JP2002041152A - 電気負荷制御装置 - Google Patents

電気負荷制御装置

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JP2002041152A
JP2002041152A JP2000225502A JP2000225502A JP2002041152A JP 2002041152 A JP2002041152 A JP 2002041152A JP 2000225502 A JP2000225502 A JP 2000225502A JP 2000225502 A JP2000225502 A JP 2000225502A JP 2002041152 A JP2002041152 A JP 2002041152A
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JP2000225502A
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Jun Oshima
潤 尾島
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気負荷に対する様々な出力制御に柔軟に対
応することができ、開発効率を向上させることのできる
電気負荷制御装置を提供する。 【解決手段】 車室内のランプを制御する制御装置は、
ランプへの複数通りの出力値(通電電流のデューティ比
の候補値)を、小さいものから順に、連続した番号と対
応させて記述した出力値テーブルをROM内に備える。
そして、ランプへの現在の出力値を示す現在値番号と出
力値の目標値を示す目標値番号とが、一致しているか否
かを判定して(S220)、一致していれば、ランプへ
の実際の出力値を、上記テーブルで現在値番号に対応し
た出力値に設定し、そうでなければ、現在値番号を目標
値番号に近づくよう1減少又は増加させると共に、ラン
プへの実際の出力値を、上記テーブルで変更後の現在値
番号に対応した出力値に設定する(S230〜S25
0)、といった出力制御処理を一定時間毎に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気負荷に出力す
る信号の出力値を徐々に変化(減少又は増加)させるフ
ェード制御を実施する電気負荷制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車両(自動車)におい
ては、ドアが閉じられたことに連動して室内灯(ルーム
ランプ)等のイルミネーションランプの照度を徐々に小
さくすることが行われており、このような動作は、電気
負荷(この例ではイルミネーションランプ)に出力する
信号の出力値を徐々に小さくしていく制御(以下、「フ
ェードアウト制御」という)によって実現されている。
そして、こうしたフェードアウト制御を実施する従来の
電気負荷制御装置では、車両の状況に応じて、電気負荷
への信号の出力値を徐々に減少させるフェードアウト制
御専用のプログラムを実行するようにしている。
【0003】尚、電気負荷に出力する信号(電気負荷へ
の信号)の出力値とは、その電気負荷を動作させるため
に該電気負荷へ供給する信号の物理量であって、例え
ば、電気負荷に出力する電流の値や電圧の値、或いは、
その電気負荷に出力する電流のデューティ比等である
が、一般には、後者のデューティ比である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の技
術思想では、例えば、イルミネーションランプの照度を
徐々に大きくする動作を実現したい場合、即ち、電気負
荷への信号の出力値を徐々に大きくしていく制御(以
下、「フェードイン制御」という)を実施しようとした
場合には、そのフェードイン制御のためのプログラムを
別途用意しなければならなかった。
【0005】また、フェードアウト制御やフェードイン
制御といっても、様々な仕様のものがあり、例えば、車
両の状況によっては、電気負荷への最終的な出力値を0
或いは100%といった本当の最終値にする場合もあれ
ば、電気負荷への最終的な出力値を0〜100%の間の
所定値(以下、中間値という)にする場合も考えられ
る。そして、従来の技術思想では、このようなフェード
アウト制御やフェードイン制御(以下、この両制御を総
称して、「フェード制御」という)の具体的な仕様毎
に、夫々、専用のプログラムを用意しなければならなか
った。
【0006】つまり、従来の技術思想では、実現したい
制御の仕様毎に専用のプログラムを設計する必要があ
り、電気負荷に対してフェード制御を実施する電気負荷
制御装置の開発効率が非常に悪くなっていた。そこで、
本発明は、電気負荷に対する様々な出力制御に柔軟に対
