JP2002042704A - 回転陽極型x線管装置 - Google Patents

回転陽極型x線管装置

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JP2002042704A
JP2002042704A JP2000219001A JP2000219001A JP2002042704A JP 2002042704 A JP2002042704 A JP 2002042704A JP 2000219001 A JP2000219001 A JP 2000219001A JP 2000219001 A JP2000219001 A JP 2000219001A JP 2002042704 A JP2002042704 A JP 2002042704A
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ray tube
anode type
heater
cooling medium
rotary anode
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Yoshiaki Shiratori
義明 白鳥
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転陽極型X線管を短時間に動作できるよう
にした回転陽極型X線管装置を提供すること。 【解決手段】 X線を発生する陽極ターゲット層が一部
に設けられた回転陽極15およびこの回転陽極15を回
転可能に支持し液体金属潤滑剤を用いる動圧式すべり軸
受が形成された回転機構16を有する回転陽極型X線管
12と、この回転陽極型X線管12を収納し、回転陽極
型X線管12を冷却する冷却媒体を満たした管容器11
とを具備した回転陽極型X線管装置において、冷却媒体
を加熱するヒータHを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円盤状回転陽極
を支持する回転機構部分に形成される動圧式すべり軸受
部分に送られる液体金属潤滑剤を解凍できるようにした
回転陽極型X線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転陽極型X線管は、回転状態にある陽
極ターゲット層に電子ビームを照射し、陽極ターゲット
層からX線を発生させる電子管で、通常、管容器内に収
納した状態で使用される。この場合、管容器の内部に
は、回転陽極型X線管が動作時に発生する熱を放出する
ために絶縁油が満たされる。
【0003】ここで、回転陽極型X線管を管容器内に収
納する従来の回転陽極型X線管装置について図3を参照
して説明する。符号31は管容器で、管容器31内に回
転陽極型X線管32が収納されている。回転陽極型X線
管32は、管容器31の外壁31a部分に設けられた取
付部材33に支持され、管容器31内の所定位置に固定
されている。管容器31内には、回転陽極型X線管32
が発生する熱を放出する冷却媒体たとえば絶縁油が満た
されている。また、管容器31を構成するその外壁31
aの内面に、X線が外部に漏れないように遮蔽する遮蔽
層31bが設けられている。
【0004】回転陽極型X線管32は全体が真空外囲器
34で構成され、真空外囲器34内には、陽極ターゲッ
ト層が一部に設けられた円盤状回転陽極35および円盤
状回転陽極35を回転可能に支持する回転機構36など
が配置されている。真空外囲器34の外側には、円盤状
回転陽極35を回転させるステータコイル37が配置さ
れている。また、管容器31内には、円盤状回転陽極3
5などの陽極部分に電圧を供給する陽極側のケーブルレ
セプタクル38、および、電子ビームを放出する陰極部
分に電圧を供給する陰極側のケーブルレセプタクル39
が設けられている。
【0005】回転機構36は、回転体および固定体など
で構成され、回転体と固定体間には動圧すべり軸受が形
成されている。動圧すべり軸受は回転体や固定体の軸受
面にらせん溝を形成し、これらのらせん溝や軸受間隙
に、動作中は液状となる液体金属潤滑剤が送り込まれて
いる。なお、符号mは管軸を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転陽極型X線
管装置は、周囲の温度が低下すると、円盤状回転陽極3
5を支持する回転機構36の軸受部分に送り込まれてい
る液体金属潤滑剤が固体化する場合がある。液体金属潤
滑剤が固体化すると、回転機構36がうまく機能しない
ため、円盤状回転陽極35を回転させることができず、
回転陽極型X線管を動作状態に設定できない。このよう
な場合、ステータコイル37に特定の電流を流し、液体
金属潤滑剤を解凍し、その後、回転陽極型X線管を動作
させている。
【0007】上記したように、従来の回転陽極型X線管
装置では、環境温度が液体金属潤滑剤の融点よりも低
く、液体金属潤滑剤が固体化するような場合、システム
を立ち上げてから、回転陽極型X線管を動作させるまで
に時間がかかるという問題がある。
