JP2002040722A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002040722A
JP2002040722A JP2000219042A JP2000219042A JP2002040722A JP 2002040722 A JP2002040722 A JP 2002040722A JP 2000219042 A JP2000219042 A JP 2000219042A JP 2000219042 A JP2000219042 A JP 2000219042A JP 2002040722 A JP2002040722 A JP 2002040722A
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Yoshinobu Takeyama
佳伸 竹山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、中間転写体上の残トナーの影響で
パッチパターンのトナー濃度を正確に検知できないいう
課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、中間転写体2に対して、ク
リーニング部材6が接触してから離反する位置よりも前
に像担持体1上のパッチパターンを転写し、かつ前記位
置には像担持体1上のパッチパターンを転写しないもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中間転写体上のパッ
チパターンのトナー濃度を検知してその検知結果により
画像形成条件を制御する複写機、プリンタ、ファクシミ
リ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置には、トナー像が形成される像担持体と、こ
の像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、こ
の中間転写体上のトナー濃度を検知するトナー濃度検知
手段と、中間転写体上の残トナーをクリーニングするク
リーニングブレードと、このクリーニングブレードを中
間転写体に対して接離させる接離手段とを有し、像担持
体にトナー濃度検知用のパッチパターンを形成して該パ
ッチパターンを中間転写体に転写した後にトナー濃度検
知手段により中間転写体上のパッチパターンのトナー濃
度(トナー付着量)を検知してその検知結果により画像
形成条件を制御する画像形成装置がある。
【0003】特開平5−2302号公報には、電子写真
記録装置の像担持体に形成された潜像を現像したパッチ
のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段が転写手段
の表面に対して該像担持体の反対側である該転写手段の
内側に配置され、かつ、該転写手段の表面をクリーニン
グするクリーニング手段を有することを特徴とする画像
形成装置が記載されている。
【0004】特開平5−188726号公報には、キャ
リアとトナーを混合して成る現像剤のトナーの濃度を検
知するトナー濃度検知手段を有し、該トナー濃度検知手
段によって検知されたトナー濃度に基づいてトナー補給
を行う第1のトナー濃度制御手段と、画像信号の出力レ
ベルに応じてトナー補給量を決定し、決定された量のト
ナーを補給する第2のトナー濃度制御手段を有し、第2
のトナー濃度制御手段を所定のタイミングで作動させる
ことを特徴とする画像形成装置が記載されている。
【0005】特開平6−11965号公報には、像担持
体に画像情報信号に対応した静電潜像を形成する潜像形
成手段と、静電潜像を二成分現像剤を用いて現像する現
像手段と、現像手段にトナーを補給するトナー補給手段
と、現像剤のトナー濃度を検出する濃度検出手段と、前
記補給手段によるトナー補給量を検出する補給量検出手
段とを備え、所定のタイミングで前記補給量検出手段に
より前記補給手段によるトナー補給量を検出し、該検出
されたトナー補給量と前記画像情報信号とに基づいて前
記補給手段を作動させ、且つ前記濃度検出手段により検
出されたトナー濃度に基づき、前記補給手段の作動を補
正することを特徴とする画像形成装置が記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した中間転写体を
有する画像形成装置では、クリーニングブレードを中間
転写体に対して接離させることにより、残トナーが中間
転写体に発生してしまう可能性がある。この中間転写体
上の残トナーが発生した箇所にトナー濃度検知用のパッ
チパターンを転写してしまうと、トナー濃度検知手段に
より中間転写体上のパッチパターンのトナー濃度(トナ
ー付着量)を検知してその検知結果により画像形成条件
を制御した場合に画像品質がかえって低下してしまう。
【0007】本発明は、パッチパターンの転写箇所を中
間転写体上のクリーニング部材が接離した箇所で無いと
ころとすることにより、残トナーの影響を受けずに正確
に画像形成条件の制御を行うことができる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、トナー像が形成される像担
持体と、この像担持体上のトナー像が転写される中間転
写体と、この中間転写体上のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度検知手段と、前記中間転写体上の残トナーをクリ
ーニングするクリーニング部材と、このクリーニング部
材を前記中間転写体に対して接離させる接離手段とを有
し、前記像担持体にパッチパターンを形成して該パッチ
パターンを前記中間転写体に転写した後に前記トナー濃
度検知手段により前記中間転写体上のパッチパターンの
トナー濃度を検知してその検知結果により画像形成条件
を制御する画像形成装置において、前記中間転写体に対
して、前記クリーニング部材が接触してから離反する位
置よりも前に前記像担持体上のパッチパターンを転写
