JP2002036288A - インモールドサンドイッチ成形体及びその製造方法 - Google Patents

インモールドサンドイッチ成形体及びその製造方法

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JP2002036288A
JP2002036288A JP2000227988A JP2000227988A JP2002036288A JP 2002036288 A JP2002036288 A JP 2002036288A JP 2000227988 A JP2000227988 A JP 2000227988A JP 2000227988 A JP2000227988 A JP 2000227988A JP 2002036288 A JP2002036288 A JP 2002036288A
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layer
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film
transfer
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JP2000227988A
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Tetsuo Ishikawa
鉄雄 石川
Noboru Fujita
登 藤田
Tomoyuki Soma
友行 相馬
Koichi Niwa
浩一 丹羽
Takeshi Ishida
剛 石田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、家庭電気製品、携帯情報通信用機器
等のハウジング、表示部のファション性、光輝性を有し
深みの感じられる高級感の付与が可能なインモールドサ
ンドイッチ成形体を提供する。また、コア層樹脂をスキ
ン層樹脂により確実に被覆させることができる射出成形
機を用いたインモールドサンドイッチ成形体の製造方法
を提供する。 【解決手段】インモールドサンドイッチ成形体コア層が
スキン層でサンドイッチされた樹脂成形体の外装面の1
部又は全部にフィルムインモールドによりフィルム層が
形成され或いは転写インモールドにより転写層が形成が
されてなることを特徴とするインモールドサンドイッチ
成形体及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭電気製品、携
帯情報通信用機器等のハウジング、表示部等に有用なイ
ンモールドサンドイッチ成形体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭電気製品、携帯情報通信用機
器等のハウジング、表示部等の成形品にはファション
性、光輝性を有し深みの感じられる高級感の付与が求め
られている。
【0003】この対応として、例えば、特開2000−
153566号公報には光輝材を混入した合成樹脂材料
を用いて射出成形方法により凹凸面を有する光輝層を形
成し、前記光輝層に前記凹凸面を被覆する表面が滑らか
な透明樹脂層を一体成形した光輝性成形物が開示されて
いる。
【0004】また、特開2000−158479号公報
には熱可塑性のベースフィルムを有する加飾フィルム
と、キャビテイ面に微細凹凸を有する成型金型とを用
い、該微細凹凸が写し取られたベースフィルムが成型品
の表面に接着一体化したフィルムインサート成形品のベ
ースフィルムを、その熱変形温度以上に加熱するフィル
ムインサート成形品を安価に得る製造方法が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサンド
イッチ成形方法では、コア層樹脂の全面をスキン層樹脂
で確実に被覆することが難しく、露出したコア層樹脂が
後工程における外観不良や工程数の増加等、製品価格の
上昇の原因となっている。
【0006】本発明は、サンドイッチ成形と、インモー
ルド或いは転写モールドとを一体化した新規なインモー
ルドサンドイッチ成形体の製造方法を提供する。
【0007】本発明は上記の外観不良がなく、工程数の
大幅な低減により製品価格の低コスト化が可能であり、
家庭電気製品、携帯情報通信用機器等のハウジング、表
示部等の成形品のファション性、及び光輝性を有し深み
の感じられる高級感が付与されたインモールドサンドイ
