JP2002042203A - 磁性体検知装置 - Google Patents

磁性体検知装置

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JP2002042203A
JP2002042203A JP2000220992A JP2000220992A JP2002042203A JP 2002042203 A JP2002042203 A JP 2002042203A JP 2000220992 A JP2000220992 A JP 2000220992A JP 2000220992 A JP2000220992 A JP 2000220992A JP 2002042203 A JP2002042203 A JP 2002042203A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コアと磁性体との距離が変化しても検知信号の
変動が少なく、磁性体の量に比例した検知信号が得ら
れ、場所の特定が可能で、温度変化に対しても安定で製
作が容易な磁性体検知装置を提供する。 【解決手段】板状の一対のコア2,3は、一方の各端部
を紙葉類8が通過するための所定間隙Gを持って相対向
させて配設されている。コア2,3の対向部に巻装され
たコイル4a,4bは直列接続されて第1のコイル10
0を構成し、対向部と反対側に巻装されたコイル5a,
5bは直列接続されて第2のコイル200を構成し、こ
れら第1,第2のコイル100,200からの検知信号
は信号処理回路に導かれ、紙葉類8上の磁性体の有無が
検知される。また、少なくともコア2,3の対向部と反
対側のコイル5a,5bの部分を囲繞するように磁気カ
バー6,7が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、印刷物
などの紙葉類の印刷に使用する印刷インキに含まれる微
量の磁性体を非接触で検知する磁性体検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、紙葉類の印刷に使用する印刷
インキに含まれる磁性体を検知することにより、紙葉類
を識別する方法は広く知られている。従来、この紙葉類
の印刷に使用された印刷インキに含まれる磁性体の検知
には、S字形のコアの中央部に1次コイルを巻装し、微
小な間隙に設定した2箇所の開口部側のそれぞれに2次
コイルを巻装して、一方の開口部上に紙葉類を通過させ
て2つの2次コイルによる誘起電圧の差を出力する差動
コイル形トランス方式や、コイルを設けた環状のコアの
一部に微小な間隙を設けて、その間隙上を通過する際の
環状コアのインピーダンスの変化を検知する方式などが
ある。
【0003】また、磁性体に対して非接触式の状態で検
知する方法としては、たとえば、特開昭59−1410
58号公報に開示されたように、2個のコの字形のコア
を所定間隙をもって対向させるとともに、それぞれのコ
アにコイルを巻装して、その各コイルを直列に接続する
ことにより、上記間隙上を磁性体が通過する際のインピ
ーダンスの変化を検出する方法がある。
【0004】また、たとえば、特開平9−236642
号公報に開示されたように、解放端のそれぞれにコイル
を巻装した一対のJ字形コアを、それぞれのコアの長い
解放端同士、短い解放端同士を所定間隙をもって対向さ
せ、解放端同士のそれぞれのコイルを直列に接続したコ
イル1、2のインピーダンスの差を検出して、間隙を通
過する磁性体を検知する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、差動コイル
形トランス方式や環状コア・インピーダンス方式では、
磁性体がコアの間隙上を接触しながら通過するときに検
知信号が最大となり、コアと磁性体との距離が離れると
信号は急激に減少する。したがって、磁性体が揺動しな
がら通過すると、それに伴って検知信号も変動してしま
う。また、コアの間隙以上に磁性体の距離が離れると、
検知信号はほとんど零になってしまう。
【0006】このように、コアと磁性体との間隙の影響
を受け易く、また、紙葉類を高速で搬送する場合には、
紙葉類の振動も激しくなるため、安定した検知信号を得
ることが困難である。
【0007】また、前述した特開昭59−141058
号公報に開示された非接触検知方式では、コの字形コア
の対向部のどちらか、あるいは両方に磁性体がある場合
に検知信号が得られる。しかし、磁性体の量が均一の場
合、対向部の両方に磁性体があるときの検知信号は、対
向部の片方にのみある場合の倍の大きさになるなど、磁
性体の量の特定は困難であった。また、磁性体が対向部
のどちらにあっても検知信号が得られるため、場所の特
定はできなかった。さらには、周囲温度の変化によりコ