し、かつ前記位置には前記像担持体上のパッチパターン
を転写しないものである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記トナー濃度検知手段の出力信
号のうち、前記中間転写体の回転方向に対する前記パッ
チパターンの開始と終了の両端エッジ部を除いた部分に
対する前記トナー濃度検知手段の出力信号をサンプリン
グして平均化した値を画像形成条件の制御に用いるもの
である。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、前記トナー濃度検知手段
は、前記中間転写体に光を照射する光源と、前記中間転
写体からの正反射光を検知する第1の検知部と、前記中
間転写体からの拡散光を検知する第2の検知部とを有す
るものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1つに記載の画像形成装置において、前記中間転
写体は当該画像形成装置に着脱可能であり、前記トナー
濃度検知手段の正反射光検知信号を前記中間転写体の装
着検知に併用するものである。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか1つに記載の画像形成装置において、前記中間転
写体は少なくとも2つのローラに掛け渡された中間転写
ベルトで構成され、前記トナー濃度検知手段は前記ロー
ラのうちの1つのローラの略中心軸に対向して設置した
ものである。
【0013】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれか1つに記載の画像形成装置において、前記中間転
写体上のパッチパターン領域において前記トナー濃度検
知手段の光源をパルス信号で点灯させ、前記トナー濃度
検知手段からの検知信号を前記パルス信号に同期してサ
ンプリングするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態を
示す。像担持体としてのドラム状の感光体1は、図示し
ない駆動手段により回転駆動され、図示しない周知のト
ナー像形成手段によりトナー像が形成される。トナー像
形成手段が例えば2色のトナー像を形成する2色画像形
成時には、感光体1は、まず、帯電手段により一様に帯
電された後に露光手段としての書き込み手段により露光
されて静電潜像が形成され、この静電潜像が第1の現像
手段により現像されて1色目のトナー像となる。
【0015】中間転写体である中間転写ベルト2は、ロ
ーラ3、4等に掛け渡されてローラ3、4の中の1つの
ローラが図示しない駆動手段により回転駆動されること
で、感光体1と同じ周速で矢印方向へ回転する。感光体
1上の1色目のトナー像は感光体1と中間転写ベルト2
とが接触する転写位置Aで図示しない転写手段により中
間転写ベルト2へ転写される。感光体1は1色目のトナ
ー像の転写後にクリーニング装置によりクリーニングさ
れる。
【0016】次に、感光体1は、帯電手段により一様に
帯電された後に露光手段としての書き込み手段により露
光されて静電潜像が形成され、この静電潜像が第2の現
像手段により現像されて2色目のトナー像となる。感光
体1上の2色目のトナー像は感光体1と中間転写ベルト
2とが接触する転写位置Aで図示しない転写手段により
中間転写ベルト2へ1色目のトナー像と重ねて転写され
る。感光体1は2色目のトナー像転写後にクリーニング
装置によりクリーニングされる。
【0017】中間転写ベルト2上の2色重ねのトナー像
は転写位置Bにて転写ローラ5を用いた転写手段により
記録媒体供給装置から給送されてきた紙等の記録媒体へ
転写され、この記録媒体は図示しない定着装置によりト
ナー像が定着されて装置外へ排出される。中間転写ベル
ト2は、2色重ねトナー像の転写後にクリーニング位置
Cでクリーニング部材としてのクリーニングブレード6
により残トナーがクリーニングされる。上記画像形成動
作は操作部による画像形成開始指示により開始されて操
作部による設定枚数分だけ連続的に繰返して行われる。
【0018】ここで、クリーニングブレード6は、中間
転写ベルト2に対して接離可能に設けられ、図示しない
接離手段により中間転写ベルト2に対して接離される。
接離手段は、中間転写ベルト2上に転写された1色目の
トナー像がクリーニング位置Cを通過する前にクリーニ
ングブレード6を中間転写ベルト2から離反させ、中間
転写ベルト2上の1色目のトナー像の後端がクリーニン
グ位置Cを通過した後にクリーニングブレード6を中間
転写ベルト2に接触させることで、2色重ねトナー像が
中間転写ベルト2から記録媒体へ転写された後の中間転
写ベルト2上の残トナーをクリーニングブレード6にク
リーニングさせる。さらに、接離手段は、クリーニング
ブレード6が中間転写ベルト2上のトナー像が転写され
る画像域をクリーニングした後にクリーニングブレード
6を中間転写ベルト2から離反させる。
【0019】上記トナー像形成手段が単色のトナー像を
形成する単色画像形成時にはクリーニングブレード6を
中間転写ベルト2に接触したままとなる。この場合、ト
ナー像形成手段は上述と同様に感光体1上に単色のトナ
ー像を形成し、このトナー像が転写位置Aで転写手段に
より中間転写ベルト2に転写された後に転写位置Bにて
転写ローラ5を用いた転写手段により紙等の記録媒体へ
転写される。
【0020】また、上記トナー像形成手段が上述した1
色のトナー像を感光体1上に形成する動作と同様な各色
の画像形成動作を順次に行うことで、感光体1上に3色
以上のトナー像を順次に形成して中間転写ベルト2上に
転写位置Aで順次に重ねて転写する多色画像形成時に
は、上記接離手段は、中間転写ベルト2上に転写された
1色目のトナー像がクリーニング位置Cを通過する前に
クリーニングブレード6を中間転写ベルト2から離反さ
せ、中間転写ベルト2上の最終色より1色前のトナー像
の後端がクリーニング位置Cを通過した後にクリーニン
