JP2002046061A - 研磨ヘッド - Google Patents

研磨ヘッド

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JP2002046061A
JP2002046061A JP2000232207A JP2000232207A JP2002046061A JP 2002046061 A JP2002046061 A JP 2002046061A JP 2000232207 A JP2000232207 A JP 2000232207A JP 2000232207 A JP2000232207 A JP 2000232207A JP 2002046061 A JP2002046061 A JP 2002046061A
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slurry
carrier
flow path
polishing
peripheral surface
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Yasuyuki Ogata
康行 緒方
Manabu Kanemoto
金本  学
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハの研磨を良好に行うことができる研
磨ヘッドを提供する。 【解決手段】 研磨ヘッド11に、下面においてウェー
ハWの一面を保持する円盤状のキャリア16と、キャリ
ア16の外周に同心状に配置されて、研磨時には研磨パ
ッド4に当接しつつ内周面17aでキャリア16に保持
されるウェーハWの外周を係止する円環状のリテーナリ
ング17とを設ける。キャリア16に、外周面16aと
リテーナリング17の内周面17aとの間に形成される
隙間内にスラリーまたは洗浄液を供給するための流路と
して第一の流路32を形成する。第一の流路32に、ス
ラリーと洗浄液のうちいずれか一方を選択的に供給する
スラリー/洗浄液供給機構31を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バージンのシリコ
ンウェハや、半導体製造プロセスにおける半導体ウェー
ハ、あるいは、ハードディスク基板、液晶基板等の平坦
面を有する被研磨材表面を研磨するための装置に適用さ
れる研磨ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造装置の高集積化に伴う
パターンの微細化が進んでおり、特に多層構造の微細な
パターンの形成が容易かつ確実に行われるために、製造
工程中における半導体ウェーハの表面を極力平坦化させ
ることが重要となってきている。例えば、パターンの形
成は光リソグラフィを用いて行っているが、パターンが
微細化するにつれて光リソグラフィの焦点深度は浅くな
る。そして、パターンの精度を確保するため、また露光
時の焦点調節を容易にするためには、ウェーハ表面での
凹凸の差を焦点深度以下に納められるようにすること
(平坦化すること)が要求される。またベアウェーハの
研磨においても、ウェーハの大径化に伴い、平坦化への
要求が厳しくなってきている(ここではウェーハの場合
を例にとって説明しているが、これらウェーハ以外の被
研磨材、例えばハードディスク基板や液晶基板などの研
磨においても表面を高精度に平坦化することが要求され
る)。その場合、表面の膜を研磨するために平坦化の度
合いが高く、凹部への膜の埋め込みも可能となる、とい
う観点から、化学機械的研磨法(CMP法)が脚光を浴
びている。
【0003】CMP法とは、SiO2を用いたアルカリ
性スラリーやCeO2を用いた中性スラリー、あるいは
Al2O3を用いた酸性スラリー、砥粒剤等を用いたスラ
リー等を用いて化学的・機械的にウェーハ表面を研磨
し、平坦化する方法である。そして、CMP法を用いて
ウェーハの表面を研磨する装置としては、例えば図5の
要部拡大斜視図に示すような研磨装置が知られている。
この研磨装置1は、図5に概略的に示すように、中心軸
2に取り付けられた円板状のプラテン3上に例えば硬質
ウレタンからなる研磨パッド4が設けられ、この研磨パ
ッド4に対向してかつプラテン3の中心軸2から偏心し
た位置に、図示せぬヘッド駆動機構によって回転駆動さ
れる研磨ヘッド5が配設されているものである。研磨ヘ
ッド5は、図示しないが、下面においてウェーハWの一
面を保持する円盤状のキャリアと、キャリアの外周に同
心状に配置される円環状のリテーナリングとを有してい
る。リテーナリングは、研磨時には研磨パッド4に当接
されるものであって、その内周面でキャリアに保持され
るウェーハWの外周を係止するとともに、下面で研磨パ
ッド4を押圧してウェーハWの外周近傍における研磨パ
ッド4の変形を抑えて、ウェーハWの研磨精度を確保す
るものである。
【0004】そして、この研磨装置1では、ウェーハW
の研磨に際して、上記したスラリーSが研磨パッド4上
に供給されているため、このスラリーSが研磨ヘッド5
に保持されたウェーハWと研磨パッド4との間に流動す
