JP2002041156A - 電圧ダウンコンバータおよび電圧vccを変換するための方法 - Google Patents

電圧ダウンコンバータおよび電圧vccを変換するための方法

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JP2002041156A JP2000212568A JP2000212568A JP2002041156A JP 2002041156 A JP2002041156 A JP 2002041156A JP 2000212568 A JP2000212568 A JP 2000212568A JP 2000212568 A JP2000212568 A JP 2000212568A JP 2002041156 A JP2002041156 A JP 2002041156A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷での性能の改良されたオンチップで実
現できる電圧ダウンコンバータを提供する。 【解決手段】 ヒステリシス信号を比較器に印加される
基準電圧および出力電圧フィードバック信号と組合わせ
るヒステリシス発生器を備える電圧ダウンコンバータで
ある。ヒステリシス発生器は、いつ高電流負荷が活性化
されるかを前もって知らせる制御信号に結合される。ヒ
ステリシス信号は、高電流負荷活性化の前に第1の状態
に切換えられ、高電流負荷活性化の後に第2の状態に切
換えられる。第1の状態においては、ヒステリシス電圧
は基準電圧に加算される。第2の状態においては、ヒス
テリシス電圧は電圧出力フィードバック信号に加算され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は一般に、集積回路に関し、特
に、外部電源電圧から内部電源電圧を発生させる電圧調
整器回路を有する集積回路に関する。
【0002】
【関連分野の説明】集積回路(IC)は、相互接続され
て所望の機能性を与える、数千または数百万の個別のデ
バイスを含む。所定のICチップ上に、より低いコスト
でより多くの機能性を与えるため、プロセス技術を改良
し、個別のデバイス各々の大きさを減じるために、著し
い努力が払われている。通常、幾何学的形状の小さなデ
バイスの方が、幾何学的形状の大きなデバイスよりも動
作が速くかつ消費電力が少ない。デバイスの幾何学的形
状が減じられるに伴って、デバイスの降伏電圧およびデ
バイスを分離する絶縁も減じられる。
【0003】電子システムは通常、さまざまな技術から
製造されるICを含む。このため単一の印刷回路板上の
さまざまな種類のデバイスをサポートするため、単一の
印刷回路板に対して複数の電源電圧を供給する必要が生
じる。たとえば、5.0ボルトから2.5ボルトまでの
範囲の電源電圧を必要とするデバイスが利用可能であ
る。この不均衡に対する実際的な解決法は、(上の例な
らばたとえば5.0Vなどの)より高い電圧を、小さな
幾何学的形状のデバイスによって内部で必要とされる
(たとえば3.3Vまたは2.5Vなどの)より低い電
圧に減じる電圧ダウンコンバータ回路を提供することで
ある。したがって、幾何学的形状の小さな各ICにより
内部で必要とされる電圧と一貫した電圧を提供するた
め、利用可能な外部電源電圧を調整する必要がある。
【0004】高電流負荷の間の内部電圧供給ノードにお
ける不所望の電圧垂下を制限するため、大きなキャパシ
タが内部電圧供給ノードと接地との間に結合される。し
かし実際には、フィルタキャパシタが、機能性を追加す
ることなく大きな面積を占める。コストおよび回路の大
きさを考慮すると、フィルタキャパシタをより中程度の
大きさに限定する必要がある。したがって、大きなフィ
ルタキャパシタを必要としないような態様で電圧のリプ
ルを最小限にすることが望ましい。
【0005】従来の電圧ダウンコンバータ(調整器およ
びDC/DCコンバータとも呼ばれる)は、利用可能な
供給電圧よりも低い電圧を発生するよう設計される。線
形調整器においては、外部電圧供給ノードと内部電圧供
給ノードとの間にトランジスタが直列に結合される。ト
ランジスタの導電性は、トランジスタにかかる過剰な電
圧を降下させるよう調整される。線形調整器は、単純
性、低出力リプル、高品質のラインおよび負荷調整、な
らびに回復時間が短いことなど多くの望ましい特性を有
する。しかし、線形調整器は、非効率的で、電力を無駄
にし過度の熱を発生する。
【0006】パルス幅変調(PWM)調整器が、より効
