JP2002037020A - シートベルトの構造 - Google Patents

シートベルトの構造

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JP2002037020A
JP2002037020A JP2000222788A JP2000222788A JP2002037020A JP 2002037020 A JP2002037020 A JP 2002037020A JP 2000222788 A JP2000222788 A JP 2000222788A JP 2000222788 A JP2000222788 A JP 2000222788A JP 2002037020 A JP2002037020 A JP 2002037020A
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JP
Japan
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seat belt
belt
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seat
neck
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JP2000222788A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Masuda
光則 増田
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HUMAN AP KK
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HUMAN AP KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】乗員の前方飛び出しを止める時、二次的な傷害
の発生を防止することができるシートベルトを提供する
ことを目的とする。 【構成】車輌17に装備され、衝突による乗員12の前
方飛び出しを阻止するシートベルト1の横幅方向の両端
部分を膨大部3とすると共に、その膨大部3の形状を断
面円形とする。これにより、シートベルト1が原因とな
った裂傷等の二次的傷害を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌に装備
されて、事故の衝撃による乗員の前方飛び出しを阻止す
るシートベルトに関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】今日、自動車に乗車する時は、そ
の乗車した者が事故等による衝撃で前方へ飛び出してし
まうことがないように、大人も子供もシートベルトの着
用が義務付けられており、また、6歳以下の幼児や乳児
に対しても、車輌用着衣やチャイルドシートを用いての
シートベルトの着用が義務付けられている。車輌に装備
されているシートベルトの多くは、ポリエステル樹脂か
らなるベルトが用いられており、このベルトの特徴とし
ては伸縮率が20%以下であることが知られている。
【0003】そして、ベルトは厚みが2mm程度で適当
な長さの板状に形成されて、そのベルトにスライド可能
な係止金具が設けられると共に、ベルトの長手方向の一
端が車輌本体またはシートに固定され、他端がベルト巻
取機の巻き取りリールに固定されている。このベルト、
すなわちシートベルトにより身体が保持される時、シー
トベルトは左右の腰部を通過状態に架け渡されると共
に、右または左の腰部と右または左の肩部を通過状態に
架け渡されセットされる。
【0004】そして、腰部と肩部を通過状態に架け渡さ
れたシートベルトは、乗員の前方飛び出しを止める時
に、シートベルト短手方向の一方の端部が乗員の首と接
触することもあり、そのとき、図6に示すような状態と
なり頚動脈を切断する恐れがあった。このことは、直接
シートベルトがセットされた子供にも言えるのである。
また、乗員の衣服の部分を通過しているシートベルト
が、シートに着座することにより発生する衣服のしわ等
に引っかかった状態でセットされた場合、乗員の前方飛
び出しは、そのシートベルトが正しく張設されていない
状態のままでロックされてしまい二次的な怪我を負う原
因ともなるのである。
【0005】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、乗員の前方飛び出しを止める時、二次的な傷害の発
生を防止することができるシートベルトを提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、車輌に装備され、衝突による乗員の前方飛び出し
を阻止するシートベルトにおいて、該シートベルトは、
身体接触部分の横幅方向の両端部が膨大された形状であ
ることを特徴とするシートベルトの構造である。また、
該シートベルトは、所定の手段によって二重に形成され
ており、且つ、シートベルトの横断面がエンドレス状に
なっていることを特徴とするシートベルトの構造であ
る。
【0007】本発明のシートベルトをさらに詳しく説明
すると、このシートベルトは自動車に装備されるもの
で、3点式または2点式のシートベルトに適用されるも
のである。また、シートベルトの素材も特に限定するも
のではないが、合成樹脂の素材から形成するのがよい。
身体接触部分は、少なくとも事故の時にシートベルトが
身体に接触する部分であればよい。
【0008】このシートベルトは、身体接触部分の横幅
方向の両端部が膨大された形状に形成されており、その
具体的な形状としては、断面円形とするのがよい。断面
円形の形状も、正円に近い形状としたり、また、縦長や
横長の楕円形状としてもよい。また、断面円周が曲線の
組み合わせによる凸凹形状になっているものも断面円形
とするものである。
【0009】膨大部の形成手段も特に限定するものでは
なく、適宜公知手段によって形成すればよい。また、形
成手段として、樹脂素材から形成された板状のベルトの
短手方向両端部に、膨大部の外周形状のメス型に形成し
た高温の金型を押し当て、ベルトの端部を溶解させて膨
大部に成型するようにしてもよい。
【0010】さらには、シートベルトを所定の手段によ
って二重に形成してもよく、その場合、シートベルトの
横断面をエンドレスの形状にするのがよい。二重に形成
する手段としては、例えば、1本のベルトの横幅方向の
両端部双方を縫製により突き合わせ状態に縫い繋ぐよう
