JP2002037983A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物Info
- Publication number
- JP2002037983A JP2002037983A JP2000226603A JP2000226603A JP2002037983A JP 2002037983 A JP2002037983 A JP 2002037983A JP 2000226603 A JP2000226603 A JP 2000226603A JP 2000226603 A JP2000226603 A JP 2000226603A JP 2002037983 A JP2002037983 A JP 2002037983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- resin composition
- weight
- parts
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
難燃性の優れたエポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂100重量部、
(B)テルペンフェノール樹脂およびアラルキルフェノ
ール樹脂からなる群より選ばれた少なくとも一種の硬化
剤20乃至120重量部、(C)硬化促進剤3乃至20
重量部、及び、(D)(A)及び(B)の合計量100
重量部に対して700乃至5000重量部の最大粒径が
60μm以下、平均粒径が30μm以下の破砕状シリカ
及び/又は最大粒径が200μm以下、平均粒径が50
μm以下の球状シリカ、を配合してなるエポキシ樹脂組
成物。
Description
物に関するものであり、より詳細には、成形収縮率が極
めて低く、精密成形性に優れ、且つ、優れた封止材、特
に半導体の封止材として用いることができるエポキシ樹
脂組成物に関する。
性、機械的強度及び電気絶縁性に優れていることから、
接着剤、コーティング剤、注型品及び成形品として広く
利用されている。特に成形品としては、電気絶縁性が優
れているという特性を活かして、電気部品や電子部品へ
の応用が広く行われている。半導体封止用に使用される
エポキシ樹脂組成物もその一例であって、例えば、特開
昭61−268750号公報には、フェノール硬化性エ
ポキシ樹脂と平均粒径1〜25μmの球状石英粉1〜8
0重量%と粉砕石英粉末20〜99重量%との混合石英
質充填剤から成る組成物が記載されている。この組成物
は、半導体成形時の流動性に優れると共に、熱膨張係数
が少なく、耐クラック性が良好なことから半導体封止用
として使用されるものである。また、特開昭61−28
3615号公報には同様の目的で、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂とフェノールノボラック硬化剤の当量
比(エポキシ樹脂/硬化剤)を1.1〜1.5の範囲内
にし、充填剤として、平均粒径が15μm以下、最大粒
径が100μm以下の破砕状もしくは球状のシリカを配
合した組成物が記載されている。この組成物も、耐クラ
ック性や耐湿性に優れており、更に、エポキシ樹脂と硬
化剤の当量比を通常よりもずらすことにより、低応力の
ものが得られ、半導体封止用として使用されることが説
明されている。このように、電気部品や電子部品として
使用されるエポキシ樹脂組成物は、その配合中にシリカ
を配合し、その粒径等を適宜選択することにより求めら
れる物性に適応する組成物を得る試みがなされている。
伴い、極めて高い寸法精度の成形品の出現が望まれるよ
うになり、従来のエポキシ樹脂のようにシリカの種類や
粒径等の選択だけではそれらの要求に対応できなくなっ
ているのが現状である。また、エポキシ樹脂の特性上、
100℃近辺での安定性に欠けることから、成形方法と
しては、プレス成形や、トランスファー成形による方法
しかないため、射出成形による精密な成形品が得られ
ず、このため、成形品の生産性が悪く、また、折角、成
形収縮率が低い組成物が開発されても、それを精密成形
品に応用しにくいという問題があった。
収縮率が極めて低く、且つ、耐湿性及び難燃性の優れた
エポキシ樹脂組成物を提供することにある。本発明の目
的はまた、精密な射出成形品の製造が可能なエポキシ樹
脂組成物を提供することにある。本発明の目的は更に、
耐湿性、難燃性及び低収縮率の成形物に成ると共に、精
密な射出成形が可能なエポキシ樹脂組成物を提供するこ
とにある。
題を解決することを目的に鋭意検討した結果、エポキシ
樹脂、テルペンフェノール樹脂及びアラルキルフェノー
ル樹脂からなる群より選ばれた少なくとも一種の硬化
剤、並びに、硬化促進剤からなる組成物に、特定の破砕
