JP2002044742A - 車載制御装置の運用システム及び車載制御装置 - Google Patents

車載制御装置の運用システム及び車載制御装置

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JP2002044742A
JP2002044742A JP2000229701A JP2000229701A JP2002044742A JP 2002044742 A JP2002044742 A JP 2002044742A JP 2000229701 A JP2000229701 A JP 2000229701A JP 2000229701 A JP2000229701 A JP 2000229701A JP 2002044742 A JP2002044742 A JP 2002044742A
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control device
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Takeo Morita
猛雄 森田
Hiroki Toyama
広樹 外山
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載制御装置のハード構成を車両に組み付け
たままで、その制御プログラム情報を書き込むこと(書
き換えることも含む)が可能で、しかもその書き込みの
ために、制御プログラム情報を提供する特殊な装置を現
場で準備する必要がない車載制御装置の運用システムを
提供する。 【解決手段】 前記制御プログラム情報を、通信網1を
介して提供可能なサーバー2と、車両に搭載された状態
の車載制御装置と接続可能に構成され、通信網1を介し
てサーバー2と通信可能であり、サーバー2から前記制
御プログラム情報を受信して車載制御装置に設けられた
書き換え可能な不揮発性メモリ(ROMB14)に書き
込む書込動作を実行可能な通信処理手段(パソコン3
0、ECU10)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載制御装置の制
御プログラム情報を容易に書き込むことが可能な運用シ
ステム又は車載制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、4輪自動車等の車両に搭載される
各種機器やシステム(キーレスエントリーシステム、パ
ワーウインドウシステム、エンジン制御システムなど)
の制御は、その多くがマイクロコンピュータ(以下、マ
イコンという)を用いたプログラム制御で行われるよう
になっている。そして、このようなプログラム制御を実
行する一般的な車載制御装置は、通常のROM(再書込
不能か困難なもの)のみを制御プログラム格納用メモリ
として備えており、前記ROMにはROMライタなどを
使用して制御プログラムが予め完全な形で登録され、車
両メーカのライン投入時に制御プログラムも含めた完成
品として納入されていた。また、登録された制御プログ
ラムを修正又は変更する必要がある場合には、車両の所
定取付部位(例えば、ドア内部などの入り組んだ位置)
から車載制御装置を構成する制御ユニット(ECU)を
取り外し、適正な制御プログラムが登録された前記RO
Mを搭載した新たな制御ユニットを取り付けて全体を交
換する、といっためんどうな作業を通常行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述した従
来の車載制御装置は、開発期間の短縮に限界があり、近
年の市場の要求に対応困難であるという問題があった。
というのは、車両の各機器やシステムが高機能化して制
御内容が複雑化しているにもかかわらず、車両自体の開
発期間のさらなる短縮化の傾向から、車載制御装置の開
発期間もより一層の短縮を要望されており、発売当初の
新車への組み付け時点までに、制御プログラムの開発作
業(仕様決定やプログラム自体の作成作業の他、プログ
ラムの検証作業或いはプログラム修正作業含む)を十分
遂行するのは、極めて困難となりつつあるからである。
なお、仮に制御プログラムの検証作業等を十分に実行し
ないで納入し制御プログラムのバグ等によるトラブルが
発生した場合には、当該車載制御装置を構成するユニッ
ト全体を前述したように交換するといっためんどうな作
業が全車について必要となり、場合によっては販売時期
をかえって延長しなければならず、多大な損害が生じる
恐れがある。また、車両メーカサイドとしては、ユーザ
ーサービスの観点から、また競合上からも、できるだけ
車載制御装置の仕様決定を遅くしたい(新車販売開始間
際に最終仕様を決定したい)という要望があるが、同様
の理由から、この要望にも十分答えられないという問題
もあった。
【0004】なお、特開平4−246730号公報、特
開平3−270605号公報、或いは特開平9−910
09号公報には、ハード的に完成状態にある車載制御装
置に対して制御プログラムを外部からローディングする
技術や、車載制御装置のハード構成を交換しないで制御
プログラムを書き換える技術が開示されている。これら
の公報に開示された技術によれば、車載制御装置を車両
に組み付けた後にも、車載制御装置を交換することな
く、完成品としての制御プログラムを最終的に書き込ん
だり、修正版の制御プログラムに書き換えたりすること
が可能となる。このため、発売当初の新車への組み付け
時点では、暫定版の制御プログラム、或いはその時点で
必要最小限の基本機能のみを有する制御プログラムを書
き込んでおき、例えば車両メーカから車両を出荷した後
に、ディラーにおいて販売開始直前に最終版の制御プロ
グラムに書き換えるという方式を採用すれば、制御プロ
グラムの開発期間を実質的に短縮し、さらに車載制御装
置の仕様決定をより発売開始間際にすることが可能とな
る。
【0005】しかし、上述した公報に開示されたシステ
ムは、いずれも、制御プログラムを提供するための特殊
な装置(例えば、車載制御装置の機種に応じた制御プロ
グラムを生成するコンピュータシステム)を車載制御装
置に対してローカルに接続するものであるため、車載制
御装置の制御プログラムの書き込みや書き換えを行う現
場(例えば、車両のディーラーや修理工場)毎に、それ
ぞれ上記特殊な装置を備えなければならないという短所
がある。また、車両の一般ユーザが、車載制御装置の制
御プログラムの修正や更新のために、必ずディーラー等
に出向かないといけない(或いは、車両をディーラー等
に預けないといけない)という問題もある。いいかえる
と、一般ユーザが、ディーラー等に出向かないで、自ら
