JP2002037713A - 紫外線吸収剤内包マイクロカプセルおよびそれを用いた化粧料 - Google Patents

紫外線吸収剤内包マイクロカプセルおよびそれを用いた化粧料

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JP2002037713A JP2000221258A JP2000221258A JP2002037713A JP 2002037713 A JP2002037713 A JP 2002037713A JP 2000221258 A JP2000221258 A JP 2000221258A JP 2000221258 A JP2000221258 A JP 2000221258A JP 2002037713 A JP2002037713 A JP 2002037713A
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microcapsules
microcapsule
ultraviolet light
absorbing agent
cosmetic material
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良司 安江
Hiroshi Takusagawa
博 田草川
Gen Takenaka
玄 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線吸収剤を長期間にわたり安定して内包
することができ、化粧料に配合した際の使用感に優れる
紫外線吸収剤内包マイクロカプセルを提供する。 【解決手段】 紫外線吸収剤を内包するマイクロカプセ
ルにおいて、前記マイクロカプセル膜中に存在する孔
が、下記に示す(A)および(B)の少なくとも一方の
性質を有する。 (A) 前記孔の容積の合計が、前記マイクロカプセル
膜1g当たり0を超え200cm3以下である。 (B) 前記孔の平均孔径が、0を超え100nm以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収剤内包
マイクロカプセルおよびそれを含有する化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、肌に刺激を与えるだけでな
く、健康にも害があるため、日焼け止めクリーム等の紫
外線吸収剤が配合された化粧料が市販されている。しか
し、紫外線吸収剤をそのまま配合すると、紫外線吸収剤
の刺激感やべたつき感により、化粧料の使用感が悪くな
る。そこで、紫外線吸収剤をマイクロカプセル化し、こ
れを化粧料に配合することが従来から行われている(特
開平2−251240号公報、特開平5−009107
号公報、特開平6−116129号公報、特開平7−2
67841号公報、特開平7−303829号公報
等)。
【0003】しかし、紫外線吸収剤をマイクロカプセル
化しても、紫外線吸収剤が外部に徐々に溶出してしま
い、結局、マイクロカプセル化しない場合と同様の問題
が生じる場合があった。他方、芯物質である紫外線吸収
剤を超微粒子化してマイクロカプセル化するという方法
があるが、マイクロカプセル化時に、生成したマイクロ
カプセル相互が凝集するため、これを化粧料に配合する
と、異物感が生じるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、紫外線吸収剤を長期間にわ
たり安定して内包することができ、化粧料等に配合した
際の使用感に優れる紫外線吸収剤内包マイクロカプセル
の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の紫外線吸収剤内包マイクロカプセルは、前
記マイクロカプセル膜中に存在する孔が、下記に示す
(A)および(B)の少なくとも一方の性質を有するこ
とを特徴とする。 (A) 前記孔の容積の合計が、前記マイクロカプセル
膜1g当たり0を超え200cm3以下である。 (B) 前記孔の平均孔径が、0を超え100nm以下
である。
【0006】このように、マイクロカプセルを構成する
膜が、それに存在する孔に関し、前記所定の性質を有す
ることにより、紫外線吸収剤を長期間にわたって安定し
て内包でき、またこれを配合した化粧料の使用感も優れ
るようになる。なお、前記性質(A)および(B)は、
いずれか一方備えてもよいが、好ましくは双方備えるこ
とである。また、前記性質(A)および(B)は、後述
の実施例で示す方法で測定できる。
【0007】本発明の紫外線吸収剤内包マイクロカプセ
ルにおいて、前記マイクロカプセル膜は、アクリル系ポ
リマー、ポリビニルアルコールおよびゼラチンからなる
群から選択される少なくとも一つから形成されているこ
とが好ましい。
【0008】つぎに、本発明の化粧料は、前記本発明の
紫外線吸収剤内包マイクロカプセルを含有する化粧料で
ある。この化粧料は、紫外線から肌などを保護する機能
を長期間発揮するとともに、刺激感、べたつき感および
異物感等がなく、その使用感に優れる。
【0009】
【発明の実施の形態】前記のように、本発明の紫外線吸
収剤内包マイクロカプセルは、前記性質(A)および
(B)を有するマイクロカプセル膜により構成されてい
る。
【0010】前記性質(A)において、マイクロカプセ
ル膜の孔の容積の合計は、0を超え150cm3/g以
下が好ましく、より好ましくは0を超え120cm3
g以下である。また、前記性質(B)において、マイク
ロカプセル膜の孔の平均孔径は、0を超え80nm以下
が好ましく、より好ましくは0を超え60nm以下であ