状シリカ及び/又は球状シリカを配合することにより、
成形収縮率の極めて低いエポキシ樹脂組成物が得られる
こと、このエポキシ樹脂に、更に、ハロゲン化エポキシ
樹脂、酸化アンチモン及び/又はガラス繊維を配合する
ことにより難燃性を顕著に改善したエポキシ樹脂組成物
が得られること、を見出し、本発明を完成するに到っ
た。
脂100重量部、(B)テルペンフェノール樹脂および
アラルキルフェノール樹脂からなる群より選ばれた少な
くとも一種の硬化剤20乃至120重量部、(C)硬化
促進剤3乃至20重量部、及び、(D)最大粒径が60
μm以下、平均粒径が30μm以下の破砕状シリカ及び
/又は最大粒径が200μm以下、平均粒径が50μm
以下の球状シリカを、前記(A)及び(B)の合計量1
00重量部に対して700乃至5000重量部、を配合
してなるエポキシ樹脂組成物に関するものである。本発
明はまた、更に、(E)ハロゲン化エポキシ樹脂を配
合した前記のエポキシ樹脂組成物、更に、(F)酸
化アンチモン及び/又は(G)ガラス繊維を配合した前
記のエポキシ樹脂組成物に関するものである。更に、
本発明は、前記の各種のエポキシ樹脂組成物を使用した
封止材に関するものである。
(A)エポキシ樹脂として、エポキシ当量100乃至3
00のノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルエポキシ
樹脂からなる群より選ばれた少なくとも一種のエポキシ
樹脂、(B)硬化剤として、テルペンフェノール樹脂お
よびアラルキルフェノール樹脂からなる群より選ばれた
少なくとも一種の硬化剤、(D)破砕状及び/又は球状
のシリカとして、最大粒径60μm以下、平均粒径8μ
m以下の破砕状シリカ及び/又は最大粒径30μm以
下、平均粒径5μm以下の球状シリカを、前記(A)及
び(B)の合計量100重量部に対して700乃至50
00重量部、(E)ハロゲン化エポキシ樹脂として、臭
素化ノボラックエポキシ樹脂、を配合したときに、特に
低い成形収縮率を有するエポキシ樹脂組成物となる。更
に、本発明のエポキシ樹脂組成物では、前記のような破
砕状及び/又は球状シリカを配合することにより、極め
て低い成形収縮率を示す組成物となる。
エポキシ樹脂(A)、テルペンフェノール樹脂およびア
ラルキルフェノール樹脂からなる群より選ばれた少なく
とも一種の硬化剤(B)、及び、硬化促進剤(C)を含
有するエポキシ樹脂組成物に、特定のシリカ、すなわ
ち、最大粒径60μm以下、平均粒径30μm以下の破
砕状シリカ及び/又は最大粒径200μm以下、平均粒
径50μm以下の球状シリカ(D)を、前記(A)及び
(B)の合計量100重量部に対して700乃至500
0重量部、配合してなるものである。本発明のエポキシ
樹脂組成物は、成形可能な流動性を保持したままで高充
填が可能であり、従来のシリカ配合のエポキシ樹脂組成
物では得られなかった極めて低い成形収縮率を有するエ
ポキシ樹脂組成物が得られるという、本発明者らの新た
な知見に基づくものである。このエポキシ樹脂組成物
に、更に、ハロゲン化エポキシ樹脂(E)、酸化アンチ
モン(F)及び/又はガラス繊維(G)を配合すると、
難燃性の顕著な改善がなされ、この組成物は、前記の低
成形収縮率という物性と相俟って、封止材、例えば半導
体の封止用組成物として特に有用である。
いて、詳細に説明する。 〔(A)エポキシ樹脂〕本発明におけるエポキシ樹脂と
しては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂であって、エピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAや各種ノボラック類から合成されるエポキシ樹脂、
脂環式エポキシ樹脂が例示される。なかでも、エポキシ
当量100乃至300、軟化点60乃至110℃のノボ
ラック型エポキシ樹脂及びビフェニル型エポキシ樹脂が
特に好適に使用される。
ラルキルフェノール樹脂からなる群より選ばれた少なく
とも一種の樹脂〕テルペンフェノール樹脂としては、下
記式(1)(化1)で示される樹脂が例示され、具体的
には、例えば、エピキュア(商品名)MP402(油化
シェルエポキシ株式会社製)が挙げられる。
は、下記(2)(化2)で示される樹脂が例示され、具
体的には例えば、ミレツクス XLC−3L(三井化学
株式会社製)が挙げられる。
重量部に対して、20乃至120重量部、好ましくは4
0乃至60重量部の割合で配合される。この配合割合
は、エポキシ樹脂中に含まれるエポキシ基1個当たり、
フェノール性水酸基が0.5乃至2.0個、好ましくは
約1個となるような割合に相当する。配合割合が上記範
囲よりも少ない場合、あるいは、多い場合のいずれの場
合も硬化が十分に進行せず、成形物の物性が低下する。