ッチ成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はインモールド成
形方法により、サンドイッチ成形体の外装面にフィルム
をインモールドする、或いは転写層を転写インモールド
して得られる新しい構成のインモールドサンドイッチ成
形体及びその製造方法を提供する。
【0009】その要旨は以下のとおりである。 (1)コア層がスキン層でサンドイッチされた樹脂成形
体の外装面の1部又は全部にフィルムインモールドによ
りフィルム層が形成されるか、或いは転写インモールド
により転写層が形成されてなるインモールドサンドイッ
チ成形体である。
【0010】前記において、コア層の容積率が樹脂成形
体の容積に対して10〜70%であることが好ましい。
コア層の容積率が10%未満では本発明の目的とする光
屈折意匠性、抗菌等の表面層機能、成形品の機械強度、
軽量化、ヒケ防止などの機能の発現効果が得られず、樹
脂材料のリサイクル性(効率)が悪くなる。コア層の容
積率が70%以上ではスキン層によるコア層の被覆が充
分でない個所が生じる。
【0011】前記のコア層の材料に樹脂リサイクル材料
を用いることができる。該コア層の材料が樹脂リサイク
ル材料と樹脂バージン材料からなり、前記樹脂リサイク
ル材料の配合比率が30〜90容積%であることが省資
源による製品の低コスト化、廃棄物の有効利用(環境に
やさしい製品サイクル)の上で好ましい。
【0012】また、前記のコア層が樹脂発泡体を含むこ
とが好ましく、このようなインモールド成形体は掃除機
などの家庭電気製品、携帯情報通信機器の軽量化或いは
ヒケ防止に有効である。
【0013】更に前記において、フィルムインモールド
により成形されたフィルム層の表面又は裏面に凹凸パタ
ーンを形成することにより、例えば外装の意匠性、カラ
ー化、艶消しに有効である。
【0014】更に、転写インモールドにより樹脂成形体
の表面に転写された転写層(面)にインモールド成形金
型を用いて凹凸パターンが形成することにより、リブ、
溝の形成、文字の表現,絵柄の形成等の機能が付与でき
る。
【0015】更に、前記のスキン層が30〜60重量%
の木質フィラーを含む熱可塑性樹脂を用い、かつ前記の
樹脂成形体の外装面の1部又は全部に転写インモールド
により、前記スキン層との相乗効果で木質感を付与する
転写面層の形成、或いは前記転写面にインモールド成形
金型を用いて木目調凹凸パターンを形成できる。 (2)ベースフィルムが固定金型に移動金型を押圧して
型締めすることにより固定されたキャビティ部に対し
て、スキン層樹脂を圧入し、次いでコア層樹脂をそれぞ
れ圧入することによって、前記コア層樹脂を前記スキン
層樹脂により被覆した成形品を複数の射出成形機を用い
て成形することにより、インモールドサンドイッチ成形
体を提供できる。 (3)金型のキャビテイ内にベースフィルムが金型締め
より固定され、前記の金型内のキャビティ部に対してコ
ア層用射出ユニット及びスキン層用射出ユニットからコ
ア層樹脂及びスキン層樹脂をそれぞれ圧入することによ
って、前記コア層樹脂を前記スキン層樹脂により被覆し
た成形品を複数の射出成形機を用いて成形するインモー
ルドサンドイッチ成形体の製造方法である。
【0016】前記のコア層がスキン層でサンドイッチさ
れた樹脂成形体の外装面の1部又は全部にフィルムイン
モールドによりフィルム層を形成するか、或いは転写イ
ンモールドにより転写層が成形されることが好ましい。 (4)金型のキャビテイ内にインモールドフィルムが金
型締めより固定された状態で前記の金型内に形成された
キャビティ部に対して、スキン層樹脂を圧入し、次いで
コア層樹脂をそれぞれ圧入することによって、前記のコ
ア層樹脂を前記スキン層樹脂により被覆したサンドイッ
チ成形品外装面の1部又は全部にフィルムインモールド
によりフィルム層を形成するか、或いは転写インモール
ドにより転写層を複数の射出成形機を用いて成形するイ
ンモールドサンドイッチ成形体の製造方法である。 (5)インモールドサンドイッチ成形方法により、金型
のパーテイング面にインモールドフィルムを挟み固定さ
れた状態で前記金型内に形成されたキャビティ部に対し
て、スキン層用射出からスキン層樹脂を圧入し、次いで
ユニットコア層用射出ユニットからコア層樹脂をそれぞ
れ圧入することによって、前記のコア層が前記のスキン
層でサンドイッチされた樹脂成形体の外装面の1部又は