グブレード6を中間転写ベルト2に接触させることで、
3色以上の重ねトナー像が転写ローラ5を用いた転写手
段により中間転写ベルト2から記録媒体へ転写された後
の中間転写ベルト2上の残トナーをクリーニングブレー
ド6にクリーニングさせる。さらに、接離手段は、クリ
ーニングブレード6が中間転写ベルト2上のトナー像が
転写される画像域をクリーニングした後にクリーニング
ブレード6を中間転写ベルト2から離反させる。
【0021】トナー濃度検知手段7は、中間転写ベルト
2の回転方向について転写ローラ5より下流側で、か
つ、クリーニングブレード6より上流側のトナー濃度検
知位置Dに設置される。この実施形態の画像形成装置
は、電源投入時、現像手段のトナーカートリッジ交換
時、所定の枚数の画像形成ごと等の、予め定められたタ
イミングで画像形成状態をチェックするために画像非形
成時にパッチパターンを形成する。この時、トナー像形
成手段は、例えば感光体1の帯電手段による帯電、書き
込み手段によるパッチパターンの書き込み、現像手段に
よる現像で各色のパッチパターンを感光体1に形成し、
この感光体1上の各色のパッチパターンが転写位置Aで
転写手段により中間転写ベルト2へ転写される。トナー
濃度検知手段7は中間転写ベルト2上の各色のパッチパ
ターンのトナー濃度(トナー付着量)を検知し、図示し
ない制御手段としてのエンジン制御部はトナー濃度検知
手段7からの検知信号を設定値と比較してトナー濃度検
知手段7からの検知信号が設定値に達していない場合に
現像バイアス(上記現像手段へ現像バイアス電源から印
加される現像バイアス)等の画像形成条件を制御する。
【0022】図2はクリーニング位置Cを基準とした時
の画像形成、クリーニングブレード6の中間転写ベルト
2に対する接離、パッチパターン生成のタイミングの一
例を示す。図2において、横軸は時間で一目盛が中間転
写ベルト2の1回転の時間を示す。1−1は中間転写ベ
ルト2上の先行の1色目の画像(トナー像)、1−2は
中間転写ベルト2上の先行の1色目の画像(トナー像)
に2色目の画像(トナー像)が重ねて転写されてその2
色重ね画像が記録媒体に転写された後の残トナーが存在
する領域、2−1は中間転写ベルト2上の後続の1色目
の画像(トナー像)、2−2は中間転写ベルト2上の後
続の1色目の画像(トナー像)に2色目の画像(トナー
像)が重ねて転写されてその2色重ね画像が記録媒体に
転写された後の残トナーが存在する領域を示す。
【0023】onはクリーニングブレード6が中間転写
ベルト2に接触するタイミング、offはクリーニング
ブレード6が中間転写ベルト2から離れるタイミングを
示す。つまり、後続の画像を形成するために、中間転写
ベルト2上の先行画像の2色目が1色目に重ねて転写さ
れてその2色重ね画像が記録媒体に転写された後の残ト
ナーが存在する領域がクリーニング位置Cを通過するタ
イミングでクリーニングブレード6により中間転写ベル
ト2をクリーニングする必要がある。
【0024】図2に示すようなタイミングでクリーニン
グブレード6を中間転写ベルト2に対して接離させる
と、中間転写ベルト2上においてクリーニングブレード
6が離反した時にクリーニング位置Cに位置していた箇
所tにトナーの飛散又はクリーニング不良によるトナー
残が発生する可能性がある。本実施形態では、エンジン
制御部はトナー像形成手段を制御してクリーニングブレ
ード6が中間転写ベルト2に対して接触してから離反し
たタイミング(中間転写ベルト2上の上記位置t)では
パッチパターンが生成しないようにする。
【0025】エンジン制御部は、トナー濃度検知時期
(所定枚数の画像形成毎にパッチパターンを形成してト
ナー濃度を検知する時期)に達したか否かを判断し、画
像形成動作が連続して行われている間にトナー濃度検知
時期(所定枚数の画像形成毎にパッチパターンを形成し
てトナー濃度を検知する時期)に達した場合にはパッチ
パターンが中間転写ベルト2上のクリーニングブレード
6が離反した位置tからずれて図2に斜線で示す領域8
に作成されるようにトナー像形成手段を制御する。こう
することで、パッチパターンの転写箇所を中間転写ベル
ト2上のクリーニングブレード6が接離した箇所で無い
ところとし、クリーニングブレード6が中間転写ベルト
2に対して接離した際のトナー飛散等による中間転写ベ
ルト2上の残トナーの影響を受けずに正確にパッチパタ
ーンのトナー濃度を検知して画像形成条件の制御を行う
ことができる。
【0026】なお、クリーニングブレード6が中間転写
ベルト2から離反するタイミングは画像領域からパッチ
パターン領域を見込んだ時間だけ遅らせるのが良い。こ
のようにすれば、クリーニングブレード6が中間転写ベ
ルト2から離反するタイミングがパッチパターンの有無
に左右されることが無くなる。単色画像形成時には、画
像形成待機時にクリーニングブレード6を中間転写ベル
ト2に接触させた状態でパッチパターンを生成すれば良
いので、パッチパターンは感光体1から中間転写ベルト
2上の任意の位置へ転写することができる。
【0027】この第1の実施形態によれば、トナー像が
形成される像担持体としての感光体1と、この感光体1
上のトナー像が転写される中間転写体としての中間転写
ベルト2と、この中間転写ベルト2上のトナー濃度を検
知するトナー濃度検知手段7と、前記中間転写ベルト2
上の残トナーをクリーニングするクリーニング部材とし
てのクリーニングブレード6と、このクリーニングブレ
ード6を前記中間転写ベルト2に対して接離させる接離
手段とを有し、前記感光体1にパッチパターンを形成し
て該パッチパターンを前記中間転写ベルト2に転写した
後に前記トナー濃度検知手段7により前記中間転写ベル
ト2上のパッチパターンのトナー濃度を検知してその検
知結果に基づいて制御手段により画像形成条件を制御す
る画像形成装置において、前記中間転写ベルト2に対し
て、前記クリーニングブレード6が接触してから離反す
る位置よりも前に前記感光体1上のパッチパターンを転