は、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン
−7(以下、DBUという)フェノール塩、フェノール
ノボラック塩、炭酸塩などのDBU誘導体;2−メチル
イミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどのイ
ミダゾール類;エチルホスフィン、プロピルホスフィ
ン、フェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ト
リアルキルホスフィンなど、通常、第一ホスフィン、第
二ホスフィン、第三ホスフィンに包含されるオルガノホ
スフィン化合物;式Ar−NH−CO−N(Arは置換
または非置換のアリール基)で表される尿素誘導体が挙
げられる。特に、硬化促進剤として、下記式で例示され
るアルキル系尿素誘導体(a)〜(e)を含有させる
と、組成物は100℃近辺での安定性が大幅に向上す
る。
物:
ルキル基、低級アルコキシ基またはニトロ基を表し、両
者は同一でも異なっていてもよい。Rは低級アルキル基
を表し、それぞれ異なっていてもよい。) 上記式(3)に該当する化合物としては、例えば、3−
フェニル−1,1−ジメチルウレア、3−(p−クロル
フェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−(3’,
4’−ジクロルフェニル)−1,1−ジメチルウレア、
3−(o−メチルフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、3−(p−メチルフェニル)−1,1−ジメチルウ
レア、3−(メトキシフェニル)−1,1−ジメチルウ
レア、3−(ニトロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
アなどが挙げられる。
物:
ルキル基を表し、両者は同一でも異なっていてもよい。
Rは低級アルキル基を表し、それぞれ異なっていてもよ
い。) 上記式(4)に該当する化合物としては、1,1'−フェ
ニレン−ビス(3,3−ジメチルウレア)、1,1'−
(4−メチル−m−フェニレン)−ビス(3,3−ジメ
チルウレア)などが挙げられる。
物:
いてもよい。)
物:
基を表し、それぞれ異なっていてもよい。)
物:
いてもよい。)
X1 、X2 及びRの低級アルキル基又は低級アルコキシ
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基またはブ
チル基、あるいは、それに相当するアルコキシ基が好ま
しい。また、(b)については、トリレンジイソシアネ
ート(特に、2,4−トリレンジイソシアネート)のジ
メチルアミン付加物が例示され、中でも下記式(8)
(化8)で表される化合物のジメチルアミン付加物を使
用した場合に、100℃付近での安定性が大幅に向上
し、最も流動性がよく、従って、射出成形性に優れた組
成物となる。
して、3乃至20重量部、好ましくは5乃至10重量部
の割合で配合される。硬化促進剤の量が3重量部より少
ないときは、金型内での硬化時間が長くかかるため、成
形サイクルが長くなり、20重量部を超えると100℃
付近での安定性が損なわれてくるという問題が生ずるこ
とがある。
カ〕破砕状シリカとしては、最大粒径が60μm以下で
あり、平均粒径が30μm以下、より好ましくは8μm
以下のものが使用される。また、球状シリカとしては、
最大粒径が200μm以下、好ましくは30μm以下で
あり、平均粒径が50μm以下、好ましくは、5μm以
下のものが使用される。破砕状シリカ、球状シリカ共
に、上記の粒径範囲のものは、エポキシ樹脂組成物に対
して高密度の充填が可能になり、表面粗度が著しく向上
すると共に、0.01乃至0.1%程度の低い成形収縮
率を有する成形品を提供することができるものである。
してもよく、また両方を併用することもできる。破砕状
シリカ及び/又は球状シリカは、エポキシ樹脂(A)及
びフェノール樹脂(A)の合計100重量部に対して7
00乃至5000重量部重量部、好ましくは700乃至
2000重量部が配合される。また、両者を併用する場
合は、破砕状シリカ/球状シリカの重量割合が22乃至
108/100乃至600の範囲で併用することがよ
く、好ましくは50乃至80/117乃至583の範囲
で併用される。本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記の
(A)乃至(D)成分からなることにより、0.01乃
至0.1%程度の極めて低い成形収縮率を示し、金属と
同程度の寸法精度を有する成形品を成形することが可能
となり、電気・電子部品のような精密成形品のみなら
ず、ステンレス、アルミダイキャスト、亜鉛ダイキャス
ト、セラミックスなどの分野で代替品として成形品を提
