JP2002040630A - 印刷版の集積化されたレーザー及びｕｖ露光装置 - Google Patents

印刷版の集積化されたレーザー及びｕｖ露光装置

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JP2002040630A
JP2002040630A JP2001150070A JP2001150070A JP2002040630A JP 2002040630 A JP2002040630 A JP 2002040630A JP 2001150070 A JP2001150070 A JP 2001150070A JP 2001150070 A JP2001150070 A JP 2001150070A JP 2002040630 A JP2002040630 A JP 2002040630A
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ultraviolet
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spot
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Dirk Steinke
シュタインケ ディルク
Thomas Jacobsen
ヤコブゼン トーマス
Jorg-Achim Fischer
フィッシャー イェルク−アーヒム
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Heidelberger Druckmaschinen AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー感光層の部分的な除去と紫外線ビー
ムの照射に対する所要時間を低減し、あるいは所要機器
に対する所要スペースと設備投資が低減されるように改
善を行うこと。 【解決手段】 印刷版表面の様々な領域がレーザービー
ムと紫外線ビームで同時に照射されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持層とフォトポ
リマー層とレーザー感光層を備えた印刷版、例えばレー
ザー直接露光用のフレキソ印刷版への情報の転写のため
の方法であって、まずレーザー感光層が印刷版に関連し
て移動する少なくとも１つのレーザービームによって選
択的に除去され、後続する印刷版の現像の際にレーザー
感光層の除去された領域下方のフォトポリマー層の洗い
落ちを防止するために、引続き印刷版が少なくとも選択
的に除去されたレーザー感光層の側で紫外線ビームを照
射される、情報の転写のための方法および装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】レーザー直接露光用のフレキソ印刷版
は、通常は、ポリエステルかまたは他の柔軟性プラスチ
ック材料からなる下方の支持層と、中央のいわゆるフォ
トポリマー層と（これらは不飽和モノマーとエラストマ
ー結合剤を含み紫外線ビームによる露光の際に網状結合
され、それによって現像の際の後からの洗い落としが防
止される）並びに上方のレーザー感光層からなってお
り、このレーザー感光層はレーザー光による所定の領域
への照射によって転写すべき情報に応じて、フォトポリ
マー層上で印刷版と統合的にむすびつけられるマスクを
生成するために部分的に除去される。このマスクは、引
続き印刷版のＵＶ露光の際にフォトポリマー層の、レー
ザー感光層が事前に除去されなかった領域をカバーし、
この領域におけるフォトポリマ層の網状結合ないし硬化
を防止する。そして前記マスクは後続の印刷版現像の際
に、現像液によって洗い落とされる。現像の完了した印
刷版は、盛り上がった領域と掘り下げられた領域を有す
る。この場合これらはレーザー感光層が事前にレーザー
光による照射によって除去された箇所に位置する。
【０００３】公知のフレキソ印刷版のレーザー直接露光
方法では、まず印刷版全体がレーザー露光装置内にて１
つまたは複数のレーザービームで走査され、レーザー感
光層が後続の印刷領域においてそれぞれ所定のパターン
に相応して点状に除去される。それに対しては印刷版は
通常はレーザー露光装置のドラム上に張り付けられる。
そこでは光学的なレーザービーム走査システムが行毎に
