JP2002044725A - 無線通信装置及びその制御方法、並びに、無線通信装置と基地局間の通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及びその制御方法、並びに、無線通信装置と基地局間の通信制御方法

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JP2002044725A
JP2002044725A JP2000222900A JP2000222900A JP2002044725A JP 2002044725 A JP2002044725 A JP 2002044725A JP 2000222900 A JP2000222900 A JP 2000222900A JP 2000222900 A JP2000222900 A JP 2000222900A JP 2002044725 A JP2002044725 A JP 2002044725A
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JP
Japan
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wireless communication
transmission speed
setting
operation time
unit
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JP2000222900A
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English (en)
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Takayuki Ogiso
貴之 小木曽
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Sony Corp
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送速度が可変であることを利用して、ユー
ザの意図に適応的に稼動する無線通信装置を提供する。 【解決手段】 無線通信装置は伝送速度を変更すること
ができ、無線通信装置を位置登録する基地局は無線通信
装置に対する伝送データを一時的に蓄積することができ
る。伝送速度の違いにより通信装置の消費電力が変化す
る性質を利用して、無線通信装置上での設定により、デ
ータ伝送速度又は装置稼動時間のいずれを優先するか動
作モードの選択をする。ユーザは、バッテリ寿命とデー
タ伝送効率のいずれかを選択して動作モードを設定すれ
ばよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線によりデータ
伝送するとともにバッテリ駆動などにより携行が可能な
タイプの無線通信装置及びその制御方法に係り、特に、
ユーザの意図に適応した動作モードで稼動する無線通信
装置及びその制御方法に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、データ伝送速度
及び装置稼動時間を考慮しながら稼動する無線通信装置
及びその制御方法に係り、特に、ユーザの意図に応じて
データ伝送速度又は装置稼動時間のいずれか一方を優先
して稼動する無線通信装置及びその制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯電話を始めとする無線移動通
信の普及と需要が目覚しく進展している。今や誰もが携
帯通信機器を使用し、社会生活上の必需品として認知さ
れつつある。
【0004】この種の携帯通信機器は、商用電源が利用
できないモバイル環境で利用されるので、一般にはバッ
テリ駆動式である。バッテリの電源容量は有限であり、
駆動時間は短い。とりわけ、通話時などシステムの可動
率が高いとバッテリ寿命はさらに短くなる。また、リチ
ウム・イオン電池のような充電再利用が可能な2次バッ
テリを使用する場合であっても、1回の充電時間は、そ
の駆動時間と比べて非常に長い。このため、携帯型機器
においては、消費電力が少なくなるようなデザイン、並
びに省電力となるような動作モードの設定が重要な技術
的課題となることに異論はないであろう。
【0005】携帯電話を始めとして従来の通信機器で
は、ユーザの意思で使用時間すなわちバッテリの寿命を
優先させたり、あるいは伝送速度を優先させたりするこ
とを行うことはできない。
【0006】通信機器の伝送速度を速くするためには消
費電力が増大する。また、動作時間が短い端末において
は、それほど頻繁に通信やデータの伝送を行わないユー
ザにとっては、すぐに端末の電源がなくなってしまう。
このため、交換用(スペア)のバッテリや充電器を常に
携行しなければならず、不便である。
【0007】一方、電源コンセントが近い場所で機器を
使用するユーザにとっては、商用電源によって恒常的に
稼動させることができるので、バッテリの寿命をそれほ
ど気にする必要はない。このような電源に恵まれた環境
下で、データ量が比較的大量であるもの拘わらず、通信
端末が省電力化を優先して、本来稼動可能な伝送速度よ
りも低いモードで動作させていると、データ伝送時間が
いたずらに長くなってしまい、非効率である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ユー
ザの意図に適応した動作モードで稼動することができ
る、優れた無線通信装置及びその制御方法を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の更なる目的は、データ伝送速度及
び装置稼動時間を考慮しながら適応的に稼動することが
できる、優れた無線通信装置及びその制御方法を提供す
ることにある。
【0010】本発明の更なる目的は、ユーザの意図に応
じてデータ伝送速度又は装置稼動時間のいずれか一方を
優先して稼動することができる、優れた無線通信装置及
