JP2002043988A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2002043988A
JP2002043988A JP2000225787A JP2000225787A JP2002043988A JP 2002043988 A JP2002043988 A JP 2002043988A JP 2000225787 A JP2000225787 A JP 2000225787A JP 2000225787 A JP2000225787 A JP 2000225787A JP 2002043988 A JP2002043988 A JP 2002043988A
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frequency
alarm
unit
communication system
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JP2000225787A
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Masami Masano
正己 正能
Noriyuki Onishi
教之 大西
Hiroshi Hashimoto
拓 橋本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能の割に小規模で、信頼性の高い通信シス
テムを提供する。 【解決手段】 ノイズ状態が必ずしも良好でないノイズ
環境下で、送信装置から受信装置へ監視用の通信を行う
通信システムにおいて、前記送信装置と受信装置を平衡
型の信号線で接続し、前記送信装置は、監視信号出力手
段と、複数周波数信号送信手段と、送信側給電手段とを
備え、前記受信装置は、複数周波数信号受信手段と、監
視信号検査手段と、少なくとも前記送信側給電手段とは
別な給電手段であって、これら監視信号検査手段と複数
周波数信号受信手段に対して給電を行う受信側給電手段
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信システムに関
し、例えば、遠隔設置された架空設置型通信機器(特に
屋外の架空に設置される装置)等の装置間において警報
信号を転送する場合などに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、架空設置型通信機器等の装置間で
電気的な信号転送を行う場合、電気信号を転送する為に
信号線(メタル線:1対)を用いることがあった。この
場合、転送情報が1種類の場合には、TTL(トランジ
スタ・トランジスタ・ロジック)レベル信号やリレー等
を使用した信号転送が可能となる。
【0003】一例として、前記転送情報が、架空設置型
通信機器に対する給電が正常に行われているかどうかだ
けを示せばよいのなら、例えば正常をハイレベルとする
と異常をローレベルとして、極めて簡単に正常か異常か
を伝えることができる。
【0004】また、転送情報が複数の場合、すなわち給
電の正常性だけでなくメモリのアクセスタイムアウト応
答の正常性なども伝えようとする場合には、シリアル転
送化や信号線の増設などによって対応することが可能で
ある。
【0005】シリアル転送化した場合、各転送情報は1
本の信号線上を時系列に伝送され、信号線自体を増設し
た場合、複数の信号線によって信号線の数だけの転送情
報を同時に伝えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の架空
設置型通信機器等には、信号線接続時の設置作業の簡易
化、警報信号転送制御回路の簡易化、電磁放射等の外来
ノイズに対する耐性が確保できること、及び、データ転
送における信頼性に優れていること等が要求される。
【0007】前記シリアル転送化の場合、信号線が不平
衡型でノイズに弱く、情報の信頼性の高い遠距離転送が
困難であり、信号線の増設の場合には、架空設置型通信
機器等のハードウエア量が増大するとともに配線工事作
業が大幅に増加するという課題がある。
【0008】屋外設置装置間の信号転送の場合、電磁放
射等の外来ノイズの影響を受け易い環境で使用されるこ
とが少なくないので、データ転送の信頼性の確保は非常
に重要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明は、ノイズ状態が必ずしも良好でないノイズ