軸方向に沿って可動であり、この場合ドラムはそれぞれ
１つまたは複数の行の走査の後で予め定められた角度量
だけ回転する。それにより次の行ないし行グループが走
査され得る。マスク配置の完了後にこの印刷版は、レー
ザー露光装置のドラムから取り外され、ＵＶ露光装置に
おいて、拡散された紫外線ビームで広範囲に照射され
る。これはフォトポリマー層のマスキングされなかった
領域を網状結合させて硬化させるためである。
【０００４】このような公知の方法のもとでは、レーザ
ー露光装置のドラムからの印刷版の取り外しとＵＶ露光
装置への搬送に比較的多くの所要時間が費やされ、これ
は欠点とみなされていた。それに対してはさらに所要の
機器に関して、すなわちレーザー露光装置とＵＶ露光装
置に対して、比較的大きな所要スペースと決して安いも
のではない設備投資がかかりこれも欠点とみなされてい
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べたような形式の方法と装置において、レーザー感
光層の部分的な除去と紫外線ビームの照射に対する所要
時間を低減し、あるいは所要機器に対する所要スペース
と設備投資が低減されるように改善を行うことである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によ
り、印刷版表面の様々な領域がレーザービームと紫外線
ビームで同時に照射されるようにして解決される。
【０００７】さらに前記課題は本発明により、フォトポ
リマー層がレーザー露光装置においてＵＶ光源からの紫
外線ビームで照射可能となるように構成されて解決され
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は次のような考察に基づい
ている。すなわちこれまでのように、ＵＶ露光を、印刷
版表面の全てのレーザー感光層がレーザービームによっ
て走査されるまで待機させるのではなく、既にこのプロ
セス期間中にＵＶ露光を開始させることにある。つまり
レーザー感光層がレーザービームによって既に除去され
た印刷版表面領域ではＵＶ露光を開始させる。それによ
りレーザー感光層の除去と紫外線ビームの照射は本発明
の第１の観点に従って印刷版表面の様々な領域で同時に
行われ、有利には、同じ機器内で次から次に行われる。
この機器は本発明のさらなる観点に従って付加的にＵＶ
光源を装備すべく変更されたレーザー露光装置である。
この場合レーザービームによる印刷版表面の走査に続い
て、同じ区分が引続き紫外線ビームで照射される。これ
は直前にレーザー感光層が除去された領域の下方にある
フォトポリマー層を網状結合させ、あとからの洗浄の際
に洗い落とされないようにするためである。
【０００９】この場合基本的には、レーザービームによ
って生成された１つのビームスポットもしくは複数のレ
ーザービームによって同時に生成された複数のビームス
ポット並びに紫外線ビームの照射によって印刷版表面上
に生成された紫外線ビームスポット（場合によっては複
数の隣接するもしくは相互に間隔をおいて生成された紫
外線ビームスポット）を移動させることも可能である。
しかしながら本初恵委の別の有利な実施例によれば、レ
ーザービームによる印刷版表面の走査のために用いられ
るレーザー印刷ヘッドと紫外線ビームによる印刷版表面
の走査のために用いられるＵＶ印刷ヘッドが同じ速度
で、印刷版表面から所定の間隔をおいて並進移動され
る。
【００１０】本発明のさらに別の実施例によれば、印刷
版がレーザー露光装置の中でドラム上に張り付けられ、
レーザー印刷ヘッドとＵＶ印刷ヘッドは共通のもしくは
２つに分割された往復台の上で軸方向に行毎にドラムを
並進移動し、それらは、それぞれレーザービームと紫外
線ビームによる１つまたは複数の行の露光の終了後で所
定の角度量だけさらに回転され、次の行もしくは行グル
ープが引続きレーザービームないし紫外線ビームで走査
されるようにする。
【００１１】レーザー印刷ヘッドとＵＶ印刷ヘッドが共
に印刷版表面上を移動する場合には、これらの２つの印
刷ヘッドは、有利にはドラムの軸方向かまたは周方向に
相互に所定の間隔をおいて配置される。ドラムの軸方向
に配置されているケースでは、ドラムが継続回転されて
次の行ないし行グループがレーザービームと紫外線ビー
ムで露光される前に、紫外線ビームスポットが軸方向で