にしたり、また、2本のベルトの横幅方向の端部それぞ
を突き合わせ状態に縫い繋ぐようにしてもよい。樹脂素
材のベルトであれば融着により繋いでもよい。また、一
体成型や好適手段により形成してもよい。エンドレスの
形状とは、輪ゴムや布製の伝達ベルトのように繋ぎ目す
なわち接続部分の有無にかかわらず、周回形状に形成さ
れた形状を指すものである。そして、シートベルト全体
を指す形状としては筒状になるものである。
【0011】
【作用】本発明のシートベルトは以上のように構成され
ているので、車輌のシートに着座し、シートベルトのス
ライド可能に保持されている係止金具を、シートまたは
車輌本体に固定されたメス金具に止着する。これによ
り、乗員はシートベルトによって車輌のシートにセット
される。
【0012】そして、車輌に事故等の衝撃があった時、
着用者は前方に飛び出そうとするが、シートベルトの繰
り出しがロックされ、そのシートベルトによって乗員が
支持されて前方飛び出しが止められる。その際、ベルト
横幅方向の両端部が膨大された形状のシートベルトは、
その膨大部と乗員の首とが接触した場合、その接触状態
は膨大部外側の所定の部位に沿って首の皮膚が接触する
ことになり、従って、接触部分の面積が増大するため、
首の皮膚表面がシートベルトの食い込み力に打ち勝ち、
シートベルトの首への食い込みが阻止される。
【0013】また、二重に形成されたシートベルトは、
シートベルトと乗員の首とが接触した場合は、シートベ
ルトがいわゆる筒状であることから、ベルト表面は安定
よく接触しようとしてシートベルトの横幅いっぱいに接
触しようとする。また、シートベルトが横滑りした場合
でも、ベルトがキャタピラの如く皮膚の上を移動して、
シートベルトの横幅いっぱいに接触しようとする。従っ
て、シートベルトと首との接触面積は常に最大面積を維
持するため、シートベルトの首への食い込みは阻止され
る。
【0014】車輌のシートに着座した乗員がシートベル
トをセットする際、ベルト横幅方向の両端部が膨大され
た形状のシートベルトは、その着座により衣服に生じた
しわの上をシートベルトが接触しながらスライドしてセ
ットされるが、膨大部の形状またはその厚みにより衣服
に生じたしわの段差との接触抵抗が減少することからそ
のしわを乗り越えることができる。また、二重に形成さ
れたシートベルトは、シートベルトがいわゆる筒状であ
ることから、ベルトの横幅方向の端部は曲面となってい
るため、衣服に生じたしわの段差との接触抵抗が減少す
ることからそのしわを乗り越えることができる。
【0015】
【実施例】本発明のシートベルトを以下図面に従って説
明すると、図1は、両端に膨大部を設けたシートベルト
を示す断面斜視図であり、1はシートベルト、2は板状
のシートベルト1のベルト本体、3は断面円形に形成さ
れた膨大部でシートベルト1の横幅方向の端部となる。
【0016】図2は、二重構造のシートベルトを示す断
面斜視図であり、1はシートベルト、2は二重構造に形
成されたシートベルト1のベルト本体である。図示のも
のは、1本からなるシートベルト1を所定の部位で横折
りし、シートベルト1の横幅方向の両端部双方を突き合
わせ、縫製により縫い合わせたもので、21はその縫い
合わせの繋ぎ目である。
【0017】図3は、膨大部と首との接触状態を示す一
部断面拡大斜視図であり、4は乗員12の首、5は首4
の皮膚である。首4の皮膚5は断面円形の膨大部3の外
周に沿って接触するため、その接触面積は増大して、皮
膚5の表面がシートベルトの深く鋭い食い込みを止める
ことができる。
【0018】図4は、二重構造のシートベルトと首との
接触状態を示す一部断面斜視図であり、4は乗員12の
首、5は首4の皮膚である。この二重構造のシートベル
ト1は、全体形としてはいわゆる筒状であるため、首4
のへの接触は、ベルト本体2の横幅をいっぱいに使って
接触する。また、シートベルト1が横滑りした場合で
も、ベルト本体2がキャタピラの如く皮膚5の上を移動
して、ベルト本体2の横幅をいっぱいに使って接触す
る。図5は、シートベルトの装着状態を示す正面図であ
る。、
【0019】
【効果】本発明のシートベルトは以上のように構成され
ているので、特に別部材を付加することなくシートベル
トによる首部の裂傷等の二次的傷害の発生を防止するこ
とができる。また、シートベルトのセットに際し、不適
切なセットによって発生する内臓損傷等の二次的傷害の
発生をも防止することができる。これにより、首部の裂
傷や内臓損傷等の二次的傷害が原因となった死傷者数を
減少させることができると共に、車輌乗車時の安全性を
さらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両端に膨大部を設けたシートベルトを示す断
面斜視図
【図2】 二重構造のシートベルトを示す断面斜視図
【図3】 膨大部と首との接触状態を示す一部断面拡大
斜視図
【図4】 二重構造のシートベルトと首との接触状態を
示す一部断面斜視図
【図5】 シートベルトの装着状態を示す正面図
【図6】 従来のシートベルトの首との接触状態を示す
一部断面拡大斜視図
【符号の説明】
1−シートベルト,2−ベルト本体,21−繋ぎ目,3
−膨大部,4−首,5−皮膚,6−固定端,7−巻取
機,8−リール,9−張設ガイド,10−係止金具,1
1−メス金具,12−乗員,13−肩部,14−腰部,
15−シート,16−車輌

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌に装備され、衝突による乗員の前方飛
    び出しを阻止するシートベルトにおいて、該シートベル
    トは、身体接触部分の横幅方向の両端部が膨大された形
    状であることを特徴とするシートベルトの構造
  2. 【請求項2】前記膨大された部分の形状が、断面円形で
    あることを特徴とする請求項1のシートベルトの構造
  3. 【請求項3】車輌に装備され、衝突による乗員の前方飛
    び出しを阻止するシートベルトにおいて、該シートベル
    トは、所定の手段によって二重に形成されており、且
    つ、シートベルトの横断面がエンドレス状になっている
    ことを特徴とするシートベルトの構造
JP2000222788A 2000-07-24 2000-07-24 シートベルトの構造 Pending JP2002037020A (ja)

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