る。この状態で研磨ヘッド5に保持されたウェーハWが
自転し、同時に研磨パッド4が中心軸2を中心として回
転するために、研磨パッド4でウェーハWの一面が研磨
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような研磨装置1
では、スラリーSは研磨ヘッド5の外周側から研磨パッ
ド4の表面に供給される。この場合、プラテン3の回転
による遠心力により、供給されたスラリーSの大部分は
外方に流れ出てしまうほか、リテーナリングが障壁とな
ってリテーナリングの内周側に保持されるウェーハ表面
までスラリーSが届きにくいため、ウェーハWの研磨効
率が低く、またウェーハWの中央部が研磨されにくかっ
た。そして、十分な研磨効果を得るためには大量のスラ
リーSを供給しなければならならず、このように高価な
スラリーSを大量に浪費し、効率良くスラリーSを使用
することができなかった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ウェーハの研磨を良好に行うことができる研
磨ヘッドを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、プラテン上に貼付された
研磨パッドの表面に、該研磨パッドに対して相対的に移
動しつつ被研磨材を押し付けて該被研磨材の研磨を行う
ための研磨ヘッドであって、下面において研磨すべき被
研磨材の一面を保持する円盤状のキャリアと、該キャリ
アの外周に同心状に配置されて、研磨時には前記研磨パ
ッドに当接しつつ内周面で前記キャリアに保持される前
記被研磨材の外周を係止する円環状のリテーナリングと
を有し、前記キャリアには、外周面と前記リテーナリン
グの内周面との間に形成される隙間内へスラリーまたは
洗浄液を供給するための流路として第一の流路が形成さ
れており、該第一の流路には、スラリーと洗浄液のうち
いずれか一方を選択的に供給するスラリー/洗浄液供給
機構が接続されていることを特徴とする。
【0008】このように構成される研磨ヘッドにおいて
は、被研磨材の研磨時には、スラリー/洗浄液供給機構
から供給されるスラリーが、第一の流路を通じて、被研
磨材の一面を保持するキャリアの外周面と被研磨材の外
周を係止するリテーナリングの内周面との間に形成され
る隙間内、すなわち被研磨材の外周に位置する隙間内に
供給されるので、プラテンの回転やリテーナリングに妨
げられることなく、被研磨材と研磨パッドとの間にスラ
リーが直接供給される。これによって、被研磨材と研磨
パッドとの間に十分な量のスラリーを供給することがで
きる。また、被研磨材と研磨パッドとの間に供給された
スラリーは、リテーナリングによって周囲を囲われてい
て、研磨ヘッドやプラテンの回転による遠心力を受けて
もリテーナリングの外周に流出しにくいので、スラリー
を効率的に使用することができ、高価なスラリーの使用
量を低減することができる。ここで、研磨ヘッドにおい
て、キャリアは、被研磨材の研磨時に生じる加工熱を受
けて加熱されるが、キャリアに熱変形が生じるとその変
形がキャリアに保持される被研磨材にも影響して被研磨
材の研磨精度が低下してしまう。本発明にかかる研磨ヘ
ッドでは、第一の流路を通過するスラリーによってキャ
リアの冷却が行われるので、キャリアの熱変形を低減し
て被研磨材の研磨精度を向上させることができる。さら
に、スラリーは、次第に乾燥したり変質するなどして研
磨ヘッドの隙間に詰まりやすく、このようなスラリーが
研磨パッド上に落ちると被研磨材の表面にスクラッチを
生じさせる要因となる。本発明にかかる研磨ヘッドで
は、研磨作業を終えた際などの適宜時期に、スラリー/
洗浄液供給機構からの第一の流路へのスラリーの供給を
停止し、代わりに第一の流路内に洗浄液を供給すること
で、第一の流路内、及びキャリアの外周面とリテーナリ
ングの内周面との間に形成される隙間内に残留している
スラリーを洗浄液によって洗い流すことができる。洗浄
液としては、例えば純水や、スラリーを構成する溶媒等
を用いてもよい。
【0009】また、請求項2記載の発明は、プラテン上
に貼付された研磨パッドの表面に、該研磨パッドに対し
て相対的に移動しつつ被研磨材を押し付けて該被研磨材
の研磨を行うための研磨ヘッドであって、下面において
研磨すべき被研磨材の一面を保持する円盤状のキャリア
と、該キャリアの外周に同心状に配置されて、研磨時に
は前記研磨パッドに当接しつつ内周面で前記キャリアに
保持される前記被研磨材の外周を係止する円環状のリテ
ーナリングとを有し、前記リテーナリングには、前記内
周面と前記キャリアの外周面との間に形成される隙間内
へスラリーまたは洗浄液を供給するための流路として第
二の流路が形成されており、該第二の流路には、スラリ
ーと洗浄液のうちいずれか一方を選択的に供給するスラ
リー/洗浄液供給機構が接続されていることを特徴とす
る。
【0010】このように構成される研磨ヘッドにおいて
は、被研磨材の研磨時には、スラリー/洗浄液供給機構
から供給されるスラリーが、第二の流路を通じて、キャ
リアの外周面とリテーナリングの内周面との間に形成さ
