に、足や靴が突起
に衝突することがなく、足が高く上がり難い人、例え
ば、重い荷物を持っている人、高齢者、身障者等が安心
して、扉枠を通過することができる。
【0025】請求項3記載の発明では、係止ロッドの凹
部は、入口で扉枠の突起の径より大きいので、扉枠の突
起を凹部に挿入し易い。又、この係止ロッドの凹部は、
入口で扉枠の突起の径より大きく、奥で突起の径より小
さく、この入口から奥までの側壁はテーパー状の滑らか
な傾斜面になされているので、突起が滑らかな傾斜面に
沿って係止ロッドの凹部の中に入り、突起とほぼ同じ径
の側壁まで到ると、この側壁に衝突して、これ以上入ら
なくなってロックされる。即ち、ロック時には、凹部と
は完全に密着した状態になる。従って、扉体に人や風等
による外力が係っても扉体がガタつかない。
【0026】請求項4記載の発明では、係止ロッドの凹
部は、室外側の側壁が室内側の側壁より低くなされてい
るので、ロック時には、この室外側の側壁によって突起
が室内側から見難く美麗である。又、このように外側か
ら突起が見難くなっているので、泥棒等が室外側から突
起を切断しようとしても、切断し難く防犯上優れてい
る。尚、係止ロッドと一緒に突起を切断することは極め
て困難である。
【0027】請求項5記載の発明では、扉体の端面に
は、室内側面から係止ロッドの通過する通孔を越える場
所まで、扉枠の突起とほぼ同じか若干高く切欠された切
欠部が設けられているので、扉体の下側縁が突起より低
くなるように扉体を扉枠に取り付けても開閉に支障がな
い。しかも、このように扉体を扉枠に低く取り付ける
と、扉体と扉枠との間の隙間が小さくなり、美麗になる
と同時に、この扉体と扉枠との間から鋸等を挿入し難
く、係止ロッドや突起を切断し難くなり、防犯上も優れ
ている。
【0028】又、この請求項5記載のフランス落しを玄
関扉等の外気に通ずる扉に採用すると、冬期等寒い季節
になっても、この扉体と扉枠との隙間からの寒い風が吹
き込み難く、居住性がよくなる。
【0029】請求項6記載の発明では、突起の室外側を
覆う状態に防犯用立上りが設けられているので、突起や
この突起に嵌合している係止ロッドが室外側からは防犯
用立上りに隠れて見えなくなる。このように外側から見
えないので、泥棒等は係止ロッドを切断しないかぎり、
室外側から突起や係止ロッドを切断することができな
い。従って、防犯上極めて効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1〜図5は本発明を親子扉に採用した一
実施例を示すもので、図1(イ)は親子扉の正面図、
(ロ)は(イ)のA−A線における断面図、図2(イ)
は係止ロッドが見易いように表面板を取り除いた状態の
子扉体の主要部を示す正面図、(ロ)は子扉体の主要部
を示す側面図、図3(イ)は図2(ロ)のB−B線にお
ける断面図、(ロ)は図2(ロ)のC−C線における断
面図、図4は受け部材が取り付けられた扉枠の主要部を
示す斜視図、図5(イ)は子扉体がロックから開放され
た状態を示す側面図、(ロ)は子扉体がロックされた状
態を示す側面図である。
【0031】図1〜図5において、1は玄関に取り付け
られた親子扉であり、この親子扉1は、図1に示すよう
に、親扉体2と子扉体3が扉枠4の両側枠49、49に
室外方向に回動可能に取り付けられている。即ち、親扉
体2と子扉体3の対峙している側が回動の先端側の側縁
21、31となり、この側枠21、31が室外方向に回
動するものである。25は親扉体2の把手であり、この
把手25を持って親扉体2を開閉する。この親扉体2は
通常の扉体とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0032】子扉体3の回動の先端側の側枠31には、
図2および図5に示すように、通孔59が設けられてい
て、この通孔の中に棒状の係止ロッド5が、上下方向に
移動可能に取り付けられ、子扉体3の端面に設けられて
いるレバー6を上方向に回動させると、係止ロッド5が
下方に移動し、レバー6を下方向に回動させると、係止
ロッド5が上方向に移動するようになっている。この係
止ロッド5の下側端面には凹部51が設けられている。
【0033】又、図2に示すように、この回動の先端側
の側枠31の室内側には戸当たり部32が突出した状態
に設けられていて、親扉体2が閉まると、この戸当たり
部32に衝突して、親扉体2と子扉体3との間に隙間が
ないようになる。尚、この戸当たり部32には、弾性体
33が取り付けられていて、子扉体3が閉まるときの衝
撃を和らげると同時に、この閉まった親扉体2が子扉体
3の戸当たり部32の弾性体33に密着するようになっ
ている。
【0034】扉枠4の下側枠は、図4に示すように、室
