JP2002039942A - 同位体分析装置 - Google Patents

同位体分析装置

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JP2002039942A
JP2002039942A JP2000224349A JP2000224349A JP2002039942A JP 2002039942 A JP2002039942 A JP 2002039942A JP 2000224349 A JP2000224349 A JP 2000224349A JP 2000224349 A JP2000224349 A JP 2000224349A JP 2002039942 A JP2002039942 A JP 2002039942A
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isotope
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mirror
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Yoji Azuma
陽二 東
Toshimasa Mori
敏正 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化を伴うことなく、同位体の分析精度を
容易に向上することのできる同位体分析装置を提供す
る。 【解決手段】 LD14から射出されたレーザ光を導光
ミラー30で同位体を含む試料ガスが導入された気密チ
ャンバー12内部に導き、第一凹面ミラー22で反射さ
せ、気密チャンバー12内部を往復させ、導光ミラー3
0と同じ側に設けられた第二凹面ミラー30を介して、
PD16で受光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同位体分析装置、
特に、同位体を含む試料にレーザ光を照射し、同位体の
光吸収スペクトルに基づいて、前記同位体の存在比を測
定する同位体分析装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光スペクトル幅の非常に狭い半
導体レーザを波長可変光源とし、そのレーザ光を同位体
を含んだ試料に照射し、同位体相互のスペクトルが干渉
せず、かつ水分の影響を受けない光吸収スペクトルを測
定することにより同位体の存在比を精度良く測定する同
位体分析装置が知られている。
【0003】例えば、臨床においては、呼気に含まれる
同位体を同位体分析装置で分析することにより内臓(例
えば、肝臓や膵臓、胃や十二指腸等)の機能診断や内臓
内バクテリアの有無の判定を行うことができる。
【0004】例えば、呼気には通常12CO213CO2
が約100:1の割合で安定的に含まれているが、この
12CO213CO2は同位体シフトにより僅かに異なった
周波数の光を吸収する。従って、12CO213CO2との
スペクトルの吸収強度を測り、その強度比に基づいて、
同位体比を算出し、内臓の機能診断やバクテリア等の有
無判定を行うことができる。具体的には、試薬中のカー
ボンを12Cから13Cに置き換え、その試薬を被検者に投
与すると被検者の体内における代謝により肺から13CO
2 が排出される。この13CO2の存在比を検出すること
により代謝機能の判定を行うことができる。例えば、肝
臓の酵素で分解するような試薬を用いることで、肝臓で
分解された試薬に含まれた13Cは、血液を介して最終的
に肺から呼気(13CO2)として排出される。肝臓にお
ける代謝が良好に行われば、試薬中の13Cの量に応じた
所定量の13CO2が呼気中に含まれ、代謝が良好に行わ
れていない場合、13CO2の排出量は所定量を下回る。
同様に、体内のバクテリアの有無を診断する場合には、
バクテリアが分解する物質を試薬として用い、その試薬
のカーボンを13Cで置き換える。もし、体内にターゲッ
トとなるバクテリアが存在すれば、バクテリアの分解活
動により13CO2が呼気中に排出され、その排出量に基
づき診断を行うことができる。
【0005】上述のような同位体分析装置において、半
導体レーザ(LD)から射出されたレーザ光は、呼気が
導入されたサンプルセルを通過し、対向配置されたフォ
トダイオード(PD)等の光検出器で検出する。検出さ
れたレーザ光は12CO213CO2の量によって所定のス
ペクトルが吸収されているので、比較的シンプルな構成
で同位体の存在比が算出可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような同位体分