レーザービームスポットの後方を漸次１つまたは複数の
完全な行を越えて移動するのに対して、ドラムの周方向
に配置されているケースでは、ＵＶ印刷ヘッドが１つま
たは複数の行を走査するくらいにドラムが継続回転され
た場合に、レーザービームによる完全な走査が終わった
後で初めて１つまたは複数の行のＵＶ露光が開始され
る。
【００１２】１つまたは複数のレーザービームによる印
刷版の行毎の走査のもとでは、追従する紫外線ビームス
ポットの幅、すなわちその移動方向に対して横方向の寸
法が、有利には次のように選択される。すなわちレーザ
ー印刷ヘッドの走査幅に相応するかまたはこれをやや上
回るように選択される。それにより均等な光強度が１つ
または複数の走査行の全幅に亘って保障される。紫外線
ビームスポットの長さは、有利には照射された紫外線ビ
ームの光強度に依存して次のように設定される。すなわ
ちフォトポリマー層が直前に除去されたレーザー感光層
領域の下方で紫外線ビームスポットの通過の際に完全に
網状結合されそれによって後からの付加的なＵＶ露光が
不要となるように設定される。
【００１３】ドラム上に張り付けられる印刷版の場合、
紫外線ビームスポットの長さは、有利には、ドラムの長
さとドラム軸方向での印刷版の長さの間の差分よりも大
きくならないようにされる。それにより、印刷版の縁部
を紫外線ビームで露光するかないしはレーザービームで
走査するために、レーザー印刷ヘッドまたはＵＶ印刷ヘ
ッドをドラム終端を越えて移動させる必要がなくなる。
【００１４】レーザー印刷ヘッドおよび/またはＵＶ印
刷ヘッドは、１つまたは複数のレーザー光源、例えばシ
ングルビーム型ＹＡＧレーザー、マルチビーム型ＹＡＧ
レーザーもしくはレーザーダイオードアレイや１つまた
は複数のＵＶ光源、例えば１つまたは複数の重水素ラン
プを装備してもよい。これらは往復台上で印刷版表面に
沿って案内される。この場合ＵＶ光源と印刷版表面の間
に配置される光学系は、紫外線ビームを１つのビームス
ポットに所望の大きさで形成する。この場合相応に構成
された光学系によってＵＶ露光の結果を制御することが
できる。
【００１５】しかしながらそれに対して代替的に少なく
ともＵＶ光源と場合によってはレーザー光源を定置的に
配設することも可能であるし、ファイバ光導波路を介し
てそれぞれの印刷ヘッドに接続させ、可動部の質量を減
少させてもよい。
【００１６】紫外線ビームの伝送に利用されるファイバ
光導波路は、有利には、内部に閉じ込められた高透過性
の液体を通じて紫外線ビームが伝送される液体型ファイ
バ光導波路である。それに対してレーザービームの伝送
に対しては、有利にはガラスまたはプラスチックファイ
バ光導波路が用いられる。
【００１７】今日用いられているフレキソ印刷版はその
現像前にその裏側からも紫外線ビームで露光されなけれ
ばならないので、この版が本発明の別の有利な実施形態
に従って、紫外線ビーム透過性の印刷版支持体上に載置
されるか張り付けられ、その裏側がこの支持体を透過す
る紫外線ビームによって露光されるならば、この印刷版
における現像までに必要とされる時間と所要スペースが
さらに低減される。この裏側露光は、版の表側がレーザ
ービームで走査されている間に紫外線ビームで露光され
てもよいし、それに直接続けて行ってもよい。裏側露光
の際には、例えば印刷版支持体の印刷版とは反対側の全
てを同時に紫外線ビームで照射する拡散型のＵＶ光源を
用いて印刷版の裏側全体が同時に露光されてもよいし、
漸次露光されてもよい。この場合は印刷版の裏側が、そ
の表側のように有利には行ないし列毎に紫外線ビームス
ポットで走査される。レーザー露光装置のドラム上に張
り付けられた印刷版の裏側の露光に対しては、このドラ
ムが紫外線ビーム透過性の中空シリンダから形成されて
もよく、この場合はその内部にＵＶ光源が設けられるか
またはＵＶ光導波路を介して内部へ紫外線ビームが供給
される。
【００１８】裏側露光の場合、紫外線ビームの出力は次
のように制御される。すなわち表側から露光された領域
内にまで達することのないように制御される。これはレ
ーザービームの照射と表側露光とによって印刷版へ転写
される情報に影響がでないようにするためである。すな
わち裏側露光の強度は、印刷版の材料に対して次のよう
に調整される。すなわち進入深さが比較的僅かでかつ印
刷版の後続の現像の際にその裏側までの印刷版材料の洗
