JP2002045285A

JP2002045285A - 高さ調節機能付き枕

Info

Publication number: JP2002045285A
Application number: JP2000234006A
Authority: JP
Inventors: Jun Tomizawa; 順富澤
Original assignee: MARUSAN MENGYO KK
Current assignee: MARUSAN MENGYO KK
Priority date: 2000-08-02
Filing date: 2000-08-02
Publication date: 2002-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】個人的な要求に応じた高さ調節を可能にして
使用者の好みに応じた使用を可能にすると共に、旅行等
にも携帯することができるようにコンパクトに整理して
可搬自在にする。【解決手段】互いに噛み合って結合する複数本の係合
片１ａ，１ｂを有するファスナー１の該係合片１ａ，１
ｂ同士を相互に所定間隔を設け、各係合片１ａ，１ｂを
一定量の詰物３を内蔵した略四辺形状の枕外被２の周辺
部分における縦方向又は／及び横方向に固着し、所望に
より上記係合片１ａ，１ｂを相互に掛止固定することに
より枕外被２の表面積を縮小して相対的に枕Ａ自体の容
積を縮小し、上記詰物３の収容状態を高さ方向へ移動保
持させて枕Ａ自体の高さを高低調節することができるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機能付き枕に関す
るものであり、特に所望により枕の高さを調節して使用
者の好みの高さに調節することができる高さ調節機能付
き枕に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に使用されている枕は、枕外被
の大きさと、その内部に収容して枕自体の高さを形成す
る詰物の量が、製造者の製造技術上の必要性や、一般的
や使用者に使用可能であると判断される範囲の高さにな
るように設計されており、枕として製造された後に、そ
の枕自体の高さを使用者が自分で調節することができる
ような構造のものは存在していなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一般に枕は、その使用
状態に個人差があり、高い枕を好む者、また低い枕を好
む者、更にその大小についての好みについてもそれぞれ
の使用者によって異なっているのが普通である。特に、
枕の高さや枕の詰物の種類によっては、個人的な好みに
応じた使用に適さないものもあり、旅行等にも自分専用
の枕を持参しなければならない場合もあった。

【０００４】本発明に係る高さ調節機能付き枕は、上記
の課題を解決するために創案されたものであり、個人的
な要求に応じた高さ調節を可能にして使用者の好みに応
じた使用を可能にすると共に、旅行等にも携帯すること
ができるようにコンパクトに整理して可搬自在に構成す
ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る高さ調節機
能付き枕は、上記従来の課題を解決するために、互いに
噛み合って結合する２本の係合片を有するファスナーの
該係合片同士を相互に所定間隔を設け、各係合片を一定
量の詰物を内蔵した略四辺形状の枕外被の周辺部分にお
ける縦方向又は／及び横方向に固着し、所望により上記
２本の係合片を相互に掛止固定することにより枕外被の
表面積を縮小して相対的に枕自体の容積を縮小し、上記
詰物の収容状態を高さ方向へ移動保持させて枕自体の高
さを高低調節することができるように構成したものであ
る。

【０００６】また、上記ファスナーに代えてフックを用
いて構成することも可能である。

【０００７】更に、枕外被の高さを低く調節したときに
折り畳み自在となり、適宜携帯用袋に収納することがで
きるように構成すれば、携帯用枕として使用することも
可能である。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明に
係る機能付き枕に関する好適な実施の形態を説明する。
図１は、本発明に係る高さ調節機能付き枕に関する原理
を説明する第一の実施の形態を示すもので、（ａ）はフ
ァスナー１の係合片１ａ，１ｂを外して、枕外被２の表
面積を広げることにより枕Ａ自体の高さを低くした状態
を示す斜視図、（ｂ）は同じくファスナー１の係合片１
ａ，１ｂを係合させて枕外被２の表面積を狭めることに
より枕Ａ自体の高さを高くした状態を示す斜視図であ
る。

【０００９】即ち、枕Ａ自体は、一般に使用されている
平均的な形状である横に長くなる略長方形状で袋状に形
成された枕外被２内に蕎麦殻、羽毛、その他の小片状に
粉砕された植物性材料又はプラスチック材料等の詰物３
を内装密封したものである。この枕外被２の表面、即ち
表面又は／及び裏面（以下、特に断らない限り両者を含
んだ用語として、単に「表面」という）の横方向又は縦
方向の周辺部にファスナー１を逢着又は接着固設する。

【００１０】本実施の形態においては、ファスナー１を
形成する係合片１ａと１ｂを、枕外被２の表面上におい
て、出来るだけ周辺部分、即ち右側又は左側の周辺部縦
方向に所定の間隔を置いて平行した状態でそれぞれ固設
してあり、ファスナー１を外した状態では図２（ａ）に
示すように、枕外被２が横方向に広がった状態になり
（Ｗ１）、その容積が大きく変形するように形成され
る。従って、枕外被２内に収容した詰物３が該枕外被２
内に平均して分散した状態となり、図２（ａ）に示すよ
うに枕Ａ自体の高さ（Ｈ１）を低くするように機能す
る。このような状態において、ファスナー１の係合片１
ａと１ｂを、枕外被２の表面上において相互に係合さ
せ、両者を噛み合わせ接合すると、枕外被２は、その表
面側において図中横方向へ縮められ（Ｗ２）、枕外被２
の容積を縮小し、詰物３が相対的に中心方向へ移動させ
られる。その結果、図２（ｂ）に示すように枕Ａ自体の
高さ（Ｈ２）を高くするように機能する（Ｗ１＞Ｗ２，
Ｈ１＜Ｈ２）。