びその制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、伝送速
度の相違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装
置であって、所定の伝送速度にて外部とデータ交換を行
う無線通信部と、伝送速度又は動作時間のいずれを優先
するかに応じて前記無線通信部における伝送速度を設定
する伝送速度設定部と、を具備することを特徴とする無
線通信装置である。
【0012】本発明の第1の側面に係る無線通信装置
は、さらに、伝送速度又は動作時間のいずれを優先すべ
きかをユーザ操作により設定する設定入力部を含んでも
よい。このような場合、前記伝送速度設定部は、前記設
定入力部を介したユーザ設定に従って伝送速度又は動作
時間のいずれかを優先して前記無線通信部における伝送
速度を設定することができる。
【0013】また、本発明の第2の側面は、電源部から
の給電によって稼動し、伝送速度の相違に従って動作時
間が変わるタイプの無線通信装置であって、前記電源部
の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定する自動設
定モードと、伝送速度又は動作時間のいずれか優先して
伝送速度を設定する優先設定モードと、を具備すること
を特徴とする無線通信装置である。
【0014】また、本発明の第3の側面は、伝送速度の
相違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装置で
あって、所定の伝送速度にて外部とデータ交換を行う無
線通信部と、各部に給電する電源部と、前記電源部の電
源残量を検出する電源残量検出部と、前記電源部の電源
残量に応じて伝送速度を自動的に設定する自動伝送速度
設定モード、又は、伝送速度又は動作時間のいずれかを
優先して伝送速度を設定する優先伝送速度設定モードに
切り替えるモード選択切替部と、前記自動設定モード下
で、前記電源部の電源残量に応じて前記無線通信部にお
ける伝送速度を設定する自動伝送速度変更部と、前記優
先伝送速度設定モード下で、伝送速度又は動作時間のい
ずれかを優先して前記無線通信部における伝送速度を設
定する優先伝送速度設定部と、前記自動伝送速度変更部
又は前記優先伝送速度設定部によって設定された伝送速
度にてデータ伝送するよう前記無線通信部に対して設定
要求する伝送速度設定部と、を具備することを特徴とす
る無線通信装置である。
【0015】本発明の第3の側面に係る無線通信装置
は、さらに、自動伝送速度設定モード又は優先伝送速度
設定モードのいずれであるか、並びに、優先伝送速度設
定モード下では伝送速度又は動作時間のいずれを優先す
べきかをユーザ操作により設定する設定入力部を含んで
いてもよい。このような場合、前記モード選択切替部
は、前記設定入力部を介したユーザ操作に応答して、前
記自動伝送速度変更部又は優先伝送速度設定部のうち一
方を付勢するようにすればよい。
【0016】また、前記優先伝送速度設定部は、動作時
間を優先する動作モード下では、前記電源残量検出部に
より検出された電源残量に基づいて計算された装置稼動
時間と稼動予定時間を比較して、稼動時間が稼動予定時
間の残分よりも短ければ伝送速度を落とし、稼動予定時
間の残分よりも長ければ現在の伝送速度を維持するよう
にしてもよい。
【0017】また、前記自動伝送速度設定部は、電源残
量の上限基準値及び下限基準値を持ち、前記電源残量検
出部により検出された電源残量を上限及び下限の各基準
値と比較して、電源残量が下限基準値を下回ったときに
は伝送速度を落とし、電源残量が上限基準値以上であれ
ば伝送速度を上げるようにしてもよい。
【0018】また、本発明の第4の側面は、所定の伝送
速度にて外部と無線通信を行うとともに、伝送速度の相
違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装置の制
御方法であって、伝送速度又は動作時間のいずれを優先
した動作モードにするかを決定する動作モード決定ステ
ップと、決定された動作モードに応じて無線通信におけ
る伝送速度を設定する伝送速度設定ステップと、を具備
することを特徴とする無線通信装置の制御方法である。
【0019】本発明の第4の側面に係る無線通信装置の
制御方法は、さらに、伝送速度又は動作時間のいずれを
優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力ステ
ップを含んでいてもよい。このような場合、前記伝送速
度設定ステップでは、前記設定入力部を介したユーザ設
定に従って伝送速度又は動作時間のいずれかを優先して
無線通信における伝送速度を設定することができる。
【0020】また、本発明の第5の側面は、電源部から
の給電によって稼動し、所定の伝送速度にて外部と無線
通信を行うとともに、伝送速度の相違に従って動作時間
が変わるタイプの無線通信装置の制御方法であって、前
記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定す
る自動設定モード、又は、伝送速度又は動作時間のいず
れか優先して伝送速度を設定する優先設定モードのいず
れかによって無線通信装置による無線通信動作を制御す
る、ことを特徴とする無線通信装置の制御方法である。
【0021】また、本発明の第6の側面は、電源部から
の給電によって稼動し、所定の伝送速度にて外部と無線
通信を行うとともに、伝送速度の相違に従って動作時間
が変わるタイプの無線通信装置の制御方法であって、前
記電源部の電源残量を検出する電源残量検出ステップ
と、前記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に
設定する自動伝送速度設定モード、又は、伝送速度又は
動作時間のいずれかを優先して伝送速度を設定する優先
伝送速度設定モードに切り替えるモード選択切替ステッ
プと、前記自動設定モード下で、前記電源部の電源残量
に応じて無線通信における伝送速度を設定する自動伝送
速度変更ステップと、前記優先伝送速度設定モード下