環境下で、送信装置から受信装置へ監視用の通信を行う
通信システムにおいて、(1)前記送信装置と受信装置
を平衡型の信号線で接続し、(2)前記送信装置は、当
該送信装置の内部状態に応じた監視信号を出力する監視
信号出力手段と、(3)当該監視信号を複数周波数信号
に変換して前記信号線に送出する複数周波数信号送信手
段と、(4)これら監視信号出力手段と複数周波数信号
送信手段に対して、給電を行う送信側給電手段とを備
え、(5)前記受信装置は、前記信号線から前記複数周
波数信号を受信して、当該複数周波数信号に変換する前
の前記監視信号を再生する複数周波数信号受信手段と、
(6)当該複数周波数信号受信手段から受け取った監視
信号に応じて、前記送信装置の内部状態の正常性を検査
する監視信号検査手段と、(7)少なくとも前記送信側
給電手段とは別な給電手段であって、これら監視信号検
査手段と複数周波数信号受信手段に対して給電を行う受
信側給電手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明の通信システムの実施形態について説明す
る。
【0011】第1および第2の実施形態に共通する特徴
は、本来、回線交換機や電話機などの通信機能を装備し
た通信用信号線で使用されるPB(プッシュ・ボタン:
DTMF)信号を、このような通信機能を装備していな
い信号線で使用することである。
【0012】すなわち第1、第2の実施形態の各通信機
器は、伝送距離、警報線本数、省電力、耐ノイズ性能、
コスト等を考慮し、PB信号方式を適用した上で、各通
信機器ごとにローカル給電機能を搭載したものである。
【0013】PB信号は通常、PB信号発生用ROM
(リード・オンリ・メモリ)に書き込まれたPB信号の
低群と高群の周波数パターンを組み合わせることによっ
て生成される。低群も高群もそれぞれ4周波数あるの
で、周波数パターンの組合せは、合計16(=4×4)
通りある。
【0014】また、PB信号方式は、一般的に電話回線
で使用している信号方式であるので、伝送距離は数km
以上が可能であり、送受信回路の微小電力化も可能とな
る。さらに、PB信号方式は2つの音声帯域周波数の組
み合わせで送られることから、耐ノイズ性が高く、安価
に送信・受信回路の構成が可能である。
【0015】(A−1)第1の実施形態の構成 本実施形態の通信システム10の構成を図1に示す。
【0016】図1において、通信システム10は、通信
機器11と、平衡型の信号線(2ビットの信号線(メタ
ル線)、すなわち警報線)12と、通信機器13とを備
えている。
【0017】このうち通信機器11は、通信機器(監視
側通信機器)13によって監視を受ける側の通信機器
(被監視側通信機器)である。当該通信機器11はその
内部に、警報信号送出部20と、警報監視部21と、タ
イミング生成部22と、電源供給部23とを備えてい
る。
【0018】この通信機器11は、架空設置型あるいは
屋外設置型の機器であってよく、比較的ノイズ環境の劣
悪な屋内に設置されている機器であってもよい。
【0019】本実施形態では、通信機器11内のタイミ
ング生成部22は、警報信号送出部20や警報監視部2
1をはじめ、当該通信機器11内の各部で使用するため
の動作クロックCKの供給源であるものとする。ただし
必要に応じて、当該タイミング生成部22は、後述する
PB信号PSの送信のためだけに用いるPB信号送信専
用タイミング回路であってもよい。
【0020】また、電源供給部23は、警報信号送出部
20、警報監視部21、タイミング生成部22などの通
信機器11内各部へ、必要な電力を供給する部分であ
る。
【0021】さらに、前記警報監視部21は、当該通信
機器11内の各部の動作が正常に行われているかどうか
を監視する部分で、監視結果に応じて出力するモニタ信
号MS1の状態を変化させる。この警報監視部21は図
3に示す内部構成を備えている。
【0022】図3において、警報判定部50は通信機器
11内の各部から動作状態を示す検出信号CS1を受け
取り、当該検出信号CS1に応じて障害要因や障害箇所
などを判定し、当該判定結果に対応した判定信号DS1
を出力する部分である。
【0023】この判定信号DS1を受け取る出力モニタ
信号選択部51は、最大で16通りのモニタ信号MS1
を出力する部分である。したがって、本実施形態では、