応することができ、開発効率を向上させることのできる
電気負荷制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の電気負荷制
御装置は、電気負荷に出力する信号の出力値を徐々に変
化させるフェード制御を少なくとも実施するものであ
り、電気負荷に対する出力制御のために、以下の判定処
理と出力更新処理とからなる出力制御処理を一定時間毎
に繰り返し実行する。
【0008】まず、判定処理では、電気負荷への信号の
現在の出力値を示す現在出力値と、電気負荷への信号の
目標値を示す目標出力値とが、一致しているか否かを判
定する。そして、出力変更処理では、判定処理により現
在出力値と目標出力値とが一致していると判定された場
合には、電気負荷への信号の実際の出力値を、その時の
現在出力値に設定し、逆に、判定処理により現在出力値
と目標出力値とが一致していないと判定された場合に
は、現在出力値を目標出力値に近づくように所定値だけ
変更すると共に、電気負荷への信号の実際の出力値を、
その変更後の現在出力値に設定する。
【0009】この請求項1の電気負荷制御装置によれ
ば、上記出力制御処理とは別の設定処理により、判定処
理で判定される目標出力値を適宜設定するだけで、様々
な内容のフェード制御を実現することができる。つま
り、出力制御処理とは別の設定処理により、目標出力値
(即ち、電気負荷への信号の目標値)を設定さえすれ
ば、上記出力制御処理により、電気負荷への信号の実際
の出力値が、その設定された目標値と一致するまで、徐
々に(詳しくは、出力制御処理の実行周期毎に所定値ず
つ)変化していくこととなるからである。
【0010】よって、フェードアウト制御とフェードイ
ン制御との何れであっても、また、フェード制御の際の
電気負荷への最終的な出力値である目標値が異なる場合
でも、上記出力制御処理は変更する必要がなく、様々な
内容のフェード制御を、目標出力値を設定するための設
定処理を変えるだけで実現することができる。
【0011】また、請求項1の電気負荷制御装置によれ
ば、出力制御処理とは別の設定処理により、判定処理で
判定される目標出力値と現在出力値とを、同時に同じ値
に設定すれば、電気負荷への出力値をフェード制御を行
わずに変化させる出力制御も行うことができる。これ
は、判定処理によって現在出力値と目標出力値とが一致
していると判定された場合には、電気負荷への信号の実
際の出力値が、その時の現在出力値(=目標出力値)に
設定されるからである。そして、上記設定処理で設定す
る目標出力値及び現在出力値の値により、どの様な出力
値にも任意に変化させることができる。
【0012】このように、請求項1の電気負荷制御装置
によれば、電気負荷に対する出力制御の中枢部分となる
出力制御処理を変更することなく、電気負荷に対する様
々な内容の出力制御を実現できるようになり、装置の開
発効率を格段に向上させるこができる。また、電気負荷
に対する様々な内容の出力制御を、簡単なプログラム構
成で実現できるようになる。
【0013】次に、請求項2に記載の電気負荷制御装置
では、請求項1の電気負荷制御装置において、電気負荷
への信号の出力値の複数の候補値を、小さいものから順
に、連続した番号と夫々対応させて記憶した記憶手段を
備えている。そして、判定処理では、記憶手段に記憶さ
れた候補値のうちで、電気負荷への信号の現在の出力値
に該当する候補値に対応した番号を、現在出力値として
扱うと共に、記憶手段に記憶された候補値のうちで、電
気負荷への信号の目標値に該当する候補値に対応した番
号を、目標出力値として扱う。尚、このため、出力制御
処理とは別の上記設定処理では、目標出力値或いは更に
現在出力値として、記憶手段に記憶された何れかの候補
値に対応する番号を設定することとなる。
【0014】そして更に、出力更新処理では、判定処理
により現在出力値と目標出力値とが一致していると判定
された場合には、記憶手段から現在出力値としての番号
に対応した候補値を取得して、電気負荷への信号の実際
の出力値を、その取得した候補値に設定し、逆に、判定
処理により現在出力値と目標出力値とが一致していない
と判定された場合には、現在出力値としての番号を、目
標出力値としての番号に近づくように1だけ減少又は増
加させると共に、その減少又は増加させた後の番号に対
応する候補値を記憶手段から取得して、電気負荷への信
号の実際の出力値を、その取得した候補値に設定する。
【0015】このような請求項2の電気負荷制御装置に
よれば、記憶手段に記憶させておく各候補値の設定によ
り、フェード制御が行われる際の電気負荷への出力値の
変化特性(即ち、出力制御処理毎に電気負荷への出力値
をどの程度づつ変化させるか)を決めることができ、フ
ェード制御の詳細設定が非常に容易となる。
【0016】例えば、対応する番号が隣接した候補値同