れる隙間内へ供給され、被研磨材と研磨パッドとの間に
スラリーが直接供給されるので、プラテンの回転やリテ
ーナリングに妨げられることなく、被研磨材と研磨パッ
ドとの間に十分な量のスラリーを供給することができ
る。そして、研磨作業を終えた際などの適宜時期に、ス
ラリー/洗浄液供給機構からの第二の流路へのスラリー
の供給を停止し、代わりに第二の流路内に洗浄液を供給
することで、第二の流路内、及びキャリアの外周面とリ
テーナリングの内周面との間に形成される隙間内に残留
しているスラリーを洗浄液によって洗い流すことができ
る。
【0011】ここで、請求項1記載の研磨ヘッドにおい
て、リテーナリングには、内周面とキャリアの外周面と
の間に形成される隙間内へスラリーまたは洗浄液を供給
するための流路として第二の流路を形成し、第二の流路
にはスラリーと洗浄液のうちいずれか一方を選択的に供
給するスラリー/洗浄液供給機構を接続してもよい。こ
の場合には、キャリアに設けた第一の流路に加えてリテ
ーナリングに設けた第二の流路からも被研磨材と研磨パ
ッドとの間にスラリーを供給することができるので、ス
ラリーの供給量を増加させることができる。
【0012】ここで、キャリアに第一の流路を形成した
場合には、キャリアの外周面に、第一の流路と接続され
て、第一の流路から供給されるスラリーを導く第一の溝
を全周にわたって形成してもよい。また、リテーナリン
グに第二の流路を形成した場合には、リテーナリングの
内周面に、第二の流路と接続されて、第二の流路から供
給されるスラリーを導く第二の溝を全周にわたって形成
してもよい。被研磨材と研磨パッドとの間で、スラリー
が局所的に供給されると、その部分で被研磨材の研磨が
部分的に進行してしまう。しかし、上記のようにキャリ
アに第一の流路を形成した場合には、キャリアに第一の
溝を設けることで、第一の流路によってキャリアの外周
面に供給されたスラリーは、第一の溝によって外周面の
全周に導かれ、外周面の全周から流れ落ちる。同様に、
リテーナリングに第二の流路を設けた場合には、リテー
ナリングに第二の溝を設けることで、第二の流路によっ
てリテーナリングの内周面に供給されたスラリーは、第
二の溝によって内周面の全周に導かれ、内周面の全周か
ら流れ落ちる。これによって、被研磨材の外周全周か
ら、被研磨材と研磨パッドとの間にスラリーがほぼ均一
に供給されることとなり、被研磨材の全面で研磨量をほ
ぼ均一にすることができる。また、スラリー/洗浄液供
給機構からの第一、第二の流路へのスラリーの供給を停
止し、代わりに第一、第二の流路内に洗浄液を供給する
ことで、キャリアの外周面とリテーナリングの内周面と
の間に形成される隙間の周方向の全範囲に洗浄液を行き
渡らせて、残留しているスラリーをより効果的に洗い流
すことができる。
【0013】そして、第一の流路を、キャリアの上面中
央から外周面の複数箇所に通じさせ、かつ中央から外周
側に向けて略放射状に形成することで、キャリアの外周
にほぼ均一にスラリーを供給することができ、またキャ
リア全体に第一の流路が形成されるので、第一の流路を
通過するスラリーによってキャリアがより効果的に冷却
される。また、被研磨材の研磨時には、研磨ヘッドの回
転に伴って生じる遠心力によって第一の流路内に供給さ
れたスラリーが外周面に向けて送り出されるので、キャ
リア外周面へのスラリーの供給をスムーズに行うことが
できる。ここで、上記各流路(第一、第二の流路)の直
径が2mmよりも小さいとこれら流路にスラリーが詰ま
りやすくなり、10mmよりも大きくなると、これら流
路が形成されるキャリアやリテーナリングの強度が低下
するので、これら流路の直径は、2mm以上10mm以
下とすることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る研磨ヘッドを図面を参照して説明する。ここで、図1
は本実施形態にかかる研磨ヘッドの構成を示す縦断面
図、図2は本実施形態にかかる研磨ヘッドの先端面図、
図3は本実施形態にかかる研磨ヘッドの要部を概略的に
示す一部拡大図である。本実施形態にかかる研磨ヘッド
は、例えば図5に示す従来の研磨装置において、研磨ヘ
ッド5の代わりに用いられるものである。図1に示すよ
うに、本実施形態にかかる研磨ヘッド11は、天板部1
3及び筒状に形成された周壁部14からなるヘッド本体
12と、ヘッド本体12の内部に張られたダイヤフラム
15と、ダイヤフラム15の下面に固定され、下面によ
ってウェーハW(被研磨材)の一面を保持する円盤状の
キャリア16と、周壁部14の内壁とキャリア16の外
周面16aとの間に同心状に設けられて、研磨時には研
磨パッド4に当接しつつ内周面17aでキャリア16に
保持されるウェーハWの外周を係止する円環状のリテー
ナリング17とを備えている。
【0015】ヘッド本体12は、円板状の天板部13と
天板部13の外周下方に固定された筒状の周壁部14と
から構成され、ヘッド本体12の下端部は開口されて中
空になっている。天板部13は、研磨装置本体に連結さ
れるシャフト19に同軸に固定されており、シャフト1
9には、圧力調整機構30に連通された第一の流通孔2