この16通りのモニタ信号MS1を用いて、16通りの
警報情報を出力し伝送することができる。
【0024】例えば、モニタ信号MS1とこれら16通
りの警報情報との対応関係は、“0(0000)”→警
報情報A、“1(0001)”→警報情報B、“2(0
010)”→警報情報C、“3(0011)”→警報情
報D、…、“15(1111)”→警報情報Pのように
定義することができる。
【0025】ここでは、警報判定部50は、少なくとも
電源供給部23から各部への給電が正常に行われている
かどうかを監視し、警報情報として給電正常性情報を出
力するものとする。一例として、給電正常性情報が正常
である場合を前記警報情報Aに対応付けるものとする
と、給電正常性情報が異常である場合は、前記警報情報
Bに対応付けることができる。ただし完全に給電が断た
れると、警報情報を送信すること自体が不可能となるの
で、その場合は、後述するPB信号PSが通信機器13
側にまったく受信されなくなる状態に該当する。
【0026】なお、本実施形態では、警報情報A〜Pの
関係に制約はないので、もしも異常な場合だけを通信機
器13へ伝送するものとすれば、16種類のまったく独
立な警報情報を伝送することができる。
【0027】この警報監視部21からモニタ信号MS1
の供給を受けている警報信号送出部20は、例えば、上
述したPB信号発生用ROM等を内蔵しており、動作ク
ロックCKとモニタ信号MS1にしたがい、警報信号と
してのPB信号PSを信号線12に送出する部分であ
る。モニタ信号MS1はPB信号発生用ROMに対する
アドレス指定に用いられ、動作クロックCKは、当該ア
ドレス指定による当該ROMからの読み出し間隔を規定
する。したがって結果的に、信号送出時間および信号間
隔が当該動作クロックCKによって規定されることにな
る。
【0028】すなわち、警報監視部21が異常を検出し
ていない場合と異常を検出した場合とでは、モニタ信号
MS1の状態が変化するので、前記ROMに対するアド
レス指定が変化し、PB信号PSの組合せ周波数パター
ンが変化する。また、警報信号送出部20がPB信号P
Sを送出しているときある1つのアドレス指定が継続さ
れていれば、本実施形態では、当該PB信号PSは連続
的に出力されるのではなく、動作クロックCKに基づい
た一定の間隔で間欠的に出力されるものとする。
【0029】一定の間隔で間欠的に出力するのは、当該
間隔に動作クロックCKの異常(信号線12の断線や前
記給電の完全な停止も含む)に関する情報を付与するた
めである。したがって、動作クロックCKに関する異常
も、上述した警報情報A〜Pのいずれかに対応付ける構
成とするならば、必要に応じてPB信号は連続的に出力
することも可能である。
【0030】一方、当該通信機器11と平衡型の信号線
12で接続されている通信機器13は、通信機器11を
監視する側の通信機器で、その内部には、警報信号受信
部30と、警報監視部31と、受信信号タイミング監視
部32と、電源供給部33とを備えている。
【0031】この通信機器13も前記通信機器11と同
様に、架空設置型あるいは屋外設置型の機器であってよ
く、比較的ノイズ環境の劣悪な屋内に設置され得る機器
であってもよい。
【0032】ここで、前記通信機器11は伝送装置であ
り、この通信機器13はONU(光加入者線終端装置:
Optical Network Unit)であるものとする。ONUは
しばしば電柱上などの架空に設置されるので、当該通信
機器13も架空設置されるものであってよい。伝送装置
11で検出した検出信号CS1に応じた警報信号はPB
信号として当該通信機器13に転送され、さらに当該通
信機器13から光ファイバケーブル35を介して、上位
の監視装置(図示せず)に転送されるものとする。な
お、図1では、ONUとしての通信機器13が装備して
いる光通信のための構成要素は、光ファイバケーブル3
5、電源供給部33以外図示していない。
【0033】通信機器13内の警報信号受信部30は、
図6に示す内部構成を備えている。
【0034】図6において、PB信号受信処理部52
は、信号線12から受信したPB信号PSをディジタル
フィルタにより識別してコード情報CDを出力するとと
もに、PB信号の時系列な受信タイミングRTi(図2
参照。ただしiは自然数)を出力する部分である。
【0035】前記コード情報CDを受け取る4ビットパ