写し、かつ前記位置には前記感光体1上のパッチパター
ンを転写しないので、パッチパターンの転写箇所をパッ
チパターン転写直前に中間転写ベルト上のクリーニング
ブレードが接離した箇所で無いところとすることによ
り、残トナーの影響を受けずに正確に画像形成条件の制
御を行うことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この第2の実施形態は、請求項2、3に係る発
明の実施形態である。この第2の実施形態は、上記第1
の実施形態とは以下に述べる点が異なる構成としたもの
である。図3はトナー濃度検知手段7により中間転写ベ
ルト2上のパッチパターンのトナー濃度を検知した時の
トナー濃度検知手段7の出力信号波形の一例を示す。
【0029】トナー濃度検知手段7の出力信号は、パッ
チパターン領域(パッチパターンに対するトナー濃度検
知手段7の出力信号の領域)のエッジ部、特にその開始
側のエッジ部が大きい。また、トナー濃度検知手段7の
出力信号は、パッチパターンの濃度が低い場合、全体的
に出力信号がばらついている。エンジン制御部は、トナ
ー濃度検知手段7の出力信号をパッチパターン領域のエ
ッジ部以外でサンプリングしてその平均値をパッチパタ
ーンのトナー濃度(トナー付着量)として求め、このト
ナー濃度が設定値を満足しているか否かを判断し、トナ
ー濃度が設定値を満足していない(設定値に達していな
い)場合には上記現像バイアス等の画像形成条件を制御
する。
【0030】この実施形態では、感光体11及び中間転
写ベルト2等の線速が約100mm/s、中間転写ベル
ト2上のパッチパターンが転写される領域の回転方向長
さが20mm、トナー濃度検知手段7の出力信号をサン
プリングする時間が1msであり、トナー濃度検知手段
7の出力信号から200ポイントのデータをサンプリン
グ可能であるが、パッチパターン領域のエッジ部を除い
た中央部の100ポイントのサンプリングデータを平均
化したものをトナー濃度として用いている。
【0031】トナー濃度検知手段7は、1つの光源とし
てのLEDと、この光源から中間転写ベルト2を経由し
て入射する正反射光を検知する第1のセンサと、上記光
源から中間転写ベルト2を経由して入射する拡散光を検
知する第2のセンサとを有する。図4はトナー濃度検知
手段7のセンサ特性を示す。
【0032】トナー濃度検知手段7は、黒トナー検知に
は正反射光を検知する第1のセンサを用い、カラートナ
ー検知には拡散光を検知する第2のセンサを用いる。黒
トナー検知用の第1のセンサは、中間転写ベルト2上に
トナーが転写されていないときにその出力信号が最大と
なり、中間転写ベルト2上のトナーを検知すると出力信
号が減少する。また、カラートナー検知用の第2のセン
サは、第1のセンサとは逆で、中間転写ベルト2上にト
ナーが転写されていないときにその出力信号が最小とな
り、中間転写ベルト2上のトナーを検知すると出力信号
が増大する。
【0033】この実施形態では、中間転写ベルト2は、
ユニットとして容易に本実施形態の本体に対して着脱で
きる構成としている。本実施形態は、図5に示すように
上筐体9と下筐体10を有し、中間転写ベルト2が上筐
体9に挿入されて感光体1及びトナー像形成手段が下筐
体10に収納される。なお、図5では、電装部、記録媒
体供給装置、転写ローラ5を用いた転写手段等が省略さ
れている。トナー濃度検知手段7は上筐体9の上板に固
定設定されている。
【0034】この第2の実施形態によれば、上記第1の
実施形態において、トナー濃度検知手段7の出力信号の
うち、中間転写体としての中間転写ベルト2の回転方向
に対するパッチパターンの開始と終了の両端エッジ部を
除いた部分に対するトナー濃度検知手段7の出力信号を
サンプリングして平均化した値を画像形成条件の制御に
用いるので、安定してトナー濃度を検知することができ
る。
【0035】また、第2の実施形態によれば、トナー濃
度検知手段7は、中間転写ベルト2に光を照射する光源
と、中間転写ベルト2からの正反射光を検知する第1の
検知部としてのセンサと、中間転写ベルト2からの拡散
光を検知する第2の検知部としてのセンサとを有するの
で、1つのトナー濃度検知手段でカラートナー、黒トナ
ーの両方の濃度を検知することができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。この第3の実施形態は、請求項4に係る発明の
実施形態であり、上記第1の実施形態、上記第2の実施
形態とはそれぞれ以下に述べる点が異なる構成としたも
のである。エンジン制御部は、トナー濃度検知手段7の
特性を利用して、電源投入時にトナー濃度検知手段7の
光源を発光させ、黒トナー検知用の第1のセンサの出力
信号を検知することで中間転写ベルト2の有無を判定す
る。中間転写ベルト2が正しく装着されていた場合には
黒トナー検知用の第1のセンサの出力信号が予め設定さ
れたレベルに達するが、中間転写ベルト2が装着されて
いない、もしくは正規の位置に設置されていない場合に
は黒トナー検知用の第1のセンサの出力信号が予め設定
されたレベルに達しない。
【0037】中間転写ベルト2が上筐体9に位置決めさ
れ、トナー濃度検知手段7が上筐体9の上板に固定され
ているので、中間転写ベルト2を上筐体9に対して出し
入れしても中間転写ベルト2が正確に装填されていれば
トナー濃度検知手段7は焦点深度が変わることが無い。
また、中間転写ベルト2を上筐体9から少し引き出すだ
けでトナー濃度検知手段7のセンサ面を容易に清掃する
ことができる。
【0038】この第3の実施形態によれば、上記第1の実
施形態、上記第2の実施形態において、中間転写体とし
ての中間転写ベルト2は当該画像形成装置に着脱可能で
あり、トナー濃度検知手段7の正反射光検知信号を中間
転写ベルト2の装着検知に併用するので、コスト低減と
装置の小型化を図ることができる。
【0039】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。この第4の実施形態は、請求項5に係る発明の