5a及びスラリー/洗浄液供給機構31に連通された第
二の流通孔25bが鉛直方向に形成されている。また、
天板部13には、スラリー/洗浄液供給機構31と連結
されるためのジョイント部26が設けられている。この
ジョイント部26からは、天板部13の下面に通じるヘ
ッド本体管路27が形成されている。また、周壁部14
の下端部には全周にわたって段部14aが形成されてい
る。
【0016】繊維補強ゴムなどの弾性材料からなるダイ
ヤフラム15は円環状または円板状に形成されており、
その外周縁を、周壁部14の内壁に形成された段部14
aと段部14aに取り付けられるダイヤフラム固定リン
グ21との間に挟み込まれることで、ヘッド本体12に
対して固定されている。ダイヤフラム15の上方には流
体室24が形成されており、流体室24は、シャフト1
9に形成された第一の流通孔25aによって圧力調整機
構30に連通されている。そして、流体室24内部に、
圧力調整機構30から第一の流通孔25aを通して、空
気をはじめとする流体が供給されることによって、流体
室24内部の圧力は調整される。
【0017】セラミック等の高剛性材料からなるキャリ
ア16はほぼ円盤状に一定の厚さで形成されており、ダ
イヤフラム15の上面に設けられたキャリア固定リング
22に対して、間にダイヤフラム15を挟み込んだ状態
で固定されることで、ダイヤフラム15に取り付けられ
ている。そして、キャリア16には、図1から図3に示
すように、外周面16aとリテーナリング17の内周面
17aとの間にスラリーまたは洗浄液を供給するための
流路として第一の流路32が形成されている。
【0018】第一の流路32は、キャリア16において
上面16bの中央から下面近傍までキャリア16の軸線
に沿って形成される垂直部32aと、垂直部32aの下
端からキャリア16の下面に沿って、外周側に向けて略
放射状に設けられる水平部32bとを有している。本実
施の形態では、図2に示すように、計4本の水平部32
bを、キャリア16の周方向に略等角度おきに形成して
いる。図1に示すように、第一の流路32において、上
面16b側の開口端は、少なくとも一部が可撓性を有す
る第一のフレキシブル配管33を介して、ヘッド本体1
2のシャフト19に形成される第二の流通孔25bと接
続されている。ここで、キャリア16は、第一のフレキ
シブル配管33が変形することによってダイヤフラム1
5の変形に伴うヘッド軸線方向の変位を許容されてい
る。
【0019】そして、上記のように、第二の流通孔25
bは、スラリーと洗浄液のうちいずれか一方を選択的に
供給するスラリー/洗浄液供給機構31に接続されてお
り、これによって第一の流路32は、第二の流通孔25
b及び第一のフレキシブル配管33を介して、スラリー
/洗浄液供給機構31からスラリーと洗浄液のうちいず
れか一方を選択的に供給されるようになっている。ま
た、上記第一の流路32の直径は、2mmよりも小さい
とスラリーが詰まりやすくなり、10mmよりも大きく
なるとキャリア16の強度が低下するので、2mm以上
10mm以下とすることが望ましい。
【0020】また、キャリア16の外周面16aには、
第一の流路32と接続されて、第一の流路32から供給
されるスラリーまたは洗浄液を導く第一の溝34が全周
にわたって形成されている。第一の溝34において下側
の内面34aは、図3に示すように下方に向けて窪んだ
形状とされており、これによって第一の流路32から第
一の溝34に供給されたスラリーまたは洗浄液が一時保
持されて、第一の溝34に沿って流れるようになってい
る。ここで、図3では、一例として、第一の溝34によ
るスラリーSの保持の様子を示している。
【0021】リテーナリング17は、図1に示すように
略円環状に形成されており、周壁部14の内壁との間及
びキャリア16の外周面16aとの間に僅かな隙間を空
けて、これらと同心状にして配置されている。ここで、
キャリア16とリテーナリング17との間に形成される
隙間を符号Kで示す(図2、図3参照)。また、リテー
ナリング17は、ダイヤフラム15の上面に設けられた
リテーナリング固定リング23に対して、間にダイヤフ
ラム15を挟み込んだ状態で固定されることで、ダイヤ
フラム15に取り付けられている。ここで、リテーナリ
ング固定リング23及びダイヤフラム15には、後述す
る第二の流路35の開口端に対向する位置に、第二のフ
レキシブル配管36(後述)を挿通するための挿通孔H
が形成されている。
【0022】また、リテーナリング17には、周方向の
複数箇所に、内周面17aとキャリア16の外周面との
間に形成される隙間Kへスラリーまたは洗浄液を供給す
るための流路として第二の流路35が形成されている。
第二の流路35は、リテーナリング17の上面17bか
ら内周面17aまで通じている。本実施の形態では、図
2に示すように、計4本の第二の流路35をリテーナリ
ング17の周方向に略等角度おきに形成している。そし
て、リテーナリング固定リング23及びダイヤフラム1
5の挿通孔Hには、一部が可撓性を有する第二のフレキ
シブル配管36が挿通されており、第二の流路35にお
