JP2002045811A - 表面の清浄化方法 - Google Patents

表面の清浄化方法

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JP2002045811A
JP2002045811A JP2001150681A JP2001150681A JP2002045811A JP 2002045811 A JP2002045811 A JP 2002045811A JP 2001150681 A JP2001150681 A JP 2001150681A JP 2001150681 A JP2001150681 A JP 2001150681A JP 2002045811 A JP2002045811 A JP 2002045811A
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resin
aqueous solution
building
coating
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JP2001150681A
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Nobuo Suzuki
信雄 鈴木
Hajime Yamaguchi
一 山口
Misao Ishimatsu
三佐夫 石松
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SANKO TORYO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
SANKO TORYO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂皮膜形成用の樹脂水溶液の流動性を確保
し、これにより作業性を良くした表面の清浄化方法の提
供が望まれている。 【解決手段】 建造物や家具の表面に、生分解性を有す
る可塑剤を添加したポリビニルアルコール樹脂の水溶液
を塗布してこれを乾燥させ、その後、生成した皮膜を建
造物や家具の表面の汚染物質とともに剥離除去する、表
面の清浄化方法である。ポリビニルアルコール樹脂とし
ては、けん化度が85〜90%となるように部分けん化
したものを用いるのが好ましく、また、低分子量のもの
と高分子量のものとの混合物を用いるのが好ましい。ま
た、樹脂に速乾性を与えるために硼砂や過硼酸ソーダ等
の塩類等からなるゲル化剤を使用するのが、施工性を向
上するうえで好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物や家具の表
面の汚染物質を除去するための清浄化方法に係り、詳し
くは建造物や家具の表面に樹脂皮膜を形成し、その後こ
の樹脂皮膜を剥離除去することによって汚染物質も一緒
に除去するようにした、表面の清浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本の住宅にあっては、その使用
建材や構工法の改良により、ますます気密化・断熱化性
能が高められており、これによって西欧型の閉鎖性の高
い住宅スタイルに移行してきている。このような背景か
ら、近時、居住環境における室内空気質の問題が顕在化
している。
【0003】日本人の多くは、1日の約80%を住宅や
オフィスビル等で過ごしているが、このような断熱・気
密化された住宅で適切な換気がなされない場合には、室
内から発生するホルムアルデヒド(HCHO)や揮発性
有機化合物(Volatile Organic Compounds、以下、VO
Csと略す)による、「化学物質過敏症」や「シックハ
ウス症候群」等にかかるケースが多くなってきているの
である。
【0004】ホルムアルデヒドやVOCsの発生源とし
ては、新築時においては主に建材・什器・備品等である
と言われており、中でも床部が大きな割合を占めている
とされている。また、引き渡し前の建材等の傷の補修材
(接着剤や塗料などの施工材)や、内装仕上げ材のクリ
ーニング剤(ワックスや洗浄剤等)も発生源であると言
われている。
【0005】一方、新築でない場合では、建物や各種構
築物などの建造物は長期間生活環境下に曝露されると、
大気中に浮遊するミスト状あるいはダスト状の物質が表