る。このような、好ましい範囲、より好ましい範囲にす
れば、さらに紫外線吸収剤を長期間にわたり安定して内
包することができ、使用感もさらに優れるようになる。
なお、前記性質(A)および(B)において、理想的に
は、その数値範囲の下限は、「0」である。しかし、こ
れでは実際的ではないので、その下限を「0を超え」と
した。
【0011】本発明において、マイクロカプセルは、例
えば、オリフィス法、スプレークーリング法、相分離
法、in−situ重合法、液中乾燥法、界面重合法、
界面反応法などにより調製することができる。このなか
でも、マイクロカプセル膜の孔の全容積(前記性質
(A))およびの前記孔の平均孔径(前記性質(B))
を小さくできるという理由から、相分離法、in−si
tu重合法が好ましい。
【0012】マイクロカプセルに使用する膜剤として
は、例えば、ゼラチン、寒天、ジェランガム、カードラ
ン、アルギン酸ソーダ、カラギーナンなどの天然高分
子、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リメタクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ナイロン、ウレタン、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などの合成高分子、
カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワ
ックス、蜜蝋などのワックス類、硬化パーム油、硬化菜
種油、牛脂、豚脂、硬化大豆油などの油脂類、などがあ
げられる。これらは、単独で使用してもよく、2種類以
上併用してもよい。これらの中でも孔容積合計(前記性
質(A))や平均孔径(前記性質(B))を、さらに小
さくできるという理由から、ポリメタクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系ポリマー、ポリ
ビニルアルコール、ゼラチン等が好ましく、より好まし
くはポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコールで
ある。
【0013】マイクロカプセルに内包する紫外線吸収剤
としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安
息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジ
メチルアミノ安息香酸アミルなどのアミノ安息香酸誘導
体、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロ
ピレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸ミ
リスチルなどのサリチル酸誘導体、ジイソプロピルケイ
皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキ
シケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−
エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸ブチルなどのケ
イ皮酸誘導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
−5−スルホン酸、2、2'−ジヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体、ウロ
カニン酸、ウロカニン酸エチルなどのアゾール系化合
物、あるいは4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイ
ルメタンなどがあげられる。これらの紫外線吸収剤は単
独で使用してもよいし、2種類以上組み合わせて用いて
もよい。これらのなかで、ケイ皮酸誘導体、ベンゾフェ
ノン誘導体、4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイ
ルメタンが好ましく、より好ましくは、p−メトキシケ
イ皮酸−2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、4−t−ブチル−4'−メトキ
シベンゾイルメタンである。
【0014】マイクロカプセルの平均粒子径としては、
安定性、使用感が優れるなどの理由から、0.5〜30
0μmが好ましい。0.5μm以上であれば、マイクロ
カプセル調製時における凝集が防止でき、マイクロカプ
セルの収率も良く、安定性も良くなる。また、300μ
m以下であれば、皮膚に塗布する時等においてマイクロ
カプセルの破壊が防止され、この結果、皮膚への刺激や
べたつきが防止される。マイクロカプセルの平均粒子径
のより好ましい範囲は、1〜200μm、特に好ましく
は1.5〜100μmである。
【0015】マイクロカプセルの膜厚は、0.05〜1
00μmの範囲が好ましい。0.05μm以上である
と、マイクロカプセルの強度がさらに優れ破壊が防止さ
れる。100μm以下であれば、これに内包される紫外
線吸収剤の作用を、より一層発揮させることができる。
マイクロカプセルの膜厚のより好ましい範囲は、0.1
〜80μmであり、特に好ましくは0.5〜70μmで
ある。
【0016】つぎに、本発明の化粧料に対する前記紫外
線吸収剤内包マイクロカプセルの配合割合は、化粧料全
体に対し、例えば、0.01〜25質量%の範囲であ
る。0.01質量%以上であると、さらに充分に紫外線
