JP2002042084A - 携帯物への装着物、携帯物、離脱状態検知方法 - Google Patents

携帯物への装着物、携帯物、離脱状態検知方法

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JP2002042084A
JP2002042084A JP2000228581A JP2000228581A JP2002042084A JP 2002042084 A JP2002042084 A JP 2002042084A JP 2000228581 A JP2000228581 A JP 2000228581A JP 2000228581 A JP2000228581 A JP 2000228581A JP 2002042084 A JP2002042084 A JP 2002042084A
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Yoichiro Sako
曜一郎 佐古
Takao Ihashi
孝夫 井橋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード型メモリなどの携帯機器などへの装着
物の紛失を、効果的に避けることができる。 【解決手段】 携帯物と装着物との少なくとも一方から
無線信号を送出する。携帯物と装着物との少なくとも他
方は、一方からの無線信号を受信して、無線信号の受信
強度を検知し、検知した受信強度に応じて、携帯物と装
着物との間の離脱の状態を検知する。検知された受信強
度が、所定のしきい値よりも小さいかどうかを検出する
ことにより、装着物と携帯物との距離が、しきい値に応
じた所定の距離以上離れているかどうかを検知する。携
帯物と装着物との他方は、さらに、検知した携帯物と装
着物との間の離脱の状態を告知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ビデオ
カメラや携帯電話などの携帯機器と、この携帯機器に装
着されて使用されるカード型メモリなどの装着物との間
における離脱状態を検知する方法およびその方法に用い
られる携帯機器などの携帯物およびカード型メモリなで
の装着物に関する。
【0002】
【従来の技術】小型で、比較的大容量(例えば32メガ
バイト、64メガバイト)のカード型メモリ(フラッシ
ュメモリ)が、携帯機器用の外部記憶装置や情報記録媒
体として利用されている。
【0003】例えば、ビデオカメラでは、静止画用の外
部記憶媒体として用いられている。また、オーディオ信
号が格納されたカード型メモリを、専用の読み出し再生
装置に装着するようにする、ヘッドホンステレオ装置も
登場している。さらには、次世代の携帯電話には、外部
記憶装置としてカード型メモリの採用が検討されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カード型メ
モリは、非常に小さいので、持ち運びに便利であるであ
るが、カード型メモリを交換するなどのために携帯機器
から外したときに、落しても気が付かないことがあり、
紛失の危険性がある。そして、現在のところ、カード型
メモリは、高価格であるため、メモリの紛失は使用者に
とっては、できるだけ避けたい事態である。
【0005】しかしながら、従来は、カード型メモリの
紛失を防止する手立ては、使用者の注意深い取り扱いに
頼るしかなく、不完全である。
【0006】この発明は、以上の点にかんがみ、カード
型メモリなどの携帯機器などへの装着物の紛失を、効果
的に防止することができるようにすることを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明による離脱状態検知方法は、携帯物と、
この携帯物に対して着脱自在に装着される装着物との間
の離脱状態を検出する方法であって、前記装着物が、前
記携帯物に装着された状態から、離脱した状態へ変化し
たときに、前記装着物に、そのことを使用者に告知する
機能を持たせたことを特徴とする。
【0008】この第1の発明の構成においては、携帯物
から装着物が外されたときには、装着物自身が、例えば
音などにより、使用者にそのことを告知する。したがっ
て、使用者は、その告知により、装着物の取り扱いに注
意を払うようになり、紛失事故を防止することができる
ようになる。
【0009】また、第2の発明による離脱状態検知方法
は、携帯物と、この携帯物に対して着脱自在に装着され
る装着物との間の離脱状態を検出する方法であって、前
記携帯物と前記装着物との少なくとも一方から無線信号
を送出し、前記携帯物と前記装着物との少なくとも他方
は、前記無線信号を受信して、前記無線信号の受信強度
を検知し、検知した受信強度に応じて、前記携帯物と前
記装着物との間の離脱の状態を検知することを特徴とす
る。
【0010】そして、第3の発明による離脱状態検知方
法においては、上記の第2の発明において、前記受信強
度に応じて検知される前記携帯物と前記装着物との間の
離脱の状態は、前記検知された受信強度が、所定のしき
い値よりも小さいかどうかを検出することにより、前記
装着物と前記携帯物との距離が、前記しきい値に応じた
所定の距離以上離れているかどうかであることを特徴と
する。
【0011】さらに、第4の発明においては、前記第3
の発明において、前記携帯物と前記装着物との他方は、
さらに、前記検知した前記携帯物と前記装着物との間の
離脱の状態を告知することを特徴とする。
【0012】上記の第2の発明によれば、携帯物と装着
物との間で無線信号の送受を行なわれる。このとき、無
線信号の受信強度が携帯物と装着物との間の距離に応じ
たものとなることに基づいて、両者が、どの程度、離間
しているかの状態が検出される。例えば、装着物を携帯
物から外したときには、使用者は、その外した装着物
は、ポケットやバックなどの自分の身近なところに収納
するのが通常であり、誤って落してしまって、それに気
付かずに、その位置から離れると、両者の距離は大きく
なる。
【0013】この第2の発明によれば、携帯物と装着物
とが、どの程度、離間したかを検出することができる。
特に、第3の発明のように、使用者が自分の身近なとこ
ろに収納したのではなく、落してしまったとして認識で
きる程度の距離に応じた受信強度のしきい値を設定し
て、それと、受信強度を比較することにより、その状態
を容易に把握することができる。
【0014】したがって、携帯物と装着物との距離が大
きくなったときには、使用者が自分の身近なところに収
納したのではなく、落してしまったとして、第4の発明
のように、告知することができる。これにより、使用者
は、紛失事故を未然に防止することができるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明による離脱状態検
知方法の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0016】この実施の形態は、図2に示すように、携
帯物が携帯電話端末1で、装着物がカード型メモリ2の
場合の例である。この例の携帯電話端末1は、カード型
メモリ2の装填口を備え、この装填口に、図2に示すよ
うに、カード型メモリ2が挿入されて装着される。ま
た、装着されたカード型メモリ2は、この装填口から抜
き取ることにより、携帯電話端末1から外すことができ
る。
【0017】この場合、カード型メモリ2は、携帯電話
端末1の外部記憶装置として機能し、種々の用途に用い
られる。
【0018】例えば、カード型メモリ2には、氏名、電
話番号、住所、その他の個人情報などのデータベースが
格納される。携帯電話端末1の使用者は、カード型メモ
リ2を携帯電話端末1に装着して、前記データベースか
ら必要なデータを読み出して、携帯電話端末1のディス
プレイ3に表示し、利用するようにする。
【0019】また、携帯電話端末1からインターネット