アの透磁率が変わるため、検知信号が変化し易かった。
【0008】また、前述した特開平9−236642号
公報に開示された磁性体検知装置においては、J字形コ
アの製作工程が複雑なことや、J字形コアの固定方法に
特殊な加工を必要とするため、製作費用が嵩むなどの問
題があった。
【0009】そこで、本発明は、コアと磁性体との距離
が変化しても検知信号の変動が少なく、磁性体の量に比
例した検知信号が得られ、場所の特定が可能で、温度変
化に対しても安定で、製作が容易な磁性体検知装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁性体検知装置
は、一方の各端部を被検知物が通過するための所定間隙
を持って相対向させた板状の一対のコアと、この一対の
コアの相対向する各端部にそれぞれ巻装された各コイル
を直列接続してなる第1のコイルと、前記一対のコアの
相対向する各端部とは反対側の各端部にそれぞれ巻装さ
れた各コイルを直列接続してなる第2のコイルと、前記
一対のコアの相対向する各端部とは反対側の各端部側を
それぞれ囲繞する磁性体で形成された磁気カバーと、前
記第1のコイルからの検知信号と前記第2のコイルから
の検知信号を処理する処理回路とを具備している。
【0011】なお、前記一対のコアはアモルファス箔を
積層して構成することが好ましい。また、前記コアと前
記磁気カバーとの間隔は、前記一対のコアの相対向する
端部間の間隙よりも大に設定すること、前記一対のコア
の相対向する端部の面と前記磁気カバーの開口端との間
隔は、前記一対のコアの相対向する端部間の間隙よりも
大に設定すること、前記板状の一対のコアは、その長手
方向の幅が前記被検知物の通過方向と直交する方向に平
行となるように配設することがそれぞれ好ましい。
【0012】また、上記のように構成された磁性体検知
装置を、その各コアの相対向する端部を結ぶ線がほぼ平
行になるように複数個並設して磁性体検知装置を構成し
てもよい。その際、前記複数の磁性体検知装置の各コア
同士の間隔を、前記一対のコアの相対向する端部間の間
隙よりも大に設定すること、前記板状の一対のコアは、
その長手方向の幅が前記被検知物の通過方向と直交する
方向に平行となるように配設することが好ましい。
【0013】このように構成された本発明によれば、一
対のコアの各一端を対向させ、その対向部と反対側の各
端部にそれぞれ設けたコイルを直列に接続しているた
め、対向間隙内での磁性体の位置によるコイルのインピ
ーダンス値の変動は小さく、非接触での検知が可能とな
る。
【0014】また、一対のコアを対向させた間隙部は、
磁性体に感応して検知信号を出力するが、反対側の各端
部は磁性体から距離が離れるため、ほとんど感応しな
い。したがって、それぞれのコイル同士のインピーダン
スの差を検知することにより、温度による変動が相殺さ
れ、磁性体の量に比例した信号を得ることができる。
【0015】また、コアの形状が単純なため、コアの製
作が容易となり、装置への組込みも単純な構成にするこ
とができ、製作費も安くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】まず、第1の実施の形態について説明す
る。
【0018】図1は、第1の実施の形態に係る、たとえ
ば、印刷物などの紙葉類の印刷に使用する印刷インキに
含まれる微量の磁性体を非接触で検知する磁性体検知装
置の構成を概略的に示すものである。図1において、1
は検知部で、板状の一対のコア2,3、コイル4a,4
b、コイル5a,5bおよび磁気カバー6,7から構成
されている。8は磁性体粉末を含有した印刷インキで印
刷された印刷物(たとえば、有価証券)などの紙葉類で
あり、図示矢印E方向に搬送されるものとする。
【0019】コア2,3は、たとえば、アモルファス箔
を積層して構成されていて、一方の各端部を紙葉類8が
通過するための所定間隙Gを持って相対向配設されてい
る。この場合、コア2,3は、その長手方向の幅b(図
2参照)が紙葉類8の通過方向Eと直交する方向に平行
となるように配設される。
【0020】コア2,3の対向部には、それぞれコイル
4a,4bが巻装されているとともに、その対向部と反
対側には、それぞれコイル5a,5bが巻装されてい
る。そして、対向部のコイル4a,4bを直列に接続し
て第1のコイル100が構成され、対向部と反対側のコ
イル5a,5bを直列に接続して第2のコイル200が
構成されている。
【0021】磁気カバー6,7は、磁性体によって構成
されていて、少なくともコア2,3の対向部と反対側の
コイル5a,5bの部分を囲繞するように設けられてお
り、これにより外部からの磁力線の影響を受けないよう
になっている。
【0022】第1のコイル100を付勢した際にコイル
4a,4bに発生する磁力線は、コア2,3が相対向す
