JP2002039268A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2002039268A
JP2002039268A JP2000222914A JP2000222914A JP2002039268A JP 2002039268 A JP2002039268 A JP 2002039268A JP 2000222914 A JP2000222914 A JP 2000222914A JP 2000222914 A JP2000222914 A JP 2000222914A JP 2002039268 A JP2002039268 A JP 2002039268A
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annular
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JP2000222914A
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English (en)
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Onori Shibata
大典 柴田
Atsushi Inoue
敦 井上
Kenji Sato
賢治 佐藤
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Valeo Kapec Japan KK
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Valeo Unisia Transmission KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トーションスプリングの伸縮作動及び遠心力
に伴うヒステリシスの発生により安定した捩り特性が得
られない。 【構成】 クランクシャフト1にボルト13によって固
定されたドライブプレート4と、出力部材5の端部5a
に固定されて、外周部にハブアーム6aを有するダンパ
ーハブ6と、ドライブプレートとサブプレート7の各外
周部4a,7a間に形成された空間部9内に配置され
て、ドライブプレートとダンパーハブとを相対回動可能
に連繋する複数のトーションスプリング10とを備えて
いる。そして、このトーションスプリングの外周面10
aを摺動自在に支持する円環板状の環状部材21を設け
る共に、該環状部材の内周面21aをトーションスプリ
ングの外周面形状に沿った横断面円弧状に折曲形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用内燃機
関からトランスミッションに回転トルクを伝達するトル
ク伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトルク伝達装置としては、例え
ば、特公平1ー46746号公報などに記載されている
ものがある。
【0003】この装置は、駆動部材を有する入力部材と
してのハウジングと、このハウジング内に支持されて、
外周に放射状のハブアームを有するハブ組立体と、ハウ
ジング内に収容され、かつハブアームと駆動部材との間
に配置された圧縮ばねと、この圧縮ばねを分割するよう
にコイル間に挿入された楔形のディバイダとを備えてい
る。
【0004】前記ディバイダは、圧縮ばねに対応して複
数個設けられており、長い圧縮ばねの半径方向の内方側
に挿入されて圧縮ばねを複数のばねセットに分割して大
きい撓み振幅を得るようになっている。
【0005】また、前記ディバイダは、ハウジング内に
案内されるように、外側の円弧状支持面でハウジング内
に係合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトルク伝達装置にあっては、前述のように、ディバ
イダが円弧状支持面でハウジングに係合しているため、
トルク伝達装置の回転数が増加するに連れて、ディバイ
ダがそれ自身の遠心力及び圧縮ばねの遠心力を受けてハ
ウジングに押圧されることになる。
【0007】このため、前記ディバイダがハウジング内
で案内されて摺動するときに、大きなヒステリシスを生
じることになり、安定した捩り特性が得られなくなるお
それがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来のト
ルク伝達装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、
請求項1に記載の発明は、入力部材または該入力部材に
対して相対回動可能な出力部材のいずれか一方に連繋さ
れ、放射状に延びる複数のハブアームを備えたダンパー
ハブと、入力部材または出力部材のいずれかの他方と前
記ハブアームとの間に配設されて、前記ダンパーハブを
介して入力部材と出力部材とを相対回動可能に連繋する