で、伝送速度又は動作時間のいずれかを優先して無線通
信における伝送速度を設定する優先伝送速度設定ステッ
プと、前記自動伝送速度変更ステップ又は前記優先伝送
速度設定ステップによって設定された伝送速度にてデー
タ伝送するよう無線通信の伝送速度を設定要求する伝送
速度設定ステップと、を具備することを特徴とする無線
通信装置の制御方法である。
【0022】本発明の第6の側面に係る無線通信装置の
制御方法は、さらに、自動伝送速度設定モード又は優先
伝送速度設定モードのいずれであるか、並びに、優先伝
送速度設定モード下では伝送速度又は動作時間のいずれ
を優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力ス
テップを含んでいてもよい。このような場合、前記モー
ド選択切替ステップでは、前記設定入力部を介したユー
ザ操作に応答して、前記自動伝送速度変更ステップ又は
優先伝送速度設定ステップのうち一方を付勢することが
できる。
【0023】また、前記優先伝送速度設定ステップで
は、動作時間を優先する動作モード下において、前記電
源残量検出ステップにより検出された電源残量に基づい
て計算された装置稼動時間と稼動予定時間を比較して、
稼動時間が稼動予定時間の残分よりも短ければ伝送速度
を落とし、稼動予定時間の残分よりも長ければ現在の伝
送速度を維持するようにしてもよい。
【0024】また、前記自動伝送速度設定ステップで
は、電源残量の上限基準値及び下限基準値を持ち、前記
電源残量検出ステップにより検出された電源残量を上限
及び下限の各基準値と比較して、電源残量が下限基準値
を下回ったときには伝送速度を落とし、電源残量が上限
基準値以上であれば伝送速度を上げるようにしてもよ
い。
【0025】また、本発明の第7の側面は、無線通信装
置と基地局間での無線通信によるデータ交換を制御する
通信制御方法であって、(a)無線通信装置が基地局に
対してデータ要求するステップと、(b)無線通信装置
が基地局に対してスリープ要求するステップと、(c)
基地局が無線通信装置からスリープ要求を受信して確認
応答するステップと、(d)基地局から確認応答が返さ
れたことに応答して、無線通信装置が所定時間だけスリ
ープ状態に遷移するステップと、(e)基地局が無線通
信装置のスリープ状態が解除されるまでの時間を計時す
るとともに、該スリープ状態の期間中の無線通信装置へ
の伝送データを蓄積するステップと、(f)無線通信装
置のスリープ状態が解除される時刻に到達したことに応
答して、基地局が蓄積しておいた伝送データを無線通信
装置に送信するステップと、を具備することを特徴とす
る無線通信装置と基地局間の通信制御方法である。
【0026】
【作用】本発明に係る無線通信装置は、例えば周波数資
源をダイナミックに変更するなどの機能を利用して伝送
速度を変更することができる。また、本発明に係る無線
通信装置が利用可能な無線通信環境下では、無線通信装
置は、例えば現在位置に従って所定の基地局に位置登録
し、このような基地局経由で公衆電話回線などの通信網
を利用することができる。本発明を実現する上で、基地
局は、無線通信装置に対する伝送データを一時的に蓄積
する機能を備えていることが好ましい。
【0027】本発明によれば、伝送速度の違いにより通
信装置の消費電力が変化する性質を利用して、無線通信
装置上での設定により、伝送速度又は装置稼動時間のい
ずれを優先するか動作モードの選択をする。
【0028】したがって、ユーザは、バッテリ寿命とデ
ータ伝送効率のいずれかを選択して動作モードを設定す
ればよい。
【0029】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0031】図1には、本発明の実施に供される無線通
信装置10の機能構成を模式的に示している。無線通信
装置10は、例えば携帯電話やその他の移動通信機に相
当し、現在位置をセルとする基地局(図1には図示しな
い)経由で公衆電話網やさらにはインターネットなどの
通信ネットワークに接続される。
【0032】同図に示すように、無線通信装置10は、
無線通信部1と、電源部2と、電源残量検出部3と、設
定入力部4と、モード選択切替部5と、優先伝送速度設
定部6と、自動伝送速度変更部7と、伝送速度設定部8
とで構成される。以下、各部について説明する。
【0033】無線通信部1は、伝送データの送受信を行
う機能モジュールであり、より具体的には、デジタル送
信信号のD/A変換、ベースバンド信号からRF周波数
帯へのアップコンバージョン、及び、アナログ受信信号
のRF周波数帯からベースバンド信号へのダウンコンバ
ージョン、A/D変換などを行う。
【0034】電源部2は、各部への駆動電力を行う。電
源としては、1次電池、充電再利用可能な2次電池、A
Cアダプタ経由で利用可能な商用交流電源のいずれであ
ってもよいが、無線通信装置10を携行して使用する場
合には1次電池又は2次電池を用いたバッテリ駆動であ
ることが好ましい。
【0035】電源残量検出部3は、電源部2の電源残量
や電源状態を監視する。例えば電源部2の端子電圧を測
定して、バッテリ駆動又はAC電源駆動のいずれである
かを判断したり、バッテリの周囲温度や出力電流量など
を計測して、その残存容量の検出を行う。
【0036】設定入力部4は、伝送速度の設定をユーザ
入力する部分である。より具体的には、無線通信装置1
0の動作モードとして、速度設定を電源残量に応じて自
動設定する自動設定モード、あるいは、手動で伝送速度
又は稼動時間のうち一方を優先して設定する優先設定モ
ードのいずれかを選択する。設定入力部4は、例えば、
装置10の表面に配設されたキー/ボタンなどのユーザ
・インターフェースの一部として実装される。
【0037】モード選択切替部5は、設定入力部4を介
したユーザ入力に従って、電源残量に応じて自動的に速
度設定を行う自動設定モード、あるいは、手動で伝送速
度又は稼動時間のうち一方を優先して設定する優先設定
モードのいずれかに、無線通信装置10をモード設定す
る。
【0038】設定入力部4への入力内容とモード選択切
替部5が設定する動作モードの例を以下に示しておく。