制御プログラムの修正や更新を必要に応じて(場合によ
っては、バージョンアップ料金を車両メーカ等に支払っ
た上で)行うことができると、ユーザの利便性が高ま
る。しかし、前記公報のシステムの場合、そのために
は、一般ユーザが制御プログラム情報を提供する特殊な
装置(少なくとも、制御プログラム情報を登録した記憶
媒体)を入手する必要があり、時間がかかるとともにめ
んどうである。また、一般ユーザが制御プログラム情報
を提供する装置(或いは、制御プログラム情報を登録し
た記憶媒体)を直接に取り扱うことになると、制御プロ
グラムの不正な使用(複数台での使用やプログラムの盗
用等)が防止困難であるため、このような一般ユーザに
よる制御プログラムの書き換え作業は、前述した公報に
開示された技術では、実際上実現不可能と考えられる。
そこで本発明は、車載制御装置のハード構成を車両に組
み付けたままで、制御プログラム情報を書き込むこと
(書き換えることも含む)が可能で、しかも制御プログ
ラム情報の書き込みのために、制御プログラム情報を提
供する特殊な装置を現場で準備する必要がない車載制御
装置の運用システム又は車載制御装置を提供することを
主目的としている。またさらには、一般ユーザによる車
載制御装置への制御プログラム情報の書き込み操作を問
題なく可能とすること、車載制御装置への制御プログラ
ム情報の書き込み操作の容易化、或いは、書き込み操作
のミスや不正の可能性の低減を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による車載制御
装置の運用システムは、車載制御装置に設けられ、車載
制御装置の運用に使用される制御プログラム情報を、電
気的に再書込可能に記憶する不揮発性の記憶手段と、車
載制御装置に設けられるか、或いは車両に搭載された状
態の車載制御装置と接続可能に構成され、通信網を介し
て前記制御プログラム情報を提供する例えば特定のサー
バーと通信可能であり、例えば前記サーバーから通信網
を介して前記制御プログラム情報を受信して前記記憶手
段の所定のメモリエリアに書き込む書込動作を実行可能
な通信処理手段と、を有するものである。また、この発
明による車載制御装置は、当該車載制御装置の運用に使
用される制御プログラム情報を、電気的に再書込可能に
記憶する不揮発性の記憶手段と、通信網を介して提供さ
れている前記制御プログラム情報を、通信網を介して受
信して前記記憶手段の所定のメモリエリアに書き込む書
込動作を実行可能な通信処理手段と、を有するものであ
る。
【0007】ここで、「通信網」とは、好ましくは広域
通信網であり、例えば、公衆電話網のみからなるもので
もよいし、公衆電話網を介したインターネット、イント
ラネット、或いはエクストラネットなどであってもよ
い。また、「サーバー」とは、例えば、車載制御装置メ
ーカや車両メーカ或いはディラーなどにおける任意の管
理施設内に設置された通信機能付きのコンピュータシス
テムであり、管轄する車載制御装置の各種制御プログラ
ム情報が適宜登録され、記憶管理されているものであ
る。なお、このサーバーでは、制御プログラム情報の全
てを記憶保持している必要はなく、必要最低限の情報の
みを記憶保持していて、必要に応じて制御プログラム情
報の残りの部分を生成するものであってもよい。また、
上記運用システムにおける「通信処理手段」は、例え
ば、携帯電話(或いは固定電話用回線の端子)などの通
信端末に接続して前記通信網にアクセス可能であるとと
もに、車載制御装置内のマイコンとローカルに接続され
て通信可能なパーソナルコンピュータ(以下、パソコン
という)などの通信処理装置(或いは、この通信処理装
置と車載制御装置内のマイコン)からなり、所定の書込
動作用プログラムで運用される前記パソコンなどが前記
書込動作を実行するものである。ここで、上記通信処理
装置の書込動作用プログラムは、例えば車載制御装置の
メーカ又は車両メーカなどが作成して、例えば車両のデ
ィラー(或いは、場合により一般ユーザ)などに、CD
ROM、FD、或いはICカードなどの記憶媒体に格納
した形で事前に配布しておけばよい。また、上記通信処
理装置は、市販のパソコンや携帯端末などであってもよ
いが、車載制御装置のメーカなどが開発した専用機(例
えば、予め所定の書込動作用プログラムが登録されたも
の)であってもよい。なお、上記運用システムにおける
「通信処理手段」は、車載制御装置内のマイコン等だけ
で構成してもよい。即ち、上述したような別個の通信処
理装置であるパソコンなどを使用しないで、車載制御装
置のマイコン自身に所定の書込動作用プログラムが予め
記憶され、車載制御装置自身に直接通信端末(携帯電話
等)を接続して、本発明の「通信処理手段」として機能
させることもできる。また、「制御プログラム情報」と
は、制御プログラムの全体又は一部を構成する情報を意
味し、制御プログラム全体の情報であってもよいし、制
御プログラムの一部(特定のルーチンやパラメータ)の
情報でもよい。また、「電気的に再書込可能に記憶する
不揮発性の記憶手段」としては、例えばバイト単位でデ
ータ消去を行う通常のEEPROMを使用してもよい
が、全ビット一括消去するフラッシュEEPROM(い
わゆるフラッシュメモリ)を使用してもよい。また、
「制御プログラム情報を受信して」とは、通信処理手段
からのアクセスにより、制御プログラム情報が積極的に
ダウンロードされる態様(通信処理手段からの要求に応
じて例えば特定のサーバーが制御プログラム情報を送信
する態様)でもよいし、例えば特定のサーバーから自動
的に(即ち、車載制御装置側からの要求なしに)送信さ
れた制御プログラム情報を通信処理手段が単に受信する
態様も含まれる。
【0008】この発明では、車載制御装置が車両に組み
付けられた状態において、通信網を介して受信した制御
プログラム情報を、車載制御装置に設けた書き換え可能
な記憶手段に書き込むこと(再書き込みでもよい)が可
能であり、この記憶手段に書き込んだ制御プログラム情
報で車載制御装置を運用する。このため、車載制御装置
を車両に組み付けた後にも、車載制御装置を取り外して
交換することなく、完成品としての制御プログラムを最
終的に書き込んだり、修正版の制御プログラムに書き換
えたりすることが可能となる。したがって、発売当初の
新車への組み付け時点では、暫定版の制御プログラム、
或いはその時点で必要最小限の基本機能のみを有する制
御プログラムを書き込んでおき、例えば車両メーカから
車両を出荷した後に、ディラーにおいて販売開始直前に
最終版(或いは完全版)の制御プログラムに書き換える
という方式を採用すれば、制御プログラムの開発期間を
実質的に短縮し、さらに車載制御装置の仕様決定をより