い落ちが十分に防がれるように調整される。
【００１９】
【実施例】次に本発明を図面に基づき以下の明細書で詳
細に説明する。
【００２０】図１には、フレキソ印刷版の直接露光に用
いられるレーザー露光装置１が示されている。この装置
は実質的に、２つの側方の露光装置部分の間で回転可能
に挟まれたドラム２（該ドラムの周面には露光すべきフ
レキソ印刷版３が張り付けられる）と、前記ドラム２と
印刷版３の回転のための回転駆動部（図示せず）と、ガ
イド部４上を前記ドラム２に沿って軸方向に走行可能で
ありさらに張り付けられた印刷版３を走行可能である往
復台５と、該往復台５上に組付けられたレーザー印刷ヘ
ッド６（これはファイバ光導波路７を介して下方の露光
装置部分に定置のレーザー光源、例えばマルチビーム型
ＹＡＧレーザーと接続されている）と、前記往復台５に
組付けられているＵＶ印刷ヘッド８（これはさらなるフ
ァイバ光導波路９を介して下方の露光装置部分に定置の
ＵＶ光源と接続されている）と、制御盤１０からなって
いる（これもガイド部１１上をドラム２に沿って軸方向
に可動である）。
【００２１】レーザービームの伝送に対しては、従来の
ファイバ光導波路７が用いられるのに対して（このファ
イバは、被覆されていない石英ないしプラスチックから
なっている）、ＵＶビームの伝送に用いられるファイバ
光導波路９は、液体の充填されたファイバ、例えばドイ
ツ連邦共和国ミュンヘン市に本社のある“LUMATEC”社
製の液体光導波路−シリーズ２５０を含んでいる。これ
は所望の波長領域３１５〜３８０ｎｍの伝送の際に従来
型の石英ファイバよりも損失出力が少ない。
【００２２】図３及び図５に最良に示されているよう
に、ドラム２上に張り付けられている公知方式でのレー
ザー直接露光用の市販されているフレキソ印刷版３は、
実質的に金属ないしプラスチック、有利にはポリエステ
フィルムからなる下方の支持層１２と、該支持層の上側
に設けられているフォトポリマー層１３（不飽和モノマ
ーとエラストマー結合剤を含み、これらは波長３１５〜
３８０ｎｍの紫外線ビームによる露光の際に長連鎖的ポ
リマーに網状結合する）、並びにフォトポリマー層１３
の上側に被着された紫外線ビームを通さないレーザー感
光層１４からなっている。
【００２３】ドラム表面を軸方向に沿って可動なレーザ
ー印刷ヘッド６は（この構造は図３に概略的に示されて
いる）、Ｎチャネルマルチビーム型印刷ヘッドとして構
成されており、実質的には転写すべき画像情報に応じた
個々のレーザービームの選択的中断のための光スイッチ
１５と、これらのレーザービームの集束のためのレンズ
１６からなる。このレンズは、ファイバ光導波路７と印
刷版３表面の間に配置されている。光スイッチ１５は、
レーザー露光装置１のパターンイメージプロセッサ（図
示していない）によって制御される。このプロセッサ
は、印刷版３上で転写される文字および/または画像デ
ータを個々のデジタル画素データに分解し、これらの画
素データに応じて光スイッチ１５をオン/オフする。同
時にレーザーヘッド６からは、強度の高い複数のレーザ
ービームが印刷版３表面に照射され得る。この場合は、
図２及び図４に詳細に示されているようにドラム２の軸
方向に走行する、印刷版上で転写されべき画素パターン
１８の多数の行１７が同時に走査される。その際には、
レーザービームによって露光された画素においてレーザ
ー感光層１４が除去される。この場合これらの画素は図
２及び図４に黒塗りで示されている画素に相応し、それ
らには後続の印刷過程において印刷カラーが転写され
る。レーザー感光層１４の部分的な除去は、マイクロカ
ッティングプロセスの形態、すなわち純粋に物理的で熱
的なプロセスに相応する。この場合は、レーザー感光層
１４が所定の画素パターンに応じて点状の孔部１９を形
成すべくフォトポリマー層１３まで剥離される。レーザ
ー光源から照射されるレーザービームの波長は赤外線領
域にある。それに対してフォトポリマー層は紫外線領域
で感応する。そのためこれはレーザー光による走査の際
に影響を受けない。
【００２４】図２に往復台５の移動方向（矢印Ａ）でレ
ーザー印刷ヘッド６の後方に組付けられたＵＶ印刷ヘッ
ド８は、レーザー光による露光直後に印刷版表面を紫外
線ビームで照射するのに用いられる。この紫外線ビーム
は、直前に形成された点状の孔部１９を通ってフォトポ