ラレル出力部53は、コード情報CDの内容に応じて、
4ビットパラレルの出力端子B3〜B0の状態を変化さ
せる。このB3〜B0は、前記通信機器11のモニタ信
号MS1に対応するものである。
【0036】本実施形態ではこのB3〜B0は、2進表
示で、「B3B2B1B0」=「0000」〜「111
1」の16通りの状態をとり得るものとする。
【0037】また、前記PB信号受信処理部52が出力
した受信タイミングRTiの供給を受ける受信信号タイ
ミング監視部32の内部構成は、図5に示す。
【0038】図5において、受信信号タイミング監視部
32は、判定時間設定部54と、比較部55と、タイマ
56とを備えている。
【0039】このうちタイマ56は、リセット機能付き
のタイマで、警報信号受信部30から前記受信タイミン
グRTiが供給されるたびにそれまでのタイマ値TMを
ゼロにリセットしてふたたび当該ゼロから時間計測を開
始する機能を備えている。したがって当該タイマ値TM
は、受信タイミング(RTi)の未検出状態が継続して
いる時間を示し、次の受信タイミングRTi+1が検出
される前(受信タイミングRTiとRTi+1の間)で
も、常時、生成されつづけている。
【0040】なお、当該タイマ56が計測可能な時間の
最大値は、判定時間CTよりもわずかに大きければ十分
である。
【0041】判定時間設定部54は、当該判定時間CT
の設定を受ける部分で、設定された判定時間CTを、比
較部55に供給する。
【0042】タイマ56からタイマ値TMを受け取り、
判定時間設定部54から判定時間CTを受け取った比較
部55は、TMとCTの比較結果に応じた判定信号TJ
を、警報監視部31に出力する。計測時間TMの値が判
定時間CT未満であれば判定信号TJは正常状態とな
り、TMの値がCT以上となった場合には、非正常状態
となる。
【0043】したがって、警報監視部31が受け取るこ
とのできる警報情報の種類は、警報信号受信部30から
供給されたモニタ信号MS1によって示される16通り
の警報情報に加えて、PB信号PSの受信タイミングR
Tiに関する警報情報をも含むことになる。
【0044】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0045】(A−2)第1の実施形態の動作 通信システム10の定常的な運用状態において、図2
(B)に示す動作クロックCKに基づいて、同図(A)
に示すPB信号PSが、警報信号送出部20から信号線
12に送出されているものとする。すなわち動作クロッ
クCKを構成する各クロックパルスCP1〜CP5の立
上がりエッジに対応して、PB信号PSを構成する各パ
ルスP1〜P5は立上がり、立ち上がってから一定時間
経過後に立ち下がっている。
【0046】したがって、図2(A)の各パルスP1〜
P5は、PB信号PSが出力されている期間を示し、パ
ルスの無い期間にはPB信号PSは出力されていない。
通信機器11側の上述したMS1によって表示される1
6通りの警報情報は、各パルスP1〜P5の周波数パタ
ーンに対応しているので、図2(A)には、警報情報の
相違は反映されていない。
【0047】なお、パルスP1〜P5はそれぞれ異なる
警報情報に対応したパルスであってもよく、同一の警報
情報に対応したパルスであってもよいが、ここでは、全
パルスP1〜P5の周波数パターンは、通信機器11内
の各部の動作状態が正常に行われていることを示す動作
正常性情報に対応した1つの周波数パターンであるもの
とする。
【0048】このとき、図2(A)のPB信号PSを受
信する通信機器13では、警報信号受信部30から警報
監視部31に供給されるモニタ信号MS1は、正常な動
作正常性情報に対応し、受信タイミングの間隔(例えば
RT2とRT1の間隔)T1は常にほぼ一定値(これを
基準間隔TSとする)を維持する。タイミング生成回路
22の本体である発振器は、例えば水晶発振子によって
構成され、その安定性は非常に高いから、障害発生によ
って受信タイミングの間隔が大きくなったり小さくなっ
たりすることは、ほとんどあり得ないと考えられる。
【0049】したがって、図2(A)、(B)の状態で
は、前記タイマ56のタイマ値TMは、基準間隔TSに
達すると次の受信タイミングRTiによってリセットさ
れゼロになり、再度、TSまで累進する動作を繰り返し
ている。
【0050】次に、図2(A)および(B)で示される
動作状態において、突然、パルス(例えばP5)の供給