【0039】(1)無線通信装置10の伝送速度設定モ
ードの設定、すなわち伝送速度の設定を自動的に行う
か、あるいは特定の機能に優先度を付けて設定を行うか
のモードを選択する。 (2)上記の特定の機能に優先度を付けて設定を行う場
合の具体例として、伝送速度を優先して可能な限り速い
速度で伝送を行うモードか、稼動時間を長く取るために
伝送速度を低減して消費電力を落として伝送を行うモー
ドのいずれかを選択する。この場合、2つの設定に限定
されることはなく、稼働時間と伝送速度の兼ね合いを何
段階かに分けて設定することも可能である。 (3)伝送速度の自動設定が選択されている場合、電源
の残量基準値として、速度を低下させる基準値と速度を
上昇させる基準値の設定を可能とする。但し、自動伝送
速度変更部7(後述)には、デフォルトの基準値とし
て、上記の2種類の基準値をあらかじめ設定しておく。
この結果、装置購入直後などにユーザが新たに設定を行
わずとも、装置を通信動作を通常に実行できる状態にし
ておくことができる。
【0040】優先伝送速度設定部6は、設定入力部4に
おいて伝送速度の手動設定が選択された際に、その伝送
速度の設定処理を行う機能モジュールである。この手動
設定モードは、さらに以下の2つの設定モードに細分化
することができる。
【0041】(1)ユーザの設定により電源残量を気に
せず、そのときの使用可能な最大の伝送速度に設定する
モード。 (2)無線通信装置10の使用可能時間を長くするため
に、伝送速度を低減させて通信を行うモード。
【0042】自動伝送速度変更部7は、設定入力部4に
おいて自動伝送速度設定モードが選択された際に、その
伝送速度の設定処理を行う機能モジュールである。
【0043】伝送速度設定部8は、各動作モード下で、
優先伝送速度設定部6又は自動伝送速度変更部7におい
て決定された伝送速度に従って、無線通信部1に対して
そのデータ伝送速度の設定要求を行う機能モジュールで
ある。
【0044】ここで、本実施例に係る無線通信装置10
が利用に供される通信システムにおいて、伝送速度を変
更させるための具体例として、伝送プロトコルを利用し
て伝送速度を変更する例と、無線伝送の周波数帯域の変
更により実現する例について説明する。
【0045】まず、伝送プロトコルにより伝送速度をダ
イナミックに変更する例について説明する。図2には従
来のデータ伝送プロトコルを、図3には本実施例に係る
無線通信装置10が通信システム上で行うデータ伝送プ
ロトコルを、それぞれ示している。
【0046】従来方式による場合、まず、無線通信装置
10から基地局APに対してデータの要求信号を発行す
る。このデータ要求は、例えばインターネットのような
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Intern
et Protocol)ネットワーク上のWWW(World Wide We
b)サーバに対するHTTP(Hyper Text TransferProt
ocol)リクエストなどの情報資源の要求に相当し、要求
信号にはTCP/IPネットワーク上における情報資源
の所在を示すURL(Uniform Resource Locator)が含
まれている。
【0047】このとき、基地局APでは、無線通信装置
10から受け取った要求信号を、自システム経由でIP
ネットワークに要求信号を送信する。IPネットワーク
に接続されたアクセス先(すなわちURLによる指定
先)からは、要求されたデータが、例えばHTTPレス
ポンスの形式で基地局APに送られてくる。
【0048】このような一連のデータ要求及び転送動作
の間、すなわち、IPネットワーク上で要求された情報
資源を取り出すまでの間、要求元である無線通信装置1
0は、データ要求を発行した後、結果を連続受信して基
地局APから送信されるデータを待機しなければなら
ず、消費電力が無駄に費やされていた。このような消費
電力の浪費は、IPネットワークでのアクセス集中など
によりレスポンスが低下したような場合において特に顕
著となる。
【0049】これに対し、本実施例に係る無線通信装置
10が利用される通信システム下では、IPネットワー
クにおけるデータのやり取りに要する時間は無線通信装
置10の電源の無駄時間に相当するという点に着目して
いる。
【0050】本実施例では、無線通信装置10は、基地
局APに対してデータ要求信号を発行してから所定時間
経過後に、スリープ要求信号を送信する。そして、基地
局APから要求信号に対する確認応答(ACK)受信す
ると、無線通信装置10は、通常の動作状態からスリー
プ状態に遷移する。
【0051】このスリープ状態とは、無線通信装置10
内の少なくとも一部の回路への給電を停止したり、ある
いは装置10全体の動作アクティビティを低下させるな
どして、装置10全体の消費電力を低下させるような省
電力動作モードのことである。
【0052】無線通信装置10は、スリープ状態を所定
時間継続する。例えば、スリープ状態に突入するときに
スリープ・タイマをセットして、タイマ値が消滅すると
ウェーク・アップして元の動作状態に復帰する。スリー
プ・タイマは、例えばIPネットワークで所望の情報資
源を取得するまでに要する見積もり時間に基づいて設定
される。
【0053】基地局APでは、無線通信装置10から受
け取った要求信号を、IPネットワーク上の該当するサ
ーバに転送する。
【0054】また、基地局AP側では、無線通信装置1
0からスリープ要求を受信すると、これを許可する確認
応答(ACK)を発行すると同時に、タイマをセットし
て無線通信装置10のスリープ状態が解かれるまでの時
刻を計時する。
【0055】このスリープ状態の期間中に、データ要求
先であるサーバ(例えばWWWサーバ)からIPネット
ワーク経由でデータを受信すると、基地局APは、敢え
て無線通信装置10に転送することはせず、スリープ期
間中は一時蓄積しておく。そして、スリープ状態の終了
とともに、蓄積しておいたデータを、無線通信装置10
に転送する。
【0056】図3に示すようなデータ伝送方式によれ