率が高いためにより一般的になっている。PWMダウン
コンバータは、内部電圧供給ノードの電圧と基準電圧と
を比較し、内部供給電圧が低すぎるときにはオン(すな
わち論理ハイ)になり、内部供給電圧が高すぎるときは
オフ(すなわち論理ロー)になるPWM信号を発生す
る。PWM信号は、外部電圧ノードと内部電圧供給ノー
ドとの間に直列に結合されたトランジスタを制御する。
直列トランジスタは、(電力損失がより大きい線形領域
と比較して)電力損失が最も小さい、オフ状態またはオ
ン状態のいずれかで主として動作する。
【0007】基準電圧と内部供給電圧とを比較するため
従来のPWM調整器において使用される比較器は、内部
供給電圧の変化にその出力が反応するまでに時間遅延を
有する。遅延は、特に高電流負荷においては、内部供給
電圧の垂下およびオーバシュートとして現われる。たと
えば、メモリデバイスにおいては、数千のセンス増幅器
が同時に活性化されて周期的高電流負荷を作り出す。電
圧ダウンコンバータ内のトランジスタをより小さくしか
つフィルタキャパシタをより小さくしようとする傾向か
らこの現象は複雑になる。さらに、より多くのメモリセ
ルが単一の集積回路上に位置づけられるために、相互接
続ラインが、より小さく、より抵抗が高くそしてより多
くなっており、こうしたすべてが、内部供給電圧を発生
させる回路の需要を大きくしている。
【0008】外部(すなわちオフチップ)のダウンコン
バータ内の電圧の垂下を最小化するために使用される技
術は、コンバータの出力電圧を基準電圧と比較するため
ヒステリシスコンパレータを用いる。しかし、調整され
なければならない内部電圧供給レベルに直接アクセスし
ないオフチップコンポーネントを使用して正確なヒステ
リシスを発生させることは難しい。内部供給電圧をIC
のピンへと外に出すことによってこの限界を克服するこ
とができるが、この解決策は、システムのノイズ性能を
劣化させると同時に、デバイスを製造するためのコスト
を上げる。さらに、ピンによって生み出される負荷容量
が著しく、デバイスの全体的な性能を落とすのに加え設
計をより複雑にする。高負荷応用における垂下およびオ
ーバシュートに対する改良された耐性を備えオンチップ
で実現することのできる電圧ダウンコンバータが必要と
されている。
【0009】
【発明の概要】この発明は、ヒステリシス信号と、比較
器に印加される基準電圧および出力電圧フィードバック
信号とを組合わせるヒステリシス発生器を備える電圧ダ
ウンコンバータに関する。ヒステリシス発生器は、いつ
高電流負荷が活性化されるか前もって知らせる制御信号
に結合される。ヒステリシス信号は、高電流負荷の活性
化よりも前に第1の状態に切換えられ、高電流負荷が不
活性化されるよりも前に第2の状態に切換えられる。第
1の状態においては、ヒステリシス電圧が基準電圧に加
えられる。第2の状態においては、ヒステリシス電圧は
電圧出力フィードバック信号に加えられる。
【0010】この発明は、外部電圧を受ける入力ノード
と、駆動制御信号に応答して入力ノードを内部電圧供給
ノードに選択的に結合するドライバユニットとを含む電
圧ダウンコンバータに関する。ヒステリシスタイミング
ユニットが、外部制御信号に応答し、第1の制御信号V
HYST−および第2の制御信号VHYST+を発生す
る。比較器ユニットが、内部電圧供給ノード、VRE
F、VHYST−およびVHYST+と結合され、ドラ
イバユニットと結合されて、駆動制御信号を発生する。
比較器ユニットは、VHYST−信号およびVHYST
+信号により選択される、第1のモード、第2のモード
および第3のモードを有する。
【0011】
【詳細な説明】この発明による電圧ダウンコンバータを
図1にブロック図で示す。図1から図5に示す実現例は
単なる例として提供されているのであり、この発明はバ
イポーラおよびBiCMOS技術を含む他の技術におい
て実現可能であり、ここに説明する機能性を実現するた
めにより多くのまたはより少数のコンポーネントを有す
る回路を使用してもよいことが理解されねばならない。
したがって、これらの他の実現例は、ここに説明する特
定の実現例と均等である。
【0012】4入力ヒステリシスコンパレータ101
が、ライン105上で制御信号を生成し、ライン105
はドライバユニット103に結合される。ドライバユニ
ット103は制御信号に応答して外部電源電圧VCCEXT
からの電流を供給し、フィルタキャパシタ106を充電
する。電力を節約するため、ダウンコンバータの主要な