が停止されたものとする。
【0051】この場合、前記タイマ値TMは、前記基準
間隔TSを超えて増大して行く。
【0052】増大するタイマ値TMが判定時間CTを超
えると、前記判定信号TJは非正常状態となり、警報監
視部31に受信タイミングに関する異常が通知される。
【0053】このようなパルスの供給停止は、例えば、
事故や災害などで信号線12が切断された場合、通信機
器11内の電源供給が完全に停止した場合、警報信号送
出部20内に設けられているPB送信回路(前記PB信
号発生用ROMなど)の機能が停止した場合などの障害
要因によって、発生し得る現象である。
【0054】PB信号PSが通信機器13側にまったく
受信されなくなる状態においては、PB信号PS自体が
供給されないのであるから、その障害は、PB信号PS
の周波数パターンに基づかない方法で検出する必要があ
る。その方法が、ここで述べた受信タイミング監視部3
2の処理によって実現されるものである。
【0055】なお、当該判定時間CTは、通常の、前記
基準間隔TSに比べて十分に大きな値に設定しておくも
のとする。一例として、当該判定時間CTは、1秒程度
に設定してよい。
【0056】また、例えば前記CTを基準間隔TSより
も少し大きな値に設定しておくことにより、パルスの供
給が完全に停止した場合だけでなく、何らかの原因によ
ってパルスの間隔が大きくなった場合も検出することが
可能である。
【0057】ただし上述したように、タイミング生成回
路22の本体である発振器の安定性は非常に高いことか
ら、その必要性は通常、低いと考えられる。発振器自体
ではなく発振器の周辺回路が原因となって、パルス間隔
が大きくなることも起こり得るので、そのようなケース
には、CTをTSよりも少し大きな値に設定することで
対応することもできる。
【0058】また、上記では、パルスP1〜P5は、通
信機器11内の各部の動作状態が正常に行われているこ
とを示す動作正常性情報に対応した1つの周波数パター
ンであるものとしたが、図2(A)および(B)の期間
内に、前記検出信号CS1が各部の動作の異常を示した
場合には、動作正常性情報が異常を示し、パルスP1〜
P5の周波数パターンが、異常な動作正常性情報に対応
して変化することになる。そしてこの異常を示す動作正
常性情報は、警報信号受信部30から出力される再生モ
ニタ信号MS1(B3〜B0)に基づいて、警報監視部
31に供給される。
【0059】結局、警報監視部31は、判定信号TJに
よって表示される受信タイミングに関する異常を検出で
きることに加えて、前記MS1によって表示される16
通りの警報情報を受け取ることもでき、最大で、17通
りの警報情報を受け取ることが可能である。そしてこの
17通りの警報情報が、当該通信機器13から光ファイ
バケーブル35を介して、前述した上位の監視装置に転
送される。
【0060】これによって上位の監視装置は障害の発生
を認識し、システム構成に応じて、当該障害の種類や当
該障害が通信機器11で発生したこと(あるいは通信機
器11内のタイミング生成部22またはその周辺で発生
したこと)等を表示して、所定の警報出力(警報表示)
などを行う。
【0061】なお、信号線12の長さとしては、例えば
数m〜数km程度の範囲を選択することができる。メタ
ル線にPB信号を伝送する場合、通常の電話網などでユ
ーザから網に対してサービスを指定するためのインバン
ドトーンとして使用されている実績からも、数km程度
の伝送は十分に可能である。
【0062】(A−3)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、機能の割に小規模な構成で、電源
供給(23)断、信号線(12)断などの動作異常を検
出することができ、外来ノイズに対する耐性のある高信
頼性の通信システムを、わずかの設置作業で設置するこ
とが可能である。
【0063】すなわち、本実施形態では、電話網などの
一般の通信回線を介さない方式の為、交換機への接続を
考慮する必要がなく、通常の回線終端に必要な回路(電
話回線網制御回路など)を省略することができるから、
小規模で安価に回路を実現することができる。
【0064】しかも、信号線(12)が平衡型で、電磁
放射等の外来ノイズに対する耐性が確保できることは、
架空や屋外などの必ずしも良好とはいえないノイズ環境
下で使用される通信機器にとって、非常に有利である。