士の差を小さくすれば、フェード制御の際の出力値変化
の度合いが小さくなり、逆に、上記候補値同士の差を大
きくすれば、フェード制御の際の出力値変化の度合いが
大きくなる。一方、請求項3に記載の電気負荷制御装置
は、車両に搭載された電気負荷に出力する信号の出力値
を徐々に変化させるフェード制御を少なくとも実施する
ものであり、電気負荷への信号の目標値を車両の状況に
応じて設定する目標値設定手段と、判定手段及び現在値
変化手段とを備えている。
【0017】そして、請求項3の電気負荷制御装置で
は、判定手段が、目標値設定手段により設定された目標
値と、電気負荷への信号の現在の出力値である現在値と
が、一致しているか否かを判定し、現在値変化手段が、
判定手段により目標値と現在値とが一致していないと判
定されたら、判定手段により前記両値が一致していると
判定されるまで、前記現在値(即ち、電気負荷への信号
の現在の出力値)を前記目標値に近づけるように所定量
づつ変化させる。
【0018】このような請求項3の電気負荷制御装置で
は、目標値設定手段により、車両の状況に応じて電気負
荷に出力する信号の目標値が設定され、しかも、その目
標値が電気負荷への信号の現在の出力値(現在値)と異
なっていれば、現在値変化手段が、現在値(電気負荷へ
の信号の実際の出力値)を、上記設定された目標値と一
致するまで、所定値ずつ目標値へと変化させることとな
る。
【0019】よって、請求項3の電気負荷制御装置によ
れば、フェードアウト制御とフェードイン制御との何れ
であっても、また、フェード制御の際の電気負荷への最
終的な出力値である目標値が異なる場合でも、判定手段
と現在値変化手段の構成は変える必要がなく、装置の開
発効率を向上させるこができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の電気負荷制御装置としての車両用電子制御装置(以
下、ECUという)について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態のECU1は、ルームラ
ンプ3,足元ランプ5,及びインサイドハンドルランプ
7といった車室内の各種イルミネーションランプを、ド
アの開閉やドアロックの状態(ロック/アンロック)等
といった車両の状況に応じて制御するものである。尚、
ルームランプ3は、車室内全体の照明用ランプであり、
足元ランプ5は、乗員の足元を照らすためのランプであ
り、インサイドハンドルランプ7は、車室内側のドアノ
ブ部分を照らすためのランプである。
【0021】ECU1は、CPU11,ROM13,及
びRAM15を有した周知のマイクロコンピュータ(以
下、マイコンという)17と、マイコン17から上記各
ランプ3,5,7を夫々制御するために出力される各ラ
ンプ3〜7毎の駆動信号に応じて、該当するランプ3,
5,7に電流を流す出力回路19とを備えている。
【0022】そして、マイコン17には、車両の状況を
検出するための情報として、車両の各ドアの開閉状態を
示すドア開閉情報と、各ドアの施錠状態(ロック状態か
アンロック状態か)を示すドアロック情報と、車両のイ
グニッションスイッチのオン/オフ状態を示すIG情報
と、車両のキーがキーシリンダにおけるアクセサリ位置
に操作されている(以下、「ACCがオン」という)か
否かを示すACC情報と、オートマチックトランスミッ
ションのシフトレバーの位置(即ち、シフトポジショ
ン)を示すシフトポジション情報とが、入力されてい
る。尚、これらの情報は、スイッチから波形整形用の入
力回路を介し、二値の電圧信号としてマイコン17に入
力されたり、他の電子制御装置から通信線を介し、通信
データとしてマイコン17に入力される。
【0023】また、出力回路19は、例えば、マイコン
17から出力されるルームランプ3制御用の駆動信号が
アクティブレベルである時に、ルームランプ3に電流を
出力するように構成されており、このことは他のランプ
5,7についても同様である。
【0024】このような本実施形態のECU1では、マ
イコン17が、上記各種入力情報に基づいて車両の状況
を検出すると共に、その時々の車両の状況に応じて、上
記各ランプ3,5,7への出力値を制御する。尚、本実
施形態において、ランプへの出力値とは、そのランプに
出力する信号としての電流(通電電流)のデューティ比
のことであり、換言すれば、出力回路19に出力する駆
動信号のデューティ比である。つまり、マイコン17
は、出力回路19への駆動信号のデューティ比を0〜1
00%の範囲で変化させることにより、各ランプ3,
5,7への出力値(通電電流のデューティ比)を0〜1
00%の範囲で制御し、これにより、各ランプ3,5,
7の照度を制御している。
【0025】ここで、各ランプ3,5,7に対する出力