複数の圧縮ばねとを備えたトルク伝達装置において、前
記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で前記圧縮ばね
の外周面を支持する環状部材を設けたことを特徴として
いる。
【0009】したがって、この発明によれば、入力部材
に入力されたトルクは、ダンパーハブ及び圧縮ばねを介
して出力部材に伝達されるが、このとき、圧縮ばねが吸
振機能を発揮して入力トルクに重畳する振動を吸振す
る。そして、前記圧縮ばねが圧縮され、また遠心力が作
用した場合に、この圧縮ばねはトルク伝達装置の放射方
向に向かって凸状となるように湾曲することになる。こ
れによって、圧縮ばねは、その外周面が環状部材の内周
面に接して作動し、吸振機能を発揮しつつ環状部材によ
りその過度な凸状変形が規制されるが、この環状部材は
他の構成部材に対して押圧されることがないため、大き
なヒステリシスを生じさせることはない。
【0010】また、環状部材の内周面全体が円環状にな
っているため、環状部材と各圧縮ばねの周方向の相対位
置に関係なく組み立てが可能になり、該組立作業性が良
好になる。すなわち、各圧縮ばねの全体を抱着状態に嵌
合させることによって組み付けることができるため、該
組立作業が極めて容易になる。また、圧縮ばねの作動に
伴って環状部材の相対位置が周方向にずれても支持状態
が変わらないため、作動が安定する。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記環状部材の
内周面を、圧縮ばねの外周面形状に沿った横断面円弧状
に形成したことを特徴としている。
【0012】環状部材は、その内周面の横断面形状が圧
縮ばねの外周面と同形状の円弧状に形成されていること
から、圧縮ばねを線接触状態で支持することになるた
め、両者間の接触面圧が低下し、この結果、摩耗の発生
が防止でき耐久性が向上する。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記環状部材の
少なくとも円周方向の一側縁に、外方に立上った補強リ
ブを設けたことを特徴としている。
【0014】補強リブによって環状部材の特に拡径方向
の強度が高くなるため、圧縮ばねに対してさらに安定し
た支持が得られると共に、耐久性の向上が図れる。
【0015】請求項4に記載の発明は、入力部材または
該入力部材に対して相対回動可能な出力部材のいずれか
一方に連繋され、放射状に延びる複数のハブアームを備
えたダンパーハブと、入力部材または出力部材のいずれ
かの他方と前記ハブアームとの間に配設されて、前記ダ
ンパーハブを介して入力部材と出力部材とを相対回動可
能に連繋する複数の圧縮ばねとを備えたトルク伝達装置
において、前記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で
前記圧縮ばねの外周面を支持する横断面ほぼ矩形状の環
状部材を設ける共に、前記ハブアームの外周部に、前記
環状部材を、内周に形成された嵌合溝を介して摺動自在
に嵌合支持したことを特徴としている。
【0016】請求項5に記載の発明は、入力部材または
該入力部材に対して相対回動可能な出力部材のいずれか
一方に連繋され、放射状に延びる複数のハブアームを備
えたダンパーハブと、入力部材または出力部材のいずれ
かの他方と前記ハブアームとの間に配設されて、前記ダ
ンパーハブを介して入力部材と出力部材とを相対回動可
能に連繋する複数の圧縮ばねとを備えたトルク伝達装置
において、前記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で
前記圧縮ばねの外周面を支持する横断面ほぼ矩形状の環
状部材を設ける共に、前記ハブアームの外周部に横断面
ほぼコ字形状の保持溝を形成し、かつ該保持溝内に前記
環状部材を円周方向へ摺動自在に保持したことを特徴と
している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトルク伝達装
置の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】すなわち、図1及び図2は第1の実施形態
を示し、内燃機関の出力部材であるクランクシャフト1
の端部1aにレインフォースプレート2を介して複数の
ボルト3によって結合されたドライブプレート4と、ト
ランスミッション側の入力部材5の端部5aにスプライ
ン結合されて、前記ドライブプレート4の側部に互いに
相対回動自在に配置されたダンパーハブ6とを備えてい
る。
【0019】前記ドライブプレート4は、外周部側にサ
ブプレート7がストッパピン8によって結合されてお
り、このドライブプレート4の外周部4aとサブプレー
ト7の外周部7aとによって形成されたほぼコ字形状の
空間部9内に圧縮ばねであるトーションスプリング10
が円周方向の90°位置に4つ配設保持されている。こ
のトーションスプリング10は、軸芯線がアーク状に湾