【0065】また本実施形態は、既存のPB信号をその
まま活用するため、PB信号のために用意されているP
BレシーバIC(集積回路)などの既存のデバイスをそ
のまま利用することも可能で、実現性やコストの点で優
れ、長距離伝送も容易に実現できる。
【0066】さらに、本実施形態では、ローカル給電に
よって、上位側からの給電なしに通信機器(11)の状
態を監視することが可能になる。
【0067】(B)第2の実施形態 以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点に
ついてのみ説明する。
【0068】第1の実施形態では、複数の警報情報を伝
送したい場合、それらを同時に伝送することはできず、
必ず時間的なずれが発生していた。
【0069】例えば、図2(A)に示すパルスP1の周
波数パターンが、通信機器11の任意の1つの動作の動
作正常性が正常であることを示している場合に、通信機
器11内の所定のメモリ(図示せず)のタイムアウト応
答正常性が正常であることも示そうとすると、早くて
も、当該タイムアウト応答正常性が正常であることは、
P1の次のパルスP2の周波数パターンで表示するしか
方法がなかった。すなわち、第1の実施形態では、PB
信号PSの受信タイミングRTiに関する警報情報を除
くと、複数の警報情報を同時に伝送することができなか
った。
【0070】なお、タイムアウト応答正常性とは、当該
メモリがアクセスを受けたときに予め定められたアクセ
スタイムアウト時間以内に応答信号を送信する機能を備
えていることを前提とし、当該応答信号がアクセスタイ
ムアウト時間内に検出されなかった場合には、当該メモ
リ(またはその周辺)に障害が発生しているものとする
警報情報である。
【0071】本実施形態は、複数の警報情報を同時に伝
送することを特徴とする。
【0072】(B)第2の実施形態の構成および動作 本実施形態の通信システムの全体構成は、図1の通信シ
ステム10と同じである。
【0073】本実施形態の警報監視部41の内部構成を
図4に示す。
【0074】図4において、警報監視部41内の警報判
定部61の機能は基本的に前記警報判定部50に対応
し、出力モニタ信号選択部62の機能は基本的に前記出
力モニタ信号選択部51に対応している。
【0075】例えば、前記動作正常性情報のうちの任意
の1つの動作正常性情報が正常を示すケースを前記警報
情報Aに対応付け、当該動作正常性情報が異常を示すケ
ースを前記警報情報Bに対応付け、その他の動作正常性
情報に関しても同様な対応付けを行った場合には、本実
施形態の警報判定部61に供給される検出信号CS2の
種類は8となって前記検出信号CS1の種類が最大で1
6(これは警報情報の16通りに対応する)である点と
相違する。しかも、第1の実施形態の16種類の検出信
号CS1はまったく独立に設定することができたが、本
実施形態の8種類の検出信号CSは、一体不可分で裏表
の関係にある警報情報(例えば、前記給電正常性が正常
である場合と異常である場合)に対応する検出信号を別
にカウントして得られたものである。
【0076】したがって、本実施形態でまったく独立に
設定することができる検出信号CS2の種類は、4種類
である。これは、4ビットパラレル出力部53の出力端
子数4に対応したものである。
【0077】このため、警報判定部61が出力する判定
信号DS2も、前記DS1に比べて実質的に種類が少な
い。同じことは、出力モニタ信号選択部62が出力する
モニタ信号MS2についてもいえる。
【0078】ただし本実施形態でも、4つの検出信号C
S2はそれぞれ独立に変化するので、4ビットパラレル
出力部53の4つの出力端子B3〜B0の取り得る状態
は、16通りである。
【0079】換言するなら、本実施形態において、4ビ
ットB3〜B0は通信機器11全体の動作状態をあらわ
しており、通信機器13からみた通信機器11の内部全
体の動作状態が、16通り有るということができる。
【0080】したがって本実施形態でも、警報信号送出
部20が送出するPB信号PSでは、図2(A)に示し
たパルス(例えばP1)の取り得る周波数パターンは1
6通りである。
【0081】一方、本実施形態の通信機器13内では、
警報信号受信部60が、図6に示すような内部構成を備
えている。警報信号受信部60は、ハードウエア的には
前記警報信号受信部30と同じである。
【0082】ただし、本実施形態では、4ビットパラレ