面に付着し、さらにこれが堆積することによって汚染さ
れる。このような汚染物質の除去清掃を目的として、従
来、例えば特開平5−253555号公報、特開平6−
225848号公報、特開平9−141221号公報に
記載されているように、いわゆる「ストリッパブルペイ
ント」となるポリマー含有液を表面に塗布し、続いてこ
れの水分を蒸発させて乾燥し、表面に樹脂の乾燥皮膜を
形成させるといった方法が提供されている。このような
方法によれば、樹脂皮膜が十分に乾燥してからこれを剥
離することにより、皮膜と共に建造物表面の汚染物質を
も除去することができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
開示された技術では、皮膜形成用のポリマー含有液を作
製して塗布を行おうとすると、このポリマー含有液がゲ
ル状になってしまい、そのままでは例えばローラーで塗
布することができないといった不満があった。このよう
な不満を解消すべく、本発明者はポリマー含有液を湯煎
で80℃に加温して流動性を与えた後、ローラーで塗布
するといったことも行ってみたが、ポリマー含有液がチ
ューインガム状になってローラーに纏わりついてしま
い、やはり塗布するのが困難であった。したがって、建
造物の表面に塗布する際、1層目を所定の膜厚にするの
が困難なため、適当に塗布できる量のみ塗布し、半硬化
後2層目を前記と同様にして塗布し、所定の膜厚にし
た。
【0007】しかしながら、このようにして塗布し乾燥
させて形成した樹脂皮膜の剥離性を調べてみたところ、
主成分であるポリビニルアルコール樹脂(以下、PVA
樹脂)の塗膜が硬いため簡単には剥離せず、相当の労力
が必要となり、このため作業性が悪いことが分かった。
【0008】また、ストリッパブルペイントを特に内装
材に使用した場合には、これが建材中に浸透することに
より、「剥がれにくさ」、「建材表面の剥離」や「床材
の溝部の剥離」といった問題がある。さらに、内装材に
使用した場合のストリッパブルペイントの乾燥に関して
も、室内湿度や物質伝達率の低さおよび建材へのストリ
ッパブルペイントの浸透等により、室外と比較し乾燥時
間が長くなってしまい、特に冬期や梅雨期にはこれが顕
著となる。また、ストリッパブルペイントは、元々壁面
等への塗布も考慮されていることから、垂れ(ダレ)防
止のために粘性が高くなっており、したがって施工性に
難があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、樹脂皮膜形成用の樹脂水
溶液の流動性を確保し、これにより作業性を良くした表
面の清浄化方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の表面の清浄化方
法では、建造物や家具の表面に、生分解性を有する可塑
剤を添加したPVA樹脂の水溶液を塗布してこれを乾燥
させ、その後、生成した皮膜を前記建造物や家具の表面
の汚染物質とともに剥離除去することを前記課題の解決
手段とした。
【0011】この建造物表面の清浄化方法によれば、P
VA樹脂に可塑剤を添加してその水溶液を作製している
ので、該水溶液が十分に流動性を有することにより、塗
布が容易になって一回の塗装で十分な厚みの樹脂皮膜が
得られる。また、このように十分な厚みの樹脂皮膜が得
られることから、その引張り強度も高くなり、したがっ
てこれを剥離した際、小片に破断されることなく汚染物
質を包含したまま容易に剥離される。
【0012】また、PVA樹脂は生分解性を有したポリ
マーであり、これに添加する可塑剤も生分解性を有する
ものとしたことにより、剥離した後の皮膜については、
これを環境中に放置してしまっても、この皮膜は時間の
経過とともに生分解を受けて炭酸ガスと水とに分解され
るようになる。
【0013】なお、PVA樹脂の水溶液を塗布してこれ
を乾燥させた後、生成した皮膜を剥離除去するまでの間
に、この皮膜を前記建造物や家具の表面の保護膜として
機能させるようにすれば、特に建造物等が工事期間中な
どである場合に、工事に伴って皮膜形成面(被塗布面)
が傷付いたり汚れたりするのを防止することが可能にな
る。また、PVA樹脂の水溶液を塗布するに先立ち、ま
たはこれを塗布した直後に、該水溶液の被塗布面にPV
A樹脂のゲル化剤、例えば特定の塩類等を塗布するよう
