JP2002040235A - 反射型カラー液晶表示素子およびカラー反射板 - Google Patents

反射型カラー液晶表示素子およびカラー反射板

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JP2002040235A
JP2002040235A JP2000302132A JP2000302132A JP2002040235A JP 2002040235 A JP2002040235 A JP 2002040235A JP 2000302132 A JP2000302132 A JP 2000302132A JP 2000302132 A JP2000302132 A JP 2000302132A JP 2002040235 A JP2002040235 A JP 2002040235A
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liquid crystal
reflection
layer
light
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Masayuki Okamoto
正之 岡本
Michio Yaginuma
道雄 柳沼
Yuji Mizuno
裕二 水野
Terutaka Tokumaru
照高 徳丸
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】視認性に優れ、十分な明るさと、十分に広い視
野角とを両立させることができ、また所望の角度範囲内
だけに光を拡散反射し、かつ、その角度範囲内で均一な
輝度を示す反射型液晶表示素子及びそれに利用可能なカ
ラー反射板を提供すること。 【解決手段】体積ホログラム反射層12等を有する反射
板を備え、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に変調
層としての液晶層105が挟持され、該液晶層がON状
態とOFF状態との間でスイッチし、標準光源から発す
る光を照射したときに、XYZ表色系におけるRGB単
色の各座標が囲む三角形の面積をS、視感反射率をR%
とするとき、式(1)で示されるUの値が1.2以上であ
る反射型カラー液晶表示素子及びそれに利用可能なカラ
ー反射板。 U=S×R (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視認性に優れ、明
るく、色純度が高い反射型カラー液晶表示素子およびカ
ラー反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー表示素子においては、明るく色鮮
やかな表示特性が望ましい。特に、反射型カラー液晶表
示素子の場合、面内にRGBを配置するので、入射光の
うちで表示に利用され表示素子から出射する割合は1/
3程度であり、この際、用いる液晶の表示モードとの関
係で偏光板を用いると反射光の輝度はさらに半減して視
認性が低下する。一方、印刷物等の紙の白色部分におい
ては、入射光のうちで表示に利用され紙面から出射され
る割合は、入射光の2/3程度となる。従って、単純に
考えれば反射型カラー液晶表示素子では紙面並の明るさ
は得られず暗い表示になってしまう。また、カラー表示
素子のうち、CRTにおいては、P22等の蛍光体から
の発光スペクトルがRGBに対応する各3波長に鋭いピ
ークを持つような発光スペクトルとなる。透過型カラー
液晶表示素子の場合、照明光源であるバックライト等か
らの発光がRGBに対応する3波長に鋭いピークを持つ
ような発光スペクトルであり、この光源スペクトルと、
波長ごとに異なる透過率を示す吸収型カラーフィルタの
吸収特性との相乗効果により高い色純度が再現できる。
これに対し、反射型カラー液晶表示素子の場合には、照
明光源光が、太陽光、白熱灯や高演色型の蛍光灯等であ
り、可視域ではほとんど平坦なスペクトルであるため
に、色純度に関してはカラーフィルタの吸収特性だけが
反映されることになり、CRTや透過型カラー液晶表示
素子のように広い色域が表現できない。
【0003】そこで、明るくムラがない等の視認性に優
れた反射型液晶表示素子を得るために、用いる反射板を
改良する試みがなされている。このような反射型液晶表
示素子に用いる反射板には、その特性として、反射光強
度の角度特性の平坦化やオフアクシス化が図られてい
る。このような反射板においては、反射面が単純な鏡面
や粗面ではなく、様々な工夫が施されている。例えば、
金属を粗面化した反射板の場合には、通常、反射光強度
の角度特性が正規分布型になることが知られているた
め、明るさを向上させる方法として、金属凹凸面の傾斜
角分布を制御して反射光強度の角度特性の平坦化を行っ
た例が報告されている(N.Sugiura他、Digest of Techni
cal Papers、AM−LCD94、p92、及びN.Sugiura他、Diges
t of Technical Papers、AM−LCD95、p153)。この方法