ば、平均的な伝送速度は低下するものの、無線通信装置
10における無駄な消費電力を削減することができる。
【0057】また、図3に示すようなデータ伝送方式に
よれば、データ要求を発行後、連続受信して基地局AP
から送信されるまでの期間は、データ交換がない状態で
無線通信装置10の電源をオン状態に保ったまま待機す
るという電源の無駄使いを抑制することができる。
【0058】次いで、無線伝送の周波数帯域の変更によ
り伝送速度をダイナミックに変更する例について、図4
〜図9を参照しながら説明する。
【0059】各図において、APは基地局を示し、MS
1及びMS2はそれぞれ本実施例に係る無線通信装置を
指す。
【0060】基地局APから電波の届く範囲がサービス
エリア(セル)であり、サービスエリア内では各無線通
信装置MS1,MS2は基地局APとの間で無線通信に
よるデータ交換を行うことができる。また、基地局AP
のサービスエリアの圏外にいる無線通信装置MSは、基
地局APとは無線通信によるデータ交換を行うことがで
きない。
【0061】図4〜図9に示す例では、基地局APに割
り当てられる周波数的チャンネルは、f1,f2,f
3,f4の合計4チャンネルである。本実施例では、各
無線通信装置が使用するチャンネル数を変化させること
で伝送速度をダイナミックに変更することを可能にして
いる。
【0062】図4及び図5に示す「状態1」では、2台
の無線通信装置が同一の基地局APのサービスエリア内
に存在し、MS1はチャンネルf1を用いて通信し、M
S2はチャンネルf2を用いて通信を行っている。一端
末当たりの伝送速度は2.5Mb/secである。ま
た、図示の周波数利用状況では、使用可能な2チャンネ
ルf3,f4が余っている。
【0063】また、図6及び図7に示す「状態2」で
は、一方の無線通信装置MS2が基地局APのサービス
エリアの圏外に移動したため、同サービスエリア内には
1台の無線通信装置MS1のみが存在する。同図に示す
例では、無線通信装置MS1がサービスエリア内で使用
可能なすべてのチャンネルf1+f2+f3+f4を用
いてデータ伝送を行っている。この例では、MS1は、
10Mb/sec(=2.5Mb/sec×4)の伝送
速度で基地局APとの間でデータ交換を行うことができ
る。
【0064】また、図8及び図9に示す「状態3」で
は、一方の無線通信装置MS2が再び基地局APのサー
ビスエリア内に戻ってきて、MS1とMS2が2チャン
ネルずつ使用して、基地局APとの間でデータ交換を行
っている。この場合の各無線通信装置の伝送速度は、5
Mb/sec(=2.5Mb/sec×2)となる。
【0065】なお、基地局APと無線通信装置とからな
る通信環境において周波数チャンネルの割当をダイナミ
ックに変更する無線通信システムに関しては、例えば、
本出願人に既に譲渡されている特願2000−1158
29号明細書に記載されている。
【0066】無線通信装置における伝送速度を変更する
方法としては、上記で取り上げた以外にも、使用する周
波数チャンネルを変えずに変調速度を変える方法と、変
調方式を切り替える方法などを挙げることができる。
【0067】変調速度を変える場合、例えば、QPSK
(quadriphase phase shift keying:4位相偏移変調)
で1Mシンボル/secで変調していたものを500K
シンボル/secに変調速度を落とすことでも消費電力
削減の効果がある。また、他の方法として、変調方式
を、例えば、16QAM(Quadrature Amplitude Modul
ation)からBPSK(Binary Phase Shift Keying)方
式に変調方式を切り替えることで、伝送速度を低下さ
せ、消費電力を削減することが可能である。
【0068】また、上述した各方法を組み合わせること
によっても、消費電力を低減することができ、しかもよ
り柔軟な制御が可能となるであろう。
【0069】次いで、本実施例に係る無線通信装置10
における伝送速度の設定動作の手順について説明する。
【0070】無線通信装置10のユーザは、例えば商用
電源を利用可能な場所で電源が豊富にある環境下で装置
10を使用する場合には、可能な限り高速でデータ伝送
を行うべく、通信伝送速度を優先するように、設定入力
部4を介して指示すればよい。また、無線通信装置10
を携行して、バッテリ駆動式で使用するような環境下で
は、動作時間をなるべく長くしたいために、動作時間を
優先するように、設定入力部4を介して指示すればよ
い。
【0071】無線通信装置10内では、設定入力部4を
介したユーザ入力に従い、モード選択切替部5が伝送速
度を決定するモードの切替を行う。本実施例では、優先
伝送速度設定モード(手動設定)と自動伝送速度設定モ
ードが用意されている。
【0072】優先伝送速度設定モードが設定された場
合、モード選択切替部5は、伝送速度を優先する動作モ
ード、又は、動作時間を優先した動作モードのいずれが
選択されたかに従い、優先伝送速度設定部6に設定す
る。
【0073】優先伝送速度設定部6では、設定された動
作モードが伝送速度優先に設定されている場合には、電
源残量に拘わらず、可能な限り高速なデータ伝送速度を
設定する指示を伝送速度設定部8に送出する。
【0074】他方、設定された動作モードが動作時間優
先モードの場合には、伝送速度を落としてデータの伝送
を行う。例えば、常に可能な限り最低の速度を設定する
ように指示してもよい。あるいは、稼動予定時間を設定
(例えばユーザ入力)して、電源残量検出部2によって
検出された電源残量に基づき、現在の伝送速度での稼働
時間を計算して、稼動予定時間の残分よりも少なければ
伝送速度を落とし、残分よりも多ければ現在の伝送速度
を維持するようにしてもよい。あるいは、上限基準値よ
りも多ければ伝送速度を大きくするような指示を送出す
るようにしてもよい。伝送速度の変更方法については上
述した通りである。
【0075】また、上記のように手動で優先伝送速度設
定モードを設定するのではなく、電源残量に応じて伝送
速度を自動設定する自動伝送速度設定モードを選択する
こともできる。装置に関する知識や細かい設定作業を習