【００１１】図３（ａ）及び（ｂ）は、本発明に係る高
さ調節機能付き枕に関する第二の実施の形態を示すもの
である。この実施の形態においては、ファスナー１を形
成する係合片１ａと１ｂを、枕外被２の表面上におい
て、横方向に所定の間隔を置いて平行した状態でそれぞ
れ固設したものである（ａ）。従って、ファスナー２の
係合片１ａと１ｂの掛け外しによって生ずる機能は、上
記第一の実施の形態におけるそれと全く同一である
（ｂ）。ただ、上記第一の実施の形態と異なる所は、フ
ァスナー１を枕外被２の表面上において、出来るだけ上
側又は下側の周辺部の横方向に向かい、所定の間隔を置
いて平行した状態でそれぞれ固設した点である。このよ
うな構成においても、上記第一の実施の形態と同様の機
能を有し、同様の作用効果を生ずる。

【００１２】上記第一及び第二の実施の形態において、
ファスナー１は、必ずしも一対になる係合片１ａと１ｂ
によって構成されるだけでなく、更に係合片１ｃを追加
した複数本の組み合わせによって構成することも可能で
あり（図４（ａ）参照）、またファスナー１に代えて複
数のフック４，４…を同様に配設することにより同様の
機能及び作用効果を奏するように構成することもできる
（図４（ｂ）参照）。このように構成することにより、
枕Ａの高さを数段階に調節することが可能になり、使用
者のニーズに細かく対応することができる。

【００１３】即ち、本発明においては、枕外被２の表面
積を可変させることができるものであれば、発明として
の課題を解決し得るものであり、ファスナー１やフック
４に代わるマジックテープ（登録商標）等の任意の係合
部材によって変様することができるものであることは勿
論である。

【００１４】更に、枕外被の高さを低く調節したとき
に、適宜方向へ折り畳み自在になるように形成し、また
所望により、一般の枕の大きさよりも小さめに構成し、
適宜携帯用袋等に収納して携帯用枕として使用すること
も可能である。

【００１５】

【発明の効果】本発明に係る高さ調節機能付き枕は、以
上のように構成したから、簡単な構成により一個の枕の
高さを所望により高低可変して、使用者の好みの高さに
よって使用することが可能であり、通常の家庭用寝具用
の枕としてのみでなく、やや小型化することにより携帯
用の枕としても構成使用することができ、個々に使用者
の好みに有った使用を可能にすることができる等、本発
明の実施により得られる効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る高さ調節機能付き枕に関する第一
の実施の形態に係り、ファスナーを枕外被の表面周辺部
における縦方向に固着したものを示しており、（ａ）は
ファスナーの係合片を外して、枕外被の表面積を広げる
ことにより枕自体の高さを低くした状態を示す斜視図、
（ｂ）は同じくファスナーの係合片を係合させて枕外被
の表面積を狭めることにより枕自体の高さを高くした状
態を示す斜視図である。

【図２】第一の実施の形態における枕の高さが調節され
た状態を示すものであり、（ａ）はファスナーの係合片
を外した状態における枕の高さを示す縦断面図、（ｂ）
はファスナーの係合片を噛み合わせた状態の枕の高さを
示す縦断面図である。

【図３】本発明に係る高さ調節機能付き枕に関する第二
の実施の形態に係り、ファスナーを枕外被の表面周辺部
における横方向に固着したものを示しており、（ａ）は
ファスナーの係合片を外して、枕外被の表面積を広げる
ことにより枕自体の高さを低くした状態を示す斜視図、
（ｂ）は同じくファスナーの係合片を係合させて枕外被
の表面積を狭めることにより枕自体の高さを高くした状
態を示す斜視図である。

【図４】本発明に係る高さ調節機能付き枕に関する他の
実施の形態に係り、（ａ）はファスナーの係合片を複数
個に増やした状態を示す斜視図、（ｂ）はファスナーに
代えて複数個のフックを用いた例を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ枕Ｈ枕の高さＷ枕の幅１ファスナー２枕外被３詰物４フック

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに噛み合って結合する２本の係合片
を有するファスナーの該係合片同士を相互に所定間隔を
設け、各係合片を一定量の詰物を内蔵した略四辺形状の
枕外被の周辺部分における縦方向又は／及び横方向に固
着し、所望により上記２本の係合片を相互に掛止固定す
ることにより枕外被の表面積を縮小して相対的に枕自体
の容積を縮小し、上記詰物の収容状態を高さ方向へ移動
保持させて枕自体の高さを高低調節することができるよ
うに構成した高さ調節機能付き枕。
【請求項２】上記ファスナーに代えてフックを用いた
ことを特徴とする請求項１の高さ調節機能付き枕。
【請求項３】枕外被の高さを低く調節したときに折り
畳み自在となり、適宜携帯用袋に収納して携帯用枕とし
て構成した請求項１の高さ調節機能付き枕。