にすれば、PVA樹脂の高分子化が速まることにより、
樹脂の速乾性が高まり、冬期・梅雨期の対策、壁面等垂
直面の垂れ(ダレ)防止、内装仕上げ材等の表面の剥離
防止に役立つ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面の清浄化方法
を詳しく説明する。この清浄化方法では、まず、ストリ
ッパブルペイントとなる塗布剤として、生分解性を有す
る可塑剤を添加したPVA樹脂の水溶液(塗布溶液)を
用意する。
【0015】用いるPVA樹脂としては、そのけん化率
が85%以上、90%以下となるように部分けん化した
ものを用いるのが好ましい。すなわち、PVA樹脂は、
ポリ酢酸ビニルを酸またはアルカリ触媒の存在下で加水
分解し、酢酸を離脱することによって合成するものであ
る。したがって、このようにして生成したPVA分子
は、主鎖の炭素原子1個おきに水酸基(OH基)を有し
たものとなっており、水に溶解して粘稠液となる。
【0016】ところが、100%加水分解型のPVA樹
脂は結晶性高分子であり、冬期などに溶液温度が20℃
以下になると粘稠液が寒天状になってしまい、流動性が
ほとんど失われることによってこれを均一に塗布するこ
とが難しくなる。この現象をゲル化というが、一旦溶液
がゲル化すると、70℃以上に加熱して再溶解する必要
があり、手間がかかって作業性が悪くなる。このような
低温度でのゲル化を回避するためには、結晶化温度を低
下させる必要があり、前述したようにけん化率が85%
以上、90%以下となるように部分けん化したPVA樹
脂を用いれば、溶解度が大きくなってゲル化し難くな
る。
【0017】また、このPVA樹脂としては、例えば重
合度500程度の低分子量のものと、例えば重合度20
00程度の高分子量のものとの混合物を用いるのが好ま
しい。すなわち、PVA樹脂の水溶液を塗布する際、1
回の塗装作業で厚膜を得るためには塗布溶液の固形分濃
度が高い必要があるが、重合度500程度の低分子量の
PVA樹脂は、20重量%程度と比較的高い濃度となる
ように水に溶解しても、粘度上昇が顕著でないので、例
えば建造物の壁面にこの溶液を塗布した際、壁面に付着
している汚染物質を包み込み易い。
【0018】一方、重合度2000程度の高分子量のP
VA樹脂は、分子鎖が長いことから、これが乾燥して形
成された皮膜の強度が大きくなるが、塗布粘度が高くな
るため、皮膜強度を発揮する膜厚が確保できなくなる。
したがって、これを建造物表面に塗布し乾燥して形成さ
れたPVA樹脂皮膜を、物理的に剥離除去する際、皮膜
が強度不足であることから破断してしまい、剥離作業が
連続して行えなくなって作業性が悪くなる。よって、こ
のような分子量の異なる2種類のPVA樹脂を混合して
用いるのが、粘度上昇を抑えて得られる皮膜の肉厚を十
分に厚くし、かつその強度を向上させることができる。
【0019】なお、PVA樹脂の乾燥皮膜強度は、分子
量に比例して大きくなるものの、PVA樹脂の水溶液の
粘度も上昇して溶液の流動性が悪化し、剥離に都合の良
い均質な平滑皮膜が得られなくなる。また、多孔質の床
面等の内装仕上げ材等では、低粘度のPVA樹脂水溶液
は毛細管現象やその重量によって床面内部に浸透し、乾
燥後の皮膜の剥離が困難になってしまう。すると、浸透
した水分の蒸発も遅くなり、皮膜の乾燥速度が低下して
しまう。これは、特に冬期、梅雨期に顕著となる。
【0020】これらのことから、PVA樹脂の水溶液は
その塗布時には低分子量で塗布し易く、塗布後には、床
面などの建造物の表面上、あるいは家具の表面上におい
て高分子量化が進行し、これの浸透が防止され、乾燥が
速められるのが、実用上好ましい。しかしながら、PV
A樹脂の水溶液は、例えば多孔質の床面に浸透するとア
ンカー効果を示し、乾燥後、PVA樹脂皮膜の剥離が困
難になってしまう。そこで、床面等の多孔質面での高分
子化反応達成のため、後述するように硼酸または硼砂等
の希薄な水溶液をPVA樹脂の架橋剤として塗布面に予
め下塗りする。そして、この上にPVA樹脂の水溶液を
塗布すれば、塗布されたPVA樹脂中の分子鎖に多数の
水酸基(OH基)が存在していることから、前記の硼酸
等によって架橋し、ゲル化することによって皮膜強度や
乾燥性、剥離性が改善されるのである。
【0021】この原理を拡張すると、PVA樹脂の水溶
液からなる塗布溶液を塗布後、直ちに重ねて硼酸、また