発売開始間際にすることが可能となる。また、制御プロ
グラムに不具合があっても容易に安く早く対応できる、
機能向上の必要があれば発売後・納入後でもユーザサー
ビスが可能となる、中古車になっても制御上の最新機能
が使える、ユーザの好みに応じた制御内容の変更が可能
となる、ハード部品を交換しない(再利用する)ため環
境保全にも貢献できるといった極めて多くの実用的な利
点が得られる。
【0009】しかもこの発明では、制御プログラム情報
が通信網を介して書き込み現場に提供可能となるため、
制御プログラム情報を提供する特殊な装置を現場で準備
する必要がない。このため、前述した各種の利点が、車
両のディラー等における人的・資金的負担をそれ程生じ
ることなく実現できる。なお、本発明を実施する際に現
場で必要となる通信処理手段は、車載制御装置とは別個
の装置を付加して構成する場合でも、前述したように、
市販のパソコンや携帯端末、或いはそれらと同程度かそ
れ以下の簡易な専用機で構成できる(少なくとも、車載
制御装置の各機種に応じた多数の制御プログラム情報を
記憶したり、車載制御装置の特定の機種に適合する制御
プログラム情報を生成したりする複雑な処理を実行する
必要のない簡易なものでよい)。また、車載制御装置自
身のみで本発明の通信処理手段を構成する場合には、車
載制御装置に対して携帯電話等を接続するだけで、制御
プログラム情報の書き込み(書き換え含む)が可能とな
り、パソコン等の別個の装置も不要となり、極めて安価
に実現できる。
【0010】なお、本発明の「書込動作」は、具体的に
は、例えば前記サーバーと前記通信処理手段の次のよう
な処理機能によって自動的に遂行できる。即ち、前記サ
ーバーには、前記通信処理手段からの送信要求に応じ
て、前記通信処理手段に対して前記制御プログラム情報
を自動送信する機能を設けておく。一方、前記通信処理
手段が、前記書込動作の処理内容として、少なくとも、
前記サーバーにログインする通信開始処理と、前記送信
要求の信号を前記サーバーに送信する送信要求処理と、
前記サーバーから送信される前記制御プログラム情報を
受信する受信処理と、受信した(つまり、ダウンロード
した)前記制御プログラム情報を前記所定のメモリエリ
アに書き込むための処理とを順次実行するように、前記
所定の書込動作用プログラムを設定しておけばよい。
【0011】また、この発明の好ましい態様は、前記通
信処理手段が、電源投入後自動的に、或いは電源投入後
の使用者による開始指令操作によって、前記書込動作を
開始して遂行するものである。例えば、前記通信処理手
段を構成するパソコンを車載制御装置や通信端末に対し
て接続して起動し、所定の書込動作用プログラムを実行
する操作をすると、あとはこの書込動作用プログラムに
よって、前記書込動作が自動的に遂行されるものであ
る。或いは、前記通信処理手段として機能する車載制御
装置自身を通信端末に対して接続して、車載制御装置の
特定の操作部(例えば車載制御装置の本体ユニットに設
けられた特定のスイッチ、或いは車両の計器パネル等に
設けられた操作入力装置の特定のスイッチなど)を操作
すると、車載制御装置自身が所定の書込動作用プログラ
ムを実行して、前記書込動作が自動的に遂行されるもの
である。このような構成であれば、使用者は、操作が必
要になるとしても、上述したような簡単な開始指令操作
をするだけであるので、制御プログラム情報の書込操作
が極めて楽になり、一般ユーザによる書込操作も可能と
なる。
【0012】また、この発明の好ましい別の態様は、前
記通信処理手段が、認証情報(例えばユーザIDと暗証
番号又は指紋等との組合せ)の入力手段を備え、前記書
込動作の前に、或いは前記書込動作において、前記入力
手段からの認証情報の入力を使用者に要求し、入力され
た認証情報を予め車載制御装置側の記憶手段に登録され
た認証情報のデータに基づいて、入力された認証情報の
照合確認を実行し、この照合確認の結果が肯定的である
場合にのみ、前記書込動作を遂行する(照合確認結果が
否定的のときには、前記書込動作を開始しないか最後ま
で実行しない)ものである。或いは、前記通信処理手段
が、認証情報の入力手段を備え、前記書込動作の前に、
或いは前記書込動作において、前記入力手段からの認証
情報の入力を使用者に要求し、入力された認証情報を前
記サーバーに自動送信する機能を有し、一方前記サーバ
ーが、前記認証情報を受信し、予め前記サーバー側の記
憶手段に登録された認証情報のデータに基づいて、受信
した認証情報の照合確認を実行し、この照合確認の結果
が肯定的である場合にのみ、前記通信処理手段への前記
制御プログラム情報の送信を行う(照合確認結果が否定
的のときには、例えば前記制御プログラム情報の自動送
信を実行しない)ものである。このような構成の場合に
は、適正な認証情報が入力されない限り、制御プログラ
ム情報の書き込みが不可能となる(場合によっては、制
御プログラム情報の受信自体も不可能となる)ため、ユ
ーザ等の意志に反して誤って制御プログラム情報が書き
換えられてしまったり、不正に制御プログラム情報が書
き換えられてしまったり、制御プログラム情報が盗用さ
れる不具合が高い信頼性で防止できる。
【0013】また、この発明の好ましい別の態様は、前
記通信処理手段が、前記書込動作の前に、或いは前記書
込動作において、予め車載制御装置側の記憶手段に登録
された車載制御装置の固有情報(例えば、機種情報や、
制御プログラムのバージョン情報など)を前記サーバー
に自動送信する機能を有し、一方前記サーバーは、前記
固有情報を受信し、複数設定された前記制御プログラム
情報のうち前記固有情報に対応する制御プログラム情報
のみについて、前記通信処理手段への送信を行う(例え
ば、通信処理手段からの送信要求を受けたときに、受信
した固有情報に対応しない制御プログラム情報は自動送
信しない)ものである。このような構成であれば、複数
機種の車載制御装置に対応可能となるように、一つのサ
ーバーに複数種の制御プログラム情報を設定した場合で
も、誤った制御プログラム情報がダウンロードされて書
き込まれてしまう不具合を高い信頼性で回避できる利点
がある。
【0014】また、この発明の好ましい別の態様は、前
記車載制御装置の基本動作プログラムと基本制御プログ
ラムとが、前記通信処理手段による書込動作によっては
アクセス不可能な記憶手段或いはメモリエリアに登録さ
れているものである。この構成であれば、前記通信処理
手段による書込動作のエラーによって車載制御装置の基
本的機能まで使用不可能になってしまうようなトラブル
を確実に回避できる。即ち、例えば前記通信処理手段に
よる書込動作のエラーによって前記所定のメモリエリア