値制御の一例について説明する。 :マイコン17は、イグニッションスイッチとACC
とが両方共にオンではなく、全てのドアが閉じており、
更に全てのドアがロックされている状態で、何れかのド
アがアンロックになると、ルームランプ3への出力値を
徐々に100%にまで増加させる。つまり、この場合に
は、ルームランプ3に対して、最終的な出力値を100
%としたフェードイン制御を行って、該ルームランプ3
を最大照度で点灯させる。
【0026】:また、マイコン17は、上記のフェ
ードイン制御でルームランプ3への出力値が100%に
なった後、そのままの状態で規定時間(例えば15秒)
が経過すると、ルームランプ3への出力値を徐々に0%
にまで減少させる。つまり、この場合には、ルームラン
プ3に対して、最終的な出力値を0%としたフェードア
ウト制御を行って、該ルームランプを消灯させる。
【0027】:マイコン17は、シフトポジションが
Pレンジ(パーキングレンジ)以外である時に、イグニ
ッションスイッチがオフからオンされると、足元ランプ
5への出力値を0%から20%にまで徐々に増加させ
る。つまり、この場合には、足元ランプ5に対して、最
終的な出力値を中間値である20%としたフェードイン
制御を行う。
【0028】:マイコン17は、シフトポジションが
Pレンジであるときに、イグニッションスイッチがオフ
からオンされると、足元ランプ5への出力値を100%
にし(足元ランプ5を最大照度で点灯させ)、その状態
で、シフトポジションがPレンジ以外になると、足元ラ
ンプ5への出力値を100%から20%にまで徐々に減
少させる。つまり、この場合には、足元ランプ5に対し
て、最終的な出力値を中間値である20%としたフェー
ドアウト制御を行う。
【0029】:マイコン17は、外部装置からの指令
などによって、動作モードが通常モードではないテスト
モードに設定されると、予め定められた特定のイベント
が起きる毎に、ルームランプ3を点滅させる。尚、上記
特定のイベントとしては、例えば、ドアのロックとアン
ロックを指示する無線信号(所謂、キーレス信号)がE
CU1に入力された、というイベントである。また、本
実施形態において、インサイドハンドルランプ7は、足
元ランプ5と全く同じ内容で制御される。
【0030】次に、マイコン17が各ランプ3,5,7
を制御するために実行する処理について、図2及び図3
を用いて説明する。まず、本実施形態のECU1におい
て、マイコン17のROM13には、図2に示すような
出力値テーブルが予め記憶されている。
【0031】この出力値テーブルは、当該ECU1によ
るランプへの複数通りの出力値(即ち、ランプへの実際
の出力値の候補値であり、以下単に、候補値ともいう)
を、その各候補値の番号と対応させて記述したものであ
り、値が小さい候補値ほど、それに対応する番号は小さ
い値となっている。本実施形態では、出力値の候補値
が、0%から100%までの間に8つあり、その各候補
値には、最小値(0%)のものから順に、1から8まで
の番号が対応付けられている。尚、番号が1から5まで
の各候補値では、値が10%ずつ増加し、番号が6以上
の各候補値では、値が20%ずつ増加するように設定し
ているのは、こうした設定の方が、ランプの照度が線形
に変化するように見えるからである。
【0032】そして、本実施形態のECU1では、マイ
コン17が、図3(A)に示す設定処理と、図3(B)
に示す出力制御処理とを、夫々、一定時間毎に並行して
実行している。尚、設定処理の実行周期と、出力制御処
理の実行周期は、同じであっても、異なっていても良い
が、本実施形態では、出力制御処理の実行周期の方が短
い時間に設定されている。また、図3の設定処理と出力
制御処理は、制御対象のランプ毎に夫々実行されるもの
である。
【0033】ここで、マイコン17は、図3(A)の設
定処理を開始すると、まずステップ(以下、単に「S」
と記す)110にて、前述したドア開閉情報やドアロッ
ク情報等の各種入力情報から、車両の最新の状況を検出
する。そして、続くS120にて、上記S110で検出
した車両の状況に応じて、制御対象のランプへの出力値
の目標値(即ち、駆動信号及び通電電流のデューティ比
の目標値)である目標出力値を設定し、また、場合によ
っては、制御対象のランプに現在出力すべき出力値であ
って、そのランプに現在出力すべき通電電流のデューテ
ィ比である現在出力値を設定する。
【0034】尚、このS120では、実際には、前述し
たROM13内の出力値テーブルに記述された各候補値
のうちで、ランプへの出力値の目標値に該当する候補値
に対応した番号(以下、目標値番号という)を、上記目
標出力値として設定し、同様に、出力値テーブルに記述
された各候補値のうちで、ランプに現在出力すべき出力
値に該当する候補値に対応した番号(以下、現在値番号