析装置において、LDで射出するレーザ光強度をI0
PDで受光されるレーザ光強度をI、とし、CO2の吸
収係数をα、CO2の濃度をC、光路長をL、とする
と、両者の関係はI=I0×e-αCLとなる。この時、同
位体の検出(分析)精度を向上させようとすると、S/
Nの改善が必要になる。この場合、Lを増加することに
なるが、光路長Lを増加させると、投光角が僅かにずれ
るとPD上にレーザ光が集光しなくなり、検出値Iが不
安定になったり、検出できなかったりするという問題が
ある。また、光路長Lが延びると、同位体分析装置本体
が大型化してしまう。特に臨床等で使用する場合、装置
の大型化は持ち運びや分析時の配置容易性を阻害し好ま
しくない。また、光路長Lが増大するとサンプルセル容
積が増大し内部に導入する呼気が大量に必要になり呼気
採取バックが大きくなる。その結果、更に、全体として
コスト高になってしまうという問題も併発する。
【0007】本発明は、このような問題を解決すること
を課題としてなされたものであり、同位体分析装置本体
の大型化を伴うことなく、同位体の分析精度を容易に向
上することのできる同位体分析装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、同位体を含む気体試料にレーザ
光を照射し、同位体の光吸収スペクトルに基づいて、前
記同位体の存在比を測定する同位体分析装置であって、
前記気体試料を導入可能な気密チェンバーと、前記気体
試料に照射するレーザ光を発生するレーザ発生部と、前
記レーザ発生部の近傍に配置され、前記気体試料中を通
過したレーザ光を受光する光検出部と、前記気密チャン
バー内部に光路を形成するようにレーザ発生部からのレ
ーザ光を導く導光ミラーと、前記レーザ発生部に対し
て、気密チャンバー内部の遠端部に配置され導光ミラー
で導かれたレーザ光を所定方向に反射する第一凹面ミラ
ーと、前記第一凹面ミラーで反射したレーザ光を前記光
検出部に導く第二凹面ミラーと、を含むことを特徴とす
る。
【0009】この構成によれば、レーザ発生部と光検出
部との間に形成される光路は、第一凹面ミラーを介した
往復光路となる。その結果、同位体分析装置の大きさを
維持しつつ、光路長を約2倍にすることができるので、
同位体分析精度を向上することができる。逆に、光路長
を維持しつつ同位体分析装置の大きさを約半分にするこ
ともできる。また、光路上に第一凹面ミラー、第二凹面
ミラーを配置することにより、入射(投光)角度に多少
のずれが生じた場合でも反射光は所定方向に向き、光検
出部における受光効率の向上及び受光量の安定化、検出
値の安定化を図ることができる。さらに、導入する試料
の量が増加することを防止し分析準備の煩雑化を防止す
ることができる。
【0010】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記第二凹面ミラーは、第一
凹面ミラーからの反射光の光軸に対して水平角及び垂直
角がほぼ同一になるように配置されていることを特徴と
する。
【0011】この構成によれば、第二凹面ミラーで反射
され、受光部に集光するレーザ光の径を水平方向と垂直
方向でほぼ同一にすることができる。その結果、光検出
部で効率的に受光でき、かつ集光しているので温度変動
等の測定環境の変動が発生し、第二凹面ミラーへの入射
角及び入射位置がずれても安定したレーザ光の受光がで
きるため分析精度の向上を行うことができる。
【0012】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記レーザ発生部と光検出部
とで形成する光路中にレーザ光の透過光強度を所定量減
衰させる透過光減衰フィルタを配置することを特徴とす
る。
【0013】ここで、透過光減衰フィルタとは、光の波
長によらず一定の割合で光強度を弱めるものである。
【0014】この構成によれば、レーザ発生部における
出力をレーザ光発生が安定する程度まで増加しても、透
過光減衰フィルタにより光検出部の受光感度に応じて、
到達する光量を相対的に調節することができる。つま
り、レーザ発生部及び光検出部の安定動作を行うことが
できる。
【0015】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記透過光減衰フィルタは、
レーザ光の光路に対して所定角度傾いていることを特徴
とする。
【0016】この構成によれば、透過光減衰フィルタで
反射した一部のレーザ光が直接レーザ発生部に戻ること
が回避され、また、第一凹面ミラーで散乱したレーザ光
