JP2002039115A - 中空シリンダ - Google Patents

中空シリンダ

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JP2002039115A
JP2002039115A JP2000227102A JP2000227102A JP2002039115A JP 2002039115 A JP2002039115 A JP 2002039115A JP 2000227102 A JP2000227102 A JP 2000227102A JP 2000227102 A JP2000227102 A JP 2000227102A JP 2002039115 A JP2002039115 A JP 2002039115A
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JP
Japan
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cylinder
hollow
piston
cylinder block
piston rod
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JP2000227102A
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English (en)
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Kaichiro Mitsui
井 嘉一郎 三
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SMC Corp
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SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロークを小さくして長大化を回避するこ
とができる中空シリンダを提供する。 【解決手段】 中空のシリンダブロック10に形成され
たシリンダ室30内に、シリンダブロック10より外部
に突出した中空のピストンロッド20aを有するピスト
ン20が収容されると共に、シリンダブロック10に、
ピストン20で隔てられたシリンダ室30の2つの圧力
室30a,30bに圧縮空気を給排するための2つのポ
ート13a,13bが形成され、ピストン20が2つの
圧力室30a,30bに対する圧縮空気の給排の切換え
によってシリンダブロック10内を往復摺動されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空スペースを有
する中空シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すシリンダは、ピストンロッド
2aを有するピストン2がシリンダチューブ1内に収容
され、ピストン2で隔てられた2つの圧力室3a,3b
に対する圧縮空気の給排を切換えることによって、ピス
トン2が、ピストンロッド2aの端部をシリンダチュー
ブ1の一端より突出した状態でシリンダチューブ1内を
往復摺動するものである。
【0003】図9には、図8に示すシリンダを中空状に
した、いわゆる中空シリンダが示されている。すなわ
ち、この中空シリンダでは、シリンダチューブ4内にピ
ストン5が往復摺動可能に収容され、このピストン5の
両端にはピストンロッド5aが形成され、これらピスト
ン5およびピストンロッド5aの軸線方向には中空孔5
bが貫通して形成されている。そして、シリンダチュー
ブ4内は、ピストン5によって2つの圧力室6a,6b
に隔てられ、2つの圧力室6a,6bに対する圧縮空気
の給排を切換えることによって、ピストン5が、ピスト
ンロッド5aの端部をシリンダチューブ4の両端より外
部に突出した状態でシリンダチューブ4内を往復摺動す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の中空
シリンダでは、ピストン5およびピストンロッド5aに
中空孔5b、つまり中空スペースが設けられており、こ
の中空スペースを利用するために、ピストンロッド5a
の端部が、ピストン5の移動に関係なく常にシリンダチ
ューブ4の両端より外部に突出する両ロッドタイプに構
成されている。このため、中空シリンダのストローク
は、図8に示すシリンダのストロークαの2倍になり、
これが中空シリンダの長大化を招き、中空シリンダの装
置等への納まりを悪くするという問題点がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、ストロ
ークを小さくして長大化を回避することができる中空シ
リンダを提供することにある。本発明の上記ならびにそ
の他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付
図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る中空シリンダは、中空のシリンダブロック
に形成されたシリンダ室内に、上記シリンダブロックよ
り外部に突出した中空のピストンロッドを有する中空の
ピストンが収容されると共に、上記シリンダブロック
に、上記ピストンで隔てられた上記シリンダ室の2つの
圧力室に圧縮空気を給排するための2つのポートが形成
され、上記ピストンが上記2つの圧力室に対する圧縮空
気の給排の切換えによって上記シリンダブロック内を往
復摺動することを特徴としている。
【0007】また、上記シリンダブロックに、その軸線
に平行な1つ以上のガイド孔が設けられ、上記ガイド孔
に上記ピストンロッドに固定されたガイド軸が挿入さ
れ、上記ピストンの往復動は、上記ガイド軸を介して上
記ガイド孔に案内されることを特徴としている。さら
に、上記ピストンロッドまたは上記シリンダブロックの