熟していない一般ユーザであっても、自動伝送速度設定
モードを選択しておくことで、複雑な設定作業なしにそ
のまま無線通信装置を利用することができる。
【0076】自動伝送速度設定モードが設定された場
合、自動伝送速度変更部7において、電源残量検出部3
において測定された電源残量と設定された基準値を比較
して、残量が下限基準値を下回ったときには伝送速度を
下げるように伝送速度設定部8に指示を発行して、無線
通信装置10の稼働時間を持続させるようにする。
【0077】また、電源残量が下限基準値以上のときに
は、自動伝送速度変更部7は、さらに上限基準値と比較
して、上限基準値以上であれば電源残量に余裕があると
判断して、伝送速度を上げるように伝送速度設定部8に
指示を発行する。
【0078】例えば、オペレーション充電、すなわち無
線通信装置10が稼動状態のまま充電を行うなどして電
源残量が増加した場合には、自動伝送速度変更部7は、
伝送速度を再び上げるように作動する。上限基準値を越
えない場合には、変更なしの指示を伝送速度設定部8に
送出すればよい。
【0079】図10には、本実施例に係る無線通信装置
10における伝送速度の設定動作の手順をフローチャー
トの形式で示している。以下、このフローチャートに従
って、伝送速度の設定手順について説明する。
【0080】伝送速度の設定処理を開始するに際し、電
源の残量基準値として、速度を低下させる基準値(すな
わち「下限基準値」)と速度を上昇させる基準値(すな
わち「上限基準値」)の設定を行う。
【0081】まず、ステップS1において、伝送速度の
設定方法が優先または自動のいずれであるかを判断す
る。
【0082】伝送速度の設定方法が優先モードである場
合には、さらに伝送速度優先、又は動作時間優先のいず
れであるかを判別する(ステップS2)。そして、伝送
速度優先モードに設定されている場合には、速度を上げ
るように、伝送速度設定部8に対して要求する(ステッ
プS3)。
【0083】他方、伝送速度の設定方法が自動モードで
ある場合、並びに、動作時間優先モードが設定されてい
る場合には、ステップS4に進み、設定された基準値と
電源残量とを比較する(ステップS4、S6)。
【0084】電源残量が下限基準値を下回る場合には
(ステップS4)、ステップS5に進み、速度を下げら
れる場合には速度を下げる設定を伝送速度設定部8に対
して要求する。
【0085】また、電源残量が上限基準値以上である場
合には(ステップS6)、ステップS7に進み、速度を
上げられる場合には、速度を上げる設定を伝送速度設定
部8に対して要求する。
【0086】また、電源残量が下限基準値以上であるが
上限基準値を下回る場合には(ステップS6)、ステッ
プS8に進み、伝送速度を変更しないことに決定する。
【0087】続いて、ステップS9では、伝送速度設定
部8において、設定する伝送速度を決定する。そして、
ステップS10では、伝送速度の変更に伴う電源残量検
出の上限基準値と下限基準値の再設定を行う。
【0088】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0089】本発明に係る無線通信装置は、携帯電話の
ような公衆無線アクセス・システムばかりでなく、自営
の無線アクセス・システムのような局所的な通信システ
ムや閉じた通信システムにおいても同様に適用すること
ができる。
【0090】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0091】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
ユーザの意図に適応した動作モードで稼動することがで
きる、優れた無線通信装置及びその制御方法を提供する
ことができる。
【0092】また、本発明によれば、データ伝送速度及
び装置稼動時間を考慮しながら稼動することができる、
優れた無線通信装置及びその制御方法を提供することが
できる。
【0093】また、本発明によれば、ユーザの意図に応
じてデータ伝送速度又は装置稼動時間のいずれか一方を
優先して稼動することができる、優れた無線通信装置及
びその制御方法を提供することができる。
【0094】携帯端末や無線通信装置での宿命的な問題
は電源である。すなわち、電源事情によっては、ユーザ
はある程度機能を低下させてまでも、電源寿命を延長さ
せたいという場合もある。本発明によれば、電源バッテ
リを補充できない状況においては、通信を持続するとい
う状態をなるべく長時間維持させたいというユーザの最
低限の欲求を満たすことができる。逆に、商用電源から
無制限に電力が供給される場合には、消費電力を気にす
ることなく、可能な限り高速なデータ伝送を行いたいと
いう欲求も満たすことができる。
【0095】本発明に係る無線通信装置によれば、稼働
時間を向上することができる。したがって、電源コンセ
ント/ACアダプタなしでは実質上使用することができ
ない従来の携帯端末とは相違し、装置を常備し持ち歩く
ことができる。ユーザにとっては利便性が増し、通信事
業者にとっては通信網にアクセスする機会が多くなり収
益率が向上するという効果が得られる。
【0096】また、本発明によれば、無線通信装置及び
基地局間のプロトコルに従って、伝送速度と消費電力削
減のいずれかを優先してデータ伝送を行うことができ
る。例えば、無線通信装置から、IPネットワークでの
アクセス集中などによりレスポンスが低下したサーバに
アクセスした場合などには、消費電力の浪費を有効に削
減することができる。また、実際には、実効速度をそれ
ほど低下させることなく対処できる方法である。
【0097】情報処理・情報通信技術が日進月歩する昨
今において、低消費電力技術の実現と、情報機器の機能
向上や多機能化により消費電力のさらなる増大とが交互
に繰り返されているのが現状である。このような状況下
では、装置ハードウェア面のみに頼った省電力化には限
界があり、本発明により具現化されるようなプロトコル
や通信サービス運用面での省電力化手法が必要であり、
有効でもある。
【0098】本発明に係る無線通信装置では、装置に関