リマー層１３内へ浸透し、この孔部１９下方のフォトポ
リマーのモノマーが網状結合され、それによってこのフ
ォトポリマーは印刷版３の後からの洗浄の際にその現像
との兼ね合いで当該箇所において洗い落とされない。そ
れと反対なのは、ＵＶビームを通さないレーザー感光層
１４が残されモノマーの網状結合が生じていない領域で
ある。
【００２５】図３に概略的に示されているＵＶ印刷ヘッ
ド８は、実質的にファイバ光導波路７と印刷版３表面の
間に配置された光学系２０からなっている。この光学系
は、印刷版３表面に有利にはシャープな輪郭の境界と実
質的に均等な強度分布を有する紫外線ビームスポット２
５を形成すべく例えば１つまたは複数の絞り素子（２
１，２２）および/または１つまたは複数のレンズ素子
（２３，２４）を含んでいてもよい。
【００２６】図２及び図３に示されている実施例では、
紫外線ビームスポット２５が正方形の輪郭を有し、ドラ
ム２の周方向でレーザー印刷ヘッド６の走査幅Ｂに相応
する幅を有している。それにより印刷版３表面のあらゆ
る画素が紫外線ビームスポット２５によって一度だけ走
査される。
【００２７】それに対して図４及び図５に示されている
紫外線ビームスポット２５は、レーザー印刷ヘッド６の
走査幅Ｂの２倍に相応する幅と、それよりも長い長さ
（図示の例では幅の２倍）を有する長方形を有してい
る。それにより印刷版表面の各画素は、紫外線ビームス
ポット２５によって２回走査され、さらに個々の行１７
毎にもしくは行１７グループがより長く露光される。そ
れにより、ＵＶ光源によって照射されたＵＶビームのエ
ネルギー密度は、約２０Ｗｓ/ｃｍ２の所要の固有エネ
ルギー密度を損なわれることなく低減される。
【００２８】図１〜図３の実施例と異なって、図４〜図
５に示されている実施例のＵＶ印刷ヘッド８は、ドラム
２の軸方向ではなくて回転方向においてレーザー印刷ヘ
ッド６の後方に配設されているが、しかしながら移動は
これと一緒にドラム２の軸方向に行われる。そのためそ
こでは相互に間隔をおいて配置された行１７のグループ
が実質的に同じ軸方向の箇所にレーザービームないしは
ＵＶビームを同時に照射される。それに対して図２及び
図３では複数の隣接する行１７の唯一のグループが軸方
向に間隔をおいて配置された個所でレーザービームない
しＵＶビームを印加される。
【００２９】その他に図５に示されている実施例では、
複数列のレーザーダイオードアレイ２７形態のレーザー
ビーム源も、重水素ランプ２６の形態のＵＶビーム源
も、往復台５自体に組付けられている。この場合前記ラ
ンプ２６は、１７ｎｍ〜３００ｎｍの紫外線ビームを連
続的に生成する。このランプ２６と印刷版表面の間に配
置されている光学系２０も異なって構成され、１つのレ
ンズ素子２８と絞り素子２９のみを含んでいる。図３及
び図５の比較から明らかなように、レンズまたは絞りの
部分にあるいはそれらの他に、別の光学素子を含み得る
適切な光学系２０の選択によって、紫外線ビームスポッ
ト２５の形態またはサイズのみでなく、その他のＵＶビ
ームの特性、例えばそれらの集束度やコヒーレンス、Ｕ
Ｖ露光の結果に影響を与え得る。公知のＵＶ露光と異な
って、これらにおいては印刷版表面全体に拡散した紫外
線ビームが行き渡る。
【００３０】ドラム２に載置された印刷版３の裏側の紫
外線ビームによる露光に対しては、ドラム２が紫外線ビ
ームを透過させる材料、例えば石英ガラスからなる中空
円筒として形成され、中空の内部空間にＵＶ光源（図示
していない）、例えば円筒状のＵＶ光源を含み、それを
用いて印刷版３は裏側露光のためにドラム２の壁部を通
して均等に紫外線ビームで照射され得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるレーザー露光装置の簡単な斜視図
である。
【図２】レーザー露光装置内で張られたフレキソ印刷版
の一部の概略的な平面図である。
【図３】図２のラインIII-IIIに沿った印刷版と露光装
置の一部の概略的な断面図である。
【図４】本発明による方法を説明するための図２に相応
する平面図を示したものである。
【図５】図４のラインV-Vに沿った印刷版と露光装置の
一部の概略的な断面図である。
【符号の説明】