などのネットワークにアクセスし、所定のサーバーか
ら、ゲームプログラムやオーディオデータなどをダウン
ロードしたときに、そのダウンロードしたデータを、カ
ード型メモリ2に格納することができるようにされてい
る。
【0020】そして、この実施の形態においては、携帯
電話端末1およびカード型メモリ2の両者には、携帯電
話端末1からカード型メモリ2が外されたときに、カー
ド型メモリ2が紛失してしまうのを防止するための工夫
が施されている。
【0021】すなわち、後述もするように、携帯電話端
末1には、携帯電話通信網を通じた通信を行なうための
伝送距離が数百メートルの比較的大電力の通信手段の他
に、通信手段を別に備えると共に、カード型メモリ2に
も、通信手段を設ける。この通信機能の例としては、微
弱な電波を利用するものや、赤外線を用いるものなどが
ある。
【0022】前者の微弱な電波を利用するものとして
は、2.4GHz帯を利用した短距離無線通信の規格
「Bluetooth」に適合する通信素子を用いたも
のを使用できる。また、後者の例としては、IrDA
(Infrared Date Associatio
n)規格の赤外線通信手段を用いることができる。
【0023】規格「Bluetooth」に適合する通
信手段は、最大伝送速度1Mbps(実効的には721
kbps)、利用周波数帯域の2.4GHzは、免許が
不要である。電波の送信出力には、3つのクラスがあ
り、クラス1は+20dBm(最大伝送距離100メー
トル)、クラス2は+4dBmで、クラス3が0dBm
(最大伝送距離が10メートル)である。
【0024】IrDAは、最大伝送速度4Mbpsの赤
外線通信であり、最大伝送距離は、3.8メートルであ
る。
【0025】そして、携帯電話端末1およびカード型メ
モリ2のそれぞれは、相手から受信した電波の強度を検
出することにより、相手と自分との着脱関係や離間距離
関係がどのような状態になっているかを検知するように
している。そして、この実施の形態では、特に、携帯電
話端末1からカード型メモリ2が外されたときに、カー
ド型メモリ2が、それを使用者に、例えば音により告知
する。
【0026】さらに、携帯電話端末1から外されたカー
ド型メモリ2が、図1に示すように、使用者の所持とは
見なされない程度の距離D以上、離れたときには、カー
ド型メモリ2が、それを使用者に、例えば警告音により
告知するようにする。また、このときには、携帯電話端
末1も、例えば警告音により、使用者に、それを告知す
るようにする。
【0027】前記距離D以上離れたかどうかを検出する
もっとも単純な方法は、電波もしくは赤外線が伝送され
なくなった(受信側で受信不可となった)ことを検出し
たら、警告する方法である。しかし、この方法では、
「Bluetooth」のクラス3の場合で10メート
ル、IrDAの場合で3.8メートル離れてから、警告
されることになる。これでは紛失抑止効果が小さいと考
えられる。
【0028】そこで、この実施の形態では、受信側で
は、電波や赤外線の受信強度を検出し、その検出した受
信強度が、使用者の所持とは見なされない程度の距離D
として設定された距離のときの受信強度よりも小さくな
ったときに、警告を発するようにする。例えば、カード
型メモリ2が、D=1.2メートル以上、携帯電話端末
1から離れたときには、カード型メモリ2または携帯電
話端末1の一方が、あるいはカード型メモリ2および携
帯電話端末1の両方が、それを使用者に、例えば警告音
により告知するようにするものである。以下に説明する
実施の形態では、携帯電話端末1とカード型メモリ2の
双方が、警告を発する。
【0029】[携帯電話端末1の構成例]次に、この発
明の携帯物の実施の形態としての携帯電話端末1の構成
について説明する。図3は、携帯電話端末1の構成例の
ブロック図である。この実施の形態の携帯電話端末1の
基本的な構成は、一般的なデジタルセルラー携帯電話端
末の構成とほぼ同様の構成を有するものである。
【0030】アンテナ101を通じて受信した受信信号
は、アンテナ共用器102を通じて受信RF部103に
供給される。受信RF部103は、これに供給された受
信信号が適正なレベルになるように、必要な帯域制限、
AGC(AutomaticGain Contro
l)などの処理を行い、処理後の信号をミキサ104に
供給する。
【0031】ミキサ104は、受信信号の受信周波数を
一定の周波数に変換するために、周波数を制御された局
部発振部111からの局部発振信号と受信RF(Rad
ioFrequency)部103からの出力信号とを
混合する。ミキサ104からの出力信号は、受信IF
(Intermediate Frequency;中
間周波数)部105に供給される。受信IF部105
は、これに供給された信号をA/D変換して、一定のビ
ットレートを持つI,Qデジタルデータを出力する。こ
のI,Qデジタルデータは、受信復調部106供給され
る。
【0032】受信復調部106は、これに供給された
I,Qデジタルデータについて、フェージングなどの影
響除去や、受信した信号の種別判別、デ・インターリー
ブ、エラー訂正を行い、適切な復号を行って、音声デー
タとその他の通信データとに分離する。
【0033】分離されたデータのうちの音声データは、
音声復号部107に供給される。音声データは、通常圧
縮されて所定データ長のブロックで送られてくるため、
音声復号部107は、その圧縮された音声データを伸張
し、デコードしてから、音声のサンプリングレートに従
ってD/A変換する。この後、D/A変換されたアナロ
グ音声信号はスピーカアンプ108にて電力増幅されて
スピーカ109に供給され、アナログ音声信号に応じた
音声が放音される。
【0034】一方、分離されたデータのうちの通信デー
タは、受信復調部106から通信データ復号部110に
供給され、この通信データ復調部110で最終的な元の
データに戻される。この復号された通信データは、例え
ば、CPUバス125を経由し、データインタフェース
(図3においては、データI/Fと記載)135を介し
て、パーソナルコンピュータなどの外部装置に送られ
る。
【0035】次に送信系について説明する。マイクロホ
ン118は、収音した音声をアナログ音声信号に変換
し、これをマイクアンプ117に供給する。マイクロホ
ン118の出力は小さいので、マイクアンプ117で
は、アナログ音声信号が必要な電圧にまで増幅される。
増幅されたアナログ音声信号は音声符号化部116に供
給される。
【0036】音声符号化部116では、アナログ音声信
号は適当なサンプリングレートでA/D変換されてデジ
タル音声信号に変換される。そして、音声符号化部11
6では、そのデジタル音声信号が所定の符号化方式で符
号化されて圧縮され、送信RF信号におけるバースト信
号に適合するブロックにまとめられる。
【0037】一方、データインタフェース135を通じ
て外部装置から入力されたデジタルデータは、通信デー
タ符号化部119において適当なブロックにまとめられ
る。そして、音声符号化部116と通信データ符号化部
119からのデータは、送信変調部115でまとめら
れ、一定のデータレートを持つI,Qデジタルデータと
される。
【0038】このI,Qデジタルデータは、送信IF部
114にてD/A変換され、アナログ変調信号に変換さ
れた後、所望の送信周波数に変換するために、局部発振
部111からの変換用の信号とミキサ113で混合され
る。そして、このミキサ113で所望の周波数に変換さ
れた信号は、必要な送信電力にするために送信RF部1
12にて電力増幅され、アンテナ共用器102を経由し
てアンテナ101から放射(送信)される。
【0039】なお、この実施の形態の携帯電話端末にお
いては、マイクロホン118からの音声信号を、音声符
号化部116から音声復号部107へ戻すようにしてい
る。これにより、マイクロホン118からの音声信号
は、受信した相手の音声信号に混合され、音声復号部1