ル出力部53の出力端子B3〜B0の機能が第1の実施
形態と相違する。
【0083】第1の実施形態では、“0(0000)”
→警報情報A、“1(0001)”→警報情報B、“2
(0010)”→警報情報C、“3(0011)”→警
報情報D、…、“15(1111)”→警報情報Pのよ
うに、4ビット全体で1つの警報情報を表示するように
したが、本実施形態では、当該4ビット中の各ビット
が、1つの警報情報(一対の警報情報)に対応し、4ビ
ット全体は、通信機器13からみた通信機器11の内部
全体の動作状態に対応している。
【0084】一例として、最下位ビット(LSB)であ
るビットB0が給電正常性に対応しているものとする
と、B0=“0”で給電正常性が正常であることを示
し、B0=“1”で給電正常性が異常であることを示す
ことができる。
【0085】また、最下位から2番目のビットB1が、
上述した通信機器11内の所定のメモリのタイムアウト
応答正常性に対応しているものとすると、B1=“0”
でタイムアウト応答正常性が正常であることを示し、B
1=“1”でタイムアウト応答正常性が異常であること
を示すことができる。
【0086】この場合、例えば「B3B2B1B0」=
「××00」であれば、給電正常性が正常であることを
示す警報情報と、タイムアウト応答正常性が正常である
ことを示す警報情報とが同時に示されることになる。な
お、ここで『×』は、1でも0でもよく、Don't Care.
であることを示している。
【0087】一般化すると、モニタ信号MS2とこれら
8種類(独立には4種類)の警報情報との対応関係
は、”0(0000)”→警報情報A’+B’+C’+
D’、“1(0001)”→警報情報A’+B’+C’
+D 、“2(0010)”→警報情報A’+B’+C
+D’、“3(0011)”→警報情報A’+B’+
C+D 、…、“7(0111)”→警報情報A’+B
+C +D 、…、“15(1111)”→警報情報
A +B +C +D となる。
【0088】なお、ここで、「’」の有無だけが相違す
る同じアルファベットは、裏表の関係に有る警報情報
(例えば前記給電正常性情報の正常と異常)に対応して
いる。例えば、「’」の付与されたアルファベットは正
常で、付与されていないアルファベットは異常を示す。
【0089】また、正常な警報情報は警報情報ではな
く、異常な警報情報だけが警報情報であるととらえた場
合、PB信号と警報情報の前述の対応関係は、”0(0
000)”→警報情報なし、“1(0001)”→警報
情報D、“2(0010)”→警報情報C、“3(00
11)”→警報情報C+D、…、“7(0111)”→
警報情報B+C+D、…、“15(1111)”→警報
情報A+B+C+Dとなる。
【0090】なお、本実施形態のように、複数の警報情
報を同時に伝送できるということは、PB信号の持つ周
波数パターンと警報情報とを1対多に対応付けることに
等しい。
【0091】(B−2)第2の実施形態の効果 本実施形態によれば、第1の実施形態で得られる全ての
効果と同等な効果を得ることができる。
【0092】加えて、本実施形態では、伝送できる警報
情報の種類は減少するものの、第1の実施形態では原則
として(PB信号PSの受信タイミングRTiに関する
警報情報以外では)不可能であった複数の警報情報の同
時伝送が可能になる。
【0093】しかもこの機能は、既存のPBレシーバI
Cの機能をそのまま活用して実現することができるの
で、実現性やコストなどの点でも優れている。
【0094】(C)他の実施形態 なお、第1、第2の実施形態では、各実施形態にとって
必要な機能を実現するための具体的な構成を示したが、
同様な機能を実現することができるものであれば、その
他の構成を用いることも可能である。
【0095】また、第1、第2の実施形態では、通信機
器11にはPB信号の送信機能を設け通信機器13にP
B信号の受信機能を設けたが、通信機器11にもPB信
号の受信機能を設けるとともに通信機器13にもPB信
号の送信機能を設けるようにすることも可能である。こ
の場合、通信機器11と13が相互に監視し合うような
システム構成とすることもできる。
【0096】さらに、第1、第2の実施形態としては、
周波数配列の複数周波数信号として、PB信号を用いた
が、本発明ではその他の複数周波数信号を用いることも
できる。例えば、MF信号(Multi-Frequency Code)