いて上面17b側の開口端は、第二のフレキシブル配管
36を介して、ヘッド本体12の天板部13に形成され
るヘッド本体管路27と接続されている。ここで、リテ
ーナリング17は、第二のフレキシブル配管36が変形
することによってダイヤフラム15の変形に伴うヘッド
軸線方向の変位を許容されている。
【0023】そして、第二のフレキシブル配管36は、
他端をヘッド本体12の天板部13に形成されるヘッド
本体管路27を介してスラリー/洗浄液供給機構31に
接続されており、これによって第二の流路35は、ヘッ
ド本体管路27及び第二のフレキシブル配管36を介し
て、スラリー/洗浄液供給機構31からスラリーと洗浄
液のうちいずれか一方を選択的に供給されるようになっ
ている。また、上記第二の流路35の直径は、2mmよ
りも小さいとスラリーが詰まりやすくなり、10mmよ
りも大きくなるとリテーナリングの強度が低下するの
で、2mm以上10mm以下とすることが望ましい。
【0024】また、リテーナリング17の内周面17a
には、第二の流路35と接続されて、第二の流路35か
ら供給されるスラリーまたは洗浄液を導く第二の溝38
が全周にわたって形成されている。図3に示すように、
第二の溝38において下側の内面38aは下方に向けて
窪んだ形状とされており、これによって第二の流路35
から第二の溝38に供給されたスラリーまたは洗浄液が
一時保持されて、第二の溝38に沿って流れるようにな
っている。
【0025】図1に示すように、スラリー/洗浄液供給
機構31は、スラリー供給源41と洗浄液供給源42と
を有しており、これらはそれぞれ第二の流通孔25b、
ジョイント部26に対してスラリー/洗浄液供給配管4
3を介して接続されている。スラリー供給源41が供給
するスラリーは、例えばSiO2を用いたアルカリ性ス
ラリーやCeO2を用いた中性スラリー、あるいはAl2
O3を用いた酸性スラリー、砥粒剤等を用いたスラリー
等、ウェーハWの研磨条件に適したものとされる。洗浄
液供給配管43は、洗浄液として、例えば純水や、スラ
リーを構成する溶媒等を供給するものである。本実施の
形態では、スラリー/洗浄液供給配管43は、スラリー
供給源41に対しては第一のバルブ44を介して接続さ
れ、また洗浄液供給源42に対しては第二のバルブ45
を介して接続されており、これら第一、第二のバルブ4
4、45のうちのいずれか一方を開、他方を閉とするこ
とで、スラリーと洗浄液のうちいずれか一方を選択的に
供給されるようになっている。ここで、スラリー/洗浄
液供給配管43へのスラリーまたは洗浄液の供給を切り
換える機構としては、上記のように第一、第二のバルブ
44、45を用いた機構に限らず、配管同士の接続の切
換に通常用いられる任意の機構を用いることができる。
【0026】このような研磨ヘッド11を用いた研磨装
置によってウェーハWの研磨を行う場合、まずウェーハ
Wは、例えばキャリア16の下面に設けられたウェーハ
付着シート(図示せず)に付着される。そして、ウェー
ハWはリテーナリング17によって周囲を係止されつ
つ、その表面をプラテン3上面に貼付された研磨パッド
4に当接させられる。このとき、リテーナリング17の
下面も研磨パッド4に当接される。ここで、初期状態で
は、スラリー/洗浄液供給機構31の第一、第二のバル
ブ44、45は共に閉じられている。
【0027】次に、第一の流通孔25aから流体室24
に空気などの流体を流入させることによって流体室24
内の圧力を調節し、キャリア16及びリテーナリング1
7の研磨パッド4への押圧圧力を調節する。キャリア1
6及びリテーナリング17は、ダイヤフラム15にそれ
ぞれ支持されて上下方向に変位可能とされたフローティ
ング構造となっており、流体室24内部の圧力によって
研磨パッド4への押圧圧力が調節可能となっている。そ
して、キャリア16及びリテーナリング17の研磨パッ
ド4への押圧圧力を調節しつつ、プラテン3を回転させ
るとともに、研磨ヘッド11を自転させる。
【0028】これと同時に、スラリー/洗浄液供給機構
31の第一のバルブ44を開き、スラリー供給源41か
らスラリー/洗浄液供給配管43内にスラリーを供給す
る。これ以降は、ウェーハWの研磨中は第一のバルブ4
4は開いたままとする。スラリー/洗浄液供給配管43
に供給されたスラリーは、ヘッド本体12のシャフト1
9に設けた第二の流通孔25b内に供給され、またヘッ
ド本体12の天板部13に設けたジョイント部26を通
じてヘッド本体管路27内にも供給される。そして、第
二の流通孔25b内に供給されたスラリーは、第一のフ
レキシブル配管33を通じて、キャリア16の第一の流
路32内に供給される。第一の流路32によって外周面
16aまで導かれたスラリーは、外周面16aに形成さ
れた第一の溝34によって外周面16aの全周に導か
れ、外周面16aの全周から流れ落ちるので、外周面1
6aとリテーナリング17の内周面17aとの間に形成
される隙間K内、すなわちウェーハWの外周に位置する
隙間の全周にスラリーが供給される。
【0029】また、このようにスラリーが第一の流路3
2内に供給されることで、第一の流路32内を流れるス