実施形態であり、上記第1の実施形態乃至上記第3の実
施形態とはそれぞれ以下に述べる点が異なる構成とした
ものである。図6は第4の実施形態における中間転写ベ
ルトユニットを示す。中間転写ベルト2は、2本のロー
ラR1、R2に掛け渡されて扁平になっている。中間転
写ベルト2の張りを保つために中間転写ベルト2の内部
にテンションローラ等を設けることもできる。ここで、
トナー濃度検知手段7は、ローラR1の中心軸から僅か
に中間転写ベルト2が張られている方向(中間転写ベル
トユニットの中心方向)にずらせて設置し、例えば直径
30mmのローラR1に対してその中心から5mm程ず
らせた位置に設置する。これにより、中間転写ベルト2
のたわみによるトナー濃度検知手段7の誤検知を防ぐこ
とができる。
【0040】この第4の実施形態によれば、上記第1の
実施形態乃至上記第3の実施形態において、中間転写体
は少なくとも2つのローラR1、R2に掛け渡された中
間転写ベルト2で構成され、トナー濃度検知手段7はロ
ーラR1、R2のうちの1つのローラR1の略中心軸に
対向して設置したので、中間転写ベルトの振動等の影響
を受けずに中間転写ベルト上のパッチパターンのトナー
濃度を検知することができる。
【0041】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。この第5の実施形態は、請求項6に係る発明の
実施形態であり、上記第1の実施形態乃至上記第4の実
施形態とはそれぞれ以下に述べる点が異なる構成とした
ものである。トナー濃度検知手段7の光源の光量は図7
(a)に示すように点灯時(立ち上がり時)に変動す
る。光源を点灯し続けることで、光源の光量の変動は収
まるが、連続画像形成時にはトナー濃度検知手段7は誤
検知が生じるから光源を点灯し続けることはできない。
【0042】本実施形態では、エンジン制御部は、図7
(b)に示すようにトナー濃度検知手段7の光源をパル
ス信号により光量が低下しないタイミングで点灯させ、
トナー濃度検知手段7のセンサ出力を上記パルス信号に
同期した信号でサンプリングする。このように、光源を
パルス駆動することにより、光源の光量変動分を無視で
きる。
【0043】この第5の実施形態によれば、上記第1の実
施形態乃至上記第4の実施形態において、前記中間転写
体としての中間転写ベルト2上のパッチパターン領域に
おいてトナー濃度検知手段7の光源をパルス信号で点灯
させ、トナー濃度検知手段7からの検知信号を前記パル
ス信号に同期してサンプリングするので、光源の光量変
化による検知誤差を生じることが無い。
【0044】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。この第6の実施形態は、上記第1の実施形態乃
至上記第5の実施形態とはそれぞれ以下に述べる点が異
なる構成としたものである。図8は本実施形態の一部を
示す。この実施形態は、温度及び湿度を検知する温湿度
センサ11と、温湿度格納手段12と、温湿度比較手段
13と、画像形成条件制御判定手段14とが設けられて
いる。
【0045】パッチパターン15が画像(トナー像)形
成手段(パッチパターン形成手段)16により感光体1
上に形成されて転写位置Aで転写手段により中間転写ベ
ルト2に転写され、トナー濃度検知手段7により中間転
写ベルト2上のパッチパターン15のトナー濃度(トナ
ー付着量)が検知される。画像形成条件制御判定手段1
4は、トナー濃度検知手段7の出力信号から画像形成条
件を変更するか否かを判定する。
【0046】図示しない制御手段は、画像形成条件制御
判定手段14が画像形成条件を変更すると判定した場合
には、トナー濃度検知手段7の出力信号に基づいてパッ
チパターン15のトナー濃度(トナー付着量)が設定値
になるような制御パラメータを求めて該制御パラメータ
を制御パラメータ格納手段に格納し、制御パラメータ格
納手段に格納されている制御パラメータにより画像形成
条件を制御する。格納制御手段17は、画像形成条件制
御判定手段14の判定結果により、画像形成条件制御判
定手段14が画像形成条件を変更すると判定した場合に
温湿度センサ11の検知温湿度を温湿度格納手段12に
格納する。
【0047】この実施形態では、電源投入時に温湿度セ
ンサ11により温湿度を検知し、温湿度比較手段13は
その温湿度センサ11の検知温湿度を、温湿度格納手段
12に格納されている前回の画像形成条件変更時の温湿
度と比較する。温湿度センサ11の検知温湿度と、温湿
度格納手段12に格納されている前回の画像形成条件変
更時の温湿度との差が予め設定された範囲内の差であれ
ば、画像形成手段16が温湿度比較手段13の比較結果
によりパッチパターン15を生成せず、制御パラメータ
格納手段に格納されている制御パラメータがそのまま用
いられてその制御パラメータによる画像形成条件で上述
のように画像形成動作が行われる。
【0048】温湿度センサ11の検知温湿度と、温湿度
格納手段12に格納されている前回の画像形成条件変更
時の温湿度との差が予め設定された範囲外の差である場
合には、温湿度比較手段13の比較結果により画像形成
手段16がパッチパターン15を上述のように生成し、
トナー濃度検知手段7により中間転写ベルト2上のパッ
チパターン15のトナー濃度(トナー付着量)が検知さ
れる。
【0049】画像形成条件制御判定手段14はトナー濃
度検知手段7の出力信号から画像形成条件を変更するか
否かを判定し、画像形成条件制御判定手段14が画像形
成条件を変更しないと判定した場合には温湿度格納手段
12内の温湿度及び制御パラメータ格納手段内の制御パ
ラメータの書き換えが行われない。制御手段は、画像形
成条件制御判定手段14の判定結果により、画像形成条
件制御判定手段14が画像形成条件を変更すると判定し
た場合には、トナー濃度検知手段7の出力信号に基づい
てパッチパターン15のトナー濃度(トナー付着量)が