内側の沓ずり部41と、室外側の沓ずり部41より低い
扉受け部42と、この沓ずり部41と扉受け部42との
間に設けられたほぼ垂直な扉当接部43とからなる。こ
の扉受け部42には、板状の受け部材7がビス78で取
り付けられている。この板状の受け部材7の上面には、
突起71と、この突起71の室内側に防犯用立上り72
が設けられていて、この受け部材7を図4に示すように
取り付けると、防犯用立上り72が突起71の室外側を
覆った状態に設けられる。又、この突起71と防犯用立
上り72は沓ずり部41より低くなっている。
【0035】そして、子扉体3を閉め、レバー6を上方
向に回動させて係止ロッド5を下方向に移動させると、
図5に示すように、係止ロッド5の下側端面に設けられ
ている凹部51の中に突起71が嵌合し、子扉体3がロ
ックされるようになっている。この係止ロッド5の凹部
51は、入口で受け部材7の突起71の径より大きく、
奥でこの突起71の径より小さく、この係止ロッド5の
入口から奥までの側壁55はテーパー状の傾斜面となっ
ている。又、この側壁55の室外側の側壁が室内側の側
壁より低くなっている。又、扉当接部43には合成ゴム
の弾性体431が取り付けられていて、子扉体3を閉め
ると,この子扉体3が弾性体431に突き当たるように
なっている。
【0036】次に、この親子扉1の使用方法および作用
について説明する。常時、子扉体3の端面に設けられて
いるレバー6は上方向に回動され、係止ロッド5が下方
に移動していて、図5(ロ)に示すように、係止ロッド
5の下側端面に設けられている凹部51の中に突起71
が嵌合され、子扉体3はロックされていて、親扉体2を
開閉して人が出入する。
【0037】そして、親扉体2を開けても通すことので
きない程大きな荷物を玄関から入れるとき等のように、
子扉体3を開ける必要があるときには、親扉体2を開
け、子扉体3の端面に設けられているレバー6を下方向
に回動させると、図5(イ)に示すように、係止ロッド
5が上方向に移動し、係止ロッド5の先端に設けられて
いる凹部51が突起71から外れて、子扉体3を開ける
ことができる。その結果、親扉体2と子扉体3の両方の
幅とほぼ同じ幅の荷物まで、室内に運搬することができ
るようになる。
【0038】このように子扉体3を開けて、この子扉体
3の下側にあった扉枠4の上を人が通過するが、沓ずり
部41が、扉受け部42に取り付けられている受け部材
7の突起71や防犯用立上り72より高いので、人がこ
の沓ずり部41を跨いだり、この沓ずり部41を踏ん
で、扉枠4を通過する際に、足や靴が突起71に衝突す
ることがない。従って、足が高く上がり難い人、例え
ば、重い荷物を持っている人、高齢者、身障者等が安心
して扉枠4を通過することができる。
【0039】大きな荷物を運び込んだ後に、子扉体3を
回動させて閉める。すると、子扉体3が扉枠4の下側枠
の扉当接部43に設けられている弾性体431に衝突し
て止まる。次に、子扉体3には、レバー6を上方向に移
動させると、係止ロッド5が下方向に移動し、扉枠4の
扉受け部42に設けられている板状の受け部材7に衝突
し、この係止ロッド5の先端面に設けられている凹部5
1に突起71が嵌合し、子扉体3がロックされる。
【0040】この際、係止ロッド5の凹部51は、入口
で扉枠の突起71の径より大きいので、凹部51の中に
突起71が入り易い。又、係止ロッド5の凹部51は、
入口で扉枠の突起71の径より大きく、奥で突起71の
径より小さく、この入口から奥までの側壁55がテーパ
ー状の滑らかな傾斜面になっているので、係止ロッド5
の凹部51の中に突起71がこの傾斜面に沿って挿入
し、この突起71が突起71とほぼ同じ径の側壁55ま
で到ると、これ以上入らなくなり、ここで止まる。即
ち、凹部51の側壁と突起71とは完全に密着した状態
になる。
【0041】従って、扉体に人や風等による外力がかか
っても突起71が凹部51の中を移動することがなく扉
体がガタつかない。又、扉枠4の下側の枠の扉受け部4
2には受け部材7の突起71が設けられていて、従来の
フランス落しのような凹部がないので、抜き打ち加工等
で扉枠4に凹部を設ける必要がないし、砂、塵、水等が
凹部に溜まったり、凹部に水が溜まって扉体が錆びたり
腐食することがないし、凹部に溜まった砂、塵、等を取
り除く必要もなくなる。
【0042】又、係止ロッド5の凹部51は、室外側の
側壁55が室内側の側壁55より低くなっているので、
この室外側から見ると、側壁55だけが見えて突起71
が見難く美麗である。又、受け部材7には、突起71の
室外側を覆った状態に防犯用立上り72が設けられてい
るので、突起71やこの突起71に嵌合している係止ロ
ッド5が室外側からは防犯用立上り72に隠れて見えな
くなり、美麗であるし、泥棒等は防犯用立上り72を切