という)を、上記現在出力値として設定する。また、こ
のS120では、その処理タイミング毎に必ず新たな目
標値番号(目標出力値)を設定する訳ではない。つま
り、車両の状況に変化が無くて新たな目標値番号を設定
する必要がない場合には、前回に設定した目標値番号と
同じ目標値番号が今回でも設定される。
【0035】そして、マイコン17は、上記S120の
処理を終えると、設定処理を一旦終了する。一方、マイ
コン17は、図3(B)の出力制御処理を開始すると、
まずS210にて、現在設定されている目標出力値とし
ての目標値番号と、現在出力値としての現在値番号とを
読み込み、続くS220にて、その読み込んだ目標値番
号と現在値番号とを比較する。具体的には、目標値番号
と現在値番号とが一致しているか否かを判定し、両番号
が一致していないならば、更にどちらが大きいかを判定
する。
【0036】ここで、S220にて、目標値番号と現在
値番号とが一致していると判定した場合には、そのまま
次のS230に進み、このS230にて、ROM13内
の出力値テーブル(図2)から現在値番号に対応した候
補値を読み出し、制御対象のランプへの実際の出力値
(具体的には、制御対象のランプを制御するために出力
回路19へ出力する駆動信号のデューティ比)をその読
み出した候補値に設定する、といった出力処理を行う。
そして、この出力処理を行った後、当該出力制御処理を
一旦終了する。
【0037】これに対し、上記S220にて、目標値番
号と現在値番号とが一致しておらず、現在値番号の方が
目標値番号よりも大きいと判定した場合には、S240
に移行して、現在値番号を1デクリメント(−1)し、
その後、S230の出力処理を行う。また、上記S22
0にて、目標値番号と現在値番号とが一致しておらず、
現在値番号の方が目標値番号よりも小さいと判定した場
合には、S250に移行して、現在値番号を1インクリ
メント(+1)し、その後、S230の出力処理を行
う。
【0038】このため、S220にて、目標値番号と現
在値番号とが一致していると判定された場合には、その
現在値番号に対応する候補値が出力値テーブルから読み
出されて、制御対象のランプへの実際の出力値が、その
読み出された候補値に設定されることとなり、また、S
220にて、目標値番号と現在値番号とが一致していな
いと判定された場合には、現在値番号が目標値番号に近
づくように1だけ減少又は増加されると共に、その減少
又は増加させた後の現在値番号に対応する候補値が出力
値テーブルから読み出されて、制御対象のランプへの実
際の出力値が、その読み出された候補値に設定されるこ
ととなる。
【0039】以上のような本実施形態のECU1では、
図3(A)の設定処理によって、目標出力値(ランプへ
の出力値の目標値)としての目標値番号が新たに設定さ
れれば、図3(B)の出力制御処理により、ランプへの
実際の出力値が、その設定された目標値番号に対応する
出力値テーブルでの候補値(即ち、設定された目標値)
となるまで、徐々に変化していくこととなる。このた
め、設定処理にて、車両の状況に応じて目標値番号を適
宜設定するだけで、様々な内容のフェード制御を実現す
ることができる。
【0040】例えば、図4(A)に例示するように、目
標値番号と現在値番号とが両方共に1となって、制御対
象のランプへの出力値が0%となっている場合に、時刻
t1で、図3(A)の設定処理(S120)により、目
標値番号が5に設定されたとする。すると、その後は、
図3(B)の出力制御処理が実行される毎に、現在値番
号が目標値番号と同じ5となるまで1ずつインクリメン
トされ、それに伴い、ランプへの実際の出力値が、出力
値テーブルにて5に対応する40%となるまで徐々に大
きくなっていく。つまり、この場合には、ランプに対し
て、最終的な出力値を中間値である40%としたフェー
ドイン制御が行われることとなる。
【0041】また例えば、目標値番号と現在値番号とが
両方共に5となって、制御対象のランプへの出力値が4
0%となっている場合に、時刻t2で、図3(A)の設
定処理により、目標値番号が8に設定されたとする。す
ると、その後は、図3(B)の出力制御処理が実行され
る毎に、現在値番号が目標値番号と同じ8となるまで1
ずつインクリメントされ、それに伴い、ランプへの実際
の出力値が、出力値テーブルにて8に対応する100%
となるまで徐々に大きくなっていく。つまり、この場合
には、ランプに対して、最終的な出力値を100%とし
たフェードイン制御が行われることとなる。
【0042】そして更に、例えば、目標値番号と現在値
番号とが両方共に8となって、制御対象のランプへの出
力値が100%となっている場合に、時刻t3で、図3
(A)の設定処理により、目標値番号が1に設定された
とする。すると、その後は、図3(B)の出力制御処理