曲形成されて、前記ドライブプレート4の外周部4aと
サブプレート7の外周部7aにそれぞれ形成された内方
折曲状の着座部11a,11bと前記ダンパーハブ6の
外端部に有するハブアーム6aとの間に配置されてい
る。
【0020】前記サブプレート7は、ほぼL字形状に折
曲された外周部7aが前記ドライブプレート4の外周端
に溶接固定されていると共に、外面にリングギア12と
環状のマス13が溶接固定されている。なお、このサブ
プレート7とドライブプレート4の各内周側の対向内端
面には、ダンパーハブ6との間をシールするシール部材
20が介装されている。
【0021】前記ダンパーハブ6は、内周側に円弧状の
複数の穴14が切欠形成され、この円弧状穴14内にダ
ンパー捩り角度方向に隙間が開く大きさのブロック状摩
擦材15が係入されている。この摩擦材15は、一端部
がサブプレート7の内周側端面に当接している一方、他
端部がフリクションプレート16を介して皿ばね17に
よってサブプレート7の内端面方向、つまり図1中左方
向に付勢されており、摩擦材ホルダー18によって周方
向の他の摩擦材に連結されている。また、ダンパーハブ
6の内周側には、先端部がドライブプレート4の内周部
に対向配置されて、レインフォースプレート2によって
ダンパーハブ6をセンタリングするガイド部19がリベ
ット30によって固定されている。
【0022】そして、前記空間部9内の各トーションス
プリング10の外周には、無端状の環状部材21が配置
されている。この環状部材21は、円環帯状のプレス板
材によって形成されて、その内径がトーションスプリン
グ10の外径より僅かに大きく設定されていると共に、
その幅Wがトーションスプリング10の外周輪郭に沿っ
て外周面の約4分の1程度を覆う大きさに設定されてい
る。また、環状部材21の内周面21aは、トーション
スプリング10の前記円弧状外周面とほぼ同一曲率の円
弧状に形成されていると共に、トーションスプリング1
0の伸縮作動中において該トーションスプリング10の
外周面と線接触状態で摺動するようになっている。
【0023】したがって、この実施形態によれば、内燃
機関の作動中にクランクシャフト1からドライブプレー
ト4に入力された回転トルクは、その外周のサブプレー
ト7にも伝達されて、両者の着座部11a,11aで各
トーションスプリング10の一端部を押圧する。このた
め、該トーションスプリング10は、前記着座部11
a,11aとダンパーハブ6の外端部6aとの間で圧縮
されるが、この圧縮変形時に拡径方向への力が作用し
て、外周面10aが環状部材21の内周面21aに線接
触しながら圧縮変形する。この圧縮によって蓄えられた
ばね力がダンパーハブ6を介して内周部のスプライン部
から入力部材5であるトランスミッション側に伝達され
る。
【0024】このとき、トーションスプリング10は、
長い撓み振幅をもって吸振作用を行なう一方、環状部材
21は、トーションスプリング10との摩擦抵抗によっ
て円周方向に変位する。
【0025】また、前述のように、ドライブプレート
4、サブプレート7とダンパーハブ6が相対的に捩られ
ると、一端側に隙間のあった摩擦材15がダンパーハブ
6の円弧状穴14の側縁に接触して、該摩擦材15とフ
リクションプレート16とサブプレート7が相対変位を
するために、ヒストルクが発生する。
【0026】そして、前記トーションスプリング10
は、前述のように圧縮変形によって外周面10aが環状
部材21の内周面21aに接触すると、この環状部材2
1は他の構成部材に対して押圧されることないため、ト
ーションスプリング10に遠心力が作用しても大きなヒ
ステリシスを生じさせることがない。したがって、安定
した捩り特性を得ることができる。
【0027】しかも、環状部材21の内周面21aがト
ーションスプリング10の外周面10aと同じ円弧状に
形成されて、被嵌状態に配置されることから、両者21
a,10aが点接触ではなく線接触状態になるため、接
触面圧が小さくなり、両者21、10間の摩耗の発生が
防止される。
【0028】また、環状部材21の内周面21a全体が
円環状に形成されて、該内周面21aのいずれの位置に
も突起などが存在しないことによって、環状部材21と
各トーションスプリング10の周方向の相対位置に関係
なく組み立てが可能になり、該組立作業性が良好にな
る。すなわち、各トーションスプリング10の全体を抱
着状態に嵌合させることによって組み付けることができ
るため、該組立作業が極めて容易になる。また、トーシ
ョンスプリング10の作動に伴って環状部材21の相対
位置が周方向にずれても支持状態が変わらないため、作
動が安定する。
【0029】さらに、環状部材21がトーションスプリ
ング10の外周面10aを抱着状態に支持することか
ら、トーションスプリング10が作動している際に、該
トーションスプリング10と環状部材21が周方向へ相
対的に位置ずれを生じても、環状部材21から脱落する
ことなく常時安定に支持することが可能になると共に、