１ レーザー露光装置 ２ ドラム ３ 印刷版 ４ ガイド部 ５ 往復台 ６ レーザー印刷ヘッド ７ ファイバ光導波路 ８ ＵＶ印刷ヘッド ９ ファイバ光導波路 １０ 制御盤 １１ ガイド部 １２ 支持層 １３ フォトポリマー層 １４ レーザー感光層 １５ 光スイッチ １６ レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)発明者 トーマス ヤコブゼン ドイツ連邦共和国 キール ヴィルマース ドルファー シュトラーセ 42 (72)発明者 イェルク−アーヒム フィッシャー ドイツ連邦共和国 キール アルター ニ ーンブリュッガー ヴェーク 25 Ｆターム(参考） 2H096 AA02 BA05 BA20 EA02 EA04 EA14 GA08 KA04 KA06 2H097 AA03 CA12 CA17 GB04 LA02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 支持層とフォトポリマー層とレーザー感
    光層を備えた印刷版、例えばレーザー直接露光用のフレ
    キソ印刷版への情報の転写のための方法であって、 まずレーザー感光層が印刷版に関連して移動する少なく
    とも１つのレーザービームによって選択的に除去され、 後続する印刷版の現像の際にレーザー感光層の除去され
    た領域下方のフォトポリマー層の洗い落ちを防止するた
    めに、引続き印刷版が少なくとも選択的に除去されたレ
    ーザー感光層の側で紫外線ビームを照射される形式のも
    のにおいて、 印刷版（３）表面の様々な領域がレーザービームと紫外
    線ビームで同時に照射されるようにしたことを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項２】 レーザー光による照射に対して少なくと
    も１つのレーザービームを印刷版表面上で移動させ、表
    面を少なくとも１つのレーザー光スポットによって走査
    する、請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 紫外線ビームによる照射に対して少なく
    とも１つの紫外線ビームを印刷版表面上で移動させ、表
    面を少なくとも１つの紫外線ビームスポット（２５）に
    よって走査する、請求項１または２記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記紫外線ビームスポット（２５）は、
    実質的に所定の間隔をおいて印刷版表面上でレーザー光
    スポットを追従する、請求項３記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記紫外線ビームスポット（２５）は、
    レーザー光スポットをその動きに依存することなく印刷
    版表面上で追従する、請求項４記載の方法。
  6. 【請求項６】 前記紫外線ビームスポット（２５）の大
    きさは、少なくともレーザー光スポットの大きさに相応
    する、請求項３から５いずれか１項記載の方法。
  7. 【請求項７】 前記印刷版（３）を行毎にレーザー光ビ
    ームと紫外線ビームを用いて走査する、請求項１から６
    いずれか１項記載の方法。
  8. 【請求項８】 印刷版（３）のそのつど複数の行をレー
    ザービームを用いて同時に走査し、紫外線ビームで照射
    する印刷版面の幅を、少なくとも複数のレーザービーム
    走査行（１７）の幅（Ｂ）に相応させる、請求項７記載
    の方法。
  9. 【請求項９】 印刷版（３）を印刷版支持体（２）上に
    載置し、レーザービームと紫外線ビームによる走査の間
    に当該印刷版支持体（２）から取り外さない、請求項１
    から８いずれか１項記載の方法。
  10. 【請求項１０】 印刷版（３）を、レーザービームと紫
    外線ビームによる照射のために、紫外線透過性の印刷版
    支持体（２）上に載置し、照射の期間中もしくはその後
    で、印刷版の表側はレーザービームと紫外線ビームで照
    射し、印刷版の裏側は、印刷版支持体（２）を透過した
    紫外線ビームで照射する、請求項１から９いずれか１項
    記載の方法。
  11. 【請求項１１】 支持層とフォトポリマー層とレーザー
    感光層を備えた印刷版、例えばレーザー直接露光用のフ