では、繰返し周期をランダム化し干渉による着色が防止
される対策が施されている。また、ガラス表面等からの
反射によるグレアを回避するための方法として、ブレー
ズ状の金属面によるオフアクシス化を行った例も報告さ
れている(別の従来例として、檜山他、信学技報、EID97
−2、p7)。これら従来の反射板は、可視光の波長帯全域
にわたって高反射率を示すため、反射型液晶表示素子の
カラー化においては、顔料等を樹脂中に分散させたカラ
ーフィルタ層を設けてカラー化が図られている。しか
し、これらの反射板では、凹凸構造の面内において周期
性が存在する場合、干渉による反射色が生じて視認性が
悪化したり、凹凸構造の周期が大きいと液晶層の層厚の
分布が大きくなり表示が劣化したり、あるいは平坦化層
が必要になる等の問題がある。更に、これらの反射板を
用いてカラー表示を行うためには、カラーフィルタが必
要であるが、この際用いられるカラーフィルタは、通常
は透過型液晶表示装置に用いられるものと同様の波長ご
とに透過率が異なる吸収形カラーフィルターであり、顔
料分散型である。この場合、この顔料による吸収の波長
分散が比較的緩慢であることから、透過帯域の透過率
と、吸収帯域の吸収率とはトレードオフになり、高透過
率かつ高色純度のカラーフィルタ特性の実現が困難であ
る。
【0004】反射型液晶表示素子に用いる反射板とし
て、上記金属表面による反射の原理とは異なり、干渉に
よる選択反射の原理により特定波長の入射光を反射す
る、体積ホログラムを用いた反射板が報告されている。
例えば、反射型液晶表示素子において、液晶セルを形成
する二枚のガラス基板の外側にホログラム反射板を配置
し、反射光強度の角度特性の均一性を高めると同時に反
射光のオフアクシス化を行なうことが提案されている
(特開平8−123300号公報)。この例では、反射型
液晶表示素子を構成する場合、液晶セルを形成する二枚
のガラス基板の外側にホログラム反射板を配置してい
る。また、反射波長の広帯域化により、RGBの反射型
ホログラムを形成した、カラーフィルタの機能を兼ねた
反射板を備える反射型カラー液晶表示素子も報告されて
いる(A.G.Chen他、SID 98 DIGEST、p487)。しかし、こ
のような反射板においては、反射波長に相当する周期で
屈折率が形成されるとともに、様々な光束間の干渉によ
ってホログラムが形成されるために、屈折率の分布形状
が基本的な周期構造だけではなく、多種の周期構造が入
り組んだ複雑な形状になる。このようなホログラムを再
生した場合には、必要な再生光の他に不要な再生光も生
じ、反射効率が低下したり、反射光の角度特性や波長特
性の急峻性が低下してしまう等の問題がある。また、液
晶層とホログラム反射板が基板の厚さだけ離れているた
めに、表示が二重に見えるという課題がある。
【0005】また、ホログラム形成時の干渉露光におい
てマイクロレンズアレイを用い、反射光強度の角度特性
の均一性を高め、更に、ホログラムのピッチをチャープ
化することにより反射光輝度を向上させ、色純度が高
く、かつ反射輝度を高くしたカラー反射板も提案されて
いる(徳丸他、信学技報、EID9712、p7)。このようなカ
ラー反射板を作製する際に用いるマイクロレンズアレイ
としては、プロジェクション用LCD等で実効的な開口
率を向上させる目的の集光用の光学素子が用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記吸収型
のカラーフィルタにおいては、顔料濃度やカラーフィル
タの層厚を変えることにより光学濃度を変化させること
ができる。従って、光学濃度を高めれば各RGBのカラ
ーフィルタの色純度を高めることができる。しかし、光
学濃度を高めれば光透過率も低下するので暗くなる。一
方、室内照明光や太陽光等のように可視光全域でほとん
ど平坦なスペクトルを持つ光源を照明光源として用いる
反射型カラー液晶表示素子においては、明るく、かつ、
高色純度な表示を行う場合、従来のカラーフィルタ特性
では不十分であり、カラーフィルタに特別な工夫が必要
である。
【0007】色再現域で見た場合、NTSC規格におい
てはRGBの色度座標はR(0.67、0.33)、G
(0.21、0.71)、B(0.14、0.08)なので
再現可能な色範囲の広さをCIE上の面積Sで表わす
と、この値は0.158である。また、HDTV規格に
おいてはRGBの色度座標はR(0.64、0.33)、
G(0.30、0.60)、B(0.15、0.06)なの
で上記Sの値は0.112である。これに対してD65
照明光を用いたときの吸収型カラーフィルタにおける透
過スペクトル例では、図19に示すようになり、この色
度座標は図20に示すように、R(0.43、0.3
1)、G(0.31、0.47)、B(0.16、0.2
4)であり、上記Sの値は0.028となりTVの規格
に対して著しく低くなる。
【0008】前述のように吸収型カラーフィルタの光学
濃度を高めればSの値は大きくできるが、明るさも低下
することになる。要するに、図19に示す吸収型カラー
フィルタの光学濃度を高めていった場合、Sの値は図2