トーションスプリング10の作動の安定化も図れる。
【0030】また、環状部材21の内周面21aが円弧
形状であることから、環状部材21の断面係数も高くな
るので、該環状部材21の径方向の強度も高くなる。こ
の結果、クランクシャフト1のより高い回転数までトー
ションスプリング10の遠心力による押圧力を支持する
ことが可能になると共に、ばね定数の高いトーションス
プリング10による拡径方向の大きな押圧力にも耐える
ことができる。
【0031】さらに、環状部材21の内周面21aが円
弧状に形成されていることから、この内側にグリスなど
の潤滑油を貯留することができるため、トーションスプ
リング10の常時滑らかな伸縮作動を得ることができ
る。
【0032】また、前述のように、環状部材21の円弧
状の内周面21aがトーションスプリング10の外周面
10aに被嵌状態に配置されることから、該トーション
スプリング10によって前記環状部材21の位置が規制
されて空間部9内で軸方向へ倒れることがない。このた
め、該環状部材21が、ドライブプレート4やサブプレ
ート7のそれぞれの内面への衝接が減少する。この結
果、作動中の衝接音や各部の摩耗などの発生を防止でき
る。
【0033】さらに、前記環状部材21を円環状の板材
で形成してプレスによって成形加工できるため、該環状
部材21の製造作業性が良好になると共に、コストの低
廉化が図れる。
【0034】図3は第2の実施形態を示し、この実施形
態では、前記環状部材21の円周方向の両外側縁に外方
に立上った一対の補強リブ22、22を一体に設けたも
のである。
【0035】したがって、前記各補強リブ22、22に
よって環状部材21全体の強度、特に径方向の強度が高
くなるため、トーションスプリング10に対する径方向
の支持剛性が高くなり、より安定かつ確実な支持が得ら
れると共に、環状部材21の耐久性も向上する。
【0036】図4、図5は第3の実施形態を示し、前記
ダンパーハブ6のハブアーム6aをトーションスプリン
グ10の外端縁よりも大きく延設する一方、環状部材2
1を帯板状ではなく横断面ほぼ矩形状に形成して肉厚を
大きくすると共に、内周面の幅方向中央位置に、前記ハ
ブアーム6aの先端部6bに嵌合する嵌合溝23を形成
したものである。
【0037】前記嵌合溝23は、環状部材21の内周面
に沿って円環状に形成されていると共に、幅及び深さは
前記ハブアーム6aの先端部6bが摺動可能な大きさに
設定されている。
【0038】したがって、この実施形態によれば、横断
面矩形状に形成したことにより環状部材21全体の剛性
が高くなって、トーションスプリング10を安定かつ確
実に支持することができる。
【0039】しかも、環状部材21は、嵌合溝23がハ
ブアーム6aの先端部6bに嵌合支持されているため、
作動中における軸方向への倒れが確実に防止されて、ド
ライブプレート4やサブプレート7の各内面に対する衝
接を回避することができる。
【0040】図6、図7は第4の実施形態を示し、ダン
パーハブ6を、2枚のハブプレートを接合して形成し、
この両ハブプレートの外周部、つまりハブアーム6aを
トーションスプリング10の外端縁よりも大きく延設
し、この両ハブプレートの先端部6aを互いに外方へL
字形状に折曲形成してその間にコ字形状の保持溝24を
形成した。一方、環状部材21は、横断面積が小さい矩
形状に形成されて、前記保持溝24内に摺動自在に保持
されている。
【0041】したがって、この実施形態によれば、環状
部材21は、保持溝24内において確実かつ安定に保持
されて軸方向の倒れが規制されるため、ドライブプレー
ト4やサブプレート7の各内面に対する衝接を確実に防
止することができる。したがって、前記第3の実施形態
と同様な作用効果が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、圧縮変形した圧縮ばねは、その
外周面が環状部材の内周面に接して作動し、吸振機能を
発揮しつつ環状部材によりその過度な凸状変形が規制さ
れるが、この環状部材は他の構成部材に対して押圧され
ることがないため、大きなヒステリシスを生じさせるこ
とはない。
【0043】また、環状部材の内周面全体が円環状にな
っているため、環状部材と各圧縮ばねの周方向の相対位
置に関係なく組み立てが可能になり、該組立作業性が良
好になる。すなわち、各圧縮ばねの全体を抱着状態に嵌
合させることによって組み付けることができるため、該
組立作業が極めて容易になる。また、圧縮ばねの作動に
伴って環状部材の相対位置が周方向にずれても支持状態
が変わらないため、作動が安定する。
【0044】請求項2の発明によれば、環状部材の内周
面の横断面形状が圧縮ばねの外周面と同形状の円弧状に
形成されていることから、圧縮ばねを線接触状態で支持
することになるため、両者間の接触面圧が低下し、この
結果、摩耗の発生が防止でき、耐久性が向上する。
【0045】請求項3の発明によれば、補強リブによっ
て環状部材の特に拡径方向の強度が高くなるため、圧縮