がレーザ発生部に戻る場合、その戻りレーザ光を減衰す
ることができるので、干渉雑音の発生を抑制し分析精度
を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0018】図1には、本実施形態に係る同位体分析装
置10の構成概念図が示されている。同位体分析装置1
0は、気体試料として、例えば呼気を導入可能な気密チ
ャンバー12と、前記気密チャンバー12の一端に接続
され、気密チャンバー12内部に導入した呼気中の12
213CO2の吸収スペクトルを測定する分析データの
収集を行うために使用するレーザ光(例えば、2μm帯
レーザ光)を発生するレーザ発生部(半導体レーザ:L
D)14と、LD14から射出され気密チャンバー12
を経由したレーザ光を受光する光検出部(フォトダイオ
ード:PD)16を含む測定室18とで構成されてい
る。前記気密チャンバー12は、内部が中空の筒形状を
呈し、測定室18が接続される端面には、同位体分析に
使用するレーザ光の強度を所定値まで減衰させる透過光
減衰フィルタとして、例えば、ニュートラルデンシティ
ーフィルタ(NDフィルタ)20が配置されている。N
Dフィルタ20は、入射する光を波長によらず一定の割
合でその光強度を弱め、適当な光量に変換する。同位体
分析装置10で使用するようなLD14において安定し
たレーザ光を射出するためには、例えば10mW程度の
出力で駆動することが好ましいが、同位体分析装置10
で使用するようなPD16の感度範囲は、2.5mW程
度で動作することが好ましい。そこで、本実施形態にお
いては、LD14とPD16との動作バランスを取るこ
とを目的の一つとしてNDフィルタ20が配置されてい
る。
【0019】測定室18に対して(具体的にはLD14
に対して)、気密チャンバー12内部の遠端部には第一
凹面ミラー22が配置され、気密チャンバー12に照射
されたレーザ光の反射を行っている。この気密チャンバ
ー12には、分析対象である呼気を導入するための呼気
吸入管24と、分析済み呼気を排出ための呼気排出管2
6が配置されている。この呼気吸入管24及び呼気排出
管26には切換バルブ28が配置され、必要な時に呼気
の入れ替えを行いつつ内部の気密性を維持できるように
なっている。ここで、呼気吸入管24を介して導入され
る呼気は、例えば、試薬中のカーボンを12Cから13Cに
置き換え、その試薬を投与された被検者から採取した呼
気であり、被検者の体内における代謝により試薬分解さ
れ、生成された13CO2の量が増加していると推定され
る呼気(通常12CO2も含まれる)である。一方、測定
室18の内部には、LD14から射出されたレーザ光を
気密チャンバー12内部に導く導光ミラー(例えば、平
面ミラー)30と、前記気密チャンバー12内部の第一
凹面ミラー22で反射して測定室18側に戻ったレーザ
光をPD16に導く第二凹面ミラー32が配置されてい
る。なお、測定室18の内部は、例えば、N2ガスで満
たされ、レーザ光の送受を安定的に行えるように配慮さ
れている。また、各凹面ミラーの曲率はレーザ光の拡散
等を考慮し、反射光が所望の方向に向き、効率的な反射
または受光ができるように選択される。
【0020】以上のような構成によれば、LD14から
射出されたレーザ光は、まず、導光ミラー30で反射し
気密チャンバー12の端面に配置されたNDフィルタ2
0に導かれる。レーザ光はNDフィルタ20により光エ
ネルギを、例えば1/2の強度に減衰される。そして、
呼気に含まれる同位体である12CO2または13CO2との
相互作用により特定のスペクトルが吸収されながら、第
一凹面ミラー22で反射され、さらに、特定のスペクト
ルが吸収される。そして、再度NDフィルタ20を通過
することにより光エネルギが、例えば1/2の強度に減
衰される。従ってレーザ光は、トータルで、NDフィル
タ20によって、1/4に減衰させられる。すなわち、
LD14が10mWの出力で安定的に駆動してもPD1
6に到達するレーザ光は2.5mWになり、第二凹面ミ
ラー32で反射し、PD16の感度に適した強度で受光
することができる。なお、スペクトル吸収の温度依存性
によるばらつきを低減するために気密チャンバー12に
は、温度調節器(例えば、ヒータ)34が配置され、気
密チャンバー12内部の温度を常時所定温度(例えば、
40℃)に維持している。
【0021】従って、呼気に含まれる同位体を分析する
レーザ光は、気密チャンバー12の長さの略二倍の長さ
の光路を通過し、その間にスペクトル吸収が行われるこ
とになる。その結果、同位体分析装置10本体の大型化