のデータが破壊されてしまったような場合でも、アクセ
ス不可能な場所に登録された前記基本動作プログラムと
基本制御プログラムによって、車載制御装置の基本的機
能を活かすことが最低限可能である。なおここで、基本
動作プログラムとは、車載制御装置のマイコンを動作さ
せる基本ソフト(OS)を意味し、基本制御プログラム
とは、車載制御装置の基本機能(例えば、パワーウイン
ドウが制御対象であれば、スイッチ操作に従ってウイン
ドウを単に上下動させるだけの制御機能)を実現するア
プリケーションソフトを意味するが、これらは必ずしも
別プログラムである必要はなく、一体のプログラムとし
て設定されていてもよいことはいうまでもない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1は、本形態例のシステ
ム構成を示す図であり、図2は、本システムの制御プロ
グラム書込動作の手順を示すフローチャートである。本
システムは、車載制御装置の制御プログラム情報を通信
網1を介して提供可能なサーバー2と、車載制御装置の
本体であるECU(制御ユニット)10と、サーバー2
から前記制御プログラム情報を受信してECU10の所
定のメモリエリアに書き込む書込動作を実行するための
パソコン30とを有する。なお、ECU10は、例えば
車両内の各制御対象毎に設けられ、これら複数のECU
10が相互通信可能に接続されて車内におけるローカル
エリアネットワーク(車内LAN)を構成していてもよ
い。またこの場合、パソコン30は、ECU10ととも
に、本発明の通信処理手段を構成している。ここで、通
信網1は、例えば公衆電話網を経由したインターネット
である。また、サーバー2は、例えば車載制御装置メー
カや車両メーカ或いはディラーの特定の施設(管理セン
ター)に設置されたファイルサーバーとしてコンピュー
タであり、このサーバー2の記憶手段(例えば、ハード
ディスク等)には、管轄する各種車載制御装置の各種制
御プログラム情報が適宜登録されて記憶されている。な
お、このサーバー2は、通信網1を介してクライアント
側から前記制御プログラム情報の送信要求の信号を適正
に受信すると、この送信要求を送信したクライアント
(例えばパソコン30)に対して対応する制御プログラ
ム情報を自動送信する機能などを有する(詳細後述す
る)。また、サーバー2の記憶手段には、ユーザ毎(或
いは車載制御装置の種類毎)に、後述する認証情報や固
有情報が、車両メーカの管理者等によって予め登録され
ている。
【0016】また、ECU10は、CPU11、RAM
12、ROMA13、ROMB14、及びインターフェ
ース15からなるマイコンを含む制御回路を備える電子
制御ユニットで、前記制御回路が形成された回路基板が
ユニットケース内に収納されてなる。なお、このECU
10は、例えばパワーウインドウの制御ユニットである
場合には、例えば車両のドア内部に配置されて車両に組
み込まれる。また、このECU10の電源(例えばDC
12V)は、図示省略した車両のバッテリーからイグニ
ションスイッチ等を介して供給される。なお、ROMA
13は、ECU10の基本動作プログラム(OS)や後
述する書込動作用プログラム或いは基本的な制御プログ
ラム(アプリケーションソフト)を含むソフトが予め登
録されたROMであり、電気的再書込が可能なメモリで
あってもよいし、通常のROM(マスクROM、或いは
EPROM)であってもよい。一方、ROMB14は、
制御プログラムの全体又は一部を修正又は更新するため
の制御プログラム情報と、認証情報(この場合、ユーザ
毎に設定されるID番号及び暗証番号)と、固有情報
(車載制御装置の機種を特定するための機種情報や、現
在運用中の制御プログラムのバージョンなどを特定する
管理ナンバー等のパージョン情報など)を登録するため
のROMで、電気的再書込が可能なメモリ(通常のEE
PROM或いはフラッシュメモリなど)で構成されてい
る。ここで、認証情報と固有情報は、ROMB14の特
定のメモリエリアに、制御プログラム情報の書込動作と
は別の処理動作で予め登録されている。また、認証情報
と固有情報(バージョン情報除く)が登録されたメモリ
エリアは、制御プログラム情報の書込動作ではアクセス
できないエリアとなっている。なお、認証情報と固有情
報は、ROMA13の特定のメモリエリアに登録されて
いてもよい。また、ここでのROMA13とROMB1
4の機能を、一体のメモリ(通常のEEPROM或いは
フラッシュメモリなど)で構成する態様も当然あり得
る。
【0017】このECU10のインターフェース15に
は、制御対象16(例えば、パワーウインドウシステム
の駆動モータ)と、各種入力スイッチを含むセンサ類1
8が接続されており、制御対象16に対する制御信号の
出力、各種入力スイッチを含むセンサ類18からの信号
の入力が可能となっている。そしてECU10は、例え
ば図示省略したイグニションキーのオン操作によって電
源供給されて起動し、通常の稼働状態においては、RO
MA13やROMB14に登録された制御プログラム情
報に従って、各種センサ類18からの入力信号に基づき
制御対象16を制御する制御動作を実行する。この際、
ROMB14に制御プログラム情報が未登録の場合に
は、ROMA13に登録された基本制御プログラム情報
のみに従って、上記制御動作を実行する。また、ROM
B14に制御プログラム情報が登録されている場合に
は、ROMA13及びROMB14に登録された制御プ
ログラム情報に従って、上記制御動作を実行する(但
し、ROMA13の情報とROMB14の情報が重複又
は矛盾する際には、後で書き込まれたROMB14の情
報を優先して使用する)。またECU10は、外部のパ
ソコンとの間で通信する機能を備えており、インターフ
ェース15には、そのための通信線接続端子19が接続
されている。なお、通信線接続端子19は、例えば車両
の計器パネル表面などに設けられ、ディーラーのサービ
スマンや一般ユーザでも、パソコン30との通信線を容
易に接続可能となっている。なお、この通信線や通信線
接続端子19の仕様は、特に限定されないが、低コスト
化等の観点からは、一般のパソコン間通信に使用されて
いる汎用規格に準じたものが好ましい。また、通信線接
続端子19の代わりに例えば赤外線通信用ポート或いは
通信アンテナ等を設けて、パソコン30との間で赤外線
或いは電波による無線通信を行う構成としてもよい。ま
た、パソコン30との間の通信のために信号形態の変換
が必要になる場合には、そのためのモデムユニットを、
ECU10とパソコン30間に接続する構成としてもよ
い。
【0018】そして、パソコン30は、この場合ノート