断しないかぎり、室外側から突起71や係止ロッド5を
切断することができない。従って、防犯上極めて効果が
ある。
【0043】(実施例2)図6は本発明の他の実施例を
示すもので、子扉体の要部を示す斜視図である。
【0044】この図6に示す実施例2を図1〜図5に示
す実施例1と比較すると、子扉体3aの下側枠の構造が
異なる。即ち、この実施例2では、子扉体3aの下側枠
33aの端面に、室内側面から係止ロッド5aを通す通
孔59aを越える場所まで、子扉体3aの突起71aと
ほぼ同じか若干高く切欠された切欠部9aが設けられて
いるので、子扉体3aの下側縁が扉枠の突起より低くな
る状態に子扉体3aを取り付けても、子扉体3aの開閉
に支障がない。尚、扉枠4aの扉当接部に気密材を取り
付けた場合には、この切欠部9aの高さを気密材より高
くしてはならない。
【0045】このように子扉体3aを低く取り付ける
と、子扉体3aと扉枠との間の隙間が小さくなり、美麗
になると同時に、この子扉体3aと扉枠4aとの間から
鋸等を挿入して係止ロッド5aや突起71aを切断し難
くなり、防犯上もよい。又、子扉体3aと扉枠との間の
隙間を小さくすることができるので、冬期等の寒い季節
に、この扉体と扉枠との隙間から寒い風が吹き込み難
く、居住性がよくなる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明は、扉枠に突起が設けられ、扉体に棒状の係止ロッド
が軸方向に移動可能に取り付けられ、この係止ロッドの
先端面に扉枠の突起に嵌合する凹部が設けられているか
ら、係止ロッドを軸方向に移動させ、この係止ロッドの
先端面に設けられている凹部の中に突起を嵌合させて、
扉体を簡単にロックできる。
【0047】又、この扉枠には突起が設けられていて、
従来のような凹部がないので、大きな扉枠に打ち抜き穴
加工等で凹部を設ける必要がない。又、扉体に棒状の係
止ロッドが上下方向に移動し、この係止ロッドが扉枠の
下側枠に嵌合して扉体をロックする場合にも、扉枠の下
側枠に凹部がないので、この扉枠の下側枠に凹部のある
従来のフランス落しのように、砂、塵、水等が凹部に溜
まったり、凹部に溜まった水で扉体が錆びたり腐食しな
いし、砂、塵等を凹部から取り除く必要もなくなる。
【0048】請求項2記載の発明は、扉枠の下側の枠
は、室内側の沓ずり部と、室外側の沓ずり部より低い扉
受け部と、この沓ずり部と扉受け部との間に設けられた
ほぼ垂直な扉当接部とからなり、この扉受け部には、突
起が設けられ、扉体の回動の先端側の側枠に棒状の係止
ロッドが、上下方向に移動可能に取り付けられ、この係
止ロッドの先端面には、扉枠の突起に嵌合する凹部が設
けられているから、係止ロッドを下方向に移動させて、
この係止ロッドの先端面に設けられている凹部の中に突
起を嵌合させて、扉体を簡単にロックできる。
【0049】又、この扉体の下側の枠の扉受け部に突起
が設けられていて、従来のフランス落しのような凹部が
ないので、扉枠を打ち抜き穴加工で凹部を設ける必要が
ないし、凹部のある従来のフランス落しのように、砂、
塵、水等が凹部に溜まったり、凹部に水が溜まって扉体
が錆びたり腐食することがないし、凹部に溜まった砂、
塵、等を取り除く必要もない。
【0050】又、この請求項2記載の発明は、前記扉枠
の下側の枠は、室内側の沓ずり部と、室外側の沓ずり部
より低い扉受け部と、この沓ずり部と扉受け部との間に
設けられたほぼ垂直な扉当接部とからなるから、扉を閉
める際に、扉がこの扉当接部に衝突して、これ以上、室
内方向に回動せず、玄関扉に取り付けるのに好適であ
る。又、扉枠の突起が沓ずり部より低くなされているか
ら、この沓ずり部を跨いだり、この沓ずり部を踏んで、
扉枠を通過する際に、足や靴が突起に衝突することがな
く、足が高く上がり難い人、例えば、重い荷物を持って
いる人、高齢者、身障者等が安心して、扉枠を通過する
ことができる。
【0051】請求項3記載の発明は、係止ロッドの凹部
は、入口で扉枠の突起の径より大きく、奥で突起の径よ
り小さく、この入口から奥までの側壁は、テーパー状の
滑らかな傾斜面になされているから、突起が係止ロッド
の凹部の中に挿入し易いし、突起が係止ロッドの凹部に
密着した状態になってロックされ、扉体に人や風等によ
る外力がかかっても扉体がガタつかない。
【0052】請求項4記載の発明は、係止ロッドの凹部
は、室外側の側壁が室内側の側壁より低くなされている
から、この屋外側の側壁が室外側から突起が見難く美麗
であるし、泥棒等が室外側から突起を切断しようとして
も、切断し難く防犯上優れている。
【0053】請求項5記載の発明は、扉体の端面には、
室内側面から係止ロッドの通過する通孔まで、扉枠の突
起とほぼ同じか若干高く切欠された切欠部が設けられて
いるから、扉体の下側縁を突起より低くなるように扉体
を取り付けることができ、扉体と扉枠との間の隙間が小
さくなり、美麗になると同時に、この扉体と扉枠との間
から鋸を挿入して係止ロッドや突起を切断し難くなり、
防犯上も優れている。
【0054】又、この請求項5記載のフランス落しを玄
関等の外気に通ずる扉に採用すると、冬期等の寒い季節
になっても、この扉体と扉枠との隙間から寒い風が吹き
込み難く、居住性がよくなる。
【0055】請求項6記載の発明は、突起の室外側を覆
う状態に防犯用立上りが設けられているから、突起やこ
の突起を嵌合している係止ロッドが室外側からは防犯用
立上りに隠れて見えなくなるし、泥棒等は係止ロッドを
切断しないかぎり、室外側から突起や係止ロッドを切断
することができず、防犯上極めて効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を親子扉に採用した一実施例を示すもの
で、(イ)は親子扉の正面図、(ロ)は(イ)のA−A
線における断面図である。
【図2】(イ)は係止ロッドが見易いように表面板を取
り除いた状態の子扉体の主要部を示す正面図、(ロ)は
子扉体の主要部を示す側面図である。
【図3】(イ)は図2(ロ)のB−B線における断面
図、(ロ)は図2(ロ)のC−C線における断面図であ
る。
【図4】受け部材が取り付けられた扉枠の主要部を示す
斜視図である。
【図5】(イ)は子扉体がロックから開放された状態を
示す斜視図、(ロ)は子扉体がロックされた状態を示す
側面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、子扉体の要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 親子扉 2 親扉体 3、3a 子扉体 33a 下側枠 4 扉枠 41 沓ずり部 42 扉受け部 43 扉当接部 5、5a 係止ロッド 51 凹部 55 側壁 59、59a 係止ロッドの通過する通孔 7 受け部材 71 突起 72 防犯用立上り 9a 切欠部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉体が扉枠に回動可能に取り付けられ、
    この扉枠には、突起が設けられ、前記扉体には、棒状の
    係止ロッドが軸方向に移動可能に取り付けられ、この係
    止ロッドの先端面に扉枠の突起に嵌合する凹部が設けら
    れていることを特徴とするフランス落し。
  2. 【請求項2】 扉体が扉枠に室外方向に回動可能に取り
    付けられ、この扉枠の下側枠は、室内側の沓ずり部と、
    室外側の沓ずり部より低い扉受け部と、この沓ずり部と
    扉受け部との間に設けられたほぼ垂直な扉当接部とから
    なり、この扉受け部には、沓ずり部より低い突起が設け
    られ、前記扉体の回動の先端側の側枠に棒状の係止ロッ
    ドが、上下方向に移動可能に取り付けられ、この係止ロ
    ッドの先端面には、扉枠の突起に嵌合する凹部が設けら
    れていることを特徴とするフランス落し。
  3. 【請求項3】 前記係止ロッドの凹部は、入口で扉枠の
    突起の径より大きく、奥で突起の径より小さく、この入
    口から奥までの側壁は、テーパー状の滑らかな傾斜面に
    なされていることを特徴とする請求項1または2記載の
    フランス落し。
  4. 【請求項4】 前記係止ロッドの凹部は、室外側の側壁
    が室内側の側壁より低くなされていることを特徴とする
    請求項1または2記載のフランス落し。
  5. 【請求項5】 前記扉体の端面には、室内側面から係止
    ロッドの通過する通孔を越える場所まで、扉枠の突起と
    ほぼ同じか若干高く切欠された切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフランス落
    し。
  6. 【請求項6】 前記扉枠には、突起の室外側を覆う状態
    に防犯用立上りが設けられていることを特徴とする請求
    項1または2記載のフランス落し。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004316293A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Tateyama Alum Ind Co Ltd 引戸のフリーストッパー、及びこれを備えた引戸装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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