07のD/A変換器でアナログ音声信号に変換され、ス
ピーカ109から放音するようにしている。つまり、話
者の音声の一部をスピーカ109から聞こえるようにし
ている。
【0040】これは、トーカーサイドトーン(Talk
er Side Tone)と呼ばれ、携帯電話端末の
受話部で耳を覆うことにより、話者自身の声が聞こえに
くくなり、それを話者自信が無意識に補正しようとして
声が大きくなることを防止あるいは緩和するためであ
る。
【0041】この携帯電話端末の全体を制御するための
コントロール部120は、CPU(Central P
rocessing Unit)124、ROM(Re
adOnly Memory)121、RAM(Ran
dom Access Memory)122、EEP
ROM(Electrically Erasable
and Programmable ROM)12
3、RTC(RealTime Clock;時計回
路)126がCPUバス125を通じて接続されて構成
されている。
【0042】ROM121には、CPU124において
実行されるプログラムや、表示用のフォント等の必要と
なるデータが予め記憶されている。また、RAM122
は、主に作業領域として用いられる読み出し専用メモリ
であり、CPU124がプログラム実行中において、必
要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、コント
ロール部120と、受信系または送信系の各部との間で
やり取りするデータを一時記憶したりする場合などに利
用される。
【0043】EEPROM123は、携帯電話端末の電
源がオフされても例えば直前の設定条件などを記憶して
おき、次の電源オン時に同じ設定にするような使用方法
をする場合に、それらの設定パラメータを記憶しておく
読み出し専用メモリである。このEEPROM123に
は、例えば電話帳データや電話帳用フォント情報などが
記憶されている。
【0044】計時用のRTC126は、年月日及び時刻
データを提供する。RTC126は、例えば、データ等
のタイムスタンプ、携帯電話端末の時計表示、タイマー
等に利用される。
【0045】また、図3に示すように、この実施の形態
の携帯電話端末においては、コントロール部120のC
PUバス125に対してディスプレイインタフェース
(図3においては、ディスプレイI/Fと記載)13
1、キーボードインタフェース(図3においては、キー
ボードI/Fと記載)133、データインターフェース
(図3においては、データI/Fと記載)135、カー
ド形メモリインタフェース(図3においては、カード形
メモリI/Fと記載)136、無線通信ユニット13
7、ブザー駆動部138が接続されている。
【0046】そして、コントロール120からの表示デ
ータは、ディスプレイインタフェース131を通じてデ
ィスプレイ132に供給される。また、いわゆるテンキ
ーや各種のファンクションキーを備えたキーボード部1
34を通じて入力された使用者からの入力データは、キ
ーボードインタフェース133を通じてコントロール部
120に供給される。
【0047】また、カード形メモリインタフェース13
6は、カード型メモリ2の装填口を含むもので、カード
形メモリ2とコントロール部120との間でのデータの
送受を行うためのものである。例えば、カード形メモリ
インタフェース136は、カード型メモリ2からのデー
タを本体で利用する場合や、前述したインターネットか
らダウンロードして取得するデータを、カード型メモリ
2に記憶させたりする時のインタフェースである。
【0048】カード型メモリ2は、携帯電話端末1の製
造者あるいはサービスプロバイダによって、使用者に提
供される。この際に、一つの携帯電話端末1には、一つ
のカード型メモリ2が1対1に対応するようにされてい
る。これは、カード型メモリ2に記憶されている情報
が、著作権保護されている場合に、その情報が不正に他
の携帯電話端末1で使用されてしまわないようにするた
めである。
【0049】その方法としては、例えば携帯電話端末と
同じ機器番号など、携帯電話端末と1対1に対応する番
号情報などを識別情報としてカード型メモリ2に登録し
て、それを検証用情報として使用する方法を用いる。
【0050】無線通信ユニット137は、上述した微弱
電波の通信手段であって、この例では、規格「Blue
tooth」の無線通信ユニットを用いる。
【0051】ブザー駆動部138は、上述したカード型
メモリ2の離脱状態を、音により使用者に告知するため
のブザー139を駆動するためのものである。この例に
おいては、カード型メモリ2が、携帯電話端末1から外
されて、携帯電話端末1から前記所定距離D以上、離れ
たときには、このブザーが駆動されて、使用者に注意を
喚起する。
【0052】[カード型メモリ2について]図4は、カ
ード型メモリインタフェース136に接続されるカード
型メモリ2の一例の内部構造を示すものである。
【0053】この例のカード型メモリ2の作動電源Vc
cは、カード型メモリ2が携帯電話端末1に装着されて
いるときには、外部記憶インタフェース136を通じて
携帯電話端末1側から供給される。この実施の形態のカ
ード型メモリ2は、携帯電話端末1に装着されていない
ときであっても、微弱な電波を受信して信号処理をする
必要があるので、そのための電源の供給源として、電池
210が内蔵されている。
【0054】外部記憶インタフェース136を通じてや
り取りされる双方向データ信号DIOは、TPC(Tr
ansfe Protoco1 Command)とい
う制御データやデータそのものを含み、メモリに書き込
んだり、メモリから読み出したりするためのものであ
る。
【0055】この実施の形態のカード型メモリ2は、そ
の内部に、シリアル/パラレル変換器201と、レジス
タ202と、バッファ203と、エラー検出コード発生
部204と、アトリビュートROM205と、メモリコ
ントローラ206と、電子的書き換え可能な不揮発性メ
モリであるフラッシュメモリ207と、無線通信ユニッ
ト208と、制御部209と、ブザー駆動部211と、
ブザー212とを備えて構成されている。
【0056】シリアル/パラレル変換器201は、書き
込み時では双方向データ信号DI0として転送クロック
SCLKに同期して送られてきたシリアルデータを、例
えば8ビットのパラレルデータに変換する。制御用コマ
ンドも、データも、このシリアル/パラレル変換器20
1でシリアルデータからパラレルデータに変換される。
また、読み出し時には、カード型メモリ2の内部に記憶
されている8ビット毎のパラレルデータをシリアルデー
タに変換して、双方向データ信号DI0として、外部装
置つまりここでは携帯電話端末1に出力される。
【0057】レジスタ202は、ステータスレジスタ、
パラメータレジスタ、エキストラデータレジスタ等から
なり、TPCによりカード型メモリ2内部のフラッシュ
メモリ207のアクセス制御を行う。
【0058】バッファ203は、シリアル/パラレル変
換器201とフラッシュメモリ207との間でのデータ
交換を行う際、一時的にデータを記憶しておくために用
いられる。
【0059】エラー検出コード発生部204は、外部装
置に転送するデータに、例えばCRCコードなどの誤り
検出コード付加し、また、外部装置から転送されてくる
データに付加されているCRCコードにより誤り検出を
行い、データの信頼性を確保する。
【0060】アトリビュートROM205は、カード型
メモリ2内部の物理的情報を有しており、外部装置に装
着されて電源Vccオン直後に外部装置がこの情報を読
み出し、対応状況をチェックするために用いられる。
【0061】メモリコントローラ206は、レジスタ2
02に設定されているパラメータ等を基にして、バッフ
ァ203と、フラッシュメモリ207との間のデータの
制御を行う。フラッシュメモリ207には、最終的に例
えばある容量のページに区切られてデータを記憶してお