1に示すように増加する。しかし、図22に示すよう
に、明るさを示す視感透過率が同時に低下する。また、
図19に示す透過率及び図22に示す視感透過率は、カ
ラーフィルタ層の吸収だけを反映しており、実際に反射
型カラー液晶表示素子に用いる場合には、反射層等が必
要であり、反射にロスがあればその分低下することにな
る。図19に示す透過スペクトルを有する吸収型カラー
フィルタの光学濃度を変えた場合、Uの計算値は図23
に示すようになる。図23からわかるように、この種の
カラーフィルタにおけるU値の最大値は約2.6であ
り、この値は、明るさと色の表現能を示す。
【0009】従って、本発明の目的は、視認性に優れ、
十分な明るさと、十分に広い視野角とを両立させること
ができる反射型液晶表示素子を提供することにある。本
発明の別の目的は、所望の角度範囲内だけに光を拡散反
射し、かつ、その角度範囲内で均一な輝度を示す反射型
液晶表示素子に利用可能なカラー反射板を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、反射型液晶表示素
子において、標準光源から発する光を照射したときに、
XYZ表色系におけるRGB単色の各座標が囲む三角形
の面積をS、視感反射率をR%とするとき、後述する式
(1)で示されるUの値が明るさと色の表現能を示す指標
となることを見出し、加えて、このUの値を特定値以上
とすることにより上記課題が解決しうることを見出し本
発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明によれば、光を反射して
表示する機能を有する反射板を備え、少なくとも一方が
透明な2枚の基板間に変調層としての液晶層が挟持さ
れ、該液晶層がON状態とOFF状態との間でスイッチ
する反射型カラー液晶表示素子であって、標準光源から
発する光を照射したときに、XYZ表色系におけるRG
B単色の各座標が囲む三角形の面積をS、視感反射率を
R%とするとき、式(1)で示されるUの値が1.2以上
であることを特徴とする反射型カラー液晶表示素子が提
供される。 U=S×R (1) また、このような液晶表示装置をカラー反射板で実現す
るために、液晶変調層での光の吸収を考慮すると、カラ
ー反射板のU値を2.7以上に設定することが必要であ
る。上記反射板は、カラーフィルター機能を備える体積
ホログラム構造を有し、反射波長に対する屈折率の分布
形状が、球面あるいは放物面からなる曲面であり、この
曲面が、表面が平面である層内にアレイ状に配列し、体
積ホログラム構造の層間隔が厚さ方向でチャープされて
いることが好ましい。また、上記反射板が、カラーフィ
ルター機能を備える体積ホログラム構造を有し、その屈
折率多層構造形状が微小平面形状の多層構造であり、体
積ホログラム構造の層間隔が厚さ方向でチャープされて
いることが好ましい。また、上記反射板は、液晶層を挟
持する基板間に設置されていることが好ましい。
【0012】ある層間隔で相対的に屈折率の低い層と、
屈折率の高い層が交互に積層されている体積ホログラム
に、ある方向からの光が入射した場合、各層の界面の平
面であれば、その面に対して鏡面反射する方向にブラッ
グ条件に整合する波長の回折光が出射する。このとき、
体積ホログラムが形成されている基板面に対して、各層
の界面が傾いた角度で形成されていれば、基板面に対し
てではなく各層の界面に対して鏡面反射する方向に回折
光が出射する。また、拡散光の角度特性に関しては、体
積ホログラムにおける各層の界面が、基板面の法線を回
転対称軸とする放物面であれば、この体積ホログラムヘ
の入射光の反射方向は放物面鏡と同様になる。従って、
反射波長に対する屈折率の分布形状が、球面あるいは放
物面からなる曲面であり、この曲面が、表面が平面であ
る層内にアレイ状に配列させた体積ホログラムを備える
本発明のホログラム反射板に、法線方向から光が入射し
た場合、反射光は放物面の最大傾斜角の2倍の角度範囲
内に拡がり、その範囲内での輝度は一定になる。このと
き、回転対称軸が基板面の法線から傾いていれば、その
回転対称軸に垂直な面に対して鏡面反射する方向を中心
として回折光が出射する。
【0013】一般に、体積ホログラムにおいては、ある
特定の波長の反射率が高く、それ以外の波長に対しては
反射しない。即ち、反射光の波長特性の急峻性が高いの
が特徴である。このために、顔料を分散したポリマーか
らなるカラーフィルタに対して、色純度を大幅に向上で
きる。しかし、制御されない拡散光である、例えば、す
りガラス等からの直接の拡散光と平面波との干渉露光に
より作製した体積ホログラムにおいては、屈折率分布の
形状が多種の周期構造が入り組んだ複雑な形状になり、
多種の回折光を出射するために不要な回折光が生じる。
その結果、反射光の角度特性の急峻性の悪化が生じる。
このため、色純度が低下してしまう。これに対して、前
述の放物面等の曲面を形成した体積ホログラムや、実質
的にこれに近似される反射特性を示す拡散性ホログラム
においては、このような反射光の角度特性の急峻性が悪