    レキソ印刷版への情報の転写のための装置であって、 印刷版支持体と、該印刷版支持体に関連して移動する印
    刷版を走査しレーザー感光層を選択的に除去するための
    少なくとも１つのレーザービームを備えたレーザー露光
    装置と、選択的に除去されたレーザー感光層に紫外線ビ
    ームを照射する少なくとも１つのＵＶ光源とが含まれて
    いる形式のものにおいて、 フォトポリマー層（１３）がレーザー露光装置（１）に
    おいてＵＶ光源からの紫外線ビームで照射可能となるよ
    うに構成されていることを特徴とする装置。
  12. 【請求項１２】 レーザー露光装置（１）において印刷
    版表面のさまざまな領域がレーザービームないし紫外線
    ビームで照射可能である、請求項１１記載の装置。
  13. 【請求項１３】 紫外線ビームが紫外線ビームスポット
    （２５）の形態で印刷版表面上で可動である、請求項１
    １または１２記載の装置。
  14. 【請求項１４】 ＵＶ光源がレーザー露光装置（１）内
    に組込まれている、請求項１１から１３いずれか１項記
    載の装置。
  15. 【請求項１５】 紫外線光源からの紫外線ビームを印刷
    版表面の近傍に伝送するための、紫外線透過性の光導波
    路（９）が設けられている、請求項１１から１４いずれ
    か１項記載の装置。
  16. 【請求項１６】 ＵＶ光源ないしＵＶ光導波路（９）の
    出射端部と、印刷版表面との間に、紫外線ビームのビー
    ム特性の制御のための光学系（２０）が配置されてい
    る、請求項１１から１５いずれか１項記載の装置。
  17. 【請求項１７】 印刷版支持体が回転可能なドラム
    （２）として構成されており、紫外線ビームスポット
    （２５）が印刷版（３）の表面上でドラム（２）の軸方
    向に可動である、請求項１３から１６いずれか１項記載
    の装置。
  18. 【請求項１８】 ＵＶ光源（２６）または該ＵＶ光源に
    接続されたＵＶ光導波路（９）の出射端部がドラム
    （２）に関連して移動する往復台（５）に設けられてい
    る、請求項１０から１７いずれか１項記載の装置。
  19. 【請求項１９】 前記往復台（５）は、レーザー光源
    （２７）または該レーザー光源に接続されたレーザー光
    導波路（７）の出射端部を支持している、請求項１８記
    載の装置。
  20. 【請求項２０】 ＵＶ光源（２６）ないしＵＶ光導波路
    （９）の出射端部が、往復台（５）の移動方向でレーザ
    ー光源（２７）後方またはレーザー光導波路の出射端部
    後方に配設されている、請求項１９記載の装置。
  21. 【請求項２１】 紫外線ビームスポット（２５）が印刷
    版（３）の表面を一度だけ走査する、請求項１３から２
    ０いずれか１項記載の装置。
  22. 【請求項２２】 紫外線ビームスポット（２５）が印刷
    版（３）の表面を複数回操作する、請求項１３から２０
    いずれか１項記載の装置。
  23. 【請求項２３】 印刷版（３）の表面上を移動する紫外
    線ビームスポット（２５）のエネルギ密度の和が、実質
    的に少なくとも約２０ＷＳ/ｃｍ２である、請求項１３
    から２１いずれか１項記載の装置。
  24. 【請求項２４】 印刷版支持体（２）は紫外線に対して
    透過性であり、印刷版支持体（２）の印刷版（３）とは
    反対側にＵＶ光源が設けられている、請求項１３から２
    ３いずれか１項記載の装置。
  25. 【請求項２５】 印刷版支持体と少なくとも１つのレー
    ザー光源を含み、印刷版（３）表面を走査する少なくと
    も１つの可動なレーザービームを用いてレーザー感光層
    の選択的な除去により、支持層とフォトポリマー層とレ
    ーザー感光層を備えた印刷版へ情報を転写するためのレ
    ーザー露光装置において、 レーザービームを用いて印刷版表面の走査に続いて、選
    択的に除去されたレーザー感光層（１４）上へ紫外線ビ
    ームスポット（２５）を形成するための少なくとも１つ
    のＵＶ光源が設けられていることを特徴とするレーザー
    露光装置。
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