く。このフラッシュメモリ207の記憶内容は、前述し
た検証用コードが用いられて認証が行なわれて、確認さ
れたときに読み出し可能となる。
【0062】無線通信ユニット208は、上述した微弱
電波の通信手段であって、この例では、規格「Blue
tooth」の無線通信ユニットを用いる。
【0063】制御部209は、後述もするように、無線
通信ユニット208で受信した電波の受信強度からカー
ド型メモリ2と、外部装置としての携帯電話端末1との
間の着脱および離間状態を検出する状態検出部としての
機能を備える。図示は省略したが、この制御部209
は、計時機能(タイマー機能)を備えている。なお、こ
の制御部209は、無線通信ユニット208内の制御部
によって構成することもできる。
【0064】そして、この制御部209は、ブザー駆動
部211を介してブザー212を駆動制御する。この実
施の形態の場合、カード型メモリ2は、携帯電話端末1
から外されたときと、前述したように、予め定められた
距離D以上、携帯電話端末1から離れたときに、ブザー
212を駆動して、使用者の注意を喚起するようにす
る。
【0065】[離脱状態検知動作の説明]次に、上述の
ように構成された携帯電話端末1およびカード型メモリ
2のそれぞれにおける離脱状態検知動作を、図5および
図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、
この場合の検知動作は、携帯電話端末1では、コントロ
ール部120が実行し、また、カード型メモリ2では、
制御部209が実行するものである。
【0066】最初に、携帯電話端末1における離脱状態
検知動作について、図5のフローチャートを参照して説
明する。
【0067】先ず、カード型メモリが、携帯電話端末1
から外されたか否か検知し(ステップS1)、外された
ときには、RTC126によりタイマーを起動する(ス
テップS2)。そして、無線通信ユニット137で受信
したカード型メモリ2からの電波の強度Pmを検出する
(ステップS3)。
【0068】そして、この受信強度Pmが、前述したよ
うに、使用者の所持とは見なすことができない程度の距
離Dだけ離れた位置からの電波の受信強度に等しいしき
い値Pthよりも大きいか否かを判定する(ステップS
4)。この例では、前記距離Dは、前述したように、例
えばD=1.2メートルに選定されるので、受信強度の
しきい値Pthは、1.2メートル離れた位置からの電波
の受信強度P1.2 に選定されている。
【0069】そして、ステップS4で、受信強度Pmが
しきい値Pthよりも大きいと判別されたときには、カー
ド型メモリ2が携帯電話端末1から外されてから、予め
定められた所定時間以上経過したか否か判別し(ステッ
プS5)、経過していなければ、ステップS3に戻り、
受信強度の監視のステップS4およびステップS5を繰
り返す。
【0070】また、ステップS5で、所定時間以上経過
したと判定したときには、タイマーをリセットし(ステ
ップS11)、この状態検知動作を終了する。カード型
メモリ2を携帯電話端末1から外してから、所定時間以
上、受信強度Pmが大きいときには、使用者がポケット
やバッグなど身近な位置にカード型メモリ2を収納した
と見なすことができるからである。
【0071】次に、ステップS4で受信強度Pmがしき
い値Pth以下であると判別されたときには、カード型メ
モリ2は、携帯電話端末1から距離D以上離れたと判定
して、コントロール部120は、タイマーを起動し直し
(ステップS6)、また、ブザー駆動部138を制御し
て、ブザー139を駆動させ、例えば“ビー”という警
告音を鳴らして、使用者に告知する(ステップS7)。
【0072】次に、使用者がキーボード部134におい
て警告音をオフするキー操作をしたか否か判別し(ステ
ップS8)、警告音をオフするキー操作がなされたと判
別したときには、ブザー駆動部138を制御して、ブザ
ー139の警告音鳴動を停止し(ステップS10)、ま
た、タイマーをリセットして(ステップS11)、この
状態検知処理ルーチンを終了する。
【0073】また、使用者による警告音をオフするキー
操作が行なわれないときには、警告音が発せられてか
ら、予め定められた所定時間経過したか否か判別し(ス
テップS9)、前記所定時間経過していなければ、ステ
ップS7に戻って、警告音を鳴らし続け、前記所定時間
経過したときには、ブザー駆動部138を制御して、ブ
ザー139の警告音を鳴動を停止し(ステップS1
0)、また、タイマーをリセットして(ステップS1
1)、この状態検知処理ルーチンを終了する。
【0074】以上のようにして、この実施の形態の携帯
電話端末1は、カード型メモリ2が外されてから、所定
の時間以内では、カード型メモリ2と、携帯電話端末1
との間の距離が、予め定めた、使用者の所持とは見なす
ことができない程度の距離D以上であるか否かを監視す
るようにして、前記距離D以上離れたことを検出したと
きには、使用者に警告音により告知して、注意を喚起す
る。したがって、使用者が携帯電話端末1からカード型
メモリ2を外したときに、カード型メモリ2を誤って落
してしまったとしても、警告音による告知により、その
ことを使用者は知ることができ、落したことを気付かず
に紛失してしまう事態を未然に防ぐことができる。
【0075】このとき、警告音は、予め定められた所定
時間は、継続するので、使用者に対する告知は、確実に
行われる。また、カード型メモリ2が外されてから、所
定の時間以内だけ、カード型メモリ2と、携帯電話端末
1との間の距離が、予め定めた、使用者の所持とは見な
すことができない程度の距離D以上であるか否かを監視
するようにしているので、無用なときに、携帯電話端末
1で警告音が発せられてしまう事態を防止することがで
きる。
【0076】次に、カード型メモリ2における離脱状態
検知動作について、図6のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0077】先ず、カード型メモリ2が、携帯電話端末
1に装着されたかどうか判別し(ステップS21)、装
着されたと判別したときには、カード型メモリ2と、携
帯電話端末1との間での認証作業を行う(ステップS2
2)。この認証は、前述したように、カード型メモリ2
と携帯電話端末1との間における認証である。なお、図
6では省略したが、認証の結果、装着されたカード型メ
モリ2が携帯電話端末1で使用不可とされた場合には、
その時点で、図6の状態検知動作のルーチンを終了する
のは言うまでもない。
【0078】認証が正しく行われた後には、無線通信ユ
ニット208で受信した携帯電話端末1からの電波の強
度Ppを検出する(ステップS23)。そして、この受
信強度Ppが、携帯電話端末1に装着された状態におけ
る受信強度Poに等しいか否か判定する(ステップS2
4)。この判定の結果、等しいときには、カード型メモ
リ2は、携帯電話端末1に装着されている状態であるの
で、ステップS23に戻って、受信強度Ppの検出を継
続する。
【0079】ステップS24で、受信強度Ppが、前記
受信強度Poよりも小さくなって、両者が異なったと判
定されたときには、制御部209は、カード型メモリ2
が携帯電話端末1から外されたと判別して、外れたこと
を示す例えば“ピッ”という警告音を、その外れた瞬間
だけ鳴らすように、ブザー駆動部211を制御して、ブ
ザー212から発するようにする(ステップS25)。
そして、この外れた時点から、制御部209内のタイマ
ーを起動する(ステップS26)。
【0080】そして、この受信強度Ppが、前述したよ
うに、使用者の所持とは見なすことができない程度の距
離D、この例では、D=1.2メートルだけ離れた位置
からの電波の受信強度に等しいしきい値Pth、この例で
はPth=P1.2 よりも大きいか否かを判定する(ステッ
プS27)。
【0081】そして、ステップS27で、受信強度Pp
がしきい値Pthよりも大きいと判別されたときには、カ