設定値になるような制御パラメータを求めて該制御パラ
メータを制御パラメータ格納手段に格納し、制御パラメ
ータ格納手段に格納されている制御パラメータにより画
像形成条件を制御する。格納制御手段17は、画像形成
条件制御判定手段14の判定結果により、画像形成条件
制御判定手段14が画像形成条件を変更すると判定した
場合には温湿度センサ11の検知温湿度を温湿度格納手
段12に格納する。
【0050】ここで、温湿度センサ11の検知温湿度と
前回の画像形成条件変更時の温湿度との差の許容範囲
は、トナー濃度検知手段7のトナー濃度検知結果の変化
幅に対応した環境(温湿度)の差を予め求めておくこと
で設定できる。トナーカートリッジ交換時、所定の枚数
毎の画像形成が行われた時には、温湿度センサ11の検
知結果に拘わらず、必ず画像形成手段16がパッチパタ
ーンを形成してそのトナー濃度を温湿度センサ11によ
り検知する。
【0051】この第6実施形態によれば、上記第1の実施
形態乃至上記第5の実施形態において、温度及び湿度を
検知する温湿度センサ11と、画像形成条件変更時の温
湿度センサ11の検知温湿度を記憶保存する温湿度格納
手段12と、トナー濃度検知手段7のトナー濃度検知結
果により画像形成条件を変更制御した際に温湿度格納手
段12に格納された前回の温湿度センサ11の検知温湿
度と電源投入時の温湿度センサ11の検知温湿度とを比
較する温湿度比較手段13と、画像形成条件をトナー濃
度検知手段7のトナー濃度検知結果によって変更するか
否かを判定する画像形成条件制御判定手段14とを設
け、温湿度格納手段12に格納されている温湿度と電源
投入時の温湿度センサ11の検知温湿度との差が予め設
定した範囲内であればトナー濃度検知手段7のパッチパ
ターンのトナー濃度検知を実行せず、上記差が予め設定
した範囲外であればパッチパターンを生成してそのトナ
ー濃度を検知し、画像形成条件制御が必要である場合に
画像形成条件を変更制御すると共に、温湿度格納手段1
2にその時の温湿度を書き換え保存するので、環境が変
化しても適切にトナー濃度補正を行うことができ、電源
投入時には必要な場合にだけトナー濃度検知を行うこと
ができる。
【0052】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。この第7の実施形態は、上記第1の実施形態乃
至上記第6の実施形態とはそれぞれ以下に述べる点が異
なる構成としたものである。この第7の実施形態は、2
ステーションと呼ぶ画像形成装置の一形態であり、図9
にその概略を示す。この第7の実施形態では、中間転写
ベルト2の下側には2つの画像形成手段として画像形成
ステーション18、19が中間転写ベルト2の下側移動
面に対向してその移動方向へ所定の間隔をおいて配置さ
れる。画像形成ステーション18は、像担持体としての
感光体20と、帯電器21と、露光手段としての書き込
み装置22と、マゼンタ、シアンの各色の現像をそれぞ
れ行う2つの現像器23、24と、図示しないクリーニ
ング装置とを有する。画像形成ステーション19は、像
担持体としての感光体25と、帯電器26と、露光手段
としての書き込み装置27と、ブラック、イエローの各
色の現像をそれぞれ行う2つの現像器28、29と、図
示しないクリーニング装置とを有する。感光体20、2
5は、感光体ドラムを用いたが、感光体ベルトなどの像
担持体でもよい。図示しない切替手段は、現像器23、
24を択一的に切り替えて駆動し、現像器28、29を
択一的に切り替えて駆動する。
【0053】フルカラー画像を形成する際には、感光体
ドラム20、25は図示しない駆動部により中間転写ベ
ルト2の回転による走行と同期して回転駆動され、その
周速度は中間転写ベルト2の走行速度と一致する。感光
体ドラム20、25は通常、中間転写ベルト2から僅か
に離れており、感光体ドラム20、25上のトナー像を
中間転写ベルト2に転写する時には中間転写ベルト2が
感光体ドラム20、25に接触する。
【0054】中間転写ベルト2の上面における回転方向
と直交する幅方向の一端側の画像非形成領域には、画像
形成開始基準となるマークが設けられ、このマークは定
位置の光学的検出手段により検出される。
【0055】走行が安定した中間転写ベルト2からマー
クが光学的検出手段により検出されると、画像形成ステ
ーション18が1枚目の画像形成動作を開始する。画像
形成ステーション18においては、感光体ドラム20は
帯電器21により一様に帯電された後に書き込み装置2
2により露光されて1枚目のマゼンタ画像情報が書き込
まれることで静電潜像が形成され、この感光体ドラム2
0上の静電潜像は現像器23により現像されてマゼンタ
トナー像となる。この感光体ドラム20上のマゼンタト
ナー像は転写手段により中間転写ベルト2上の画像形成
領域に転写され、感光体ドラム20がクリーニング装置
により清掃される。
【0056】マゼンタトナー像を感光体ドラム20上に
形成する画像形成動作の書き込み(露光)動作が終了
し、中間転写ベルト2からマークが光学的検出手段によ
り検出されると、画像形成ステーション18が新たに2
枚目の画像形成動作を開始する。画像形成ステーション
18においては、感光体ドラム20は帯電器21により
一様に帯電された後に書き込み装置22により露光され
て2枚目のマゼンタ画像情報が書き込まれることで静電
潜像が形成され、この感光体ドラム20上の静電潜像は
現像器23により現像されてマゼンタトナー像となる。
この感光体ドラム20上のマゼンタトナー像は転写手段
により中間転写ベルト2上の画像形成領域に転写され、
感光体ドラム20がクリーニング装置により清掃され
る。
【0057】一方、画像形成ステーション19では、中
間転写ベルト2の走行に伴って中間転写ベルト2上の1
枚目のマゼンタトナー像が近づく間に、感光体ドラム2
5が帯電器26により一様に帯電され、書き込み装置2
7により露光されて1枚目のイエロー画像情報が書き込
まれることで静電潜像が形成され、この感光体ドラム2