が実行される毎に、現在値番号が目標値番号と同じ1と
なるまで1ずつデクリメントされ、それに伴い、ランプ
への実際の出力値が、出力値テーブルにて1に対応する
0%となるまで徐々に小さくなっていく。つまり、この
場合には、ランプに対して、最終的な出力値を0%とし
たフェードアウト制御が行われることとなる。尚、図4
(A)の時刻t3にて、目標値番号が例えば3に設定さ
れたならば、ランプに対して、最終的な出力値を20%
としたフェードアウト制御が行われることとなる。
【0043】このように、本実施形態のECU1によれ
ば、フェードアウト制御とフェードイン制御との何れで
あっても、また、フェード制御の際の最終的な出力値で
ある目標値が変わっても、そのような様々な内容のフェ
ード制御を、全く同じ出力制御処理で実現することがで
きる。
【0044】一方また、本実施形態のECU1では、図
3(A)の設定処理(S120)によって、目標出力値
としての目標値番号と、現在出力値としての現在値番号
とを、同時に同じ値に設定すれば、ランプへの出力値を
フェード制御を行わずに変化させることもできる。これ
は、図3(B)のS220で目標値番号と現在値番号と
が一致していると判定された場合には、ランプへの実際
の出力値が、その時の現在値番号に対応する出力値テー
ブルでの候補値に設定されるからである。
【0045】例えば、図4(B)に例示するように、目
標値番号と現在値番号とが両方共に1となって、制御対
象のランプへの出力値が0%となっている場合に、時刻
t4で、図3(A)の設定処理(S120)により、目
標値番号と現在値番号との両方が5に設定されたとす
る。すると、その後に図3(B)の出力制御処理が実行
されたタイミングで、ランプへの実際の出力値が、出力
値テーブルにて5に対応する40%に設定される。つま
り、この場合には、ランプへの出力値をフェード制御無
しで0%から40%へと変化させる出力制御が行われる
こととなる。
【0046】また例えば、目標値番号と現在値番号とが
両方共に5となって、制御対象のランプへの出力値が4
0%となっている場合に、時刻t5で、図3(A)の設
定処理により、目標値番号と現在値番号との両方が1に
設定されたとする。すると、その後に図3(B)の出力
制御処理が実行されたタイミングで、ランプへの実際の
出力値が、出力値テーブルにて1に対応する0%に設定
される。つまり、この場合には、ランプへの出力値をフ
ェード制御無しで40%から0%へと変化させる出力制
御が行われることとなる。
【0047】尚、図4(B)の時刻t4にて、目標値番
号と現在値番号との両方が例えば8に設定されたなら
ば、ランプへの出力値をフェード制御無しで0%→10
0%→0%といった具合に変化させる出力制御が行わ
れ、ランプは点滅することとなる。
【0048】以上のように、本実施形態のECU1によ
れば、ランプに対する出力制御の中枢部分となる出力制
御処理を変更することなく(換言すれば、共通の出力制
御処理で)、ランプに対する様々な内容の出力制御が実
現でき、装置の開発効率を格段に向上させるこができ
る。また、ランプに対する様々な内容の出力制御を、簡
単なプログラム構成で実現できるようになる。
【0049】しかも、本実施形態のECU1によれば、
ROM14内の出力値テーブルにおける各候補値の設定
により、フェード制御が行われる際のランプへの出力値
の変化特性を決めることができ、フェード制御の詳細設
定が非常に容易となる。例えば、出力値テーブルにおけ
る各候補値の数を増やすと共に、番号が隣接した候補値
同士の差を小さく設定すれば、より滑らかなフェード制
御を行うことができる。
【0050】尚、本実施形態においては、ROM13が
記憶手段に相当している。そして、図3(B)の出力制
御処理のうちで、S210及びS220の処理が判定処
理に相当し、S230〜S250の処理が出力更新処理
に相当している。また、図3(A)の設定処理が目標値
設定手段に相当し、図3(B)におけるS210及びS
220の処理が判定手段に相当し、図3(B)における
S230〜S250の処理が現在値変化手段に相当して
いる。つまり、上記実施形態では、現在値番号が、ラン
プへの信号の現在の出力値(現在値)を示し、目標値番
号が、ランプへの信号の目標値を示すからである。
【0051】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のECU1は、車両に搭
載されたイルミネーションランプを制御対象とするもの
であったが、制御対象の電気負荷としては、ランプに限
らず、例えばブザー等でも良い。
【0052】また、図2の様な出力値テーブルに代え
て、候補値とその番号とを関連付けた関数を用いても良
い。また更に、本発明は、車両に限らず、家庭やオフィ