電力消費コンポーネントは、望ましくはVDCEN制御
信号により選択的に可能化される。
【0013】出力電圧VCCIは、基準電圧(VRE
F)とVTRIMとを比較することにより制御される。
VREFは、適度に安定した基準電圧を提供する禁制帯
幅参照回路などの電圧発生コンポーネントを使用して従
来の態様で発生される。VTRIMは、VTRIM発生
器104によりVCCIから導出される。好都合には、
VTRIMはVCCIの2分の1に設定されるが、任意
の値が選択可能である。VTRIM発生器104は、た
とえば簡単な分圧器回路を含んでよい。
【0014】さしあたり、ヒステリシスタイマ102の
効果を無視すると、特定の例では、VTRIMがVRE
Fよりも低いときにコンパレータ101(すなわち図2
のライン105)の出力がハイとなり、ドライバ103
が活性化される。同様に、VTRIMがVREFよりも
高いとき、コンパレータ101の出力はローとなりドラ
イバ103をオフにする。ドライバ103は、オンのと
きフィルタキャパシタ106へVCCEXTから電荷を
供給し内部電圧VCCIを発生させる、バイポーラトラ
ンジスタまたはMOSトランジスタなどの従来のスイッ
チコンポーネントを含む。
【0015】コンパレータ101は、いつヒステリシス
電圧がコンパレータ101により加算されるかまたは減
算されるかを示すVHYST−制御信号およびVHYS
T+制御信号を含む。VHYST−信号が活性のとき、
ヒステリシス電圧は実効的にVTRIMに加算され、そ
れによって、VCCIが目標VCCIよりもやや下まで
上がったときコンパレータ101をオフさせる。同様
に、VHYST+信号が活性のとき、ヒステリシス電圧
が実効的にVREFに加算され、それによって、VCC
IがVCCI目標値よりもやや上まで下がったときコン
パレータ101をオンさせる。ヒステリシスタイマユニ
ット102は、図1に示すVDCPREなどの外部で発
生されるタイミング信号を使用してVHYST−制御信
号およびVHYST+制御信号を発生する。VDCPR
Eは外部で発生されると述べるが、これはすなわち、V
DCPREがコンパレータ101の外部で発生されると
いうことを意味し、VDCPREはコンパレータ101
と同じIC上の制御回路により発生されることが好まし
いことが理解されねばならない。特定の実現例において
は、VDCPREは、感知よりも前にハイとなり、感知
が始まったすぐ後にローとなる、メモリデバイス内の制
御信号である。他の制御信号がVHYST−およびVH
YST+を発生させるため有用であり得、このような制
御信号はここに提供する特定の例と等価である。
【0016】図2は、図1に示すドライバ103とVT
RIM発生器104とを実現する例示的回路を示す。ノ
ード105は、インバータ201を介してスイッチ20
2の制御入力に結合される。スイッチ202は、VCC
EXTに結合される第1の電流ノードと、VCCIを与
えるよう結合される第2の電流ノードとを有するpチャ
ネルMOSFETである。この態様で、ノード105上
の信号が論理ハイであるとき、インバータ201の出力
はローであり、FET202はオンされる。図2の、2
07で示すR1にかかる電圧が、VCCIからのVTR
IMを決定する。R1抵抗器206の値とR2抵抗器2
07の値とは、コンパレータ101の入力回路によって
ノード208に負荷がかからないように、所望の電圧を
提供しかつ十分な電流が流れることを可能にするよう選
択される。インバータ203はバー可能化(VDCEN
B)信号を受取り、トランジスタ204を制御する非反
転可能化(VDCEN)信号を発生する。この態様で、
VDCENB信号の適切な印加により、インバータ20
1が不能化され得る。
【0017】図3は、図1に示すコンパレータ101の
特定のCMOS実現例を概略的に示す。コンパレータ1
01は、本質的に拡張差動比較器として構成される。左
側には、負荷トランジスタ301と入力トランジスタ3
02とが第1の電流レッグを形成する。右側には、負荷
トランジスタ311と入力トランジスタ312とが第2
の電流レッグを形成する。第1の電流レッグはVTRI
Mに応答し、第2の電流レッグはVREFに応答する。
トランジスタ302および312は、負荷トランジスタ
301および311と同様に整合させられる。トランジ
スタ316はVDCEN信号に応答して、スタンバイモ
ードに間にコンパレータ101を接地から減結合し、電
力消費を減じる。
【0018】トランジスタ303および304の直列組
合せが、入力トランジスタ302と並列に結合される。
トランジスタ303はVHYST−信号に制御される。
トランジスタ304はVREF信号に結合され、VHY
ST−およびVDCENがオンであるときは常に一定電
流を流すであろう。したがって、VHYST−がオンで
あるときは、差動比較器が不均衡となり、VTRIMが
実際よりも高いかのように挙動する。結果的に、ノード
105の出力は、VTRIMがVREFよりも(たとえ
ば特定例においては0.2ボルトなど)やや低いとき、
ローからハイに切換わるであろう。動作中、メモリ回路
内のセンス増幅器がオフにされているときなどオーバシ
ュートが予期されるときは、VHYST−は活性であ
る。この態様において、オーバシュート条件が発生する
かまたは予期されるときは、ドライバ103は、目標レ
ベルよりも低いVCCIレベルにおいてオフにし始める
ので、VCCIが目標レベルに達したときには実質的に
オフとなる。この態様で、VCCIは許容されるレベル
よりも高くなることがない。
【0019】トランジスタ313および314の直列組
合せが、入力トランジスタ312と並列に結合される。
トランジスタ313はVHYST+信号に制御される。
トランジスタ314はVREF信号に結合され、VHY
ST+およびVDCENがオンであるときは常に電流を
流すであろう。したがって、VHYST+がオンである
ときは、差動比較器は不均衡となり、VREFが実際よ
りも高いかのように挙動する。結果的に、VTRIMが
VREFよりも(たとえば特定例においては0.2ボル
トなど)やや高くなるまでノード105の出力はハイか
らローに切換わらないであろう。動作においては、メモ
リ回路内のセンス増幅器がオンにされているときなど垂
下が予想されるときはVHYST+は活性である。この
態様で、高負荷条件が発生するかまたは予測されるとき
は、ドライバ103は、目標レベルよりも高いVCCI
レベルにおいてオンして電荷をフィルタキャパシタ10
6に結合させ、これによって、VCCIを許容されるレ
ベルよりも下に下げなくとも、フィルタキャパシタ10
6は高負荷電流を供給することができる。
【0020】比較器100の出力が切換わる電圧を、
「トリップ−ポイント」と呼ぶ。図4に示すように、ト
リップ−ポイントはVREFを中心とする。(図4にΔ
Vで示す)ヒステリシス電圧は、特定の応用の必要に合
わせて比較器101が設計されるときに決定される、ト
ランジスタ304および314の大きさにより選択され
る。トランジスタの幅が広いほどヒステリシス電圧は高
くなる。特定例においては、トランジスタ304および
314は両方とも同様の大きさとされ、対称なヒステリ
シスを与える。しかし所望であれば、非対称なヒステリ
シスを与えるようトランジスタを異なった大きさにでき
る。代替的に、トランジスタ304は、たとえばマスク
プログラマブル技術またはフィールドプログラマブル技
術によって、個別にVREF信号にプログラム可能に結
合させられ得る複数の並列に結合されたトランジスタに
より実現できる。フィールドプログラマブル技術ではヒ
ステリシス電圧をプログラムすることができる。この発
明の利点は、比較器の正確さおよび速度が重要であるヒ
ステリシスDC−DCコンバータにおいて大いに生かさ
れる。
【0021】図5は、この発明によるヒステリシスタイ
ミングユニット102の特定のCMOSでの実現例を示
す。特定例においては、VHYST+は上に説明したV
DCPRE信号から直接導出される。好ましい実現例に
おいては、VDCPREは、VCCI電圧レベルで動作
する内部制御信号である。図3に示すトランジスタ31
3が確実に完全にオンされるように、VDCPRE信号
をVCCEXTから駆動される論理レベルにシフトする
ことが望ましい。電圧シフトユニット502を実現する
ためには任意の利用可能な電圧シフト技術を使用してよ
い。電圧シフトユニット502の実現においては、電圧
シフトユニット502と関連づけられるどのような遅延
も確実に許容可能なものとなるよう(すなわち、VDC
PREが高電流負荷が活性化されていることを示すとき
には、十分迅速にVHYST+が反応してトランジスタ
313をオンにするように)、注意が払われなければな
らない。
【0022】同様に、NORゲート503は、図3に示
すトランジスタ303が確実に完全にオンとされるよ
う、VCCEXTから駆動されるべきである。ノード1
05上の信号は、NORゲート503によって電圧シフ
トユニット502の電圧変換出力と論理的に組合わさ
れ、VHYST−信号を発生する。やはり、NORゲー
ト502と関連づけられるどのような遅延も、VDCP
REが高電流負荷がオフにされていることを示すとき
は、トランジスタ303をオンにするために確実に許容
可能なタイミングマージンを与えるよう、注意が払われ
なければならない。
【0023】図6(従来技術)および図7は、この発明
による電圧ダウンコンバータの改良された性能を示す波
形である。時刻00の直後に比較器101はVDCEN
B信号により可能化される。この時点で、VTRIMは
VREFよりもやや大きいため、VDRIVEは、ドラ
イバ103がオンするのを防ぐため降下する。ほぼ時刻
10において、高電流負荷が活性化され、VCCIは、
VCCIに追従するVTRIMとともに降下し始める。
VTRIMがVREFよりも下がるとき、VDRIVE
信号がオンする。しかし、タイムドライバ103がオン
するときまでには、VCCIは、ほぼ時刻15からほぼ
時刻30までの間で最も悪い顕著な垂下を既に経験して
いる。ドライバ103は、VTRIMがほぼ時刻40に
おいてVREFよりも上がるまで、フィルタキャパシタ
106に電荷を供給し続ける。しかし、時刻40までに
は、高電流負荷がオフにされているため、VCCIは既
にオーバシュートを経験している。一旦負荷がオフされ
ると、ほとんど負荷電流が必要ないためしばらくの間V
CCIは過電圧状態のままであり得、フィルタキャパシ
タ106が充電されたままとなる。
【0024】対照的に、図7は、この発明による電圧ダ
ウンコンバータにより処理される同様の高負荷切換状態
を示す。この場合には、時刻00の直後にハイとなるV
DCPRE信号によって、高電流負荷のオンが予測され
る。VHYST+は、VHYST−がローのままである
間に、VCCEXTレベルと同時にハイとなる。VHY
ST+がハイとなった後、VCCIの電圧垂下が顕著に
なるより前にほぼ時刻05においてVDRIVEがハイ
となる。この作用は、VCCIが垂下し始めた後までV
DRIVEが応答できなかった図6に示す従来技術とは
対照的である。
【0025】VDCPREおよびVHYST+が時刻1
5の直後に降下すると、VHYST−はハイとなって図
3に示すトランジスタ303をオンする。やはり、高電
流負荷がオフされるとき生じる電圧オーバシュート条件
を予測するため、VHYST−タイミングが選択され
る。VHYST−がハイとなりVTRIMがVREFの
すぐ下の電圧に上昇したことに応答して、VDRIVE
が時刻20の直前に降下し、ドライバ103をオフす
る。結果的に、この発明による方法および装置を使用す
ると、VCCI波形は著しく平坦となり、高負荷電流切
換イベントを通じて目標VCCI仕様に一貫して近くな
る。
【0026】この発明を一定の特定性を持って説明し例
示したが、本開示は例として行われたに過ぎず、前掲特
許請求の範囲に示すように、この発明の精神および範囲
から逸脱することなく、当業者には部品の組合せおよび
配置の数多くの変更が想起され得ることが理解されねば
ならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電圧ダウンコンバータのブロ
ック図である。
【図2】 図1に示すダウンコンバータの第1の部分を
さらに詳細に示す図である。
【図3】 図1に示すダウンコンバータの第2の部分を
さらに詳細に示す図である。
【図4】 この発明によるヒステリシスコンパレータの
切換挙動を示す電圧の図である。
【図5】 図1に示すダウンコンバータの第3の部分を
さらに詳細に示す図である。
【図6】 従来技術の電圧ダウンコンバータの動作を示
す波形図である。
【図7】 この発明による電圧ダウンコンバータの動作
を示す波形図である。
【符号の説明】
101 4入力ヒステリシスコンパレータ、102 ヒ
ステリシスタイマ、103 ドライバユニット、104
VTRIM発生器、105 ライン、106フィルタ
キャパシタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電圧VEXTを受ける入力ノード
    と、 駆動制御信号に応答して入力ノードを内部電圧供給ノー
    ドに選択的に結合するドライバユニットと、 電圧VREFを提供する基準電圧発生器と、 第1の制御信号に応答して、第2の制御信号VHYST
    −および第3の制御信号VHYST+からなるグループ
    から選択される1以上の制御信号を発生するヒステリシ