全部にフィルムインモールドによりフィルム層を、或い
は転写インモールドにより転写層を成形するインモール
ドサンドイッチ成形体の製造方法である。 (6)インモールドサンドイッチ成形方法により、予め
所定の形状に打ち抜いたインモールドフィルムを金型の
キャビテイ内に密着して固定された状態で、前記のキャ
ビティ部に対してスキン層用射出ユニットからスキン層
樹脂を圧入し、次いでコア層用射出ユニットからコア層
樹脂をそれぞれ圧入し、再度スキン層用射出ユニットか
らスキン層樹脂を圧入して、前記のコア層樹脂の全面を
前記のスキン層樹脂により被覆した成形品を複数の射出
成形機を用いて成形するインモールドサンドイッチ成形
体の製造方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、金型内キャビティ内に
インモールドフィルムを固定した状態で、該キャビ部に
対して、コア層用射出ユニットからコア層樹脂を、スキ
ン層用射出ユニットからスキン層樹脂をそれぞれ圧入す
ることによって、外装の表面にフィルム層を有し、前記
コア層樹脂の全面を前記スキン層樹脂で被覆したサンド
イッチ成形品は、例えば以下の方法により提供できる。
【0018】本発明のインモールドサンドイッチ成形体
の製造プロセスを説明する。
【0019】図4は本発明のインモールドサンドイッチ
成形体の射出成形機の構成を示す概念図である。21は
固定金型、22は移動金型、23は固定金型に装設したコ
ア部、24は移動金型に装設したキャビテイ部で構成さ
れたインモールド金型である。一方、a,a'はインモー
ルドフィルムの送り装置である。aは送り部、a'は巻
き取り部、cはインモールドフィルムの位置決めセンタ
ーである。25はベースフィルム、26はベースフィルム
25に印刷された転写層である。a,a'は移動金型22
に連結されており、移動金型24と同じ軌道で動く。次
にbはサンドイッチ成形射出ユニットであり、27はス
クリュウ、28はシリンダー、29は射出ノズル、30は
コア層用樹脂、31はスキン層用樹脂である。
【0020】次に、上記の構成において、本発明の転写
インモールドサンドイッチ成形体及びフィルムインモー
ルドサンドイッチ成形体についてそれぞれ説明する。
【0021】図5は転写インモールドサンドイッチ成形
の工程を示す。図5の(1)は金型開の工程である。
【0022】移動金型22が開の位置にあり、転写層2
6が印刷されたベースフィルム25が送り込まれ定位置
に位置決めされる。一方、サンドイッチ射出ユニットは
固定金型21に射出ノズル29がタッチされ、スキン層用
樹脂31、コア層用樹脂30の射出スタンバイにある工
程である。
【0023】次に、図5の(2)の工程に移る。金型閉
めをおこない、スキン層用樹脂31、コア層用樹脂30
をコア部33からキャビテイ34に射出される。ベースフ
ィルム35はスキン層用樹脂31、コア層用樹脂30の
樹脂層により、キャビテイ34に圧着されるとともにス
キン層用樹脂31と転写層32が熱融着され、冷却サイ
クルに入る。
【0024】冷却サイクルが終了すると、図5の(3)
の工程、金型開きの工程へ進み、転写層とサンドイッチ
成形の記のプを複合化した目的の転写インモールサンド
イッチ成形体12が得られる。
【0025】図6はフィルムにインモールドサンドイッ
チ成形の工程を示す。
【0026】図6の(1)は金型開工程、図6の(2)
は金型閉め・射出工程、図6の(3)は金型開・製品取
りだし工程である。図5の工程との相違は金型内に送入
されるフィルムが転写層26、印刷ベースフィルム25
かインモールドフィルム6であって、インモールドフィ
ルム6で被覆されたフィルムインモールドサンドイッチ
成形体が得られる。インモールドフィルム6はスキン層
用樹脂31と熱融着する構成となっており、加飾やイン
モールドフィルム6の材質特有の機能を複合化した成形
体を製造できる。
【0027】また、前記のコア層用射出ユニットから前
記のキャビティ部への樹脂流路を開閉して、スキン層樹
脂の圧入時にコア層樹脂とスキン層樹脂の混入を防止す
ることが好ましい。
【0028】また、コア層樹脂をスキン層樹脂に対して
所望の比率で圧入することによりコア層樹脂を適切な量
のスキン層樹脂で被覆できる。
【0029】また、上記の射出成形において、固定金型
に移動金型を押圧して型締めすることにより金型キャビ
ティ内にインモールドフィルムを固定し、該キャビテイ