を吸収することができ、25質量%以下であると、化粧
料の使用感がさらに優れるようになる。前記配合割合
は、より好ましくは0.1〜20質量%であり、特に好
ましくは0.5〜15質量%である。
【0017】本発明の化粧料には、精製水などの水の他
に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、従
来から使用されてきた他の成分を添加しても良い。添加
可能な成分としては、例えば、シリコーン油、エステル
油、パラフィン油、ワックス類、グリセライド類、動植
物油類等や親水性の低い脂肪酸や高級アルコール、アル
コールのエチレンオキシド付加体、油溶性のビタミン類
などがあげられる。具体例を示すと、ジメチルポリシロ
キサン、環状シリコーン、トリメチルシリル基末端ジメ
チルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルシリコーン、アミノ変性シリ
コーン、ベタイン変性シリコーン、アルコール変性シリ
コーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリ
コーン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリ
コーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコ
ーン、アクリルシリコーン、シリコーングラフトポリマ
ー、シリコーン架橋体、アルキル変性シリコーン、オク
タン酸セチル、イソステアリン酸イソプロピル、乳酸ラ
ウリル、乳酸セチル、流動パラフィン、軽質流動イソパ
ラフィン、スクワラン、ワセリン、イソステアリルアル
コール、イソステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、ミリスチン
酸ヘキシルデシル、カルナウバワックス、キャンデリラ
ワックス、蜜蝋、トリイソステアリン、オリーブ油、ホ
ホバ油、硬化ひまし油、トコフェロール、トコトリエノ
ール、カロチン等の油分、タルク、カオリン、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、ベントナイト、シ
リカ、マイカ、ゼオライト、ケイ酸マグネシウム、花弁
状シリカ、雲母チタン、シルク、ナイロン末、ポリエチ
レン末、ポリスチレン末、ポリメタクリレート、ポリア
クリル酸架橋体、などの粉体、クエン酸などのpH調整
剤、色素、香料、グリセリンなどの保湿剤、安息香酸塩
などの抗菌剤、アルキル変性カルボキシビニルポリマ
ー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースなどの水溶性高分子、プロピレングリコールなどの
多価アルコール、食塩、芒硝、可溶化剤、タンパク誘導
体、動植物抽出エキス、パール外観付与剤、ハイドロト
ロープ、防腐剤、酸化防止剤、粘度調整剤等が挙げられ
る。
【0018】本発明の化粧料の剤型は、特に制限するも
のでなく、例えば、クリーム、化粧水、乳液、美容液、
ジェル剤等がある。
【0019】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について、比較例と
併せて説明する。なお、以下の表において配合量は質量
%で表す。
【0020】(マイクロカプセルの製造例)以下に示す
6種類の紫外線吸収剤内包マイクロカプセルA〜Fを調
製した。なお、マイクロカプセルA〜Dが実施例とな
り、マイクロカプセルE,Fは比較例となる。また、得
られたマイクロカプセルについて、孔の容積の合計およ
び孔の平均孔径を、後記の方法により測定した。
【0021】(マイクロカプセルA):相分離法による
マイクロカプセルの調製 ポリビニルアルコール(平均重合度550、ケン化度8
8モル%)およびペクチンを60℃の水に溶解した後、
30℃まで冷却後、下記表1に示す紫外線吸収剤を加え
て分散し平均粒子径を30μmに調整した。その後、2
5%食塩水を1時間で滴下し、ポリビニルアルコールを
相分離させ紫外線吸収剤に吸着させ、続いて、25%食
塩水を1時間で滴下し、マイクロカプセル分散液を調製
した。
【0022】(マイクロカプセルB):相分離法による
マイクロカプセルの調製 ゼラチン(酸処理、250ブルーム)とカルボキシメチ
ルセルロースを40℃の水に溶解し、次に下記表1に示
す紫外線吸収剤を加えて分散し平均粒子径を20μmに
調整した。次に、5%酢酸水溶液を添加しpHを4.5
に調製しゼラチンを相分離した後、0.5℃/minで
25℃まで冷却し1℃/minで10℃まで冷却するこ
とによりマイクロカプセル分散液を調製した。
【0023】(マイクロカプセルC):in−situ
重合法によるマイクロカプセルの調製 精製水にPOE(40)グリセリルモノステアレートお
よびポリビニルアルコールを60℃で溶解し、そこに紫
外線吸収剤、メタクリル酸メチル、アゾビスイソブチロ
ニトリルを予め溶解した溶液を加えて分散し平均粒子径
を5μmに調整した。その後、温度を60℃から80℃
に1時間かけて昇温した後、80℃で4時間重合反応さ
せた。この重合反応の終了後、冷却することでマイクロ
カプセルを調製した。
【0024】(マイクロカプセルD):in−situ
重合法によるマイクロカプセルの調製 マイクロカプセルCの方法において、メタクリル酸メチ
ルをメタクリル酸エチルに変えて、マイクロカプセルを
調製した。
【0025】(マイクロカプセルE):界面沈殿法によ
るマイクロカプセルの調製 ポリスチレンをジクロロメタンに溶解し、下記表1に示
す紫外線吸収剤を加えてW/Oエマルションを調製し