供することが可能となる。
前記(A)乃至(D)成分に、(E)ハロゲン化エポキ
シ樹脂と(F)酸化アンチモンを配合することにより、
樹脂組成物の難燃性が飛躍的に向上し、前記成形品のほ
かに、封止材(例えば、半導体封止用の樹脂組成物)と
して好適に供することができる。更に本発明において、
前記(A)乃至(D)成分、あるいは(A)乃至(F)
成分からなる組成物に、(G)ガラス繊維を配合するこ
とにより、成形収縮率に優れるとともに、引張強度や曲
げ強度にも優れた樹脂組成物が提供される。
(E)としては、塩素、臭素などのハロゲン原子を導入
したエポキシ樹脂が例示されるが、なかでも、エポキシ
当量が100乃至300の臭素化ノボラックエポキシ樹
脂が好適に使用される。このハロゲン化エポキシ樹脂
は、酸化アンチモンと併用することにより、優れた難燃
性を有する樹脂組成物が得られることになる。半導体封
止用のエポキシ樹脂組成物において、各種の難燃化剤を
配合することはよく知られたことであり、難燃化剤とし
て塩素化パラフィン、ブロムトルエン、ヘキサブロムベ
ンゼン、酸化アンチモン等が用いられることも知られて
いる。本発明では、これらの難燃化剤の中から、酸化ア
ンチモン(より詳細には、三酸化アンチモン)を選択
し、これに前記ハロゲン化エポキシ樹脂を併用すること
により、相乗的に優れた難燃化効果が得られるのであ
る。
シ樹脂100重量部に対して15乃至30重量部、好ま
しくは20乃至27重量部が配合され、また、酸化アン
チモンは、エポキシ樹脂100重量部に対して3乃至1
0重量部、好ましくは3乃至6重量部が配合される。ハ
ロゲン化エポキシ樹脂、及び酸化アンチモンの配合量が
前記範囲より少ないときは、エポキシ樹脂組成物の難燃
化効果が十分でなく、また、前記範囲を超えても、難燃
化効果は変わらず、かえって経済的に不利であるばかり
でなく、過剰な配合は成形品の物性を損ねるおそれがあ
る。
至20μm、好ましくは、1μm乃至13μm程度、長
さが0.1mm乃至10mm、好ましくは0.5 mm 乃至6
mm程度のチョップドストランド、ロービングミルドガラ
ス繊維、ガラスフレークなどが使用される。かかるガラ
ス繊維は、シリカ100重量部に対して1乃至30重量
部、好ましくは1乃至5重量部が配合される。ガラス繊
維は、かくの如く、シリカの配合量との関連において、
その配合量が決められるもので、配合量が上記範囲より
少ないときは補強効果が十分でなく、上記範囲を超える
ときは、エポキシ樹脂組成物との十分な混練が行われに
くく、精密成形品の成形が困難になることがある。
須成分以外にも、組成物の物性を損なわない範囲で、そ
れ自体公知の他の添加剤を配合することができる。この
ような添加剤の例としては、例えば、カルナバワックス
などの天然ワックス類、合成ワックス類、ステアリン酸
等の直鎖脂肪酸の金属塩、酸アミド類、エステル類及び
パラフィン類などの離型剤、カーボンブラックなどの着
色剤、テトラブロムビスフェノールAの如きハロゲン多
価フェノール、ブロム化ノボラックエポキシなどの難燃
剤、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど
のカップリング剤、オルガノポリシロキサン、オルガノ
シロキサン変性のフェノール、変性ブタジエンゴムなど
の可撓性付与剤、及び従来のエポキシ樹脂に配合される
無機充填剤、例えば、アルミナ、カーボン繊維、ガラス
ビーズ、マイカ、クレー、タルク、炭酸カルシウムなど
を挙げることができる。
する。 実施例1〜8、比較例1〜8 下記の配合成分を(表1)、(表2)に示す割合で配合
し、110℃に加熱した8インチロールで5分間混練り
した後、冷却、粉砕して均質なエポキシ樹脂組成物を得
た。各組成物を、温度160℃、圧力14.7MPa
〔150kg/cm2〕、成形時間5分の成形条件のもとにト
ランスファー成形を行い、成形された試験片を、180
℃で6時間ポストキュアを行った。得られた試験片を使
用して下記の試験項目について測定を行い、その結果を
(表3)、(表4)に示した。
〔日本化薬、EOCN−103S、エポキシ当量=21
4〕 A−2:ビフェニル型エポキシ樹脂〔油化シェルエポキ
シ、YX−4000、エポキシ当量=195〕 B−1:テルペンフェノール樹脂〔油化シェルエポキ
シ、エピキュアMP402、OH当量=175〕 B−2:アラキルフェノール樹脂〔三井化学、ミレック
ス XLC−3L、OH当量=168〕 C:2,4−トリレンジイソシアネートのジメチルアミ
ン付加物〔前記式(8)の化合物の2,4−ジイソシア
ネート置換体、サンアプロ、U−CAT 3502T〕 D−1:球状シリカ(最大粒径128μm、平均粒径2
0.7μm) D−2:球状シリカ(最大粒径40μm、平均粒径3μ
m) D−3:破砕状シリカ(最大粒径10μm、平均粒径1.