る間隙Gでは、たとえば、図示矢印Aの方向に一致させ
いてる。第2のコイル200においても同様にして、コ
イル5aでは図示矢印B1,B2、コイル5bでは図示
矢印C1,C2の方向に一致させ、第1のコイル100
および第2のコイル200を付勢することにより、矢印
A、矢印C1、磁気カバー7を通って図示矢印D1、さ
らに磁気カバー6を通って矢印B1の経路と、矢印A、
矢印C2、磁気カバー7、図示矢印D2、磁気カバー6
を通って矢印B2の経路で磁力線が通る環状磁路を形成
する。
【0023】コア2,3の対向間隙G内に磁性粉などを
含む磁気インキで印刷された紙葉類8が挿入されると、
間隙G内の磁力線の分布が変化するため、第1のコイル
100および第2のコイル200のインピーダンスが変
化する。ただし、磁力線D1,D2の磁路の間隙は、コ
ア2,3の対向部よりも広いため、磁束の漏洩が大き
く、環状磁束の磁力線D1,D2の量が減少し、紙葉類
8による磁力線の変化は少なく、第2のコイル200の
インピーダンス変化も小さい。したがって、紙葉類8の
印刷インキ内の磁性粉は、コア2,3の対向部2a,3
aの間隙G内にある部分が第1のコイル100によって
検知される。
【0024】もし、紙葉類8が矢印Eの方向に移動すれ
ば、紙葉類8の移動方向に分布する磁気インキは、対向
部2a,3aの間隙G内で磁気インキ量の変化に伴う第
1のコイル100のインピーダンス変化として検知でき
る。
【0025】一方、検知部1の周囲温度が変化すると、
コア2およびコア3の透磁率が変化し、第1のコイル1
00および第2のコイル200のインピーダンスが変化
する。第1のコイル100と第2のコイル200の周囲
温度は概略同一であることから、温度変化によるインピ
ーダンスの変化の増減も同じである。したがって、第1
のコイル100と第2のコイル200のインピーダンス
の差を取れば、温度によるインピーダンスの変化分は消
去され、磁性体によるインピーダンスの変化分のみを取
出すことができる。
【0026】次に、コア2,3の対向部2a,3aの間
隙G内で紙葉類8の位置変動による影響について述べ
る。紙葉類8が間隙Gの中間にある場合は、コイル4a
とコイル4bのインピーダンスの変化量は同じである
が、紙葉類8がコア2の対向部2aに近づくと、コイル
4aのインピーダンスは増大し、コイル4bのインピー
ダンスは減少する。また、紙葉類8がコア3の対向部3
aに近づくと、コイル4bのインピーダンスは増大し、
コイル4aのインピーダンスは減少する。
【0027】しかし、第1のコイル100はコイル4a
とコイル4bとを直列に接続しているために、2つのコ
イル4aと4bのインピーダンスの増加量と減少量が打
ち消し合い、結果として変化量は小さくなる。したがっ
て、紙葉類8がコア2,3の対向部2a,3aの間隙G
内で揺動しても、検知信号への影響は小さい。
【0028】以上、検知部1の構成とその動作について
述べたが、磁路内での磁力線の方向A,D1,D2およ
びB1,B2とC1,C2が反対であっても、また、磁
力線A,D1,D2の向きに対して磁力線B1,B2と
C1,C2の両方あるいは片方が反対の向きであって
も、本発明の効果は維持される。
【0029】また、コア2,3は、アモルファス箔以外
の磁性材料で構成することも可能であるが、アモルファ
ス箔のような高透磁率の材料を用いることにより、磁力
線の広がりを小さくできるため、コア対向部2a,3a
の間隙Gを大きく取ることができる。
【0030】なお、コア2,3と磁気カバー6,7との
間隙wは、コア対向部2a,3aの間隙G以上とするこ
と、また、コア2,3の対向部2a,3aと磁気カバー
6,7の端部との間隔pは、コア対向部2a,3aの間
隙G以上とすること、さらには、上下の磁気カバー6,
7の端部間の間隔kは、コア対向部2a,3aの間隙G
以上であることが、コア対向部2a,3aの間隙G内の
磁性体の検知感度を妨げないために好ましい。
【0031】図2は、コア2,3の外形を詳細に示すも
のである。コア2,3の横幅(長手方向の幅)bは、厚
さ(短手方向の幅)tの2倍以上の大きさに設定して、
紙葉類8の移動方向Eと直行する方向に一定の幅を持た
せ、厚さtを薄くして磁力線の厚みを小さくし、磁性体
の移動方向分布の変化を精度よく検知するものである。
【0032】コイル4a,4bは、コア対向部2a,3
aに近い位置に巻装されており、これによりコア対向部
2a,3aの間隙G内の磁力線の変動を感度よく検知す
ることができるようになっている。コア対向部2a,3
aとコア解放部2b,3bとの間隙、すなわち、コア
2,3の長さLは間隙G以上にすることがコア解放部2
b,3bの影響を小さくできるため好ましい。
【0033】図3は、図1に示した検知部1の信号処理
回路を概略的に示すものである。図3において、13は