端部に真空パッドが装着され、上記真空パッドの配管
を、上記ピストンロッドおよび上記シリンダブロックの
中空スペース内に通したことを特徴としている。また、
上記ピストンロッドまたは上記シリンダブロックの端部
にエアーチャックが装着され、上記エアーチャックの配
管を、上記ピストンロッドおよび上記シリンダブロック
の中空スペース内に通したことを特徴としている。
【0008】従って、本発明では、シリンダブロックが
中空状に形成され、このシリンダブロックに中空のピス
トンロッドを有する中空のピストンが収容され、ピスト
ンの内外周壁は、シリンダブロック内をその軸線方向に
往復摺動され、ピストンロッドおよびシリンダブロック
の内側には中空スペースを有するので、従来のようにピ
ストンの両側にピストンロッドを設ける両ロッドタイプ
にする必要がなくなり、片ロッドタイプにすることがで
きるため、中空シリンダのストロークが小さくなり、小
型化が図れる。
【0009】また、本発明では、シリンダブロックに、
その軸線に平行で、ピストンロッドに固定されたガイド
軸が挿入されたガイド孔が設けられ、ピストンの移動
は、ガイド軸を介してガイド孔に案内されるので、ピス
トン(ピストンロッドを含む)は傾くことなく、シリン
ダブロックの軸線方向に確実に往復動される。さらに、
ピストンロッドまたはシリンダブロックに装着された真
空パッドまたはエアーチャックの配管を、ピストンロッ
ドおよびシリンダブロックの中空スペース内に通せば、
配管が他の設備機器と接触したり、配管同士が絡まった
りするようなことがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するに当
たって、同一機能を奏するものは同じ符号を付して説明
する。図1は、本発明の一実施の形態に係る中空シリン
ダの斜視図、図2は、図1の平面図、図3は、図2のA
−A断面図、図4は、中空シリンダの分解斜視図、図5
は、本発明の他の実施の形態に係る中空シリンダの断面
図、図6、7は、中空シリンダの適用例を示す断面図で
ある。
【0011】図1〜4に示す中空シリンダは、外周略角
形筒状のシリンダブロック10と、シリンダブロック1
0の周方向に形成されたドーナツ状のシリンダ室30
と、略筒状のピストン20とを具備している。
【0012】シリンダブロック10は、内部ブロック1
1と外部ブロック12とからなり、内部ブロック11と
外部ブロック12との間にシリンダ室30が形成され、
このシリンダ室30内には、ピストン20がシリンダブ
ロック10の軸線方向に往復動するように収容されてい
る。内部ブロック11の下部外周には略角形のフランジ
11aが一体に形成され、外部ブロック12は、フラン
ジ11aに複数のねじ40によって締結され、外部ブロ
ック12と内部ブロック11とが固定されている。な
お、図中、11bは、フランジ11aの4隅に各々穿設
されたねじ孔である。
【0013】ピストン20は、その一端より突出形成さ
れたピストンロッド20aを有し、このピストンロッド
20aの端部は、シリンダブロック10より外部に突出
され、他の機械部品との結合を可能にする複数の取付け
孔21を有している。シリンダ室30は、ピストン20
によって2つの圧力室30a,30bに隔てられ、シリ
ンダブロック10の外部ブロック12の側部所定箇所に
は、空気圧を圧力室30a,30bに対して給排するた
めの給排ポート13a,13bが上下一列状に開設さ
れ、圧力室30a,30bに対する空気圧の給排を切換
えることによってピストン20がシリンダブロック10
内を往復摺動するようになっている。
【0014】中空シリンダは、以上の如く構成されてい
るので、給排ポート13a,13bから圧力室30a,
30bに空気圧が交互に供給され、また、給排ポート1
3a,13bより圧力室30a,30bの空気圧が交互
に排出されることにより、ピストン20は、その外周面
が外部ブロック12に、内周面が内部ブロック11に摺
接して、シリンダブロック10の軸線方向に往復動され
る。
【0015】このように、本実施の形態では、中空のシ
リンダブロック10に中空のピストンロッド20aを有
するピストン20が収容され、このピストン20の内外
周壁が、シリンダブロック10内をその軸線方向に往復
摺動するように構成され、ピストンロッド20aおよび
シリンダブロック10の内側には中空スペース100を
有している。これにより、本実施の形態の中空シリンダ
は、従来の両ロッドタイプから片ロッドタイプにするこ
とが可能となるので、ストロークが小さくなり、小型化
され、装置等への納まりを向上することができる。
【0016】図5には上述した中空シリンダの他の実施
の形態が示されている。すなわち、図5に示す中空シリ
ンダは、図3に示す中空シリンダの外部ブロック12
に、シリンダブロック10の軸線に平行な複数のガイド
孔61を有するガイド部60が設けられたものであり、
ピストンロッド20aの端部には、複数のガイド孔61
に個別に挿入された複数のガイド軸82を有する取付け
部81が、ねじ70を取付け孔21に締め付けることに
よって締結固定され、ピストン20は、ガイド軸82を
介してガイド孔61に案内されて往復動されるようにな
っている。このように、上記中空シリンダでは、外部ブ
ロック12にピストン20の移動を案内するガイド部6
0を設けたことにより、中空のピストン20(ピストン
ロッド20aを含む)を傾くことなく、シリンダブロッ
ク10の軸線方向に確実に往復動させることが可能とな
る。
【0017】また、図6に示すように、図5に示すガイ
ド付き中空シリンダの内部ブロック11にエアーチャッ
ク90を装着し、このエアーチャック90の配管91を
中空スペース100に通すようにすれば、配管91が他
の設備機器と接触したり、配管同士が絡まったりするよ
うな事態を回避することができる。
【0018】さらに、図7に示す如く、図3に示す中空
シリンダのピストンロッド20aの端部に取付け板23