を伴うことなく、また構造の複雑化を伴うことなく、さ
らにコストアップを伴うことなく、光路長Lを増大し、
同位体の分析精度を容易に向上することができる。ま
た、同位体分析装置10本体が大型化しないため分析に
必要な呼気の容積を増大させないので、分析準備等が煩
雑になることを防止し、スムーズな分析作業を行うこと
ができる。なお、第一凹面ミラー22及び第二凹面ミラ
ー32を用いることにより、各ミラーに入射するレーザ
光の投光角が何らかの原因により僅かにずれたとして
も、所定の方向に反射することが可能であり、レーザ光
の集光を良好に行うことができる。
【0022】ところで、第二凹面ミラー32に対して入
射するレーザ光は、斜め方向から入射する。従って、第
二凹面ミラー32に入射するレーザ光の径は水平方向と
垂直方向で異なり、楕円形状になってしまい、その状態
で反射すると、PD16上で水平方向または垂直方向の
集光位置がずれてしまい、良好な受光が阻害されてしま
う。そこで、本実施形態においては、第一凹面ミラー2
2からの反射光の光軸に対して水平角及び垂直角がほぼ
同一(例えば、22.5°)になるように第二凹面ミラ
ー32の水平及び垂直の配置角度を調節している。その
結果、PD16上に略円形のレーザ光を効率的に集光
し、レーザ光の分析精度を維持することができる。
【0023】さらに、本実施形態においては、NDフィ
ルタ20を光軸に対して所定角度傾けている。レーザ光
は指向性が高いが、僅かに拡散する。拡散したレーザ光
がNDフィルタ20で反射した場合、その反射レーザ光
がLD14に戻り、干渉縞を発生させてしまうおそれが
ある。本実施形態においては、NDフィルタ20を傾け
ることにより反射したレーザ光が直接LD14に戻るこ
とを回避し、また、NDフィルタ20を透過し、第一凹
面ミラー22に入射したレーザ光は第一凹面ミラー22
のキズ、面精度等により散乱し、僅かにLD14に戻る
がNDフィルタ20を透過するので減衰される。このよ
うにして、LD14への戻りレーザ光を減衰させること
ができるので、その結果、干渉縞(干渉雑音)の発生を
抑制し分析精度を向上している。また、導光ミラー30
の背面及び第二凹面ミラー32の背面にPZT等の圧電
素子36を配置し、50〜100Hzで振動させること
によりNDフィルタ20からの戻りレーザ光による干渉
雑音を低減するようにしてもよい。
【0024】図2には、同位体分析装置10の具体的な
全体構造が示されている。
【0025】図2に示したように、気密チェンバー12
は細長い(例えば、50cm)筒型形状を呈し、ハンド
リング性がよく、軽量であり、臨床の現場等で容易に取
り扱うことができるようになっている。一方、測定室1
8は、ベース38上にLD14、PD16、導光ミラー
30、及び第二凹面ミラー32が固定されている。LD
14から射出されたレーザ光は導光ミラー30で反射
し、ベース38の略中央に形成された開口38aに導か
れ、当該開口38a内部に所定角度で固定されたNDフ
ィルタ20を介して、気密チャンバー12内部に入射す
る。そして、第一凹面ミラー22を介して戻ってきたレ
ーザ光は、再び開口38aに固定されたNDフィルタ2
0を介して、第二凹面ミラー32に入射され、PD16
へ向けて反射される。そして、PD16において、レー
ザ光の受光を行う。受光されたレーザ光のデータは、図
示しない処理部に転送され、そこで、同位体である12
2または13CO2との相互作用により吸収された特定の
スペクトルに関する分析が実施され、同位体の存在比が
算出され、各種判定や診断に利用される。
【0026】なお、各図において、LD14やPD32
の駆動制御部や受光したレーザ光の分析を行う分析処理
部は図示していないが、測定室18の内部または外部に
一体的に形成してもよい。また、分析結果を測定室18
の表面に配置したディスプレで表示するようにしてもよ
い。また、測定室18にコネクタを形成し外部に設けた
駆動制御部や分析処理部、ディスプレ等と接続するよう
にしてもよい。
【0027】本実施形態では、レーザ光の反射状態や焦
点調整を行えるようするため、導光ミラー30及び第二
凹面ミラー32を支持するブラケットには、スプリング
を有する調整ネジが配置され、導光ミラー30や第二凹
面ミラー32の取り付け位置や取り付け角度を任意に調
整できるようになっている。もちろん、導光ミラー30
や第二凹面ミラー32は固定でもよい。また、図1にお
いて、第一凹面ミラー22は固定している例を示してい
るが、気密チャンバー12の気密性を維持できる構造で
あれば調整可能としてもよい。