は硼砂の希薄水溶液をオーバーコートとして塗布すれ
ば、PVA樹脂皮膜の表層でもゲル化反応が進行し、皮
膜強度が向上するのである。したがって、垂直面に塗布
した場合でも、PVA樹脂の粘度上昇によって塗布後の
垂れ(ダレ)を防止することができる。また、皮膜中の
水酸基(OH基)が減少して疎水化し、塗膜の乾燥速度
を向上することもできる。
【0022】また、PVA樹脂は、ポリ乳酸、脂肪族ポ
リエステル樹脂と並んで生分解性を有した樹脂であり、
生ゴミ袋などの各種の包装材料や農業用の苗の容器、緑
化材料等に用いられているものである。したがって、後
述するようにここで用意する塗布剤(塗布溶液)からな
る皮膜によって建造物表面の汚染物を除去した後、誤っ
てこの皮膜を環境中に放置してしまっても、この皮膜は
時間の経過とともに生分解を受けて炭酸ガスと水とに分
解され、環境中に還元されるようになる。よって、環境
に悪影響を及ぼすことのない環境に優しい材料となって
いるのである。
【0023】したがって、これに添加する可塑剤として
も、グリセリンやクエン酸エステル等の生分解性を有し
たものが用いられ、特にPVA樹脂との相溶性に優れ、
PVA樹脂皮膜の脆化を防ぎ、かつ蒸気圧が低く無臭で
あることからグリセリンが好適に用いられる。すなわ
ち、皮膜物質が生分解性を有するPVA樹脂であること
から、添加する可塑剤も環境に優しい生分解性の材料を
選択する必要があり、そうしないとPVA樹脂の生分解
性が損なわれ、あるいは生分解そのものが阻害されるお
それがあるからである。このような可塑剤としては、低
温時において得られる皮膜の脆化を回避するために添加
されるもので、形成する塗布剤(塗布溶液)の5〜20
重量%となるように添加される。5重量%未満では、得
られる皮膜の低温時における脆化を十分に回避できなく
なるおそれがあり、20重量%を越えると、PVA樹脂
が相対的に少なくなって得られる皮膜の強度が不十分に
なるおそれがあるからである。
【0024】これらPVA樹脂と可塑剤とは、水に溶解
されて塗布剤(塗布溶液)とされる。なお、この塗布剤
には、得られる皮膜の被塗布面からの剥離を容易にする
ため、剥離剤を添加してもよい。すなわち、建造物の表
面は必ずしも平滑でなく、コンクリート構造物などでは
その表面がサンド・ペーパー状の粗面である場合が多
く、このように粗面であると、前述したようにPVA樹
脂の水溶液を塗布した際にこれが粗面に染み込み、強固
に付着して皮膜の剥離性が弱くなるおそれがあるからで
ある。
【0025】剥離剤としては、例えば塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合樹脂を、エステル、ケトン、芳香族系の混
合溶剤に溶解し、これにジブチルフタレートのような可
塑剤を混入したものなどが用いられる。このような剥離
剤にあっては、PVA樹脂を溶解してなる塗布剤を被塗
布面に塗布したとき、この剥離剤が塗布剤と被塗布面と
の境界面に移行し、得られる皮膜自体の強度を低下させ
ることなく、被塗布面に強固に付着することを抑制す
る、いわゆる剥離調整剤の役割を果たすものとなる。
【0026】また、この塗布剤には、被塗装面への塗膜
(皮膜)の付着強度を調整するため、ジアルキルスルフ
ォ琥珀酸ナトリウムやポリオキシエチレン琥珀酸ナトリ
ウム、高重合(4000〜6000)のポリエチレング
リコール等の界面活性剤を添加してもよい。また、シリ
コーン樹脂やワックス類等からなる離型剤を添加し、塗
布後、これら離型剤が界面に浮き出てPVA樹脂水溶液
の浸透を阻止するようにしてもよい。また、粒子状の物
質をPVA樹脂の水溶液に配合し、PVA樹脂皮膜の接
触面積を低減してPVA樹脂皮膜の密着度を物理的に低
下させるようにしてもよい。また、PVA樹脂等の溶解
性を改良したり、得られる皮膜の乾燥時間を調整するた
め、水溶性で生分解性を有した有機溶剤、例えばメタノ
ールやエタノール、n−ブタノール等を用いてこれを水
に混合することができる。ただし、これら有機溶剤につ
いては、引火性や溶剤臭気を呈さない範囲で用いなくて
はならない。
【0027】また、この塗布剤については、塗装時に塗
装忘れを防止するため、さらに皮膜剥離時に剥離残しを
目視で容易に確認できるようにするため、染料あるいは
顔料を添加して着色するようにしてもよい。特に、水溶