ード型メモリ2が携帯電話端末1から外されてから、予
め定められた所定時間以上経過したか否か判別し(ステ
ップS28)、経過していなければ、受信強度Ppの算
出を行ない(ステップS29)、ステップS27に戻
り、受信強度の監視を所定時間に渡って継続する。
【0082】そして、ステップS28で、所定時間以上
経過したと判定したときには、タイマーをリセットし
(ステップS30)、図6の状態検知動作を終了する。
カード型メモリ2を携帯電話端末1から外してから、所
定時間以上、受信強度Ppが大きいときには、使用者が
ポケットやバッグなど身近な位置にカード型メモリ2を
収納したと見なすことができるからである。
【0083】次に、ステップS27で受信強度Ppがし
きい値Pth以下であると判別されたときには、カード型
メモリ2は、携帯電話端末1から距離D以上離れたと判
定して、制御部209は、タイマーを起動し直し(ステ
ップS31)、また、ブザー駆動部211を制御して、
ブザー212を駆動させ、例えば“ビー”という警告音
を鳴らして、使用者に告知する(ステップS32)。
【0084】次に、携帯電話端末1から警告音をオフす
る旨の警告音オフ指示を受信したか否か判別し(ステッ
プS33)、警告音オフ指示を受信したと判別したとき
には、ブザー駆動部211を制御して、ブザー212の
警告音鳴動を停止し(ステップS35)、また、タイマ
ーをリセットして(ステップS30)、この状態検知処
理ルーチンを終了する。通常、警告音をオフするキー操
作は、使用者は、カード型メモリ2に近付いて行なうの
で、その時の受信強度は大きくなっており、無線通信ユ
ニット208は、前記警告音オフ指示を確実に受け取っ
て、制御部209に伝えることができる。
【0085】また、ステップS33で、警告音オフ指示
を受信しなかったと判別したときには、警告音が発せら
れてから、予め定められた所定時間経過したか否か判別
し(ステップS34)、前記所定時間経過していなけれ
ば、ステップS32に戻って、警告音を鳴らし続け、前
記所定時間経過したときには、ブザー駆動部211を制
御して、ブザー212の警告音鳴動を停止し(ステップ
S35)、また、タイマーをリセットして(ステップS
30)、この状態検知処理ルーチンを終了する。
【0086】以上のようにして、この実施の形態のカー
ド型メモリ2は、携帯電話端末1から外されたときに
は、注意的に警告音を発し、さらに、それから所定の時
間以内では、カード型メモリ2と、携帯電話端末1との
間の距離が、予め定めた、使用者の所持とは見なすこと
ができない程度の距離D以上であるか否かを監視するよ
うにして、前記距離D以上離れたことを検出したときに
は、使用者に警告音により告知して、注意を喚起する。
【0087】したがって、使用者が携帯電話端末1から
カード型メモリ2を外したときには、注意的な警告音に
より、取り扱いに注意を払うようになる。また、使用者
が外したのではなく、装着が不完全のためにカード型メ
モリ2が携帯電話端末1から外れてしまった場合にも、
その外れた瞬間に警告音が鳴るので、それを使用者が検
知することができる。
【0088】また、カード型メモリ2を誤って落してし
まったとしても、警告音による告知により、そのことを
使用者は知ることができ、落したことを気付かずに紛失
してしまう事態を未然に防ぐことができる。しかも、カ
ード型メモリ2自身が警告音を発するので、その警告音
を頼りに、カード型メモリの在処を容易に知ることがで
きる。さらに、警告音は、所定時間継続して鳴動するの
で、使用者に対する告知が確実に行われるという効果が
ある。
【0089】[離脱状態検出方法の第2の実施の形態]
上述の実施の形態では、携帯電話端末1から外されたカ
ード型メモリ2は、直前まで携帯電話端末1に装着され
ていたカード型メモリだけでなく、他のカード型メモリ
も離脱状態検出対象となってしまうので、第2の実施の
形態では、これを改善するものである。
【0090】この第2の実施の形態では、「Bluet
ooth」規格の通信ユニットが認証機能を備えること
を利用して、離脱状態検出対象となる携帯電話端末1か
ら外されたカード型メモリ2は、その直前まで携帯電話
端末1に装着されていたカード型メモリだけとする。
【0091】図7は、この第2の実施の形態の場合のカ
ード型メモリ2における離脱状態検出動作の説明のため
のフローチャートである。
【0092】先ず、カード型メモリ2が、携帯電話端末
1に装着されたかどうか判別し(ステップS41)、装
着されたと判別したときには、カード型メモリ2と、携
帯電話端末1との間での認証作業を行う(ステップS4
2)。この認証には、前述したカード型メモリ2と携帯
電話端末1との間における認証だけでなく、「Blue
tooth」規格の無線通信ユニット137および20
8の間においても、行われる。
【0093】そして、認証の結果を判別し(ステップS
43)、装着されたカード型メモリ2が携帯電話端末1
で使用不可とされた場合には、その時点で、図7の状態
検知動作の処理ルーチンを終了する。
【0094】認証が正しく行われたときには、無線通信
ユニット208で受信した携帯電話端末1からの電波の
強度Ppを検出する(ステップS44)。そして、この
受信強度Ppが、携帯電話端末1に装着された状態にお
ける受信強度Poに等しいか否か判定する(ステップS
45)。この判定の結果、等しいときには、カード型メ
モリ2は、携帯電話端末1に装着されている状態である
ので、ステップS44に戻って、受信強度Ppの検出を
継続する。
【0095】ステップS45で、受信強度Ppが、前記
受信強度Poよりも小さくなって、異なったと判定され
たときには、制御部209は、カード型メモリ2が携帯
電話端末1から外されたと判別して、外れたことを示す
例えば“ピッ”という警告音を、その外れた瞬間だけ鳴
らすように、ブザー駆動部211を制御して、ブザー2
12から発するようにする(ステップS46)。そし
て、この外れた時点から、制御部209内のタイマーを
起動する(ステップS47)。
【0096】そして、次に、無線通信ユニット137
と、208との間の認証を行ない(ステップS48)、
認証が正しく行なわれたか否かを判別する(ステップS
49)。正しく行なわれなかったときには、タイマーを
リセットして(ステップS50)、この処理ルーチンを
終了する。
【0097】認証が正しく行なわれたときには、受信強
度Ppが、前述したように、使用者の所持とは見なすこ
とができない程度の距離D、この例では、D=1.2メ
ートルだけ離れた位置からの電波の受信強度に等しいし
きい値Pth、この例ではPth=P1.2 よりも大きいか否
かを判定する(ステップS51)。
【0098】そして、ステップS51で、受信強度Pp
がしきい値Pthよりも大きいと判別されたときには、カ
ード型メモリ2が携帯電話端末1から外されてから、予
め定められた所定時間以上経過したか否か判別し(ステ
ップS52)、経過していなければ、受信強度Ppの算
出を行ない(ステップS53)、ステップS48に戻
り、認証確認以降の処理が繰り返し行われる。
【0099】そして、ステップS52で、所定時間以上
経過したと判定したときには、タイマーをリセットし
(ステップS50)、図7の状態検知動作を終了する。
カード型メモリ2を携帯電話端末1から外してから、所
定時間以上、受信強度Ppが大きいときには、使用者が
ポケットやバッグなど身近な位置にカード型メモリ2を
収納したと見なすことができるからである。
【0100】次に、ステップS51で受信強度Ppがし
きい値Pth以下であると判別されたときには、カード型
メモリ2は、携帯電話端末1から距離D以上離れたと判
定して、制御部209は、タイマーを起動し直し(ステ
ップS54)、また、ブザー駆動部211を制御して、
ブザー212を駆動させ、例えば“ビー”という警告音
を鳴らして、使用者に告知する(ステップS55)。
【0101】次に、携帯電話端末1から警告音をオフす
る旨の警告音オフ指示を受信したか否か判別し(ステッ
プS56)、警告音オフ指示を受信したと判別したとき
には、ブザー駆動部211を制御して、ブザー212の
警告音鳴動を停止し(ステップS58)、また、タイマ
ーをリセットして(ステップS50)、この状態検知処
理ルーチンを終了する。通常、警告音をオフするキー操
作は、使用者は、カード型メモリ2に近付いて行なうの
で、その時の受信強度は大きくなっており、無線通信ユ
ニット208は、前記警告音オフ指示を確実に受け取っ
て、制御部209に伝えることができる。
【0102】また、ステップS56で、警告音オフ指示
を受信しなかったと判別したときには、警告音が発せら
れてから、予め定められた所定時間経過したか否か判別
し(ステップS57)、前記所定時間経過していなけれ
ば、ステップS55に戻って、警告音を鳴らし続け、前
記所定時間経過したときには、ブザー駆動部211を制
御して、ブザー212の警告音鳴動を停止し(ステップ
S58)、また、タイマーをリセットして(ステップS
50)、この状態検知処理ルーチンを終了する。
【0103】この第2の実施の形態によれば、携帯電話
端末1の無線通信ユニット137と、カード型メモリ2
の無線通信ユニット208との間で、常に認証を取りな
がら通信を行なっているので、直前まで装着されていた
携帯電話端末1から外されたカード型メモリ2のみを離
脱状態検知対象とすることができる。
【0104】以上の例では、「Bluetooth」の
認証機能を利用して、携帯電話端末1とカード型メモリ
2との間の認証確認を行なうようにしたが、カード型メ
モリ2を携帯電話端末1に装着したときに、互いの識別
情報を認識することにより、この第2の実施の形態の目
的は達成することができる。その場合には、無線通信ユ
ニットとしては、規格「Bluetooth」の無線通
信ユニットを使用する必要はない。
【0105】すなわち、例えば、上述の実施の形態のよ
うに、携帯電話端末1とカード型メモリ2との双方で、
上述のような離脱状態の警告を実施する場合には、互い
に相手方の識別情報を、装着時に記憶し、その相手方の
識別情報を、無線通信ユニットから送信する送信信号に
含めるようにする。そして、受信側では、送信信号に含
まれる識別情報を検出して、自己の識別情報と比較し、
一致している場合のみ、自己あての送信信号として、上
述の離脱状態の検出処理を実行するようにするものであ
る。
【0106】また、同様に、携帯電話端末1とカード型
メモリ2との双方で、上述のような離脱状態の警告を実
施する場合の別の方法においては、互いに相手方の識別
情報を、最後に装着されていた状態から外された相手機
器の識別情報として、装着時に記憶しておくと共に、無
線通信ユニットから送信する送信信号に、その送信側の
無線通信ユニットの自己の識別情報を含めるようにす
る。そして、受信側では、最後に装着されていた状態か
ら外された相手機器の識別情報と、受信した送信信号に
含まれる識別情報とを比較し、一致している場合のみ、
上述の離脱状態の検出処理を実行するようにするもので
ある。
【0107】携帯電話端末1とカード型メモリ2との一
方で、上述のような離脱状態の警告を実施する場合に
も、上述と同様である。
【0108】[第3の実施の形態]この第3の実施の形
態は、携帯電話端末1が、カード型メモリ2のブザーを
強制的に駆動する強制呼出指示を、その無線通信ユニッ
トから送出することができる機能を備え、それにより、
紛失したカード型メモリ2を探索することができるよう
にした場合である。この機能は、例えば、使用者が複数
個のカード型メモリを有していて、自分の家の中にある
のは判っているが、それがどこにあるのか不明であるカ
ード型メモリを探索するときに便利なものである。この
例の場合には、無線通信ユニットとして、IrDAを用
いるものとする。
【0109】この第3の実施の形態の場合のカード型メ
モリ2は、携帯電話端末1からの強制呼出指示を受け取
ると、ブザーを1回駆動して、鳴動させるが、所定時間
以内に再度の強制呼出指示が携帯電話端末1から到来し
た場合には、その指示は無視して、ブザーを鳴動させな
い。
【0110】図8は、この第3の実施の形態におけるカ
ード型メモリ2の強制呼出指示受信時のフローチャート
である。
【0111】カード型メモリ2は、携帯電話端末からの
強制呼出指示を受信すると(ステップS61)、それ以
前の所定時間以内にも強制呼出指示を受信したか否か判
別する(ステップS62)。もしも、所定時間前以内に
も強制呼出指示を受信したときには、今回の強制呼出に
は応答せず(ステップS63)、この処理ルーチンを終
了する。
【0112】所定時間前以内には、強制呼出指示を受信
しなかったときには、ブザーを駆動して応答音を鳴らす
(ステップS64)。そして、携帯電話端末1からの応
答音のオフ指示を受信したか否か判別し(ステップS6
5)、応答音オフ指示を受信したときには、応答音を停
止し(ステップS67)、この処理ルーチンを終了す
る。
【0113】また、応答音オフ指示を受信しなかったと
きには、応答音鳴動から所定時間経過したか否か判別し
(ステップS66)、経過していないと判別したときに
は、ステップS64に戻って、応答音の鳴動を継続す
る。そして、所定時間経過したと判別したときには、応
答音を停止し(ステップS67)、この処理ルーチンを
終了する。
【0114】このカード型メモリ2の特徴を利用して、
使用者は、自分が移動しながら、携帯電話端末1から強
制ブザー駆動指示を、前記所定時間以内に、複数回、送
出することにより、紛失したカード型メモリを探索する
ことができる。
【0115】例えば、図9に示すように、使用者が3個
のカード型メモリ2A,2B,2Cを有していて、その
うちのカード型メモリ2Aの場所を失念してしまった場
合を想定する。この場合、次のようにして、その見つけ
出したいカード型メモリ2Aを見つけ出すことができ
る。
【0116】先ず、図9Aに示すように、使用者が、カ
ード型メモリ2B,2Cは、携帯電話端末1の無線通信
ユニットの最大伝送距離の範囲に入るが、見つけ出した
いカード型メモリ2Aは、最大伝送距離の範囲外になる
ような位置U1で、携帯電話端末1から強制呼出指示を
発したとする。すると、このときには、カード型メモリ
2B,2Cは、強制的に鳴動されるが、カード型メモリ
2Aは、最大伝送距離の範囲外であるため、鳴動しな
い。
【0117】そこで、使用者が移動して、図9Bに示す
ような位置U2において、携帯電話端末1から強制呼出
指示を発したとする。すると、このときには、最大伝送
距離範囲の中にカード型メモリ2A,2Bが入るが、カ
ード型メモリ2Bは既に1回鳴動しているため、応答音
は鳴らず、カード型メモリ2Aのみが応答して鳴動す
る。これにより、使用者は、容易にカード型メモリ2A
を見つけ出すことができる。
【0118】[その他の実施の形態および変形例]な
お、上述の第1および第2の実施の形態において、カー
ド型メモリ2が携帯電話端末1から外された時に鳴る警
告音も、上述の例のように、“ピッ”というように瞬間
的にのみ鳴らすのではなく、タイマーで管理される所定
時間に渡って、警告音を継続させるようにしてもよい。
【0119】その場合の警告音は、カード型メモリ2が
携帯電話端末1に対して一定距離Dだけ離れたときの警
告音よりは、小さな、また、優しい音とすることができ
る。カード型メモリ2が携帯電話端末から外されるとき
には、使用者は、通常、カード型メモリ2の近傍に居る
からである。
【0120】なお、カード型メモリ2が携帯電話端末1
から外されたことは、上述の実施の形態では、受信強度
から検出するようにしたが、検出方法はこれに限られる
ものではなく、例えば、カード型メモリ2を携帯電話端
末1に装着したときの両者間の信号や電圧のやり取りな
どがなくなることを検出することにより、カード型メモ
リ2が携帯電話端末1から外されたことを検出すること