形の携帯可能なパソコンであり、前述した通信線を接続
することにより車両に搭載された状態のECU10とロ
ーカルに通信可能となっており、さらに、例えば図示省
略した携帯電話と接続されることによって通信網1を介
してサーバー2と通信可能となっているものである。な
お、通信網1との接続形態は、公知の各種方式が採用で
きることはいうまでもない。例えば、パソコン30にモ
デム(デジタル信号と音声信号間の変換を行うもの)を
内蔵しておき、固定電話の回線をこのモデムを介して接
続して、固定電話の回線を介して通信網1にアクセスす
る態様でもよい。或いは、携帯電話をパソコン30に接
続する方式でもよい。また、この場合のパソコン30
は、所定の書込動作用プログラムがCDROM等を介し
て例えば内蔵のハードディスクに予めインストールされ
ており、この書込動作用プログラムが実行されることに
よって、後述の書込動作を実現する。
【0019】次に、上述した車載制御装置の運用システ
ムの使用手順や動作を、そのためのパソコン30等の処
理機能(書込動作用プログラムの内容など)とともに説
明する。本システムにおいて、車載制御装置のECU1
0に制御プログラム情報を書き込む(或いは書き換え
る)場合には、図2に示すように、まずパソコン30を
ECU10と通信網1に対して接続する(ステップS
1)。次いで、車両のイグニションキーの操作等によっ
てECU10の電源をオンし(ステップS2)、パソコ
ン30を起動してインストールされた書込動作用プログ
ラムを実行する(ステップS3)。なお、複数の車載制
御装置が前述したように車内LANを構成している場合
には、パソコン30をこの車内LANに対して接続し、
車内LANを構成する複数のECU10のうちのいずれ
に対して制御プログラム情報の書込動作を行うのかを、
例えば事前に指定する操作が必要となる。なお、この指
定操作は、後述のステップS4等において、行う構成で
もよい。
【0020】いずれにしろ、こうしてパソコン30にお
いて所定の書込動作用プログラムが起動すると、パソコ
ン30は、まずそのディスプレイ31に例えば図1に示
すような画面を表示し、認証情報(この場合、ID番号
と暗証番号)の入力と書込動作の開始指令操作を要求す
る。そして、認証情報の入力と書込動作の開始指令操作
がなされると、ECU10(複数のECUが車内LAN
を構成している場合には、指定操作により指定された特
定のECU)に対して書込準備指令や認証情報の信号を
送信し、後述するOK信号の待ち状態となる(ステップ
S4)。一方、この書込準備指令や認証情報の信号を受
信したECU10(CPU11)は、通常の稼働状態か
ら書込動作のための状態に移行し、ROMA13に登録
されたECU側の書込動作用プログラムに従って動作し
て、まず認証情報の照合確認を行う。即ち、ROMB1
4の特定のメモリエリアに記憶されている認証情報と受
信した認証情報を比較し、一致すれば照合確認一致と
し、不一致ならば照合確認不一致とする。ここで、照合
確認不一致の場合には、パソコン30に認証情報エラー
の信号を送信し、これを受けたパソコン30は、エラー
状態となり、例えば認証情報が誤っていて書込動作が実
行できない旨をディスプレイ31に文字等で表示して報
知する。そして、照合確認一致の場合には、ECU10
が、制御プログラム情報の書込準備処理(例えばROM
B14の所定のメモリエリアを初期化するなどの処理)
を行った後、OK信号(書込準備が完了したことを示す
信号)やROMA13に記憶されている固有情報をパソ
コン30に送信し、制御プログラム情報の受信待ち状態
となる(ステップS5)。
【0021】次に、上記OK信号をパソコン30が受信
すると、パソコン30は、サーバー2にログインする通
信開始処理と、前記送信要求の信号及び前記認証情報や
固有情報の信号をサーバー2に送信する送信要求処理と
を順次実行する(ステップS6)。そして、上記送信要
求等の信号を受信したサーバー2は、まず認証情報の照
合確認を行う。即ち、サーバー2の記憶手段に記憶され
ている認証情報と受信した認証情報を比較する。ここ
で、照合確認不一致の場合には、パソコン30に認証情
報エラーの信号を送信し、これを受けたパソコン30
は、エラー状態となり、例えば認証情報が誤っていて書
込動作が実行できない旨をやはりディスプレイ31に文
字等で表示して報知する。そして、照合確認一致の場合
には、記憶手段に記憶されている制御プログラム情報の
なかから、予め車両メーカ等の管理者によって設定され
たデータテーブル(或いは選択条件)に従って、受信し
た認証情報や固有情報に応じた最新の制御プログラム情
報を選択し(ステップS7)、これをパソコン30に送
信する(ステップS8)。なお、この制御プログラム情
報の送信時には最後に完了信号を送信する。
【0022】次に、この制御プログラム情報を受信して
内部のRAM等に一時記憶したパソコン30は、上記完
了信号を受信した後、受信した制御プログラム情報のデ
ータをサーバー2に返送する(ステップS9)。そし
て、この返送を受けたサーバー2は、返送されたデータ
を先に送信したデータと比較して、完全一致しているか
否か判定し、完全一致している場合にはOK信号をパソ
コン30に送信する(ステップS10)。ここで、デー
タが完全一致していないときには、パソコン30に通信
エラーの信号を送信し、これを受けたパソコン30は、
通信エラー(エラー1)が生じたとして、例えばステッ
プS6から再度処理を繰り返すとともに、その旨をディ
スプレイ31に表示して報知する(この場合、図1に示
すような星形の領域よりなるエラー1のランプを点灯表
示する)。なお、もちろん、このような再確認動作(上
記ステップS9,S10)を省略する態様もあり得る。
次いで、上記OK信号を受信したパソコン30は、その
後、受信した制御プログラム情報のデータをECU10
(車内LANの構成の場合には、指定された特定のEC
U10)に送信する(ステップS11)。なお、この制
御プログラム情報の送信時にも最後に完了信号を送信す
る。
【0023】一方、ECU10は、パソコン30から送
信された上記制御プログラム情報を受信して、ROMB
14(フラッシュメモリ)の所定エリアに書き込む(ス
テップS12)。なお、書込方式は、受信する都度書き
込んでゆく都度書込でもよいし、全データを一旦RAM
12に都度書込した後、その全データをいっせいにRO
MB14に書き込む方式でもよい。またこの際、ROM
B14の所定エリアを除くメモリエリア(ROMA13
のメモリエリア含む)には、データの書き込みのための
アクセスが一切できない構成となっていることが、信頼
性の面から好ましい。但し、コスト低減等の観点から、