性蛍光染料は低濃度で識別が可能である。ただし、この
ような着色をなすための着色剤としては水溶性の染料を
用いるのが、貯蔵中に着色材料が沈降分離することがな
いため好ましい。
【0028】また、得られる皮膜が剥離時に破断しない
よう剥離に耐え得る強度を有するためには、1度にウエ
ットの状態で膜厚50ミクロン程度に塗布剤を塗布して
も、その塗膜が例えば垂直面においても垂れを生じない
ことが好ましく、そのためにはダレ防止剤を用いるのが
好ましい。微量の添加で優れた効果を示す物質として、
コロイド状シリカ粉、ベントナイト誘導体、ヒマシ油の
誘導体、硼酸等が挙げられる。特にPVA樹脂の溶液で
は、微量の硼酸を添加すると塗膜が特異的に構造粘性を
示して、ダレ防止剤として機能する。すなわち、一回の
塗布でダレのない厚塗りが可能になり、省力化の目的に
叶うことになる。さらに、得られる塗膜の性能を向上さ
せるために、一般に用いられているレベリング剤やダレ
防止剤、紫外線安定剤、酸化防止剤等の塗料添加剤を適
宜添加してもよい。
【0029】このようにして塗布剤(塗布溶液)を作製
し用意したら、ローラや刷毛、スプレーガンなどを用い
て被塗布面にこれを塗布して乾燥させ、皮膜を形成す
る。乾燥については、自然乾燥で十分であるが、作業効
率を上げるため、送風機等で風を直接あてて乾燥を速め
るようにしてもよい。
【0030】なお、このような塗布剤の塗布に先立ち、
被塗布面となる下地にPVA樹脂のゲル化剤を下塗りし
ておいてもよい。PVA樹脂のゲル化剤としては塩類や
酸が用いられ、具体的には、硼酸(H3 BO3 )、硼砂
(Na2 4 7 )、過硼酸ソーダ、4硼酸ソーダ水和
物、(NH4 2 SO4 、Na2 SO4 、K2 SO4
ZnSO4 、CuSO4 、FeSO4 、MgSO4 、A
2 (SO4 3 、KAl(SO4 2 、H2 SO4
NH4 NO3 、NaNO3 、KNO3 、Al(NO3
3 、HNO3 、NH4 Cl、NaCl、KCl、MgC
2 、CaCl 2 、HCl、Na3 PO4 、K2 CrO
4 、K2 Cr2 7 、クエン酸カリウム、H5 BO3
どが挙げられる。
【0031】このようなゲル化剤を下塗りしておけば、
その上に塗布剤を塗布した際にPVA樹脂が瞬間的に高
分子化する。したがって、下地に塗布剤が浸透するのを
防止することができ、得られるPVA樹脂の皮膜強度や
剥離性を改善することができる。また、高分子化した皮
膜は速乾性を有することから、乾燥性を改善することも
できる。
【0032】また、ゲル化剤を下塗りする場合、このゲ
ル化剤からなる下塗り材にポリオキシエチレンコハク酸
ナトリウムや高重合(4000〜6000)のポリエチ
レングリコール等離型効果のある界面活性剤を添加して
おくのが好ましく、このように界面活性剤を添加してお
けば、下塗り材の均一塗布が容易になる。なお、塗布剤
によって平滑な膜を得るためには、界面活性剤を添加す
るのが好ましく、その場合の、界面活性剤は下塗り材に
添加、または塗布剤に添加してもよく、さらには両方に
添加してもよい。また、下塗り材や塗布剤に微粒子状の
物質を配合しておき、得られるPVA樹脂皮膜の接触面
積を低減し、PVA樹脂皮膜の密着度を物理的に低下さ
せるようにしてもよい。
【0033】塗布剤を塗布する対象となる被塗布面、す
なわち本発明が適用される表面としては、屋内や屋外の
建造物の表面、例えば壁面や屋上面、床面などや、家具
の表面が挙げられ、また、材質的にも打ち放しコンクリ
ートの表面や塗装仕上げ面、ガラス表面、木材表面、さ
らにはテント等の布や樹脂、ゴム等からなる材料の表面
など、種々のものに適用される。床面については、一般
にコンクリート打放面、磁器質タイル、P−タイル、木
質タイル、縁甲板、フローリング、塗床、張り床等の各
種の床材料によって施工されているが、いずれの床面に
も本発明を適用することができる。
【0034】なお、前記のゲル化剤の下塗りを行わず、
被塗布面に塗布剤を直接塗布した場合、前述したように
この上に直ちにゲル化剤を塗布し、PVA樹脂皮膜の表
層でゲル化反応を進行させ、皮膜強度を向上するととも
に、PVA樹脂の粘度上昇によって塗布後の垂れ(ダ
レ)を防止し、さらに塗膜の乾燥速度を向上するように
してもよい。
【0035】このようにして被塗布面に塗布剤を塗布し
乾燥して皮膜を形成したら、特に建造物等の工事期間中