部に対してコア層用射出ユニットからコア層樹脂を、ス
キン層用射出ユニットからスキン層樹脂をそれぞれ圧入
することによって、前記コア層樹脂の全面を前記スキン
層樹脂により被覆したサンドイッチ成形品の外装表面に
フィルム層或いは転写層を有するインモールドサンドイ
ッチ成形体を提供できる。
【0030】本発明においては既存の射出成形装置を用
いて、コア層樹脂の全面をスキン層樹脂により確実に被
覆したサンドイッチ成形品の外装表面にフィルム層或い
は転写層を有するインモールドサンドイッチ成形体を提
供できる。
【0031】また、本発明ではスキン層樹脂のキャビテ
イ内への圧入後に、コア層樹脂の圧入し、コア層樹脂の
樹脂流路にスキン層樹脂を逆流させて、コア層樹脂の樹
脂流路にスキン層樹脂のみを充填させ、コア層樹脂の全
面をスキン層樹脂で確実に被覆しながら、連続射出成形
できる。また、本実施形態によれば、キャビテイ部への
スキン層樹脂とコア層樹脂の流動粘度を前者が後者に対
して低くなるように調整することがコア層樹脂とスキン
層樹脂の混入を防止できるので好ましい。
【0032】また、上記のスキン層樹脂及びコア層樹脂
のキャビテイ部への圧入は、スキン層樹脂がコア層樹脂
よりも高圧で圧入されることが好ましく、コア層樹脂の
射出をスキン層樹脂の射出に先立って終了することが好
ましい。
【0033】以上のように、本実施形態は、金型内のイ
ンモールドフィルムが固定されたキャビティ部に対して
スキン層用射出ユニットからスキン層樹脂を、コア層用
射出ユニットからコア層樹脂をそれぞれ圧入して、コア
層樹脂の全面をスキン層樹脂により被覆し、且つその外
装面にフィルム面を一体成形することによりサンドイッ
チ成形体を製造できる。
【0034】図1は、上記の方法により得られる本発明
のインモールドサンドイッチ成形体の断面の構成を示
す。
【0035】図1(1)は、フィルム層がベースフィル
ム10の片側主面の表面に剥離層11を有し、該剥離層
11を介してスキン層とコア層とから構成されるサンド
イッチ成形体の前記(1)の構成のと接している。そし
て、該サンドイッチ成形体はトップコート層(保護層)
4及び接着層1、光輝層2からなるスキン層と、テクス
チャー層(絵柄層15を含む)5及び屈折クリヤー層3
からなるコア層とから構成されるフィルムインモールド
サンドイッチ成形体である。図1(2)は前記(1)の
構成の絵柄層15がテクスチャー層(絵柄層15を含
む)5の表面に形成された構成であり、図1(3)は、
前記(2)の構成のトップコート層(保護層)4の内部
にビーズが含まれている構成である。
【0036】図2は本発明の別のインモールドサンドイ
ッチ成形体の断面の構成図である。
【0037】図2(1)は、モールド(品)の表面の少
なくとも1部がサンドイッチ成形体で覆われてなるイン
モールドサンドイッチ成形体の断面である。該成形体の
スキン層は接着層1及びトップコート層(保護層)4か
ら構成され、コア層の屈折クリヤー層3にはトップコー
ト層(保護層)4の内側表面にメタル蒸着層12が形成
され、接着層1の表面にはビーズ8を有する層が形成さ
れている構成である。
【0038】図2(2)は、前記(1)の構成の中のメ
タル蒸着層12が少なくとも1層以上積層(カラークリ
アーの濃淡を付ける等してより奥行きの深い色彩表示が
できる)されたことに特徴がある。
【0039】図3は本発明の別のインモールドサンドイ
ッチ成形体の断面の構成図である。
【0040】図3(1)は保護層4の表面に絵柄層15
が形成され、それを覆うように集光樹脂層14が形成さ
れ、該集光樹脂層14の表面に反射層13とバック層
7、接着層1が形成されている。図3(2)は別の応用
例であって、保護層4とバック層7の間にクリアー層3
を介在させた構成である。
【0041】図4は本発明のインモールドサンドイッチ
成形用の射出成形金型部の断面の構成図である。
【0042】図5は本発明のインモールドサンドイッチ
成形体の射出成形プロセスを示す。
【0043】図5(1)は転写層26を有するベースフ
ィルム25をキャビテイ部で構成されたインモールド金
型24に位置決めする。図5(2)金型閉めを行い、前
記ベースフィルム25を固定した後、射出成形機のノズ
ル29より、キャビテイ部へスキン層用樹脂、コア層用
樹脂をそれぞれ圧入する。図5(3)金型を開放してフ
ィルム層32を有するフィルムインモールドサンドイッ
チ成形体を取り出す。
【0044】図6は本発明の別のインモールドサンドイ