    スタイミングユニットと、 内部電圧供給ノード、VREF、VHYST−およびV
    HYST+に結合され、ドライバユニットに結合され
    て、駆動制御信号を発生する比較器ユニットとを含み、
    比較器ユニットは第2および第3の制御信号に応答して
    比較器のトリップポイントをシフトする、電圧ダウンコ
    ンバータ。
  2. 【請求項2】 比較器ユニットはさらに、 内部電圧供給ノード上の電圧に比例する信号に結合され
    る第1の入力と、VHYST−に結合される第2の入力
    と、VREFに結合される第3の入力と、VHYST+
    に結合される第4の入力と、出力とを有する差動入力段
    を含み、入力段は駆動制御信号を発生する、請求項1に
    記載の電圧ダウンコンバータ。
  3. 【請求項3】 差動入力段は、 第1の負荷デバイスと、内部電圧供給ノード上の電圧に
    比例する電流を第1の負荷デバイスを通じて供給する主
    要電流経路と、VHYST−信号が活性のとき第1の負
    荷デバイスを通じて電流を供給する補助電流経路とを含
    む、差動入力段内の第1の分岐と、 第2の負荷デバイスと、基準電圧に応答する第2の負荷
    デバイスを通じて電流を供給する主要電流経路と、VH
    YST+信号が活性のとき第2の負荷デバイスを通じて
    電流を供給する補助電流経路とを含む、差動入力段内の
    第2の分岐とを含む、請求項2に記載の電圧ダウンコン
    バータ。
  4. 【請求項4】 第1の分岐の主要電流経路は、第1の負
    荷デバイスと直列に結合され、内部電圧供給ノード上の
    電圧に比例する信号と結合されるゲート電極を有する第
    1の電界効果トランジスタを含み、 第1の分岐の補助電流経路は、互いにかつ第1の負荷デ
    バイスと直列に結合される第2および第3の電界効果ト
    ランジスタを含み、第2の電界効果トランジスタのゲー
    トはVHYST−信号と結合され、第3の電界効果トラ
    ンジスタのゲートは基準電圧発生器と結合される、請求
    項3に記載の電圧ダウンコンバータ。
  5. 【請求項5】 第2の分岐の主要電流経路は、第2の負
    荷デバイスと直列に結合され基準電圧発生器と結合され
    るゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタを含
    み、 第2の電流経路の補助分岐は、互いにかつ第2の負荷デ
    バイスと直列に結合される第2および第3の電界効果ト
    ランジスタを含み、第2の電界効果トランジスタのゲー
    トはVHYST+信号と結合され、第3の電界効果トラ
    ンジスタのゲートは基準電圧発生器と結合される、請求
    項3に記載の電圧ダウンコンバータ。
  6. 【請求項6】 ヒステリシスタイミングユニットはさら
    に、駆動制御信号と結合される第1の入力と、 クロック信号を受けるよう結合される第2の入力とを含
    み、クロック信号は内部電圧供給ノードに結合される高
    電流負荷の活性化および不活性化を予測するよう選択さ
    れ、前記ヒステリシスタイミングユニットはさらに、 第1および第2の入力上の信号を組合わせて第1の制御
    信号VHYST−を発生する論理回路を含む、請求項1
    に記載の電圧ダウンコンバータ。
  7. 【請求項7】 ヒステリシスタイミングユニットはさら
    に、 第2の入力に結合され、第2の入力上の信号を内部供給
    電圧に基づく論理レベルから外部電圧と両立可能な論理
    レベルにシフトする電圧シフト回路を含む、請求項6に
    記載の電圧ダウンコンバータ。
  8. 【請求項8】 集積回路のピンに供給される電圧VCC
    を内部電圧供給ノードにおいてより低い内部電圧VCC
    Iに変換するための方法であって、前記方法は、 内部電圧に比例する第1の信号を発生するステップと、 比較器に第1の信号を結合するステップとを含み、比較
    器はいつ第1の信号がトリップポイントよりも高くなる
    かまたは低くなるかを示す第2の信号を発生するよう動
    作し、前記方法はさらに、 クロック信号をモニタして集積回路内の電流負荷を予測
    するステップと、 クロック信号に応答してトリップポイントをシフトする
    ステップとを含む、電圧VCCを変換するための方法。
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