くなることはないので色純度の低下は生じない。放物面
ではないが実質的にこれに近似される反射特性を示す拡
散性ホログラムとは、拡散特性が特定の角度範囲に制限
されることによって、不要な回折光が発生したり、反射
角度特性の急峻性の悪化が起こらないように制御された
拡散を記録したホログラム反射板である。
【0014】反射型カラー液晶表示素子において、上記
体積ホログラム構造を有するカラー反射板を用いること
により、明るく、色純度の高い表示を得ることができ
る。この際、変調層である液晶層にON時とOFF時の
光量比の大きさ、即ち、コントラスト比が大きいことが
重要である。コントラスト比が小さいと、例えば色純度
の高いグリーンを表示しようとしても、本来OFFで光
が漏れてこないはずのブルーやレッドからの光量が生じ
るので、色純度の高い表示ができ難い。従って、色純度
の表示能力を高くするために、変調層のコントラスト比
を大きくすることが好ましい。
【0015】液晶層の表示モードとして、ゲストホスト
モードが知られている。しかし、現状の材料技術におい
ては二色比が十分でなく、明るさと十分なコントラスト
を両立できない。一方、TN−ECBモードにおいては
偏光板を使用するために、反射型カラー液晶表示素子に
入射する照明光は1/2以下になってしまうが、ツイス
ト角やリタデーション等の設計パラメータを最適化する
ことにより、高いコントラスト比を得ることが可能であ
る。従って、液晶相としては、ECBモードのTNが好
ましく挙げられる。
【0016】
【実施の形態1】以下に図面を参照して本発明の実施の
形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。実施例1 実施例1として、カラー反射板であって、マイクロレン
ズアレイによる拡散光を記録したホログラムカラー反射
板10及びその作製方法に関して説明する。図1は、体
積ホログラムを有するカラー反射板10の構成を示す概
略断面図であって、該カラー反射板10は、ガラス基板
11と、該ガラス基板11の一方の面に貼着された体積
ホログラム反射層12と、ハードコート13と、ガラス
基板11の他方の面に貼着された光吸収層14とにより
構成されている。体積ホログラム反射層12における屈
折率の分布形状は、図示するように放物面に類似した曲
面を有しており、所望の反射波長に対応する層において
相対的に屈折率の高い高屈折率層12aと、屈折率の低
い低屈折率層12bとが交互に積層されている。そし
て、体積ホログラムを構成する層構造の周期は、反射す
る波長帯がRGBとなるようにR反射部15、G反射部
16及びB反射部17を周期的に配列している。この曲
面からなる層は、表面が平面である反射層内に図示する
ようにアレイ状に配列している。ここで、図1における
高屈折率層12a及び低屈折率層12bは、数層示され
るのみであるが、実際には数十〜数百層形成される。
【0017】このような体積ホログラム反射層12は、
ホログラム記録媒体を2光束干渉露光し、上記屈折率の
分布形状を形成することにより作製する。その方法等
を、図2及び図3を参照して以下に説明する。図3に示
す試料30は、図1に示す体積ホログラム反射層12を
作製するためのホログラム記録媒体32を備え、図2に
示す2光束干渉光学系20に装着して使用する。この試
料30は、ガラス基板31の一方の面上に、カバーシー
トを剥がしたホログラム記録媒体32(米国デュボン社
製)が貼着されている。このホログラム記録媒体32
は、フォトポリマー層からなるホログラム記録フィルム
32a及びベースフィルム32bを備える。ホログラム
記録媒体32側には、屈折率整合をとるためのオイル3
5を介して、個々のレンズの表面形状が球面のマイクロ
レンズがアレイ状に形成された露光マスク34が設けら
れる。この露光マスク34には、図示するように遮光層
34aを備える。一方、ガラス基板31のもう一方の面
には、遮光層36aを備える露光マスク36が設けられ
ている。これらのマスクにおける遮光層(34a,36
a)は、ホログラム記録媒体32に形成するRGBのう
ちの1つが露光されるように、即ち、全面の1/3の領
域のみがライン状に露光されるように遮光領域が配置さ
れている。
【0018】このような遮光層を有する試料30の図2
に示す2光束干渉光学系における露光は、上記2枚のマ
スクの開口部を整合させて、まず、Rに対応する光源を
用いて露光、その後に1ライン分上記両側のマスクを移
動させてGに対応する光源を用いて露光、その後に1ラ
イン分上記両側のマスクを移動させてBに対応する光源
を用いて露光、というようにRGBを順次露光する。こ
のような露光により、図1に示すようなR反射部15、
G反射部16及びB反射部17が所定の配列で形成され
る。
【0019】上記試料30を、図2に示す2光束干渉光
学系20により露光するには、以下の方法により行なう
ことができる。まず、レーザ光源21から波長488n
mの単一周波数のArレーザー光を3秒間照射する(レ
ーザー光強度は約10mW/cm2)。出射されたレーザ