ッチ成形体の射出成形プロセスを示す。転写層26'
金型に固定しサンドイッチモールドした場合の転写イン
モールの例である。
【0045】図7は従来のサンドイッチ成形体及び転写
モールドの射出成形プロセスを示す。《従来法》はサン
ドイッチモールドの製造プロセスであり、《NMP法》
は転写インモールドの製造プロセスを示す。
【0046】図8は本発明のインモールドサンドイッチ
構造体の機能を顕現するためのサンドイッチ成形体部分
の断面構成を示す。
【0047】図8(1)は着色材を含むコア層と透明材
をスキン層に用いた構成である。
【0048】このような構成を有するインモールドサン
ドイッチ成形体は光屈折意匠性の向上に有効である。
【0049】図8(2)はガラス繊維等の強化材を含む
コア層と強化材を含まないスキン層からなる構成であ
る。このような構成を有するインモールドサンドイッチ
成形体は機械強度の向上に有効である。
【0050】図8(3)は発泡材を10〜15%含むコ
ア層と無垢材のスキン層からなる構成である。このよう
な構成を有するインモールドサンドイッチ成形体は製品
の軽量化に有効である。
【0051】図8(4)はガラス繊維等の強化材を含む
コア層と強化材を含まないスキン層からなる構成であ
る。このような構成を有するインモールドサンドイッチ
成形体は機械強度の向上に有効である。
【0052】図8(5)はガラス繊維等の強化材を含む
コア層と強化材を含まないスキン層からなる構成であ
る。このような構成を有するインモールドサンドイッチ
成形体は機械強度の向上に有効である。
【0053】
【実施例1】図9は本体35、洗浄槽36、フロントオ
ープンタイプの扉37、食器籠38を有する家庭用食器
洗い機の斜視図である。図10は該食器洗い機の扉37
の断面図であり、転写陰モールドサンドイッチ成形によ
って製造した成形体である。該成形体において、39は
ABS樹脂を発泡したコア層、40はABS樹脂からな
るスキン層、41は転写層である。
【0054】食器洗い機の洗浄工程では、繊浄水を内臓
ヒータで加熱しながら、洗浄するため、熱効率をあげる
ため、洗浄槽37、扉36を断熱構成とすることが好ま
しい。また、乾燥工程においても、洗浄槽37の内部温
度が70−80℃に加温されるために同様の断熱特性が
要求される。
【0055】本実施例は、扉36に関し、本発明の転写
陰モールドサンドイッチ成形により、コア層39を5−
30倍の発泡倍率で発泡させたサンドイッチモールドと
同時にスキン槽40の表面へ高意匠性を目的とした転写
陰モールドを行った例である。本方法によれば、扉の外
装面の意匠性に富み、且つ、断熱性に優れた扉を提供で
きる。また、サンドイッチモールドの転写インモールド
を同時に行うために生産性にも優れている。
【0056】
【実施例2】図11(a)は衣類乾燥機の正面図であ
り、図11(b)は衣類乾燥機の扉をオープンにした状
態の側面図であり、図11(c)は扉の断面図である。
図11において、衣類乾燥機は本体35、扉42、コン
トロールパネル44を有する。扉42はABS樹脂発泡
のコア層と、耐熱樹脂からなるスキン層40及び該スキ
ン層40の表面に形成された転写層からなる。
【0057】本実施例の扉には衣類を加熱乾燥する空間
と接する関係から断熱構成が好ましい。本実施例の衣類
乾燥機は実施例1と同様にサンドイッチモールドと転写
モールドの同時成形によって得られる。
【0058】
【実施例3】図12(a)は全自動洗濯機の正面図であ
り、図12(b)は洗濯機のフタを開いた状態での側面
図であり、図13は洗濯機のフタの断面図である。
【0059】図12において、全自動洗濯機は本体外枠
35、ベース45、トップカバー46、フタ47及び排水
ホース48を有する。
【0060】また、図13において、49はポリウレタ
ンのリサイクル材からなるコア層、50はポリプロピレ
ンのスキン層、51はポリエチレンテレフタレート(P
ET)からなるインモールドフィルムである。
【0061】本実施例のフタ47の製造は本発明のサン
ドイッチモールドとフィルムインモールドとの同時成形
によって得られる。
【0062】本実施例によるフタの特徴はコア層にリサ
イクル材を適用し、該リサイクル材の充填率を50重量
%まで高めたことである。
【0063】又、サンドイッチK成形体の裏面に当たる
スキン層の厚さ(t)を0.5−0.8とし、インモー
ルドフィルム側のスキン層の厚さ(t)は0.2―0.