【0008】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、回転陽極型X線管を短時間に動作できるようにした
回転陽極型X線管装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、X線を発生
する陽極ターゲット層が一部に設けられた回転陽極およ
びこの回転陽極を回転可能に支持し液体金属潤滑剤を用
いる動圧式すべり軸受が形成された回転機構を有する回
転陽極型X線管と、この回転陽極型X線管を収納し、前
記回転陽極型X線管を冷却する冷却媒体を満たした管容
器とを具備した回転陽極型X線管装置において、前記冷
却媒体を加熱するヒータを設けたことを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1を
参照して説明する。符号11は管容器で、管容器11内
に回転陽極型X線管12が収納されている。回転陽極型
X線管12は、管容器11の外壁11a部分に設けられ
た取付部材13に支持され、管容器11内の所定位置に
固定されている。管容器11内には、回転陽極型X線管
12が発生する熱を放出するための冷却媒体たとえば絶
縁油が満たされている。また、管容器11の外壁11a
内面には、X線が外部に漏れないように遮蔽する遮蔽層
11bが設けられている。
【0011】回転陽極型X線管12は全体が真空外囲器
14で構成され、真空外囲器14内には、陽極ターゲッ
ト層が一部に設けられた円盤状回転陽極15および円盤
状回転陽極15を回転可能に支持する回転機構16など
が配置されている。真空外囲器14の外には、円盤状回
転陽極15を回転させるステータコイル17が設けられ
ている。また、管容器11内に、円盤状回転陽極15な
どの陽極部分に電圧を供給する陽極側のケーブルレセプ
タクル18および電子ビームを放出する陰極部分に電圧
を供給する陰極側のケーブルレセプタクル19が設けら
れている。
【0012】円盤状回転陽極15を支持する回転機構1
6は、回転体および固定体などで構成され、回転体と固
定体間には動圧すべり軸受が設けられている。動圧すべ
り軸受は、回転体および固定体の少なくとも一方の軸受
面にらせん溝を形成し、これらのらせん溝や軸受間隙
に、動作中は液状となる液体金属潤滑剤が送り込まれて
いる。
【0013】また、管容器11内の円筒状外壁11aの
一部に、たとえば壁厚が厚い厚肉部11cが環状に設け
られ、厚肉部11cの円周方向に沿って環状に穴が形成
され、その穴の中にヒータH、たとえば円筒状外壁11
a部分をほぼ一周する閉ループ状に形成された抵抗線が
配置されている。ヒータHはたとえばスイッチSを介し
て電源Eに接続されている。なお、符号mは管軸を示し
ている。
【0014】上記した構成によれば、管容器11の外壁
11a部分にヒータHが配置されている。そのため、ス
イッチSを閉じてヒータHに電流を流すと、ヒータHが
加熱する。この熱が管容器11に伝達され、ヒータHや
管容器11の熱が絶縁油などを介して熱伝導で液体金属
潤滑剤に伝わり、固体化している液体金属潤滑剤を解凍
する。したがって、ヒータHに電流を流し液体金属潤滑
剤が固体化しないようにすれば、回転陽極を支持する回
転機構は、常時、動作できる状態となり、回転陽極型X
線管を迅速に動作状態に入らせることができる。また、
ヒータHをリング状に形成している。この場合、管容器
11内の絶縁油が一様に加熱され、液体金属潤滑剤の解
凍状態を全体に均一化できる。
【0015】次に、本発明の他の実施形態について図2
を参照して説明する。図2では、図1に対応する部分に
は同じ符号を付し、重複する説明を一部省略する。
【0016】この実施形態では、管容器11の一部、た
とえば回転陽極型X線管12の前後に位置する部分の外
壁11aに、絶縁油の導出口21および導入口22が設
けられ、導出口21および導入口22を結んで絶縁油の
循環路23が設けられている。循環路23には、絶縁油
を送り出すポンプ24や熱交換器25などが設けられ、
管容器11内の絶縁油は、矢印Yで示すように、導出口
21から循環路23へ、循環路23から導入口22へ、
さらに、管容器11内部を回転陽極型X線管12の後方
から前方へと循環する。この間、回転陽極型X線管12
が発生した熱は絶縁油を介し、熱交換器25における熱
交換で放出される。
【0017】また、循環路23の一部にヒータHが設け
られ、ヒータHはスイッチSを介して電源Eに接続され
ている。また、管容器11内に、絶縁油の温度を検出す
る温度センサ26が配置されている。温度センサ26で
検出された温度情報は制御部27に送られ、制御部27
は絶縁油の温度によりスイッチSの開閉を制御する構成
になっている。
【0018】上記の構成によれば、絶縁油の温度を検出
する温度センサ26を管容器11内に配置している。そ
して、温度センサ26を利用して、たとえば絶縁油の温
度がある値以下に低下した場合にスイッチを閉じてヒー
タHを加熱させ、また、絶縁油の温度がある値以上にな
った場合にスイッチを開いてヒータHの加熱を停止して
いる。この場合、ヒータの熱で絶縁油の温度が上昇し、