光は、ミラー22と1/2波長板23とを介して偏光ビ
ームスプリッタ24に入射され、直進する光束と進行方
向が直角に曲げられた光束との2光束に分離される。こ
の直進した光束は、1/2波長板23を通過し、ミラー
22を介して空間フィルタ25及びレンズ26を通して
参照光28として試料30に照射される。この参照光2
8は、試料30におけるガラス基板11側から30°の
角度で入射される。他方、偏光ビームスプリッタ24に
よって進行方向が直角に曲げられた光束は、ミラー22
を介して空間フィルタ25及びレンズ26を通して拡散
光の物体光27として試料30に対し、露光マスク34
側から照射される。
【0020】このようにしてRGBそれぞれの部分を干
渉露光した後、高圧水銀ランプ光、強度約10mW/c
2を30秒間照射する。続いて、露光マスク34と露
光マスク36を取り去り、オイル35を拭き取り、フォ
トポリマー層をベースフィルムと共にガラス基板から剥
がし、図1に示すガラス基板11に、剥がしたフォトポ
リマー層とベースフィルムとを、フォトポリマー層がガ
ラス基板側になるように接着層を介して貼着する。さら
にその上に、カバーシートを剥がしたカラーチューニン
グフィルムのフォトポリマー層を重ねあわせ、ホットプ
レート上において80℃で60秒間加熱処理をする。そ
の後、直ちに高圧水銀ランプ光を、強度約10mW/c
2で30秒間照射する。次に、カラーチューニングフ
ィルムのフォトポリマー層をベースフィルムと共に剥が
した後、120℃で120分間加熱する。その後、UV
硬化型のオーバーコート材をスピナーで塗布し、高圧水
銀ランプ光、強度約10mW/cm2を300秒間照射
し硬化させる。更に、ガラス基板11の他方の面に光吸
収層として黒色フィルムを、接着層を介して貼り付ける
ことにより、図1に示すカラー反射板が得られる。
【0021】このように作製したカラー反射板10に、
白色光を30°の角度から入射し、拡散反射光の角度特
性を測定したところ図4に示す特性が得られ、視感反射
率Rの値は26%であった。また、白色光を−30°の
角度から入射し、0°方向の反射光の波長特性を測定し
たところ、RGBそれぞれの部分で図5に示す特性が得
られた。この反射板からの拡散反射光の角度特性はほば
矩型であり、また反射光の波長幅は約100nmであ
り、図6に示すようにRGBの色度座標はそれぞれR
(0.62、0.38)、G(0.27、0.60)、B
(0.14、0.06)が得られた。ここで、波長幅と
は、分光反射率が最大となる波長(以後、ピーク波長と
する)に対して、ピーク波長での分光反射率の1/2の
分光反射率が得られる二つの波長の間隔のことである。
この座標の囲む面積Sの値は0.11であり、またUの
値は2.8であった。
【0022】上記カラー反射板10の作製工程におい
て、色純度と視感反射率との傾向を見るために、干渉露
光時の入射角度とチャープ量とを変えた試料を作製し
た。波長幅に対する、色度座標上のRGBの囲む面積
S、視感反射率RおよびこのSとRとから計算したUの
値を、それぞれ図7、図8および図9に示す。これらの
結果から、本実施の形態におけるカラー反射板に関して
は、Uの最大値は3以上であり、従来の吸収型カラーフ
ィルタに対して大きな値にすることが可能であり、明る
さと色の表現能が向上することがわかる。
【0023】実施例2 実施例2として、上記カラー反射板10を使用した反射
型カラー液晶表示素子100及びその作製方法に関して
説明する。カラー反射板10のハードコート13上に、
ITO膜(透明電極101)、配向膜102をこの順で積
層する。続いて、配向膜102の表面をラビングした
後、周辺部にシール材を印刷し、スペーサ散布後に、T
FTを形成したアクティブ基板、即ち、画素電極(10
3a,103b,103c)及び配向膜102を備える
ガラス基板104を重ねて張合わせ、液晶を充填して液
晶層105を形成する。このように作製した液晶セルの
表面に、位相差板106と偏光板107とを順次積層
し、反射型カラー液晶表示素子100を作製する。
【0024】この反射型カラー液晶表示素子100に、
白色光を30°の角度から入射し、白色表示時に拡散反
射光の角度特性を測定したところ、図4に示す特性と同
様の特性が得られた。また、白色光を−30°の角度か
ら入射し、0°方向の反射光の波長特性をRGB表示時
にそれぞれ測定したところ、図5に示す特性と同様の特
性が得られた。RGBの色度座標に関しても図6と同様
であり、この座標の囲む面積Sの値は0.10であり、
Uの値は1.2であった。
【0025】
【実施の形態2】実施例3 次に、実施の形態1に記載のマイクロレンズアレイを利
用せずに、制御された拡散性反射が実現するカラー反射
板110、これを用いた反射型カラー液晶表示素子及び
これらの作製方法に関して説明する。本実施例は、拡散
性制御の一つの例として、小さな拡散性のホログラムを
多重回数露光して所望の拡散性を得る例である。
【0026】図11は、体積ホログラムを有するカラー
反射板110の構成を示す概略断面図であって、該カラ
ー反射板110は、体積ホログラム反射層111の構造