このようなアクセス禁止を実施しない態様でもよい。ま
た、この制御プログラム情報の書込処理の後には、必要
に応じてその種類やバージョンを示す情報(例えば管理
ナンバー等)を、例えばROMB14の特定エリアに書
き込む。次いでECU10は、上記完了信号を受信し、
さらに上記書込処理が終了した後、書き込んだ制御プロ
グラム情報のデータをパソコン30に返送する(ステッ
プS13)。そして、この返送を受けたパソコン30
は、返送されたデータを先に送信したデータと比較し
て、完全一致しているか否か判定し、完全一致している
場合にはOK信号をECU10に送信する(ステップS
14)。ここで、データが完全一致していないときに
は、書込エラー(エラー2)が生じたとして、例えば書
込エラーの信号をECU10に送信してステップS11
から再度処理を繰り返すとともに、その旨をディスプレ
イ31に表示して報知する(この場合、図1に示すよう
な星形の領域よりなるエラー2のランプを点灯表示す
る)。またここで、上記書込エラーの信号を受けたEC
U10は、例えば、再度前述の書込準備処理を行って制
御プログラム情報の受信待ち状態となる。また、上記O
K信号を受けたECU10は、例えば、ROMB14の
所定エリアに書き込んだ制御プログラム情報を実際の制
御に優先的に使用する情報として設定する処理を行い、
その後、書込動作のための状態から通常の稼働状態へと
戻る。なお、上記再確認動作(上記ステップS13,S
14)は、信頼性が高ければ、もちろん省略する態様も
あり得る。また、ECU10の上述した書込動作を、セ
ンサ類18としてECU10のインターフェース15に
接続して設けた入力スイッチ等(図示省略)によって、
制御する方法もあり得る。また、上述した書込処理等を
許可するスイッチ(図示省略)をセンサ類18として設
けてもよい。
【0024】また、上記OK信号をECU10に送信し
たパソコン30は、内部のRAM等に一時記憶した制御
プログラム情報を盗難防止のために自動消去するととも
に、書込動作が完了したことをディスプレイ31に表示
して報知する(この場合、図1に示すような星形の領域
よりなる書込完了のランプを例えば一定時間点灯表示す
る)などの完了処理を実行し、一連の処理を終了する
(ステップS15)。但し、このステップS15の処理
(特に、制御プログラム情報の自動消去の処理)は、も
ちろん必須なものではなく、このような処理を行わない
態様もあり得ることはいうまでもない。なお、この場
合、上記書込動作中においてディスプレイ31には、図
1に示すように中止ボタンが表示され、この中止ボタン
をパソコン30の操作者(ディーラーのサービスマン
等)がクリックすると、書込動作が中止され、或いは、
前述したエラー状態(認証情報の照合不一致、エラー1
又はエラー2などの状態)が解除できる(例えば、エラ
ー状態を解除して書込動作を最初からやり直せる)よう
になっている。
【0025】以上説明した本形態例のシステムでは、上
述した書込動作によって、車載制御装置を構成するEC
U10が車両に組み付けられた状態において、通信網1
を介してサーバー2からダウンロードした制御プログラ
ム情報を、ECU10に設けた書き換え可能な不揮発性
記憶手段(ROMB14)に書き込むこと(書き換えで
もよい)が可能であり、この記憶手段に書き込んだ制御
プログラム情報と、残りの記憶手段(ROMA13)に
予め書き込んだプログラム情報で車載制御装置を運用す
る(この場合、ROMA13の情報とROMB14の情
報が重複又は矛盾する際には、ROMB14の情報を優
先して使用する)。このため、車載制御装置を車両に組
み付けた後にも、車載制御装置を取り外して交換するこ
となく、完成品としての制御プログラムを最終的に書き
込んだり、修正版の制御プログラムに書き換えたりする
ことが可能となる。したがって、発売当初の新車への組
み付け時点では、例えば、その時点で必要最小限の基本
機能のみを有する基本制御プログラムのみをROMA1
3に書き込んでおき、車両メーカから車両を出荷した後
に、ディラーにおいて販売開始直前に完全版の制御プロ
グラムをROMB14の所定エリアに書き込むという方
式を採用すれば、制御プログラムの開発期間を実質的に
短縮し、さらに車載制御装置の仕様決定をより発売開始
間際にすることが可能となる。また、制御プログラムに
不具合があっても、前記書込動作によってROMB14
に修正版の制御プログラム情報を書き込むことによって
容易に安く早く対応できる。また、機能向上の必要があ
れば発売後・納入後でも、前記書込動作によってROM
B14に機能向上版の制御プログラム情報を書き込むこ
とによって、たとえ海外輸出されたものでも容易に安く
早く機能アップ対応できるユーザサービスが可能とな
る。また、中古車になっても、前記書込動作によってR
OMB14に最新版の制御プログラム情報を書き込むこ
とによって、制御上の最新機能が使える。さらには、ユ
ーザの好みに応じた制御内容の変更が可能となる、ハー
ド部品を交換しない(再利用する)ため環境保全にも貢
献できるといった極めて多くの実用的な利点が得られ
る。しかも本システムでは、制御プログラム情報がサー
バー2から通信網1を介して書き込み現場に提供される
ため、制御プログラム情報を提供する特殊な装置を現場
で準備する必要がない。このため、前述した各種の利点
が、車両のディラー等における人的・資金的負担をそれ
程生じることなく実現できる。
【0026】また、本システムは、本発明の通信処理手
段を構成するパソコン30が、電源投入後の使用者によ
る開始指令操作によって、前記書込動作を開始して遂行
するものである。即ち、パソコン30をECU10(車
載制御装置)や携帯電話(通信端末)に対して接続して
起動し、所定の書込動作用プログラムを実行する操作
(この場合、認証情報を入力して開始ボタンをクリック
する操作)をすると、あとはこの書込動作用プログラム
によって、前記書込動作が自動的に遂行されるものであ
る。このため、使用者は、上述したような簡単な開始指
令操作をするだけであるので、制御プログラム情報の書
込操作が極めて楽になり、一般ユーザによる書込操作も
可能となる。
【0027】また本システムでは、パソコン30(通信
処理手段)が、認証情報(例えばユーザIDと暗証番号
との組合せ)の入力手段(この場合、パソコン30のキ
ーボード部32)を備え、前記書込動作の前に認証情報
の入力を使用者に要求し、予め車載制御装置側の記憶手
段(ROMB14)に登録された認証情報のデータに基
づく照合確認の結果が肯定的である場合にのみ、前記書
込動作を遂行する(照合確認結果が否定的のときには、
前記書込動作を開始しない)。さらにパソコン30は、
