JP2002037392A - 漏 斗 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットボトルに取り付けた補助部材に安定し
た状態で装着でき、漏斗を手で持つ必要がないようにし
たものを提供することを目的とする。 【解決手段】 ペットボトルＰの口部に着脱自在に装着
した補助部材４に嵌合すると共に、ペットボトルＰの口
部内に挿入可能な案内孔２を設けた漏斗とした。前記案
内孔２の周囲の下面をテーパー部1aとし、前記テーパー
部1aに補助部材４の上端を接合させるようにすることが
好ましい。さらに、前記の構成に加え、案内孔２と適宜
間隔を有して外周壁３を形成し、外周壁３が補助部材４
の上部外側を囲うようにすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、市販されている
ペットボトルのネジ蓋を取り、その代わりに補助部材を
装着してペットボトルを家庭で再利用する際に使用する
漏斗に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ペットボトル入りの飲料を飲んだあとの
ペットボトルは、麦茶等を冷蔵庫で冷やす冷水容器等の
代用品として再利用されている。そして、ペットボトル
を再利用するときに取扱いしやすいようにするために、
ハンドルや蓋等のペットボトルに取り付けて使用する補
助部材が販売されている。

【０００３】しかしながら、ペットボトルは、口部の径
が小さいため、やかん等からペットボトルに麦茶等の飲
料を移し変えるのが困難であった。

【０００４】また、やかん等から飲料を移し変えるため
に従来の漏斗を使用した場合には、ペットボトルから漏
斗が落ちないようにするために、漏斗を一方の手に持っ
て注がなくてはならないため、ペットボトルを手で押さ
えておくことができず、零してしまいやすいという問題
点があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明では、
上記従来の問題点を解決し、ペットボトルに取り付けた
補助部材に安定した状態で装着でき、漏斗を手で持つ必
要がないようにしたものを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１記載
の発明では、ペットボトルＰの口部に着脱自在に装着し
た補助部材４に嵌合すると共に、ペットボトルＰの口部
内に挿入可能な案内孔２を設けた漏斗とした。

【０００７】この発明の漏斗は、口部に装着された補助
部材４に嵌合するので、安定した状態になる。

【０００８】請求項２に記載のように、案内孔２の周囲
の下面をテーパー部1aとし、前記テーパー部1aに補助部
材４の上端を接合させるようにすることが好ましい。

【０００９】このようにすれば、テーパー部1aが補助部
材４に嵌まるので、さらに安定した状態になる。

【００１０】請求項３に記載のように、前記の構成に加
え、案内孔２と適宜間隔を有して外周壁３を形成し、外
周壁３が補助部材４の上部外側を囲うようにすることが
好ましい。

【００１１】このようにすれば、外周壁３により補助部
材４の上部外側を囲っているので、さらに安定した状態
になる。

【００１２】前記の補助部材４は、請求項４に記載のよ
うに、ペットボトルのネジ溝付き口部を貫通させる取付
部4aと、前記口部のネジ溝に螺合する押さえ部材4bと、
把手4cと、開閉自在な蓋部材4dを設けたものとすること
ができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、この発明の漏斗の上側か
ら見た斜視図、図２は、この発明の漏斗の下側から見た
斜視図、図３はこの発明の漏斗を補助部材に嵌合させた
状態を示す断面図、図４はこの発明の漏斗の使用状態を
示す斜視図である。以下、これらの図面に基づき説明す
る。

【００１４】この発明の漏斗は、碗状に形成された本体
１と、本体１の底部に形成された案内孔２と、案内孔２
と適宜間隔を有して形成された外周壁３からなり、本体
１の案内孔２の周囲の下面はテーパー部1aとなってい
る。さらに、案内孔２は、筒状になっており、先端がペ
ットボトルＰの口部内に挿入可能になっている。

【００１５】補助部材４は、ペットボトルＰのネジ溝付
き口部を貫通させる取付部4aと、前記口部のネジ溝に螺
合する押さえ部材4bと、把手4cと、押さえ部材4bの上端
開口部を蓋する開閉自在な蓋部材4dを設けている。

【００１６】この補助部材４は、ペットボトルＰのキャ
ップを外してそのネジ溝付き口部に取り付け、ペットボ
トルＰをテーブルの上において水差しのようにして使用
できるようにするためのものである。

【００１７】取付部4aは、中央にペットボトルＰの口部
を挿通可能な穴が形成されており、ペットボトルＰに被
せると、中央の穴からペットボトルＰの口部のネジ溝部
分が突出するようになっている。