検知部1の第1のコイル100および第2のコイル20
0を構成要素としたブリッジ回路で、R1,R2はブリ
ッジ回路13構成用の辺抵抗、VR1,VR2はブリッ
ジ回路13のバランス調整用の可変抵抗器である。ま
た、14は発振回路で、ブリッジ回路13を付勢するた
めの信号を発生する。15はブリッジ回路13の出力を
差動増幅する差動アンプ、16は位相同期検波回路、1
7は位相設定回路、18は低域通過用のフィルタ回路で
ある。
【0034】ブリッジ回路13では、差動アンプ15の
出力波形の振幅ができるだけ小さくなるように、可変抵
抗器VR1,VR2を調整しておく。第1のコイル10
0のインピーダンスが変化すると、差動アンプ15の出
力波形と振幅が変化する。位相同期検波回路16は、位
相設定回路17で設定された位相のもとで、差動アンプ
15の出力信号を検波、整流する。
【0035】位相設定回路17は、発振回路14の入力
波形に対して設定された位相だけずれた信号を位相同期
検波回路16に送るもので、その設定位相は、たとえ
ば、検知部1内に被検知物が置かれたときに検波、整流
された出力信号が最大になるように設定する。なお、こ
の位相設定においては、検知信号に対して有害となる雑
音成分信号が最小になるようにしてもよい。
【0036】低域通過用のフィルタ回路18は、位相同
期検波回路16で検波、整流された信号から高周波成分
を除去して、検知信号を出力する。なお、このフィルタ
回路18には、出力信号の電圧レベルを変える機能を持
たせてもよい。
【0037】図4は、図1に示した検知部1の信号処理
回路の他の実施の形態を概略的に示すものである。図4
において、19は検知部1の第1のコイル100および
第2のコイル200を構成要素としたブリッジ回路で、
R1,R2はブリッジ回路19構成用の辺抵抗、VR
1,VR2はブリッジ回路19のバランス調整用の可変
抵抗器である。20は矩形波を発生する矩形波発振回
路、21はブリッジ回路19の出力を差動増幅する差動
アンプ、22,23はサンプルホールド回路、24は周
波数低減回路、25は差動アンプ、26は低域通過用の
フィルタ回路である。
【0038】周波数低減回路24は、矩形波発振回路2
0の出力波形を例えば1/100の周波数の矩形波に低
減し、その低減した矩形波によりブリッジ回路19を付
勢する。ブリッジ回路19では、差動アンプ21の出力
波形の振幅が最適な状態になるように、可変抵抗器VR
1,VR2を調整しておく。
【0039】周波数低減回路24は、たとえば、10進
カウンタ回路などにより構成して、低減波形を発生する
とともにパルスカウント結果を出力する機能を利用し
て、位相設定をパルスのカウント数で行ない、設定位相
に相当するタイミングで、サンプリングパルスをサンプ
ルホールド回路22,23に出力する。
【0040】差動アンプ21の正側の出力波形をサンプ
ルホールド回路22でサンプルし、次のサンプリングパ
ルスまでサンプルした電圧を保持する。差動アンプ21
の負側の出力波形のサンプリングは、サンプルホールド
回路23で行ない、同様にサンプルした電圧を保持す
る。
【0041】差動アンプ25は、サンプルホールド回路
22,23から得られる正側、負側のサンプル電圧の差
を求めて、共通のバイアス電圧成分を取り除き、低域通
過用のフィルタ回路26により高周波成分を除去して、
検知信号を出力する。なお、このフィルタ回路26に
は、出力信号の電圧レベルを変える機能を持たせてもよ
い。
【0042】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0043】図5は、第2の実施の形態に係る磁性体検
知装置の構成を模式的に示すものである。第2の実施の
形態に係る磁性体検知装置は、図1に示した検知部1
を、その各コアの相対向する端部を結ぶ線がほぼ平行に
なるように、紙葉類8の幅方向に複数個(本例では5
個)並設してなるものであり、前述した第1の実施の形
態と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略
する。
【0044】図5において、9,10はコア2,3を挟
持して支える支持具で、非磁性体から構成されている。
各検知部1のコア2,3同士の間隔sは、隣接する検知
部1同士の干渉を小さくするために、コア2,3の対向
部間隙Gに対し、同じかそれ以上が好ましい。
【0045】図6は、図5における矢印J−Jに沿う断
面を模式的に示している。図6において、支持具9,1
0は、それぞれ凹部9a,9b,10a,10bが設け
らていて、この凹部9a,9b,10a,10b内にコ
イル4a,4b,5a,5bの部分を収納した状態でコ
ア2,3を挟持支持している。なお、支持具9,10の
凹部9a,9b,10a,10bとコア2,3との隙間