などである場合には、後述するようにこれを直ちに剥離
除去することなく、この皮膜を建造物等の表面の保護膜
として機能させるのが望ましい。すなわち、建造物の工
事期間中では、特に床面の場合に重量物の運搬落下、梯
子脚立等の使用、土足歩行等によって傷や凹み等のダメ
ージを受け易いが、前記塗布剤から得られるPVA樹脂
皮膜を工事終了までそのまま残すことにより、これを床
面養生、保護シートとして機能させることができるので
ある。
【0036】そして、塗布剤からなる皮膜を形成し、必
要に応じてこれを保護膜として機能させた後、この皮膜
を剥離する。すると、被塗布面に付着した汚染物質が、
この皮膜とともに剥離除去され、これにより被塗布面が
清浄化される。
【0037】したがって、本例の方法にあっては、特に
PVA樹脂に可塑剤を添加してその水溶液を作製してい
るので、該水溶液が十分に流動性を有することにより、
その塗布が容易になって一回の塗装で十分な厚みの樹脂
皮膜を得ることができる。そして、このように十分な厚
みの樹脂皮膜が得られることから、その引張り強度が高
くなってこれを剥離した際、小片に破断されることなく
汚染物質を包含したまま容易に剥離することができるよ
うになる。
【0038】また、通常プラスチックは廃棄されても分
解されないため、環境破壊の一因になっているものの、
PVA樹脂は生分解性を有したポリマーであり、これに
添加する可塑剤も生分解性を有するものとしたことか
ら、剥離した後の皮膜については、これを環境中に放置
してしまっても、この皮膜は時間の経過とともに生分解
を受けて炭酸ガスと水とに分解されるようになる。した
がって本方法は環境に極めて優しい清浄化方法となる。
【0039】さらに、PVA樹脂は燃焼時の発熱量がP
E(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)に比べて
低いことから、剥離した皮膜を焼却処理した場合に、炉
への負荷を少なくして炉の損傷を軽減することができ
る。また、PVA樹脂は分子鎖中に塩素原子を含まない
ことから、焼却してもダイオキシン類等の有害ガスを発
生することがなく、したがって環境に悪影響を与えるこ
とがない。
【0040】また、前述したように、近年では新築の集
合住宅等に入居した際に、入居者が室内に揮散(蓄積)
したホルムアルデヒド等の溶剤の蒸気により、アレルギ
ー症状を呈するいわゆる「シックハウス症候群」や「化
学物質過敏症」をうったえる人が増えている。これは、
ホルムアルデヒド(HCHO)の蒸気や揮発性有機化合
物(VOCs)が特に壁、床を構成する合板や室内の家
具、調度品から発生することが多いからである。しかし
て、本発明によれば、前記塗布剤をこれらの表面に塗布
して得られる皮膜を剥離することにより、単に塵埃等か
らなる汚染物質だけでなく、ホルムアルデヒドやVOC
s等の化学物質もこれを吸着して除去することができ
る。
【0041】すなわち、例えばホルムアルデヒドは、P
VA樹脂の水酸基と反応してホルマール化することか
ら、この反応によりホルムアルデヒドはPVA樹脂から
なる皮膜に吸収され、したがってこの皮膜剥離によって
該皮膜とともに除去されるのである。よって、本発明の
表面の清浄化方法にあっては、壁面や床面、さらには家
具の表面等を被塗布面としてここに塗布剤を塗布し、形
成した皮膜を剥離すれば、この皮膜とともにホルムアル
デヒドやVOCs等の化学物質を除去することもでき、
これによりシックハウス症候群や化学物質過敏症を抑制
することもできる。ここで、ホルムアルデヒドの吸収能
力については、塗布溶液(塗布剤)に水溶性のホルムア
ルデヒド吸着物質、例えば尿素や亜硫酸ソーダ等を添加
することにより、向上させることができる。VOCs等
の他の化学物質についても、特異的に吸着する物質や金
属触媒等の化学物質を分解できる物質を添加するとよ
い。
【0042】また、PVA樹脂の水溶液を塗布してこれ
を乾燥させた後、生成した皮膜を剥離除去するまでの間
に、この皮膜を前記建造物や家具の表面の保護膜として
機能させるようにすれば、特に建造物等が工事期間中な
どである場合に、工事に伴って皮膜形成面(被塗布面)
が傷付いたり汚れたりするのを防止することができる。
すなわち、建造物の工事期間中では、特に床面の場合に
重量物の運搬落下、梯子脚立等の使用、土足歩行等によ