を用いることも可能である。
【0097】また、本発明は、架空(屋外)設置型通信
装置などの送信装置または受信装置において、PB信号
の特性を利用することを特徴とするものであるので、外
来ノイズに対する耐性を必要とし、屋外に設置された通
信装置、さらに遠隔での信号転送が必要な場合に広く有
効であり、遠隔に設置された装置の故障等の遠隔監視方
法として利用できる。
【0098】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、機能の割に小規模で、信頼性の高い通信システム
を、わずかの設置作業で提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の実施形態に係る通信システム
の全体構成を示す概略図である。
【図2】第1および第2の実施形態の動作説明図であ
る。
【図3】第1の実施形態の警報監視部の構成を示す概略
図である。
【図4】第2の実施形態の警報監視部の構成を示す概略
図である。
【図5】第1および第2の実施形態の受信信号タイミン
グ監視部の構成を示す概略図である。
【図6】第1および第2の実施形態の警報信号受信部の
構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10…通信システム、11、13…通信機器、12…信
号線、20…警報信号送出部、21,31、41…警報
監視部、22…タイミング生成部、23,33…電源供
給部、30、60…警報信号受信部、32…受信信号タ
イミング監視部。
フロントページの続き (72)発明者 大西 教之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 橋本 拓 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K042 AA08 BA07 CA06 CA24 DA18 DA35 EA01 JA03 LA04 5K046 AA01 BA05 PP04 YY01 ZZ19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノイズ状態が必ずしも良好でないノイズ
    環境下で、送信装置から受信装置へ監視用の通信を行う
    通信システムにおいて、 前記送信装置と受信装置を平衡型の信号線で接続し、 前記送信装置は、 当該送信装置の内部状態に応じた監視信号を出力する監
    視信号出力手段と、 当該監視信号を複数周波数信号に変換して前記信号線に
    送出する複数周波数信号送信手段と、 これら監視信号出力手段と複数周波数信号送信手段に対
    して、給電を行う送信側給電手段とを備え、 前記受信装置は、 前記信号線から前記複数周波数信号を受信して、当該複
    数周波数信号に変換する前の前記監視信号を再生する複
    数周波数信号受信手段と、 当該複数周波数信号受信手段から受け取った監視信号に
    応じて、前記送信装置の内部状態の正常性を検査する監
    視信号検査手段と、 少なくとも前記送信側給電手段とは別な給電手段であっ
    て、これら監視信号検査手段と複数周波数信号受信手段
    に対して給電を行う受信側給電手段とを備えることを特
    徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の通信システムにおいて、 前記複数周波数信号の持つ周波数パターンと、前記送信
    装置の内部状態とを1対1に対応付けることを特徴とす
    る通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1の通信システムにおいて、 前記複数周波数信号の持つ周波数パターンと、前記送信
    装置の内部状態とを1対多に対応付けることを特徴とす
    る通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1の通信システムにおいて、 前記受信装置は、 前記複数周波数信号の信号の時間間隔を監視して、所定
    時間以上、当該信号の供給がない場合には、信号の供給
    が停止されたものと判定する供給停止判定手段を備えた
    ことを特徴とする通信システム。
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