8 μm) D−4:破砕状シリカ(最大粒径130μm、平均粒径
14μm) D−5:破砕状シリカ(最大粒径180μm、平均粒径
21.3μm) E:臭素化ノボラックエポキシ樹脂〔日本化薬、BRE
N−S、エポキシ当量=285〕 F:酸化アンチモン G:ガラス繊維(径13μm、長さ3mm) H:カルバナワックス I:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン J:カーボンブラック
て混練りし、ロールに巻き付いたものを○、混練り不可
のものを×とした。 ・スパイラルフロー: EMMI 1−66規格に準じた金型
を使用し、成形温度150℃、成形圧力6.86MPa
〔70kg/cm2〕で測定。 ・成形収縮率:JIS K 6911 法に準じ、前記成形条件に
て成形収縮率円板を成形し、三次元測定機(東京精密社
製、ザイザックスGC 1000D−34U1 )にて寸法を測
定し、成形収縮率を求めた。 ・成形品の各寸法測定:下記の成形条件で、外径3mm、
長さ10mmの円柱を成形し、東京精密社製のロンコム50
A-312 で寸法を測定した。 ・成形条件(トランスファー成形):温度170℃、圧
力17.6MPa〔190kg/cm2〕、成形時間5分、ポ
ストキュアなし。 ・湿熱試験後の外径寸法変化:上記円柱形サンプル(外
径A)を、60℃RH(相対湿度)95%の雰囲気中に
100時間保持した後、室温に戻したサンプル(外径
B)の外径寸法変化(A−B)をピンゲージ法により測
定した。 ・燃焼テスト:JIS K 6911法に基づく垂直燃焼試験を行
い、良好なものを○、不可のものを×で表示した。
ことにより、成形収縮率が極めて低く、また、耐湿熱性
の高い成形品が得られることが判る。
縮率が極めて低く、且つ、耐湿性及び難燃性の優れたエ
ポキシ樹脂組成物であり、精密な射出成形品の製造を可
能にするものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂100重量部、
(B)テルペンフェノール樹脂およびアラルキルフェノ
ール樹脂からなる群より選ばれた少なくとも一種の硬化
剤20乃至120重量部、(C)硬化促進剤3乃至20
重量部、及び、(D)最大粒径が60μm以下、平均粒
径が30μm以下の破砕状シリカ及び/又は最大粒径が
200μm以下、平均粒径が50μm以下の球状シリカ
を、(A)及び(B)の合計量100重量部に対して7
00乃至5000重量部、を配合してなるエポキシ樹脂
組成物。 - 【請求項2】 (A)乃至(D)成分に、更に、(E)
ハロゲン化エポキシ樹脂を配合したことを特徴とする請
求項1記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】 (A)乃至(E)成分に、更に、(F)
酸化アンチモン、及び/又は、(G)ガラス繊維を配合
したことを特徴とする請求項2記載のエポキシ樹脂組成
物。 - 【請求項4】 (A)エポキシ樹脂100重量部に対し
て、(E)ハロゲン化エポキシ樹脂を15乃至30重量
部、及び、(F)酸化アンチモンを3乃至10重量部、
配合したことを特徴とする請求項3記載のエポキシ樹脂
組成物。 - 【請求項5】 (E)ハロゲン化エポキシ樹脂が、臭素
化ノボラックエポキシ樹脂である請求項2記載のエポキ
シ樹脂組成物。 - 【請求項6】 (A)エポキシ樹脂が、エポキシ当量1
00乃至300のノボラック型エポキシ樹脂である請求
項1又は2記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項7】 (A)エポキシ樹脂が、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂である請求項1又は2記載のエポキシ樹脂組
成物。 - 【請求項8】 (D)破砕状及び/又は球状シリカが、
最大粒径60μm以下、平均粒径8μm以下の破砕状シ
リカ及び/又は最大粒径50μm以下、平均粒径5μm
以下の球状シリカである請求項1又は2記載のエポキシ
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226603A JP2002037983A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226603A JP2002037983A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | エポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002037983A true JP2002037983A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18720191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000226603A Pending JP2002037983A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002037983A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108291129A (zh) * | 2015-12-01 | 2018-07-17 | 3M创新有限公司 | 可乙阶化的粘合剂组合物 |
WO2018225471A1 (ja) * | 2017-06-09 | 2018-12-13 | 東洋紡株式会社 | 封止用樹脂組成物 |
JP2020132647A (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-31 | 住友ベークライト株式会社 | Ldsに用いる射出成形用熱硬化性樹脂成形材料、それを用いた射出成形品の製造方法およびmidの製造方法 |
-
2000
- 2000-07-27 JP JP2000226603A patent/JP2002037983A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108291129A (zh) * | 2015-12-01 | 2018-07-17 | 3M创新有限公司 | 可乙阶化的粘合剂组合物 |