5上の静電潜像が現像器29により現像されてイエロー
トナー像となる。この感光体ドラム25上のイエロート
ナー像は転写手段により中間転写ベルト2上に1枚目の
マゼンタトナー像と重ねて転写され、感光体ドラム25
がクリーニング装置により清掃される。
【0058】また、画像形成ステーション19では、1
枚目のイエロートナー像の形成が終了し、中間転写ベル
ト2の走行に伴って中間転写ベルト2上の2枚目のマゼ
ンタトナー像が近づく間に、感光体ドラム25が帯電器
26により一様に帯電されて書き込み装置27により露
光されて2枚目のイエロー画像情報が書き込まれること
で静電潜像が形成され、この感光体ドラム25上の静電
潜像が現像器29により現像されてイエロートナー像と
なる。この感光体ドラム25上のイエロートナー像は転
写手段により中間転写ベルト2上に2枚目のマゼンタト
ナー像と重ねて転写され、感光体ドラム25がクリーニ
ング装置により清掃される。
【0059】2枚目のイエロートナー像の形成が終了
し、中間転写ベルト2上のマークが光学的検出手段によ
り再び検出されると、画像形成ステーション18が画像
形成動作を開始する。画像形成ステーション18におい
ては、感光体ドラム20は帯電器21により一様に帯電
された後に書き込み装置22により露光されて1枚目の
シアン画像情報が書き込まれることで静電潜像が形成さ
れ、この感光体ドラム20上の静電潜像は現像器24に
より現像されてシアントナー像となる。この感光体ドラ
ム20上のシアントナー像は転写手段により中間転写ベ
ルト2上にマゼンタトナー像、イエロートナー像と重ね
て転写され、感光体ドラム20がクリーニング装置によ
り清掃される。
【0060】1枚目のシアントナー像を形成する画像形
成動作の書き込み(露光)動作が終了し、中間転写ベル
ト2上のマークが光学的検出手段により検出されると、
画像形成ステーション18が新たに画像形成動作を開始
する。画像形成ステーション18においては、感光体ド
ラム20は帯電器21により一様に帯電された後に書き
込み装置22により露光されて2枚目のシアン画像情報
が書き込まれることで静電潜像が形成され、この感光体
ドラム20上の静電潜像は現像器24により現像されて
シアントナー像となる。この感光体ドラム20上のシア
ントナー像は転写手段により中間転写ベルト2上にマゼ
ンタトナー像、イエロートナー像と重ねて転写され、感
光体ドラム20がクリーニング装置により清掃される。
【0061】一方、画像形成ステーション19では、中
間転写ベルト2の走行に伴って中間転写ベルト2上の1
枚目のトナー像が近づく間に、感光体ドラム25が帯電
器26により一様に帯電されて書き込み装置27により
露光されて1枚目のブラック画像情報が書き込まれるこ
とで静電潜像が形成され、この感光体ドラム25上の静
電潜像が現像器28により現像されてブラックトナー像
となる。この感光体ドラム25上のブラックトナー像は
転写手段により中間転写ベルト2上に1枚目のマゼンタ
トナー像、イエロートナー像、シアントナー像と重ねて
転写されることで1枚目のフルカラー画像が形成され、
感光体ドラム25がクリーニング装置により清掃され
る。
【0062】また、画像形成ステーション19では、1
枚目のブラックトナー像の形成が終了し、中間転写ベル
ト2の走行に伴って中間転写ベルト2上の2枚目のトナ
ー像が近づく間に、感光体ドラム25が帯電器26によ
り一様に帯電されて書き込み装置27により露光されて
2枚目のブラック画像情報が書き込まれることで静電潜
像が形成され、この感光体ドラム25上の静電潜像が現
像器28により現像されてブラックトナー像となる。こ
の感光体ドラム25上のブラックトナー像は転写手段に
より中間転写ベルト2上に2枚目のマゼンタトナー像、
イエロートナー像、シアントナー像と重ねて転写される
ことで2枚目のフルカラー画像が形成され、感光体ドラ
ム25がクリーニング装置により清掃される。
【0063】パッチパターンは、画像形成ステーション
18、19により同様に感光体ドラム20、25上に形
成されて転写手段により中間転写ベルト2に転写され
る。なお、書き込み手段22、27は、それぞれ、現像
器23、34、38、39の代りに互いに異なる色の現
像を行う3個又は4個の現像器を用いてフルカラー画像
を形成するようにしてもよい。
【0064】この第7の実施形態によれば、上記第1の
実施形態乃至上記第6の実施形態において、中間転写体
としての中間転写ベルト2の移動面に対向して配置され
た画像形成手段として画像形成ステーション18、19
を有し、この画像形成ステーション18、19は各々、
1つの像担持体としての感光体20、25と、1つの書
き込み手段としての書き込み装置22、27と、感光体
20、25上に書き込み装置22、27により形成され
る静電潜像を現像する少なくとも2つの現像手段として
の現像器23、34、38、39と、この少なくとも2
つの現像器23、34、38、39を択一的に選択して
駆動する切替手段とを備え、トナー濃度検知手段7を設
け、このトナー濃度検知手段7のトナー濃度検知結果に
よって画像形成条件を変更制御するので、カラー再現性
の安定した小型のフルカラー画像形成装置を構築でき
る。
【0065】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば中間転写体として中間転写ドラ
ムを用いた画像形成装置にも適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、パッチパターンの転写箇所を中間転写体上のクリー
ニング部材が接離した箇所で無いところとすることによ
り、残トナーの影響を受けずに正確に画像形成条件の制
御を行うことができる。請求項2に係る発明によれば、
安定してトナー濃度を検知することができる。請求項3
に係る発明によれば、1つのトナー濃度検知手段でカラ
ートナー、黒トナーの両方の濃度を検知することができ
る。
【0067】請求項4に係る発明によれば、コスト低減