が、図1に示す放物面に類似した曲面を有する体積ホロ
グラム反射層12ではなく、部分的にはほぼ平面の層上
構造を有するホログラム構造であって、各画素が異なる
傾きを有する複数の微小平面の組合せ構造である点が異
なる以外は図1に示すカラー反射板と同様である。従っ
て、同様な機能を有するものには図1と同一番号を付し
てその説明を省略する。
【0027】このような体積ホログラム反射層111
は、図3に示す試料30の代わりに図12に示す構造の
試料120を用いて実施例1と同様の方法に準じて作製
した。実施例1と異なる点は、干渉露光時に、マイクロ
レンズアレイを有する露光マスク34の代わりに、図1
2に示す、拡散性の小さな拡散透過膜121を有する露
光マスク122及び露光マスク123を使用し、且つ露
光マスク(34,36)の遮光層(34a,36a)とは、
その開口部の割合が異なり、1/9のストライプ領域に
なるような遮光層(122a,123a)を設けたものを
使した点である。これ以外の条件は実施例1と同様で、
2光束干渉光学系も図2に示すものを使用した。従っ
て、同様な機能を有するものには図3と同一番号を付し
てその説明を省略する。露光は、図12に示すように、
拡散性の小さな拡散透過膜120でR画素の一部分であ
るR1部分を露光し、マスクをずらして、R2部分を露
光し、最後にR3部分を露光してR画素の露光を行なっ
た。同様に、G,B画素に対しても、部分的な干渉露光
工程によって干渉露光を実施した。この後、高圧水銀灯
による照射、オイル拭き取り、別のガラス基板への転
写、チャープ処理、オーバーコート塗布及び硬化、光吸
収層配置を、それぞれ実施例1と同様に実施した。
【0028】このようにして作製されたカラー反射板1
10のR画素では、R1、R2及びR3部分でそれぞれ
拡散性の小さな拡散ホログラムが作製されているため
に、通常のすりガラスの場合のような不要な拡散光の露
光が行われず、良好な反射特性を示す。この結果、反射
特性は、図13に示すように、R1、R2及びR3部分
のそれぞれで異なった方向を中心に拡散反射する特性が
実現した。このため、R画素全体では、図14に示すよ
うに、20度の角度範囲にわたってほぼ一様な反射輝度
が実現した。このカラー反射板の視感反射率Rの値は、
25%であり、色度は図6に示す実施例1のカラー反射
板と同様であった。これから、色域の面積Sは0.1
1、Uの値は2.8であった。
【0029】次に、このようにして作製されたカラー反
射板110を使用して、実施例2と同様に液晶表示素子
を作製した。その結果、Sの値は0.10であり、Uの
値は1.3であった。本実施例において使用した露光マ
スク(122,123)はストライプ領域の遮光領域を有
するものを使用したが、独立した開口穴を有するものや
他のパターンを有するものであっても良い。以上、本実
施例によって、拡散性が小さい露光を多重露光すること
によって、拡散性が制御されたホログラムが作製され、
この場合も、マイクロレンズアレイを用いた場合と同様
の良好な色度と明度の両立が可能であるカラー反射板及
び反射型カラー液晶表示素子が得られることが判った。
【0030】実施例4 次に、拡散性を制御した露光方法の別の態様である、光
学系の工夫にて制御された拡散性を利用したカラー反射
板150、これを用いた反射型カラー液晶表示素子及び
これらの作製方法に関して説明する。
【0031】図15は、体積ホログラムを有するカラー
反射板150の構成を示す概略断面図であって、該カラ
ー反射板150は、体積ホログラム反射層151の構造
が、図1に示す放物面に類似した曲面を有する体積ホロ
グラム反射層12ではなく、部分的にはほぼ平面の層上
構造を有するホログラム構造であって、各画素が異なる
傾きを有する複数の微小平面の組合せ構造である点が異
なる以外は図1に示すカラー反射板と同様である。従っ
て、同様な機能を有するものには図1と同一番号を付し
てその説明を省略する。
【0032】このような体積ホログラム反射層151
は、図2に示す2光束干渉光学系20の代わりに、図1
6に示す2光束干渉光学系160を用い、図3に示す試
料30において、マイクロレンズアレイを有していない
露光マスク34を備える、図17に示す試料170を用
いて行った以外は実施例1と同様の方法に準じて作製し
た。なお、図16及び17において、図2及び図3と同
様な機能を有するものについては同一番号を付してその
説明を省略する。図2に示す2光束干渉光学系20と、
図16に示す2光束干渉光学系160との異なる点は、
干渉露光時に、拡散性の大きな拡散透過膜161を、拡
散角の制御が可能な空間周波数面を有する光学系(16
3,164)を通してホログラム面に投影して、この投
影像と、参照光でホログラム面を露光する点である。こ
の場合、2光束干渉光学系160は、図16に示すよう
に、拡散透過膜161を透過した光が、光学系163を
通して空間周波数面を通過し、さらに、光学系164を
通してホログラム面に焦点が結ばれるように配置されて
いる。空間周波数面には、任意の開口形状の開口制限マ