もできる。また、機械的なスイッチを、カード型メモリ
の着脱に連動させるようにして、検出することができ
る。
【0121】なお、使用者への告知は、警告音ではな
く、光を発したり、ランプを点滅させたりする光学的な
ものや、振動などであっても良い。
【0122】携帯物は、携帯電話端末に限られるもので
はないことは言うまでもない。例えば、カード型メモリ
をオーディオ信号記録媒体として用いる専用プレーヤ
や、カード型メモリを外部記憶素子として用いる電子手
帳などのPDA(Personal Digital
Assistants)であってもよい。
【0123】また、装着物は、カード型メモリに限られ
るものでないことは勿論であり、ミニディスクなどの媒
体であってもよい。
【0124】また、携帯物および装着物は、上述の例の
ような電子機器や電子素子に限られるものではなく、携
帯物は、着脱可能な装着物と組み合わせるものや、分離
可能な付随的装着物を備えるものであってもよい。
【0125】電波利用の無線通信ユニットは、「Blu
etooth」規格の電波による通信ユニットを用いる
ものに限らない。例えば、カード型メモリなどの装着物
は受信専用とし、携帯電話端末などの携帯物は送信専用
の形式とすることもできる。その場合には、送信用の電
波は微弱電波でよいので、構成が簡単になる。送信と受
信との関係は、携帯物と、装着物とで逆の関係としても
よい。
【0126】また、前述したように、無線通信ユニット
は、電波を用いるものに限られるものではなく、IrD
A(Infrared Date Associati
on)規格の赤外線通信ユニットを用いることができ
る。
【0127】また、この発明の発展型として、携帯物に
通信手段を設けると共に、一方、使用者側にも通信手段
を所持させるようにすることにより、携帯物の盗難や紛
失を防止するためにも適用することができる。例えば、
上述したような「Bluetooth」規格の通信手段
を備えると共に、上述の実施の形態と全く同様の、受信
強度検知手段と、警告告知手段を備える対の通信装置を
用意し、その通信装置の一方を、バッグなどの携帯物に
収納し、他方を使用者が身に付けることにより、バッグ
が使用者から所定距離以上離れたときに、それを対の通
信装置の一方あるいは両方で告知するようにすることに
より、盗難や置き忘れを防止することができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、携帯物から装着物が外されたときには、装着物がそ
れを使用者に告知するので、使用者は取扱に注意を払う
ようになり、装着物の紛失の可能性を低減させることが
できる。
【0129】また、携帯物から外された装着物が、使用
者が所持しているとは認められない程度の距離だけ、携
帯物から離れたときには、装着物がそれを使用者に告知
するので、装着物が紛失してしまうのを未然に防ぐこと
ができる。しかも、装着物自体が告知するので、装着物
を探し出しやすいという効果もある。
【0130】また、直前まで携帯物に装着して使用して
いた装着物のみについて、離脱状態の監視をすることが
できるので、他の同種の装着物を誤って監視対象とする
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による離脱状態検知方法の実施の形態
の概要を説明するための図である。
【図2】この発明による携帯物、装着物の実施の形態を
説明するための図である。
【図3】この発明による携帯物の実施の形態としての携
帯電話端末の構成例を示すブロック図である。
【図4】この発明による装着物の実施の形態としてのカ
ード型メモリの構成例を示すブロック図である。
【図5】離脱状態検知方法の第1の実施の形態における
動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】離脱状態検知方法の第1の実施の形態における
動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】離脱状態検知方法の第2の実施の形態における
動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】離脱状態検知方法の第3の実施の形態における
動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】離脱状態検知方法の第3の実施の形態の説明に
用いる図である。
【符号の説明】
1…携帯電話端末、2…カード型メモリ、120…コン
トロール部、137…無線通信ユニット、139…ブザ
ー、208…無線通信ユニット、209…制御部、21
2…ブザー

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯物に対して着脱自在に装着される装着
    物であって、 前記携帯物に装着された状態から、離脱した状態へ変化
    したときに、それを検知する離脱検知手段と、 前記離脱検知手段の検知出力に基づいて、前記離脱した
    状態への変化が検知されたときに、それを使用者に告知
    する告知手段とを備えることを特徴とする装着物。
  2. 【請求項2】前記告知手段は、前記告知を所定時間のみ
    継続することを特徴とする請求項1に記載の装着物。
  3. 【請求項3】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前記
    装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求項
    1に記載の装着物。
  4. 【請求項4】携帯物に対して着脱自在に装着される装着
    物であって、 前記携帯物からの無線信号の受信強度を検知する受信強
    度検知手段と、 前記受信強度検知手段で検知された受信強度に応じて、
    前記携帯物に対する状態を検知する状態検知手段と、 を備えることを特徴とする装着物。
  5. 【請求項5】前記状態検知手段は、前記携帯物に装着さ
    れた状態から、離脱した状態への変化を検出することを
    特徴とする請求項4に記載の装着物。
  6. 【請求項6】前記状態検知手段での検知結果に応じた前
    記状態を、使用者に告知する告知手段を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の装着物。
  7. 【請求項7】前記告知手段は、前記告知を所定時間のみ
    継続することを特徴とする請求項6に記載の装着物。
  8. 【請求項8】前記状態検知手段は、前記受信強度検知手
    段で検知された受信強度が、前記携帯物から所定の距離
    だけ離れた位置における受信強度に相当する所定のしき
    い値よりも小さいかどうかを検出することを特徴とする
    請求項4に記載の装着物。
  9. 【請求項9】前記状態検知手段での検知結果に応じた前
    記状態を、使用者に告知する告知手段を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の装着物。
  10. 【請求項10】前記告知手段は、前記告知を所定時間の
    み継続することを特徴とする請求項9に記載の装着物。
  11. 【請求項11】前記受信強度検知手段は、前記携帯物か
    らの離脱後、所定時間のみ、前記携帯物からの無線信号
    の受信強度を検知することを特徴とする請求項8に記載
    の装着物。
  12. 【請求項12】前記携帯物からの前記無線信号には、前
    記装着物が前記携帯物から離脱されたものであることを
    確認するための情報を含むことを特徴とする請求項4に
    記載の装着物。
  13. 【請求項13】前記無線信号は、電波により伝搬される
    ことを特徴とする請求項4に記載の装着物。
  14. 【請求項14】前記無線信号は、赤外線により伝搬され
    ることを特徴とする請求項4に記載の装着物。
  15. 【請求項15】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前
    記装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求
    項4に記載の装着物。
  16. 【請求項16】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前
    記装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求
    項8に記載の装着物。
  17. 【請求項17】装着物が着脱自在に装着される携帯物で
    あって、 前記装着物からの無線信号の受信強度を検知する受信強
    度検知手段と、 前記受信強度検知手段で検知された受信強度に応じて、
    前記装着物に対する状態を検知する状態検知手段と、 を備えることを特徴とする携帯物。
  18. 【請求項18】前記状態検知手段は、前記受信強度検知
    手段で検知された受信強度が、前記装着物から所定の距
    離だけ離れた位置における受信強度に相当する所定のし
    きい値よりも小さいかどうかを検出することを特徴とす
    る請求項17に記載の携帯物。
  19. 【請求項19】前記状態検知手段での検知結果に応じた
    前記状態を、使用者に告知する告知手段を、さらに備え
    ることを特徴とする請求項18に記載の携帯物。
  20. 【請求項20】前記告知手段は、前記告知を所定時間の
    み継続することを特徴とする請求項19に記載の携帯
    物。
  21. 【請求項21】前記受信強度検知手段は、前記装着物が
    離脱した後、所定時間のみ、前記装着物からの無線信号
    の受信強度を検知することを特徴とする請求項18に記
    載の携帯物。
  22. 【請求項22】前記装着物からの前記無線信号には、前
    記装着物が前記携帯物から離脱されたものであることを
    確認するための情報を含むことを特徴とする請求項17
    に記載の携帯物。
  23. 【請求項23】前記無線信号は、電波により伝搬される
    ことを特徴とする請求項17に記載の携帯物。
  24. 【請求項24】前記無線信号は、赤外線により伝搬され
    ることを特徴とする請求項17に記載の携帯物。
  25. 【請求項25】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前
    記装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求
    項17に記載の携帯物。
  26. 【請求項26】携帯物と、この携帯物に対して着脱自在
    に装着される装着物との間の離脱状態を検出する方法で
    あって、 前記装着物が、前記携帯物に装着された状態から、離脱
    した状態へ変化したときに、前記装着物に、そのことを
    使用者に告知する機能を持たせたことを特徴とする離脱
    状態検知方法。
  27. 【請求項27】前記告知は、所定時間のみ継続すること
    を特徴とする請求項26に記載の離脱状態検知方法。
  28. 【請求項28】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前
    記装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求
    項26に記載の離脱状態検知方法。
  29. 【請求項29】携帯物と、この携帯物に対して着脱自在
    に装着される装着物との間の離脱状態を検出する方法で
    あって、 前記携帯物と前記装着物との少なくとも一方から無線信
    号を送出し、 前記携帯物と前記装着物との少なくとも他方は、前記無
    線信号を受信して、前記無線信号の受信強度を検知し、
    検知した受信強度に応じて、前記携帯物と前記装着物と
    の間の離脱の状態を検知することを特徴とする離脱状態
    検知方法。
  30. 【請求項30】前記受信強度に応じて検知される前記携
    帯物と前記装着物との間の離脱の状態は、前記装着物
    が、前記携帯物に装着された状態から離脱した状態への
    変化であることを特徴とする請求項29に記載の離脱状
    態検知方法。
  31. 【請求項31】前記携帯物と前記装着物との他方は、さ
    らに、前記検知した前記携帯物と前記装着物との間の離
    脱の状態を告知することを特徴とする請求項30に記載
    の離脱状態検知方法。
  32. 【請求項32】前記告知は、所定時間のみ継続すること
    を特徴とする請求項31に記載の離脱状態検知方法。
  33. 【請求項33】前記受信強度に応じて検知される前記携
    帯物と前記装着物との間の離脱の状態は、前記検知され
    た受信強度が、所定のしきい値よりも小さいかどうかを
    検出することにより、前記装着物と前記携帯物との距離
    が、前記しきい値に応じた所定の距離以上離れているか
    どうかであることを特徴とする請求項29に記載の離脱
    状態検知方法。
  34. 【請求項34】前記携帯物と前記装着物との他方は、さ
    らに、前記検知した前記携帯物と前記装着物との間が所
    定の距離以上離れている状態を告知することを特徴とす
    る請求項33に記載の離脱状態検知方法。
  35. 【請求項35】前記告知は、所定時間のみ継続すること
    を特徴とする請求項34に記載の離脱状態検知方法。
  36. 【請求項36】前記装着物が前記携帯物から離脱した
    後、所定時間のみ、前記携帯物と前記装着物との他方
    は、前記携帯物と前記装着物との一方からの無線信号の
    受信強度を検知することを特徴とする請求項33に記載
    の離脱状態検知方法。
  37. 【請求項37】前記携帯物と前記装着物との一方から送
    出される無線信号には、前記装着物が前記携帯物から離
    脱されたものであることを確認するための情報を含むこ
    とを特徴とする請求項29に記載の離脱状態検知方法。
  38. 【請求項38】前記無線信号は、電波により伝搬される
    ことを特徴とする請求項29に記載の離脱状態検知方
    法。
  39. 【請求項39】前記無線信号は、赤外線により伝搬され
    ることを特徴とする請求項29に記載の離脱状態検知方
    法。
  40. 【請求項40】前記携帯物は、携帯情報機器であり、前
    記装着物は、情報記憶媒体であることを特徴とする請求
    項29に記載の離脱状態検知方法。
  41. 【請求項41】2つの物の離間状態を検出する離間状態
    検知方法であって、 一方の物には、少なくとも、無線信号を送出する信号送
    出部を設けると共に、他方の物には、少なくとも、前記
    信号送出部からの無線信号を受信する信号受信部を設
    け、 前記信号受信部は、 前記信号送出部からの無線信号の受信強度を検知する受
    信強度検知手段と、 前記受信強度検知手段で検知された受信強度に応じて、
    前記信号送出部と、前記信号受信部との離間状態を検知
    する状態検知手段と、 前記状態検知手段で検出した前記離間状態を、使用者に
    告知する告知手段と、 を備えることを特徴とする離間状態検知方法。
  42. 【請求項42】前記信号送出部からの無線信号には、識
    別情報が含まれており、前記識別情報を確認することに
    より、前記2つの物の離間状態の検出を行なうことを特
    徴とする請求項41に記載の離間状態検知方法。
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