ス等で使用されるランプやブザー等の電気負荷を制御す
る装置に対しても、全く同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のECUの構成を表すブロック図で
ある。
【図2】 マイコンのROMに格納された出力値テーブ
ルを説明する説明図である。
【図3】 マイコンで実行される処理を表すフローチャ
ートである。
【図4】 実施形態のECUの作用を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1…ECU(車両用電子制御装置) 3…ルームラン
プ 5…足元ランプ 7…インサイドハンドルランプ 11…CPU 13…ROM 15…RAM 17…マイコン(マイクロコンピュータ) 19…出
力回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気負荷に出力する信号の出力値を徐々
    に変化させるフェード制御を、少なくとも実施する電気
    負荷制御装置であって、 前記電気負荷への信号の現在の出力値を示す現在出力値
    と、前記電気負荷への信号の目標値を示す目標出力値と
    が、一致しているか否かを判定する判定処理と、 該判定処理により前記現在出力値と前記目標出力値とが
    一致していると判定された場合には、前記電気負荷への
    信号の実際の出力値を前記現在出力値に設定し、前記判
    定処理により前記現在出力値と前記目標出力値とが一致
    していないと判定された場合には、前記現在出力値を前
    記目標出力値に近づくように所定値だけ変更すると共
    に、前記電気負荷への信号の実際の出力値を前記変更後
    の現在出力値に設定する出力更新処理と、 からなる出力制御処理を、一定時間毎に実行するように
    構成されていることを特徴とする電気負荷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気負荷制御装置にお
    いて、 前記出力値の複数の候補値を、小さいものから順に、連
    続した番号と夫々対応させて記憶した記憶手段を備えて
    おり、 前記判定処理では、 前記記憶手段に記憶された候補値のうちで、前記電気負
    荷への信号の現在の出力値に該当する候補値に対応した
    番号を、前記現在出力値として扱うと共に、前記記憶手
    段に記憶された候補値のうちで、前記電気負荷への信号
    の目標値に該当する候補値に対応した番号を、前記目標
    出力値として扱い、 更に、前記出力更新処理では、 前記判定処理により前記現在出力値と前記目標出力値と
    が一致していると判定された場合には、前記記憶手段か
    ら前記現在出力値としての番号に対応した候補値を取得
    して、前記電気負荷への信号の実際の出力値をその取得
    した候補値に設定し、前記判定処理により前記現在出力
    値と前記目標出力値とが一致していないと判定された場
    合には、前記現在出力値としての番号を、前記目標出力
    値としての番号に近づくように1だけ減少又は増加させ
    ると共に、その減少又は増加させた後の番号に対応する
    候補値を前記記憶手段から取得して、前記電気負荷への
    信号の実際の出力値をその取得した候補値に設定するこ
    と、 を特徴とする電気負荷制御装置。
  3. 【請求項3】 車両に搭載された電気負荷に出力する信
    号の出力値を徐々に変化させるフェード制御を、少なく
    とも実施する電気負荷制御装置であって、 前記電気負荷への信号の目標値を、前記車両の状況に応
    じて設定する目標値設定手段と、 該目標値設定手段により設定された目標値と、前記電気
    負荷への信号の現在の出力値である現在値とが、一致し
    ているか否かを判定する判定手段と、 該判定手段により前記目標値と前記現在値とが一致して
    いないと判定されたら、前記判定手段により前記両値が
    一致していると判定されるまで、前記現在値を前記目標
    値に近づけるように所定量づつ変化させる現在値変化手
    段と、 を備えていることを特徴とする電気負荷制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018197099A (ja) * 2017-03-10 2018-12-13 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 輸送体内の照明された荷物箱アセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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