ラリーによってキャリア16の冷却が行われる。本実施
の形態では、第一の流路32の水平部32bをキャリア
16の下面に近付けて形成し、かつキャリア16の中央
から外周側に向けて略放射状に形成したので、キャリア
16において加工熱を受ける下面近傍全体にわたってス
ラリーによる冷却が行われる。ここで、キャリア16の
効果的な冷却を考慮した場合、水平部32bは、キャリ
ア16の強度を落とさない範囲内で極力多く設けるとと
もに、下面側に近付けて設けることが好ましい。さら
に、研磨ヘッド11の回転に伴って生じる遠心力によっ
て水平部32b内に供給されたスラリーが外周面16a
に向けて送り出されるので、外周面16aへのスラリー
の供給がスムーズに行われる。
【0030】一方、ヘッド本体管路27内に供給された
スラリーは、第二のフレキシブル配管36を通じて、リ
テーナリング17の第二の流路35内に供給される。第
二の流路35によって内周面17aまで導かれたスラリ
ーは、内周面17aに形成された第二の溝38によって
内周面17aの全周に導かれ、内周面17aの全周から
流れ落ちるので、内周面17aとキャリア16の外周面
16aとの間に形成される隙間K内の全周にスラリーが
供給される。このようにスラリーが隙間K内に供給され
ることで、プラテン3の回転やリテーナリング17に妨
げられることなく、ウェーハWと研磨パッド4との間に
スラリーが直接供給される。
【0031】そして、研磨作業を終えた際などの適宜時
期に、スラリー/洗浄液供給機構31からの第一、第二
の流路32、35へのスラリーの供給を停止し、代わり
に第一、第二の流路32、35内に洗浄液を供給するこ
とで、スラリーと同様に洗浄液を第一、第二の流路3
2、35内及び隙間Kの周方向全周に行き渡らせて、第
一、第二の流路32、35内及び隙間K内に残留してい
るスラリーを洗い流すことができる。本実施の形態で
は、第一のバルブ44を閉じることでスラリー供給源4
1からのスラリー/洗浄液供給配管43へのスラリーの
供給を停止し、第二のバルブ45を開くことで、洗浄液
供給源42からのスラリー/洗浄液供給配管43への洗
浄液の供給を行う。
【0032】このように構成される研磨ヘッド11によ
れば、スラリーがキャリア16の外周面16aとリテー
ナリング17の内面17aとの間に形成される隙間K内
に供給されることで、プラテン3の回転やリテーナリン
グ17に妨げられることなく、ウェーハWと研磨パッド
4との間にスラリーが直接供給される。これによって、
ウェーハWと研磨パッド4との間に十分な量のスラリー
を供給することができる。また、スラリーは、キャリア
16の外周面16aに形成された第一の溝34及びリテ
ーナリング17の内周面17aに形成された第二の溝3
8に導かれて、隙間K内の全周に供給されるので、ウェ
ーハWの外周全周から、ウェーハWと研磨パッド4との
間にスラリーがほぼ均一に供給されることとなり、ウェ
ーハWの全面で研磨量をほぼ均一にすることができる。
さらに、ウェーハWと研磨パッド4との間に供給された
スラリーは、リテーナリング17によって周囲を囲われ
るため、研磨ヘッド11やプラテン3の回転による遠心
力を受けてもリテーナリング17の外周に流出しにく
い。そのため、最小限のスラリーの使用量で効率良く研
磨を行うことができ、高価なスラリーの使用量を低減す
ることができる。そして、研磨ヘッド11自体が回転す
ることによりスラリーはまんべんなく研磨パッド4表面
に供給されるので、スラリーを効率良く研磨に寄与させ
ることができる。
【0033】また、スラリーが第一の流路32内に供給
されることで、第一の流路32内を流れるスラリーによ
ってキャリア16の冷却が行われるので、キャリア16
の熱変形を低減して、ウェーハWの研磨精度を向上させ
ることができる。そして、第一の流路32の水平部32
bをキャリア16の中央から外周側に向けて略放射状に
形成したので、キャリア16において加工熱を受ける下
面近傍全体にわたってスラリーによる冷却を行うことが
でき、キャリア16の熱変形をより効果的に押さえるこ
とができる。さらに、ウェーハWの研磨時には、研磨ヘ
ッド11の回転に伴って生じる遠心力によってキャリア
16の外周面16aへのスラリーの供給をスムーズに行
うことができる。
【0034】そして、研磨作業を終えた際などの適宜時
期に、スラリー/洗浄液供給機構31からの第一、第二
の流路32、35へのスラリーの供給を停止し、代わり
に第一、第二の流路32、35内に洗浄液を供給するこ
とで、第一、第二の流路32、35内及び隙間K内に残
留しているスラリーを、スラリーが乾燥または変質しな
いうちに洗浄液によって洗い流すことができる。
【0035】なお、上記実施の形態では、ヘッド本体1
2において、天板部13に設けられるジョイント部26
とリテーナリング17の第二の流路35とを接続する構
造として、天板部13に流体室24内に通じるヘッド本
体管路27を形成し、このヘッド本体管路27と第二の
流路35とを、流体室24内に配置した第二のフレキシ
ブル配管36によって接続した例を示した。しかし、こ
れに限られることなく、例えば図4に示す研磨ヘッド5