には、樹脂などを充填することにより固定してもよい。
【0046】上記第2の実施の形態によれば、紙葉類8
の幅方向(搬送方向と直交方向)のほぼ全面にわたって
検知することができるとともに、検知場所の特定が可能
となる。
【0047】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施することが可能である。
【0048】たとえば、図1に示した検知部1におい
て、コア2,3にそれぞれ励磁コイルを設けて、それら
を直列に接続し、この直列接続した励磁コイルを付勢し
て、第1のコイル100と第2のコイル200の出力の
差を差動アンプで得るか、第1のコイル100と第2の
コイル200を差動接続して誘起電圧の差として位相同
期検波することにより、同様の作用効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、コ
アと磁性体との距離が変化しても検知信号の変動が少な
く、磁性体の量に比例した検知信号が得られ、場所の特
定が可能で、温度変化に対しても安定で製作が容易な磁
性体検知装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁性体検知装
置の構成を概略的に示す側面図。
【図2】コアの外形を示す斜視図。
【図3】検知部の信号処理回路を概略的に示す構成図。
【図4】検知部の信号処理回路の他の実施の形態を概略
的に示す構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る磁性体検知装
置の構成を一部省略して模式的に示す正面図。
【図6】図5における矢印J−Jに沿う断面を模式的に
示す断面図。
【符号の説明】
1……検知部 2,3……コア 4a,4b,5a,5b……コイル 100……第1のコイル 200……第2のコイル 6,7……磁気カバー 8……紙葉類(印刷物) 13,19……ブリッジ回路 14……発振回路 15,21,25……差動アンプ 16……位相同期検波回路 17……位相設定回路 18,26……フィルタ回路 20……矩形波発振回路 22,23……サンプルホールド回路 24……周波数低減回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の各端部を被検知物が通過するため
    の所定間隙を持って相対向させた板状の一対のコアと、 この一対のコアの相対向する各端部にそれぞれ巻装され
    た各コイルを直列接続してなる第1のコイルと、 前記一対のコアの相対向する各端部とは反対側の各端部
    にそれぞれ巻装された各コイルを直列接続してなる第2
    のコイルと、 前記一対のコアの相対向する各端部とは反対側の各端部
    側をそれぞれ囲繞する磁性体で形成された磁気カバー
    と、 前記第1のコイルからの検知信号と前記第2のコイルか
    らの検知信号を処理する処理回路と、 を具備したことを特徴とする磁性体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のコアはアモルファス箔を積層
    してなることを特徴とする請求項1記載の磁性体検知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コアと前記磁気カバーとの間隔は、
    前記一対のコアの相対向する端部間の間隙よりも大に設
    定してなることを特徴とする請求項1記載の磁性体検知
    装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のコアの相対向する端部の面と
    前記磁気カバーの開口端との間隔は、前記一対のコアの
    相対向する端部間の間隙よりも大に設定してなることを
    特徴とする請求項1記載の磁性体検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の磁性体検知装置を、その
    各コアの相対向する端部を結ぶ線がほぼ平行になるよう
    に複数個並設してなることを特徴とする磁性体検知装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の磁性体検知装置の各コア同士
    の間隔を、前記一対のコアの相対向する端部間の間隙よ
    りも大に設定してなることを特徴とする請求項5記載の
    磁性体検知装置。
  7. 【請求項7】 前記板状の一対のコアは、その長手方向
    の幅が前記被検知物の通過方向と直交する方向に平行と
    なるように配設されることを特徴とする請求項1または
    請求項5記載の磁性体検知装置。
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