って傷や凹み等のダメージを受け易いが、前記塗布剤か
ら得られるPVA樹脂皮膜を工事終了までそのまま残す
ことにより、このようなダメージを受けることを防止す
ることができる。
【0043】また、特にゲル化剤を予め被塗布面に下塗
りし、あるいは塗布剤塗布後直ちにゲル化剤を重ねて塗
布することなどにより、得られるPVA樹脂皮膜の剥離
性を向上することができ、したがって被塗布面がフロー
リング等の床材(内装仕上げ材)などであっても支障な
く本発明を適用することができる。さらに、このように
ゲル化剤を塗布することなどにより、PVA樹脂の乾燥
性を向上することができ、したがって冬期や梅雨期でも
塗布剤の乾燥に長時間を要することがなくなり、また塗
布面が垂直面であっても、粘度上昇によって塗布後の垂
れ(ダレ)を防止することができる。
【0044】なお、本発明が適用される表面としては、
先に述べた以外にも種々のものがあり、例えば焼却施設
における建家天井部や壁、および機器外表面等を本発明
が適用される表面としてもよく、その場合には本発明
を、ダイオキシン類を皮膜に貼着させて除去する、ダイ
オキシン類汚除染技術に展開することができる。すなわ
ち、本発明の清浄化方法を、高濃度ダイオキシン類汚染
焼却施設の除染解体工事における、汚染物除去技術とす
ることができるのである。
【0045】また、解体工事における吹き付けアスベス
トの除去工事にも本発明を適用することができる。すな
わち、吹き付けアスベストを剥離した後の下地に対し
て、通常はワイヤーブラシ掛け等の処理を行うが、この
作業時にはアスベストの飛散粉塵濃度が最も高くなる。
そこで、これを抑制するため、この下地に予め前記塗布
剤を塗布しておく。すると、この上からワイヤーブラシ
掛け等を行って塗布剤から形成された皮膜を剥離するこ
とにより、下地表面に残っていたアスベスト等を飛散さ
せることなく皮膜と一緒に除去することができ、結果と
して本発明の清浄化方法を行うことができる。
【0046】さらに、本発明の清浄化方法は、原子力発
電所の定期検査や原子炉の廃止措置の際などに、コンク
リート構造物表面の放射線を除去する目的で適用するこ
ともでき、また各種の養生、例えば施工時のコンクリー
ト養生にも適用することができる。すなわち、コンクリ
ートは打ち込み終了直後から、セメントの水和およびコ
ンクリートの硬化が十分に進行するまでの間、急激な乾
燥や過度の温度変化を受けないように、コンクリート表
面に各種の養生が行われる。例えばコンクリート表面の
撒水養生、シート類やジェットヒータによる保温養生、
有機塗膜による膜養生等があるが、本発明によって形成
する塗膜(皮膜)も、十分にこの目的に対応させること
ができる。また、本発明は形成する皮膜をそのまま安全
通路用ストリッパブルペイントに適用することもでき
る。すなわち、建築土木現場では、安全通路の確保は不
可欠である。そこで、本塗布材を「ストリッパブルマッ
ト」として塗布することによって、簡単にすばやく安全
通路が確保することができる。その際、「作業用通路」
と「見学用通路」とを色分けすることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表面の清浄
化方法は、PVA樹脂に可塑剤を添加してその水溶液を
作製し、該水溶液に十分な流動性を持たせることにより
その塗布を容易にし、一回の塗装で十分な厚みの樹脂皮
膜を得ることができるようにした方法であるから、十分
な厚みの樹脂皮膜が得られることによりその引張り強度
が高くなってこれを剥離した際、小片に破断されること
なく汚染物質を包含したまま容易に剥離することができ
る。したがって、作業性が著しく改善された方法とな
る。
【0048】また、通常プラスチックは廃棄されても分
解されないため、環境破壊の一因になっているものの、
本発明に用いるPVA樹脂は生分解性を有したポリマー
であり、これに添加する可塑剤も生分解性を有するもの
としたことから、剥離した後の皮膜については、これを
環境中に放置してしまっても、この皮膜は時間の経過と
ともに生分解を受けて炭酸ガスと水とに分解されるよう
になる。したがって本方法は環境に極めて優しい清浄化
方法となる。
【0049】さらに、PVA樹脂は燃焼時の発熱量がP
E(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)に比べて