1のように、ヘッド本体12にヘッド本体管路23を設
ける代わりに、天板部13のジョイント部26から周壁
部14の段部14aの内周面に通じるヘッド本体管路5
2を形成し、また第二の流路35において、リテーナリ
ング17の上面17bに開口されていた端部を外周面1
7cに開口させ、この開口端とヘッド本体管路52の段
部14a側の開口端とを第二のフレキシブル配管36に
よって接続した構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の研磨ヘッドによれば、
被研磨材の研磨時には、スラリー/洗浄液供給機構から
供給されるスラリーが第一の流路を通じてキャリアの外
周面とリテーナリングの内周面との間に形成される隙間
内、すなわち被研磨材の外周に位置する隙間内に供給さ
れるので、プラテンの回転やリテーナリングに妨げられ
ることなく、被研磨材と研磨パッドとの間にスラリーが
直接供給される。これによって、被研磨材と研磨パッド
との間に十分な量のスラリーを供給することができる。
また、被研磨材と研磨パッドとの間に供給されたスラリ
ーは、リテーナリングによって周囲を囲われるため、研
磨ヘッドやプラテンの回転による遠心力を受けてもリテ
ーナリングの外周に流出しにくい。そのため、最小限の
スラリーの使用量で効率良く研磨を行うことができ、高
価なスラリーの使用量を低減することができる。そし
て、研磨ヘッド自体が回転することによりスラリーはま
んべんなく研磨パッド表面に供給され、スラリーを効率
良く研磨に寄与させることができる。さらに、第一の流
路を通過するスラリーによってキャリアの冷却が行われ
るのでキャリアの熱変形を低減して被研磨材の研磨精度
を向上させることができる。そして、研磨作業を終えた
際等の適宜時期に、スラリー/洗浄液供給機構からの第
一の流路へのスラリーの供給を停止し、代わりに洗浄液
を供給することで、第一の流路内及びキャリアの外周面
とリテーナリングの内周面との間に形成される隙間内に
残留しているスラリーを、スラリーが乾燥または変質し
ないうちに洗浄液によって洗い流すことができる。
【0037】請求項2記載の研磨ヘッドによれば、被研
磨材の研磨時には、スラリー/洗浄液供給機構から供給
されるスラリーが、第二の流路を通じてキャリアの外周
面とリテーナリングの内周面との間に形成される隙間内
に供給され、被研磨材と研磨パッドとの間にスラリーが
直接供給されるので、被研磨材と研磨パッドとの間に十
分な量のスラリーを供給することができる。そして、ス
ラリー/洗浄液供給機構からの第二の流路へのスラリー
の供給を停止し、代わりに洗浄液を供給することで、第
二の流路内及びキャリアの外周面とリテーナリングの内
周面との間に形成される隙間内に残留しているスラリー
を洗浄液によって洗い流すことができる。
【0038】ここで、キャリアに第一の流路を設け、さ
らにリテーナリングに第二の流路を設けた場合には、キ
ャリアに設けた第一の流路に加えてリテーナリングに設
けた第二の流路からもスラリーが供給されるので、被研
磨材と研磨パッドとの間に供給されるスラリーの量を増
加させることができる。
【0039】また、キャリアに第一の流路を形成し、キ
ャリアの外周面に、第一の流路と接続される第一の溝を
全周にわたって形成した場合には、第一の流路によって
キャリアの外周面に供給されたスラリーは、第一の溝に
よって外周面の全周に導かれて外周面全周から流れ落ち
るので、被研磨材の外周全周から被研磨材と研磨パッド
との間にスラリーがほぼ均一に供給されることとなり、
被研磨材の全面で研磨量をほぼ均一にすることができ
る。同様に、リテーナリングに第二の流路を形成し、リ
テーナリングの内周面に、第二の流路と接続される第二
の溝を全周にわたって形成した場合には、第二の流路に
よってリテーナリングの内周面に供給されたスラリー
は、第二の溝によって内周面の全周に導かれて内周面全
周から流れ落ちるので、被研磨材の外周全周から被研磨
材と研磨パッドとの間にスラリーをほぼ均一に供給する
ことができる。
【0040】そして、第一の流路をキャリアの中央から
外周側に向けて略放射状に形成することで、キャリア全
体をスラリーによって冷却することができ、キャリアの
熱変形をより効果的に押さえることができる。さらに、
被研磨材の研磨時には、研磨ヘッドの回転に伴って生じ
る遠心力によってキャリアの外周面へのスラリーの供給
をスムーズに行うことができる。
【0041】また、流路(第一、第二の流路)の直径を
2mm以上10mm以下とすることで、これら流路にス
ラリー詰まりを生じにくくしつつキャリアやリテーナリ
ングの強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる研磨ヘッドの構
成を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる研磨ヘッドの先
端面図である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる研磨ヘッドの要
部を概略的に示す一部拡大図である。