前記書込動作において、入力された認証情報をサーバー
2に自動送信する機能を有し、一方サーバー2が、予め
サーバー2側の記憶手段に登録された認証情報のデータ
に基づいて、受信した認証情報の照合確認を実行し、こ
の照合確認の結果が肯定的である場合にのみ、制御プロ
グラム情報のダウンロードを許容する(照合確認結果が
否定的のときには、制御プログラム情報の自動送信を実
行しない)。これにより、適正な認証情報が入力されな
い限り、制御プログラム情報の書き込みが不可能となる
(この場合、制御プログラム情報のダウンロード自体も
不可能となる)ため、ユーザ等の意志に反して誤って制
御プログラム情報が書き換えられてしまったり、不正に
制御プログラム情報が書き換えられてしまったり、制御
プログラム情報が盗用される不具合が高い信頼性で防止
できる。
【0028】また、本システムでは、パソコン30が、
前記書込動作において、予め車載制御装置側の記憶手段
(この場合、ROMB14)に登録された車載制御装置
の固有情報(例えば、機種情報や、制御プログラムのバ
ージョン情報など)をサーバー2に自動送信する機能を
有し、一方サーバー2は、前記固有情報を受信し、複数
設定された制御プログラム情報のうち前記固有情報に対
応する制御プログラム情報のみについてダウンロードを
許容する(パソコン30からの送信要求を受けたとき
に、受信した固有情報に対応しない制御プログラム情報
は自動送信しない)。このため、複数機種の車載制御装
置に対応可能となるように、一つのサーバー2に複数種
の制御プログラム情報を設定した場合でも、誤った制御
プログラム情報がダウンロードされて書き込まれてしま
う不具合を高い信頼性で回避できる利点がある。
【0029】また、このシステムでは、ECU10(車
載制御装置)の基本動作プログラムと基本制御プログラ
ムとが、前記書込動作によってはアクセス不可能な記憶
手段(ROMA13)に登録されている。このため、前
記書込動作のエラーによって車載制御装置の基本的機能
まで使用不可能になってしまうようなトラブルを確実に
回避できる。即ち、例えば前記書込動作のエラーによっ
て前記所定のメモリエリアのデータが破壊されてしまっ
たような場合でも、アクセス不可能なROMA13に登
録された前記基本動作プログラムと基本制御プログラム
によって、車載制御装置の基本的機能を活かすことが最
低限可能である。
【0030】なお、本発明は上記形態例に限られず、課
題を解決するための手段の欄に記載したように、各種の
態様があり得る。例えば、図3に示すように、上記ディ
スプレイ31やキーボード部32に対応する表示装置4
1及び操作入力装置42と、ECU10を通信網1に接
続するためのモデム43及び端子44などを、全て車両
側設備(車載制御装置)として設置し、ECU10だけ
で(車両側に既設の設備だけで)本発明の通信処理手段
を構成することもできる。このようにすれば、端子44
に携帯電話或いは固定電話用回線の端子を接続するだけ
で、別個の装置(上記パソコン30のような装置)を要
することなく、制御プログラム情報の書込が可能とな
る。また、図1又は図3に示すような構成において、指
紋入力装置をパソコン30側或いは車両側の設備として
設置し、暗証番号の代わりに(或いは暗証番号に加え
て)ユーザ等の指紋を入力して少なくとも認証情報の一
部として使用する構成でもよい。また、車両納入後の制
御プログラムの変更(機能アップなど)や修正について
は、上述したようなシステムを利用してユーザ自身でも
可能となること、不具合の修正のため無料で修正プログ
ラムのダウンロードが可能であること、或いは、指定料
金を事前に振り込んで申し込めば制御上の機能アップを
実現する各種制御プログラムのダウンロードが可能であ
ることなどを、ディーラーの営業マンがユーザに口頭で
説明したり、取扱説明書にその旨の説明を記載してもよ
いが、例えばプログラム修正の必要が生じた時や、制御
プログラムのバージョンアップ版が完成した時などに、
郵便はがきや電子メール等でその都度ユーザに連絡する
ようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、車載制御装置が車両に
組み付けられた状態において、通信網を介して受信した
制御プログラム情報を、車載制御装置に設けた書き換え
可能な記憶手段に書き込むこと(書き換えでもよい)が
可能であり、この記憶手段に書き込んだ制御プログラム
情報で車載制御装置を運用する。このため、車載制御装
置を車両に組み付けた後にも、車載制御装置を取り外し
て交換することなく、完成品としての制御プログラムを
最終的に書き込んだり、修正版の制御プログラムに書き
換えたりすることが可能となる。したがって、発売当初
の新車への組み付け時点では、暫定版の制御プログラ
ム、或いはその時点で必要最小限の基本機能のみを有す
る制御プログラムを書き込んでおき、例えば車両メーカ
から車両を出荷した後に、ディラーにおいて販売開始直
前に最終版(或いは完全版)の制御プログラムに書き換
えるという方式を採用すれば、制御プログラムの開発期
間を実質的に短縮し、さらに車載制御装置の仕様決定を
より発売開始間際にすることが可能となる。また、制御
プログラムに不具合があっても容易に安く早く対応でき
る、機能向上の必要があれば発売後・納入後でもユーザ
サービスが可能となる、中古車になっても制御上の最新
機能が使える、ユーザの好みに応じた制御内容の変更が
可能となる、ハード部品を交換しない(再利用する)た
め環境保全にも貢献できるといった極めて多くの実用的
な利点が得られる。
【0032】しかもこの発明では、制御プログラム情報
が通信網を介して書き込み現場に提供可能であるため、
制御プログラム情報を提供する特殊な装置を現場で準備
する必要がない。このため、前述した各種の利点が、車
両のディラー等における人的・資金的負担をそれ程生じ
ることなく実現できる。なお、本発明を実施する際に現
場で必要となる通信処理手段は、車載制御装置とは別個
の装置で構成する場合でも、前述したように、市販のパ
ソコンや携帯端末、或いはそれらと同程度かそれ以下の
簡易な専用機で構成できる(少なくとも、車載制御装置
の各機種に応じた多数の制御プログラム情報を記憶した
り、車載制御装置の特定の機種に適合する制御プログラ
ム情報を生成したりする複雑な処理を実行する必要のな
い簡易なものでよい)。また、車載制御装置自身だけで
本発明の通信処理手段を構成する場合には、車載制御装
置に対して携帯電話等を接続するだけで、制御プログラ
ム情報の書き込み(書き換え含む)が可能となり、パソ