ばねをさらに安定支持できると共に、環状部材自体の耐
久性の向上が図れる。
【0046】請求項4の発明によれば、ハブアームの外
周部に、環状部材を嵌合溝を介して摺動自在に嵌合支持
したことにより、環状部材の軸方向の倒れを確実に規制
することができ、これによって、環状部材のドライブプ
レートやサブプレートの各内面に対する衝接を確実に回
避することができる。
【0047】請求項5の発明によれば、環状部材がダン
パーハブの保持溝内に保持されるため、前記環状部材の
軸方向の倒れが防止されて、環状部材のドライブプレー
トやサブプレートの各内面に対する衝接を確実に回避で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトルク伝達装置の第1の実施形
態を示す要部縦断面図。
【図2】本実施形態の要部を示す部分断面図。
【図3】第2の実施形態を示す要部縦断面図。
【図4】第3の実施形態を示す要部縦断面図。
【図5】図4のA矢示図。
【図6】第4の実施形態を示す要部縦断面図。
【図7】図6のB矢示図。
【符号の説明】
1…クランクシャフト(出力部材) 4…ドライブプレート 5…出力部材 6…ダンパーハブ 6a…ハブアーム 7…サブプレート 10…トーションスプリング(圧縮ばね) 21…環状部材 22…補強リブ 23…嵌合溝 24…保持溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 賢治 神奈川県厚木市飯山2585番地 ヴァレオユ ニシアトランスミッション株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材または該入力部材に対して相対
    回動可能な出力部材のいずれか一方に連繋され、放射状
    に延びる複数のハブアームを備えたダンパーハブと、入
    力部材または出力部材のいずれかの他方と前記ハブアー
    ムとの間に配設されて、前記ダンパーハブを介して入力
    部材と出力部材とを相対回動可能に連繋する複数の圧縮
    ばねとを備えたトルク伝達装置において、 前記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で前記圧縮ば
    ねの外周面を支持する環状部材を設けたことを特徴とす
    るトルク伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記環状部材の内周面を、圧縮ばねの外
    周面形状に沿った横断面円弧状に形成したことを特徴と
    する請求項1に記載のトルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記環状部材の少なくとも円周方向の一
    側縁に、外方に立上った補強リブを設けたことを特徴と
    する請求項1または2に記載のトルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 入力部材または該入力部材に対して相対
    回動可能な出力部材のいずれか一方に連繋され、放射状
    に延びる複数のハブアームを備えたダンパーハブと、入
    力部材または出力部材のいずれかの他方と前記ハブアー
    ムとの間に配設されて、前記ダンパーハブを介して入力
    部材と出力部材とを相対回動可能に連繋する複数の圧縮
    ばねとを備えたトルク伝達装置において、 前記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で前記圧縮ば
    ねの外周面を支持する横断面ほぼ矩形状の環状部材を設
    ける共に、前記ハブアームの外周部に、前記環状部材
    を、内周に形成された嵌合溝を介して摺動自在に嵌合支
    持したことを特徴とするトルク伝達装置。
  5. 【請求項5】 入力部材または該入力部材に対して相対
    回動可能な出力部材のいずれか一方に連繋され、放射状
    に延びる複数のハブアームを備えたダンパーハブと、入
    力部材または出力部材のいずれかの他方と前記ハブアー
    ムとの間に配設されて、前記ダンパーハブを介して入力
    部材と出力部材とを相対回動可能に連繋する複数の圧縮
    ばねとを備えたトルク伝達装置において、 前記圧縮ばねの外周側に、円環状の内周面で前記圧縮ば
    ねの外周面を支持する横断面ほぼ矩形状の環状部材を設
    ける共に、前記ハブアームの外周部に横断面ほぼコ字形
    状の保持溝を形成し、かつ該保持溝内に前記環状部材を
    円周方向へ摺動自在に保持したことを特徴とするトルク
    伝達装置。
JP2000222914A 2000-07-24 2000-07-24 トルク伝達装置 Withdrawn JP2002039268A (ja)

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