低いことから、剥離した皮膜を焼却処理した場合に、炉
への負荷を少なくして炉の損傷を軽減することができ
る。また、PVA樹脂は分子鎖中に塩素原子を含まない
ことから、焼却してもダイオキシン類等の有害ガスを発
生することがなく、環境に悪影響を与えることがない。
また、燃焼残ガス中に塩酸を含まず、焼却炉の腐食もな
い。
【0050】また、特に本発明の表面の清浄化方法を、
ホルムアルデヒドやVOCsなどを含む接着剤などを使
用した壁や家具などの表面の清浄化に適用すれば、得ら
れる皮膜とともにこれら化学物質を除去することもで
き、これによりシックハウス症候群を抑制することもで
きる。
【0051】また、PVA樹脂の水溶液を塗布してこれ
を乾燥させた後、生成した皮膜を剥離除去するまでの間
に、この皮膜を前記建造物や家具の表面の保護膜として
機能させるようにすれば、特に建造物等が工事期間中な
どである場合に、工事に伴って皮膜形成面(被塗布面)
が傷付いたり汚れたりするのを防止することができる。
すなわち、建造物の工事期間中では、特に床面の場合に
重量物の運搬落下、梯子脚立等の使用、土足歩行等によ
って傷や凹み等のダメージを受け易いが、前記塗布剤か
ら得られるPVA樹脂皮膜を工事終了までそのまま残す
ことにより、このようなダメージを受けることを防止す
ることができる。したがって、建材等の傷の補修材やワ
ックスや洗剤等のクリーニング剤も必要がなくなる。
【0052】特定の塩類等からなるゲル化剤によってP
VA樹脂を瞬間的に高分子化させ、その速乾性を高める
ことにより、冬期や梅雨期の施工性を高め、壁面等垂直
面の垂れ(ダレ)を防止し、さらに内装仕上げ等の内部
への浸透を防止し、樹脂皮膜の剥離性を向上させること
で、内装仕上げ材等の表面のダメージを防止することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 石松 三佐夫 東京都板橋区東坂下二丁目6番18号 産宏 塗料株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA31 AA46 AB51 BA11 BB21 4J038 CE021 GA06 KA10 MA08 MA09 MA14 NA10 NA27 PA07 PA18 PB02 PB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物や家具の表面に、生分解性を有す
    る可塑剤を添加したポリビニルアルコール樹脂の水溶液
    を塗布してこれを乾燥させ、その後、生成した皮膜を前
    記建造物や家具の表面の汚染物質とともに剥離除去する
    ことを特徴とする表面の清浄化方法。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール樹脂の水溶液を塗
    布してこれを乾燥させた後、生成した皮膜を剥離除去す
    るまでの間に、この皮膜を前記建造物や家具の表面の保
    護膜として機能させることを特徴とする請求項1記載の
    表面の清浄化方法。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコール樹脂の水溶液を塗
    布するに先立ち、またはこれを塗布した直後に、該水溶
    液の被塗布面にポリビニルアルコール樹脂のゲル化剤を
    塗布することを特徴とする請求項1又は2記載の表面の
    清浄化方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリビニルアルコール樹脂として、
    けん化度が85〜90%となるように部分けん化したも
    のを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の表面の清浄化方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリビニルアルコール樹脂として、
    低分子量のものと高分子量のものとの混合物を用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表
    面の清浄化方法。
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