コン等の別個の装置も不要となり、極めて安価に実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載制御装置の運用システムの構成例を示す図
である。
【図2】車載制御装置の運用システムの動作例を示すフ
ローチャートである。
【図3】車載制御装置の運用システムの他の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1 通信網 2 サーバー 10 ECU(車載制御装置本体、通信処理手段) 14 ROMB(記憶手段) 30 パソコン(通信処理手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B076 BB06 EB03 5K048 AA04 BA42 CA08 DA02 DA05 DC04 DC07 EA11 EB02 EB03 EB12 FB08 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA21 5K101 KK11 LL01 LL03 LL05 MM05 MM07 NN03 NN18 NN25 NN34 SS07 TT06 UU16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載制御装置に設けられ、車載制御装置
    の運用に使用される制御プログラム情報を、電気的に再
    書込可能に記憶する不揮発性の記憶手段と、 前記制御プログラム情報を、通信網を介して提供可能な
    サーバーと、 車載制御装置に設けられるか、或いは車両に搭載された
    状態の車載制御装置と接続可能に構成され、通信網を介
    して前記サーバーと通信可能であり、前記サーバーから
    前記制御プログラム情報を受信して前記記憶手段の所定
    のメモリエリアに書き込む書込動作を実行可能な通信処
    理手段とを有することを特徴とする車載制御装置の運用
    システム。
  2. 【請求項2】 前記サーバーは、 前記通信処理手段からの送信要求に応じて、前記通信処
    理手段に対して前記制御プログラム情報を自動送信する
    機能を有し、 前記書込動作は、 前記サーバーにログインする通信開始処理と、 前記送信要求の信号を前記サーバーに送信する送信要求
    処理と、 前記サーバーから送信される前記制御プログラム情報を
    受信する受信処理と、 受信した前記制御プログラム情報を前記所定のメモリエ
    リアに書き込むための処理とを順次実行するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の車載制御装置の運用シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記通信処理手段は、 電源投入後自動的に、或いは電源投入後の使用者による
    開始指令操作によって、前記書込動作を開始して遂行す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の車載制御装置
    の運用システム。
  4. 【請求項4】 前記通信処理手段は、 認証情報の入力手段を備え、 前記書込動作の前に、或いは前記書込動作において、前
    記入力手段からの認証情報の入力を使用者に要求し、入
    力された認証情報を予め車載制御装置側の記憶手段に登
    録された認証情報のデータに基づいて、入力された認証
    情報の照合確認を実行し、この照合確認の結果が肯定的
    である場合にのみ、前記書込動作を遂行することを特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載の車載制御装置の
    運用システム。
  5. 【請求項5】 前記通信処理手段は、 認証情報の入力手段を備え、 前記書込動作の前に、或いは前記書込動作において、前
    記入力手段からの認証情報の入力を使用者に要求し、入
    力された認証情報を前記サーバーに自動送信する機能を
    有し、 前記サーバーは、 前記認証情報を受信し、予め前記サーバー側の記憶手段
    に登録された認証情報のデータに基づいて、受信した認
    証情報の照合確認を実行し、この照合確認の結果が肯定
    的である場合にのみ、前記通信処理手段への前記制御プ
    ログラム情報の送信を行うことを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の車載制御装置の運用システム。
  6. 【請求項6】 前記通信処理手段は、 前記書込動作の前に、或いは前記書込動作において、予
    め車載制御装置側の記憶手段に登録された車載制御装置
    の固有情報を前記サーバーに自動送信する機能を有し、 前記サーバーは、 前記固有情報を受信し、複数設定された前記制御プログ
    ラム情報のうち前記固有情報に対応する制御プログラム
    情報のみについて、前記通信処理手段への送信を行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車載制
    御装置の運用システム。
  7. 【請求項7】 前記車載制御装置の基本動作プログラム
    と基本制御プログラムとが、前記通信処理手段による書
    込動作によってはアクセス不可能な記憶手段或いはメモ
    リエリアに登録されていることを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載の車載制御装置の運用システム。
  8. 【請求項8】 車載制御装置に設けられ、車載制御装置
    の運用に使用される制御プログラム情報を、電気的に再
    書込可能に記憶する不揮発性の記憶手段と、 車載制御装置に設けられるか、或いは車両に搭載された
    状態の車載制御装置と接続可能に構成され、通信網を介
    して提供されている前記制御プログラム情報を、通信網
    を介して受信して前記記憶手段の所定のメモリエリアに
    書き込む書込動作を実行可能な通信処理手段とを有する
    ことを特徴とする車載制御装置の運用システム。
  9. 【請求項9】 当該車載制御装置の運用に使用される制
    御プログラム情報を、電気的に再書込可能に記憶する不
    揮発性の記憶手段と、 通信網を介して提供されている前記制御プログラム情報
    を、通信網を介して受信して前記記憶手段の所定のメモ
    リエリアに書き込む書込動作を実行可能な通信処理手段
    とを有することを特徴とする車載制御装置。
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