【0028】本実施形態における各構成部品の配置は一
例であり、LD14から射出されたレーザ光を気密チャ
ンバー12内で一往復させ、PD16で受光する構成で
あれば、同様な効果を得ることができる。また、本実施
形態においては、同位体分析装置10の大きさを維持し
つつ、分析精度を向上する例を説明したが、同位体分析
装置10(具体的には、気密チャンバー12)の大きさ
を略半分にしてもよい。この場合、従来の分析精度を維
持しつつ、同位体分析装置10の小型化を行うことがで
きる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ発生部と光検出
部との間に形成される光路は、第一凹面ミラーを介した
往復光路となる。その結果、同位体分析装置の大きさを
維持しつつ、光路長を約2倍にして、同位体分析装置の
使い勝手を損ねることなく同位体分析精度を向上するこ
とができる。逆に、光路長を維持しつつ同位体分析装置
の大きさを約半分にすることも可能で、同位体の分析精
度を維持しつつ、同位体分析装置の小型化を行い、使い
勝手の向上を行うことが可能になる。また、光路上に第
一凹面ミラー、第二凹面ミラーを配置することにより、
入射(投光)角度に多少のずれが生じた場合でも反射光
は所定方向に向き、光検出部における受光精度を向上す
ることが可能で、同位体の分析精度を向上することがで
きる。さらに、導入する試料の量が増加することを防止
することが可能で、同位体分析装置の取り扱いを容易に
しつつ、コストダウンを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る同位体分析装置の構
成概念を説明する説明図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る同位体分析装置の具
体的な全体構造を説明する構成図である。
【符号の説明】
10 同位体分析装置、12 気密チャンバー、14
レーザ発生部(LD)、16 光検出部(PD)、18
測定室、20 NDフィルタ、22 第一凹面ミラ
ー、30 導光ミラー、32 第二凹面ミラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA01 AB04 AB06 AC03 BA01 DA13 DB10 DC01 EA06 2G059 AA06 BB01 CC04 DD12 DD15 DD17 EE12 GG01 HH01 JJ13 JJ14 JJ25 KK01 LL01 LL03 NN02 NN06 PP04 PP10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同位体を含む気体試料にレーザ光を照射
    し、同位体の光吸収スペクトルに基づいて、前記同位体
    の存在比を測定する同位体分析装置であって、 前記気体試料を導入可能な気密チェンバーと、 前記気体試料に照射するレーザ光を発生するレーザ発生
    部と、 前記レーザ発生部の近傍に配置され、前記気体試料中を
    通過したレーザ光を受光する光検出部と、 前記気密チャンバー内部に光路を形成するようにレーザ
    発生部からのレーザ光を導く導光ミラーと、 前記レーザ発生部に対して、気密チャンバー内部の遠端
    部に配置され導光ミラーで導かれたレーザ光を所定方向
    に反射する第一凹面ミラーと、 前記第一凹面ミラーで反射したレーザ光を前記光検出部
    に導く第二凹面ミラーと、 を含むことを特徴とする同位体分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同位体分析装置におい
    て、 前記第二凹面ミラーは、第一凹面ミラーからの反射光の
    光軸に対して水平角及び垂直角がほぼ同一になるように
    配置されていることを特徴とする同位体分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の同位体分
    析装置において、 前記レーザ発生部と光検出部とで形成する光路中にレー
    ザ光の透過光強度を所定量減衰させる透過光減衰フィル
    タを配置することを特徴とする同位体分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の同位体分析装置におい
    て、 前記透過光減衰フィルタは、レーザ光の光路に対して所
    定角度傾いていることを特徴とする同位体分析装置。
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