スク162が設置され、このマスクの開口部の形状によ
って、さまざまな拡散光プロファイルを作製し、ホログ
ラム上に投影可能となる。ここで、空間周波数面は、拡
散透過膜161上での拡散角と、光軸からの距離が対応
した面である。即ち、拡散透過膜161で曲がらずに通
過する光は、空間周波数面で光軸上に集光し、拡散反射
膜161で拡散する光は拡散角に応じて光軸から離れた
位置に集光する。このような空間周波数面を通過した光
は、再びホログラム面に焦点を結ぶ。この時、空間周波
数面に置いた開口制限マスク162による制御によっ
て、元々の拡散透過膜161が有している拡散角より少
ない拡散角の光だけをホログラム上に投影することが可
能となるため、ホログラムカラー反射板の拡散性が、空
間周波数面に挿入したマスク形状で制御される。本実施
例では、開口制限マスク161として、円形開口を有す
るものを使用した。
【0033】本実施例では、図17に示す試料170
を、図16に示す2光束干渉光学系160の光路に配置
し、干渉露光を行なった。ここで、開口制限マスク16
1による物体光の光量の損失を考慮し、偏光ビームスプ
リッタ24の直前の1/2波長板23の調整によって参
照光と物体光の配分を変更し露光を実施した。これ以外
の処理は、実施例1と同様に実施し、図18に示す拡散
反射する特性が実現した。このようにして作製されたカ
ラー反射板150の視感反射率Rの値は、25%であ
り、色度は図6に示す実施例1のカラー反射板と同様で
あった。これから、色域の面積Sは0.11、Uの値は
2.8であった。このようにして作製されたカラー反射
板150を使用して、実施例2と同様に反射型カラー液
晶表示素子を作製したところ、Sの値は0.10であ
り、Uの値は1.3であった。
【0034】本実施例では、NAの大きなレンズによる
光学系163と光学系164とを組合わせた場合に、倍
率1:1の結像光学系となるものを用いたが、倍率が異
なるものを用いても良く、この場合、拡散透過膜161
の拡散角と試料170上でのそれが必然的に異なったも
のとなる。また、レンズによらず、反射鏡等によって構
成されるものであっても良い。これらの光学系を使用し
た場合には、図17の試料170は、図16に示される
箇所に配置されずに、拡散板161に接するように配置
されていても良い。また、開口制限マスク162の形状
は、円形の開口部だけでなく、楕円、多角形、任意の曲
線又はこれらの組合わせ等の形状であっても良い。更
に、開口部の数も、単独である必要はなく、複数でもよ
い。これらは、反射特性を適宜制御するために選択可能
である。
【0035】以上、本実施例によって、拡散性が大きな
透過拡散板による拡散光を、光学系で制御することによ
って拡散性を制限し、これによって作製されたホログラ
ムの場合も、マイクロレンズアレイを用いた場合と同様
の良好な色度と明度の両立が可能であるカラー反射板及
び反射型カラー液晶表示素子が得られることが判った。
【0036】
【発明の効果】本発明の反射型カラー液晶表示素子は、
上記式(1)で示されるUの値が1.2以上あるので、視
認性に優れ、十分な明るさと、十分に広い視野角とが得
られ、しかも、色純度の高いカラー表示が可能になる。
また、本発明のカラー反射板は、上記式(1)で示される
Uの値が2.7以上あるので、上記効果が得られるカラ
ー液晶表示素子に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1において作製したカラー反射板の
構成示す概略断面図である。
【図2】実施の形態1において使用した2光束干渉光学
系の一例を示す概略構成図である。
【図3】実施の形態1においてカラー反射板を作製する
ためのホログラム記録媒体を備える試料の一例を示す概
略構成図である。
【図4】実施の形態1において作製したカラー反射板の
角度特性を示すグラフである。
【図5】実施の形態1において作製したカラー反射板の
反射スペクトルを示すグラフである。
【図6】実施の形態1において作製したカラー反射板の
色度座標を示すグラフである。
【図7】実施の形態1において作製したカラー反射板
の、色度座標上のRGBの囲む面積Sを示すグラフであ
る。
【図8】実施の形態1において作製したカラー反射板
の、視感反射率Rを示すグラフである。
【図9】実施の形態1において作製したカラー反射板の
U値を示すグラフである。
【図10】実施の形態1において作製した反射型カラー
液晶表示素子の構成を示す概略断面図である。
【図11】実施の形態2において作製したカラー反射板
(実施例3)の構成を示す概略断面図である。
【図12】実施の形態2において、カラー反射板(実施
例3)を作製するためのホログラム記録媒体を備える試
料の一例を示す概略構成図である。
【図13】実施の形態2において作製したカラー反射板
の実施例3における角度特性を示すグラフである。
【図14】実施の形態2において作製した、カラー反射
板の実施例3における反射スペクトルを示すグラフであ
る。
【図15】実施の形態2において作製したカラー反射板
(実施例4)の構成を示す概略断面図である。