これにより回転機構の軸受部分に送り込まれる液体金属
潤滑剤が、常時、解凍状態となる。したがって、X線管
装置のシステムを起動させた際、回転陽極型X線管を迅
速に動作状態に設定できる。また、絶縁油の温度によっ
て、ヒータHへの通電状態が制御されている。このた
め、絶縁油は、液体金属潤滑剤を解凍状態とする適温に
維持される。また、循環路23の一部にヒータHを配置
する構成の場合、ヒータHが管容器11の外部にあるた
め、ヒータHの取付けが容易に行える。
【0019】なお、図1の実施形態では温度センサを設
ける構成になっていない。しかし、図1の構成の場合
も、管容器内に温度センサを配置し、絶縁油の温度によ
ってスイッチの開閉を制御し、ヒータへの通電状態を調
整する構成にすることができる。また、図1の場合、ヒ
ータHを管容器11の内部に配置している。しかし、ヒ
ータHは管容器11の外側に配置することもできる。ま
た、ヒータHを管容器外壁の厚肉部に埋め込んでいる
が、たとえばヒータHを収納した収納部材を、管容器の
外壁部分に一体に設けることもできる。
【0020】また、ヒータの形状はリング状に限らず任
意の形状を選択できる。また、温度センサを配置する場
所も管容器内に限らない。たとえば図2の実施形態のよ
うに、循環路がある場合は、その循環路内に配置するこ
ともできる。
【0021】上記した本発明の構成によれば、ヒータに
通電することで、回転機構の軸受部分に送り込まれる液
体金属潤滑剤を、常時、解凍状態におくことができる。
そのため、X線管装置のシステムを起動させた際、回転
陽極型X線管からいつでもX線を照射できる回転陽極型
X線管装置を実現できる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、回転陽極型X線管を
短時間に動作できるようにした回転陽極型X線管装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための概略の断面
図である。
【図2】本発明の他の実施形態を説明するための概略の
構成図で、その一部を断面で示している。
【図3】従来例を説明するための概略の断面図である。
【符号の説明】
11…管容器 12…回転陽極型X線管 13…取付部材 14…真空外囲器 15…円盤状回転陽極 16…回転機構 17…ステータコイル H…ヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生する陽極ターゲット層が一部
    に設けられた回転陽極およびこの回転陽極を回転可能に
    支持し液体金属潤滑剤を用いる動圧式すべり軸受が形成
    された回転機構を有する回転陽極型X線管と、この回転
    陽極型X線管を収納し、前記回転陽極型X線管を冷却す
    る冷却媒体を満たした管容器とを具備した回転陽極型X
    線管装置において、前記冷却媒体を加熱するヒータを設
    けたことを特徴とする回転陽極型X線管装置。
  2. 【請求項2】 ヒータが、管容器を構成する外壁部分に
    設けられた請求項1記載の回転陽極型X線管装置。
  3. 【請求項3】 ヒータが、管容器を構成する筒状外壁部
    分に設けられ、かつ、前記筒状外壁部分に沿って閉ルー
    プ状に設けられた請求項1記載の回転陽極型X線管装
    置。
  4. 【請求項4】 冷却媒体の温度を検出する温度センサが
    設けられた請求項1記載の回転陽極型X線管装置。
  5. 【請求項5】 冷却媒体の温度を検出する温度センサ
    と、この温度センサで検出された前記冷却媒体の温度に
    よってヒータへの通電状態を制御する制御装置とが設け
    られた請求項1記載の回転陽極型X線管装置。
  6. 【請求項6】 管容器に形成された冷却媒体の導入口と
    導出口を結ぶ冷却媒体の循環路を前記管容器外に設け、
    前記循環路の一部にヒータを配置した請求項1記載の回
    転陽極型X線管装置。
JP2000219001A 2000-07-19 2000-07-19 回転陽極型x線管装置 Withdrawn JP2002042704A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008046654A1 (de) * 2006-10-20 2008-04-24 Yxlon International X-Ray Gmbh Röhrenhaube zum vorheizen des gehäuses einer röntgenröhre sowie verfahren zum betrieb einer röntgenröhre
DE102011088238A1 (de) * 2011-12-12 2013-06-13 Siemens Aktiengesellschaft Strahlerkühlaggregat, Strahleranlage und Betriebsverfahren für ein Strahlerkühlaggregat

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