5と薄く成形してもコア層が一部露出する場合がある。
しかし、本実施例の如く表面にPETフィルムを同時に
インモールドするので個の問題は解決できる。
【0064】インモールドするPETフィルムは印刷や
コーテイングにより加飾することも可能であり、傷付性
などを改善する機能を有する。
【0065】コア層にリサイクル材を活用できることか
ら、環境に対応(やさしい)し、且つ、フィルムインモ
ールドの多様性を活用することにより、光輝性があり,
深みのある高級感、ファッション性に優れたフタを安価
に提供できる。
【0066】本発明の用途は上記に特定されるものでは
なく、各種の家庭電気製品、OA機器、住宅機器、建材
など幅広い分野で活用できる。
【0067】
【発明の効果】本発明は家庭電気製品、携帯情報通信用
機器などのハウジング、表示部等の成形体のファション
性、光輝性を高め、深みの感じられる高級感が付与され
たインモールドサンドイッチ成形体を提供する。
【0068】また、成形品の外観不良や工程数の大幅な
低減により製品価格の低コスト化が可能なインモールド
サンドイッチ成形体の製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のインモールドサンドイッチ成形
体の断面の構成図である。
【図2】図2は本発明の別のインモールドサンドイッチ
成形体の断面の構成図である。
【図3】図3は本発明の別のインモールドサンドイッチ
成形体の断面の構成図である。
【図4】図4は本発明のインモールドサンドイッチ成形
用の射出成形金型部の断面の構成図である。
【図5】図5は本発明のインモールドサンドイッチ成形
体の射出成形プロセスを示す。
【図6】図6は本発明の転写インモールドサンドイッチ
成形体の射出成形プロセスを示す。
【図7】図7は従来のサンドイッチ成形体の射出成形プ
ロセスを示す。
【図8】図8は本発明の機能を顕現するためのサンドイ
ッチ成形体部分の断面構成を示す。
【図9】図9は本発明のインモールドサンドイッチ成形
体を用いた家庭用食器洗い機の斜視図である。
【図10】図10は食器洗い機の扉の断面図であり、転
写インモールドサンドイッチ成形によって製造した成形
体である。
【図11】図11は(a)は衣類乾燥機の正面図であ
り、(b)は衣類乾燥機の扉をオープンにした状態の側
面図であり、(c)は扉の断面図である。
【図12】図12は(a)は全自動洗濯機の正面図であ
り、(b)は洗濯機のフタを開いた状態での側面図であ
る。
【図13】図13は洗濯機のフタの断面図である。
【符号の説明】
1…接着層、2…光輝層、3…屈折クリヤー層、3
(a)一次クリヤー層、3(b)…二次クリヤー層、4
…トップコート層(保護層)、5…テクスチユア層(絵
柄層)、6…インモールドフィルム、7…バック層、8
…ビーズ、10…ベースフィルム、11…剥離層、13
…反射層、14…集光樹脂層、15…絵柄層、21…固
定金型、22…移動金型、23…コア部、24…キャビテ
イ部で構成されたインモールド金型、a,a'…インモー
ルドフィルムの送り装置(a:送り部、a ':巻き取り
部、cはインモールドフィルムの位置決めセンター)、
25…ベースフィルム、26…転写層、bはサンドイッ
チ成形射出ユニット、27…スクリュウ、28…シリンダ
ー、29…射出ノズル、30…コア層用樹脂、31…ス
キン層用樹脂、33…スプール、34…フィルムインモ
ールドサンドイッチ成形体、35…本体(外枠)、36
…洗浄槽、37、42…扉、38…食器カゴ、39…A
BS樹脂で発泡したコア層、40…ABS樹脂からなる
スキン層、41…転写層、43…スキン層表面の転写
層、44…コントロールパネル、45…ベース、46…
トップカバー、47…フタ、48…排水ホース、50…
ポリプロピレンのスキン層、52…PETからなるイン
モールドフィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34 B29L 31:34 (72)発明者 相馬 友行 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 丹羽 浩一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 石田 剛 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 4F100 AJ03A AK01A AK01B AK01C BA03 BA10A BA10C CA23A DJ01B EH362 HB21A HB21C JB16A JL16B 4F206 AA13 AA42 AA50 AB02 AB25 AD08 AD09 AD10 AD20 AG03 AG20 AH42 AH51 JA07 JB13 JB22 JN12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア層がスキン層でサンドイッチされた樹