する知識や細かい設定作業を習熟していない一般ユーザ
であっても、購入後そのまま利用することができる自動
伝送速度設定モードを設けている。したがって、通常の
使用で使い勝手のよい基準値を出荷時などにあらかじめ
設定しておくことで、ユーザが装置を手にした時点か
ら、複雑な設定作業なしにそのまま利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供される無線通信装置10の機
能構成を模式的に示した図である。
【図2】従来のデータ伝送プロトコル例を示した図であ
る。
【図3】本実施例に係る無線通信装置10が通信システ
ム上で行うデータ伝送プロトコルを示した図である。
【図4】無線伝送の周波数帯域の変更により伝送速度を
ダイナミックに変更する例を示した図である。
【図5】図4に示す状態1において、各無線通信装置M
S1,MS2が使用するチャンネルを示した図である。
【図6】無線伝送の周波数帯域の変更により伝送速度を
ダイナミックに変更する例を示した図である。
【図7】図6に示す状態1において、各無線通信装置M
S1,MS2が使用するチャンネルを示した図である。
【図8】無線伝送の周波数帯域の変更により伝送速度を
ダイナミックに変更する例を示した図である。
【図9】図8に示す状態3において、各無線通信装置M
S1,MS2が使用するチャンネルを示した図である。
【図10】本実施例に係る無線通信装置10における伝
送速度の設定動作の手順を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…無線通信部 2…電源部 3…電源残量検出部 4…設定入力部 5…モード選択切替部 6…優先伝送速度設定部 7…自動伝送速度変更部 8…伝送速度設定部 10…無線通信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/00 302 H04B 7/26 X

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送速度の相違に従って動作時間が変わる
    タイプの無線通信装置であって、 所定の伝送速度にて外部とデータ交換を行う無線通信部
    と、 伝送速度又は動作時間のいずれを優先するかに応じて前
    記無線通信部における伝送速度を設定する伝送速度設定
    部と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】さらに、伝送速度又は動作時間のいずれを
    優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力部を
    含み、 前記伝送速度設定部は、前記設定入力部を介したユーザ
    設定に従って伝送速度又は動作時間のいずれかを優先し
    て前記無線通信部における伝送速度を設定する、ことを
    特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】電源部からの給電によって稼動し、伝送速
    度の相違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装
    置であって、 前記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定
    する自動設定モードと、伝送速度又は動作時間のいずれ
    か優先して伝送速度を設定する優先設定モードと、を具
    備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】伝送速度の相違に従って動作時間が変わる
    タイプの無線通信装置であって、 所定の伝送速度にて外部とデータ交換を行う無線通信部
    と、 各部に給電する電源部と、 前記電源部の電源残量を検出する電源残量検出部と、 前記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定
    する自動伝送速度設定モード、又は、伝送速度又は動作
    時間のいずれかを優先して伝送速度を設定する優先伝送
    速度設定モードに切り替えるモード選択切替部と、 前記自動設定モード下で、前記電源部の電源残量に応じ
    て前記無線通信部における伝送速度を設定する自動伝送
    速度変更部と、 前記優先伝送速度設定モード下で、伝送速度又は動作時
    間のいずれかを優先して前記無線通信部における伝送速
    度を設定する優先伝送速度設定部と、 前記自動伝送速度変更部又は前記優先伝送速度設定部に
    よって設定された伝送速度にてデータ伝送するよう前記
    無線通信部に対して設定要求する伝送速度設定部と、を
    具備することを特徴とする無線通信装置。
  5. 【請求項5】さらに、自動伝送速度設定モード又は優先
    伝送速度設定モードのいずれであるか、並びに、優先伝
    送速度設定モード下では伝送速度又は動作時間のいずれ
    を優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力部
    を含み、 前記モード選択切替部は、前記設定入力部を介したユー
    ザ操作に応答して、前記自動伝送速度変更部又は優先伝
    送速度設定部のうち一方を付勢する、ことを特徴とする
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】前記優先伝送速度設定部は、動作時間を優
    先する動作モード下では、前記電源残量検出部により検
    出された電源残量に基づいて計算された装置稼動時間と
    稼動予定時間を比較して、稼動時間が稼動予定時間の残
    分よりも短ければ伝送速度を落とし、稼動予定時間の残
    分よりも長ければ現在の伝送速度を維持する、ことを特
    徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】前記自動伝送速度設定部は、電源残量の上