【図4】 本発明の研磨ヘッドの他の実施形態を示す縦
断面図である。
【図5】 従来の研磨装置を概略的に示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 研磨装置 3 プラテン 4 研磨パッド 11 研磨ヘッド 16 キャリア 16a 外周面 17 リテーナリング 17a 内周面 31 スラリー/洗浄液供給機構 32 第一の流路 34 第一の溝 35 第二の流路 38 第二の溝 K 隙間 W ウェーハ(被研磨材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン上に貼付された研磨パッドの表
    面に、該研磨パッドに対して相対的に移動しつつ被研磨
    材を押し付けて該被研磨材の研磨を行うための研磨ヘッ
    ドであって、 下面において研磨すべき被研磨材の一面を保持する円盤
    状のキャリアと、 該キャリアの外周に同心状に配置されて、研磨時には前
    記研磨パッドに当接しつつ内周面で前記キャリアに保持
    される前記被研磨材の外周を係止する円環状のリテーナ
    リングとを有し、 前記キャリアには、外周面と前記リテーナリングの内周
    面との間に形成される隙間内へスラリーまたは洗浄液を
    供給するための流路として第一の流路が形成されてお
    り、 該第一の流路には、スラリーと洗浄液のうちいずれか一
    方を選択的に供給するスラリー/洗浄液供給機構が接続
    されていることを特徴とする研磨ヘッド。
  2. 【請求項2】 プラテン上に貼付された研磨パッドの表
    面に、該研磨パッドに対して相対的に移動しつつ被研磨
    材を押し付けて該被研磨材の研磨を行うための研磨ヘッ
    ドであって、 下面において研磨すべき被研磨材の一面を保持する円盤
    状のキャリアと、 該キャリアの外周に同心状に配置されて、研磨時には前
    記研磨パッドに当接しつつ内周面で前記キャリアに保持
    される前記被研磨材の外周を係止する円環状のリテーナ
    リングとを有し、 前記リテーナリングには、前記内周面と前記キャリアの
    外周面との間に形成される隙間内へスラリーまたは洗浄
    液を供給するための流路として第二の流路が形成されて
    おり、 該第二の流路には、スラリーと洗浄液のうちいずれか一
    方を選択的に供給するスラリー/洗浄液供給機構が接続
    されていることを特徴とする研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記リテーナリングには、前記内周面と
    前記キャリアの外周面との間に形成される隙間内へスラ
    リーまたは洗浄液を供給するための流路として第二の流
    路が形成されており、 該第二の流路には、前記スラリー/洗浄液供給機構が接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の研磨ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記キャリアの外周面には、前記第一の
    流路と接続されて、該第一の流路から供給される前記ス
    ラリーを導く第一の溝が全周にわたって形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の研
    磨ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記リテーナリングの内周面には、前記
    第二の流路と接続されて、該第二の流路から供給される
    前記スラリーを導く第二の溝が全周にわたって形成され
    ていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記
    載の研磨ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第一の流路は、前記キャリアの上面
    中央から外周面の複数箇所に通じさせ、かつ中央から外
    周側に向けて略放射状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれかに記載の研磨ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記流路の直径が、2mm以上10mm
    以下とされていることを特徴とする請求項1から6のい
    ずれかに記載の研磨ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034237B1 (ko) * 2008-11-28 2011-05-12 세메스 주식회사 연마 유닛, 이를 갖는 기판 연마 장치 및 이를 이용한 기판연마 방법
JP2012151501A (ja) * 2000-08-31 2012-08-09 Ebara Corp 化学的機械研磨(cmp)ヘッド、装置及び方法

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