た。この溶液を、ポリビニルアルコール水溶液に徐々に
添加し、W/O/Wエマルションを調製した。このエマ
ルションを40℃でゆっくり撹拌しジクロロメタンを蒸
散させてマイクロカプセルを調製した。
【0026】(マイクロカプセルF):界面反応法によ
るマイクロカプセルの調製 ポリアクリル酸水溶液に、下記表1に示す紫外線吸収剤
を加え溶解させた。この溶液をポリエチレンイミン水溶
液に滴下することで、界面において前記2種類のポリマ
ーからのイオン複合体を形成し、マイクロカプセルを調
製した。
【0027】(実施例1〜5及び比較例1、2)下記表
2に示す各組成の油相成分、水相成分を別々に70℃で
撹拌しながら加熱溶解した。そして、ホモミキサーを備
えた混合槽に、まず水相成分を投入し、これに油相成分
を乳化・混合し、冷却し、この途中下記表4〜6に示す
組成の香料A〜Cを加えて室温まで冷却しクリームを得
た。得られた各クリームについて、以下の方法により、
マイクロカプセルの安定性について評価を行った。この
結果を下記表2に併記する。
【0028】(実施例6〜9及び比較例3、4)下記表
3に示す各組成の成分を含有する水相成分およびエタノ
ール相成分を、別々に攪拌機で混合・溶解した。この混
合・溶解の温度は、水相成分が60℃であり、エタノー
ル相が常温である。つぎに、攪拌機を備えた混合槽に水
相成分を投入し、これに常温でエタノール相を徐々に撹
拌・混合し、その途中表4〜6に示す香料A〜Cを加え
て混合し、化粧水を得た。得られた各化粧水について、
以下の方法によりマイクロカプセルの安定性について評
価を行った。その結果を下記表3に併記する。
【0029】(孔容積合計および平均孔径の測定方法)
各種方法で調製されたマイクロカプセルを精製水で洗浄
し、その後芯物質である紫外線吸収剤をエタノールなど
の溶媒で抽出した。その後、風乾して測定サンプルを調
製した。測定は、窒素ガス脱着法(BJH法)を適用
し、株式会社島津テクノリサーチ製の島津高速比表面積
/細孔分布測定装置で測定をおこなった。
【0030】(マイクロカプセルの安定性評価)マイク
ロカプセルから芯物質である紫外線吸収剤の溶出を確認
するため、同一調製条件で調製した化粧料を、50mlの
バイアル瓶に入れ50℃の高温で1ヵ月保管した。その
後、その化粧料を、10名のパネラーの顔に適量に塗布
し、べたつき感及び刺激感について、以下の基準により
評価した。そして、その平均点を算出し、これにより安
定性を判定した。判定基準は以下に示すとおりである。
【0031】(べたつき感) 5点:べたつきが全くない 4点:べたつきがない 3点:どちらでもない 2点:ややべたつく 1点:かなりべたつく
【0032】(刺激感) 5点:刺激感が全くない 4点:刺激感がない 3点:どちらでもない 2点:やや刺激感がある 1点:かなり刺激感がある
【0033】 ◎:平均点が4.5点以上 ○:平均点が3.5点以上かつ4.5点未満 △:平均点が2.5点以上かつ3.5点未満 ×:平均点が2.5点未満
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】前記表2および表3から分かるように、本
発明の所定の性質を有する紫外線吸収剤内包マイクロカ
プセルを配合した実施例のクリームおよび化粧水は、べ
たつき感や刺激感がなく、安定性に優れていた。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の紫外線吸収剤内
包マイクロカプセルは、長期間にわたり安定して紫外線
吸収剤を内包でき、これを配合する化粧料の使用感は優
れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 玄 東京都墨田区本所一丁目3番7号ライオン 株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB172 AB212 AB242 AB332 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC302 AC352 AC422 AC432 AC482 AC532 AC542 AD041 AD042 AD072 AD091 AD092 AD162 AD352 AD431 AD532 AD662 BB46 CC04 CC05 CC19 DD14 EE01 EE06 EE07 EE10 EE12 EE17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収剤を内包するマイクロカプセ
    ルであって、前記マイクロカプセル膜中に存在する孔
    が、下記に示す(A)および(B)の少なくとも一方の
    性質を有することを特徴とするマイクロカプセル。 (A) 前記孔の容積の合計が、前記マイクロカプセル
    膜1g当たり0を超え200cm3以下である。 (B) 前記孔の平均孔径が、0を超え100nm以下
    である。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセル膜が、アクリル系ポリ
    マー、ポリビニルアルコールおよびゼラチンからなる群
    から選択される少なくとも一つから形成されている請求
    項1記載のマイクロカプセル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のマイクロカプ
    セルを含有する化粧料。
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