【００１８】押さえ部材4bは、ペットボトルＰの口部の
ネジ溝と螺合する雌ネジ部が内周面に形成された筒状の
ものであり、補助部材４の取付部4aをペットボトルＰに
押さえ付けて固定するためのものである。さらに、押さ
え部材4bの上面は凹状球面となっており、飲料を注ぎや
すいようになっているだけでなく、上端が漏斗のテーパ
ー部1aと当接するようになっている。

【００１９】把手4cは、取付部4aと一体に形成され、倒
立Ｌ字形をしている。

【００２０】蓋部材4dは、蓋本体4eと、蓋本体4eから延
設されたレバー4fからなるものであり、蓋本体4eで押さ
え部材4bの上端開口部を蓋するようになっており、レバ
ー4fを押すと蓋本体4eが持ち上がって押さえ部材4bの開
口部が開くようになっている。

【００２１】補助部材４の蓋本体4eを開け、この発明の
漏斗を押さえ部材4bの上に乗せると、図３に示すように
なり、押さえ部材4bの上端にテーパー部1aが接合し、さ
らに外周壁３が押さえ部材4bの外側を囲うようになる。
そのため、漏斗が安定した状態で補助部材４の上に載る
ようになり、漏斗を手で保持しておく必要がなくなる。

【００２２】そのため、図４に示すように、ペットボト
ルＰを一方の手で押さえながら、他方の手でやかんＹを
持ち、飲料を注ぐことができ、しかもペットボトルＰに
入った量にも注意できるので、零すことなくペットボト
ルＰに飲料を注入できる。

【００２３】以上が実施例の説明であり、漏斗を使用す
る説明として、ペットボトルＰに飲料を注入するときに
使用する例で説明したが、飲料に限らず、出汁やつけ汁
等をペットボトルＰに注入するときにも使用できる。さ
らに、米等の粒状物や小麦粉等の粉状物をペットボトル
Ｐに入れて保存する場合、これらをペットボトルＰに入
れるときにも使用できる。

【００２４】また、この実施例では補助部材４が蓋付き
の把手である例を示したが、把手のない栓体でも良い。

【００２５】

【発明の効果】この発明の漏斗では、上述のように、ペ
ットボトルＰの口部に装着された補助部材４に嵌合させ
ると、安定した状態になるので、漏斗を手で持つ必要が
なく、使いやすい便利なものになる。

【００２６】請求項２や請求項３に記載のように、案内
孔２の周囲の下面をテーパー部1aとしたり、外周壁３で
補助部材４の上部外側を囲うようにすれば、さらに漏斗
が安定した状態になり、使いやすい便利なものになる。

【００２７】前記の補助部材４は、請求項４に記載のよ
うに、ペットボトルのネジ溝付き口部を貫通させる取付
部4aと、前記口部のネジ溝に螺合する押さえ部材4bと、
把手4cと、開閉自在な蓋部材4dを設けたものとすれば、
便利なものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の漏斗の上側から見た斜視図である。

【図２】この発明の漏斗の下側から見た斜視図である。

【図３】この発明の漏斗を補助部材に嵌合させた状態を
示す断面図である。

【図４】この発明の漏斗の使用状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ｐ ペットボトル Ｙ やかん １ 本体 1a テーパー部 ２ 案内孔 ３ 外周壁 ４ 補助部材 4a 取付部 4b 押さえ部材 4c 把手 4d 蓋部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペットボトル（Ｐ）の口部に着脱自在に
   装着した補助部材（４）に嵌合すると共に、ペットボト
   ル（Ｐ）の口部内に挿入可能な案内孔（２）を設けたこ
   とを特徴とする漏斗。
2. 【請求項２】 案内孔（２）の周囲の下面をテーパー部
   （1a）とし、前記テーパー部（1a）に補助部材（４）の
   上端を接合させるようにしたことを特徴とする請求項１
   記載の漏斗。
3. 【請求項３】 案内孔（２）と適宜間隔を有して外周壁
   （３）を形成し、外周壁（３）が補助部材（４）の上部
   外側を囲うようにしたことを特徴とする請求項１又は２
   記載の漏斗。
4. 【請求項４】 補助部材（４）がペットボトルのネジ溝
   付き口部を貫通させる取付部（4a）と、前記口部のネジ
   溝に螺合する押さえ部材（4b）と、把手（4c）と、開閉
   自在な蓋部材（4d）を設けていることを特徴とする請求
   項１，２又は３記載の漏斗。