    限基準値及び下限基準値を持ち、前記電源残量検出部に
    より検出された電源残量を上限及び下限の各基準値と比
    較して、電源残量が下限基準値を下回ったときには伝送
    速度を落とし、電源残量が上限基準値以上であれば伝送
    速度を上げる、ことを特徴とする請求項4に記載の無線
    通信装置。
  8. 【請求項8】所定の伝送速度にて外部と無線通信を行う
    とともに、伝送速度の相違に従って動作時間が変わるタ
    イプの無線通信装置の制御方法であって、 伝送速度又は動作時間のいずれを優先した動作モードに
    するかを決定する動作モード決定ステップと、 決定された動作モードに応じて無線通信における伝送速
    度を設定する伝送速度設定ステップと、を具備すること
    を特徴とする無線通信装置の制御方法。
  9. 【請求項9】さらに、伝送速度又は動作時間のいずれを
    優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力ステ
    ップを含み、 前記伝送速度設定ステップでは、前記設定入力部を介し
    たユーザ設定に従って伝送速度又は動作時間のいずれか
    を優先して無線通信における伝送速度を設定する、こと
    を特徴とする請求項8に記載の無線通信装置の制御方
    法。
  10. 【請求項10】電源部からの給電によって稼動し、所定
    の伝送速度にて外部と無線通信を行うとともに、伝送速
    度の相違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装
    置の制御方法であって、 前記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定
    する自動設定モード、又は、伝送速度又は動作時間のい
    ずれか優先して伝送速度を設定する優先設定モードのい
    ずれかによって無線通信装置による無線通信動作を制御
    する、ことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  11. 【請求項11】電源部からの給電によって稼動し、所定
    の伝送速度にて外部と無線通信を行うとともに、伝送速
    度の相違に従って動作時間が変わるタイプの無線通信装
    置の制御方法であって、 前記電源部の電源残量を検出する電源残量検出ステップ
    と、 前記電源部の電源残量に応じて伝送速度を自動的に設定
    する自動伝送速度設定モード、又は、伝送速度又は動作
    時間のいずれかを優先して伝送速度を設定する優先伝送
    速度設定モードに切り替えるモード選択切替ステップ
    と、 前記自動設定モード下で、前記電源部の電源残量に応じ
    て無線通信における伝送速度を設定する自動伝送速度変
    更ステップと、 前記優先伝送速度設定モード下で、伝送速度又は動作時
    間のいずれかを優先して無線通信における伝送速度を設
    定する優先伝送速度設定ステップと、 前記自動伝送速度変更ステップ又は前記優先伝送速度設
    定ステップによって設定された伝送速度にてデータ伝送
    するよう無線通信の伝送速度を設定要求する伝送速度設
    定ステップと、を具備することを特徴とする無線通信装
    置の制御方法。
  12. 【請求項12】さらに、自動伝送速度設定モード又は優
    先伝送速度設定モードのいずれであるか、並びに、優先
    伝送速度設定モード下では伝送速度又は動作時間のいず
    れを優先すべきかをユーザ操作により設定する設定入力
    ステップを含み、 前記モード選択切替ステップでは、前記設定入力部を介
    したユーザ操作に応答して、前記自動伝送速度変更ステ
    ップ又は優先伝送速度設定ステップのうち一方を付勢す
    る、ことを特徴とする請求項11に記載の無線通信装置
    の制御方法。
  13. 【請求項13】前記優先伝送速度設定ステップでは、動
    作時間を優先する動作モード下において、前記電源残量
    検出ステップにより検出された電源残量に基づいて計算
    された装置稼動時間と稼動予定時間を比較して、稼動時
    間が稼動予定時間の残分よりも短ければ伝送速度を落と
    し、稼動予定時間の残分よりも長ければ現在の伝送速度
    を維持する、ことを特徴とする請求項11に記載の無線
    通信装置の制御方法。
  14. 【請求項14】前記自動伝送速度設定ステップでは、電
    源残量の上限基準値及び下限基準値を持ち、前記電源残
    量検出ステップにより検出された電源残量を上限及び下
    限の各基準値と比較して、電源残量が下限基準値を下回
    ったときには伝送速度を落とし、電源残量が上限基準値
    以上であれば伝送速度を上げる、ことを特徴とする請求
    項11に記載の無線通信装置の制御方法。
  15. 【請求項15】無線通信装置と基地局間での無線通信に
    よるデータ交換を制御する通信制御方法であって、
    (a)無線通信装置が基地局に対してデータ要求するス
    テップと、(b)無線通信装置が基地局に対してスリー
    プ要求するステップと、(c)基地局が無線通信装置か
    らスリープ要求を受信して確認応答するステップと、
    (d)基地局から確認応答が返されたことに応答して、
    無線通信装置が所定時間だけスリープ状態に遷移するス
    テップと、(e)基地局が無線通信装置のスリープ状態
    が解除されるまでの時間を計時するとともに、該スリー
    プ状態の期間中の無線通信装置への伝送データを蓄積す
    るステップと、(f)無線通信装置のスリープ状態が解
    除される時刻に到達したことに応答して、基地局が蓄積
    しておいた伝送データを無線通信装置に送信するステッ
    プと、を具備することを特徴とする無線通信装置と基地
    局間の通信制御方法。
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