【図16】実施の形態2において、カラー反射板(実施
例4)の作製に使用した2光束干渉光学系の一例を示す
概略構成図である。
【図17】実施の形態2において、カラー反射板(実施
例4)を作製するためのホログラム記録媒体を備える試
料の一例を示す概略構成図である。
【図18】実施の形態2において作製したカラー反射板
(実施例4)の角度特性を示すグラフである。
【図19】従来の吸収型カラーフィルターの反射スペク
トルを示すグラフである。
【図20】従来の吸収型カラーフィルターの色度座標を
示すグラフである。
【図21】従来の吸収型カラーフィルターの、色度座標
上のRGBの囲む面積Sを示すグラフである。
【図22】従来の吸収型カラーフィルターの視感反射率
Rを示すグラフである。
【図23】従来の吸収型カラーフィルターのU値を示す
グラフである。
【符号の説明】
10、110、150 カラー反射板 11、31、104 ガラス基板 12、111、151 体積ホログラム反射層 13 ハードコート 14 光吸収層 15 R反射部 16 G反射部 17 B反射部 20、160 2光束干渉光学系 27 物体光 28 参照光 30、120、170 試料 32 ホログラム記録媒体 34、36、121,123 露光マスク 34a、36b、123a、123b 遮光マスク 100 反射型カラー液晶表示素子 102 配向膜 105 液晶層 121 拡散角の小さい拡散透過膜 161 拡散透過膜 162 開口制限マスク(遮光マスク) 163、164 光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 裕二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 徳丸 照高 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA04 BA64 BB01 BB02 BB10 BB14 BB44 FA04 FA07 FA09 FA15 FA22 2H049 CA05 CA08 CA09 CA11 CA28 CA30 2H091 FA01Y FA16Y FA34Z FA50Y FB02 FC10 FD04 FD06 GA01 GA06 GA07 HA07 LA15 LA18 LA19 5C094 AA06 AA07 AA10 AA12 AA55 BA43 BA44 CA19 CA24 DA13 ED03 ED11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準光源から発する光を照射したとき
    に、XYZ表色系におけるRGB単色の各座標が囲む三
    角形の面積をS、視感反射率をR%とするとき、式(1)
    で示されるUの値が2.7以上であることを特徴とする
    カラー反射板。 U=S×R (1)
  2. 【請求項2】 反射板が、カラーフィルター機能を備え
    る体積ホログラム構造を有し、反射波長に対する屈折率
    の分布形状が、球面あるいは放物面からなる曲面であ
    り、この曲面が、表面が平面である層内にアレイ状に配
    列し、体積ホログラム構造の層間隔が厚さ方向でチャー
    プされていることを特徴とする請求項1に記載のカラー
    反射板。
  3. 【請求項3】 反射板が、カラーフィルター機能を備え
    る体積ホログラム構造を有し、その屈折率多層構造形状
    が微小平面形状の多層構造であり、体積ホログラム構造
    の層間隔が厚さ方向でチャープされていることを特徴と
    する請求項1に記載のカラー反射板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ラー反射板を備え、少なくとも一方が透明な2枚の基板
    間に変調層としての液晶層が挟持され、該液晶層がON
    状態とOFF状態との間でスイッチする反射型カラー液
    晶表示素子であって、 標準光源から発する光を照射したときに、XYZ表色系
    におけるRGB単色の各座標が囲む三角形の面積をS、
    視感反射率をR%とするとき、式(1)で示されるUの値
    が1.2以上であることを特徴とする反射型カラー液晶
    表示素子。
  5. 【請求項5】 カラー反射板が、液晶層を挟持する基板
    間に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の
    反射型カラー液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 液晶層がECBモードのTNであること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の反射型カラー液晶
    表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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