    脂成形体の外装面の1部又は全部にフィルムインモール
    ドによりフィルム層が形成されるか或いは転写インモー
    ルドにより転写層が形成されてなることを特徴とするイ
    ンモールドサンドイッチ成形体。
  2. 【請求項2】請求項1において、コア層の容積率が樹脂
    成形体の容積に対して10〜70%であることを特徴と
    するインモールドサンドイッチ成形体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、コア層の材料が
    樹脂リサイクル材料であることを特徴とするインモール
    ドサンドイッチ成形体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、コア層
    が樹脂発泡体を含むことを特徴とするインモールドサン
    ドイッチ成形体。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記スキン層が30〜
    60重量%の木質フィラーを含む熱可塑性樹脂を用い、
    かつ前記樹脂成形体の外装面の1部又は全部に転写イン
    モールドにより、前記スキン層との相乗効果で木質感を
    付与する転写層が形成されてなることを特徴とするイン
    モールドサンドイッチ成形体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、フィル
    ムインモールドにより成形されたフィルム層の表面又は
    裏面に凹凸パターンが形成されてなることを特徴とする
    インモールドサンドイッチ成形体。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかにおいて、転写イ
    ンモールドにより樹脂成形体の表面に転写された転写面
    にインモールド成形金型を用いて凹凸パターンが形成さ
    れてなることを特徴とするインモールドサンドイッチ成
    形体。
  8. 【請求項8】金型のキャビテイ内にインモールドフィル
    ムが金型締めより固定され、前記キャビティ部に対し
    て、スキン層樹脂を圧入し、次いでコア層樹脂をそれぞ
    れ圧入することによって、前記コア層樹脂を前記スキン
    層樹脂により被覆したサンドイッチ成形品外装面の1部
    又は全部にフィルムインモールドによりフィルム層を成
    形する、或いは転写インモールドにより転写層を成形す
    ることを特徴とするインモールドサンドイッチ成形体の
    製造方法。
  9. 【請求項9】インモールドサンドイッチ成形方法によ
    り、金型のパーテイング面にインモールドフィルムを挟
    み固定された状態で、前記金型内のキャビティ部に対し
    て、スキン層用射出ユニットからスキン層樹脂を圧入
    し、次いでコア層用射出ユニットからコア層樹脂をそれ
    ぞれ圧入することによって、前記コア層が前記スキン層
    でサンドイッチされた樹脂成形体の外装面の1部又は全
    部にフィルムインモールドによりフィルム層を成形す
    る、或いは転写インモールドにより転写層を成形するこ
    とを特徴とするインモールドサンドイッチ成形体の製造
    方法。
  10. 【請求項10】インモールドサンドイッチ成形方法によ
    り、予め所定の形状のインモールドフィルムを金型のキ
    ャビテイ内に密着して固定した状態で、前記金型内のキ
    ャビティ部に対してスキン層用射出ユニットからスキン
    層樹脂を圧入し、次いでコア層用射出ユニットからコア
    層樹脂をそれぞれ圧入し、次いで再度スキン層用射出ユ
    ニットからスキン層樹脂を圧入することによって、前記
    コア層樹脂の全面を前記スキン層樹脂により被覆した成
    形品を射出成形機を用いて成形することを特徴とするイ
    ンモールドサンドイッチ成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008253488A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Toshiba Corp 洗濯機
CN104582928A (zh) * 2012-11-27 2015-04-29 松下知识产权经营株式会社 模内成形方法和模内转印膜及其制造方法

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