を介して真空パッド50を装着し、この真空パッド50
の配管51を中空スペース100に通すようにしても、
図6に示す場合と同様に、配管51の他の設備機器との
接触や配管同士の絡まりを防止することができる。な
お、図中、52は、真空パッド50の下部に螺合されて
上下方向より取付け板23を締め付けることによって真
空パッド50を取付け板23に固定するための1対のナ
ットである。
【0019】以上、本発明の実施の形態の中空シリンダ
について詳述したが、本発明は、上記実施の形態記載の
中空シリンダに限定されるものではなく、本発明の特許
請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範
囲で、設計において種々の変更ができるものである。た
とえば、図5に示すガイド付き中空シリンダのピストン
ロッド20aまたは内部ブロック11の端部に真空パッ
ド50またはエアーチャック90を装着し、その配管5
1,91を中空スペース100に通すようにすれば、ピ
ストンロッド20aを含むピストン20は傾くことな
く、シリンダブロック10の軸線方向に確実に往復動
し、このとき、配管51,91が他の設備機器と接触し
たり、配管同士が絡まったりするのを回避することがで
きる。また、上記実施の形態の中空シリンダでは、真空
パッド50やエアーチャック90を装着した場合につい
て説明したが、その他の配管を有する機器を装着するこ
とでも同様の効果が期待できることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の中空シリンダによれば、シリンダブロックが中空状
を呈し、このシリンダブロックに中空のピストンが収容
され、ピストンの内外周壁がシリンダブロックに摺動す
るように構成されて、シリンダブロックの内側には中空
スペースを有することから、ピストンの両側にピストン
ロッドを設ける必要がなくなるため、ストロークを小さ
くすることができると共に、小型コンパクト化すること
ができ、装置等への納まりを良好にすることができ、メ
ンテナンスを容易にすることができる。
【0021】また、シリンダブロックにピストンの移動
を案内するガイド孔が設けられたので、ピストンは傾く
ことなく、シリンダブロックの軸線方向にスムースかつ
確実に往復動することができる。さらに、中空シリンダ
に装着された真空パッドまたはエアーチャックの配管を
ピストンロッドおよびシリンダブロックの中空スペース
内に通せば、全体がコンパクトにまとまり、配管が他の
設備機器と接触したり、配管同士が絡まったりするよう
なことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である中空シリンダの斜
視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】本発明の一実施の形態である中空シリンダの分
解斜視図。
【図5】本発明の他の実施の形態である中空シリンダの
断面図。
【図6】本発明の中空シリンダの適用例を示す断面図。
【図7】本発明の中空シリンダの他の適用例を示す断面
図。
【図8】従来のシリンダの断面図。
【図9】従来の中空シリンダの断面図。
【符号の説明】
1,4 シリンダチューブ 2,5,20 ピストン 2a,5a,20a ピストンロッド 3a,3b,6a,6b,30a,30b 圧力室 5b 中空孔 10 シリンダブロック 11 内部ブロック 11a フランジ 11b ねじ孔 12 外部ブロック 13a,13b 給排ポート 21 取付け孔 23 取付け板 30 シリンダ室 40,70 ねじ 50 真空パッド 51,91 配管 52 ナット 60 ガイド部 61 ガイド孔 81 取付け部 82 ガイド軸 90 エアーチャック 100 中空スペース α ストローク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空のシリンダブロックに形成されたシリ
    ンダ室内に、上記シリンダブロックより外部に突出した
    中空のピストンロッドを有する中空のピストンが収容さ
    れると共に、上記シリンダブロックに、上記ピストンで
    隔てられた上記シリンダ室の2つの圧力室に圧縮空気を
    給排するための2つのポートが形成され、上記ピストン
    が上記2つの圧力室に対する圧縮空気の給排の切換えに
    よって上記シリンダブロック内を往復摺動することを特
    徴とする中空シリンダ。
  2. 【請求項2】上記シリンダブロックに、その軸線に平行
    な1つ以上のガイド孔が設けられ、上記ガイド孔に上記
    ピストンロッドに固定されたガイド軸が挿入され、上記
    ピストンの往復動は、上記ガイド軸を介して上記ガイド
    孔に案内されることを特徴とする請求項1記載の中空シ
    リンダ。
  3. 【請求項3】上記ピストンロッドまたは上記シリンダブ
    ロックの端部に真空パッドが装着され、上記真空パッド
    の配管を、上記ピストンロッドおよび上記シリンダブロ
    ックの中空スペース内に通したことを特徴とする請求項
    1または2記載の中空シリンダ。
  4. 【請求項4】上記ピストンロッドまたは上記シリンダブ
    ロックの端部にエアーチャックが装着され、上記エアー
    チャックの配管を、上記ピストンロッドおよび上記シリ
    ンダブロックの中空スペース内に通したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の中空シリンダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101400826B1 (ko) * 2013-05-22 2014-06-11 (주)엠오텍 2차 전지 파우치 진공 포장 장치
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