と装置の小型化を図ることができる。請求項5に係る発
明によれば、中間転写ベルトの振動等の影響を受けずに
中間転写ベルト上のパッチパターンのトナー濃度を検知
することができる。請求項6に係る発明によれば、光源
の光量変化による検知誤差を生じることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略図である。
【図2】同第1の実施形態においてクリーニング位置C
を基準とした時の画像形成、クリーニングブレード6の
中間転写ベルト2に対する接離、パッチパターン生成の
タイミングの一例を示す図である。
【図3】同第1の実施形態においてトナー濃度検知手段
7により中間転写ベルト2上のパッチパターンのトナー
濃度を検知した時のトナー濃度検知手段7の出力信号波
形の一例を示す波形図である。
【図4】同第1の実施形態におけるトナー濃度検知手段
7のセンサ特性を示す特性図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す概略図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における中間転写ベル
トユニットを示す正面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態を説明するための波形
図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の一部を示すブロック
図である。
【図9】本発明の第7の実施形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 中間転写ベルト 6 クリーニングブレード 7 トナー濃度検知手段 R1、R2 ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像が形成される像担持体と、この像
    担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、この中
    間転写体上のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段
    と、前記中間転写体上の残トナーをクリーニングするク
    リーニング部材と、このクリーニング部材を前記中間転
    写体に対して接離させる接離手段とを有し、前記像担持
    体にパッチパターンを形成して該パッチパターンを前記
    中間転写体に転写した後に前記トナー濃度検知手段によ
    り前記中間転写体上のパッチパターンのトナー濃度を検
    知してその検知結果により画像形成条件を制御する画像
    形成装置において、前記中間転写体に対して、前記クリ
    ーニング部材が接触してから離反する位置よりも前に前
    記像担持体上のパッチパターンを転写し、かつ前記位置
    には前記像担持体上のパッチパターンを転写しないこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記トナー濃度検知手段の出力信号のうち、前記中間転写
    体の回転方向に対する前記パッチパターンの開始と終了
    の両端エッジ部を除いた部分に対する前記トナー濃度検
    知手段の出力信号をサンプリングして平均化した値を画
    像形成条件の制御に用いることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、前記トナー濃度検知手段は、前記中間転写体に光
    を照射する光源と、前記中間転写体からの正反射光を検
    知する第1の検知部と、前記中間転写体からの拡散光を
    検知する第2の検知部とを有することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像
    形成装置において、前記中間転写体は当該画像形成装置
    に着脱可能であり、前記トナー濃度検知手段の正反射光
    検知信号を前記中間転写体の装着検知に併用することを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像
    形成装置において、前記中間転写体は少なくとも2つの
    ローラに掛け渡された中間転写ベルトで構成され、前記
    トナー濃度検知手段は前記ローラのうちの1つのローラ
    の略中心軸に対向して設置したことを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像
    形成装置において、前記中間転写体上のパッチパターン
    領域において前記トナー濃度検知手段の光源をパルス信
    号で点灯させ、前記トナー濃度検知手段からの検知信号
    を前記パルス信号に同期してサンプリングすることを特
    徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002708A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7831161B2 (en) 2005-10-31 2010-11-09 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming of effectively detecting image data

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7831161B2 (en) 2005-10-31 2010-11-09 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming of effectively detecting image data
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