CN108291129B (zh) * | 2015-12-01 | 2021-12-31 | 3M创新有限公司 | 可乙阶化的粘合剂组合物 |
WO2018225471A1 (ja) * | 2017-06-09 | 2018-12-13 | 東洋紡株式会社 | 封止用樹脂組成物 |
CN110741047A (zh) * | 2017-06-09 | 2020-01-31 | 东洋纺株式会社 | 密封用树脂组合物 |
CN113652189A (zh) * | 2017-06-09 | 2021-11-16 | 东洋纺株式会社 | 密封用树脂组合物 |
CN110741047B (zh) * | 2017-06-09 | 2021-12-24 | 东洋纺株式会社 | 密封用树脂组合物 |
US11414579B2 (en) | 2017-06-09 | 2022-08-16 | Toyobo Co., Ltd. | Sealing resin composition |
CN113652189B (zh) * | 2017-06-09 | 2023-12-01 | 东洋纺Mc株式会社 | 密封用树脂组合物 |
JP2020132647A (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-31 | 住友ベークライト株式会社 | Ldsに用いる射出成形用熱硬化性樹脂成形材料、それを用いた射出成形品の製造方法およびmidの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930008739B1 (ko) | 에폭시수지조성물 및 그 조성물로된 성형품 | |
EP0707042B1 (en) | Epoxy resin molding material for sealing electronic parts and sealed semiconductor device using the same | |
JPH066626B2 (ja) | 半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物 | |
US20030087992A1 (en) | Epoxy resin composition and its use | |
US6297306B1 (en) | Semiconductor encapsulating epoxy resin composition and semiconductor device | |
JP2003213081A (ja) | エポキシ樹脂組成物および半導体装置 | |
JP2002037983A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JPH11323097A (ja) | エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた封止剤 | |
JP3418875B2 (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JPS6136854B2 (ja) | ||
JP2501143B2 (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
KR102408095B1 (ko) | 반도체 소자 밀봉용 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용하여 밀봉된 반도체 소자 | |
JP2001106771A (ja) | エポキシ樹脂成形材料 | |
JP2000351833A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP2000309678A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 | |
JP3474726B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物およびこれを用いたモールド真空バルブ | |
JPH0770283A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP2001310930A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 | |
JPH1180321A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 | |
JP3965689B2 (ja) | 光半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び光半導体装置 | |
KR940004856B1 (ko) | 반도체 봉지용 에폭시 수지 조성물 | |
JPH0551435A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
WO2018235751A1 (ja) | 組成物、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物、熱硬化性組成物、硬化物、半導体装置、および層間絶縁材料 | |
JPH01118562A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
CA2174678A1 (en) | Epoxy resin composition and semiconductor sealing material comprising same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060616 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Effective date: 20080328 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080918 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080924 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |